JPWO2003027674A1 - リガンド固定化用担体 - Google Patents

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Abstract

あらかじめ活性化された活性化ポリアニオンでコートされたリガンド固定化用担体。

Description

技術分野
本発明は、DNAチップ、糖チップ、プロテインチップ等のリガンドが固定化された担体の作製に有用な、リガンド固定化用担体の作製法に関する。
背景技術
ゲノム解析技術の進展により、各種生物ゲノムの構造が解明されつつある。これと並行して、ゲノムやそこにコードされているタンパク質等の機能性分子の機能を解析するための技術開発がすすめられており、DNAチップ(DNAマイクロアレイ)、糖チップ、プロテインチップはその中で注目されている技術である。DNAチップは、スライドガラス等の固相担体表面に多数の異なる遺伝子あるいはその断片(DNA断片)を整列させて固定化したマイクロアレイであり、遺伝子の発現、変異、多型性等の解析を飛躍的に加速させる技術として、糖チップは、スライドガラス等の固相担体表面に単糖あるいはオリゴ糖を整列させて固定化したマイクロアレイであり、糖、糖標的物、それら間の相互作用等の解析を飛躍的に加速させる技術として、プロテインチップは、タンパク質、抗体あるいはそれらの断片を整列させて固定化したマイクロアレイであり、タンパク質、抗体あるいはそれら間の相互作用等の解析を飛躍的に加速させる技術として、非常に有用である。
DNAの担体への固定化は、DNAチップを作製するための基本技術であり、大きく分けて2通りの方法が知られている。一つは、担体上に共有結合したリンカーの先端でDNAを化学合成する方法で、例えば、サイエンス(Science)、第251巻、767−773頁(1991)およびヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acids Research)、第20巻、1679−1684(1992)に記載されている。この方法で固定化できるDNAはオリゴヌクレオチドに限られており、また、反応を制御するための特殊な装置を必要とし、必ずしも一般的ではない。
もう一つの方法は、予め合成されたDNAやポリメラーゼ チェーン リアクション(PCR:Polymerase Chain Reaction)で調製されたDNA(PCR増幅産物)を担体に共有結合あるいは非共有結合させる方法で、例えば、サイエンス(Science)、第270巻、467−470頁(1995)およびヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acids Research)、第22巻、5456−5465(1994)に記載されている。
非共有結合による固定化方法としては、例えば、SSC(塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム)等の塩溶液に溶解したDNAをそのままあるいは変性処理した後、ポリリジンやポリエチレンイミン等の塩基性ポリ陽イオン、あるいはアミノ基を有する塩基性シランカップリング剤等でコートしたスライドガラス(担体)にスポットし、UV照射により固定化する方法が知られている。この方法によれば、どのようなDNAも固定化することができるはずである。
しかしながら、この方法では、オリゴヌクレオチドや0.3kb以下の短鎖DNAは固定化されにくい。また、長鎖DNAを非共有結合で担体に固定化する場合においても、洗浄や標的核酸とのハイブリダイゼーションの工程で固定化したDNAが剥離し易く、標的核酸の検出感度を低下させる要因となる。さらには、担体表面に残存する塩基性官能基(陽イオン)と標的核酸との非特異的な結合により、バックグラウンドが高くなり易いという欠点がある。
一方、共有結合による固定化方法では、オリゴヌクレオチドを含むいずれのDNAも固定化することができるが、一般的には、官能基としてアミノ基等の陽イオン基を有する担体を使用するので、前述の如くバックグラウンドが高くなり、検出感度が低下するという欠点があった。残存するアミノ基をアセチル化等によりブロッキングする方法も知られているが、必ずしも十分な効果を発揮していない。
これに対して、官能基としてカルボキシル基等の陰イオン基をその表面に有する担体を使用してバックグラウンドを低くする方法が知られており、これは国際公開第01/02538号パンフレットに記載されている。この方法で作製された核酸固定化用担体は、前述のようにバックグラウンドを低くできることと、ポリアニオン酸で表面処理されているために多くのDNA分子を共有結合で固定化することができることから、高感度で目的の核酸を検出するために用いることができる。この方法では、担体を一旦ポリアクリル酸等のポリアニオンで表面処理し、次にその表面にポリアニオンの活性エステル誘導体を生成させた後、DNAをスポットするという手順で、DNAを担体に共有結合で固定化している。
しかしながら、上記方法に従ってDNAを担体に共有結合で固定化しようとすると、多数の工程を経る必要がある。従って、本法を用いて目的の高感度核酸検出を可能にする核酸固定化用担体を作製しようとすると、多くの手間と多量の薬剤を要し、当担体を実際に製造し市場に供給するのは、コストの面で不利な状況にあった。
DNAチップを製造する方法としては、国際公開第01/02538号パンフレット記載の方法があるが、この方法はアミノプロピルシラン化したスライドガラスに1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1−[(3−dimethylamino)propyl]−3−ethylcarbodiimide hydrochloride)を用いポリアクリル酸を脱水縮合固定する。洗浄後N−ヒドロキシスクシニミドエステルを形成するため1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を用い脱水縮合反応を行う。すなわち2段階の固相縮合反応をおこなっている。各反応には高価な1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩だけではなく有機溶媒による洗浄が高頻度に行われ多くの作業を行わなければならない。また、縮合反応はすべて固相で行われているため液相反応より効率が悪い。さらに、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩では液性が弱酸性であり縮合反応の効率が悪いという問題点があった。
