JPWO2003023920A1 - 導体の接続構造 - Google Patents
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Abstract
容易に接続導体との接続が可能な導体の接続構造を提供するものである。長尺状基部(4)とこの基部(4)の両側部から互いにぼぼ平行になるように廷在している第1の側壁部(2)及び第2の側壁部(3)とを有する金属製溝形導体(5)、並びに、この溝形導体(5)に接続される板状の接続導体(10)とを備え、接続導体(10)の一部が、第1の側壁部(2)及び第2の側壁部(3)の間に挿入されて、第1の側壁部(2)及び第2の側壁部(3)に接続される。
Description
技術分野
この発明は、導体の接続構造に関し、例えば、配電盤内において使用される母線導体の接続構造に係わるものである。
背景技術
従来から、例えば電気設備の配電盤内には、断面矩形状の金属板が母線導体として用いられている。この母線導体は通常三相電力を通電するため、断面の長手方向が鉛直方向になるように3本水平に並べて配置され、取付金具によって碍子を介して支持構造物に取付固定されている。母線導体として用いられている金属板は、通常、直線上に延びた板材であるため、母線導体に変圧器あるいは発電機等の電気機器を電気的に接続する場合には、これら電気機器に電気的に接続されている接続導体をこの金属板に接続することによって、母線導体から分岐して各電気機器に電気的接続がなされている。
第34図は、従来の母線導体に接続導体が接続された母線導体の接続構造を示す断面図である。第34図において、母線導体の接続構造201は、金属板の接続導体203が金属板で構成された母線導体202に締結具であるボルト204及びナット205により締結された構成となっている。
母線導体202は、この母線導体202を貫通するボルト貫通孔202aを有し、また接続導体203は、同様にこの接続導体203を貫通するボルト貫通孔203aを有しており、このボルト貫通孔202a及びボルト貫通孔203aが重なるようにそれぞれの金属板の片面同士が接触している。
ボルト204は、この重なったボルト貫通孔202a及びボルト貫通孔203aに貫装されており、このボルト204にナット205が螺着されて締め込まれることにより、母線導体202及び接続導体203の接触状態が確保されている。
このように、母線導体202に接続導体203を接続するに際し、ボルト204及びナット205の締結具によって母線導体202と接続導体203とを締結しなければならないので、この締結作業に手間及び時間を費やすという問題点があった。
また、特に母線導体202と接続導体203との接続部分で、ボルト204の頭部及びナット205がそれぞれ母線導体202の表面及び接続導体203の表面から突出しているので、このボルト204の頭部及びナット205の角部に電界集中が生じ、この接続部分で周辺の母線導体、構造物等の部材から十分距離を確保しなければ、放電する恐れがあり、相関距離等を小さくすることができず、空間を有効利用できないという問題点があった。
また、相関距離等を小さくするために、絶縁体で母線導体202及び接続導体203を被覆しても、母線導体202と接続導体203との接続部分では、絶縁体で被覆されていないボルト204及びナット205によって締結されるので、このボルト204及びナット205が周囲の部材等との距離の基準になってしまい、相関距離等を小さくすることができないという問題点があった。
また、母線導体202は、対地間絶縁をするために碍子を介して支持されているので、この母線導体202を支持構造物等に支持固定するのに手間及び労力がかかるという問題点もあった。
そこでこの発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするもので、容易に接続導体との接続等が可能な導体を得、また、導体が接続導体に接続した状態でも相関距離等の周囲の部材との距離を小さく保つことができる導体の接続構造を得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る導体の接続構造においては、長尺状基部とこの基部の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部及び第2の側壁部とを有する金属製溝形導体、並びに、この溝形導体に接続される板状の接続導体とを備え、上記接続導体の一部が、上記第1の側壁部及び上記第2の側壁部の間に挿入されて、少なくとも上記第1の側壁部及び上記第2の側壁部の一方に接続される。このことによって、溝形導体に接続導体を容易に接続することができ、溝形導体の長手方向の所望の位置に接続導体が接続可能となる。
また、上記溝形導体の外周面に密着して上記溝形導体を覆う絶縁体を備え、上記絶縁体には、外周面から突出し、かつ、一部が露出した取付金具が埋設された支持部が設けられており、上記取付金具を介して周辺の支持部材に固定され得るようにした。このことによって、導体の接続構造体を周辺の支持部材に容易にかつ素早く取付け固定できる。
また、上記接続導体の一部が互いに対向する上記第1の側壁部及び上記第2の側壁部の間に挿入された状態で、上記溝形導体及び上記接続導体の間に弾性を有する導電性接触子が介在しており、上記導電性接触子は、上記導電性接触子の弾性反発力により上記溝形導体及び上記接続導体に接続している。このことによって、接続導体が容易に、かつ確実に溝形導体に接続される。
また、この発明に係る導体の接続構造においては、長尺状基部とこの基部の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部及び第2の側壁部とを有する第1および第2の金属製溝形導体、上記第1および第2の溝形導体の少なくとも一端部側のそれぞれの溝に固定され弾性によって変形可能な接触部を有する接触子、並びに、両端部が上記両接触子とそれぞれ接離可能な接続導体を備えたものである。このことによって、第1と第2の溝形導体の接続を容易に行うことができ、接続作業時間の短縮化が可能になる。
また、上記接続導体は長手方向に対して所望角度で折り曲げられている。このことによって、機器配置に対応した溝形導体の配置の自由度を向上することができる。
また、上記接触子は、上記溝形導体の溝の底部に固定される面と、この面の両端部が上記溝形導体の溝の開口に向って所定の間隔で延在し弾性によって変形可能である接触部とを有する。このことによって、接続作業時間の短縮化が可能となる。
また、上記接触子は、周方向に分割された円筒状の接触素子と、上記接触素子の外周側に配置され弾性力で上記接触素子を円筒状に保持するコイルばねとを有する。このことによって、接続作業の簡素化が可能となる。
また、上記第1および第2の溝形導体は、それぞれ所定の間隔を介して並行に3相分が配置され、上記接触子が配置された部位に開口を残して合成樹脂で一体に形成された外被でそれぞれ被われている。このことによって、接続作業の簡素化は勿論、所望の相間距離および対地距離を確保することができ、小型化が可能となる。
また、上記第1および第2の溝形導体に接続される上記接続導体は、熱収縮性のチューブで被われている。このことによって、容易に絶縁保護が可能である。
また、上記第1および第2の溝形導体の長手方向の中央部に接触子が配置されている。このことによって、分岐接続が容易に可能となる。
またさらに、上記第1および第2の溝形導体は、複数の仕切りにより区画が形成された仕切り部材の上記区画内にそれぞれ並行に3相分が配置されると共に、上記接続導体は所定の間隔を介して並行に3相分が配置され、両端部を残して合成樹脂で一体に形成された外被で被われている。このことによって、充電部を絶縁保護し、安全性の高い導体の接続構造を提供することができる。
発明を実施するための最良の形態
実施の形態1.
