JPWO2003039363A1 - 生体情報測定装置、生体情報測定方法 - Google Patents

生体情報測定装置、生体情報測定方法 Download PDF

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Abstract

複数の光源、受光素子を用いるため、光源間の出力特性のばらつき、受光素子間の出力特性のばらつきがあるため、精度の良い測定が出来ない。生体の表面を照明するLED105と、LED105から出射され、生体を通過した後再び生体の表面から外部に出射される光の領域の位置を変更する受光領域移動具108と、受光領域移動具108を通過した光を受光するフォトダイオード104と、フォトダイオード104に受光された光と関連する光情報を取得し、光情報と、標本情報とを参照して、生体に関する情報を得る演算手段102と、前記標本情報を格納するデータ格納手段101とを備えた。

Description

技術分野
本発明は被験者の皮下脂肪厚、体脂肪率などの生体情報を測定する生体情報測定装置、生体情報測定方法に関するものである。
背景技術
従来より被験者の皮下脂肪厚を非侵襲的に測定する装置が提案されている。
ここで、図9(a)に、従来の技術による皮下脂肪厚を非侵襲的に測定する生体情報測定装置(以下、皮下脂肪厚測定装置と称す)の第1構成例の動作を模式的に示す。
図9(a)に示すように、第1構成例による皮下脂肪厚測定装置は、生体の表面900に設けられた、単一の光源901と受光素子902と、受光素子902と接続された演算手段903および演算手段903に用いられるデータ格納手段904とを備えている。
このような皮下脂肪厚測定装置は、光源901から出力され、生体の内部を通過して表面に再び現れた光を受光素子902が受光して電気信号に変換し、演算手段903がデータ格納手段904に格納されたデータを参照して、この受光素子902から得られた電気信号値に対応する皮下脂肪厚を求めている。ここで皮下脂肪厚と電気信号値との関係を示すデータは、例えばMRIや超音波診断装置などで測定し、既に具体的な値が得られている皮下脂肪厚を有する複数の生体を検体として本皮下脂肪厚測定装置と同等の構成を有する皮下脂肪厚測定装置の受光素子により測定した電気信号値を、各検体の皮下脂肪厚と対応づけるようにして作成される。
ところで、光源から射出された光は脂肪のみを通過する訳ではなく少なくとも生体表面の皮膚を通過した後、受光素子に入射される。
したがって、受光素子に受光される光は、皮膚による反射または減衰があるため、生体の皮下脂肪厚を求めるには、この光量を補正して補正する必要がある。
ここで図9(b)に、従来の技術による皮下脂肪厚測定装置(例えば、特開2000−155091号公報を参照)の第2構成例の動作を模式的に示す。
図9(b)に示すように、第2構成例による皮下脂肪厚測定装置は、第1構成例の構成に加えて、光源901の近傍に、補助受光素子905を設けている。この皮下脂肪厚測定装置は、第1構成例の動作に加えて、光源901から出力された光のうち、生体の皮膚906内のみを通過して表面に再び現れた光を補助受光素子902が受光して電気信号に変換する。そして、演算手段903がデータ格納手段904に予め記録されたデータを参照して、この補助受光素子902から得られた電気信号値に対応する皮膚による減衰を求めることにより、受光素子902が受光する光量の補正を行い、生体の皮下脂肪厚をより正確なものとして求めるようにしている。
ここで既知の皮膚の厚みおよび/または色と電気信号値との関係を示すデータは、第1構成例と同様、MRIや超音波診断装置などで測定し、既に実測値が得られている皮膚の厚みおよび/または色を有する複数の生体を検体として、本皮下脂肪厚測定装置と同等の構成を有する皮下脂肪厚測定装置にて測定し、その際に受光素子902による電気信号値と補助受光素子による電気信号値を、各検体の皮下脂肪厚と対応づけるようにして作成される。
さらに、図9(c)に、従来の技術による皮下脂肪厚測定装置(例えば、特開平11−239573号公報を参照)の第3構成例の動作を模式的に示す。第3構成例による皮下脂肪厚測定装置は、生体の表面900に設けられた、単一の光源901と、複数の受光素子902a〜902dと、受光素子902a〜902dと接続された演算手段903および演算手段903に用いられるデータ格納手段904とを備えている。このような皮下脂肪厚測定装置は、光源901から出力され、生体内部を通過して表面に再び現れた光を受光素子902a〜902dが受光して電気信号に変換し、演算手段903がデータ格納手段904に記録されたデータを参照して、この受光素子902a〜902dから得られた電気信号値に対応する皮下脂肪厚を求める。
ここでデータ格納手段904に格納されている既知の皮下脂肪厚と電気信号値との関係を示すデータは、第1,第2構成例と同様、MRIや超音波診断装置などで測定し、既に実測値が得られている皮下脂肪厚を有する複数の生体を検体として、本皮下脂肪厚測定装置と同等の構成を有する皮下脂肪厚測定装置にて測定し、その際に受光素子902の得た電気信号値を、各検体の皮下脂肪厚と対応づけるようにして作成される。
また、演算手段903においては、受光素子902a〜902dのそれぞれに対応した、複数の皮下脂肪厚のデータが求められていることとなるが、受光素子902a〜902dがそれぞれ受光する光の光路は、図9(c)に示すように互いに異なっている。
次に、図10に、受光素子ごとの皮下脂肪厚の厚さと電気信号値との対応の曲線を示す。図において、曲線(a)〜曲線(d)はそれぞれ受光素子902a〜902dの電気信号値に対応する。
曲線(a)に示すように、光源901との距離が最も近い受光素子902aが得る電気信号値は、生体の皮下脂肪厚が薄い範囲で急激に変化し、ある程度の厚みですぐに検出限界状態(図中上側の斜線部(検出限界領域)にて示す)となってしまう。逆に、曲線(d)に示すように、光源901との距離が最も遠い受光素子902dが得る電気信号値は、生体の皮下脂肪厚が薄い範囲では立ち上がることがなく、検出不能状態(図中下側の斜線部(検出不能領域)にて示す)に留まり、ある程度の厚みを越えてから初めて変化する。これは光源901に近い受光素子902aでは生体の浅い部分を伝搬してきた光を多く受光し、光源902から遠い受光素子902dでは生体の深い部分を伝搬してきた光を多く受光するためである。
皮下脂肪厚が薄い場合に、光源901に近い受光素子902aでは皮下脂肪厚の差によって電気信号値の変化が大きい。逆に光源901との距離が最も遠い受光素子902dは、皮下脂肪下の筋肉などの層を伝搬してきた光を受光するために、光量が小さく電気信号値に差がなくなってしまう。また、皮下脂肪厚が厚い場合に、光源901に近い受光素子902aでは生体の浅い部分の変化はほとんどないので、電気信号値に差がなくなってしまう。逆に生体深部を伝搬する光の成分の差が大きいので光源901との距離が最も遠い受光素子902dでの電気信号値の差は大きくなるためである。
以上のことから、皮下脂肪厚と、光源からの受光素子の位置との間には相関があり、皮下脂肪厚が薄い生体は、光源から近い受光素子を用いてその皮下脂肪厚を検出するのが望ましく、皮下脂肪厚が厚い生体は、光源から遠い受光素子を用いてその皮下脂肪厚を検出するのが望ましいことが言える。
