JPWO2003032543A1 - Ofdm用自動周波数制御装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
OFDMにおける周波数制御装置は、受信信号をA/D変換したものから、ガードインターバルと、ガードインターバルのコピー元になったデータ部分との相関を取り、これを1フレーム分かつ複数フレーム分加算平均して、相関値のピークを検出する。そして、ピークの位置の位相検出をすることにより、発振器の制御信号を生成する。制御信号は、毎回の制御量が制御ステップαとなるように設定され、発振器に制御信号を印加する。更に、検出された情報から適応的にαの制御を行う。
Description
技術分野
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Divisional Multiplexing)伝送システムにおける自動周波数制御装置及びその方法に関する。
背景技術
近年において、通信技術の発達はめざましく、大容量のデータを高速で通信するシステムが実現されつつある。これは、有線通信のみのことではなく、無線通信においても同様である。すなわち、携帯電話などの移動端末の普及に伴い、無線でも大容量のデータを高速で通信し、動画や音声などのマルチメディアデータを移動端末でも利用可能とする方向で多くの開発、研究が行われてきた。
そして、最近では、第3世代と呼ばれるCDMAシステムを基本とした高速無線通信が開発され、実用段階にさしかかっている。これを受けて、無線通信の研究、開発部門では、更に高速大容量の無線通信を目指す第4世代の無線通信システムの研究開発が始められている。
第4世代の移動通信システムの基本システムとしては、OFDM−CDMAシステムと呼ばれるシステムが有力候補として挙げられている。このシステムでは、互いに直交する周波数を持つ複数のサブキャリアを用いて、情報を並列に送信するOFDM技術と、複数のユーザのデータを多重する場合に、ユーザデータに乗算する拡散符号の直交性を利用するCDMA技術とを融合させ、より品質の良い通信を高速かつ大容量で行うものである。
しかし、OFDM−CDMAシステムは、現在提案及び研究段階でのシステムの評価などが行われているに過ぎず、実際のシステムとして必要な個々の技術は、これから開発されるべきものである。
特に、OFDM−CDMAシステムなどのようにマルチキャリア伝送をベースとしたシステムでは、受信機における所定のキャリア周波数を再生することが重要となる。その中でも再生されるキャリア周期波の制御の正確性が重要である。
発明の開示
本発明の課題は、周波数制御機能の優れたOFDM用自動周波数制御装置及びその方法を提供することである。
本発明の自動周波数制御装置は、OFDM(Orthogonal Frequency Divisional Multiplexing)システムにおける自動周波数制御装置であって、受信信号のガードインターバルとデータの相関を取る相関手段と、該相関の複数シンボル及び複数フレームに渡る加算平均を取る加算平均手段と、加算平均された相関のピーク位置を検出するピーク位置検出手段と、該検出されたピーク位置に基づいて、発振器の制御を、所定の制御ステップで行う制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の自動周波数制御方法は、OFDM(Orthogonal Frequency Divisional Multiplexing)システムにおける自動周波数制御方法であって、受信信号のガードインターバルとデータの相関を取る相関ステップと、該相関の複数シンボル及び複数フレームに渡る加算平均を取る加算平均ステップと、加算平均された相関のピーク位置を検出するピーク位置検出ステップと、該検出されたピーク位置に基づいて、発振器の制御を、所定の制御ステップで行う制御実行ステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、OFDMシステムにおいて、受信機側の発振器の周波数制御を迅速かつ効率的に精度良く実行することができるので、精度の良い信号の受信が可能となる。
発明を実施するための最良の形態
図1は、OFDM−CDMAシステムの送信機の概略構成を示したブロック図である。
入力されたユーザデータは、例えば、QPSK変調マッピング部1によって、QPSK変調される。この変調方法は、一例であって、必ずしもQPSK変調に限定されるものではない。変調されたユーザデータは、シリアル/パラレル変換器2によって、シリアルデータからパラレルデータに変換される。例えば、シリアル/パラレル変換器2の出力a1には、1タイムスロットに変調されたユーザデータの1シンボルが出力される。同様に、シリアル/パラレル変換器2の出力a2〜anにも、同じタイミングで変調されたユーザデータの1シンボルが出力される。
このようにして、シリアル/パラレル変換器2から出力された変調信号シンボルは、各出力に設けられたコピー部3によって、sn個にコピーされる。そして、このsn個の同じ変調信号シンボルに、チャネルを特定する拡散コード(今の場合、ウォルシュ符号)の1チップづつがそれぞれ乗算器4において乗算される。ここで、ウォルシュ符号の長さは、snチップである。従って、コピーされたsn個の変調信号シンボルのそれぞれに、ウォルシュ符号のsnチップ内、異なるチップがそれぞれ乗算される。
次には、これらウォルシュ符号が乗算された変調信号シンボルに、各基地局のセルを特定する拡散コード(今の場合、ゴールド系列符号)が乗算器5によって乗算される。その後、他ユーザ用の変調部7から送られてくる、他ユーザのデータを変調し、同様に処理した信号がそれぞれ加算器6において加算され、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部8に入力される。
IFFT部8に入力された各信号は、それぞれが、各周波数成分であると見なされて、逆フーリエ変換を受け、1つの変調波として出力される。すなわち、IFFT部8への入力が1024個あったとすると、周波数成分が1024個あることになり、従って、1024個のサブキャリアに各周波数成分が載せられたものが合波されて、IFFT部8から出力される。
IFFT部8では、直流成分の他、基本周波数のサブキャリアとこの基本周波数の逓倍の周波数のサブキャリアとを使って、フーリエ変換を行う。各サブキャリアの周波数が互いに逓倍になっている場合には、逓倍の周波数のサブキャリアと基本周波数のサブキャリアの積の1周期に渡る積分が0となり、同じ周波数のサブキャリア同士の積の1周期に渡る積分のみが有限の値となる。すなわち、ある周波数のサブキャリアは他の逓倍の周波数のサブキャリアと直交しているということになる。OFDMシステムのOrthogonalという語は、この事実から付けられたものである。
このようにして、IFFT部8から出力された信号波には、ガードインターバル付加部(+GI部)9において、後述するガードインターバルが付加されて送出される。ここまでは、デジタルで処理されてきたので、D/A変換器10において、デジタル信号がアナログ信号に変換され、送信側に送られる。
図2は、サブキャリア方向を縦軸に、時間方向(タイムスロット方向)を横軸に取って、各変調信号シンボルがどのように配列されるかを示した図である。