第2図は、この発明に用いる溝形導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。図において、溝形導体5は、板材のような長尺状基部4と、この基部4の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部2及び第2の側壁部3とを有し、銅等の導電性金属で構成される。溝形導体5は、配電盤では母線導体1として用いる。
このような構成の溝形導体5は、変圧器等に電気的に接続された板状の接続導体と接続される場合に、この接続導体が溝形導体5の第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に基部4と反対側の開放部分から挿入されるだけで、接続導体と溝形導体5とが接触し電気的に接続することができる。従って、溝形導体5のどの位置でも容易に接続導体をこの溝形導体5に接続することができる。ただし、接続導体の厚さは、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入できて、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間で保持される程度に、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間の長さとほぼ同一にしておくとよい。
なお、溝形導体5の外周面の基部4と第1の側壁部2との間のコーナ部が曲面であり、あるいは溝形導体5の外周面の基部4と第2の側壁部3との間のコーナ部が曲面であってもよく、また第3図に示すように、その両方のコーナ部の外周面が曲面となっていてもよい。このように外周面を曲面にすると、接続導体を溝形導体5のどの位置でも容易に接続することができるという効果とともに、外周面が曲面であるため角部に生じやすい電界集中を緩和して絶縁破壊しにくくし、溝形導体5(すなわち母線導体1)と周囲の部材との距離を小さくすることができる。
第4図は、この発明に係わる母線導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。図において、母線導体1は、溝形導体5と、この溝形導体5の外周面に密着して覆う絶縁体6とを備えている。なお、溝形導体5の構成は第2図で説明した構成と同様である。
絶縁体6は、エポキシ樹脂等の電気絶縁性を有する材質で作製されている。この絶縁体6は、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の互いに対向する面と基部4の内側面とには設けられておらず、それ以外の溝形導体5の表面に設けられている。
このような構成の母線導体1は、溝形導体5の第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間の対向面が互いに露出しているので、接続導体が溝形導体5に接触でき、第2図の場合と同様の効果を奏するとともに、溝形導体5の外周面を絶縁体6で覆って、溝形導体5と周辺の部材との沿面距離を大きくできるので、溝形導体5を周囲の部材に近づけることができる。
なお、第5図に示すように、絶縁体6の表面から突出部7及び8が延びている構成としても構わない。このような構成とすると、この突出部7及び8によりさらに沿面距離を大きくすることができ、さらに溝形導体5と周囲の部材との距離を小さくすることができる。また、この母線導体1に接続導体が接続された場合に、接続導体と周囲の部材との間に突出部7が介在し、これらの接続導体と周囲の部材との間の放電を突出部7が抑える役割を果たすので、接続導体と周囲の部材との距離を小さくできる。なお、第5図は、突出部7及び8が第1の側壁部2及び第2の側壁部3と同一方向に延びている場合の図であるが、この方向に限定されることはなく、溝形導体5と周囲の部材との距離が沿面距離基準の16mm/kVに定格電圧を乗じた距離以上であれば、どの方向に向いていても構わない。
第6図は、この発明に係る他の母線導体の構成を示す図であり、第6図(a)は正面図、第6図(b)はその(a)のB−B線に沿った矢視断面図、第6図(c)はその(a)のA−A線に沿った矢視断面図、第6図(d)はその(a)の下面図である。第6図において、母線導体1は、溝形導体5と、この溝形導体5に密着して覆っている絶縁体6とを備えている。溝形導体5は、第2図の構成と同様である。
絶縁体6は、母線導体1の接続導体に接続される接続部分を除き、溝形導体5の全ての表面に密着してこの溝形導体5を覆っている。母線導体1の接続導体に接続される部分も突出部9によって覆われているが、溝形導体5の開放部分(第6図(d)において溝形導体5の下側)で絶縁体6も開放されており、溝形導体5はこの接続部分で第1の側壁部2及び第2の側壁部3のそれぞれの対向面と基部4の内側面とが露出している。
このような構成の母線導体1は、接続導体をこの母線導体1に接続する場合は、溝形導体5が露出している部分に接続導体を接触させるように、上記の絶縁体6の開放部分から接続導体を溝形導体5に向けて差し込むことにより、母線導体1と接続導体との接続が行われる。従って、第4図の場合と同様の効果を奏するとともに、この母線導体1に接続導体を差し込んで接続を完了させた後の接続部分において、溝形導体5が全て絶縁体6で覆われているので、この接続部分を含む母線導体1全体に渡って周囲の部材との距離を小さくすることができる。
第7図は、この発明に係る他の母線導体の構成を示す斜視図である。図において、母線導体1は、溝形導体5と、この溝形導体5の外周面に密着して溝形導体5を覆う絶縁体6とを備えている。溝形導体5は、第3図の場合と同様の構成で、両コーナ部の外周面が曲面になっている溝形導体5が用いられている。
絶縁体6には、外周面から突出した絶縁製支持部28が設けられている。また、支持部28には、一部を露出させて取付金具27が埋設されている。取付金具27は、略鐘状の金属であり、この鐘状の頂点が逆さまになるように支持部28に埋設されている。この取付金具27の外周表面に鐘状の底面と平行なリング状溝が複数形成されて、取付金具27が支持部28から抜け落ちないようになっている。また、取付金具27の底面が支持部28から露出しており、この底面にボルト穴29が形成されている。支持部28は、絶縁体6と同様の材質で一体形成されており、取付金具27を保持している。取付金具27と溝形導体5との間には絶縁体6の支持部28が介在しているので、これら取付金具27と溝形導体5とは電気的に絶縁されている。支持部28は、溝形導体5の基部4側の絶縁体6に設けられており、取付金具27のボルト穴29にボルト等が螺着されることにより周囲の支持部材に取り付けられ、母線導体1が周囲の支持部材に吊り下げられて支持される。
このような構成の母線導体1は、第4図の場合と同様の効果を奏するとともに、周囲の支持部材に取り付ける際に、ボルト等を取付金具27のボルト穴29に螺着するだけなので、碍子等を介して取り付ける必要はなく容易に素速く母線導体1を支持部材に取り付けることができる。
なお、第8図に示すように、支持部28は、溝形導体5の第1の側壁部2側の絶縁体6に設けられても、あるいは第2の側壁部3側の絶縁体6に設けられても、母線導体1の側面で支持できるので、同様の効果を奏する。
第1図は、この発明の実施の形態1に係る導体の接続構造を示す断面図である。図において、導体の接続構造30は、溝形導体5と、この溝形導体5に接続された板状の接続導体10とを備えている。溝形導体5は母線導体1として用いられる。この溝形導体5の第1の側壁部2は第1ボルト貫通孔13aを有し、第2の側壁部3は第2ボルト貫通孔13bを有している。これら第1ボルト貫通孔13a及び第2ボルト貫通孔13bは、接続導体10が溝形導体5の第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入されている部分に設けられている。母線導体1の他の構成は第2図の場合と同様となっている。
接続導体10は、板状金属であり、接続導体ボルト貫通孔14を有している。この接続導体10は、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入されている。接続導体ボルト貫通孔14は、第1ボルト貫通孔13a及び第2ボルト貫通孔13bの間に挟まれて、第1ボルト貫通孔13a、接続ボルト貫通孔14及び第2ボルト貫通孔13bの順にほぼ一直線に重ねられている。
導体の接続構造30は、締結具であるボルト11及びナット12も備えており、ボルト11が重ねられた第1ボルト貫通孔13a、接続導体ボルト貫通孔14及び第2ボルト貫通孔13bを貫通しており、このボルト11の頭部の反対側のねじ部分でナット12が螺着されている。このボルト11及びナット12により締め付けられて、ボルト11の頭部とナット12との間に挟まれた第1の側壁部2、接続導体10及び第2の側壁部3が完全に締結されている。
このような構成の導体の接続構造30は、接続導体10に第1の側壁部2及び第2の側壁部3がそれぞれ接続導体10の両側面に接触して挟み付けているので、確実に安定して接続導体10が母線導体1(溝形導体5)に固定されるとともに、母線導体1と接続導体10との接触面積が増大し、電力供給がスムーズになり接触面積不足による発熱を抑える。
なお、接続導体10の板厚が第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間の長さより十分小さい場合は、第9図に示すように、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に接続導体10が挿入され、第2の側壁部3に設けられたボルト貫通孔13が接続導体10に設けられた接続導体ボルト貫通孔14に重ねられ、ボルト11及びナット12が締結されることにより、接続導体10が母線導体1(溝形導体5)に固定されて互いの接触圧力を確保していてもよい。
実施の形態2.
第10図は、この発明の実施の形態2に係る導体の接続構造の構成を示す断面図である。図において、導体の接続構造30は、溝形導体5と、この溝形導体5の第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入された接続導体10を備えている。図では接続導体10が溝形導体5に挿入される直前の状態を示しているが、接続導体10が溝形導体5の第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入されると、導体の接続構造30となる。導体の接続構造30は、弾性を有する導電性接触子であるΩ形ばね接触子23を備えており、Ω形ばね接触子23はその開放部分を溝形導体5の開放側に向けて溝形導体5の基部4に固定されている。この固定は基部4に設けられたボルト穴22にボルト21が螺着されることにより行われている。Ω形ばね接触子23は、互いに離れ膨らんでいる部分の膨大部23aと、開放部分付近の互いに近づき狭くなっている狭小部23bとを有している。接続導体10が第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入された状態、すなわち母線導体1に接続導体10が接続された状態では、接続導体10の端部が基部4に螺着されているボルト21に接触し、膨大部23aはそれぞれ第1の側壁部2及び第2の側壁部3に接触し、また狭小部23bはそれぞれ接続導体10を挟んでこの接続導体10の両側面に接触している。接続導体10が第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入されていない状態では、狭小部23b間の距離は接続導体10の板厚より小さくなっているので、接続導体10が挿入されることにより狭小部23b間の距離が接続導体10の板厚まで大きくなる。弾性を有するΩ形ばね接触子23は元に戻ろうとする弾性反発力を発生し、狭小部23bが互いに接続導体10の両側面に圧接し挟み付けて接続導体10を母線導体1に保持している。
このような構成の導体の接続構造30は、Ω形ばね接触子23の互いに向かい合う狭小部23bの間に接続導体10が挿入され、この挿入により狭小部23b間の距離が大きくなるように構成されているので、Ω形ばね接触子23の弾性反発力により接続導体10を各狭小部23が挟み付け、接続導体10が保持される。従って、接続導体10を狭小部23b間に挿入するだけで、容易に母線導体1(すなわち溝形導体5)に接続導体10が接続される。
また、接続導体10は、Ω形ばね接触子23の各狭小部23bとボルト21とに3点接触しているので、通電に必要な接触状態も確保できる。
なお、第11図に示すように、接続導体10が狭小部23b間に挿入され、Ω形ばね接触子23が接続導体10の端部にボルト24で固定された構成とし、狭小部23bが接続導体10の両側面に接触し、各膨大部23a間の距離が第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間の距離より大きくなっている構成としても構わない。このような構成では、接続導体10が第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入されるに伴って、各膨大部23aが第1の側壁部2及び第2の側壁部3に沿って接触しつつ各膨大部23a間の距離が小さくなり、これに伴い、各狭小部23bは接続導体10の両側面に接触しつつ移動し、Ω形ばね接触子23は変形する。このΩ形ばね接触子23の変形は、Ω形ばね接触子23にその復元力としての弾性反発力を発生させ、各膨大部23aは互いに離れようとする。この互いに離れようとする弾性反発力が各膨大部23aに第1の側壁部2及び第2の側壁部3を押圧させ、母線導体1に接続導体10を保持させる。従って、容易に接続導体10と母線導体1(すなわち溝形導体5)との着脱が行える。
また、第12図に示すように、導電性接触子としてマルチコンタクト(multi−contact)26(マルチコンタクト社の商品名)を用い、第1の側壁部2及び第2の側壁部3が互いに対向する面にこのマルチコンタクトが設けられた構成としても構わない。このマルチコンタクト26同士の対向面間の距離は接続導体10の板厚より小さくなっている。マルチコンタクト26は、複数の弾性を有した帯状の導電性金属の集合体であり、接続導体10の接触押圧により変形して発生する導電性金属の弾性反発力によって互いに対向するマルチコンタクト26が接続導体10を挟み込んで保持する。従って、この場合も容易に接続導体10と母線導体1(すなわち溝形導体5)との着脱が行える。
また、その他の例として、第13図に示すように、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に導電性の補助板15を固着し、接続導体10に設けられたばね付きΩ形導電性接触子16が補助板15を挟み込むことにより、接続導体10を母線導体1に保持する構成としても構わない。ばね付きΩ形導電性接触子16は、Ω形に形成されたアーム部20と、このアーム部20の互いに対向する中央の離れた部分である膨大部20aをそれぞれ互いに近づけるような力を与える挟み手段19とを有している。挟み手段19は、各膨大部20aを貫通している軸部17と、この軸部17に貫通され膨大部20aの外側から弾性反発力により押圧するばね18とを有している。この軸部17の両端は抜け止め部となっている。また、アーム部20の先端部付近の互いに対向する接近した部分である狭小部20bはそれらの間の距離が補助板15の板厚より小さくなっている。このような構成としても、各狭小部20b間に補助板15を挿入するように接続導体10を押し込むことにより、各狭小部20b間の距離の増大に伴う各膨大部20a間の距離の増大により、ばね18が圧縮され、この圧縮に対する弾性反発力で容易に接続導体10が母線導体1に保持される。従って、アーム部20は弾性を有していなくても構わない。
また、補助板15を取り除いた構成としても、第14図に示すように、第1の側壁部2あるいは第2の側壁部3のいずれかをばね付きΩ形導電性接触子16の各狭小部20b間に挿入することにより、同様に容易に接続導体10が母線導体1に保持される。
実施の形態3.