このように、光源と受光素子との間の距離は、生体の皮下脂肪厚に応じた最適距離である必要がある。演算手段903は、図10の曲線を参照して、4つの受光素子902a〜902dが得た電気信号値に対応する皮下脂肪厚を求めるが、曲線上の電気信号値と皮下脂肪厚との対応を与える交点が、上述した検出限界領域および検出不能領域に位置するものは除外し、受光素子902a〜902dの中から適切なものを選択することにより、その受光素子が得た電気信号値から生体の皮下脂肪厚を求めるようにしている。
しかしながら、これらの従来の生体情報測定装置は以下の問題点を有していた。
まず、第2の構成例にて示したように、補助受光素子は生体表面に設けられているために、受光する光は必ずしも皮膚だけを伝搬してきたものとはいえず、受光素子での皮膚の伝搬領域とは厳密には異なるので正確な皮膚の補正は不可能である。
また、第2、第3の構成例のいずれも、高価な受光素子を複数用意する必要があり、生体情報測定装置を高コストなものとしていた。
発明の開示
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、光源と受光素子ともに複数用いることない低コストかつ、精度の高い生体情報測定装置を得ることを目的とする。
また、本発明は、純粋な皮膚の反射率を算出して、容易に正確に皮膚の補正を行うことのできる生体情報測定方法、生体情報測定装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の本発明は、生体の表面を照明する光源(105)と、
前記光源から出射され、前記生体を伝搬した後再び前記生体の表面から外部に出射される光のうち観測領域(109、203、303,405)を通過した光を受光する光電変換素子(104)と、
前記観測領域の位置および/または形を変更する領域変更手段(106,108、201,301、404)と、
前記光電変換素子に受光された光と関連する光情報を取得し、前記光情報と、標本情報とを参照して、前記生体に関する情報を得る演算手段(102)と、
前記標本情報を格納する格納手段(101)とを備え、
前記標本情報は、生体に関する情報が既知である検体に前記光源と等価な標本光源より光を出射し、前記検体を伝搬した後再び前記検体の表面から外部に出射される光のうち前記領域変更手段と等価な標本領域変更手段により変更された標本観測領域を通過した光を前記光電変換素子と等価な標本光電変換素子により受光することで得られた標本光情報と、前記検体の生体に関する情報とで定義されている生体情報測定装置である。
また、第2の本発明は、前記光情報は、光量または輝度分布である第1の本発明の生体情報測定装置である。
また、第3の本発明は、前記光源と前記光電変換素子との間に設けられ、前記光源から出射された光が、前記光電変換素子に直接入射することを防ぐ遮光手段(110,204、302、404)をさらに備えた第1または第2の本発明の生体情報測定装置である。
また、第4の本発明は、前記領域変更手段は、前記光源と前記観測領域との距離を変更するものである第1から第3のいずれかの本発明の生体情報測定装置である。
また、第5の本発明は、前記領域変更手段は、前記観測領域の形を変更するものであり、前記形の変更の方向は、前記光源から遠ざかる方向である第1から第3のいずれかの本発明の生体情報測定装置である。
また、第6の本発明は、前記領域変更手段は、所定の大きさを有する孔(109)を有し、前記孔を含む面が前記生体の表面に接触または隣接するように設けられた可撓性部材(108)を有し、
前記観測領域は、前記孔に対応する第4の本発明の生体情報測定装置である。
また、第7の本発明は、前記可撓性部材は、前記遮蔽手段としても機能する第6の本発明の生体情報測定装置である。
また、第8の本発明は、前記領域変更手段は、所定の幅を有するスリット(202a、202b)が設けられた2枚の板状部材(201a、201b)を有し、
前記板状部材の一方と他方とは、それぞれのスリットが交差する位置で、摺動可能なように重ねられて配置されており、
前記観測領域は、前記それぞれのスリットの交差位置により形成され、前記板状部材の摺動に応じてその位置が変化する孔に対応する第4の本発明の生体情報測定装置である。
また、第9の本発明は、前記領域変更手段は、その面が前記生体の表面に接触または隣接するように設けられた板状部材(404)を有し、
前記板状部材の摺動に応じて、前記観測領域の面積が変化する第5の本発明の生体情報測定装置である。
また、第10の本発明は、前記領域変更手段は、前記板状部材をその一面として含む開口箱(404.406)をさらに備え、
前記光電変換素子は前記開口箱内に設けられ、
前記光源は前記開口箱の外部に設けられている第9の本発明の生体情報測定装置である。
また、第11の本発明は、前記生体に関する情報は皮下脂肪厚であり、前記光源の中心波長は550nmから800nmの範囲である第1から第10のいずれかの本発明の生体情報測定装置である。
また、第12の本発明は、生体の表面を照明する工程と、
前記照明の工程により出射され、前記生体を伝搬した後再び前記生体の表面から外部に出射される光のうち観測領域を通過した光を受光する光電変換工程と、
前記観測領域の位置および/または形を変更する領域変更工程と、
前記光電変換工程により受光された光と関連する光情報を取得し、前記光情報と、標本情報とを参照して、前記生体に関する情報を得る演算工程と、
前記標本情報を格納する格納工程とを備え、
前記標本情報は、生体に関する情報が既知である検体に前記照明の工程に用いた光源と等価な標本光源より光を出射し、前記検体を伝搬した後再び前記検体の表面から外部に出射される光のうち前記領域変更工程と等価な標本領域変更工程により変更された標本観測領域を通過した光を前記光電変換工程と等価な標本光電変換工程により受光することで得られた標本光情報と、前記検体の生体に関する情報とで定義されている生体情報測定方法である。
また、第13の本発明は、前記生体に関する情報は皮下脂肪厚であり、前記光源の中心波長は550nmから800nmの範囲である第12の本発明の生体情報測定方法である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1(a)は本発明の実施の形態1による生体情報測定装置の構成図である。また、図1(b)は、本実施の形態による生体情報測定装置の部分上面図である。図1(a)に示すように、本実施の形態の生体情報測定装置は、データ格納手段101と演算手段102と表示部103と、演算手段102と接続されたフォトダイオード104と、生体に密接して設けられたLED105とを備えている。ここで、LED105の中心波長は550〜800nmであるのが望ましい。この波長領域では皮下脂肪と皮下脂肪の下の筋肉との光の伝搬特性が異なり、脂肪のほうがより光が広がりやすいので脂肪厚の差によりフォトダイオード104の受光量の差が生まれやすく皮下脂肪厚計測に適している。また、本実施の形態の生体情報測定装置は、生体に密着して設けられ、摺動補助部106を介してユーザが操作を行うことで、生体の表面107を摺動する受光領域移動具108とを備えている。ここで、領域変更手段は摺動補助部106と受光領域移動具108とからなる。受光領域移動具108は、ゴムやビニール、蛇腹など可撓性のある材料で作られた板状の部材であり、図1(a)(b)に示すように、その表面には孔部109が設けられている。この孔部109から生体の表面107が露出する格好になっている。
