JPS647914B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車椅子用階段昇降機に関し、とくに、
人が着座したままの車椅子を搭載して階段の昇
り、降り、さらには平担面上の移動も行い得る車
椅子用階段昇降機に関する。

車椅子を搭載して階段を昇降移動する階段昇降
機は既に知られるところであつて、これらのうち
代表的なものには本願出願人が先に提案した特開
昭57−95267号公報に記載されるものがある。

ここに示されている車椅子用階段昇降機は、車
椅子の構造を考慮して、車椅子と階段昇降機との
着脱を容易とするものであり、加えて、平坦面上
も容易に走行できるようにしたものである。

とくに、車椅子用階段昇降機は、ベルトクロー
ラを用いたもので、階段の昇降には威力を発揮す
るが、廊下や、踊り場など平坦面上で自力走行さ
せた場合は抵抗が大きすぎて迅速な移動ができ
ず、この点を解決するために、前記車椅子用階段
昇降機ではクローラ機構に車輪を着脱できるよう
にして、平坦面走行では床面にベルトクローラを
接触させずに車輪により移動走行するように工夫
が施されている。

しかし、実際の使用中に走行環境によつて車輪
を取付けたり、またこれを取外したりする作業は
きわめて煩わしく、迅速な移動走行ができないと
云う問題があつた。

そこで、この発明ではクローラ機構を備える車
椅子用階段昇降機に対して平坦面上を走行する際
に利用する車輪機構を設け、しかも、階段での昇
降走行ではこれが走行の妨げになることのないよ
うにしたことを特徴とするものである。

次に、この発明の構成を添付した図面に示す実
施例によつて説明する。先ず、第１図はこの発明
による階段昇降機を示す側面図で、符号１で示す
階段昇降機は走行体２、ならびに保持ハンドル体
３を備えている。

走行体２は、第１図および第２図に示すように
側面視ソリ状に一端部が上向くアルミダイキヤス
ト製の左右一対の軌道フレーム４を有し、この軌
道フレーム４の他端部に形成したフランジ部５が
駆動モータ６と減速機７とを一体化する減速機ケ
ースの取付フランジ８を介して左右に連結され、
また、その長さ方向中間部においてアングル材か
らなる連結部材９を介して左右に連結されること
でフレーム構造の本体を形成するもので、上記連
結部材９に支持して駆動モータ６の電源たるバツ
テリ１０を載置収容している。また、上述の減速
機７から取出される駆動軸１１の両端には一対の
駆動輪１２が装着されると共に、軌動フレーム４
上、これと反対側のソリ状をなす傾斜ガイド部１
３の上端部には左右の遊動輪１４，１４を回転自
在に枢着した遊動軸１５，１５がそれぞれ分離し
て取付けられ、これらの駆動輪１２と遊動輪１４
との間に、軌道フレーム４の接地ガイド部１６お
よび傾斜ガイド部１３下面の凹溝で案内されるベ
ルトクローラ１７が巻回されてなり、その全幅は
車椅子の車輪間隔の内寸法より小さく構成され
る。

ここで上記遊動軸１５は、第４図に示すよう
に、軌道フレーム４および後述する側板１８を挟
持してそこに穿つた長孔１９方向に移動可能な平
面視コ字状の枢支金具２０に上記長孔１９を貫通
して取付けられるもので、枢支金具２０に螺合し
軌道フレーム４の側端面に当接する引ねじ２１の
回転で長孔１９方向に移動でき、引きねじ２１を
適宜固定することでベルトクローラ１７にテンシ
ヨンを与えるようになつている。

また、ベルトクローラ１７は、その走行時にお
ける道路、階段等の保護および緩衝作用を考慮し
て合成ゴム等の弾性材で構成されると共に、その
外周面には階段昇降に適するよう台形状断面を有
するラグ１７ａが所定ピツチで配列して形成さ
れ、またその内周面には、駆動輪１２の外周に形
成した駆動歯１２ａに係合する突起列１７ｂが形
成されてベルトクローラ１７のスリツプを防止し
ている。

ここで、前記軌道フレーム４の接地ガイド１６
はその略中央部すなわち階段昇降機１の使用時に
おける総重量の重心付近で略ヘ字状に上方へ折曲
げ成形してあり、第５図に示すように、階段を降
り始める時または階段を昇り終る時における走行
体２の前傾または後傾角度を緩やかにして車椅子
搭乗者およびオペレータに安心感を与えるように
している。