糖を担体へ固定化するにあたっては、単糖やオリゴ糖の誘導体を調製する上でも非常に重要な中間体としてグリコシルアミンが有効に利用できる。すなわち、還元末端残基の1位の炭素に特異的に導入されたアミノ基は反応性に富み、カルボン酸の活性エステル体、イソチオシアネート基等を有する化合物と穏和な条件下でカップリングさせることができる。グリコシルアミンとカップリングさせる化合物を選択することによって、単糖あるいはオリゴ糖を、例えば、ポリアクリルアミドのような合成ポリマーに導入したり、固相支持体に固定化したり、あるいは単糖、オリゴ糖を蛍光標識したり、あるいは本来は親水性である単糖オリゴ糖に疎水性を付与したりすることができる〔ネオグライココンジュゲート(Neoglycoconjugate)、第199〜223頁、Y.C.リー(Y.C.Lee)、レイコ.C.リー(Reiko C.Lee)編、アカデミックプレス(Academic press)社、1994年発行〕。
グリコシルアミンの特長として、その調製法の簡便さにある。グリコシルアミンの調製には一般の糖質合成反応に頻繁に用いられている水酸基の保護・脱保護反応の必要がなく、単糖あるいはオリゴ糖を飽和重炭酸アンモニウム水溶液中に溶解し3日〜6日間放置しておくだけでよい〔ジャーナル オブ カーボハイドレート ケミストリー(Journal of Carbohydrate Chemistry)、第8巻、第597〜611頁(1989)〕。
タンパク質の担体への固定化は、該タンパク質のN末、C末または内部アミノ酸残基中の官能基、あるいは該タンパク質に付加されている糖鎖を介して行うことができる〔バイオフィジカル ジャーナル(Biophys.J.)、第70巻、2437−2441(1996)〕。また、担体表面の官能基と高い反応性を有する残基を含むリンカー(アフィニティタグともいう)とタンパク質との融合タンパク質として固定化することができる(国際公開第00/04389号パンフレット)。
上記以外の生体分子(例えば脂質など)やその他の化合物(例えば薬剤など)も担体に固定化した上で使用されうる。さらに、細胞(微生物、動物細胞、植物細胞)も担体へ固定化して種々の目的に使用可能であることが知られている。
以上のように、担体へ結合されることが望まれている種々のリガンドが存在しているが、これらリガンドの固定化された固定化物(チップ等)が十分な能力を発揮するためには、高性能なリガンド固定化用担体が必要不可欠である。
発明の目的
本発明の主な目的は、上記の方法で作製したリガンド固定化用担体を用いた場合と同等の高感度リガンド検出能を有するチップを製造でき、さらにコストの面で実際に製造し市場に供給することが可能な実用的なリガンド固定化用担体、該担体の作製方法及び該担体を用いたリガンド固定化物を提供することにある。
発明の概要
本発明者らは、目的の受容体を高感度に検出することができるリガンド固定化用担体を、実際に製造し市場に供給することがコストの面で可能な実用的な製造法を鋭利探求した。その結果、ポリアクリル酸エステル反応液を用いて、その表面を予めアミノ化しておいた担体を直接処理することで、従来の方法よりもずっと少ない工程数と従来よりも少量の薬剤を用いて、従来法で作製したリガンド固定化用担体と同等の高感度リガンド検出能を有するチップ製造が可能であり、実際に製造し市場に供給することがコストの面で可能な実用的なリガンド固定化用担体の製造法を見出し、本発明を完成させた。
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明は、あらかじめ活性化された、活性化ポリアニオンでコートされたリガンド固定化用担体に関する。
本発明の第1の発明において、活性化ポリアニオンは置換あるいは脱離しやすい官能基の付加した活性化カルボン酸であるものが好ましく、該活性化カルボン酸はポリアクリル酸スクシンイミドエステルが好適に使用できる。
本発明の第2の発明は、ポリアニオンをコートしたリガンド固定化用担体において、あらかじめ当該ポリアニオンを活性化させて活性化ポリアニオンとする工程を包含することを特徴とするリガンド固定化用担体の作製方法に関する。
本発明の第2の発明において、活性化ポリアニオンは、置換あるいは脱離しやすい官能基の付加した活性化カルボン酸であるものが好適であり、該活性化カルボン酸はポリアクリル酸スクシンイミドエステルが好適に使用できる。
本発明の第3の発明は、本発明の第1の発明に記載のリガンド固定化用担体の表面上のあらかじめ定められた領域に核酸が固定化されていることを特徴とするリガンド固定化物に関する。
発明の詳細な説明
本発明において、リガンドとは、特定の受容体により認識、結合されうる分子であれば特に限定はなく、核酸、糖鎖、脂質、ペプチド又はタンパク質が例示される。核酸としては短鎖核酸、長鎖核酸、一本鎖核酸、二本鎖核酸、DNA、RNAが挙げられる。うち、DNAとしては二本鎖DNA、一本鎖DNA、cDNAが例示され、RNAとしてはmRNAが例示される。なお、短鎖核酸とは塩基数2〜100の核酸、長鎖核酸とは塩基数100超の核酸と定義する。
当該リガンドの例には、細胞膜受容体に対するアゴニスト及びアンタゴニスト、毒素(toxin及びvenom)、ウイルスエピトープ、ホルモン(例えば、鎮静剤、アヘン剤、ステロイド等)、ホルモン受容体、ペプチド、酵素、酵素基質、補因子、薬物、レクチン、糖、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、核酸、オリゴサッカライド、タンパク質、抗原、モノクローナル抗体、レクチン、細胞、腫瘍細胞、細菌、ウイルス、化学物質、アビジン等が含まれる。
本発明において受容体とは、当該リガンドに結合性を示すものであれば特に限定はなく、天然分子でも人工分子でも良い。例えば核酸、糖鎖、タンパク質、ペプチド、酵素、細胞表面タンパク質(レセプター)、糖タンパク質、抗体等が挙げられる。
