JPS647522Y2 - - Google Patents

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JPS647522Y2
JPS647522Y2 JP1978054879U JP5487978U JPS647522Y2 JP S647522 Y2 JPS647522 Y2 JP S647522Y2 JP 1978054879 U JP1978054879 U JP 1978054879U JP 5487978 U JP5487978 U JP 5487978U JP S647522 Y2 JPS647522 Y2 JP S647522Y2
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operating
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adjusting screw
headlamp
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案前照灯取付装置を以下の項目に従つて説
明する。
A 産業上の利用分野 B 考案の概要 C 従来技術 a 一般的背景 b 従来の前照灯取付装置の一例〔第1図〕 D 考案が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段 F 実施例〔第2図乃至第6図〕 a 前照灯ユニツト〔第2図,第3図〕 b 操作端末〔第4図,第5図〕 c L字状リンク〔第4図乃至第6図〕 d 動作 G 考案の効果 A 産業上の利用分野 本考案は新規な前照灯取付装置に関し、特に、
前照灯の照射角度を自動又は手動によつて遠隔操
作する装置の操作端末を備えた前照灯取付装置で
あつて、前記操作端末により傾動される前照灯の
後方においてこれと車体又は車体に固定された部
材との間のスペースが狭い場合にあつても操作端
末を配置することができ、また、操作端末をその
取付箇所が変つても互換性を有するようにすると
ともに、各動作部分の動きがスムーズになるよう
にしたものである。
B 考案の概要 本考案前照灯取付装置は操作端末の操作子と傾
動部材に取着された連結手段(アジヤステイング
スクリユー)との間にL字状リンクを介在せしめ
ることにより、当該操作子の動作方向と連結手段
の作用方向とを略直角に異ならしめ、前照灯に操
作端末を取り付けたときその後方に突出する操作
端末の突出量を少なくすることができるようにす
るとともに、前記L字状リンクの一方の腕と操作
端末の操作子との間及びL字状リンクの他方の腕
とアジヤステイングスクリユーの一端部がねじ込
まれた摺動杆との間をそれぞれ球継手を介して連
結することにより、各動作部分の動きをスムーズ
にすることができるようにしたもである。
C 従来技術 a 一般的背景 車輌用、特に自動車用の前照灯においては、車
輌前方の障害物を良く照射して運転に支障を来た
さないようにすることが要求されていると同時
に、対向車の運転者や通行人に対して眩惑光線を
照射しないようにすることが重要である。この2
つの要求を満足するため、車輌用前照灯にあつて
は、照射指向性を良くすると共にその取付装置に
よつて照射角度を厳密に制御することが行なわれ
ている。そのために、車輌用の前照灯装置は、前
照灯を車体に取り付けた後においても前照灯の照
射角度を調整することができるようにするための
エイミング機構を備えており、車輌の組立が完了
したときに、このエイミング機構によつて、無負
荷状態(誰も乗つていない状態か又は運転者が一
人乗つた状態)で理想的な照射角度を得ることが
できるように、車体に対する前照灯の取付角度を
調整するようにされている。勿論、このように調
整された車輌が使用に供されてからも、定期的に
又は不定期に前照灯の照射角度をチエツクして上
記エイミング機構によつて前照灯が常に正しい照
射機能を果し得るように調整するわけである。こ
れらの照射角度の調整を初期エイミングと云い、
そのための調整機構を初期エイミング機構と称す
る。
ところが、車輌は、それに人又は物を積載して
運搬することをその役割とするものである。そし
て、車輌はサスペンシヨン機構を備えているもの
であるので、物を積載して荷重が加わつた場合に
は、当然車体の傾きに変化が生ずる。即ち、車体
前部に荷重が加われば、前部が沈み、前照灯の照
射角度は下向きになり過ぎて、運転者が前方をよ
く見渡すことができなくなり、逆に車体後部に荷
重が加われば、後部が沈み込み、前照灯の照射角
度が上向きとなり、対向車の運転者や歩行者に対
する眩惑光線を発することになり、これも交通の
安全を著しく妨げる結果となる。そこで、最近
は、車体に加わる荷重の状態に応じて、自動的に
又は運転室からの手動操作によつて前照灯の照射
角度を調整することのできるいわゆるレベリング
機構の装備する試みが為されている。
b 従来の前照灯取付装置の一例〔第1図〕 そして、従来における初期エイミング機構とレ
ベリング機構とを備えた前照灯取付装置には、例
えば、第1図に示したようなものがある。
即ち、前照灯ユニツトSBとマウンテングリン
グaとリテーニングリングbとの間に挾着状に保
持し、マウンテングリングaを車体に固定された
ハウジングcに対して角度調整自在に取り付けた
ものである。dはアジヤステイングスクリユー
で、その頭部eはマウンテングリングaに設けら
れたダルマ状の孔fと係合し、先端はハウジング
cに固定されたセルフロツキングナツトgに螺合
され、更に、スクリユーdに外嵌されたコイルス
プリングhがマウンテングリングaの裏面とハウ
ジングcとの間で縮設されている。
そして、マウンテングリングaとハウジングc