とくに、第１図および、第３図、第５図ないし
第７図さらに第１６図において、符号２２は軌道
フレーム４の傾斜ガイド部１３寄りのリム４ａに
取付けられた車輪機構を示し、その取付けにはリ
ム４ａに穿けてある孔２３が利用される。この車
輪機構２２は基板２２１に２本のボルト２２２が
適当な間隔で植設されており、これらのボルト２
２２の中間位置で、かつボルト２２２とは反対の
面に支軸２２３が植設されていて、この支軸２２
３と少し離れた上方位置にはばね受ピン２２４が
植設された構造になつている。

さらに、支板２２５の両端部に車輪２２６ａ，
２２６ｂの車輪２２６が車軸を介して取付けられ
ており、この支板２２５には、車輪２２６ａ，２
２６ｂ間の中間位置に筒形の軸受２２７が設けて
あつて、この軸受２２７に前記支軸２２３が嵌装
され、Ｃリングが施されて抜止め構造になつてい
る。支板２２５の上縁近くで基板２２１と向合
い、かつ、ばね受ピン２２４の真上にもばね受ピ
ン２２８が植設されて、軸受２２７の外周に巻装
された捩りばね２２９の端部２２９ａ，２２９ｂ
がそれぞれ前記ばね受ピン２２４，２２８に係止
状態になつて、車輪２２６を取付けた支板２２５
が常時クローラベルトの接地面と平行な状態を保
つことができるようになつている。

とくに、数多い階段の蹴上げ寸法、ステツプ寸
法の平均値から、車輪２２６の外径D100φ、軸距
H130mm、両車輪２２６が平坦面に接地した場合
のクローラベルト１７の地上高Ｋを20mm、傾斜ガ
イド部１３の傾斜角θを45度、接地ガイド部１６
と傾斜ガイド部１３との接点間で描かれる弧の中
心位置は車輪２２６のうち、傾斜ガイド部１３寄
りの車輪中心線を通る垂直線からＱ（＝５mm）だ
け外側に位置する垂直線上に定めてあつて、所定
の曲率半径の弧を描いて傾斜ガイド部１３と接地
ガイド部１６とが連続し、どのような階段におい
ても対処できるようにしてある。

しかして、前記走行体２の遊動輪１４側の部分
には左右の軌道フレーム４，４に支持して、保持
ハンドル体３の着脱を行う装着装置２４および、
ベルトクローラ１７の遊動輪１４側上面外周を押
圧規制してベルトクローラ１７上面の地上高を車
椅子のクロスバーに干渉しない所定位置に保持す
るアイドラ転輪２５が設けられる。

第８図、第９図は上記装着装置２４を示し、前
述した遊動輪１５の枢支金具２０で軌道フレーム
４の内側に重合固定される横長状の側板１８は、
図上左方の端部にこれから垂下する支持足２６を
一体化して有し、上側のベルトクローラ１７を迂
回して外方へ屈曲する支持足２６の先端部を軌道
フレーム４の接地ガイド部１６上面に形成した取
付け耳１６ａにボルト固定することで走行体２の
本体に一体化される。そして上記支持足２６の側
板１８に対する取付け部分において左右の側板１
８，１８間を貫通して固定される支点棒２７の両
外側には、ベルトクローラ１７のラグ１７ａに係
合する係合歯２５ａを有しベルトクローラ１７上
面を所定の地上高でほぼ平坦に規制するアイドラ
転輪２５が回転自在に枢着されると共に、上記支
点棒２７と所定間隔をおいた側板１８の他端部に
は、アングル材からなり後述する着座板３９が着
座する保持板２８が左右の側板１８，１８間に横
架され、さらにこれらの中間にはチヤンネル材か
らなるスイツチボツクスの支持板３０が横架され
てなる。