変調信号は、フレームとして構成されるが、フレームは少なくともデータ部とパイロット部とから構成される。ここでは、サブキャリアの数を1024個としている。また、ウォルシュ符号は、32チップであるとする。この場合、データ部がタイムスロット1〜4からなっているとすると、データ部では、タイムスロット1には、サブキャリア1〜32に1つのシンボル、サブキャリア33〜64に1つのシンボルというように配列され、1タイムスロットに1024/32=32シンボルが収容される。
また、次のタイムスロット2には、同様に、シンボルが収容されるが、ウォルシュ符号及びゴールド系列符号の乗算の仕方を変えている。すなわち、ウォルシュ符号とゴールド系列符号の組み合わせで、1024チップの符号を生成するようにし、これを、例えば、図2に示すように、タイムスロット2では、8チップずらして乗算するようにする。タイムスロット3では、更に8チップ、タイムスロット4では、更に、8チップずらすというように拡散符号の乗算タイミングをずらす。
以上は、データ部のシンボルの配列と拡散符号との関係であったが、パイロット部の場合には、データ部と異なった構成となる。例えば、タイムスロットnにパイロット部の1シンボルが含まれている場合、このパイロットシンボルは、1024個のサブキャリア全部に共通に含まれる。パイロットシンボルは、後述するように、1フレームに例えば4シンボル含まれるが、各シンボルとも同様である。また、ウォルシュ符号の乗算の仕方は、データ部とは異なる。ウォルシュ符号の乗算の仕方については、後述する。
図3は、OFDM−CDMAシステムにおける受信機側の概略構成を示すブロック図である。
受信データは、まず、A/D変換器15によってデジタル信号に変換される。次に、ガードインターバル除去部(−GI部)16において、ガードインターバルが取り除かれ、FFT(Fast Fourier Transform)部17に入力される。FFT部17では、時間領域の信号波をフーリエ変換により各周波数成分に分ける処理をする。すなわち、送信機では、ユーザデータの変調信号のシンボルは、周波数成分と見なされ、逆フーリエ変換によって時間領域の信号波に変換されたが、FFT部17では、逆フーリエ変換の逆変換であるフーリエ変換によって、時間領域の信号波から周波数成分を取り出し、従って、ユーザデータの変調信号のシンボルを取り出す処理を行っている。
FFT部17によって、処理された結果得られた各周波数成分f1〜fnの内、パイロット部の変調信号のシンボルは、チャネル推定部18において、チャネル推定に使用される。各周波数成分f1〜fnは、チャネル補償部19において、チャネル補正され、乗算器20において、送信側で使用されたゴールド系列符号の複素共役符号が乗算される。そして、乗算器21において、ウォルシュ符号が乗算される。ここの段において、ユーザデータの変調信号のシンボルが復調され、同じシンボルが含まれている信号が加算器22においてそれぞれ加算され、シンボル判定器23においてシンボルの値が判定される。そして、判定されたシンボル値は、パラレル/シリアル変換器24において、パラレル信号からシリアル信号に変換され、復調デマッピング部25に入力される。復調デマッピング25では、送信機側で変調されたユーザデータを復調し、ユーザデータを取り出す。そして、後段の受信部へ送信する。
図4は、ガードインターバルを説明する図である。
送信機から送信されるデータには、所定の長さのデータの前方部分のコピーが後方にガードインターバル(GI)として付加される。ガードインターバルは、マルチパスなどによって遅れて受信機に到達する遅延波の遅延分がこのガードインターバルの範囲に入るような長さに設定される。
このようなガードインターバルを設ける理由は以下の通りである。
すなわち、データ及びガードインターバルは、複数のサブキャリアに載せられて送信されるが、1つのサブキャリアに注目すると、1回のフーリエ変換の対象であるデータの部分は、基本周波数のサブキャリアの1周期あるいは、逓倍の周波数のサブキャリアの整数倍周期に納められる。フーリエ変換において、各周波数成分を取り出す場合には、各サブキャリアが、基本周波数の1周期について見ると、互いに直交していることを利用する。従って、正しく周波数成分を取り出すことができるためには、受信した信号のフーリエ変換の対象であるデータがサブキャリアの整数倍周期にきっちりと載っている必要がある。さもないと、サブキャリア同士の直交性が崩れ、フーリエ変換をしても正しい値を得られない。
特に、マルチパスによって、遅延波が受信される場合には、図4に示すように、遅延波のデータが時間的に直接波のデータよりも遅れて到着するので、次のデータがすぐ後に続いている場合などは、図4の斜線部分についてフーリエ変換を行うと、符号間干渉(Inter Symbol Interference:ISI)を生じてしまう。
そこで、図4のように、ガードインターバルを付加すると、ガードインターバルは、データの先頭部分の所定の長さの分のコピーであるので、ガードインターバルを載せるサブキャリアは、データの後方部分と連続的につながり、ガードインターバルの分延びることになる。遅延波がガードインターバルの長さの範囲で許される遅延時間内に受信機に到着すれば、図4の斜線部分についてフーリエ変換しても、直接波も遅延波も基本周波数の1周期についてフーリエ変換することになるので、正しく値を得ることができる。また、データのすぐ後に、他のデータが続かないので、符号間干渉も生じない。なお、遅延波を含むデータのフーリエ変換の結果には、振幅の変化や位相の回転が含まれるが、これは、チャネル推定及びチャネル補償の対象である。
以上のように、ガードインターバルを設けることによって、遅延波が生じてもフーリエ変換の結果の正しさを補償し、かつ、符号間干渉を防ぐ効果を得ることができる。
図5は、本発明の第1の実施形態におけるAFC装置のブロック構成図である。
図1の説明では、IFFTからの出力をD/A変換するまでを説明したが、実際には、その後、アナログ信号のレベルで信号の周波数をキャリア周波数にアップコンバージョンしている。従って、受信側では、送信側のキャリア周波数に応じて受信信号をダウンコンバージョンした後に、A/D変換して、処理する必要がある。本実施形態は、このダウンコンバージョンのための受信側局部発振器の周波数制御を行うためのものである。
なお、本実施形態は、OFDM−CDMAシステムを前提に説明するが、OFDMをベースとした如何なるシステム、例えば、OFDM−CDMAなど、にも適用可能である。
AFC(自動周波数制御、Automatic Frequency Control)装置は、デジタル信号処理部においては、受信波をA/D変換したものを入力する。ここでは、デジタル信号処理部のみについて説明する。遅延器30は、ガードインターバルとデータからなるOFDMシステムのシンボルについて、コピーの元になった、シンボルの最初の部分とガードインターバルとの相関を取るために、入力された信号を遅延させて、元のシンボルと乗算するものである。ここで、1シンボルは、1024サンプルのデータと200サンプルのガードインターバルとからなっているとしている。したがって、1シンボルのデータの最初の200サンプル分と、1シンボルの先頭から1024サンプル後方に付加されている、200サンプルのガードインターバルとの乗算の先頭を一致させるためにデータが入力されると、遅延器30において、データを1024サンプル分遅延させ、1024サンプル分後に入力されたデータとの乗算を行う構成となっている。
乗算すなわち、相関演算の結果は、ガードインターバルの長さ分、すなわち、200サンプル分のシフトレジスタ31に順次格納され、加算器32において加算される。加算結果は、OFDMシンボル長保持部33と加算器34からなるNフレーム平均部41に入力される。
