JPS64827Y2 - - Google Patents

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JPS64827Y2
JPS64827Y2 JP1983145779U JP14577983U JPS64827Y2 JP S64827 Y2 JPS64827 Y2 JP S64827Y2 JP 1983145779 U JP1983145779 U JP 1983145779U JP 14577983 U JP14577983 U JP 14577983U JP S64827 Y2 JPS64827 Y2 JP S64827Y2
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JP
Japan
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water
sponge
polyurethane
soft
puff
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JP1983145779U
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English (en)
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JPS6053206U (ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧用パフに関するものである。
その目的は、乾燥時も含水時も共に非常にソフ
トな感触を有し、化粧料に対する使用性もすぐ
れ、特に夏用化粧用パフとして必要とされる水分
を含ませて使用する時の清涼感においてきわめて
すぐれた効果を発揮する含水性ポリウレタン化粧
用パフを提供することにある。
従来より乾燥・含水両用の化粧用パフとしては
天然及び/又は合成ゴムによるラテツクススポン
ジが最も広範囲に使用されている。このラテツク
ススポンジはその製造時に添加剤の種類と量を調
整することにより比較的容易に対象とする化粧料
に適合したパフを作ることができるものである。
しかし、このラテツクススポンジは上記の如く
弾性・使用性を使用目的に応じて調整できる利点
と比較的感触も良好であるという特徴を有するも
のの、水分散型ケークの様にパフに水をつけて使
用する場合には、疎水性のゴム質構造をそのスポ
ンジの骨格としているためその内部構造にまで水
が浸透することはなく、スポンジ内外の表面付着
水のみで含水量が少なく使用時の清涼感を欠くと
いう大きな欠点を有しているのである。
また、ポリウレタンスポンジもパフとして使用
されるが、従来のものではドライな感触で使用感
が良好とは云えず、吸水性は全くないので水をつ
けて使用することは不可能である。
また、スポンジ体に植毛を施こした植毛パフも
存在するが、これは感触が非常にすぐれ使用性も
比較的良好であるものの植毛という性格上、感覚
的に夏物用としては向きにくいものである。
さらにポリ酢酸ビニル製のスポンジも化粧パフ
として使用されているが、このスポンジはポリ酢
酸ビニルの部分ケン化物でPVAスポンジとも称
されるものであり、吸水性は良好で水をつけて使
用するには好適なものである。しかしこのスポン
ジは乾燥すれば極端に硬化し到底化粧用パフとし
て使用できるものではない。
また、ビスコーススポンジや天然海綿などもあ
るが、これらは水をつけて使用するには最適なも
のであると云われるものの、乾燥状態では前記と
同様極端に硬化し全く使用できないものである。
本考案者等は以上の点に留意して種々検討した
結果、ポリウレタン製スポンジであつてもすぐれ
た含水性を有し柔軟な感触と使用性を備え、さら
に清涼感に抜群の効果を発揮するという本考案パ
フを得ることに成功したのである。
すなわち、スポンジの発泡セルを構成する骨格
が、軟質で吸水性を有するポリウレタン化合物よ
り形成され、かつ前記発泡セルが連続気孔である
ことを特徴とする含水性ポリウレタン化粧用パフ
を考案するに至つたのである。
第1図は本考案パフの発泡構造の1例を示した
顕微鏡による拡大断面図である。
この図の様に本考案パフにおける発泡セル1は
比較的不揃いであり、大きなセルと細かいセルと
がランダム状に入り混じつており、これらの発泡
セル1を構成している骨格2が特殊なポリウレタ
ン化合物より形成されているのである。
この特殊なポリウレタン化合物とは、そのポリ
ウレタン自体が本質的に軟質で吸水性を有すると
いうものである。
本考案におけるポリウレタン化合物は、イソシ
アネート基を複数個有しているウレタンプレポリ
マーと水とを反応させて尿素結合を作りつつ重合