ここで上記保持板２８の長さ方向の適宜の二箇
所においてその上面には、略Ｌ字形の係止金具２
９が固着され、その立上り片２９ａの上端部は支
点棒２７と反対側に斜めに屈曲してあり、後述す
る着座板３９，３９間に横架した着脱棒３１の下
方移動をガイドすると共に、着脱棒３１の外側端
面を立上り片２９ａで係止して保持板２８上の着
座板３９が支点棒２７と反対側に移動するのを阻
止している。また、保持板２８の長さ方向中央部
には、着脱棒３１の上面を係止するカギ部材３２
の枢支耳２８ａが突設され、その枢支ピンを支点
として上記カギ部材３２を着脱棒３１側に回動附
勢すべく、保持板２８とカギ部材３２の間にひげ
ばね３３が介設される。なお、カギ部材３２はそ
の上端部に前記立上り片２９ａの上端と同方向の
斜辺を有し、着脱棒３１の下方移動でその回動習
性に抗して待避回動できると共に、その下端部に
ペダル３２ａを有し、これを踏込むことで待避回
動して着脱棒３１の係止を解くようにしてある。

つぎに保持ハンドル体３は、第１０図に示すご
とく正面視略逆Ｕ字型をなし、その高さ方向中間
部分が上下二段の補強部材３４で左右に連結され
たパイプ構造のもので、その上部のハンドルフレ
ーム３５に、左右に突出するグリツプ３６を有す
ると共に、その左右の下端部がそれぞれ外方へ略
直角に折曲げられて、車椅子の車輪受３７を形成
する。また、その側面形状は、第１１図に示すよ
うに上記補強部材３４付近でく字状に緩く屈曲
し、第１図に示すように走行体２に取付けた状態
においてグリツプ３６が走行体２端部から大きく
張り出すようにしてあり、このような屈曲部分の
補強部材３４に支持して側面視三角状に形成した
板金構造の取付本体３８が設けられる。

上記取付本体３８は、その下部に、前記着脱棒
３１を横架して支点棒２７側へ延びる左右の着座
板３９を有するもので、この着座板３９の支点棒
２７側端部には先端が開いて支点棒２７を上下方
向から挟持するＵ字状の受け金具４０が固設して
あり、受け金具４０を支点棒２７に支持し、着座
板３９を保持板２８上に着座して着脱棒３１を立
上り片２９ａとカギ部材３２で係止することで走
行体２の装着装置２４に取付けられるようになつ
ている。

第１２図は、保持ハンドル体３に装備される車
椅子の保持装置４１を示し、保持ハンドル体３の
屈曲上部のハンドルフレーム３５に配置される。
この保持装置４１は、車椅子の手押しハンドルＨ
の後方への屈曲部分をその両側で係止する左右の
係止具４２，４２を有し、この係止具４２を左右
位置決め可能に取付けた背あて棒４３が、保持ハ
ンドル体３の左右のハンドルフレーム３５に沿つ
て固定されたガイド棒４４にスライドして上下位
置決め可能に取付けられることで、係止具４２の
位置を上下方向および左右方向に調節可能とし、
これに取付け得る車椅子の適用範囲を広げてい
る。

なお、前記取付本体３８の左右の着座板３９，
３９の間の底板４５には、支持板３０に取付けて
バツテリ１０と駆動モータ６の間に介設されるス
イツチボツクス４６の操作機構が設けられてい
る。この操作機構は、底板４５を上下に貫通して
回転自在に軸支される回転軸４７の上端に、操作
ケーブル４８を巻回した従動プーリ４９を有する
と共に、回転軸４７の下端には、前記支持板３０
上に突設されるスイツチボツクス４６の蝶ツマミ
５０を回動操作する操作板５１を有する。

この操作板５１は、その中間部が上記回転軸４
７下端に枢着されて垂直面内での回動が可能にさ
れ、また、その下縁が、連結ピン５０ａを介して
二枚合せの溝付に接合構成される上記蝶ツマミ５
０の溝内に臨み、連結ピン５０ａに当接して底板
４５と平行姿勢を保つようにしてあり、操作ケー
ブル４８の引操作に応じて回動する従動プーリ４
９の動きを蝶ツマミ５０に伝達するよう構成され
る。また、操作板５１は、底板４５下面に取付け
た板ばね５２でその上縁一端部が押圧され、回転
軸４７の枢支点を中心にしてその他端上縁が底板
４５側に付勢されるもので、蝶ツマミ５０の自動
復帰するモータ停止位置に合せてその水平回動を
規制すべく、操作板５１上縁が当接する底板４５
には操作板５１両側を挟持する突起５３が形成さ
れる。