OFDMシンボル長保持部33においては、1シンボル分のサンプルデータであるデータ分とガードインターバル分を加えた1224サンプル分を格納し、順次入力される各シンボルに対する相関値を加算平均してノイズの影響を取り除く。従って、Nフレーム平均部41では、32シンボルからなるフレーム内での各シンボル毎の加算と、Nフレームの加算とを行うので、合計32×N回の加算を行う。
このようにして、Nフレーム平均部41において平均された相関値は、ピーク検出部35において、相関値のピーク検出にかけられる。そして、位相検出部36において、ピークの位置が何サンプル目にかるかが検出され、受信機の発振器の周波数のずれを修正するための制御値が出力される。
制御値は、ピークが検出される毎に、スイッチ37を介して乗算器38に入力される。乗算器38では、制御値がいきなり大きな周波数制御を発振器にかけないように、すなわち、段階的に周波数制御をかけるようにするために、制御ステップ幅を規定するαが制御値に乗算される。αは、0<α<1の条件を満たす所定の値とする。
このようにして、αが乗算された制御値は、加算器40及び遅延器39によって、前回の制御値に今回の制御値を加えるという制御方法を実現するために、遅延させられ、今回の制御値と前回の制御値が加算されて制御信号として、送出される。制御信号は、D/A変換を経て、発振器の制御に使用される。
本発明は、1シンボル内のガードインターバル相関をフレーム間平均し、S/Nを増大させることで周波数安定度を実現する。しかしながら、移動受信により信号はフェージングによる時間変動を受けるため、これに最も寄与する最大ドップラー周波数が小さいほど平均化によるフェージング抑圧効果が低減され、受信特性が劣化する。
よって、最大ドップラー周波数が小さい場合や低S/Nの場合においては、平均フレーム数内で得られるS/Nが不十分となり、雑音成分をピークとして検出し、大きな誤差を有する位相変動量を出力することが考えられる。特に、後者の場合はシャドーイングによるS/N低下を想定している。本事象により、大きな周波数制御量が発生するため、初期引き込み及び基地局追従時の双方において周波数安定度を低下させることが考えられる。
本問題を解決するため、平均フレーム数内で得られたS/Nに閾値を設け、閾値以下であれば周波数制御を行わないことで雑音に追従しない安定度の高い方式を以下に示す。
図6は、本発明の第2の実施形態のブロック構成図である。
同図においては、図5と同じ構成には同じ参照符号を付し、説明を省略する。
受信信号を受け取ると、A/D変換器46によってアナログ信号からデジタル信号に変換される。そして、遅延器30によって1024サンプル遅延させられ、相関値が取られる。これが、シフトレジスタ31によって200サンプル順次格納され、加算器32において加算され、Nフレーム平均部41によって加算平均され、ピーク検出部35において相関値のピークが検出される。
本実施形態では、比較器47及び乗算器48が設けられている。比較器47は、ピーク検出で検出されたピークの大きさが閾値よりも大きいか否かを判断する。これは、ピークの大きさがノイズによって大きく影響を受けている場合には、閾値よりも小さくなると考えられるため、閾値以下のピークはAFCには使用しないようにするものである。したがって、位相検出部36から出力される制御値に加算するαに重みkを掛け、ピークが閾値以上の場合には、通常のステップ値、例えば、αを、周波数がずれたときから所定の周波数まで変化させる引き込み時には、1ppmの値とし、基地局の周波数を追従する基地局追従時には、0.1ppmとし、kを1に近い値とする。一方、ピークが閾値より小さい場合には、k=0として、周波数制御を停止するようにする。
このようにして調整された制御値は、遅延器39及び加算器40を介して、D/A変換器49によってアナログ信号に変換され、発振器50の制御に使用される。
発振器50の出力は、受信信号のダウンコンバージョンのために、ダウンコンバージョン処理部45に入力される。
図7は、本発明の第3の実施形態のブロック図である。
本実施形態においては、位相検出値に閾値を設ける。すなわち、あまり大きな制御値は本来生じるはずが無く、所定値以上の位相の制御値が演算された場合には、ノイズの影響を大きく受けているとして制御値を前回の値のままとするものである。
なお、同図においては、図6と同じ構成には同じ参照符号を付し、説明を省略する。
位相検出部36において検出された位相制御値は、比較器55に送られ、位相閾値と比較される。位相制御値が閾値以下である場合には、そのまま位相制御値が出力され、発振器50の位相制御が行われる。位相制御値が位相閾値よりも大きい場合には、ノイズの影響が大きいので、得られた位相制御値を制御に使用すべきでないと判断し、位相制御値を0とする。すなわち、同図において、k=0などとする。
図8は、本発明の第4の実施形態のブロック図である。
同図においては、図7と同じ構成には同じ参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ピーク位置統計情報保持メモリ55及び比較器(ピーク位置判定)56が設けられている。ピーク位置統計情報保持メモリ55は、ピーク検出部35からのピーク位置を毎回保持しており、どの位置に何回ピークが来たかが分かるようにしている。そして、ピーク検出部35が検出したピーク位置がピーク位置統計情報保持メモリ55に格納されているピーク位置の統計情報から見て、異常であると判断される場合には、比較器56がこれを検出し、k=0などの設定をして、発振器50の制御を行わないようにする。これは、ピーク位置が統計的に見て異常であることから、そのピーク位置はノイズに大きく影響を受けたものであり、正しく発振器50を制御することができないと考えられるからである。
図9は、本発明の第5の実施形態のブロック図である。
なお、同図において、図6と同じ構成には同じ参照符号を付して、説明を省略する。
本実施形態においては、比較器の閾値判定の結果が予測される以上の誤差を持って検出された場合、エラー信号をカウンタ60に通知することとしている。同図においては、ピーク閾値の場合を示しているが、検出位相やピーク位置など判定手段については制限されない。そして、カウンタ60は、所定回エラー信号を受けたときには、回復不可能としてアラームを発し、ユーザ(上位レイヤ)に対して受信装置にリセットをかけるよう要求する。
これは、受信機あるいは送信機の故障などにより、完全に同期が崩れてしまった場合などを検出し、リセットをして改めて同期を取り直す動作を行うためである。
図10は、本発明の第6の実施形態のブロック図である。
同図においては、図9と同じ構成には同じ参照符号を付して、説明を省略する。また、判定手段については図9と同様に制限されない。