すなわち、本発明においてリガンドと当該リガンドに結合性を有する受容体の接触表面特性は相互に相補的である。また、受容体としてはそれぞれ核酸、糖質、ペプチド又はタンパク質に結合性を有する核酸、糖質、ペプチド又はタンパク質が例示される。当該受容体としては標識された受容体を使用することができる。
本発明においてポリアニオンとは酸性官能基を2以上有する化合物であり、核酸を結合させるために使用できるものであれば限定はない。
以下、本発明を詳細に説明する。
(1)本発明のリガンド固定化用担体
本発明のリガンドを固定化する担体としては、DNAチップ、プロテインチップ、糖チップやバイオセンサー等の担体として使用出来るものであれば特に限定はないが、例えば非多孔性で、表面がなめらかな構造を有する蛍光を有しない材質、例えば、無蛍光スライドガラス等のガラスが好適に使用出来る。
当該担体は、予め陰イオン官能基を有する化合物を保持するような表面処理を行うことが好ましい。また、シランカップリング剤等で処理した担体であっても、該表面処理に不都合が無い限り使用することが出来る。
上記担体の表面処理に使用するポリアニオンとしては、核酸との非特異的結合を妨げる効果のあるカルボキシル基、リン酸基、硫酸基等の酸性官能基を有するポリマーが好適に使用できる。該ポリマーとしては、特に限定はされないが、例えばポリアクリル酸、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、ポリリン酸等が好適に用いられる。
本発明の核酸固定化用担体は、上記ポリマーの酸性官能基を活性化させた後に、当該担体の表面処理に用いることができる。該官能基を活性化させる方法としては、置換あるいは脱離しやすい官能基を付加させる方法が好ましい。該脱離基としては特に限定はされないが、クラム ハモンド 有機化学 第4版 1981年 (McGRAW−HILL INTERNATIONAL BOOK CPMPANY)に記載の良い脱離基(good leaving group)等が好適であり、例えばI基、Br基、Cl基等のハロゲン基、あるいはメトキシ基、エトキシ基のようなアルコキシ基、スクシンイミド(succinimide)のようなイミド基等のエステルが好適に使用できる。また、p−ニトロフェノール、ペンタフルオロフェノール等のフェノール系物質あるいはN−ヒドロキシベンゾトリアゾール、3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン等のヒドロキシアミン系物質を用いて活性化させてもよい。
(2)本発明のリガンド固定化用担体の作製方法
本発明のリガンド固定化用担体の作製方法の一態様を以下に示す。従来のリガンド固定化用担体の作製方法は以下の12ステップを含む:(1)アミノ化スライド→(2)ポリアクリル酸コーティング→(3)ジメチルホルムアミド(DMF)洗浄→(4)メタノール洗浄→(5)0.3N NaOH洗浄→(6)蒸留水(D.W.)洗浄→(7)アセトン洗浄→(8)乾燥→(5時間)(9)エステル化反応→(10)DMF洗浄→(11)ジクロロメタン洗浄→(12)乾燥。本発明のリガンド固定化用担体の作製方法の一態様は以下の6ステップを含む:(1)アミノ化スライド→(2)ポリアクリル酸エステル合成→(3)ポリアクリル酸エステル溶液コーティング→(4)DMF洗浄→(5)ジクロロメタン洗浄→(6)乾燥。従来の製造法の全工程数が12ステップであるのに対して、本発明の作製方法は6ステップで高感度リガンド検出能を有するリガンド固定化用担体を製造することができる。すなわち、従来の製造法の半分の工程数で目的の高感度リガンド検出能を有するチップを製造することができる。
本発明のリガンド固定化用担体の作製方法において、ポリアニオンとしてポリアクリル酸、担体として非多孔性担体、特にガラスを使用することが好ましい。
また、本発明のリガンド固定化用担体に用いる固定化用DNAの調製法としては、特に限定はされないが例えば、DNA合成機等を用いた化学合成された核酸あるいはPCR法や国際公開公報第00/56877号パンフレット記載のICAN法等の酵素によって調製された核酸のいずれもが好適に使用できる。特に限定はされないが、例えば短鎖核酸の場合には上記DNA合成機等を用いた化学合成法を好適に用いることができ、長鎖核酸(DNA)の場合には上記の酵素を用いる方法を好適に用いることができる。
本発明のリガンド固定化用担体の作製方法の一態様を以下に説明する。
ステップ1;スライドガラスの表面処理において、例えばアミノプロピルトリエトキシシランカップリング剤等を用い、担体表面をアミノプロピルシラン化する。
ステップ2;ジメチルホルムアミドに溶解したポリアクリル酸にN−ヒドロキシスクシンイミド、1−Ethyl−3−(3−Dimetylaminopropyl)−Cabodiimide Hydrochloride(以下EDCと略す)、および4−ジメチルアミノピリジンを加える。溶解後、トリエチルアミンにてpHを7〜8に調整し、攪拌してポリアクリル酸を活性エステル化する。
ステップ3;上記ステップ2で調製した反応液の原液、またはこの原液をジメチルホルムアミドで希釈した希釈液を用いて、上記のアミノプロピルシラン化したスライドガラスの表面を処理する。
ステップ4;ステップ3で作製したスライドガラスをジメチルホルムアミドで洗浄する。
ステップ5;さらにジクロロメタンで洗浄する。
ステップ6;洗浄後のスライドを乾燥させる。
の6ステップで目的のリガンド固定化用担体を得ることができる。
本発明の作製方法においては、ポリアクリル酸スクシンイミドエステルが有するアミドの置換反応によってアミノプロピルシラン化したスライドをコーティングするため高価なEDCの使用量を削減できる。さらに、製造工程のステップ数が半減しているため洗浄に用いる溶媒等も減少させることができ、製造法全体のコストならびに薬剤のコストの観点から、さらに環境に対する負荷を軽減させる観点からも非常に有用なリガンド固定化用担体の作製方法である。
さらに、本発明の作製方法のステップ2において、ポリアクリル酸を活性エステル化してポリアクリル酸スクシンイミドエステルを生成できていることは、例えば以下のようにして検証することができる。