第15図は、この発明の実施の形態3に係わる導体の接続構造を示す斜視図、第16図は第15図中の接触子の構成を示す斜視図、第17図は第2図の接触子の固定状態を示す側面図である。
第15図において、第1の金属製溝形導体36は、長尺状基部とこの基部の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部及び第2の側壁部とを有する。第2の金属製溝形導体37は、長尺状基部とこの基部の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部及び第2の側壁部とを有する。各溝形導体36および37のそれぞれの溝38の底部40には、接触子41が固定されている。
接触子41は第16図に示すように、溝38の底部40と固定される面42と、両端部が溝38の開口39に向かって所定の間隔で延在し、弾性によって変形可能に形成された接触部43を備えている。
接続導体44は各溝形導体36、37間を接続するもので、所定の厚さを有し長手方向の両端部には、所定の長さ部分が中央部の厚さより小さい厚さに形成され接触子41と接触する接触部45が形成されている。
このように形成された導体の接続構造においては、例えば、第1の溝形導体36を第15図に矢印で示すように、接触子41を接続導体44の一方に被せるように押し入れることにより、各接触部43、45を介して第1の溝形導体36が接続導体44に接続される。また、第2の溝形導体37を図に矢印で示すように、接続導体44の他方に被せるように押入れることにより、各接触部43、45を介して第2の溝形導体37が接続導体44に接続され、両溝形導体36と37が接続される。
以上のように実施の形態3によれば、第1および第2の溝形導体36と37の溝38に接触子41をそれぞれ配置し、接続導体44を介して第1と第2の溝形導体36と37を接続するようにしたので、第1と第2の溝形導体36と37の接続を容易に行うことができ、接続作業時間の短縮化が可能になる。なお、第1と第2の溝形導体36と37の溝38にそれぞれ配置する接触子41は、第1と第2の溝形導体36と37の長手方向の全体に配置しないで、接続導体44側のそれぞれの端部だけに限定して設けてもよい。
実施の形態4.
第18図は、この発明の実施の形態4に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。図において、実施の形態3におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。接続導体46は第1と第2の溝形導体36と37間を接続するもので、所定の厚さを有し中央部が長手方向に対して所定の角度θで折り曲げられ、両端部には所定の長さ部分が中央部の厚さより小さい厚さに形成され、接触子41と接触可能な接触部47が形成されている。
以上のように実施の形態4によれば、接続導体46を角度θを形成して折り曲げた構成としたので、接続作業時間の短縮を可能にするとともに、機器配置に対応した第1および第2の溝形導体36と37の配置の自由度を向上することが可能となる。
実施の形態5.
第19図は、この発明の実施の形態5に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。図において、実施の形態3におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。この実施の形態5では、接続導体44の一端部側を第2の溝形導体37の一端部に挿入し、接触子41と接続された状態で、ボルトなどの固定部材48によって固定することにより、接続導体44と第2の溝形導体37を一体にしたものである。
以上のように実施の形態5によれば、接続導体44を第2の溝形導体37の一端部に固定したので、固定された第2の溝形導体37に接続導体44を介して第1の溝形導体36を接続する場合に、接続作業時間の短縮が可能になる。
実施の形態6.
第20図は、この発明の実施の形態6に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。図において、実施の形態3におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。第1の溝形導体49は、外側の角部50が円弧状に形成されている。そして、両端部の溝の底部には接触子41が固定されている。第2の溝形導体51は、外側の角部52が円弧状に形成されている。そして、両端部の溝の底部には接触子41が固定されている。
以上のように実施の形態6によれば、第1および第2の溝形導体49、51の外側の角部50、52を円弧状に形成したので、両導体49、51が周囲に与える電界を緩和することができる。なお、特に周囲への電界影響が大きい場合は、円弧を大きく形成することにより、電界緩和効果を大きくすることができる。
実施の形態7.
第21図は、この発明の実施の形態7に係わる導体の接続構造を示す断面図で、第22図のD−D線に沿うものである。第22図は第21図のC−C線に沿う側面図、第23図は第21図中の止め金の構成を示す斜視図である。
各図において、第1の溝形導体53には、溝54の底部55に止め金56がボルト60およびナット61によって固定されている。この止め金56は、第23図に示すように、L字形に形成された受け金57とこの受け金57にボルト58で固定され所定の径を有する接触軸59で形成されている。
円筒状の接触子62は、一端部側が止め金56に固定され、周方向に分割された複数の接触素子63を筒状に配置し、各接触素子63の外周側にコイルばね64を軸方向に複数個配置することによって形成されている。第2の溝形導体65には、その一端部側に固定され接触子62と接離可能な接触軸66が設けられている。
このように構成された導体の接続構造においては、第21図に示すように、接触子62の一端部を拡開させて接触軸59に挿入することにより、接触子62はコイルばね64の縮小力によって、所定の接触圧力で接触軸59を押接する。また、第2の溝形導体65は接触軸66を接触子62に挿入することにより、所定の接触圧力で第1の溝形導体53と接続される。
以上のように実施の形態7によれば、円弧状に複数個配置された接触素子63の外周側にコイルばね64が軸方向に複数個配置された円筒状の接触子62を、止め金56を介して第1の溝形導体53に固定し、第2の溝形導体65に接触軸66を固定したので、第1の溝形導体53に第2の溝形導体65を接続する場合、ワンタッチで接続することができ、接続作業時間の短縮が可能になる。
実施の形態8.
第24図は、この発明の実施の形態8に係わる3相一体形の導体の接続構造を示す斜視図である。図において、実施の形態6におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。
図に示すように、第1の溝形導体49は所定の間隔を介して3相分が並行に配置され、それぞれ第1の溝形導体49の溝を残して、エポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被67が形成されている。各溝形導体49と異なる側の表面には、ネジを有する埋め金68が複数個埋設されている。そして、上記49、67、68で相互間が絶縁された第1の3相一体形導体69が形成される。
また、第2の溝形導体51は所定の間隔を介して3相分が並行に配置され、それぞれ第2の溝形導体51の溝を残して、エポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被70が形成されている。各溝形導体51と異なる側の表面にはネジを有する埋め金71が複数個埋設されている。そして、上記51、70、71で相互間が絶縁された第2の3相一体形導体72が形成される。
そして、例えば、図に示すように各接続導体44を第2の3相一体形導体72と接続した状態で、各接続導体44と第1の3相一体形導体69との接続が行われる。
以上のように実施の形態8によれば、溝形導体49、51を3相分それぞれ絶縁性の合成樹脂で一体に成形し、第1と第2の3相一体形導体を形成したので、接続作業の簡素化は勿論、所望の相間距離および対地距離を確保することが可能となり、配電盤の小型化が可能になる。
実施の形態9.
第25図はこの発明の実施の形態9に用いる3相一体形導体の構造を示す斜視図、第26図は第25図の底面図である。図において、実施の形態6におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。
各図に示すように、溝形導体49の両端および中央部に接触子41が固定され、この溝形導体49を所定の間隔を介して3相分が並行に配置されている。そして、各溝形導体49の各接触子41が配置された部位に開口73を残して、外周をエポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被74が形成されている。外被74の各溝形導体49と異なる側の表面にはネジを有する埋め金75が複数個埋設されている。そして、上記49、74、75で相互間が絶縁された3相一体形導体76が形成される。
以上のように実施の形態9によれば、溝形導体49の溝の両端および中央部に接触子41をそれぞれ固定したので、両端の接触子41で導体間の接続を容易に行うことができるとともに、中央部の接触子41を分岐接続用として用いることができる。
実施の形態10.
第27図はこの発明の実施の形態10に用いる3相一体形導体の構造を示す斜視図、第28図は第27図の3相一体形導体を配電盤に用いた状態を示す斜視図である。図において、実施の形態9におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。
第27図に示すように、溝形導体49を所定の間隔を介して3相分を並行に配置し、溝形導体49の両端の接触子41が配置された部位にはそれぞれ開口77を、中央部の接触子41が配置される部位には、開口77と開口77の周囲を所定の長さ突出した突出部78を形成するように、エポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被79が形成されている。そして、上記41、49、77〜79で中央部の接触子41が突出部78で被われた3相一体形導体80が形成される。
このように形成された3相一体形導体80は、たとえば、第28図に示すように、配電盤81の上側部に配置されて母線接続用の3相一体形導体80として用いられ、両端部の接触子41は図示はしないが電源側および他の配電盤との接続に用いられ、中央部の接触子41は突出部78内で遮断器82と接続される。
以上のように実施の形態10によれば、溝形導体49の両端部および中央部に接触子41をそれぞれ配置し、中央部の接触子41を突出部78で被うようにしたので、接続を容易にするとともに分岐接続部の充電部が露出するのを防止することができる。
実施の形態11.