本実施形態においては、カウンタ60からのアラーム信号を受信し、自動的にリセットあるいは、同期回復のための処理を自動的に行うモード制御部65が設けられている。モード制御部65は、新たな同期を得るために、引き込み処理を起動する。すなわち、発振器50の制御値の制御ステップであるαの値を大きくし(例えば、0.1ppmから1ppmに設定する)、Nフレーム平均部41が、ノイズ除去のために行う加算平均を行うフレームの数Nを少なくする。これにより、周波数の差異を迅速に修正し、所望の周波数に近づけることができる。しかし、引き込み処理で所定時間動作すると、ほぼ所望の周波数に至るが、制御ステップが大きかったり、ノイズ除去が十分でないため、周波数の揺らぎが大きくなってしまう。そこで、引き込み処理を所定時間実行後、基地局追従処理(通常状態の周波数制御処理)を行う。すなわち、αの値を小さな値とし(例えば、1ppmから0.1ppmに変更する)、Nフレーム平均部41の平均するフレーム数を多くするなどの処理を行うようにする。αの値を小さくすることにより、制御値の変動が小さくなり、周波数の大きなゆらぎを抑えることができる。また、平均するフレームの数を多くすることにより、ノイズの影響も小さくすることができ、やはり周波数揺らぎを抑えることができる。
図11及び図12は、ピーク値の閾値判定及び位相検出値の閾値判定の方法を説明する図である。
図11に示すように、前述の実施形態においては、ピーク値が閾値よりも大きければ、k=1とし、ピーク値が閾値よりも小さければ、k=0とする硬判定を前提に説明したが、軟判定を適用することも可能である。すなわち、kの値に上限kupperを設けておき、上限までのkの値を線形的に変化させることが考えられる。このようにすることにより、よりきめ細かい制御が可能となる。
同様に、図12は、位相検出値の閾値判定の場合に、硬判定と軟判定を行う可能性を示したものであり、図11と同様であるので、説明を省略する。
ただし、ここでのΔθは、検出位相の絶対値を示している。
図13は、OFDM−CDMAシステムにおける同期補足に使用可能な選択範囲の説明をする図である。
OFDM−CDMAシステムでは、同じ周波数で異なる基地局から電波が送信されているので、受信機で同期補足をしようとする場合、前述の実施形態のように相関値のピーク検出をすると、異なる位置にピークが複数現れる可能性がある。しかし、基地局は全て、同じ周波数で電波を送信しているので、何れの基地局の電波を使って周波数設定を行っても良い。
したがって、図13(a)、(b)のようにピーク位置が2つ存在しても、(1)の範囲の相関値のピークを使用して周波数制御を行っても良いし、(2)の範囲の相関値のピークを使用して周波数制御を行っても良い。本手段は、同一周波数を用いたOFDM伝送システムで有れば良く、OFDM−CDMAシステムに限定されない。
図14は、本発明の第1の実施形態を適用した場合の引き込み特性を示した図である。
同図においては、相関値のピーク値に関する閾値をPthとし、位相変動量を
とする。ここで、A(j)は、相関値の値であり、max{A(j)}は、ピーク値である。また、ImとReは、それぞれ虚数部分と実数部分を示している。すなわち、受信信号は複素信号であるとしている。また、期待されるピーク値の平均をPavとすると、閾値Pthは、
Pth=βPav
で表されるとしている。
同図では、以上の場合の、β=0.25、0.5の場合及び閾値がない場合について示している。閾値なしでは、11秒から12秒目当たりに大きな周波数残差が生じているが、閾値を用いた場合には、そのような周波数の大きな揺らぎは生じておらず、安定に周波数を制御できていることが分かる。
図15は、本発明の第2の実施形態を適用した周波数引き込み特性を示したグラフである。
ここでは、位相変動量に関する閾値をθthとすると、位相変動量を
ここで、θthは想定される周波数安定度において期待される位相変動量である。
同図においては、θth=47°、23.5°及び閾値なしについて示している。いずれも、11秒から12秒目に見られる周波数の大きな変化が抑制され、周波数が安定化していることが分かる。
産業上の利用可能性
本発明によれば、OFDMシステムにおける精度の良いAFC装置を提供できる。特に、第4世代移動通信システムの有力候補と言われるOFDM−CDMAシステムの実現に寄与の大きい技術である。
【図面の簡単な説明】
図1は、OFDM−CDMAシステムの送信機の概略構成を示したブロック図である。
図2は、サブキャリア方向を縦軸に、時間方向(タイムスロット方向)を横軸に取って、各変調信号シンボルがどのように配列されるかを示した図である。
図3は、OFDM−CDMAシステムにおける受信機側の概略構成を示すブロック図である。
図4は、ガードインターバルを説明する図である。
図5は、本発明の第1の実施形態におけるAFC装置のブロック構成図である。
図6は、本発明の第2の実施形態のブロック構成図である。
図7は、本発明の第3の実施形態のブロック図である。
図8は、本発明の第4の実施形態のブロック図である。
図9は、本発明の第5の実施形態のブロック図である。
図10は、本発明の第6の実施形態のブロック図である。
図11は、ピーク値の閾値判定及び位相検出値の閾値判定の方法を説明する図(その1)である。
図12は、ピーク値の閾値判定及び位相検出値の閾値判定の方法を説明する図(その2)である。
図13は、OFDM−CDMAシステムにおける同期補足に使用可能な選択範囲の説明をする図である。
図14は、本発明の第1の実施形態を適用した場合の引き込み特性を示した図である。
図15は、本発明の第2の実施形態を適用した周波数引き込み特性を示したグラフである。
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Divisional Multiplexing)伝送システムにおける自動周波数制御装置及びその方法に関する。
背景技術
近年において、通信技術の発達はめざましく、大容量のデータを高速で通信するシステムが実現されつつある。これは、有線通信のみのことではなく、無線通信においても同様である。すなわち、携帯電話などの移動端末の普及に伴い、無線でも大容量のデータを高速で通信し、動画や音声などのマルチメディアデータを移動端末でも利用可能とする方向で多くの開発、研究が行われてきた。
そして、最近では、第3世代と呼ばれるCDMAシステムを基本とした高速無線通信が開発され、実用段階にさしかかっている。これを受けて、無線通信の研究、開発部門では、更に高速大容量の無線通信を目指す第4世代の無線通信システムの研究開発が始められている。
第4世代の移動通信システムの基本システムとしては、OFDM−CDMAシステムと呼ばれるシステムが有力候補として挙げられている。このシステムでは、互いに直交する周波数を持つ複数のサブキャリアを用いて、情報を並列に送信するOFDM技術と、複数のユーザのデータを多重する場合に、ユーザデータに乗算する拡散符号の直交性を利用するCDMA技術とを融合させ、より品質の良い通信を高速かつ大容量で行うものである。
しかし、OFDM−CDMAシステムは、現在提案及び研究段階でのシステムの評価などが行われているに過ぎず、実際のシステムとして必要な個々の技術は、これから開発されるべきものである。
特に、OFDM−CDMAシステムなどのようにマルチキャリア伝送をベースとしたシステムでは、受信機における所定のキャリア周波数を再生することが重要となる。その中でも再生されるキャリア周期波の制御の正確性が重要である。
発明の開示
本発明の課題は、周波数制御機能の優れたOFDM用自動周波数制御装置及びその方法を提供することである。