まず、ステップ2の反応液を氷冷水中に滴下し、生ずる沈殿をろ過して回収し、白色粉末を得、この白色粉末の赤外吸収スペクトルを調べることにより検証することができる。すなわち、未反応のカルボキシル基は、1,610〜1,550cm−1及び1,400cm−1にカルボキシレート特異吸収を示す。これに対して、生成物のポリアクリル酸スクシンイミドエステルでは前記の領域には吸収は認められず、1,736cm−1、1,205cm−1、及び1,069cm−1の領域にエステルカルボニルの特異吸収が認められることから、ポリアクリル酸を活性エステル化できていることを検証することができる。
また、反応前のポリアクリル酸とN−ヒドロキシスクシンイミド、および反応後の反応生成物である白色粉末を薄層クロマトグラフィー(TLC)に供し、展開後、254nmの紫外線を照射した時の吸収を調べることによっても、目的のポリアクリル酸スクシンイミドエステルが生成していることを確認することができる。すなわち、ポリアクリル酸は分子量が大きくスクシンイミドエステルとなっても薄層クロマトグラフィーの移動度(Rf値)はポリアクリル酸と変化しない。しかしスクシンイミドが付加したことにより紫外吸収が強くなるため未反応のポリアクリル酸と区別でき、ポリアクリル酸スクシンイミドエステルが生成していることが確認できる。
さらに、本発明の作製方法においては使用するポリアクリル酸スクシンイミドエステルを、ポリアクリル酸とN−ヒドロキシスクシンイミドを反応させた後、反応液を氷冷水中に滴下し、生ずる沈殿をろ過し、白色粉末の状態にすることができる。その後、白色粉末の状態にある当該ポリアクリル酸スクシンイミドエステルを再びジメチルホルムアミドに溶解し、これを用いてアミノプロピルシラン化したスライドガラスの表面を処理するという工程で、目的の高感度リガンド検出能を有するチップの作製を可能にするリガンド固定化用担体を作製することができる。すなわち、上記粉末状態にすることにより、上記ポリアクリル酸スクシンイミドエステルを安定的に、しかも長期にわたり保存することができる。
(3)リガンドの固定化
上記の本発明の方法で作製されたリガンド固定化用担体に、DNA、糖、タンパク質を固定化させるためには、以下のような方法が使用できる。
DNAを固定化する場合、国際公開第01/02538号パンフレット記載の方法が応用できる。すなわち、固定化するDNAの5’末端がアミノ基、チオール基、リン酸基、アルデヒド基などで修飾された誘導体、またはこの修飾した5’末端に架橋剤や、スペーサーとしてのリンカー、例えばアルキルアミンなどを付加した誘導体を作製する。この5’末端の修飾は、オリゴヌクレオチドのような短鎖核酸の固定化に特に有用である。さらに、DNA鎖の内部に適切な官能基を導入させて固定化することもできる。この場合には、適当な修飾ヌクレオチドの存在下にDNAの合成を行えば良い。また、DNAを化学的に修飾してもよく、例えば、Mirus社製のLabelIt試薬を使用して核酸を修飾してもよい。前記修飾核酸を、0.01〜2.0mg/ml、好ましくは0.1〜1.0mg/mlとなるように、固定化に好適な溶液、例えば、20mM MOPS(3−モルホリノプロパンスルホン酸)緩衝液(pH7.5)、あるいは50mM炭酸緩衝液(pH9.5)に溶解し、そのままあるいは変性処理後、表面処理によってカルボン酸が活性化エステルに変換された本発明の担体と接触させることにより、所望の核酸を担体へ固定化することができる。すなわち、前記DNA溶液をDNAチップ作製装置(DNAアレイヤー)を用いて、前記活性化エステルをその表面に有する担体に一定量ずつスポットする。恒湿器中に30〜60分間保持した後、2%SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)、蒸留水の順で洗浄する。さらに、必要とあれば、核酸を固定化した担体を室温で0.3N NaOHに5分間、あるいは沸騰水中に2分間浸漬して核酸を変性させ、蒸留水、無水エタノールの順で洗浄、乾燥させる。この処理によって、核酸と未反応の活性化エステルは、カルボン酸基に加水分解される(すなわち、負に荷電する)。これらの酸性基は、プローブ核酸と担体との非特異的な静電結合を阻害するため、一般的には、ポリリジンスライドに必要な、無水コハク酸ブロッキング操作が省略できる。これらの酸性基はまた、バックグラウンドシグナルを低下させる。
本発明のリガンド固定化用基体には、DNA以外にも種々のリガンドを固定化することができる。この場合には、リガンドに応じて、最も効率のよい方法を選択すればよく、用いるリガンドと活性化固相基材のそれぞれの性状に適した方法で行なうことができる。リガンドを固定化する際に、リガンドを溶解あるいは懸濁する目的で使用できる溶媒としては、特に限定はなく、例えば、水溶液、ジメチルスルフォキシド、ジメチルホルムアミド、又はこれらの混合溶媒が好適である。リガンドの溶液又は懸濁液は、界面活性剤を含んでもよい。また、スポットの形状を整えるために、あるいは、スポットの乾燥を防ぐため、例えば、グリセロールやポリエチレングリコール、糖類、塩類を加えることが有効である。
アミノ基又はチオール基を有する糖は、例えば、N−ヒドロキシルスクシニミドエステル基、あるいはハロゲン基等によって活性化されたカルボン酸を有する固相基材上に固定化することができる。例えば、グリコシルアミンは反応性に富むアミノ基を有しており、本発明の担体への固定化に好適である。
また、架橋剤及び/又は反応促進剤を用いて、糖標的物と固相基材との間の共有結合を形成せしめることができる。
前記架橋剤には多くの市販品があり、例えば、エチレングリコール−ビス−(スクシニミジルスクシネート)、N−(ε−マレイミドカプロイルオキシ)スクシニミドエステルなどピアス社から様々な反応基や分子長をもつ化合物が市販されている。本発明においては、かかる架橋剤の中から、固相基材と糖標的物との組み合わせにより適宜選択されうる。
反応促進剤としては、特に限定はされないが例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ジシクロヘキシルカルボジイミド及びそれらの塩などが好適に使用できる。
リガンドの固相基材への固定化の際、リガンドと、固相基材と、架橋剤及び/又は反応促進剤との3者若しくは4者の接触のタイミングは、特に限定されず、例えば、