ここで、前述した操作機構の操作ケーブル４８
は、回転軸４７上端に固設した従動プーリ４９
と、保持ハンドル体３上部のグリツプ３６付近に
固着した取付板５４に枢支される駆動プーリ５５
とを連絡すべく、それぞれのプーリ４９，５５に
略１周程巻回されて巻回しの中央で一点固定され
ループを形成するものであり、第１３図および第
１４図に示すように各プーリ５５，４９の間が、
それぞれ一端を駆動プーリ５５の両側に対向配置
してハンドフレーム３５に取付けられる左右のア
ウタケーブル５６，５６で案内され、このアウタ
ケーブル５６，５６の他端が従動プーリ４９の両
側に対向配置して保持ハンドル体３の取付本体３
８側に支持されることで駆動プーリ５５の回動を
従動プーリ４９に伝達するように構成される。な
お、駆動プーリ５５には左右一対の操作レバー５
７，５７が上方の左右のグリツプ３６，３６に向
け放射状に突設されて、オペレータがグリツプ３
６，３６を両手で握つた状態で駆動プーリ５５の
回動操作を容易にしている。

以上のように構成した階段昇降機１に車椅子を
搭載するには、先ず接着装置２４のペダル３２ａ
を踏込んでカギ部材３２の着脱棒３１に対する係
止を解く。そして保持ハンドル体３のグリツプ３
６を第１５図上反時計方向に引起し、装着装置２
４の支点棒２７を中心にこれを回動して保持ハン
ドル体３の屈曲上部のハンドルフレーム３５を起
立させる。この状態では車椅子の手押しハンドル
Ｈと保持ハンドル体３のハンドルフレーム３５と
がほぼ平行となり、係止具４２による手押しハン
ドルＨの取付けが可能であると共に、ベルトクロ
ーラ１７上面はアイドラ転輪２５に規制されて低
い地上高で平坦にされ、その上部に車椅子のクロ
スバーを通過させる空間を確保している。そこで
走行体２の駆動輪１２側端部から車椅子を後方移
動し、車椅子の駆動車輪Ｗが保持ハンドル体３下
部の左右の車輪受け３７，３７に当接した走行体
２前後方向中央位置で、車椅子の保持ハンドル体
３への取付け作業を行う。その際、係止具４２
は、車椅子の車種に応じて適宜、上下および左右
の位置調節を行うものである。

しかる後、保持ハンドル体３のグリツプ３６を
図上時計方向に引倒し、取付け本体３８の着脱棒
３１を装着装置２４のカギ部材３２に係止して、
車椅子を所定地上高に保つて走行体２上に保持す
る。なお、この保持ハンドル体３の回動操作は、
車椅子の駆動車輪Ｏ付近に臨む支点棒２７を中心
としたテコ作用で行なわれるとから、比較的に軽
い力で可能である。また、この取付け作業の際
に、スイツチボツクス４６の蝶ツマミ５０を回動
操作する操作板５１は、突起５３，５３の間に規
制されてその水平回動位置が蝶ツマミ５０のモー
タ停止位置に合せられているので、蝶ツマミ５０
の溝内に臨み、その下縁が連結ピン５０ａに当接
して蝶ツマミ５０の回動操作が可能となる。

このように着座状態の車椅子を搭載した階段昇
降機１は、走行体２のハンドルグリツプ３６の突
出端側に立つオペレータにより運転されるもの
で、オペレータはグリツプ３６，３６で操向操作
を行いつつ、操作レバ５７，５７の回動操作で駆
動モータ６の正逆回転、停止の制御を行い、クロ
ーラ走行により階段の上昇、下降などの運転を行
う。

階段の昇降移動時、クローラベルト１７のラグ
１７ａが各ステツプの角部を捉えるのであつて、
このとき、車輪機構２２の２つの車輪２２６ａ，
２２６ｂは次のような動きによつて、各ステツプ
の角部を避けるのである。先ず、第１７図に示す
ように、２つの車輪のうち、降行方向前方の車輪
２２６ａがステツプＳの角部Ｅに当たると、捩り
ばね２２９により与えられた習性に抵抗して、降
行方向後方の車輪２２６ｂが他の車輪２２６ａの
つき上げにより接地する方向に運転させられ、車
輪２２６ａが角部Ｅを過ぎステツプＳの中間に移
動して、両車輪２２６ａ，２２６ｂが宙におかれ
た状態では階段の傾斜と平行な姿勢となり、クロ
ーラベルト１７のラグ１７ａがステツプＳの角部
Ｅを捉えるのを妨げない。この運動を繰返すこと
で車輪が角部Ｅにつかえずに、これを越えながら
降行できる。昇行の場合は逆の運動をしながらク
ローラベルトが角部Ｅを捉え、昇つて行くのであ
る。