第29図はこの発明の実施の形態11に係わる3相一体形導体の接続構造を示す斜視図、第30図は第29図の3相一体形導体の接続状態を示す斜視図である。図において、実施の形態6におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。
第29図に示すように、第1の溝形導体49をそれぞれ所定の間隔を介して3相分を並列に配置し、各溝形導体の両端部を所定の長さ残して外周をエポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被83を形成している。外被83の導体49の溝と異なる側の表面にネジを有する埋め金84が埋設される。そして、上記49、83、84で第1の3相一体形導体85が形成される。
第2の溝形導体51をそれぞれ所定の間隔を介して3相分を並列に配置し、各導体の両端部を所定の長さ残して外周をエポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被86を形成している。外被86の導体51の溝と異なる側の表面にネジを有する埋め金87が埋設される。そして、上記51、86、87で第2の3相一体形導体88が形成される。89は内径が各溝形導体49、51の各端部に挿入可能な径を有する絶縁性の熱収縮チューブで、所定の長さに形成されている。
このように構成された3相一体形導体の接続構造は、例えば、第1の3相一体形導体85を固定側とした場合、各接続導体44を第1の3相一体形導体85の各溝形導体49と接続する。そして、各接続導体44および各溝形導体49の外部にそれぞれ熱収縮チューブ89を被せる。次に、第2の3相一体形導体88の各溝形導体51を熱収縮チューブ89内で接続導体44とそれぞれ接続する。
そして、第30図に示すように、熱収縮チューブ89の両端部が各溝形導体49、51の外周に被さった状態で、熱収縮チューブ89を加熱し少なくとも各溝形導体49、51の外径に沿うように収縮させることにより、第1と第2の3相一体形導体85、88とは接続導体44を介して一体に接続され、各3相一体形導体85、88の各溝形導体49、51を含む接続部が熱収縮チューブ89によって一体に絶縁される。
以上のように実施の形態11によれば、第1と第2の3相一体形導体85、88の接続導体44で接続された各溝形導体49、51の露出部間を熱収縮チューブ89で被うようにしたので、盤間の絶縁保護が可能になる。
実施の形態12.
第31図はこの発明の実施の形態12に係わる3相一体形導体の接続構造を示す斜視図、第32図は第31図の3相一体形導体の構成を示す側面図、第33図は第31図の3相一体形導体と3相一体形接続導体の接続状態を示す斜視図である。図において、実施の形態6におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。
各図において、仕切り部材90はエポキシなどの絶縁性を有する合成樹脂で一体に成形されている。仕切り部材90には台座91と、この台座91の所定の位置に間隔を介して突出され、ネジを有する埋め金93が埋設された取り付け座92が形成されている。そして、台座91には取り付け座92と異なる側に直角方向に所定の長さ延在された複数の仕切り94により、3相分の区画95が形成されている。各区画95内にはネジを有する複数の埋め金96が、端部から所定の距離をあけた位置でそれぞれ台座91に埋設されている。各埋め金96には溝形導体49がそれぞれ配置され、この溝形導体49内に配置された接触子41とともにボルト97によって埋め金96を介して仕切り部材90に固定されている。そして、上記41、49、90〜97によって3相一体形導体98が形成される。
外被99はエポキシなどの合成樹脂により成形され、四角状の筒状部100と取り付け座101とにより構成される。取り付け座101は、各筒状部100を連結するように形成され、各筒状部100と異なる側に所定の間隔をあけてネジを有する埋め金102が埋設されている。接続導体44は各筒状部100内にその両端部が溝形導体49と接続可能に埋設されている。そして、上記44、99〜102によって3相一体形接続導体103が形成される。
このように形成された導体の接続構造において、第33図に示すように、3相一体形導体98は3相一体形接続導体103と一体に接続され、図示はしないが配電盤上部に配置され、3相一体形接続導体103を介して他の配電盤と3相一括で接続される。
以上のように実施の形態12によれば、各溝形導体49を仕切り94を有する仕切り部材90で区画し、各接続導体44を外被99で被ったので、充電部の露出がなく安全性の高い導体の接続部を形成することができる。
実施の形態13.
上記各実施の形態においては、いづれも溝形導体の溝が下向きの場合について説明したが、溝形導体は溝が上向きや左右方向に配置された場合でも、上記各実施の形態と同様の効果を得ることは言うまでもない。
産業上の利用可能性
この発明は、溝形導体を配電盤内等において使用される母線導体に用い、接続導体をその母線導体に接続される接続導体に用いて、好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施の形態1に係る導体の接続構造を示す断面図である。
第2図は、この発明に用いる溝形導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。
第3図は、この発明に用いる他の溝形導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。
第4図はこの発明に係わる母線導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。
第5図はこの発明に係わる他の母線導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。
第6図は、この発明に係る他の母線導体の構成を示す図である。
第7図は、この発明に係る他の母線導体の構成を示す斜視図である。
第8図は、この発明に係る他の母線導体の構成を示す斜視図である。
第9図は、この発明の実施の形態1に係る他の導体の接続構造を示す断面図である。
第10図は、この発明の実施の形態2に係る導体の接続構造の構成を示す断面図である。
第11図は、この発明の実施の形態2に係る他の導体の接続構造の構成を示す断面図である。
第12図は、この発明の実施の形態2に係る他の導体の接続構造の構成を示す断面図である。
第13図は、この発明の実施の形態2に係る他の導体の接続構造の構成を示す断面図である。
第14図は、この発明の実施の形態2に係るさらに他の導体の接続構造の構成を示す断面図である。
第15図は、この発明の実施の形態3に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。
第16図は第15図中の接触子の構成を示す斜視図である。
第17図は第2図の接触子の固定状態を示す側面図である。
第18図は、この発明の実施の形態4に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。
第19図は、この発明の実施の形態5に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。
第20図は、この発明の実施の形態6に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。
第21図は、この発明の実施の形態7に係わる導体の接続構造を示す断面図である。
第22図は、第21図のC−C線に沿う側面図である。
第23図は、第21図の止め金の構成を示す斜視図である。
第24図は、この発明の実施の形態8に係わる3相一体形の導体の接続構造を示す斜視図である。
第25図はこの発明の実施の形態9に用いる3相一体形導体の構造を示す斜視図である。
第26図は第25図の底面図である。
第27図はこの発明の実施の形態10に用いる3相一体形導体の構造を示す斜視図である。
第28図は第27図の3相一体形導体を配電盤に用いた状態を示す斜視図である。
第29図はこの発明の実施の形態11に係わる3相一体形導体の接続構造を示す斜視図である。
第30図は第29図の3相一体形導体の接続状態を示す斜視図である。
第31図はこの発明の実施の形態12に係わる3相一体形導体の接続構造を示す斜視図である。
第32図は第31図の3相一体形導体の構成を示す側面図である。
第33図は第31図の3相一体形導体と3相一体形接続導体の接続状態を示す斜視図である。
第34図は従来の母線導体の接続構造を示す断面図である。
この発明は、導体の接続構造に関し、例えば、配電盤内において使用される母線導体の接続構造に係わるものである。
背景技術
従来から、例えば電気設備の配電盤内には、断面矩形状の金属板が母線導体として用いられている。この母線導体は通常三相電力を通電するため、断面の長手方向が鉛直方向になるように3本水平に並べて配置され、取付金具によって碍子を介して支持構造物に取付固定されている。母線導体として用いられている金属板は、通常、直線上に延びた板材であるため、母線導体に変圧器あるいは発電機等の電気機器を電気的に接続する場合には、これら電気機器に電気的に接続されている接続導体をこの金属板に接続することによって、母線導体から分岐して各電気機器に電気的接続がなされている。
第34図は、従来の母線導体に接続導体が接続された母線導体の接続構造を示す断面図である。第34図において、母線導体の接続構造201は、金属板の接続導体203が金属板で構成された母線導体202に締結具であるボルト204及びナット205により締結された構成となっている。
母線導体202は、この母線導体202を貫通するボルト貫通孔202aを有し、また接続導体203は、同様にこの接続導体203を貫通するボルト貫通孔203aを有しており、このボルト貫通孔202a及びボルト貫通孔203aが重なるようにそれぞれの金属板の片面同士が接触している。
ボルト204は、この重なったボルト貫通孔202a及びボルト貫通孔203aに貫装されており、このボルト204にナット205が螺着されて締め込まれることにより、母線導体202及び接続導体203の接触状態が確保されている。
このように、母線導体202に接続導体203を接続するに際し、ボルト204及びナット205の締結具によって母線導体202と接続導体203とを締結しなければならないので、この締結作業に手間及び時間を費やすという問題点があった。
また、特に母線導体202と接続導体203との接続部分で、ボルト204の頭部及びナット205がそれぞれ母線導体202の表面及び接続導体203の表面から突出しているので、このボルト204の頭部及びナット205の角部に電界集中が生じ、この接続部分で周辺の母線導体、構造物等の部材から十分距離を確保しなければ、放電する恐れがあり、相関距離等を小さくすることができず、空間を有効利用できないという問題点があった。
また、相関距離等を小さくするために、絶縁体で母線導体202及び接続導体203を被覆しても、母線導体202と接続導体203との接続部分では、絶縁体で被覆されていないボルト204及びナット205によって締結されるので、このボルト204及びナット205が周囲の部材等との距離の基準になってしまい、相関距離等を小さくすることができないという問題点があった。
また、母線導体202は、対地間絶縁をするために碍子を介して支持されているので、この母線導体202を支持構造物等に支持固定するのに手間及び労力がかかるという問題点もあった。
そこでこの発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするもので、容易に接続導体との接続等が可能な導体を得、また、導体が接続導体に接続した状態でも相関距離等の周囲の部材との距離を小さく保つことができる導体の接続構造を得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る導体の接続構造においては、長尺状基部とこの基部の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部及び第2の側壁部とを有する金属製溝形導体、並びに、この溝形導体に接続される板状の接続導体とを備え、上記接続導体の一部が、上記第1の側壁部及び上記第2の側壁部の間に挿入されて、少なくとも上記第1の側壁部及び上記第2の側壁部の一方に接続される。このことによって、溝形導体に接続導体を容易に接続することができ、溝形導体の長手方向の所望の位置に接続導体が接続可能となる。
また、上記溝形導体の外周面に密着して上記溝形導体を覆う絶縁体を備え、上記絶縁体には、外周面から突出し、かつ、一部が露出した取付金具が埋設された支持部が設けられており、上記取付金具を介して周辺の支持部材に固定され得るようにした。このことによって、導体の接続構造体を周辺の支持部材に容易にかつ素早く取付け固定できる。