▲1▼ 3者若しくは4者を同時に接触させる、
▲2▼ リガンドと固相基材とを接触させた後、架橋剤及び/又は反応促進剤を接触させる、
▲3▼ リガンドと固相基材とのいずれか一方と架橋剤及び/又は反応促進剤とを先に接触させた後、リガンドと固相基材との残る一方を接触させる、
などが挙げられる。
リガンドが、例えば、グラム陽性細菌、グラム陰性細菌、カビ、酵母、原虫、蠕虫、動物培養細胞、植物培養細胞等のような細胞である場合、細胞は生存していても、死んでいてもよく、固相表面への固定化法には、上記記載の方法が使用でき、例えば、細胞の表面のアミノ基を利用して本発明のリガンド固定化用担体に固定化することができる。
また、細胞は、一般に用いられている、微生物学的、組織化学的な固定化法により固定化することができる。なお、この場合での固定化とは、細胞を非働化することを意味しており、固相基材上への固定化あるいは固相化とは区別される概念である。微生物学的、組織化学的な固定化法には、例えば、乾燥による固定化、70%〜90%のエタノールによる固定化、グルタールアルデヒド、ホルムアルデヒドによる固定化などがあげられる。微生物学的、組織化学的な固定化は、固相基材上への固定化あるいは固相化の前後いずれに行なってもよい。
タンパク質の本発明のリガンド固定化用担体への固定化は、該タンパク質のN末、C末または内部アミノ酸残基中の活性化エステルに対する反応性を有する官能基、あるいは該タンパク質に付加されている糖鎖を介して行うことができる。また、担体表面の活性化エステルと高い反応性を有する残基を含むリンカー(アフィニティタグともいう)と固定化が望まれるタンパク質との融合タンパク質を作製し、これを固定化することができる。なお、リンカーを介すことにより、担体表面におけるタンパク質の不活化を抑えられるという利点が生じる。とくに、抗体またはその断片を固定化する場合、リンカーとの融合タンパク質として固定化することが好ましい。
リンカーは、特に限定するものではないが、2〜100残基からなり、ヘテロあるいはホモペプチドのいずれであってもよい。ホモペプチドとしては、ポリシステイン、ポリリジン、ポリアルギニン、ポリヒスチジンが例示される。
また、リンカーは、1以上の非天然アミノ酸を含有しても良い。該非天然アミノ酸を導入する方法として、アンバーコドンを認識するサプレッサーtRNAを用いる方法がある〔サイエンス(Science)、第244巻、182−188(1989);メソッズ イン エンザイモロジー(Methods Enzym.)、第202巻、301−336(1991);ケミカル バイオロジー(Chem. Biol.)第3巻、1033−1038(1996)〕。
リンカーとして、ビオチンまたは抗原を用いる場合、これらはタンパク質に化学的に架橋される。
本発明においてリガンドに結合した受容体を検出するために使用される発信物質としては、蛍光物質、発光物質等の発信物質であればよく、特に限定はないが例えば、AMPPDのような化学発光物質、フルオレセイン、カスケードブルー、オレゴングリーン、BODIPY、ローダミングリーン、Alexa Fluor、テキサスレッド、Cy3あるいはCy5のような蛍光物質が好適に使用することができる。
以上のように本発明のリガンド固定化用担体は、従来の方法(国際公開第01/02538号パンフレット記載の方法など)で作製した場合と同等の高感度受容体検出能を有する。また、本発明のリガンド固定化用担体の作製方法は、従来法よりも工程数を少なくすることができるため、製造法全体のコスト、使用する薬剤のコストを抑えることができ、高品質で低価格のリガンド固定化用担体を市場に提供することができる。さらに、使用する薬剤量を抑えることができることから、地球環境に対する負荷を軽減させることができる。
実施例
以下の実施例により、さらに詳細に本発明を説明するが、本発明は実施例の範囲に限定されるものではない。
実施例1 活性エステル化ポリアクリル酸の調製
(1)ポリアクリル酸(分子量100万、和光純薬社製)1.0gをジメチルホルムアミド200mlに溶解し氷冷下、4.8gのN−ヒドロキシスクシンイミド(ナカライテスク社製)、8.0gのN−エチル−N’−ジメチルアミノプロピル−カルボジイミド塩酸塩(ペプチド研究所社製)、及び52mgの4−ジメチルアミノピリジン(ナカライテスク社製)を加えた。前記試薬を溶解後、トリエチルアミンにてpH7〜8に調整し、室温にて一夜攪拌した。該溶液をポリアクリル酸エステル溶液−1と称す。
(2)上記実施例1−(1)の反応液を、氷冷した反応液の3倍量の蒸留水中に滴下し、生ずる沈殿を濾取し水洗した。次いでメタノールで洗浄後、減圧乾燥しポリアクリル酸スクシンイミドエステルの白色粉末1.7g(収率72.6%)を得た。
(3)上記実施例1−(2)で得られたポリアクリル酸スクシンイミドエステルについて反応産物の赤外吸収スペクトルを測定した。未反応のカルボキシル基は1,610〜1,550cm−1及び1,400cm−1にカルボキシレート特異吸収を示すが、ここで得られた白色粉末にはこれらの吸収は認められず、1,735.8、1,205.4及び1,068.5cm−1にエステルカルボニルの特異吸収が認められた。さらにポリアクリル酸スクシンイミドエステルについて薄層クロマトグラフィー(TLC)で解析を行った。シリカゲル薄層板(MERCK TLC aluminiumsheets Silicagel 60F254、メルク社製)にポリアクリル酸、N−ヒドロキシスクシンイミド及び得られた白色粉末をそれぞれジメチルホルムアミドに溶解しスポットした。風乾後、クロロホルム/メタノール/酢酸(9:1:1、v/v)の条件で展開を行った。
ポリアクリル酸は分子量が大きく、スクシンイミドエステルとなっても薄層クロマトグラフィーの移動度(Rf値)はポリアクリル酸と変化しない。しかしスクシンイミドが付加したことにより紫外吸収が強くなるため、未反応のポリアクリル酸と区別が出来る。展開後の薄層板を風乾し、254nmの紫外線を照射したときにN−ヒドロキシスクシンイミドは中央付近に強い吸収を示した。上記で得られた白色粉末は原点(Rf値=0)に強い吸収を示したが、ポリアクリル酸は吸収を示さなかった。このことにより、ポリアクリル酸スクシンイミドエステルの生成を確認することができた。
実施例2 活性エステル化ポリアクリル酸によるガラススライドの表面処理