本発明の自動周波数制御装置は、OFDM(Orthogonal Frequency Divisional Multiplexing)システムにおける自動周波数制御装置であって、受信信号のガードインターバルとデータの相関を取る相関手段と、該相関の複数シンボル及び複数フレームに渡る加算平均を取る加算平均手段と、加算平均された相関のピーク位置を検出するピーク位置検出手段と、該検出されたピーク位置に基づいて、発振器の制御を、所定の制御ステップで行う制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の自動周波数制御方法は、OFDM(Orthogonal Frequency Divisional Multiplexing)システムにおける自動周波数制御方法であって、受信信号のガードインターバルとデータの相関を取る相関ステップと、該相関の複数シンボル及び複数フレームに渡る加算平均を取る加算平均ステップと、加算平均された相関のピーク位置を検出するピーク位置検出ステップと、該検出されたピーク位置に基づいて、発振器の制御を、所定の制御ステップで行う制御実行ステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、OFDMシステムにおいて、受信機側の発振器の周波数制御を迅速かつ効率的に精度良く実行することができるので、精度の良い信号の受信が可能となる。
発明を実施するための最良の形態
図1は、OFDM−CDMAシステムの送信機の概略構成を示したブロック図である。
入力されたユーザデータは、例えば、QPSK変調マッピング部1によって、QPSK変調される。この変調方法は、一例であって、必ずしもQPSK変調に限定されるものではない。変調されたユーザデータは、シリアル/パラレル変換器2によって、シリアルデータからパラレルデータに変換される。例えば、シリアル/パラレル変換器2の出力a1には、1タイムスロットに変調されたユーザデータの1シンボルが出力される。同様に、シリアル/パラレル変換器2の出力a2〜anにも、同じタイミングで変調されたユーザデータの1シンボルが出力される。
このようにして、シリアル/パラレル変換器2から出力された変調信号シンボルは、各出力に設けられたコピー部3によって、sn個にコピーされる。そして、このsn個の同じ変調信号シンボルに、チャネルを特定する拡散コード(今の場合、ウォルシュ符号)の1チップづつがそれぞれ乗算器4において乗算される。ここで、ウォルシュ符号の長さは、snチップである。従って、コピーされたsn個の変調信号シンボルのそれぞれに、ウォルシュ符号のsnチップ内、異なるチップがそれぞれ乗算される。
次には、これらウォルシュ符号が乗算された変調信号シンボルに、各基地局のセルを特定する拡散コード(今の場合、ゴールド系列符号)が乗算器5によって乗算される。その後、他ユーザ用の変調部7から送られてくる、他ユーザのデータを変調し、同様に処理した信号がそれぞれ加算器6において加算され、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部8に入力される。
IFFT部8に入力された各信号は、それぞれが、各周波数成分であると見なされて、逆フーリエ変換を受け、1つの変調波として出力される。すなわち、IFFT部8への入力が1024個あったとすると、周波数成分が1024個あることになり、従って、1024個のサブキャリアに各周波数成分が載せられたものが合波されて、IFFT部8から出力される。
IFFT部8では、直流成分の他、基本周波数のサブキャリアとこの基本周波数の逓倍の周波数のサブキャリアとを使って、フーリエ変換を行う。各サブキャリアの周波数が互いに逓倍になっている場合には、逓倍の周波数のサブキャリアと基本周波数のサブキャリアの積の1周期に渡る積分が0となり、同じ周波数のサブキャリア同士の積の1周期に渡る積分のみが有限の値となる。すなわち、ある周波数のサブキャリアは他の逓倍の周波数のサブキャリアと直交しているということになる。OFDMシステムのOrthogonalという語は、この事実から付けられたものである。
このようにして、IFFT部8から出力された信号波には、ガードインターバル付加部(+GI部)9において、後述するガードインターバルが付加されて送出される。ここまでは、デジタルで処理されてきたので、D/A変換器10において、デジタル信号がアナログ信号に変換され、送信側に送られる。
図2は、サブキャリア方向を縦軸に、時間方向(タイムスロット方向)を横軸に取って、各変調信号シンボルがどのように配列されるかを示した図である。
変調信号は、フレームとして構成されるが、フレームは少なくともデータ部とパイロット部とから構成される。ここでは、サブキャリアの数を1024個としている。また、ウォルシュ符号は、32チップであるとする。この場合、データ部がタイムスロット1〜4からなっているとすると、データ部では、タイムスロット1には、サブキャリア1〜32に1つのシンボル、サブキャリア33〜64に1つのシンボルというように配列され、1タイムスロットに1024/32=32シンボルが収容される。
また、次のタイムスロット2には、同様に、シンボルが収容されるが、ウォルシュ符号及びゴールド系列符号の乗算の仕方を変えている。すなわち、ウォルシュ符号とゴールド系列符号の組み合わせで、1024チップの符号を生成するようにし、これを、例えば、図2に示すように、タイムスロット2では、8チップずらして乗算するようにする。タイムスロット3では、更に8チップ、タイムスロット4では、更に、8チップずらすというように拡散符号の乗算タイミングをずらす。
以上は、データ部のシンボルの配列と拡散符号との関係であったが、パイロット部の場合には、データ部と異なった構成となる。例えば、タイムスロットnにパイロット部の1シンボルが含まれている場合、このパイロットシンボルは、1024個のサブキャリア全部に共通に含まれる。パイロットシンボルは、後述するように、1フレームに例えば4シンボル含まれるが、各シンボルとも同様である。また、ウォルシュ符号の乗算の仕方は、データ部とは異なる。ウォルシュ符号の乗算の仕方については、後述する。
図3は、OFDM−CDMAシステムにおける受信機側の概略構成を示すブロック図である。
受信データは、まず、A/D変換器15によってデジタル信号に変換される。次に、ガードインターバル除去部(−GI部)16において、ガードインターバルが取り除かれ、FFT(Fast Fourier Transform)部17に入力される。FFT部17では、時間領域の信号波をフーリエ変換により各周波数成分に分ける処理をする。すなわち、送信機では、ユーザデータの変調信号のシンボルは、周波数成分と見なされ、逆フーリエ変換によって時間領域の信号波に変換されたが、FFT部17では、逆フーリエ変換の逆変換であるフーリエ変換によって、時間領域の信号波から周波数成分を取り出し、従って、ユーザデータの変調信号のシンボルを取り出す処理を行っている。
FFT部17によって、処理された結果得られた各周波数成分f1〜fnの内、パイロット部の変調信号のシンボルは、チャネル推定部18において、チャネル推定に使用される。各周波数成分f1〜fnは、チャネル補償部19において、チャネル補正され、乗算器20において、送信側で使用されたゴールド系列符号の複素共役符号が乗算される。そして、乗算器21において、ウォルシュ符号が乗算される。ここの段において、ユーザデータの変調信号のシンボルが復調され、同じシンボルが含まれている信号が加算器22においてそれぞれ加算され、シンボル判定器23においてシンボルの値が判定される。そして、判定されたシンボル値は、パラレル/シリアル変換器24において、パラレル信号からシリアル信号に変換され、復調デマッピング部25に入力される。復調デマッピング25では、送信機側で変調されたユーザデータを復調し、ユーザデータを取り出す。そして、後段の受信部へ送信する。