また、上記接続導体の一部が互いに対向する上記第1の側壁部及び上記第2の側壁部の間に挿入された状態で、上記溝形導体及び上記接続導体の間に弾性を有する導電性接触子が介在しており、上記導電性接触子は、上記導電性接触子の弾性反発力により上記溝形導体及び上記接続導体に接続している。このことによって、接続導体が容易に、かつ確実に溝形導体に接続される。
また、この発明に係る導体の接続構造においては、長尺状基部とこの基部の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部及び第2の側壁部とを有する第1および第2の金属製溝形導体、上記第1および第2の溝形導体の少なくとも一端部側のそれぞれの溝に固定され弾性によって変形可能な接触部を有する接触子、並びに、両端部が上記両接触子とそれぞれ接離可能な接続導体を備えたものである。このことによって、第1と第2の溝形導体の接続を容易に行うことができ、接続作業時間の短縮化が可能になる。
また、上記接続導体は長手方向に対して所望角度で折り曲げられている。このことによって、機器配置に対応した溝形導体の配置の自由度を向上することができる。
また、上記接触子は、上記溝形導体の溝の底部に固定される面と、この面の両端部が上記溝形導体の溝の開口に向って所定の間隔で延在し弾性によって変形可能である接触部とを有する。このことによって、接続作業時間の短縮化が可能となる。
また、上記接触子は、周方向に分割された円筒状の接触素子と、上記接触素子の外周側に配置され弾性力で上記接触素子を円筒状に保持するコイルばねとを有する。このことによって、接続作業の簡素化が可能となる。
また、上記第1および第2の溝形導体は、それぞれ所定の間隔を介して並行に3相分が配置され、上記接触子が配置された部位に開口を残して合成樹脂で一体に形成された外被でそれぞれ被われている。このことによって、接続作業の簡素化は勿論、所望の相間距離および対地距離を確保することができ、小型化が可能となる。
また、上記第1および第2の溝形導体に接続される上記接続導体は、熱収縮性のチューブで被われている。このことによって、容易に絶縁保護が可能である。
また、上記第1および第2の溝形導体の長手方向の中央部に接触子が配置されている。このことによって、分岐接続が容易に可能となる。
またさらに、上記第1および第2の溝形導体は、複数の仕切りにより区画が形成された仕切り部材の上記区画内にそれぞれ並行に3相分が配置されると共に、上記接続導体は所定の間隔を介して並行に3相分が配置され、両端部を残して合成樹脂で一体に形成された外被で被われている。このことによって、充電部を絶縁保護し、安全性の高い導体の接続構造を提供することができる。
発明を実施するための最良の形態
実施の形態1.
第2図は、この発明に用いる溝形導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。図において、溝形導体5は、板材のような長尺状基部4と、この基部4の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部2及び第2の側壁部3とを有し、銅等の導電性金属で構成される。溝形導体5は、配電盤では母線導体1として用いる。
このような構成の溝形導体5は、変圧器等に電気的に接続された板状の接続導体と接続される場合に、この接続導体が溝形導体5の第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に基部4と反対側の開放部分から挿入されるだけで、接続導体と溝形導体5とが接触し電気的に接続することができる。従って、溝形導体5のどの位置でも容易に接続導体をこの溝形導体5に接続することができる。ただし、接続導体の厚さは、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入できて、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間で保持される程度に、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間の長さとほぼ同一にしておくとよい。
なお、溝形導体5の外周面の基部4と第1の側壁部2との間のコーナ部が曲面であり、あるいは溝形導体5の外周面の基部4と第2の側壁部3との間のコーナ部が曲面であってもよく、また第3図に示すように、その両方のコーナ部の外周面が曲面となっていてもよい。このように外周面を曲面にすると、接続導体を溝形導体5のどの位置でも容易に接続することができるという効果とともに、外周面が曲面であるため角部に生じやすい電界集中を緩和して絶縁破壊しにくくし、溝形導体5(すなわち母線導体1)と周囲の部材との距離を小さくすることができる。
第4図は、この発明に係わる母線導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。図において、母線導体1は、溝形導体5と、この溝形導体5の外周面に密着して覆う絶縁体6とを備えている。なお、溝形導体5の構成は第2図で説明した構成と同様である。
絶縁体6は、エポキシ樹脂等の電気絶縁性を有する材質で作製されている。この絶縁体6は、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の互いに対向する面と基部4の内側面とには設けられておらず、それ以外の溝形導体5の表面に設けられている。
このような構成の母線導体1は、溝形導体5の第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間の対向面が互いに露出しているので、接続導体が溝形導体5に接触でき、第2図の場合と同様の効果を奏するとともに、溝形導体5の外周面を絶縁体6で覆って、溝形導体5と周辺の部材との沿面距離を大きくできるので、溝形導体5を周囲の部材に近づけることができる。
なお、第5図に示すように、絶縁体6の表面から突出部7及び8が延びている構成としても構わない。このような構成とすると、この突出部7及び8によりさらに沿面距離を大きくすることができ、さらに溝形導体5と周囲の部材との距離を小さくすることができる。また、この母線導体1に接続導体が接続された場合に、接続導体と周囲の部材との間に突出部7が介在し、これらの接続導体と周囲の部材との間の放電を突出部7が抑える役割を果たすので、接続導体と周囲の部材との距離を小さくできる。なお、第5図は、突出部7及び8が第1の側壁部2及び第2の側壁部3と同一方向に延びている場合の図であるが、この方向に限定されることはなく、溝形導体5と周囲の部材との距離が沿面距離基準の16mm/kVに定格電圧を乗じた距離以上であれば、どの方向に向いていても構わない。
第6図は、この発明に係る他の母線導体の構成を示す図であり、第6図(a)は正面図、第6図(b)はその(a)のB−B線に沿った矢視断面図、第6図(c)はその(a)のA−A線に沿った矢視断面図、第6図(d)はその(a)の下面図である。第6図において、母線導体1は、溝形導体5と、この溝形導体5に密着して覆っている絶縁体6とを備えている。溝形導体5は、第2図の構成と同様である。
絶縁体6は、母線導体1の接続導体に接続される接続部分を除き、溝形導体5の全ての表面に密着してこの溝形導体5を覆っている。母線導体1の接続導体に接続される部分も突出部9によって覆われているが、溝形導体5の開放部分(第6図(d)において溝形導体5の下側)で絶縁体6も開放されており、溝形導体5はこの接続部分で第1の側壁部2及び第2の側壁部3のそれぞれの対向面と基部4の内側面とが露出している。
このような構成の母線導体1は、接続導体をこの母線導体1に接続する場合は、溝形導体5が露出している部分に接続導体を接触させるように、上記の絶縁体6の開放部分から接続導体を溝形導体5に向けて差し込むことにより、母線導体1と接続導体との接続が行われる。従って、第4図の場合と同様の効果を奏するとともに、この母線導体1に接続導体を差し込んで接続を完了させた後の接続部分において、溝形導体5が全て絶縁体6で覆われているので、この接続部分を含む母線導体1全体に渡って周囲の部材との距離を小さくすることができる。
第7図は、この発明に係る他の母線導体の構成を示す斜視図である。図において、母線導体1は、溝形導体5と、この溝形導体5の外周面に密着して溝形導体5を覆う絶縁体6とを備えている。溝形導体5は、第3図の場合と同様の構成で、両コーナ部の外周面が曲面になっている溝形導体5が用いられている。
絶縁体6には、外周面から突出した絶縁製支持部28が設けられている。また、支持部28には、一部を露出させて取付金具27が埋設されている。取付金具27は、略鐘状の金属であり、この鐘状の頂点が逆さまになるように支持部28に埋設されている。この取付金具27の外周表面に鐘状の底面と平行なリング状溝が複数形成されて、取付金具27が支持部28から抜け落ちないようになっている。また、取付金具27の底面が支持部28から露出しており、この底面にボルト穴29が形成されている。支持部28は、絶縁体6と同様の材質で一体形成されており、取付金具27を保持している。取付金具27と溝形導体5との間には絶縁体6の支持部28が介在しているので、これら取付金具27と溝形導体5とは電気的に絶縁されている。支持部28は、溝形導体5の基部4側の絶縁体6に設けられており、取付金具27のボルト穴29にボルト等が螺着されることにより周囲の支持部材に取り付けられ、母線導体1が周囲の支持部材に吊り下げられて支持される。
このような構成の母線導体1は、第4図の場合と同様の効果を奏するとともに、周囲の支持部材に取り付ける際に、ボルト等を取付金具27のボルト穴29に螺着するだけなので、碍子等を介して取り付ける必要はなく容易に素速く母線導体1を支持部材に取り付けることができる。
なお、第8図に示すように、支持部28は、溝形導体5の第1の側壁部2側の絶縁体6に設けられても、あるいは第2の側壁部3側の絶縁体6に設けられても、母線導体1の側面で支持できるので、同様の効果を奏する。
第1図は、この発明の実施の形態1に係る導体の接続構造を示す断面図である。図において、導体の接続構造30は、溝形導体5と、この溝形導体5に接続された板状の接続導体10とを備えている。溝形導体5は母線導体1として用いられる。この溝形導体5の第1の側壁部2は第1ボルト貫通孔13aを有し、第2の側壁部3は第2ボルト貫通孔13bを有している。これら第1ボルト貫通孔13a及び第2ボルト貫通孔13bは、接続導体10が溝形導体5の第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入されている部分に設けられている。母線導体1の他の構成は第2図の場合と同様となっている。
接続導体10は、板状金属であり、接続導体ボルト貫通孔14を有している。この接続導体10は、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入されている。接続導体ボルト貫通孔14は、第1ボルト貫通孔13a及び第2ボルト貫通孔13bの間に挟まれて、第1ボルト貫通孔13a、接続ボルト貫通孔14及び第2ボルト貫通孔13bの順にほぼ一直線に重ねられている。
導体の接続構造30は、締結具であるボルト11及びナット12も備えており、ボルト11が重ねられた第1ボルト貫通孔13a、接続導体ボルト貫通孔14及び第2ボルト貫通孔13bを貫通しており、このボルト11の頭部の反対側のねじ部分でナット12が螺着されている。このボルト11及びナット12により締め付けられて、ボルト11の頭部とナット12との間に挟まれた第1の側壁部2、接続導体10及び第2の側壁部3が完全に締結されている。
このような構成の導体の接続構造30は、接続導体10に第1の側壁部2及び第2の側壁部3がそれぞれ接続導体10の両側面に接触して挟み付けているので、確実に安定して接続導体10が母線導体1(溝形導体5)に固定されるとともに、母線導体1と接続導体10との接触面積が増大し、電力供給がスムーズになり接触面積不足による発熱を抑える。
なお、接続導体10の板厚が第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間の長さより十分小さい場合は、第9図に示すように、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に接続導体10が挿入され、第2の側壁部3に設けられたボルト貫通孔13が接続導体10に設けられた接続導体ボルト貫通孔14に重ねられ、ボルト11及びナット12が締結されることにより、接続導体10が母線導体1(溝形導体5)に固定されて互いの接触圧力を確保していてもよい。
実施の形態2.