させ炭酸ガスを発生させて起泡させるという手段
でスポンジ体を形成させたものであり、このウレ
タンプレポリマー自体が本質的に柔軟性と吸水性
を備えたものを使用することが最も望ましいもの
である。
例えば、この柔軟性と吸水性を備えたウレタン
プレポリマーとしては、分子量400〜4000のポリ
エチレンオキサイド(PEG)或いはポリプロピ
レンオキサイド(PPG)、又はこれらの共重合物
を主鎖とするエーテル型ポリオール又は/及びエ
ステル型ポリオールとトリレンジイソシアネート
等のジイソシアネート化合物とを反応させてイソ
シアネート残基の含有率が2〜15%となる様にし
た特殊ウレタンプレポリマーが非常に有効なもの
である。
つまり、この特殊なウレタンプレポリマーはエ
ーテル型又はエステル型のウレタンプレポリマー
ではあるが、その主要な構成部分として柔軟性と
吸水性を備えたPEG,PPGなどの重合体を有し、
これが最終的に得られるポリウレタンスポンジに
吸水性と柔軟性を具備させるのである。
この特殊なウレタンプレポリマーと水とを反応
させて重合しつつ炭酸ガスを発生させて連続気孔
を形成させ、軟質かつ吸水性のポリウレタンスポ
ンジを得るのである。なお、このポリウレタンス
ポンジは化粧用パフとして適度な弾性を有するこ
とは勿論である。
この場合、ウレタンプレポリマーのイソシアネ
ート基と反応させるのは水だけでも充分ではある
が、場合によつてはこの反応水に脂肪族系の水分
散型界面活性剤を混入してより一層柔軟性かつ吸
水性にしてもよいし、またポリウレタンスポンジ
の最終製品を補強するために、例えばウレタン
系、アクリル系、ビニール系、エチレン酢酸ビニ
ル系などの軟質樹脂の水溶液又はエマルジヨンを
この反応水に混入してスポンジ体を製造してもよ
いものである。
本考案におけるポリウレタン化合物は前記の如
きものに限定されるものではなく、要はスポンジ
の発泡セルを構成する骨格自体が本質的に軟質か
つ吸水性を有するポリウレタン化合物であればよ
く、前記のものとは逆にウレタンプレポリマー自
体は通常のタイプのものを用い、これと反応させ
る物質としてヒドロオキシ基やアミノ基を有する
柔軟性かつ吸水性の界面活性剤を水と共に用いる
ことによつてもその目的は達成されるものであ
る。
本考案において前述した如き特殊なポリウレタ
ンスポンジを製造するに際して、ウレタンプレポ
リマーと水との反応混合物中に反応を促進し重合
度を高めるためにトリレンジイソシアネートの如
きジイソシアネート単量体を添加したり、またプ
レポリマーを適度の粘性に調整するために酢酸エ
チルなどの溶剤を混合したりしてもよいものであ
る。
本考案におけるポリウレタンスポンジの製造例
をあげると、PEG/PPGを1/1の割合で含む
共重合型の分子量1500のポリエーテル型ジオール
1モルに対してトリレンジイソシアネート2モル
を反応させて得られる両末端にイソシアネート基
を有するウレタンプレポリマーを用い、このウレ
タンプレポリマーの80%酢酸エチル溶液100重量
部に対して水を30〜50重量部の範囲で混合しさら
にトリレンジイソシアネートを10重量部添加して
重合させてやると炭酸ガスを発生して連続気孔の
発泡セルを形成したポリウレタンスポンジが得ら
れる。このスポンジはすぐれた柔軟性と吸水性を
有するポリウレタンスポンジとなつているのであ
る。
本考案パフはこの様にして重合発泡された特殊
なポリウレタンスポンジをパフ形状に切り出し研
磨して仕上げたものであり、第1図の如くスポン
ジの発泡セルがかなり不揃いな状態となつてい
る。
通常のウレタンプレポリマーと水だけで製造し
たスポンジではこの様な不揃いなセル構造とはな
らず、きれいに整泡されたものとなるが、本考案
の如く吸水性を有するウレタンの場合は炭酸ガス
の発生状態が水を吸着する物質を含むのでかなり
不規則になるためと考えられるが、この様な不揃
いのセルとなり、これが化粧料の目詰りを防ぐと
いう好ましい効果を生じているのである。
本考案化粧用パフは以上の如き構造を有するも
ので、軟質でかつ吸水性のポリウレタン発泡体が
セル骨格を形成しているため乾燥状態でも非常に
ソフトな感触及びすぐれた弾性を有し、化粧料に
対する使用性、すなわち、化粧料を肌に伸展する
際のケークからの取れ具合、肌への付着性、伸展
性、スジの発生がないこと、重ね付けができるな
どの使用上の作用効果、が非常にすぐれたもので
ある。これはその柔軟性と前述したセル構造の不
揃い性から生じる効果であり。
一方、本考案化粧用パフを水につけて使用する
場合には、吸水性かつ軟質のポリウレタン化合物
のセル骨格が水を素早く吸収しきわめてすぐれた
含水性を有し、しかも連続気孔であるため水中で
数回絞れば完全に吸水し、かつ適度の弾性を保持
し水をつけた場合の使用性もきわめてすぐれたも