このような構成のなかで、LED105から出射され生体表面107に入射し再び生体表面107から外部に出射される光のうち、孔部109を通過してきたものがフォトダイオード104に入射し、フォトダイオード104で受光された光量が電気信号値となる。
データ格納手段101ではLED105と孔部109との複数の距離それぞれに対応する皮下脂肪厚と電気信号値との関係を示す曲線で表される複数のデータが格納されている。このデータは、MRIや超音波診断装置などで正確に計測した複数の検体の皮下脂肪厚(検体の生体情報)と、その検体の皮下脂肪厚上の生体表面を本発明の生体情報測定装置と等価な装置にて測定した場合の光量から得られた電気信号値とを対応させることで求めた曲線である。この曲線で表されるデータはLED105と孔部109との距離を変化させることで従来例の図10のように変化し、距離が近い場合では薄い皮下脂肪厚計測が可能であり、距離が遠い場合では厚い皮下脂肪厚計測が可能となる。ここで、等価な装置とは本発明の実施の形態1におけるLED105と等価なLED、フォトダイオード104と等価なフォトダイオード、および領域変更手段と等価な標本領域変更手段を備えた装置である。
なお、上記の各構成において、データ格納手段101は本発明の格納手段の一例であり、演算手段102は本発明の演算手段の一例であり、フォトダイオード104は本発明の光電変換素子の一例であり、LED105は本発明の光源の一例である。また、受光領域移動具108は本発明の可撓性部材の一例であり、その孔部109は本発明の観測領域の一例である。また、受光領域移動具108および摺動補助部106は本発明の領域変更手段を構成する。また、フォトダイオード104で受光された光量は本発明の光情報の一例であり、皮下脂肪厚は本発明の生体に関する情報の一例であり、データ格納手段に格納された、LED105と孔部109との複数の距離それぞれに対応する皮下脂肪厚と電気信号値との関係を示す曲線で表される複数のデータは、本発明の標本情報の一例である。また、上述したMRIや超音波診断装置などで正確に計測した複数の検体の皮下脂肪厚は、本発明の検体に関する生体情報の一例である。また、検体の皮下脂肪厚上の生体表面を本発明の生体情報測定装置と等価な装置にて測定した場合の光量は、本発明の標本光情報の一例である。
以上のような構成を有する、本発明の実施の形態1による生体情報測定装置の動作を、以下に説明するとともに、これにより、本発明の生体情報測定方法の一実施の形態を説明する。
受光領域移動具108を操作して、孔部109の位置をLED105から所定の距離に移動させてから、LED105を点灯し、生体表面107に光を照射する一方、孔部109を透過した光を受光するフォトダイオード104の電気信号値を計測することで、所定の距離における電気信号値を得ることができる。
次に、受光領域移動具108を操作して、孔部109を前回の位置とは異なる位置に移動させてから、同様にしてLED105を点灯して、LED105と孔部109との新たな距離における電気信号値を得る。
以下、孔部109の位置を変えながら同様の動作を繰り返し行い、複数のLED104と孔部109との距離でのそれぞれの距離に対応する複数の電気信号値を得る。演算手段102は、上記のようにして得られた各電気信号値とデータを参照して、孔部109の位置毎に得られた電気信号値に対応する複数の皮下脂肪厚を求めるが、曲線上の電気信号値と皮下脂肪厚との対応を与える交点が、従来例の図10に示すような検出限界領域および検出不能領域に位置するものは除外することにより、孔部109が最適な位置にあるときの電気信号値から生体の皮下脂肪厚を求める。
このように、本実施の形態によれば、LED104と孔部109との距離を変えながら光量を測定し、それら光量に基づく複数の電気信号を得て、その中から最適なものを選択して、生体の皮下脂肪厚を得ることができる。つまり、単一の光源と光電変換素子で複数の光電変換素子を用いた場合と同等の皮下脂肪厚測定可能範囲を実現することができ、コストダウンができる。
なお、上記の説明においては、LED105は生体の表面107に接するものとして説明を行ったが、表面から離して設置するようにしてもよい。この場合、受光領域移動具108のうち、摺動補助部106を介して生体の表面107から上部に延伸している延伸部分110を遮光壁として用い、LED105からの光が、フォトダイオード104に直接入射することを防ぐのが望ましい。このとき、延伸部分110は本発明の遮光手段の一例となる。
求められた皮下脂肪厚は表示部103にて表示する。なお、表示部103は省略した構成として、求められた皮下脂肪厚はデジタルデータとして外部に伝送するようにしてもよい。これは以下の各実施の形態においても同様である。
また、同様の方法で、光源の波長および標本情報を選択することより、本発明の生体に関する情報として、皮下脂肪厚以外に、皮膚の厚みなどを求めることができる。これもまた、以下の各実施の形態においても同様である。
(実施の形態2)
図2(a)は本発明の実施の形態2による生体情報測定装置の構成図である。図2(a)に示すように、本実施の形態の生体情報測定装置において、図1(a)と同一部または相当部には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。また、本実施の形態の受光領域移動具201は、2枚の板状部材201aおよび201bから構成されている。板状部材201aは生体の表面107に密着または極近接しており、板状部材201bは板状部材aの上部に摺動可能なように重なり合って配置されている。
さらに板状部材201aおよび201bは、中央部にスリット202aおよび202bをそれぞれ有しており、板状部材201aおよび201bが重なった状態で、スリット202aと202bとの交差位置には孔部203が形成される。図2(b)に示すように、この孔部203から生体の表面107が露出する格好になっている。ここで、受光領域移動具201を人体の表面107に配置し、板状部材201aを固定した状態で、板状部材201bを把持して操作して、スリット202aと202bの交差部である孔部203をLED105から所定の距離の位置に移動させてから、LED105を点灯し、生体の表面107に光を照射する一方、孔部203を透過した光量を受光するフォトダイオード(光電変換素子)104からの電気信号値を計測することで、LED105と孔部203との所定の距離における電気信号値を得ることができる。
データ格納手段101ではLED105と孔部203との複数の距離それぞれに対応する皮下脂肪厚と電気信号値との関係を示す曲線で表される複数のデータが格納されている。このデータは、MRIや超音波診断装置などで正確に計測した複数の検体の皮下脂肪厚(検体の生体情報)と、その検体の皮下脂肪厚上の生体表面を本発明の生体情報測定装置と等価な装置にて測定した場合の光量から得られた電気信号値とを対応させることで求めた曲線である。この曲線で表されるデータはLED105と孔部203との距離を変化させることで従来例の図10のように変化し、距離が近い場合では薄い皮下脂肪厚計測が可能であり、距離が遠い場合では厚い皮下脂肪厚計測が可能となる。ここで、等価な装置とは本発明の実施の形態2におけるLED105と等価なLED、フォトダイオード104と等価なフォトダイオードおよび受光領域移動具201と等価な受光領域移動具を備えた装置である。