第10図は、この発明の実施の形態2に係る導体の接続構造の構成を示す断面図である。図において、導体の接続構造30は、溝形導体5と、この溝形導体5の第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入された接続導体10を備えている。図では接続導体10が溝形導体5に挿入される直前の状態を示しているが、接続導体10が溝形導体5の第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入されると、導体の接続構造30となる。導体の接続構造30は、弾性を有する導電性接触子であるΩ形ばね接触子23を備えており、Ω形ばね接触子23はその開放部分を溝形導体5の開放側に向けて溝形導体5の基部4に固定されている。この固定は基部4に設けられたボルト穴22にボルト21が螺着されることにより行われている。Ω形ばね接触子23は、互いに離れ膨らんでいる部分の膨大部23aと、開放部分付近の互いに近づき狭くなっている狭小部23bとを有している。接続導体10が第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入された状態、すなわち母線導体1に接続導体10が接続された状態では、接続導体10の端部が基部4に螺着されているボルト21に接触し、膨大部23aはそれぞれ第1の側壁部2及び第2の側壁部3に接触し、また狭小部23bはそれぞれ接続導体10を挟んでこの接続導体10の両側面に接触している。接続導体10が第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入されていない状態では、狭小部23b間の距離は接続導体10の板厚より小さくなっているので、接続導体10が挿入されることにより狭小部23b間の距離が接続導体10の板厚まで大きくなる。弾性を有するΩ形ばね接触子23は元に戻ろうとする弾性反発力を発生し、狭小部23bが互いに接続導体10の両側面に圧接し挟み付けて接続導体10を母線導体1に保持している。
このような構成の導体の接続構造30は、Ω形ばね接触子23の互いに向かい合う狭小部23bの間に接続導体10が挿入され、この挿入により狭小部23b間の距離が大きくなるように構成されているので、Ω形ばね接触子23の弾性反発力により接続導体10を各狭小部23が挟み付け、接続導体10が保持される。従って、接続導体10を狭小部23b間に挿入するだけで、容易に母線導体1(すなわち溝形導体5)に接続導体10が接続される。
また、接続導体10は、Ω形ばね接触子23の各狭小部23bとボルト21とに3点接触しているので、通電に必要な接触状態も確保できる。
なお、第11図に示すように、接続導体10が狭小部23b間に挿入され、Ω形ばね接触子23が接続導体10の端部にボルト24で固定された構成とし、狭小部23bが接続導体10の両側面に接触し、各膨大部23a間の距離が第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間の距離より大きくなっている構成としても構わない。このような構成では、接続導体10が第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に挿入されるに伴って、各膨大部23aが第1の側壁部2及び第2の側壁部3に沿って接触しつつ各膨大部23a間の距離が小さくなり、これに伴い、各狭小部23bは接続導体10の両側面に接触しつつ移動し、Ω形ばね接触子23は変形する。このΩ形ばね接触子23の変形は、Ω形ばね接触子23にその復元力としての弾性反発力を発生させ、各膨大部23aは互いに離れようとする。この互いに離れようとする弾性反発力が各膨大部23aに第1の側壁部2及び第2の側壁部3を押圧させ、母線導体1に接続導体10を保持させる。従って、容易に接続導体10と母線導体1(すなわち溝形導体5)との着脱が行える。
また、第12図に示すように、導電性接触子としてマルチコンタクト(multi−contact)26(マルチコンタクト社の商品名)を用い、第1の側壁部2及び第2の側壁部3が互いに対向する面にこのマルチコンタクトが設けられた構成としても構わない。このマルチコンタクト26同士の対向面間の距離は接続導体10の板厚より小さくなっている。マルチコンタクト26は、複数の弾性を有した帯状の導電性金属の集合体であり、接続導体10の接触押圧により変形して発生する導電性金属の弾性反発力によって互いに対向するマルチコンタクト26が接続導体10を挟み込んで保持する。従って、この場合も容易に接続導体10と母線導体1(すなわち溝形導体5)との着脱が行える。
また、その他の例として、第13図に示すように、第1の側壁部2及び第2の側壁部3の間に導電性の補助板15を固着し、接続導体10に設けられたばね付きΩ形導電性接触子16が補助板15を挟み込むことにより、接続導体10を母線導体1に保持する構成としても構わない。ばね付きΩ形導電性接触子16は、Ω形に形成されたアーム部20と、このアーム部20の互いに対向する中央の離れた部分である膨大部20aをそれぞれ互いに近づけるような力を与える挟み手段19とを有している。挟み手段19は、各膨大部20aを貫通している軸部17と、この軸部17に貫通され膨大部20aの外側から弾性反発力により押圧するばね18とを有している。この軸部17の両端は抜け止め部となっている。また、アーム部20の先端部付近の互いに対向する接近した部分である狭小部20bはそれらの間の距離が補助板15の板厚より小さくなっている。このような構成としても、各狭小部20b間に補助板15を挿入するように接続導体10を押し込むことにより、各狭小部20b間の距離の増大に伴う各膨大部20a間の距離の増大により、ばね18が圧縮され、この圧縮に対する弾性反発力で容易に接続導体10が母線導体1に保持される。従って、アーム部20は弾性を有していなくても構わない。
また、補助板15を取り除いた構成としても、第14図に示すように、第1の側壁部2あるいは第2の側壁部3のいずれかをばね付きΩ形導電性接触子16の各狭小部20b間に挿入することにより、同様に容易に接続導体10が母線導体1に保持される。
実施の形態3.
第15図は、この発明の実施の形態3に係わる導体の接続構造を示す斜視図、第16図は第15図中の接触子の構成を示す斜視図、第17図は第2図の接触子の固定状態を示す側面図である。
第15図において、第1の金属製溝形導体36は、長尺状基部とこの基部の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部及び第2の側壁部とを有する。第2の金属製溝形導体37は、長尺状基部とこの基部の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部及び第2の側壁部とを有する。各溝形導体36および37のそれぞれの溝38の底部40には、接触子41が固定されている。
接触子41は第16図に示すように、溝38の底部40と固定される面42と、両端部が溝38の開口39に向かって所定の間隔で延在し、弾性によって変形可能に形成された接触部43を備えている。
接続導体44は各溝形導体36、37間を接続するもので、所定の厚さを有し長手方向の両端部には、所定の長さ部分が中央部の厚さより小さい厚さに形成され接触子41と接触する接触部45が形成されている。
このように形成された導体の接続構造においては、例えば、第1の溝形導体36を第15図に矢印で示すように、接触子41を接続導体44の一方に被せるように押し入れることにより、各接触部43、45を介して第1の溝形導体36が接続導体44に接続される。また、第2の溝形導体37を図に矢印で示すように、接続導体44の他方に被せるように押入れることにより、各接触部43、45を介して第2の溝形導体37が接続導体44に接続され、両溝形導体36と37が接続される。
以上のように実施の形態3によれば、第1および第2の溝形導体36と37の溝38に接触子41をそれぞれ配置し、接続導体44を介して第1と第2の溝形導体36と37を接続するようにしたので、第1と第2の溝形導体36と37の接続を容易に行うことができ、接続作業時間の短縮化が可能になる。なお、第1と第2の溝形導体36と37の溝38にそれぞれ配置する接触子41は、第1と第2の溝形導体36と37の長手方向の全体に配置しないで、接続導体44側のそれぞれの端部だけに限定して設けてもよい。
実施の形態4.