図4は、ガードインターバルを説明する図である。
送信機から送信されるデータには、所定の長さのデータの前方部分のコピーが後方にガードインターバル(GI)として付加される。ガードインターバルは、マルチパスなどによって遅れて受信機に到達する遅延波の遅延分がこのガードインターバルの範囲に入るような長さに設定される。
このようなガードインターバルを設ける理由は以下の通りである。
すなわち、データ及びガードインターバルは、複数のサブキャリアに載せられて送信されるが、1つのサブキャリアに注目すると、1回のフーリエ変換の対象であるデータの部分は、基本周波数のサブキャリアの1周期あるいは、逓倍の周波数のサブキャリアの整数倍周期に納められる。フーリエ変換において、各周波数成分を取り出す場合には、各サブキャリアが、基本周波数の1周期について見ると、互いに直交していることを利用する。従って、正しく周波数成分を取り出すことができるためには、受信した信号のフーリエ変換の対象であるデータがサブキャリアの整数倍周期にきっちりと載っている必要がある。さもないと、サブキャリア同士の直交性が崩れ、フーリエ変換をしても正しい値を得られない。
特に、マルチパスによって、遅延波が受信される場合には、図4に示すように、遅延波のデータが時間的に直接波のデータよりも遅れて到着するので、次のデータがすぐ後に続いている場合などは、図4の斜線部分についてフーリエ変換を行うと、符号間干渉(Inter Symbol Interference:ISI)を生じてしまう。
そこで、図4のように、ガードインターバルを付加すると、ガードインターバルは、データの先頭部分の所定の長さの分のコピーであるので、ガードインターバルを載せるサブキャリアは、データの後方部分と連続的につながり、ガードインターバルの分延びることになる。遅延波がガードインターバルの長さの範囲で許される遅延時間内に受信機に到着すれば、図4の斜線部分についてフーリエ変換しても、直接波も遅延波も基本周波数の1周期についてフーリエ変換することになるので、正しく値を得ることができる。また、データのすぐ後に、他のデータが続かないので、符号間干渉も生じない。なお、遅延波を含むデータのフーリエ変換の結果には、振幅の変化や位相の回転が含まれるが、これは、チャネル推定及びチャネル補償の対象である。
以上のように、ガードインターバルを設けることによって、遅延波が生じてもフーリエ変換の結果の正しさを補償し、かつ、符号間干渉を防ぐ効果を得ることができる。
図5は、本発明の第1の実施形態におけるAFC装置のブロック構成図である。
図1の説明では、IFFTからの出力をD/A変換するまでを説明したが、実際には、その後、アナログ信号のレベルで信号の周波数をキャリア周波数にアップコンバージョンしている。従って、受信側では、送信側のキャリア周波数に応じて受信信号をダウンコンバージョンした後に、A/D変換して、処理する必要がある。本実施形態は、このダウンコンバージョンのための受信側局部発振器の周波数制御を行うためのものである。
なお、本実施形態は、OFDM−CDMAシステムを前提に説明するが、OFDMをベースとした如何なるシステム、例えば、OFDM−CDMAなど、にも適用可能である。
AFC(自動周波数制御、Automatic Frequency Control)装置は、デジタル信号処理部においては、受信波をA/D変換したものを入力する。ここでは、デジタル信号処理部のみについて説明する。遅延器30は、ガードインターバルとデータからなるOFDMシステムのシンボルについて、コピーの元になった、シンボルの最初の部分とガードインターバルとの相関を取るために、入力された信号を遅延させて、元のシンボルと乗算するものである。ここで、1シンボルは、1024サンプルのデータと200サンプルのガードインターバルとからなっているとしている。したがって、1シンボルのデータの最初の200サンプル分と、1シンボルの先頭から1024サンプル後方に付加されている、200サンプルのガードインターバルとの乗算の先頭を一致させるためにデータが入力されると、遅延器30において、データを1024サンプル分遅延させ、1024サンプル分後に入力されたデータとの乗算を行う構成となっている。
乗算すなわち、相関演算の結果は、ガードインターバルの長さ分、すなわち、200サンプル分のシフトレジスタ31に順次格納され、加算器32において加算される。加算結果は、OFDMシンボル長保持部33と加算器34からなるNフレーム平均部41に入力される。
OFDMシンボル長保持部33においては、1シンボル分のサンプルデータであるデータ分とガードインターバル分を加えた1224サンプル分を格納し、順次入力される各シンボルに対する相関値を加算平均してノイズの影響を取り除く。従って、Nフレーム平均部41では、32シンボルからなるフレーム内での各シンボル毎の加算と、Nフレームの加算とを行うので、合計32×N回の加算を行う。
このようにして、Nフレーム平均部41において平均された相関値は、ピーク検出部35において、相関値のピーク検出にかけられる。そして、位相検出部36において、ピークの位置が何サンプル目にかるかが検出され、受信機の発振器の周波数のずれを修正するための制御値が出力される。
制御値は、ピークが検出される毎に、スイッチ37を介して乗算器38に入力される。乗算器38では、制御値がいきなり大きな周波数制御を発振器にかけないように、すなわち、段階的に周波数制御をかけるようにするために、制御ステップ幅を規定するαが制御値に乗算される。αは、0<α<1の条件を満たす所定の値とする。
このようにして、αが乗算された制御値は、加算器40及び遅延器39によって、前回の制御値に今回の制御値を加えるという制御方法を実現するために、遅延させられ、今回の制御値と前回の制御値が加算されて制御信号として、送出される。制御信号は、D/A変換を経て、発振器の制御に使用される。
本発明は、1シンボル内のガードインターバル相関をフレーム間平均し、S/Nを増大させることで周波数安定度を実現する。しかしながら、移動受信により信号はフェージングによる時間変動を受けるため、これに最も寄与する最大ドップラー周波数が小さいほど平均化によるフェージング抑圧効果が低減され、受信特性が劣化する。
よって、最大ドップラー周波数が小さい場合や低S/Nの場合においては、平均フレーム数内で得られるS/Nが不十分となり、雑音成分をピークとして検出し、大きな誤差を有する位相変動量を出力することが考えられる。特に、後者の場合はシャドーイングによるS/N低下を想定している。本事象により、大きな周波数制御量が発生するため、初期引き込み及び基地局追従時の双方において周波数安定度を低下させることが考えられる。
本問題を解決するため、平均フレーム数内で得られたS/Nに閾値を設け、閾値以下であれば周波数制御を行わないことで雑音に追従しない安定度の高い方式を以下に示す。
図6は、本発明の第2の実施形態のブロック構成図である。
同図においては、図5と同じ構成には同じ参照符号を付し、説明を省略する。
受信信号を受け取ると、A/D変換器46によってアナログ信号からデジタル信号に変換される。そして、遅延器30によって1024サンプル遅延させられ、相関値が取られる。これが、シフトレジスタ31によって200サンプル順次格納され、加算器32において加算され、Nフレーム平均部41によって加算平均され、ピーク検出部35において相関値のピークが検出される。