なお、上記の各構成において、受光領域移動具201は本発明の領域変更手段の一例であり、板状部材201aおよび201bは本発明の2枚の板状部材の一例である。板状部材201aのスリット202aおよび板状部材201bのスリット202bの交差位置に形成される孔部203は本発明の観測領域の一例である。ただし、上述した他の実施の形態1と同一符号の各部と本発明の各手段との対応は、実施の形態1にて示した対応と同様であるので説明を省略する。
以上のような構成を有する、本発明の実施の形態2による生体情報測定装置の動作を、以下に説明するとともに、これにより、本発明の生体情報測定方法の一実施の形態を説明する。ただし実施の形態1と同様である点は省略し、相違点を中心に述べる。
まず、受光領域移動具201を人体の表面107に配置し、板状部材201aを固定した状態で、板状部材201bを把持して操作して、スリット202aと202bの交差部である孔部203をLED105から所定の距離の位置に移動させてから、LED105を点灯し、生体の表面107に光を照射する一方、孔部203を透過した光量を受光するフォトダイオード104により電気信号値を計測することで、LED105と孔部203との所定の距離における電気信号値を得ることができる。
つぎに、板状部材201bを操作して、板状部材201a上を摺動させることにより、スリット202aとスリット202bの交差位置を移動させると、交差位置に形成される孔部203は、前回の位置とは異なる位置に移動することになる。この様子を図12(a)(b)に示す。図12(a)では光源105の最も近傍にあるが、板状部材201bを図中矢印方向へ摺動させることにより、スリット202aとスリット202bの交差位置にある孔部203は、LED105から離れた方向へ移動する。
この状態でLED105を点灯して、LED105と孔部203との新たな距離における電気信号値を得る。
以下、同様にして孔部203の位置を変えながら同様の動作を繰り返し行うと、LED105と孔部203の複数の距離のそれぞれに対応した、複数の電気信号値が得られる。演算手段102は、上記のようにして得られた各電気信号値とデータ格納手段101内のデータとを参照して、LED105と孔部(観測領域)203との距離毎に得られた電気信号値に対応する複数の皮下脂肪厚を求めるが、実施の形態1と同様、曲線上の電気信号値と皮下脂肪厚との対応を与える交点が、検出限界領域および検出不能領域に位置するものは除外することにより、孔部203が最適な位置にあるときの電気信号値から生体の皮下脂肪厚を求める。
このように、本実施の形態によれば、LED104と孔部203との距離を変えながら光量を測定し、それら光量に基づく複数の電気信号を得て、その中から最適なものを選択して、生体の皮下脂肪厚を得ることができる。つまり、単一の光源と光電変換素子で複数の光電変換素子を用いた場合と同等の皮下脂肪厚測定可能範囲を実現することができ、コストダウンができる。また、摺動する板状部材は直接生体の表面と接することがないので、生体の表面の状態に影響を与えることなく孔部の移動を行うことができ、より正確な光量を得られる効果がある。なお、上記の説明においては、LED105は生体の表面107に接するものとして説明を行ったが、表面から離して設置する場合(図2(a)中点線部)は、別途遮光部材204を生体の表面107上に設け、LED105からの光が、フォトダイオード104に直接入射することを防ぐのが望ましい。このとき、遮光部材204は、本発明の遮光手段に相当することになる。
(実施の形態3)
図3(a)は本発明の実施の形態3による生体情報測定装置の構成図であり、図3(b)は部分上面図である。図3(a)(b)に示すように、本実施の形態の生体情報測定装置において、図1(a)と同一部または相当部には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。また、本実施の形態の生体情報測定装置は、受光領域変更手段301と、遮光手段302とを備えている。受光領域変更手段301は生体に密着して設けられ、ユーザが操作を行うことで、生体の表面107の受光領域303の大きさを変更することができる。遮光手段302はLED105とフォトダイオード104との間に設けられ、LED105の光が直接フォトダイオード104に入射するのを防いでいる。
受光領域変更手段301は、複数の板状部材の組み合わせからなる。その構成は所定の間隔で並べられた2枚の固定板301aおよび301bと、固定板301aと301bとの間に挿入され、摺動可能な可動板301cとのを有しており、図3(b)に示すように、可動板301cが移動すると、遮光手段302、固定板301aおよび301b、および可動板301cで囲まれた受光領域303が形成され、この受光領域303から生体の表面107が露出する格好になっており、受光領域303は可動板301cの摺動に応じて大きさが変化する。
なお、上記の各構成において、受光領域変更手段301は本発明の領域変更手段の一例であり、可動板301cは本発明の板状部材の一例である。また遮光手段302は本発明の遮蔽手段の一例である。また受光領域303は本発明の観測領域の一例であって、受光領域の303の変化する大きさは、本発明の観測領域の面積の一例である。ただし、上述した他の実施の形態1と同一符号の各部と本発明の各手段との対応は、実施の形態1にて示した対応と同様であるので説明を省略する。
以上のような構成を有する、本発明の実施の形態3による生体情報測定装置の動作を、以下に説明するとともに、これにより、本発明の生体情報測定方法の一実施の形態を説明する。ただし実施の形態1と同様である点は省略し、相違点を中心に述べる。
可動板301cを操作して、受光領域303の形が僅かな大きさとなる程度まで移動させてから、LED105を点灯し、生体の表面107に光を照射する一方、受光領域303の輝度分布を積算した光を受光するフォトダイオード104での電気信号値を計測することで、受光領域303が所定の大きさである場合のフォトダイオード104の電気信号値を得ることができる。
次に、可動板301cを操作して、その移動方向をLED105から遠ざかる方向に移動させて、受光領域303を大きくしてからLED105を点灯して、受光領域303がより大きな面積を持つ場合のフォトダイオード104の電気信号値を得る。
以下、受光領域303の大きさを変えながら同様の動作を繰り返し行うと、図3(c)に示すように、受光領域303の面積が大きくなるほど積算されることとなり、受光領域303の大きさ毎に、異なる電気信号値が得られる。ただし、LED105から遠くなる光は減衰するため、光量の増加はある程度を越えると鈍り、一定値に近くなる。このときの様子を図11のグラフに示す。図11において、受光領域303を大きくすると、電気信号値は大きくなるが、皮下脂肪が薄いときの曲線は、皮下脂肪の下にある筋肉等の吸収光量が大きいため、僅かな大きさの受光領域303で、電気信号値はすぐ飽和状態になる。一方、皮下脂肪が厚いときの曲線は、吸収光量は小さくなるため、皮下脂肪厚が薄いときよりも受光領域303がより大きなところで、電気信号値は、より大きな値で飽和状態に達する。