第18図は、この発明の実施の形態4に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。図において、実施の形態3におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。接続導体46は第1と第2の溝形導体36と37間を接続するもので、所定の厚さを有し中央部が長手方向に対して所定の角度θで折り曲げられ、両端部には所定の長さ部分が中央部の厚さより小さい厚さに形成され、接触子41と接触可能な接触部47が形成されている。
以上のように実施の形態4によれば、接続導体46を角度θを形成して折り曲げた構成としたので、接続作業時間の短縮を可能にするとともに、機器配置に対応した第1および第2の溝形導体36と37の配置の自由度を向上することが可能となる。
実施の形態5.
第19図は、この発明の実施の形態5に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。図において、実施の形態3におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。この実施の形態5では、接続導体44の一端部側を第2の溝形導体37の一端部に挿入し、接触子41と接続された状態で、ボルトなどの固定部材48によって固定することにより、接続導体44と第2の溝形導体37を一体にしたものである。
以上のように実施の形態5によれば、接続導体44を第2の溝形導体37の一端部に固定したので、固定された第2の溝形導体37に接続導体44を介して第1の溝形導体36を接続する場合に、接続作業時間の短縮が可能になる。
実施の形態6.
第20図は、この発明の実施の形態6に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。図において、実施の形態3におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。第1の溝形導体49は、外側の角部50が円弧状に形成されている。そして、両端部の溝の底部には接触子41が固定されている。第2の溝形導体51は、外側の角部52が円弧状に形成されている。そして、両端部の溝の底部には接触子41が固定されている。
以上のように実施の形態6によれば、第1および第2の溝形導体49、51の外側の角部50、52を円弧状に形成したので、両導体49、51が周囲に与える電界を緩和することができる。なお、特に周囲への電界影響が大きい場合は、円弧を大きく形成することにより、電界緩和効果を大きくすることができる。
実施の形態7.
第21図は、この発明の実施の形態7に係わる導体の接続構造を示す断面図で、第22図のD−D線に沿うものである。第22図は第21図のC−C線に沿う側面図、第23図は第21図中の止め金の構成を示す斜視図である。
各図において、第1の溝形導体53には、溝54の底部55に止め金56がボルト60およびナット61によって固定されている。この止め金56は、第23図に示すように、L字形に形成された受け金57とこの受け金57にボルト58で固定され所定の径を有する接触軸59で形成されている。
円筒状の接触子62は、一端部側が止め金56に固定され、周方向に分割された複数の接触素子63を筒状に配置し、各接触素子63の外周側にコイルばね64を軸方向に複数個配置することによって形成されている。第2の溝形導体65には、その一端部側に固定され接触子62と接離可能な接触軸66が設けられている。
このように構成された導体の接続構造においては、第21図に示すように、接触子62の一端部を拡開させて接触軸59に挿入することにより、接触子62はコイルばね64の縮小力によって、所定の接触圧力で接触軸59を押接する。また、第2の溝形導体65は接触軸66を接触子62に挿入することにより、所定の接触圧力で第1の溝形導体53と接続される。
以上のように実施の形態7によれば、円弧状に複数個配置された接触素子63の外周側にコイルばね64が軸方向に複数個配置された円筒状の接触子62を、止め金56を介して第1の溝形導体53に固定し、第2の溝形導体65に接触軸66を固定したので、第1の溝形導体53に第2の溝形導体65を接続する場合、ワンタッチで接続することができ、接続作業時間の短縮が可能になる。
実施の形態8.
第24図は、この発明の実施の形態8に係わる3相一体形の導体の接続構造を示す斜視図である。図において、実施の形態6におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。
図に示すように、第1の溝形導体49は所定の間隔を介して3相分が並行に配置され、それぞれ第1の溝形導体49の溝を残して、エポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被67が形成されている。各溝形導体49と異なる側の表面には、ネジを有する埋め金68が複数個埋設されている。そして、上記49、67、68で相互間が絶縁された第1の3相一体形導体69が形成される。
また、第2の溝形導体51は所定の間隔を介して3相分が並行に配置され、それぞれ第2の溝形導体51の溝を残して、エポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被70が形成されている。各溝形導体51と異なる側の表面にはネジを有する埋め金71が複数個埋設されている。そして、上記51、70、71で相互間が絶縁された第2の3相一体形導体72が形成される。
そして、例えば、図に示すように各接続導体44を第2の3相一体形導体72と接続した状態で、各接続導体44と第1の3相一体形導体69との接続が行われる。
以上のように実施の形態8によれば、溝形導体49、51を3相分それぞれ絶縁性の合成樹脂で一体に成形し、第1と第2の3相一体形導体を形成したので、接続作業の簡素化は勿論、所望の相間距離および対地距離を確保することが可能となり、配電盤の小型化が可能になる。
実施の形態9.
第25図はこの発明の実施の形態9に用いる3相一体形導体の構造を示す斜視図、第26図は第25図の底面図である。図において、実施の形態6におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。
各図に示すように、溝形導体49の両端および中央部に接触子41が固定され、この溝形導体49を所定の間隔を介して3相分が並行に配置されている。そして、各溝形導体49の各接触子41が配置された部位に開口73を残して、外周をエポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被74が形成されている。外被74の各溝形導体49と異なる側の表面にはネジを有する埋め金75が複数個埋設されている。そして、上記49、74、75で相互間が絶縁された3相一体形導体76が形成される。
以上のように実施の形態9によれば、溝形導体49の溝の両端および中央部に接触子41をそれぞれ固定したので、両端の接触子41で導体間の接続を容易に行うことができるとともに、中央部の接触子41を分岐接続用として用いることができる。
実施の形態10.
第27図はこの発明の実施の形態10に用いる3相一体形導体の構造を示す斜視図、第28図は第27図の3相一体形導体を配電盤に用いた状態を示す斜視図である。図において、実施の形態9におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。
第27図に示すように、溝形導体49を所定の間隔を介して3相分を並行に配置し、溝形導体49の両端の接触子41が配置された部位にはそれぞれ開口77を、中央部の接触子41が配置される部位には、開口77と開口77の周囲を所定の長さ突出した突出部78を形成するように、エポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被79が形成されている。そして、上記41、49、77〜79で中央部の接触子41が突出部78で被われた3相一体形導体80が形成される。
このように形成された3相一体形導体80は、たとえば、第28図に示すように、配電盤81の上側部に配置されて母線接続用の3相一体形導体80として用いられ、両端部の接触子41は図示はしないが電源側および他の配電盤との接続に用いられ、中央部の接触子41は突出部78内で遮断器82と接続される。
以上のように実施の形態10によれば、溝形導体49の両端部および中央部に接触子41をそれぞれ配置し、中央部の接触子41を突出部78で被うようにしたので、接続を容易にするとともに分岐接続部の充電部が露出するのを防止することができる。
実施の形態11.
第29図はこの発明の実施の形態11に係わる3相一体形導体の接続構造を示す斜視図、第30図は第29図の3相一体形導体の接続状態を示す斜視図である。図において、実施の形態6におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。
第29図に示すように、第1の溝形導体49をそれぞれ所定の間隔を介して3相分を並列に配置し、各溝形導体の両端部を所定の長さ残して外周をエポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被83を形成している。外被83の導体49の溝と異なる側の表面にネジを有する埋め金84が埋設される。そして、上記49、83、84で第1の3相一体形導体85が形成される。
第2の溝形導体51をそれぞれ所定の間隔を介して3相分を並列に配置し、各導体の両端部を所定の長さ残して外周をエポキシなどの合成樹脂で一体に成形して外被86を形成している。外被86の導体51の溝と異なる側の表面にネジを有する埋め金87が埋設される。そして、上記51、86、87で第2の3相一体形導体88が形成される。89は内径が各溝形導体49、51の各端部に挿入可能な径を有する絶縁性の熱収縮チューブで、所定の長さに形成されている。
このように構成された3相一体形導体の接続構造は、例えば、第1の3相一体形導体85を固定側とした場合、各接続導体44を第1の3相一体形導体85の各溝形導体49と接続する。そして、各接続導体44および各溝形導体49の外部にそれぞれ熱収縮チューブ89を被せる。次に、第2の3相一体形導体88の各溝形導体51を熱収縮チューブ89内で接続導体44とそれぞれ接続する。
そして、第30図に示すように、熱収縮チューブ89の両端部が各溝形導体49、51の外周に被さった状態で、熱収縮チューブ89を加熱し少なくとも各溝形導体49、51の外径に沿うように収縮させることにより、第1と第2の3相一体形導体85、88とは接続導体44を介して一体に接続され、各3相一体形導体85、88の各溝形導体49、51を含む接続部が熱収縮チューブ89によって一体に絶縁される。
以上のように実施の形態11によれば、第1と第2の3相一体形導体85、88の接続導体44で接続された各溝形導体49、51の露出部間を熱収縮チューブ89で被うようにしたので、盤間の絶縁保護が可能になる。
実施の形態12.