ので、夏用化粧パフとして必要とされる使用時の
清涼感は非常にすぐれたものとなるのである。こ
のスポンジの骨格自体が吸水性であるため組織の
内部まで吸水しているので水分が化粧使用時の押
圧により適度に表面に補給されることになり、こ
のすばらしい清涼感が得られているのである。
なお、本考案におけるスポンジ体に植毛加工を
行なつて植毛パフとして用いても吸水性豊かなソ
フトな植毛品の化粧用パフとなるものである。
以上、詳細に説明した様に、本考案は吸水性と
柔軟性を有するポリウレタンスポンジよりなるも
ので、非常にソフトで滑らかな化粧用パフである
と共に、吸水性がすぐれているため水を吸収せし
めて水分散型ケークを使用するときにもすぐれた
感触、弾性、使用性を持ち、謂ゆる2ウエイ(水
あり水なし)型化粧用パフとして非常に好適なも
のである。
また、この軟質かつ吸水性のポリウレタンスポ
ンジは吸水剤・柔軟剤等が付着しているのではな
く、本質的にポリウレタン自体が軟質かつ吸水性
であるため何度使用しても、また洗濯・洗浄を繰
返えしてもこのソフトな風合と吸水性は変るもの
ではないのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案パフの発泡構造の1例を示した
顕微鏡による拡大断面図である。 1……発泡セル、2……骨格。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スポンジの発泡セルを構成する骨格が軟質で吸
    水性を有するポリウレタン化合物より形成され、
    かつ前記発泡セルが連続気孔であることを特徴と
    する含水性ポリウレタン化粧用パフ。
JP14577983U 1983-09-19 1983-09-19 含水性ポリウレタン化粧用パフ Granted JPS6053206U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14577983U JPS6053206U (ja) 1983-09-19 1983-09-19 含水性ポリウレタン化粧用パフ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14577983U JPS6053206U (ja) 1983-09-19 1983-09-19 含水性ポリウレタン化粧用パフ

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Publication Number Publication Date
JPS6053206U JPS6053206U (ja) 1985-04-15
JPS64827Y2 true JPS64827Y2 (ja) 1989-01-10

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ID=30324693

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JP14577983U Granted JPS6053206U (ja) 1983-09-19 1983-09-19 含水性ポリウレタン化粧用パフ

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Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4942456A (ja) * 1972-08-26 1974-04-22
JPS5648163A (en) * 1979-09-28 1981-05-01 Hitachi Ltd Lead frame
JPS56120336A (en) * 1980-02-08 1981-09-21 Takiron Co Puff for dressing and its manufacture
JPS574888U (ja) * 1980-06-06 1982-01-11
JPS58108219A (ja) * 1972-05-03 1983-06-28 ダブリユ−・ア−ル・グレ−ス・アンド・カンパニ− 交叉結合した親水性発泡体の製造法
JPS616084A (ja) * 1984-06-16 1986-01-11 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車の車体フレーム

Patent Citations (6)

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JPS6053206U (ja) 1985-04-15

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