(1)顕微鏡用スライドガラス(松浪ガラス社製)を2M 硝酸、2M 水酸化ナトリウム溶液及び蒸留水の順に浸し、それぞれ10分間ずつ超音波処理を行った。次に最終濃度8%になるように3−アミノプロピルトリエトキシシラン(ナカライテスク社製)を95%エタノール溶液に加え、先に処理をしたスライドガラスを2分間浸した後に100℃のオーブンで10分間処理することによりスライドガラス表面をアミノプロピルシラン化した。次に実施例1で得たポリアクリル酸エステル溶液−1及びポリアクリル酸スクシンイミドエステルの白色粉末を99.5%ジメチルホルムアミドに再溶解した溶液(以下、ポリアクリル酸エステル溶液−2と称す)にそれぞれアミノプロピルシラン化したスライドガラスを一夜浸し、ジメチルホルムアミド、塩化メチレンで順次超音波洗浄し減圧乾燥した。
(2)上記実施例2−(1)で作製した核酸固定化用担体を用いてヒトモデルDNAチップを作製し、以下のようにして評価を行った。まず、表1〜2に記載のヒト由来遺伝子20個を被検核酸とした。該核酸の断片はPCRを用いて調製した。使用したPCR用プライマーの塩基配列を配列表の配列番号1〜40に示す。また、各遺伝子と、PCRで用いたプライマー対の関係について表1〜2に示す。なお、該プライマーのうち、5’側のプライマーは、その5’末端がアミノ基で修飾されている。
Figure 2003027674
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PCR後の20種類の増幅断片を常法により精製し、0.3μg/μlになるようにTaKaRa SolutionT(タカラバイオ社製)に溶解し、これをスポッティング溶液とした。該スポッティング溶液をAffymetrix 417 Arrayer(アフィメトリックス社製)を用いて、上記実施例2−(1)で作製した活性化したポリアクリル酸エステルコートスライドガラス上にスポッティングした。その後、スライドガラスを0.2%SDS、次いで蒸留水で2回洗浄し、室温の0.3N 水酸化ナトリウム溶液中で5分間処理した。その後、蒸留水で5分間洗浄し、95℃で2分間加熱した後、氷温の100%エタノールでリンスし、遠心乾燥させた。得られた核酸固定化担体をDNAチップとして以下の反応に用いた。
(3)ハイブリダイゼーションによる確認は以下のようにして行った。すなわち、サケ精子DNAをLabel IT Cy3 Label Kit(ミラス社製)を用いて、Kitに添付の説明書にしたがってCy3で蛍光標識した後に精製した。この蛍光標識サケ精子DNA断片を終濃度が0.1μg/μlとなるようにハイブリダイゼーション溶液で希釈し、滅菌水、Label IT buffer D1及びN1を用いて変性後、終濃度が0.01μg/μlとなるようにハイブリダイゼーション緩衝液に溶解した。
上記のハイブリダイゼーション溶液約9μlをカバーガラス上に滴下し、当該スライドガラス上のDNAが固定されている面を下にして、泡が入らないように静かにかぶせた。カバーガラスがずれないように注意深く反転させ、保湿箱に入れ37℃で30分間保温した。保温後、室温の2×SSC中でカバーガラスを外し5分間、0.1%SDSを含む0.2×SSC及び、0.2×SSCで順次洗浄し、1,000rpm程度の低速遠心分離により水分を除去後、風乾した。
風乾後のスライドガラスは、Affymetrix 418TM Array Scanner(アフィメトリックス社製)を用いて、励起波長:532nm、検出波長:570nmで測定した。その結果、いずれのスライドガラスにおいても全てのスポットの位置において蛍光シグナルが確認できた。
実施例3
(1)実施例2に記載の方法でポリアクリル酸エステル溶液−1を用いて調製した核酸固定化用担体と、国際公開第01/02538号パンフレット記載の方法により作製した核酸固定化用担体との間で、ヒトモデルDNAチップを作製した場合の検出感度の比較を行った。すなわち、実施例2と同じ被検核酸を用い、実施例2で調製したヒト由来遺伝子20個のスポッティング溶液を使用した。該スポッティング溶液を、Affymetrix 417 Arrayerを用いて、実施例2において調製した核酸固定化用スライドガラスと従来方法により調製した核酸固定化用スライドガラスにスポッティングした。その後、スライドガラスを0.2%SDS、次いで蒸留水で2回洗浄し、室温の0.3N 水酸化ナトリウム溶液中で5分間処理した。その後、蒸留水で5分間洗浄し、95℃で2分間加熱した後、氷温の100%エタノールにてリンスし、遠心乾燥させた。得られた核酸固定化担体をDNAチップとして以下の反応に使用した。
(2)検出用標識cDNAの調製とハイブリダイゼーションは、以下のようにして行った。すなわち、ヒトHL−60細胞(大日本製薬社製)とヒトA431細胞(大日本製薬社製)から、Trizol Reagent(GIBCO BRL社製)とOligotex−dT30<Super>(タカラバイオ社製)を用い、それぞれのキットのプロトコールに従いPolyA(+)RNAを調製した。HL−60細胞とA431細胞のPolyA(+)RNA 1μgを鋳型として、RNA Fluorescence Labeling Core Kit(M−MLV Version)(タカラバイオ社製)を用いて、キットのプロトコールに従い、それぞれCy3とCy5で標識されたcDNAを調製し精製した。次に、IntelliGene(タカラバイオ社製)の取扱説明書に従い、上記実施例3−(1)で作製した2種類のDNAチップと,上記のCy3標識cDNAとCy5標識cDNAの混合物とのハイブリダイゼーションを行い、洗浄・乾燥の操作を行った。次いで、Affymetrix 428 Array Scanner(アフィメトリックス社製)を用いて、Cy3(励起波長:532nm、検出波長:570nm)とCy5(励起波長:635nm、検出波長:660nm)の蛍光画像を取得し、各スポットのシグナル強度とバックグラウンドのシグナル強度を、画像定量解析ソフトImaGene4.1(Biodiscovery社製)を用いて定量した。そして、各スポットのシグナル強度からバックグラウンドのシグナル強度を引いた値(ハイブリダイゼーションシグナル強度)と、各スポットのシグナル強度のバックグラウンドのシグナル強度に対する比率(S/N比)について、20遺伝子の平均値を算出した。その結果、本発明の作製方法による核酸固定化用スライドグラスを使用して作製したDNAチップのハイブリダイゼーションシグナル強度とS/N比は、従来法による核酸固定化用スライドグラスを使用して作製したDNAチップのそれと同等以上であった。このことから、本発明の作製方法により製造した核酸固定化用担体は、従来方法により製造した核酸固定化用担体と同様に、高感度核酸検出能を有するDNAチップの作製を可能にする核酸固定化用担体として好適に使用できることを確認した。