したがって、測定を行うとき、電気信号値が飽和状態に達するまで受光領域303の大きさを徐々に変更していくことにより、飽和状態に達した時点での電気信号値および受光領域303の大きさが求められる。この電気信号値に対応した皮下脂肪厚および受光領域303の大きさをデータ格納手段101に格納されているデータから求めることで、個々の測定対象の皮下脂肪厚を算出することが可能になる。
ここで、データ格納手段101に格納されているデータは、MRIや超音波診断装置などで正確に計測した複数の検体の皮下脂肪厚と、その検体の皮下脂肪厚上の生体表面を本発明の生体情報測定装置と等価な装置にて測定した場合の光量から得られた飽和状態に達したときの電気信号値および受光量領域の大きさとを対応させることで求めている。この等価な装置とは、本発明の実施の形態3におけるLED105と等価なLED、フォトダイオード104と等価なフォトダイオードおよび受光領域変更手段301と等価な標本領域変更手段を備えた装置である。
さらに本実施の形態は、図3(a)に示すように、可動板301の移動距離を微小量αとすれば、生体の皮膚304のみを通過した光(図中光路γα)の光量を得ることができる。LED(光源)105から出射される光量が一定であるば、生体の皮膚304のみを通過した光(図中光路γα)の光量に基づき、皮膚の透過率を求めることができる。
したがって、皮膚の透過率を電気信号値に掛け算した値を真の電気信号値とすることで皮膚の色や血流のバラツキによる誤差を減らすことができる。
なお、上記の説明においては、LED105は生体の近傍に設けるものとして説明を行ったが、表面に密着して設置するようにしてもよい。この場合、遮光手段302を省いた構成とすることができる。
また、受光領域変更手段301は、固定板301a、301bを省略して、可動板301cのみで構成するようにしてもよい。
(実施の形態4)
図4(a)は本発明の実施の形態4による生体情報測定装置の構成図であり、図4(b)は部分上面図である。本実施の形態の生体情報測定装置において、図1と同一部または相当部には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。また、本実施の形態は、第1収納空間401および第1収納空間401と隔壁406にて隔絶された第2収納空間402を有するプローブ容器403とを備えている。
LED105は、プローブ容器403の第1収納空間401内に配置されている。LED105より出射した光は、生体の表面107を透過し、生体内部の皮膚、皮下脂肪107a、筋肉を散乱、減衰しながら生体の表面107に再び現れる。LED105の前面には生体への照射面積を制限するための窓が配置されている。
また、フォトダイオード104は、プローブ容器403の第2収納空間402内に設けられている。さらに第2収納空間402の、生体の表面107と接する部分には、摺動可能な遮蔽板404が設けられており、この遮蔽板404の側端は、図4(b)に示すように、第2収納空間402を形成するプローブ容器403の壁面と接するようになっており、遮蔽板404の前端がプローブ容器の壁面と密着した状態で、第2収納空間402内に露出する生体表面を完全に覆うことができる。この遮蔽板404を前端から後端(図中矢印方向)へ移動させることで、受光領域405が形成され、この受光領域405の面積は、LED105から遠ざかる方向に増大するよう変化させることができる。ここで、第2収納空間402内にフォトダイオード104を設けることにより、周囲からの外乱光がフォトダイオードへ入射することを防ぎ、精度の良い測定が可能となる。
なお、上記の各構成において、プローブ容器403のうち、第2収納領域402を形成する隔壁406,遮蔽板404を含む壁面は、本発明の開口箱を構成する。また、遮蔽板404は本発明の板状部材の一例である。また受光領域405は本発明の観測領域の一例であって、受光領域405の変化する大きさは、本発明の観測領域の面積の一例である。ただし、上述した他の実施の形態1と同一符号の各部と本発明の各手段との対応は、実施の形態1にて示した対応と同様であるので説明を省略する。
以上のような構成を有する、本発明の実施の形態4による生体情報測定装置の動作を説明するとともに、これにより、本発明の生体情報測定方法の一実施の形態を説明する。ただし実施の形態1と同様である点は省略し、相違点を中心に述べる。
遮蔽板404を操作して、受光領域405が僅かな大きさとなる程度まで移動させてから、LED105を点灯し、受光領域405の輝度分布を積算した光を受光するフォトダイオード104の電気信号値を計測する。
次に、遮蔽板404を操作して、その移動方向をLED105から遠ざかる方向に移動させて、受光領域405をより大きくしてからLED(光源)105を点灯して、受光領域405がより大きな面積を持つ場合のフォトダイオード104の電気信号値を得る。
以下、受光領域405の大きさを変えながら同様の動作を繰り返し行うと、演算手段102においては、受光領域405の大きさのそれぞれに対応した、複数の電気信号値が得られることとなる。測定毎にフォトダイオード104がそれぞれ受光する光の光路は、実施の形態3と同様、受光領域405が大きくなるほど積算されることとなり、受光領域405の大きさ毎に、異なる電気信号値が得られる。ただし、LED105から遠くなる光は減衰するため、光量の増加はある程度を越えると鈍り、一定値に近くなる。このときの様子を図11のグラフに示す。実施の形態3と同様、図11において、受光領域404の大きさを変えていくと、電気信号値は大きくなるが、皮下脂肪厚が薄いときの曲線は、皮下脂肪の下にある筋肉等の吸収光量が大きいため、僅かな大きさの受光領域404でも電気信号値はすぐ飽和状態になる。一方、皮下脂肪厚が厚いときの曲線は、吸収光量は小さくなるため、皮下脂肪厚が薄いときよりも受光領域404がより大きなところで電気信号値はより大きな値で飽和状態に達する。
したがって、測定を行うとき、電気信号値が飽和状態に達するまで受光領域404の大きさを徐々に変更していくことにより、飽和状態に達した時点での電気信号値および受光領域が求められる。この電気信号値に対応した皮下脂肪厚および受光領域をデータ格納手段101に格納されているテーブルから求めることで、皮下脂肪の厚みを算出することが可能になる。
なお、上記の構成においては、プローブ容器403は第1収納空間401と第2収納空間402とを有する構成として説明を行ったが、本発明の開口箱は、少なくとも板状部材をその一面として含み、その内部に光電変換手段が設けられる構成であればよい。したがって、プローブ容器403は第2収納空間401のみを有するものとして、LED105はプローブ容器403の外部に配置する構成として実施してもよい。
(実施の形態5)
生体の皮下脂肪厚を正確に測定するには、生体表面の反射率を考慮する必要がある。そのためには、生体表面に入射する光量(以下、入射光量)と生体表面で反射する光量(以下、反射光量)とを測定する必要がある。この2つが測定できれば、入射光量と、反射光量との関係より生体表面の反射率が求められる。本実施の形態は、この反射率を求めるものである。