また、クローラベルト１７の傾斜ガイド部１３
に45度の角度が付けられているので、階段の蹴上
げ部分で干渉されない。廊下などの平坦面では、
車輪２２６ａ，２２６ｂだけを接地させるべく、
ハンドル保持部３のハンドルグリツプ３６を押下
げ、クローラベルト１７の駆動輪上を浮かせ、こ
の状態で作業者、付添人の手押し作業で走行する
（第７図）。

階段昇降機１から車椅子を降ろす場合には、操
操作レバ５７，５７をフリーにしてスイツチボツ
クス４６の蝶ツマミ５０をモータ停止位置に自動
復帰させた後に、前述の車椅子装着作業と逆の順
序で作業を行い、走行体２の前後方向中央部で車
椅子と保持ハンドル体３との装着を解く。

車椅子の運搬作業を終え、階段昇降機１を乗用
車等のトランクルームなど比較的せまい空間内に
収容する場合には、走行体２から保持ハンドル体
３を取り外してそれぞれ分離して収容する。その
際、走行体２の駆動モータ６を制御するスイツチ
ボツクス４６は、走行体２側に設けてあり、蝶ツ
マミ５０を直接操作することにより走行体２を自
走させることができるから、トランクルームへの
収容が容易に行い得る。

以上の説明から明らかなように、この発明の車
椅子用昇降機は、クローラベルトによる走行で階
段の昇降走行ができると共に、車輪機構で平坦面
上の走行も円滑に行うことができ、その車輪機構
は常時取付けられたままであつて着脱の手間要ら
ずで、しかも階段昇降時の妨げになることがな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用される階段昇降機の一実
施例を示す全体側面図、第２図は同一部平面図、
第３図は同正面図、第４図は遊動輪の支持状態を
示す断面図、第５図は走行体の階段昇降状態を示
す説明図、第６図は運般用車輪の取付状態を示す
断面図、第７図は運搬用車輪の使用状態説明図、
第８図は装着装置を示す斜視図、第９図は装着装
置付近を示す側面図、第１０図は保持ハンドル体
の正面図、第１１図は同側面図、第１２図は、保
持装置を示す正面図、第１３図は駆動プーリ部分
の正面図、第１４図は従動プーリ部分の平面図、
第１５図は車椅子の着脱操作の説明図、第１６図
は車輪機構と走行体の関係を示す側面図、第１７
図は同機構と階段との関係を示す説明図である。 １……階段昇降機、２……走行体、３……保持
ハンドル体、４……軌道フレーム、６……駆動モ
ータ、１２……駆動輪、１３……傾斜ガイド部、
１４……遊動輪、１７……ベルトクローラ、２２
……車輪機構、２２１……基板、２２２……ボル
ト、２２３……支軸、２２４，２２８……ばね受
ピン、２２５……支板、２２６……車輪、２２７
……軸受、２２９……捩りばね、２４……装着装
置、２５……アイドラ転輪。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 駆動輪と遊動輪との間に接地面が少くとも階
   段の二段以上に跨る長さを有するクローラを巻装
   して駆動モータで自走できるよう構成された走行
   体と、この走行体に取付けられて車椅子を走行体
   上に装着保持する保持ハンドル体とを有し、車椅
   子を搭載して階段の昇降に供せられる車椅子用階
   段昇降機において、走行体はその両側で、かつ、
   保持ハンドル体寄り端部に車輪機構を備え、この
   車輪機構は中間部を枢支された支板の両端部にク
   ローラの接地面より下方に突出した車輪をもち、
   各車輪はその軸距方向に沿う線がクローラの接地
   面とほぼ平行になるように習性が与えられた構成
   としたことを特徴とする車椅子用階段昇降機。