JP4648853B2 - 無線通信システム - Google Patents
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Description
図4に示すように、従来の無線通信システムは、複数のソフトウェア無線機1′-1〜1′-nと、通信ソフトウェアサーバ2′と、複数の通信端末3-1〜3-mと、管理端末4とがLAN5によって接続されて構成されているものである。
ソフトウェア無線機1′は、管理端末4からの指示に基づいて、チャネル毎に、無線機の機能として必要な通信ソフトウェアを、LAN5を介して、通信ソフトウェアサーバ2′からダウンロードして起動することにより、所望の無線通信を行う無線機として動作するものである。
また、アンテナ12は高周波信号の送受信を行うものである。
図5に示すように、無線機情報ファイルは、管理端末4によって作成され、当該通信システムで使用可能な無線名毎に、運用方式、バンド、周波数、変調方式を対応付けて記憶しているものである。尚、「運用方式」は、上述した「機能(機能A、機能B…)」に相当するものである。また、図5には記載していないが、運用方式に対応して、通信ソフトウェアも特定されるようになっている。尚、「無線名」は、入力者(管理者)が任意に付した名称である。
図6に示すように、無線機使用状況ファイルは、管理端末4によって作成され、ソフトウェア無線機1′のチャネル毎に、当該チャネルに設定されている無線名と、現時点での使用状況とを記憶しているものである。
例えば、ソフトウェア無線機1′-1のチャネル1には、無線名HF−A1が設定されており、通信端末3-1に使用許可を与えていることを示している。尚、管理端末4は、無線機使用状況ファイルの内容が更新されるたびに、各通信端末3に更新内容を通知するようになっており、ソフトウェア無線機1′の使用状況を、通信端末3側でも確認することができるものである。
図7に示すように、端末情報ファイルは、通信システムにおける使用可能な無線名毎に、使用状況と、通信端末3側で必要になる端末プログラム名とを記憶しているものである。図7の例では、無線名HF−A1は通信端末3-1が使用中であり、無線名HF−A2はいずれかのソフトウェア無線機1′に通信プログラムがダウンロードされて設定済みであるが、現時点では特定の通信端末3によって使用されていない状況にあることを示している。
メモリチャネル情報は、各無線名に対応して複数設けられ、当該無線名で使用可能な周波数等の条件を示す情報である。図8に示すように、無線名HF−A1に対応して、メモリチャネル1〜メモリチャネルnのn個のメモリチャネル情報が記憶されている。
例えば、通信端末3から無線名「HF−A1」が選択された場合、デフォルトとして最初は周波数「A1Hz」(メモリチャネル1番)が設定されるが、もっと受信感度のよい周波数「A5Hz」に変更する場合には、通信端末3は、「メモリチャネル3番」を指定する。これにより、ソフトウェア無線機1′は、「メモリチャネル3番」で規定されている周波数A5Hzで通信を行うこととなる。
また、ソフトウェア無線機1′が任意の周波数範囲をスキャンして受信レベルを測定し、受信レベルが一定値以上となった時点での周波数等の情報を、メモリチャネル情報として登録することも可能となっている。そのため、同じ無線通信システム内でもソフトウェア無線機1′によって記憶されているメモリチャネル情報は異なる場合がある。
図9に示すように、従来の無線通信システムにおいては、まず、通信端末3のメニュー画面等から、ユーザによって使用する無線名が選択される(1)と、通信端末3は、管理端末4に使用無線名を通知する(2)。
通信端末3は、ソフトウェア無線機1′に対して、メモリチャネル要求を出力して、ソフトウェア無線機1′からデフォルトのメモリチャネル情報を取得する(7)。そして、通信端末3は、取得したデフォルトのメモリチャネル情報に基づいてソフトウェア無線機1′を介して通信(例えば音声通信、電子メール送受信)を開始する。
このようにして、当該通信端末3とソフトウェア無線機1′とが通信可能な状態となるものである。
この従来技術は、通信プロトコルのシーケンスに則り、引き続き発生するであろうと予測される送信データの送信経路ヲ予測し、予測された経路となる無線通信先装置を特定し、当該無線通信先との無線通信方式(電波種別)に対応するソフトウェアの準備を行うソフトウェア無線機であり、これにより、無線通信方式を迅速に切り替えて運用することができるものである。