実施例4
(1)ポリアクリル酸の活性エステル化
1.0gのポリアクリル酸(分子量100万)を200mlのジメチルホルムアミドに溶解した。氷冷下、この溶液に4.8gのN−ヒドロキシスクシンイミドおよび8.0gのN−エチル−N’−ジメチルアミノプロピル−カルボジイミド塩酸塩および52mgの4−ジメチルアミノピリジンを加えた。前記試薬を溶解後、トリエチルアミンにてpH7〜8に調整し、室温にて一夜攪拌した。
(2)コート剤の調製
濾紙をセットしたブフナロートにジメチルホルムアミド洗浄したセライト545を敷き詰め、上記実施例4−(1)で得られた反応液を濾過した。得られた濾液をジメチルホルムアミドにて200mlに調整し、コート剤とした。
(3)スライドガラスの表面処理
顕微鏡用スライドガラスを2M 硝酸、2M 水酸化ナトリウム、蒸留水にてそれぞれ10分間ずつ超音波処理を行った。次に、最終濃度4%になるように3−アミノプロピルトリエトキシシランを95%エタノール溶液に加え、この溶液に超音波処理をしたスライドガラスを30分間浸した。その後、100℃のオーブンで10分間処理することにより、スライドガラス表面をアミノプロピルシラン化した。
次いで、上記実施例4−(2)で得たコート剤にアミノプロピルシラン化したスライドガラスを1時間浸し、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルで順次超音波洗浄し、減圧乾燥した。
(4)固定化率の測定
あらかじめ合成しておいたCy3標識及び末端にアミノ基を有するプライマーまたは非標識末端にアミノ基を有するプライマーを用いてそれぞれPCRを行い、Cy3標識末端アミノ化DNA断片および非標識末端アミノ化DNA断片をそれぞれ調製した。得られたCy3標識末端アミノ化DNA断片溶液および非標識末端アミノ化DNA断片溶液を、TaKaRa Solution I(タカラバイオ社製)に混合した。
得られた混合液を、Affymetrix417アレイヤーを用いて上記実施例4−(3)にて調製したそれぞれのスライドガラス上にスポットした。Affymetrix428アレイスキャナーを用いて、励起波長:532nm、検出波長:570nmで測定した。その結果、いずれのスライドガラスにおいても全てのスポットの位置において蛍光シグナルが確認できた。
測定後のスライドガラスを0.2%SDS、ミリQ水、0.3N 水酸化ナトリウム、ミリQ水、100℃のミリQ水および氷冷したエタールで順次洗浄し、1000rpm程度の低速遠心分離により水分を除去後、風乾した。風乾後のスライドガラスを、Affymetrix428アレイスキャナーを用いて、励起波長:532nm、検出波長:570nmで測定した。測定した画像をマイクロアレイ定量ソフトImaGene4.2にて定量化し、クラスタリングソフトGeneSight V3.0.7にてDNA固定化率を算出した。
その結果、実施例4−(3)のDNA固定化率の範囲は13〜26%であり、平均約20%であった。また、上記実施例3のDNA固定化率の範囲は23〜34%、平均約28%であり、コート剤への浸漬時間が16時間から1時間へ短縮された場合においても、同等以上のDNA固定化率を示した。
実施例5
(1)ポリアクリル酸の活性エステル化
3.25gのポリアクリル酸(分子量100万)を650mlのジメチルホルムアミドに溶解した。氷冷下、この溶液に14.6gのN−ヒドロキシスクシンイミドおよび22.75mlのN−エチル−N’−ジメチルアミノプロピル−カルボジイミドを加えた。前記試薬を溶解後、室温にて一夜攪拌した。
(2)コート剤の調製
濾紙をセットしたブフナロートにジメチルホルムアミド洗浄したセライト545を敷き詰め、上記実施例5−(1)で得られた反応液を濾過した。得られた濾液をジメチルホルムアミドにて1.3リットルに調整し、コート剤とした。
(3)スライドガラスの表面処理
顕微鏡用スライドガラスを2M 硝酸、2M 水酸化ナトリウム、蒸留水にてそれぞれ10分間ずつ超音波処理を行った。次に、最終濃度4%になるように3−アミノプロピルトリエトキシシランを95%エタノール溶液に加え、この溶液に超音波処理をしたスライドガラスを30分間浸した。その後、100℃のオーブンで10分間処理することにより、スライドガラス表面をアミノプロピルシラン化した。
次いで、上記実施例5−(2)で得たコート剤にアミノプロピルシラン化したスライドガラスを1時間浸し、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルで順次超音波洗浄し、減圧乾燥した。
(4)固定化率の測定
あらかじめ合成しておいたCy3標識及び末端にアミノ基を有するプライマーまたは非標識末端にアミノ基を有するプライマーを用いてそれぞれPCRを行い、Cy3標識末端アミノ化DNA断片および非標識末端アミノ化DNA断片をそれぞれ調製した。得られたCy3標識末端アミノ化DNA断片溶液および非標識末端アミノ化DNA断片溶液を、TaKaRa Solution I(タカラバイオ社製)に混合した。
得られた混合液を、Affymetrix417アレイヤーを用いて上記実施例5−(3)にて調製したそれぞれのスライドガラス上にスポットした。Affymetrix428アレイスキャナーを用いて、励起波長:532nm、検出波長:570nmで測定した。その結果、いずれのスライドガラスにおいても全てのスポットの位置において蛍光シグナルが確認できた。
