JPS647535B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の技術分野 本発明は、画情報制御方式に関し、特に中央処
理装置とフアクシミリ装置等の画情報入出力装置
との間に画情報制御装置が接続され、簡単なハー
ドウエア構成により中央処理装置から受信した画
情報とコード情報とを該画情報入出力装置に混在
送信できるようにした画情報制御方式に関する。

(2) 技術の背景 最近、中央処理装置とフアクシミリ装置とを接
続し、フアクシミリ装置と中央処理装置との間で
画情報の送受信、中央処理装置からフアクシミリ
装置への文字情報等のコード情報の出力、および
中央処理装置からフアクシミリ装置に画情報とコ
ード情報を混在送信すること等が行なわれてい
る。中央処理装置からコード情報と画情報とを混
在してフアクシミリ装置に送信するのは、中央処
理装置があるフアクシミリ装置から受信した画情
報にフアイル名あるいは宛先等の文字を表わすコ
ード情報を付加して該フアクシミリ装置あるいは
他のフアクシミリ装置に返送する場合に行なわれ
る。この場合、フアクシミリ装置から受信される
画情報と中央処理装置において生成されるコード
情報とは通常信号形式が異なるので、これらを混
在してフアクシミリ装置に送信するためには画情
報とコード情報とをフアクシミリ装置で受信可能
な符号に変換して送信する必要がある。

(3) 従来技術と問題点 従来、フアクシミリ装置より入力され中央処理
装置に蓄積された画情報とコード情報とを混在し
てフアクシミリ装置に送信する場合には画情報と
コード情報との双方をCCITT規格による同一の
符号化方式によつて符号化して送信しなければな
らなかつた。

しかしながら、前記従来形においては、フアク
シミリ装置から中央処理装置に入力される画情報
は通常２次元符号化方式により符号化されている
ため特に問題はないが、中央処理装置で生成され
るコード情報は一旦画情報に変換した後２次元符
号化方式により符号化する必要があるため、画情
報制御装置のハードウエア量が増大し装置の価格
が高くなると共に２次元符号化のための制御が煩
雑になるという不都合があつた。

(4) 発明の目的 本発明の目的は、前述の従来形における問題点
に鑑み、中央処理装置とフアクシミリ装置との間
に画情報制御装置が接続される画情報制御方式に
おいて、中央処理装置から受信された画情報とコ
ード情報の内、コード情報については２次元符号
化方式の１次元符号化情報に変換して送信すると
いう構想に基づき、簡単なハードウエアで画情報
とコード情報とをフアクシミリ装置に混在送信す
ることを可能とすると共に、画情報制御装置にお
ける制御を簡略化し装置の価格の上昇を防止する
ことにある。

(5) 発明の構成 そしてこの目的は、本発明によれば、中央処理
装置と画情報入出力装置の中間に画情報入出力装
置を制御する画情報制御装置をそなえ、該画情報
制御装置は中央処理装置からコード情報と２次元
符号化方式の画情報とを混在して受信する場合、
該画情報についてはそのまま該画情報入出力装置
に送信し、該コード情報については画情報に変換
した後に１次元符号化し、さらに１次元符号化し
た画情報の先頭に２次元符号化方式の１次元符号
化を示すライン同期信号を付加して２次元符号化
方式の１次元符号化画情報として該画情報入出力
装置に送信することを特徴とする画情報制御方式
を提供することによつて達成される。

(6) 発明の実施例 以下、図面により本発明の実施例を説明する。
第１図は、本発明にかかる画情報制御方式が適用
されるフアクシミリ通信システムの構成を示す。
同図のシステムは、中央処理装置１、画情報制御
装置２、交換機３、およびフアクシミリ装置等の
画情報入出力装置４，５等によつて構成される。
中央処理装置１は画情報制御装置２と接続され、
画情報制御装置２は電話回線等の伝送線６を介し
て交換機３に接続されている。交換機３と各フア
クシミリ装置４，５との間はそれぞれ例えば加入
者線７，８によつて接続されている。

第１図のシステムにおいては、例えばフアクシ
ミリ装置４から交換機３、画情報制御装置２等を
介して中央処理装置１に画情報が送信され中央処
理装置１に接続された図示しないメモリに記憶さ
れる。この場合、フアクシミリ装置４から中央処
理装置１に送信される画情報は２次元符号化方式
により符号化されて送信される。中央処理装置１
はこのようにして受信した画情報に宛先あるいは
フアイル名等を付加して画情報制御装置２および
交換機３等を介してフアクシミリ装置５に送信す
る。この場合、画情報はフアクシミリ装置４から
受信した場合の符号化方式のまま、すなわち２次
元符号化方式によつて送信するがコード情報につ
いては以下に詳述するように２次元符号化方式の
１次元符号によつて送信する。