本発明の無線通信システムは、無線名に対応したメモリチャネル情報を、通信ソフトウェアサーバに記憶しておき、通信端末において通信開始する際に、通信端末が通信ソフトウェアサーバに無線名を指定してメモリチャネル情報を要求し、通信ソフトウェアサーバが、無線名に対応するメモリチャネル情報を読み出して通信端末に送付するものであり、どのソフトウェア無線機や通信端末を用いても、無線名に対応した同一のメモリチャネル情報に基づいて通信を行うことができ、設定変更等の手間を無くして利便性を向上させることができるものである。
図1に示すように、本システムの基本的な構成は、図4に示した従来の無線通信システムの構成とほぼ同様であり、複数のソフトウェア無線機1-1〜1-nと、通信ソフトウェアサーバ2と、複数の通信端末3-1〜3-mと、管理端末4とがLAN5によって接続されて構成されているものである。
本システムのソフトウェア無線機1の特徴として、従来のソフトウェア無線機1′では、図8に示した利用可能な全てのメモリチャネル情報を記憶していたのに対し、本システムのソフトウェア無線機1では、現在運用している無線名に対応して、通信端末3から登録されたメモリチャネル情報のみを記憶しているものである。
また、本システムの通信ソフトウェアサーバ2の特徴として、各無線名に対応するメモリチャネル情報22と、ラストステート情報23とを記憶しているものである。
これにより、システムの運用形態の変更があっても通信端末3の利用者は、煩雑な設定変更等の作業を行わずにすみ、利便性を向上させることができるものである。
図2に示すように、通信ソフトウェアサーバ2に記憶されているラストステート情報は、システムで利用可能な無線名若しくは現在運用中の無線名毎に、ソフトウェア無線機1についての情報として、ソフトウェア無線機1の番号と、種々の設定状態やパラメータの値等を記憶し、また、通信端末3側の情報として、通信端末3の番号と、受信音のボリュームやスケルチの値等の設定状態を記憶しているものである。尚、ラストステート情報として無線名及びメモリチャネルの番号を記憶しておいてもよい。
図3に示すように、電源が投入され、通信端末3において所望の無線名が選択される(1)と、通信端末3から管理端末4に使用無線名が通知される(2)。管理端末4は、図7に示した端末情報ファイルを参照して、当該無線名が使用可能であれば、無線名に対応した使用状況に当該通信端末3の番号を書き込んで端末情報ファイルを更新する。
ソフトウェア無線機1は、管理端末4からの指示に従って、通信ソフトウェアサーバ2に対して通信ソフトウェアの取得要求を出力し、通信ソフトウェアサーバ2から所望の通信ソフトウェアをダウンロードする(4)。
管理端末4は、ダウンロード完了を受信すると無線機使用状況ファイルの当該ソフトウェア無線機2に対応して、設定済み無線名を書き込んで更新し、通信端末3にソフトウェア無線機1の番号を特定して使用許可を出力する(6)と共に、無線機使用状況ファイルの、該当する端末使用状況の部分に当該端末3の番号を書き込んで更新する。
そして、通信端末3は、ソフトウェア無線機1と通信を開始する(11)。
Claims (1)
- 無線名に対応した通信機能を実現する通信ソフトウェアを複数記憶する通信ソフトウェアサーバと、前記通信ソフトウェアサーバから通信ソフトウェアをダウンロードして無線通信を行うソフトウェア無線機と、前記ソフトウェア無線機を介して外部との通信を行う通信端末とがネットワークを介して接続された無線通信システムであって、
前記通信ソフトウェアサーバが、無線名に対応して詳細な周波数を規定するメモリチャネル情報を記憶しており、前記通信端末から、無線名を付したメモリチャネル情報の要求があると、当該無線名に対応するメモリチャネル情報を当該通信端末宛に送信する通信ソフトウェアサーバであり、
前記通信端末が、所望の無線名を指定すると共に、前記通信ソフトウェアサーバに、前記無線名を付してメモリチャネル情報を要求して、前記通信ソフトウェアサーバから送信されたメモリチャネル情報を、前記無線名に応じた通信ソフトウェアがダウンロードされているソフトウェア無線機に送信する通信端末であり、
前記ソフトウェア無線機が、前記通信端末によって指定された無線名に対応する通信ソフトウェアをダウンロードして、前記通信端末から送信されたメモリチャネル情報を前記無線名に対応付けて登録し、前記メモリチャネル情報に基づいて無線通信を行うソフトウェア無線機であることを特徴とする無線通信システム。
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