図5は本発明の実施の形態5による生体情報測定装置の構成図である。本実施の形態の生体情報測定装置において、図1(a)と同一部または相当部には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。本実施の形態においては、データ格納手段101は省かれ、第1収納空間503および第1収納空間503と隔壁507により隔絶された第2収納空間504を有するプローブ容器501を備えている。
LED105は、プローブ容器501の第1収納空間503内に配置されている。LED105の前面には生体への照射面積を制限するための窓が配置されている。また、フォトダイオード104は、プローブ容器501の第2収納空間504内に設けられている。
また、プローブ容器501において、遮蔽板502の生体の表面107が接する面と反対側の、フォトダイオード104と対向する主面側は、既知の反射率Kを有している。このとき、遮蔽板502は該反射率を有する部材にて構成されていてもよいし、該反射率を有する塗料にて塗装されていてもよいし、該反射率を有する膜を設けた構成としてもよい。そして、遮蔽板502にて開閉される部分が第2の採光窓である。
また、第1収納空間503と、第2収納空間504との間の隔壁507には、LED105の生体の表面107で反射した光をフォトダイオード104で測定するための窓部508が設けられるとともに、窓部508を開閉するための照明光開閉板505が備えられている。
なお、上記の各構成において、プローブ容器501のうち、第2収納空間504を形成する隔壁507,遮蔽板502を含む各壁面は、本発明並びに後述する発明の開口箱を構成する。また、遮蔽板502は本発明並びに後述する発明の第2の遮蔽手段の一例であり、照明光開閉板505は本発明並びに後述する発明の第1の遮蔽手段の一例である。ただし、上述した他の実施の形態1と同一符号の各部と本発明の各手段との対応は、実施の形態1にて示した対応と同様であるので説明を省略する。
以上のような構成を有する、本発明の実施の形態5による生体情報測定装置の動作を説明するとともに、これにより本発明の生体情報測定方法の一実施の形態を説明する。
第一に、図6のように既知の反射率Kをもった遮蔽板502を閉じた状態で、かつ照明光開閉板505を閉じた状態でのフォトダイオード104の電気信号値をV0とする。この状態では、フォトダイオード104からは、外部から光線が入射しない状態の電気信号値が得られることになる。
第二に、図7のように照明光開閉板505だけを開き、遮蔽板502を閉じた状態でLED105を点灯すると、LED105からの光は、照明光開閉板505が開かれて生じた隔壁507の窓部508から、第2収納空間503内に入射され、既知の反射率Kを持った遮蔽板502で反射された後、フォトダイオード104で受光される。このときのフォトダイオード104の電気信号値をViとする。なお、ここで窓部508は、本発明の第1の採光窓に相当する。
第三に、図8のように照明光開閉板505および遮蔽板502の両方を開き、LED105の光が、照明光開閉板505が開かれて生じた隔壁の窓部から、第2収納空間501内に入射され生体の表面107を反射した第1の反射光と、窓から生体内部を拡散、減衰した後、第2収納空間501の、遮蔽板502が開かれて生じた観測領域506から生体の表面107に現れた伝搬光との和がフォトダイオード104に入射した場合の、フォトダイオード104の電気信号値をV1とする。なお、ここで観測領域506は本発明の第2の採光窓に対応する。
第四に、図5のように照明光開閉板505を閉じ、遮蔽板502を所定の距離だけ開いて、LED105の光が生体内部を拡散、減衰した後、第2収納空間504の、遮蔽板502が開かれて生じた観測領域506から、伝搬光としてフォトダイオード104に入射した場合の、フォトダイオード104の出力をV2とする。
ここでK×(Vi−V0)より生体の表面107への入射光量の情報を持った電気信号値が得られる。
次に、V1−V2より生体の表面107で反射する光量の情報を持った電気信号値が得られる。
上記の各値から、生体の、表面での反射率Rは(V1−V2)/(K×(Vi−V0))で求めることができる。
なお、プローブ容器501において、第2収納空間504を構成する隔壁507を含む各壁面および遮蔽板502は、本発明並びに後述する各発明の開口箱に相当する。したがって、実施の形態5のプローブ容器501は、第1収納空間503を構成するための部分を省略して、LED105はプローブ容器501の外部に設ける構成としてもよい。
なお、上記実施の形態5を実現する、本発明者により発明された発明を、以下に説明する。
(発明1)生体の表面を照明する光源と、前記光源から出射された光を直接取り入れることが可能な、第1の遮蔽手段により開閉自在な第1の採光窓、および前記光源から出射された光が前記生体に入射し、その内部を伝搬した後に前記生体の前記他の部位に現れて生ずる伝搬光を取り入れる、所定の反射率の反射面を有する第2の遮光手段により開閉自在な第2の採光窓とを有し、前記光源の外部に設けられた開口箱と、光を検出して電気信号に変換する、前記開口箱内に設けられた光電変換素子と、前記光電変換素子より電気信号を取得し、この電気信号値に基づき前記生体に関する情報を得る演算手段と、を用い、
前記開口箱の前記第1の遮蔽手段および前記第2の遮光手段が開放された状態で、前記光源から出射された光を、前記伝搬光および前記生体の前記他の部位にて反射された第1の反射光として前記光電変換素子により検出する第1の工程と、
前記開口箱の前記第1の遮蔽手段が遮蔽され、前記第2の遮光手段が開放された状態で、前記光源から出射された光を、前記伝搬光として前記光電変換素子により検出する第2の工程と、
前記開口箱の前記第1の遮蔽手段が開放され、前記第2の遮光手段が遮蔽された状態で、前記光源から出射された光が、前記第2の遮光手段の反射面で反射され第2の反射光として前記光電変換素子に検出される第3の工程と、
前記演算手段により、前記第1の工程により前記光電変換素子から得られる電気信号値と、前記第2の工程により前記光電変換素子から得られる電気信号値とに基づき、前記光源から出射した光のうち、前記生体表面にて反射された光量に相当する電気信号値を求める第4の工程とを備え、
前記第4の工程により前記光電変換素子から得られる電気信号値と、前記第3の工程により前記光電変換素子から得られる電気信号値とを比較して、前記生体に関する情報として、前記生体の表面の前記光源から出射された光の反射率を測定する生体情報測定方法。
(発明2)前記開口箱の前記第1の遮蔽手段および前記第2の遮光手段を遮蔽した状態で、前記光電変換素子が受光動作を行い電気信号値を検出する第5の工程をさらに備え、
前記演算手段により、前記第3の工程および前記第4の工程により前記光電変換素子から得られる電気信号値を、前記第5の工程により前記光電変換素子から得られる電気信号値により補正することにより、前記反射率を補正する上記発明1の生体情報測定方法。
(発明3)生体の表面を照明する光源と、
前記光源から出射された光を直接取り入れることが可能な、第1の遮蔽手段により開閉自在な第1の採光窓、および前記光源から出射された光が前記生体に入射し、その内部を伝搬した後に前記生体の前記他の部位に現れて生ずる伝搬光を取り入れる、所定の反射率の反射面を有する第2の遮光手段により開閉自在な第2の採光窓とを有し、前記光源の外部に設けられた開口箱と、
光を検出して電気信号に変換する、前記開口箱内に設けられた光電変換素子と、