CCITT規格によると、２次元符号化方式によ
つて画情報を送信する場合は、１ライン目は１次
元符号化を示すライン同期信号EOL＋１の後に
１次元符号化された信号を送信し、２ライン目以
降はパラメータＫにより２次元符号化信号を示す
ライン同期信号EOL＋０の後に２次元符号化さ
れた信号を送信することと規定している。しかし
ながら、実際の受信側フアクシミリ装置において
は回線上のエラーを考慮しなければならないため
該パラメータＫを無視しライン同期信号EOL＋
１、EOL＋０によつて伸張している。したがつ
て、２次元符号化方式の画情報の後に、２次元符
号化方式の１次元符号化を示すライン同期信号
EOL＋１と１次元符号化された画情報とを複数
ライン連続して送信してもフアクシミリ装置は正
常に動作する。本発明においては、このような原
理を用いることにより１次元符号化機構のみを用
いて中央処理装置から送信される画情報とコード
情報とを混在送信することを可能にしている。

第２図は、中央処理装置からの画情報が画情報
制御装置で変換されてフアクシミリ装置に送信さ
れる過程を概略的に示す。同図において、Ａは中
央処理装置１から画情報制御装置２に入力される
画情報を示し、Ｂは画情報制御装置２内で行なわ
れる変換過程を示し、Ｃは画情報制御装置からフ
アクシミリ装置に送信される画情報を示す。中央
処理装置１から出力される画情報ＡのうちＴ１は
２次元符号化方式の画情報を示し、本画情報は画
情報制御装置２において何らの変換をも受けるこ
となくフアクシミリ装置に送信される。これに対
して、コード情報Ｔ２は画情報制御装置２内の１
次元符号化機構により、２次元符号化方式の１次
元符号化を示すライン同期信号EOL＋１が付加
され、２次元符号化方式の１次元符号化画情報Ｔ
３としてフアクシミリ装置に送信される。

第３図は、画情報制御装置内の１次元符号化機
構における処理手順を示す。同図に示すように、
まず、中央処理装置により画情報を受信し、受信
した画情報がコード情報か否かを判定する。受信
した画情報がコード情報でない場合は２次元符号
化方式の画情報であると判断し、受信データをフ
アクシミリ装置に送信する。もし、受信した画情
報がコード情報である場合は、受信したコード情
報を画情報に変換し、変換された画情報を行単位
に１次元符号化する。さらに１次元符号化した画
情報の先頭に２次元符号化方式の１次元符号化を
示すライン同期信号すなわちEOL＋１を付加す
る。このライン同期信号EOL＋１は２進数で表
わすと“0000000000011”となる。このようにし
てライン同期信号を付加した１次元符号化画情報
をフアクシミリ装置に送信した後、画情報終了信
号が受信されたか否かを判定する。もし画情報終
了信号が受信されていない場合は中央処理装置よ
り再び画情報を受信して前述と同様の処理を行な
う。そして、画情報終了信号が受信された場合は
画情報受信終了として処理を終わる。

(7) 発明の効果 このように、本発明によれば、１次元符号化機
構のみを用いることによつて中央処理装置により
受信される画情報とコード情報を混在してフアク
シミリ装置に出力することが可能になり、画情報
制御装置のハードウエアが減少し、制御手順が簡
略化される。したがつて、画情報制御装置の信頼
性も向上し価格の上昇が防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる画情報制御方式が適用
されるフアクシミリ通信システムの構成を示す概
略的ブロツク回路図、第２図は本発明の１実施例
としての画情報制御方式による符号変換過程を示
す説明図、そして第３図は第１図に示される画情
報制御装置における１次元符号化機構の処理手順
を示すフローチヤートである。 １……中央処理装置、２……画情報制御装置、
３……交換機、４，５……画情報入出力装置、６
……伝送線、７，８……加入者線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中央処理装置と画情報入出力装置の中間に画
   情報入出力装置を制御する画情報制御装置をそな
   え、該画情報制御装置は中央処理装置からコード
   情報と２次元符号化方式の画情報とを混在して受
   信する場合、該画情報についてはそのまま該画情
   報入出力装置に送信し、該コード情報については
   画情報に変換した後に１次元符号化し、さらに１
   次元符号化した画情報の先頭に２次元符号化方式
   の１次元符号化を示すライン同期信号を付加して
   ２次元符号化方式の１次元符号化画情報として該
   画情報入出力装置に送信することを特徴とする画
   情報制御方式。