本実施形態では、比較器47及び乗算器48が設けられている。比較器47は、ピーク検出で検出されたピークの大きさが閾値よりも大きいか否かを判断する。これは、ピークの大きさがノイズによって大きく影響を受けている場合には、閾値よりも小さくなると考えられるため、閾値以下のピークはAFCには使用しないようにするものである。したがって、位相検出部36から出力される制御値に加算するαに重みkを掛け、ピークが閾値以上の場合には、通常のステップ値、例えば、αを、周波数がずれたときから所定の周波数まで変化させる引き込み時には、1ppmの値とし、基地局の周波数を追従する基地局追従時には、0.1ppmとし、kを1に近い値とする。一方、ピークが閾値より小さい場合には、k=0として、周波数制御を停止するようにする。
このようにして調整された制御値は、遅延器39及び加算器40を介して、D/A変換器49によってアナログ信号に変換され、発振器50の制御に使用される。
発振器50の出力は、受信信号のダウンコンバージョンのために、ダウンコンバージョン処理部45に入力される。
図7は、本発明の第3の実施形態のブロック図である。
本実施形態においては、位相検出値に閾値を設ける。すなわち、あまり大きな制御値は本来生じるはずが無く、所定値以上の位相の制御値が演算された場合には、ノイズの影響を大きく受けているとして制御値を前回の値のままとするものである。
なお、同図においては、図6と同じ構成には同じ参照符号を付し、説明を省略する。
位相検出部36において検出された位相制御値は、比較器55に送られ、位相閾値と比較される。位相制御値が閾値以下である場合には、そのまま位相制御値が出力され、発振器50の位相制御が行われる。位相制御値が位相閾値よりも大きい場合には、ノイズの影響が大きいので、得られた位相制御値を制御に使用すべきでないと判断し、位相制御値を0とする。すなわち、同図において、k=0などとする。
図8は、本発明の第4の実施形態のブロック図である。
同図においては、図7と同じ構成には同じ参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ピーク位置統計情報保持メモリ55及び比較器(ピーク位置判定)56が設けられている。ピーク位置統計情報保持メモリ55は、ピーク検出部35からのピーク位置を毎回保持しており、どの位置に何回ピークが来たかが分かるようにしている。そして、ピーク検出部35が検出したピーク位置がピーク位置統計情報保持メモリ55に格納されているピーク位置の統計情報から見て、異常であると判断される場合には、比較器56がこれを検出し、k=0などの設定をして、発振器50の制御を行わないようにする。これは、ピーク位置が統計的に見て異常であることから、そのピーク位置はノイズに大きく影響を受けたものであり、正しく発振器50を制御することができないと考えられるからである。
図9は、本発明の第5の実施形態のブロック図である。
なお、同図において、図6と同じ構成には同じ参照符号を付して、説明を省略する。
本実施形態においては、比較器の閾値判定の結果が予測される以上の誤差を持って検出された場合、エラー信号をカウンタ60に通知することとしている。同図においては、ピーク閾値の場合を示しているが、検出位相やピーク位置など判定手段については制限されない。そして、カウンタ60は、所定回エラー信号を受けたときには、回復不可能としてアラームを発し、ユーザ(上位レイヤ)に対して受信装置にリセットをかけるよう要求する。
これは、受信機あるいは送信機の故障などにより、完全に同期が崩れてしまった場合などを検出し、リセットをして改めて同期を取り直す動作を行うためである。
図10は、本発明の第6の実施形態のブロック図である。
同図においては、図9と同じ構成には同じ参照符号を付して、説明を省略する。また、判定手段については図9と同様に制限されない。
本実施形態においては、カウンタ60からのアラーム信号を受信し、自動的にリセットあるいは、同期回復のための処理を自動的に行うモード制御部65が設けられている。モード制御部65は、新たな同期を得るために、引き込み処理を起動する。すなわち、発振器50の制御値の制御ステップであるαの値を大きくし(例えば、0.1ppmから1ppmに設定する)、Nフレーム平均部41が、ノイズ除去のために行う加算平均を行うフレームの数Nを少なくする。これにより、周波数の差異を迅速に修正し、所望の周波数に近づけることができる。しかし、引き込み処理で所定時間動作すると、ほぼ所望の周波数に至るが、制御ステップが大きかったり、ノイズ除去が十分でないため、周波数の揺らぎが大きくなってしまう。そこで、引き込み処理を所定時間実行後、基地局追従処理(通常状態の周波数制御処理)を行う。すなわち、αの値を小さな値とし(例えば、1ppmから0.1ppmに変更する)、Nフレーム平均部41の平均するフレーム数を多くするなどの処理を行うようにする。αの値を小さくすることにより、制御値の変動が小さくなり、周波数の大きなゆらぎを抑えることができる。また、平均するフレームの数を多くすることにより、ノイズの影響も小さくすることができ、やはり周波数揺らぎを抑えることができる。
図11及び図12は、ピーク値の閾値判定及び位相検出値の閾値判定の方法を説明する図である。
図11に示すように、前述の実施形態においては、ピーク値が閾値よりも大きければ、k=1とし、ピーク値が閾値よりも小さければ、k=0とする硬判定を前提に説明したが、軟判定を適用することも可能である。すなわち、kの値に上限kupperを設けておき、上限までのkの値を線形的に変化させることが考えられる。このようにすることにより、よりきめ細かい制御が可能となる。
同様に、図12は、位相検出値の閾値判定の場合に、硬判定と軟判定を行う可能性を示したものであり、図11と同様であるので、説明を省略する。
ただし、ここでのΔθは、検出位相の絶対値を示している。
図13は、OFDM−CDMAシステムにおける同期補足に使用可能な選択範囲の説明をする図である。
OFDM−CDMAシステムでは、同じ周波数で異なる基地局から電波が送信されているので、受信機で同期補足をしようとする場合、前述の実施形態のように相関値のピーク検出をすると、異なる位置にピークが複数現れる可能性がある。しかし、基地局は全て、同じ周波数で電波を送信しているので、何れの基地局の電波を使って周波数設定を行っても良い。
したがって、図13(a)、(b)のようにピーク位置が2つ存在しても、(1)の範囲の相関値のピークを使用して周波数制御を行っても良いし、(2)の範囲の相関値のピークを使用して周波数制御を行っても良い。本手段は、同一周波数を用いたOFDM伝送システムで有れば良く、OFDM−CDMAシステムに限定されない。
図14は、本発明の第1の実施形態を適用した場合の引き込み特性を示した図である。
同図においては、相関値のピーク値に関する閾値をPthとし、位相変動量を
とする。ここで、A(j)は、相関値の値であり、max{A(j)}は、ピーク値である。また、ImとReは、それぞれ虚数部分と実数部分を示している。すなわち、受信信号は複素信号であるとしている。また、期待されるピーク値の平均をPavとすると、閾値Pthは、
Pth=βPav
で表されるとしている。
同図では、以上の場合の、β=0.25、0.5の場合及び閾値がない場合について示している。閾値なしでは、11秒から12秒目当たりに大きな周波数残差が生じているが、閾値を用いた場合には、そのような周波数の大きな揺らぎは生じておらず、安定に周波数を制御できていることが分かる。
図15は、本発明の第2の実施形態を適用した周波数引き込み特性を示したグラフである。