前記光電変換素子より電気信号を取得し、この電気信号値に基づき前記生体に関する情報を得る演算手段とを備え、
(1)前記開口箱の前記第1の遮蔽手段および前記第2の遮光手段が開放された状態で、前記光源から出射された光を、前記伝搬光および前記生体の前記他の部位にて反射された第1の反射光として前記光電変換素子により検出し、
(2)前記開口箱の前記第1の遮蔽手段が遮蔽され、前記第2の遮光手段が開放された状態で、前記光源から出射された光を、前記伝搬光として前記光電変換素子により検出し、
(3)前記開口箱の前記第1の遮蔽手段が開放され、前記第2の遮光手段が遮蔽された状態で、前記光源から出射された光が前記第2の遮光手段の反射面で反射した光を第2の反射光として前記光電変換素子に検出し、
(4)前記演算手段は、前記(1)の動作により前記光電変換素子から得られる電気信号値と、前記(2)の動作により前記光電変換素子から得られる電気信号値とに基づき、前記光源から出射した光のうち、前記生体表面にて反射された光量に相当する電気信号値を求め、
前記(4)の動作により前記光電変換素子から得られる電気信号値と、前記(3)の動作により前記光電変換素子から得られる電気信号値とを比較して、前記生体に関する情報として、前記生体の表面の前記光源から出射された光の反射率を測定する生体情報測定装置。
(発明4)(5)前記開口箱の前記第1の遮蔽手段および前記第2の遮光手段を遮蔽した状態で、前記光電変換素子が受光動作を行い電気信号値を検出し、
前記演算手段により、前記(3)の動作および前記(4)の動作により前記光電変換素子から得られる電気信号値を、前記(5)の動作により前記光電変換素子から得られる電気信号値により補正することにより、前記反射率を補正する上記第3の発明の生体情報測定装置。
上記各発明によれば、生体表面の反射率を考慮して、より精度の高い生体情報測定装置および生体情報測定方法を得ることができる。ただし、上述した各発明の各部または各手段と、本発明の各部または各手段において、同一の機能を有するものは同一の名称を付した。
(実施の形態6)
実施の形態6による生体情報測定装置の構成は、実施の形態5の生体情報測定装置にデータ格納手段101を設けるか、実施の形態4の生体情報測定装置における遮蔽板404を実施の形態5の、既知の反射率を有する遮蔽板502としたものである。したがって、データ格納手段101の動作および演算手段102の演算動作の内容を除けば、実施の形態4,5と同様なので、説明には図4〜図8を用い、詳細な説明は省略する。
以上のような構成を有する、本発明の実施の形態6による生体情報測定装置の動作を説明するとともに、これにより本発明の生体情報測定方法の一実施の形態を説明する。
実施の形態5と同様にして、生体の表面107の反射率を求めた後、これにより、LED105の出力のうち、実際に皮下脂肪107aへ入力した成分(1−R)×(K×(Vi−V0))を求める。
次に、実施の形態4と同様にして、受光領域404の大きさを変更しながらフォトダイオード104での電気信号値を得る。
次に、皮下脂肪107aへ入力した成分(1−R)×(K×(Vi−V0))で電気信号値を割ることで皮膚による反射光量の補正を行い、その商が補正値となり、データ格納手段101内のデータを参照して、生体の皮下脂肪厚を求めることができる。
また、求められた皮下脂肪厚、体脂肪率を表示部103にて表示する。なお、表示部203は省略した構成として、求められた皮下脂肪厚、体脂肪率はデジタルデータとして外部に伝送するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態6は、本発明者により発明された以下の発明の一例であってもよい。
(発明5)生体の表面を照明する光源と、
前記光源から出射された光を直接取り入れることが可能な、第1の遮蔽手段により開閉自在な第1の採光窓、および前記光源から出射された光が前記生体に入射し、その内部を伝搬した後に前記生体の前記他の部位に現れて生ずる伝搬光を取り入れる、所定の反射率の反射面を有する第2の遮光手段によりその面積が変化する第2の採光窓とを有し、前記光源の外部に設けられた開口箱と、
光を検出して電気信号に変換する、前記開口箱内に設けられた光電変換素子と、
前記光電変換素子より電気信号を取得し、この電気信号値に基づく光情報に基づき前記生体に関する情報を得る演算手段と、
前記標本情報を格納する格納手段とを備え、
(1)前記開口箱の前記第1の遮蔽手段および前記第2の遮光手段が開放された状態で、前記光源から出射された光を、前記伝搬光および前記生体の前記他の部位にて反射された第1の反射光として前記光電変換素子により検出し、
(2)前記開口箱の前記第1の遮蔽手段が遮蔽され、前記第2の遮光手段が開放された状態で、前記光源から出射された光を、前記伝搬光として前記光電変換素子により検出し、
(3)前記開口箱の前記第1の遮蔽手段が開放され、前記第2の遮光手段が遮蔽された状態で、前記光源から出射された光が前記第2の遮光手段の反射面で反射した光を第2の反射光として前記光電変換素子に検出し、
(4)前記演算手段は、前記(1)の動作により前記光電変換素子から得られる電気信号値と、前記(2)の動作により前記光電変換素子から得られる電気信号値とに基づき、前記光源から出射した光のうち、前記生体表面にて反射された光量に相当する電気信号値を求め、
前記(4)の動作により前記光電変換素子から得られる電気信号値と、前記(3)の動作により前記光電変換素子から得られる電気信号値とを比較して、前記生体の表面の前記光源から出射された光の反射率を測定し、
前記生体の表面の前記光源から出射された光の反射率に基づき補正した前記光情報と、前記標本情報とを参照して、前記生体に関する情報を算出し、
前記標本情報は、生体に関する情報が既知である検体に前記光源と等価な標本光源より光を出射し、前記検体内から前記第2の採光窓と等価な標本採光窓を通過した光を前記光電変換素子と等価な標本光電変換素子に受光させて得られた標本光情報と、前記検体の生体に関する情報とで定義されている生体情報測定装置。
また、上記の各実施の形態において、LED105は本発明並びに発明の光源の一例であるとしたが、本発明並びに発明の光源としては、LEDの他、ハロゲンランプ、レーザー等を用いても良い。また、フォトダイオード104は本発明並びに発明の光電変換素子の一例であるが、他にCCD、Cds等を用いても良い。また、本発明の領域変更手段は、上述した各実施の形態の構成に限定されるものではなく、電気シャッター、機械シャッター等の絞り他の構成を用いて、観測領域の大きさ、形を変えるようにしたりしても良い。また、本発明並びに発明の第1の遮蔽手段、第2の遮蔽手段も、上記領域変更手段と同様、他の構成によって開閉動作を行ってもよい。
また、フォトダイオード104が受光する光に基づく電気信号値は、本発明並びに発明の光情報の一例であるとしたが、本発明並びに発明の光情報は光量に関連するものであってもよいし、光量に基づき得られた輝度分布に関連するものであってもよい。
また、本発明並びに発明の生体情報測定装置により皮下脂肪厚を求める一方で、生体の身長、体重の値が決まれば統計的に体脂肪率も算出することができる。
産業上の利用可能性
以上説明したところから明らかなように、本発明によれば、高価な受光素子を複数用いることなく、精度の高い生体情報測定装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、