第31図はこの発明の実施の形態12に係わる3相一体形導体の接続構造を示す斜視図、第32図は第31図の3相一体形導体の構成を示す側面図、第33図は第31図の3相一体形導体と3相一体形接続導体の接続状態を示す斜視図である。図において、実施の形態6におけると同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。
各図において、仕切り部材90はエポキシなどの絶縁性を有する合成樹脂で一体に成形されている。仕切り部材90には台座91と、この台座91の所定の位置に間隔を介して突出され、ネジを有する埋め金93が埋設された取り付け座92が形成されている。そして、台座91には取り付け座92と異なる側に直角方向に所定の長さ延在された複数の仕切り94により、3相分の区画95が形成されている。各区画95内にはネジを有する複数の埋め金96が、端部から所定の距離をあけた位置でそれぞれ台座91に埋設されている。各埋め金96には溝形導体49がそれぞれ配置され、この溝形導体49内に配置された接触子41とともにボルト97によって埋め金96を介して仕切り部材90に固定されている。そして、上記41、49、90〜97によって3相一体形導体98が形成される。
外被99はエポキシなどの合成樹脂により成形され、四角状の筒状部100と取り付け座101とにより構成される。取り付け座101は、各筒状部100を連結するように形成され、各筒状部100と異なる側に所定の間隔をあけてネジを有する埋め金102が埋設されている。接続導体44は各筒状部100内にその両端部が溝形導体49と接続可能に埋設されている。そして、上記44、99〜102によって3相一体形接続導体103が形成される。
このように形成された導体の接続構造において、第33図に示すように、3相一体形導体98は3相一体形接続導体103と一体に接続され、図示はしないが配電盤上部に配置され、3相一体形接続導体103を介して他の配電盤と3相一括で接続される。
以上のように実施の形態12によれば、各溝形導体49を仕切り94を有する仕切り部材90で区画し、各接続導体44を外被99で被ったので、充電部の露出がなく安全性の高い導体の接続部を形成することができる。
実施の形態13.
上記各実施の形態においては、いづれも溝形導体の溝が下向きの場合について説明したが、溝形導体は溝が上向きや左右方向に配置された場合でも、上記各実施の形態と同様の効果を得ることは言うまでもない。
産業上の利用可能性
この発明は、溝形導体を配電盤内等において使用される母線導体に用い、接続導体をその母線導体に接続される接続導体に用いて、好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施の形態1に係る導体の接続構造を示す断面図である。
第2図は、この発明に用いる溝形導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。
第3図は、この発明に用いる他の溝形導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。
第4図はこの発明に係わる母線導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。
第5図はこの発明に係わる他の母線導体の長手方向に垂直な平面に沿った断面図である。
第6図は、この発明に係る他の母線導体の構成を示す図である。
第7図は、この発明に係る他の母線導体の構成を示す斜視図である。
第8図は、この発明に係る他の母線導体の構成を示す斜視図である。
第9図は、この発明の実施の形態1に係る他の導体の接続構造を示す断面図である。
第10図は、この発明の実施の形態2に係る導体の接続構造の構成を示す断面図である。
第11図は、この発明の実施の形態2に係る他の導体の接続構造の構成を示す断面図である。
第12図は、この発明の実施の形態2に係る他の導体の接続構造の構成を示す断面図である。
第13図は、この発明の実施の形態2に係る他の導体の接続構造の構成を示す断面図である。
第14図は、この発明の実施の形態2に係るさらに他の導体の接続構造の構成を示す断面図である。
第15図は、この発明の実施の形態3に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。
第16図は第15図中の接触子の構成を示す斜視図である。
第17図は第2図の接触子の固定状態を示す側面図である。
第18図は、この発明の実施の形態4に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。
第19図は、この発明の実施の形態5に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。
第20図は、この発明の実施の形態6に係わる導体の接続構造を示す斜視図である。
第21図は、この発明の実施の形態7に係わる導体の接続構造を示す断面図である。
第22図は、第21図のC−C線に沿う側面図である。
第23図は、第21図の止め金の構成を示す斜視図である。
第24図は、この発明の実施の形態8に係わる3相一体形の導体の接続構造を示す斜視図である。
第25図はこの発明の実施の形態9に用いる3相一体形導体の構造を示す斜視図である。
第26図は第25図の底面図である。
第27図はこの発明の実施の形態10に用いる3相一体形導体の構造を示す斜視図である。
第28図は第27図の3相一体形導体を配電盤に用いた状態を示す斜視図である。
第29図はこの発明の実施の形態11に係わる3相一体形導体の接続構造を示す斜視図である。
第30図は第29図の3相一体形導体の接続状態を示す斜視図である。
第31図はこの発明の実施の形態12に係わる3相一体形導体の接続構造を示す斜視図である。
第32図は第31図の3相一体形導体の構成を示す側面図である。
第33図は第31図の3相一体形導体と3相一体形接続導体の接続状態を示す斜視図である。
第34図は従来の母線導体の接続構造を示す断面図である。
Claims (20)
- 長尺状基部(4)とこの基部(4)の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部(2)及び第2の側壁部(3)とを有する金属製溝形導体(5)、並びに、この溝形導体(5)に接続される板状の接続導体(10)とを備え、
上記接続導体(10)の一部が、上記第1の側壁部(2)及び上記第2の側壁部(3)の間に挿入されて、少なくとも上記第1の側壁部(2)及び上記第2の側壁部(3)の一方に接続される導体の接続構造。 - 上記溝形導体(5)の外周面に密着して上記溝形導体(5)を覆う絶縁体(6)を備え、上記絶縁体(6)には、外周面から突出し、かつ、一部が露出した取付金具(27)が埋設された支持部(28)が設けられており、上記取付金具(27)を介して周辺の支持部材に固定され得るようにした請求の範囲第1項記載の導体の接続構造。
- 上記接続導体(10)は、上記第1の側壁部(2)及び上記第2の側壁部(3)の少なくとも一方に締結具により締結されている請求の範囲第1項記載の導体の接続構造。
- 上記接続導体(10)の一部が互いに対向する上記第1の側壁部(2)及び上記第2の側壁部(3)の間に挿入された状態で、上記溝形導体(5)及び上記接続導体(10)の間に弾性を有する導電性接触子(23)(26)が介在しており、上記導電性接触子(23)(26)は、上記導電性接触子(23)(26)の弾性反発力により上記溝形導体(5)及び上記接続導体(10)に接続している請求の範囲第1項記載の導体の接続構造。
- 上記導電性接触子(23)(26)は、上記溝形導体(5)に固定されている請求の範囲第4項記載の導体の接続構造。
- 上記導電性接触子(23)は、上記接続導体(10)に固定されている請求の範囲第4項記載の導体の接続構造。
- 上記溝形導体(5)は、配電盤に用いられる母線である請求の範囲第1項記載の導体の接続構造。
- 長尺状基部(4)とこの基部(4)の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部(2)及び第2の側壁部(3)とを有する金属製溝形導体(5)、この溝形導体(5)に接続される板状の接続導体(10)、並びに、この接続導体(10)に固定され、弾性によって変形可能な接触部を有するΩ形導電性接触子(16)を備え、上記導電性接触子(16)の弾性反発力で上記溝形導体(5)を挟んで、上記溝形導体(5)と上記接続導体(10)とを接続する導体の接続構造。
- 長尺状基部とこの基部の両側部から互いにほぼ平行になるように廷在している第1の側壁部及び第2の側壁部とを有する第1および第2の金属製溝形導体(36)(37)、
上記第1および第2の溝形導体(36)(37)の少なくとも一端部側のそれぞれの溝(38)に固定され弾性によって変形可能な接触部(43)を有する接触子(41)、並びに、両端部が上記両接触子(41)とそれぞれ接離可能な接続導体(44)を備えた導体の接続構造。 - 上記接続導体(46)は長手方向に対して所望角度で折り曲げられている請求の範囲第9項記載の導体の接続構造。
- 上記接続導体(44)の一端部は上記第1および第2の溝形導体(36)(37)のいずれか一方の上記接触子(41)と固定されている請求の範囲第9項記載の導体の接続構造。
- 上記第1および第2の溝形導体(49)(51)は、その外側の角部が円弧状に形成されている請求の範囲第9項記載の導体の接続構造。
- 上記接触子(41)は、上記溝形導体(36)(37)の溝(38)の底部(40)に固定される面と、この面の両端部が上記溝形導体(36)(37)の溝(38)の開口(39)に向って所定の間隔で延在し弾性によって変形可能である接触部(43)とを有する請求の範囲第9項記載の導体の接続構造。
- 上記接触子(62)は、周方向に分割された円筒状の接触素子(63)と、上記接触素子(63)の外周側に配置され弾性力で上記接触素子(63)を円筒状に保持するコイルばね(64)とを有する請求の範囲第9項記載の導体の接続構造。
- 上記第1および第2の溝形導体(49)(51)は、それぞれ所定の間隔を介して並行に3相分が配置され、上記接触子(41)が配置された部位に開口(73)(77)を残して合成樹脂で一体に形成された外被(67)(70)(74)(79)(83)(86)でそれぞれ被われている請求の範囲第9項記載の導体の接続構造。
- 上記第1および第2の溝形導体(49)(51)に接続される上記接続導体(44)は、熱収縮性のチューブ(89)で被われている請求の範囲第15項記載の導体の接続構造。
- 上記第1および第2の溝形導体(49)(51)の長手方向の中央部に接触子(41)が配置されている請求の範囲第15項記載の導体の接続構造。
- 上記外被(79)は中央部の上記接触子(41)が配置された開口(77)の周囲に筒状に突出して形成されている請求の範囲第17項記載の導体の接続構造。
- 上記第1および第2の溝形導体(49)(51)は、複数の仕切り(94)により区画(95)が形成された仕切り部材(90)の上記区画(95)内にそれぞれ並行に3相分が配置されると共に、上記接続導体(44)は所定の間隔を介して並行に3相分が配置され、両端部を残して合成樹脂で一体に形成された外被(99)で被われている請求の範囲第9項記載の導体の接続構造。
- 上記溝形導体は配電盤内の導体である請求の範囲第9項記載の導体の接続構造。
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