ここでは、位相変動量に関する閾値をθthとすると、位相変動量を
ここで、θthは想定される周波数安定度において期待される位相変動量である。
同図においては、θth=47°、23.5°及び閾値なしについて示している。いずれも、11秒から12秒目に見られる周波数の大きな変化が抑制され、周波数が安定化していることが分かる。
産業上の利用可能性
本発明によれば、OFDMシステムにおける精度の良いAFC装置を提供できる。特に、第4世代移動通信システムの有力候補と言われるOFDM−CDMAシステムの実現に寄与の大きい技術である。
【図面の簡単な説明】
図1は、OFDM−CDMAシステムの送信機の概略構成を示したブロック図である。
図2は、サブキャリア方向を縦軸に、時間方向(タイムスロット方向)を横軸に取って、各変調信号シンボルがどのように配列されるかを示した図である。
図3は、OFDM−CDMAシステムにおける受信機側の概略構成を示すブロック図である。
図4は、ガードインターバルを説明する図である。
図5は、本発明の第1の実施形態におけるAFC装置のブロック構成図である。
図6は、本発明の第2の実施形態のブロック構成図である。
図7は、本発明の第3の実施形態のブロック図である。
図8は、本発明の第4の実施形態のブロック図である。
図9は、本発明の第5の実施形態のブロック図である。
図10は、本発明の第6の実施形態のブロック図である。
図11は、ピーク値の閾値判定及び位相検出値の閾値判定の方法を説明する図(その1)である。
図12は、ピーク値の閾値判定及び位相検出値の閾値判定の方法を説明する図(その2)である。
図13は、OFDM−CDMAシステムにおける同期補足に使用可能な選択範囲の説明をする図である。
図14は、本発明の第1の実施形態を適用した場合の引き込み特性を示した図である。
図15は、本発明の第2の実施形態を適用した周波数引き込み特性を示したグラフである。
Claims (22)
- OFDM(Orthogonal Frequency Divisional Multiplexing)システムにおける自動周波数制御装置であって、
受信信号のガードインターバルとデータの相関を取る相関手段と、
該相関の複数シンボル及び複数フレームに渡る加算平均を取る加算平均手段と、
加算平均された相関のピーク位置を検出するピーク位置検出手段と、
該検出されたピーク位置に基づいて、発振器の制御を、所定の制御ステップで行う制御手段と、
を備えることを特徴とする自動周波数制御装置。 - 前記相関のピーク値が所定値よりも小さい場合には、前記発振器の制御を行わないことを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御装置。
- 前記相関のピーク位置から取得される位相変動量が所定値以上である場合には、前記発振器の制御値を更新しないことを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御装置。
- 前記相関のピーク位置が、先立つ時間に得られたピーク位置の統計情報からみて、異常と判断された場合には、前記発振器の制御を行わないことを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御装置。
- ピーク位置が予測以上の誤差を持って検出された回数が所定回数を超えた場合には、ユーザあるいは上位レイヤにアラームを提示し、前記自動周波数制御装置の制御を促すことを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御装置。
- 前記ピーク位置が予測以上の誤差を持って検出された回数が所定回数を超えた場合に、相関の加算平均フレーム数と制御ステップの幅を変更することを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御装置。
- 前記相関のピーク値に基づく制御ステップは、ピーク値の変化に対して滑らかに変化することを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御装置。
- 前記相関のピーク位置から取得される位相変動量に基づく制御ステップは、位相変動量変化に対して滑らかに変化することを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御装置。
- 前記加算平均のためのフレーム数は、初期引き込み時と基地局追従時とで異なることを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御装置。
- 前記制御ステップは、初期引き込み時と基地局追従時とで異なることを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御装置。
- 前記自動周波数制御装置は、OFDM−CDMAシステムに適用されることを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御装置。
- OFDM(Orthogonal Frequency Divisional Multiplexing)システムにおける自動周波数制御方法であって、
受信信号のガードインターバルとデータの相関を取る相関ステップと、
該相関の複数シンボル及び複数フレームに渡る加算平均を取る加算平均ステップと、
加算平均された相関のピーク位置を検出するピーク位置検出ステップと、
該検出されたピーク位置に基づいて、発振器の制御を、所定の制御ステップで行う制御実行ステップと、
を備えることを特徴とする自動周波数制御方法。 - 前記相関のピーク値が所定値よりも小さい場合には、前記発振器の制御を行わないことを特徴とする請求項12に記載の自動周波数制御方法。
- 前記相関のピーク位置から取得される位相変動量が所定値以上である場合には、前記発振器の制御値を更新しないことを特徴とする請求項12に記載の自動周波数制御方法。
- 前記相関のピーク位置が、先立つ時間に得られたピーク位置の統計情報からみて、異常と判断された場合には、前記発振器の制御を行わないことを特徴とする請求項12に記載の自動周波数制御方法。
- 前記ピーク位置が予測以上の誤差を持って検出された回数が所定回数を超えた場合には、ユーザあるいは上位レイヤにアラームを提示し、前記自動周波数制御装置の制御を促すことを特徴とする請求項12に記載の自動周波数制御方法。
- 前記ピーク位置が予測以上の誤差を持って検出された回数が所定回数を超えた場合に、相関の加算平均フレーム数と制御ステップの幅を変更することを特徴とする請求項12に記載の自動周波数制御方法。
- 前記相関のピーク値に基づく制御ステップは、ピーク値の変化に対して滑らかに変化することを特徴とする請求項12に記載の自動周波数制御方法。
- 前記相関のピーク位置から取得される位相変動量に基づく制御ステップは、位相変動量変化に対して滑らかに変化することを特徴とする請求項12に記載の自動周波数制御方法。
- 前記加算平均のためのフレーム数は、初期引き込み時と基地局追従時とで異なることを特徴とする請求項12に記載の自動周波数制御方法。
- 前記制御ステップは、初期引き込み時と基地局追従時とで異なることを特徴とする請求項12に記載の自動周波数制御方法。
- 前記自動周波数制御装置は、OFDM−CDMAシステムに適用されることを特徴とする請求項12に記載の自動周波数制御方法。
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