(a)本発明の実施の形態1による生体情報測定装置の構成図である。
(b)本発明の実施の形態1による生体情報測定装置の部分上面図である。
図2は、
(a)本発明の実施の形態2による生体情報測定装置の構成図である。
(b)本発明の実施の形態2による生体情報測定装置の部分上面図である。
図3は、
(a)本発明の実施の形態3による生体情報測定装置の構成図である。
(b)本発明の実施の形態3による生体情報測定装置の部分上面図である。
(c)本発明の実施の形態3による生体情報測定装置の動作を説明するための図である。
図4は、
(a)本発明の実施の形態4による生体情報測定装置の構成図である。
(b)本発明の実施の形態4による生体情報測定装置の部分上面図である。
図5は、本発明の実施の形態5による生体情報測定装置の構成図である。
図6は、本発明の実施の形態5による生体情報測定装置の動作を説明するための図である。
図7は、本発明の実施の形態5による生体情報測定装置の動作を説明するための図である。
図8は、本発明の実施の形態5による生体情報測定装置の動作を説明するための図である。
図9は、
(a)従来の技術による生体情報測定装置の第1構成例を示す図である。
(b)従来の技術による生体情報測定装置の第2構成例を示す図である。
(c)従来の技術による生体情報測定装置の第3構成例を示す図である。
図10は、従来の技術による生体情報測定装置の動作を説明するための図である。
図11は、本発明の実施の形態3および4による生体情報測定装置の動作を説明するための図である。
図12は、
(a)本発明の実施の形態2による生体情報測定装置の動作を説明するための図である。
(b)本発明の実施の形態2による生体情報測定装置の動作を説明するための図である。
(符号の説明)
101 データ格納手段
102 演算手段
103 表示手段
104 フォトダイオード
105 LED
106 摺動補助部
107 生体の表面
107a 皮下脂肪
108 受光領域移動具
109 孔部
110 延伸部分
201 受光領域移動具
201a 板状部材
201b 板状部材
202 スリット
202a スリット
202b スリット
203 孔部
301 受光領域変更手段
301a 固定板
301b 固定板
301c 可動板
302 遮光手段
303 受光領域
304 皮膚
401 第1収納空間
402 第2収納空間
403 プローブ容器
404 遮蔽板
405 受光領域
406 隔壁
501 プローブ容器
502 遮蔽板
503 第1収納空間
504 第2収納空間
505 照明光開閉板
506 観測領域
507 隔壁
508 窓部
901 光源
902 受光素子
902a 受光素子
902b 受光素子
902c 受光素子
902d 受光素子
903 演算手段
904 データ格納手段
905 補助受光素子

Claims (13)

  1. 生体の表面を照明する光源と、
    前記光源から出射され、前記生体を伝搬した後再び前記生体の表面から外部に出射される光のうち観測領域を通過した光を受光する光電変換素子と、
    前記観測領域の位置および/または形を変更する領域変更手段と、
    前記光電変換素子に受光された光と関連する光情報を取得し、前記光情報と、標本情報とを参照して、前記生体に関する情報を得る演算手段と、
    前記標本情報を格納する格納手段とを備え、
    前記標本情報は、生体に関する情報が既知である検体に前記光源と等価な標本光源より光を出射し、前記検体を伝搬した後再び前記検体の表面から外部に出射される光のうち前記領域変更手段と等価な標本領域変更手段により変更された標本観測領域を通過した光を前記光電変換素子と等価な標本光電変換素子により受光することで得られた標本光情報と、前記検体の生体に関する情報とで定義されている生体情報測定装置。
  2. 前記光情報は、光量または輝度分布である請求項1に記載の生体情報測定装置。
  3. 前記光源と前記光電変換素子との間に設けられ、
    前記光源から出射された光が、前記光電変換素子に直接入射することを防ぐ遮光手段をさらに備えた請求項1または2に記載の生体情報測定装置。
  4. 前記領域変更手段は、前記光源と前記観測領域との距離を変更するものである請求項1から3のいずれかに記載の生体情報測定装置。
  5. 前記領域変更手段は、前記観測領域の形を変更するものであり、前記形の変更の方向は、前記光源から遠ざかる方向である請求項1から3のいずれかに記載の生体情報測定装置。
  6. 前記領域変更手段は、所定の大きさを有する孔を有し、前記孔を含む面が前記生体の表面に接触または隣接するように設けられた可撓性部材を有し、
    前記観測領域は、前記孔に対応する請求項4に記載の生体情報測定装置。
  7. 前記可撓性部材は、前記遮蔽手段としても機能する請求項6に記載の生体情報測定装置。
  8. 前記領域変更手段は、所定の幅を有するスリットが設けられた2枚の板状部材を有し、
    前記板状部材の一方と他方とは、それぞれのスリットが交差する位置で、摺動可能なように重ねられて配置されており、
    前記観測領域は、前記それぞれのスリットの交差位置により形成され、前記板状部材の摺動に応じてその位置が変化する孔に対応する請求項4に記載の生体情報測定装置。
  9. 前記領域変更手段は、その面が前記生体の表面に接触または隣接するように設けられた板状部材を有し、
    前記板状部材の摺動に応じて、前記観測領域の面積が変化する請求項5に記載の生体情報測定装置。
  10. 前記領域変更手段は、前記板状部材をその一面として含む開口箱をさらに備え、
    前記光電変換素子は前記開口箱内に設けられ、
    前記光源は前記開口箱の外部に設けられている請求項9に記載の生体情報測定装置。
  11. 前記生体に関する情報は皮下脂肪厚であり、前記光源の中心波長は550nmから800nmの範囲である請求項1から10のいずれかに記載の生体情報測定装置。
  12. 生体の表面を照明する工程と、
    前記照明の工程により出射され、前記生体を伝搬した後再び前記生体の表面から外部に出射される光のうち観測領域を通過した光を受光する光電変換工程と、
    前記観測領域の位置および/または形を変更する領域変更工程と、
    前記光電変換工程により受光された光と関連する光情報を取得し、前記光情報と、標本情報とを参照して、前記生体に関する情報を得る演算工程と、
    前記標本情報を格納する格納工程とを備え、
    前記標本情報は、生体に関する情報が既知である検体に前記照明の工程に用いた光源と等価な標本光源より光を出射し、前記検体を伝搬した後再び前記検体の表面から外部に出射される光のうち前記領域変更工程と等価な標本領域変更工程により変更された標本観測領域を通過した光を前記光電変換工程と等価な標本光電変換工程により受光することで得られた標本光情報と、前記検体の生体に関する情報とで定義されている生体情報測定方法。
  13. 前記生体に関する情報は皮下脂肪厚であり、前記光源の中心波長は550nmから800nmの範囲である請求項12に記載の生体情報測定方法。
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