測定後のスライドガラスを0.2%SDS、ミリQ水、0.3N 水酸化ナトリウム、ミリQ水、100℃のミリQ水および氷冷したエタールで順次洗浄し、1000rpm程度の低速遠心分離により水分を除去後、風乾した。風乾後のスライドガラスを、Affymetrix428アレイスキャナーを用いて、励起波長:532nm、検出波長:570nmで測定した。測定した画像をマイクロアレイ定量ソフトImaGene4.2にて定量化し、クラスタリングソフトGeneSight V3.0.7にてDNA固定化率を算出した。
その結果、実施例5−(3)のDNA固定化率は37〜50%であった。N−エチル−N’−ジメチルアミノプロピル−カルボジイミド塩酸塩からN−エチル−N’−ジメチルアミノプロピル−カルボジイミドへ変更した場合においても、同等もしくはそれ以上のDNA固定化率を示した。
実施例6
(1)ポリアクリル酸の活性エステル化
上記実施例5−(1)と同様にしてポリアクリル酸エステルを調製した。
(2)コート剤の調製
上記実施例5−(2)と同様にしてコート剤を調製した。
(3)スライドガラスの表面処理
顕微鏡用スライドガラスを2M 硝酸、2M 水酸化ナトリウム、蒸留水にてそれぞれ10分間ずつ超音波処理を行った。次に、最終濃度4%になるように3−アミノプロピルトリエトキシシランを95%エタノール溶液に加え、この溶液に超音波処理をしたスライドガラスを30分間浸した。その後、100℃のオーブンで10分間処理することにより、スライドガラス表面をアミノプロピルシラン化した。
次いで、上記実施例6−(2)で得たコート剤にアミノプロピルシラン化したスライドガラスを1時間浸し、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルで順次洗浄し、減圧乾燥した。
(4)コート剤の繰り返し使用(その1)
実施例6−(3)で使用したコート剤に、新たに調製したアミノプロピルシラン化したスライドガラスを1時間浸し、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルで順次超音波洗浄し減圧乾燥した。
(5)コート剤の繰り返し使用(その2)
実施例6−(4)で使用したコート剤に、新たに調製したアミノプロピルシラン化したスライドガラスを1時間浸し、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルで順次超音波洗浄し減圧乾燥した。
(6)コート剤の繰り返し使用(その3)
実施例6−(5)で使用したコート剤に、新たに調製したアミノプロピルシラン化したスライドガラスを1時間浸し、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルで順次超音波洗浄し減圧乾燥した。
(7)固定化率の測定
あらかじめ合成しておいたCy3標識及び末端にアミノ基を有するプライマーまたは非標識末端にアミノ基を有するプライマーを用いてそれぞれPCRを行い、Cy3標識末端アミノ化DNA断片および非標識末端アミノ化DNA断片をそれぞれ調製した。得られたCy3標識末端アミノ化DNA断片溶液および非標識末端アミノ化DNA断片溶液を、TaKaRa Solution I(タカラバイオ社製)に混合した。
得られた混合液を、Affymetrix417アレイヤーを用いて上記実施例6−(3)、(4)、(5)および(6)にて調製したそれぞれのスライドガラス上にスポットした。Affymetrix428アレイスキャナーを用いて、励起波長:532nm、検出波長:570nmで測定した。その結果、いずれのスライドガラスにおいても全てのスポットの位置において蛍光シグナルが確認できた。
測定後のスライドガラスを0.2%SDS、ミリQ水、0.3N 水酸化ナトリウム、ミリQ水、100℃のミリQ水および氷冷したエタールで順次洗浄し、1000rpm程度の低速遠心分離により水分を除去後、風乾した。風乾後のスライドガラスを、Affymetrix428アレイスキャナーを用いて、励起波長:532nm、検出波長:570nmで測定した。測定した画像をマイクロアレイ定量ソフトImaGene4.2にて定量化し、クラスタリングソフトGeneSight V3.0.7にてDNA固定化率を算出した。
その結果、実施例6−(3)のDNA固定化率の範囲は41〜45%、実施例6−(4)のDNA固定化率の範囲は42〜48%、実施例6−(5)のDNA固定化率の範囲は39〜42%、実施例6−(6)のDNA固定化率の範囲は39〜46%であり、いずれの場合においてもその平均は約40%以上であったことからコート剤を繰り返し使用しても初期と同等のDNA固定能を保持していることが確認できた。
産業上の利用の可能性
本発明により、目的の受容体を高感度に検出することができる安価なリガンド固定化用担体を提供することができる。また、該基体を用いて標的受容体を高感度に検出・解析可能なリガンド固定化物を提供することができる。
Figure 2003027674
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【配列表】
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Claims (7)

  1. あらかじめ活性化された活性化ポリアニオンでコートされたリガンド固定化用担体。
  2. 活性化ポリアニオンが、置換あるいは脱離しやすい官能基の付加した活性化カルボン酸であることを特徴とする請求項1記載のリガンド固定化用担体。
  3. 活性化カルボン酸が、ポリアクリル酸スクシンイミドエステルであることを特徴とする請求項2記載のリガンド固定化用担体。
  4. ポリアニオンをコートしたリガンド固定化用担体において、あらかじめ当該ポリアニオンを活性化させて活性化ポリアニオンとする工程を包含することを特徴とするリガンド固定化用担体の作製方法。
  5. 活性化ポリアニオンが、置換あるいは脱離しやすい官能基の付加した活性化カルボン酸であることを特徴とする請求項4記載のリガンド固定化用担体の作製方法。
  6. 活性化カルボン酸が、ポリアクリル酸スクシンイミドエステルであることを特徴とする請求項5記載のリガンド固定化用担体の作製方法。
  7. 請求項1記載のリガンド固定化用担体の表面上のあらかじめ定められた領域に核酸が固定化されていることを特徴とするリガンド固定化物。
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