との間のこのような連結構造はA及びBの2箇所
に設けられている。マウンテングリングaの周上
に箇所A,Bから隔てられたもう一つの箇所Cは
初期エイミング機構とレベリング機構とを兼ねる
構造によつてマウンテングリングaとハウジング
cとが連結されている。iはレベリング装置の操
作端末でハウジングcに固定されている。このレ
ベリング装置は液圧式のものであり、操作端末i
はシリンダjと該シリンダj内の液圧の変化に応
じてシリンダjに対して出入するピストンkとを
含み、輸液管lを介して図示しない自動又は手動
の操作部と連結され、該操作部の操作によりシリ
ンダj内の液圧の変化に応じてピストンkが前進
又は後退するようになつている。mは頭部nから
稍隔たつた位置に鍔oが形成されたアジヤステイ
ングスクリユーでその頭部nと鍔oとの間にマウ
ンテングリングaのダルマ状の孔pの周縁を挾持
し、先端は操作端末iのピストンkに螺入されて
いる。
しかして、このような前照灯取付装置において
は、3本のアジヤステイングスクリユーd、d及
びmを適宜に操作(回転)することにより初期エ
イミングが為され、又自動あるいは手動による操
作端末iの動作(ピストンkの前進又は後退)に
よつて車体に加わる荷重の変化に応じたレベリン
グが為されることになる。即ち、シリンダj内の
液圧の上昇によつてピストンkが前進して前照灯
ユニツトSBを上向きになる方向に傾動し、液圧
の下降によつてピストンkが後退して前照灯ユニ
ツトSBを下向きになる方向に傾動するようにな
つている。しかも、シリンダj内の液圧が下降し
たときのピストンkの応答性を良くすると共に液
圧系に液漏れが生じた場合にピストンkを後退さ
せ前照灯ユニツトSBを下向きにするためのスプ
リングがシリンダj内に設けられている。
D 考案が解決しようとする問題点 上記従来の前照灯取付装置にあつては、操作端
末の操作子の動作方向が傾動部材である前照灯ユ
ニツトの連結手段の作用方向と一致していたた
め、傾動部材である前照灯の後方において、それ
と車体又は車体に固定される部材との間のスペー
スが狭い場合には操作端末を取り付けることがで
きず、あるいは、操作端末を取り付けるためのス
ペースを確保するために車輌そのものの設計上の
自由度を制約してしまうという問題があつた。
そして、かかる問題は上述した前照灯取付装置
において説明した減圧式の操作端末に限らず、例
えば、モータの駆動により操作子をその軸方向に
移動するようにした操作端末であつても、また、
操作部との連結をワイヤ等によらしめる操作端末
にあつても同様の問題があつた。
そして、特に、前記従来の液圧式の操作端末を
備えた前照灯取付装置にあつては、以下に述べる
ような問題があつた。
即ち、車種によつてはレベリング機構の操作端
末iを第1図に示すように、前照灯ユニツトSB
の下方部分に取り付けるに充分なスペースを確保
することができない場合があり、このような場合
には前記操作端末iを前照灯ユニツトSBの上方
部分に取り付けなければならないことになる。し
かしながら、レベリング部を上方に配置すると、
操作端末iにはピストンkの応答性を良くすると
共に液圧系に液漏れが生じた場合にピストンkを
後退させるためのスプリングが設けられているた
め、液漏れ事故が起つた場合、前照灯ユニツト
SBは上向きとなつてしまい対向車の運転車や歩
行者に対する眩惑光線を出してしまうことにな
る。もちろん、このことは、スプリングの作用方
向を逆にすることによつて、即ち、液漏れ事故が
生じた場合、ピストンが前進するようにすること
によつて解決されるが、すると、レベリング部を
上方に設ける場合には下方用に形成された操作端
末を用いることができず、それぞれに専用の操作
端末を必要とし不経済であるし、又、スプリング
の作用方向を逆にするためには、圧液流入孔をシ
リンダの前部に設けなければならず、操作端末の
取付け上好ましくなく、更に、シールを必要とす
る箇所が増加する等して操作端末の構造が複雑化
してコストアツプを招くことになる。更に又、車
種によつては操作端末をそのピストンの動作方向
と前照灯ユニツトの光軸方向とが一致するように
取り付けることができない場合があり、このよう
な場合には従来はレベリング調整が必要であるに
も拘らず、レベリング機構を装置し得なかつたの
が実状である。
E 問題点を解決するための手段 そこで、本考案前照灯取付装置は、操作端末の
操作子と傾動部材に取着された連結手段との間に
L字状リンクを介在せしめ、かつ、L字状リンク
の一方の腕と操作子との間及びL字状リンクの他
方の腕とアジヤステイングスクリユーの一端部が
ねじ込まれた摺動杆との間を夫々球継手を介して
連結したものである。
従つて、本考案前照灯取付装置によれば、操作
端末の操作子と連結手段(アジヤステイングスク
リユー)との間にL字状リンクを介在せしめたの
で、操作端末の操作子の動作方向と連結手段(ア
ジヤステイングスクリユー)の作用方向とを略直
角に異ならせることができるとともに、L字状リ
ンクの腕と他部材との間の連結に球継手を介在せ
しめたので、これらの動きをスムーズにすること
ができ、結果として、傾動部材(前照灯ユニツ
ト)車体又は車体に固定された部材との間が狭い
場合にあつても当該操作端末を取り付けることが
できるものであり、更には、操作端末をその取付
箇所が変つても互換性を有するようにし、一々専
用の操作端末を用意する必要がなく、コストダウ
ンに寄与することができるようにしたものであ
る。
F 実施例〔第2図乃至第6図〕 以下に、本考案前照灯取付装置の詳細を添付図
面に示した実施例に従つて説明する。
第2図乃至第6図は本考案前照灯取付装置の実
施の一例を示すものであり、これは、レベリング
部を傾動部材である前照灯ユニツトの上方部分に
取り付けるようにしたものである。
a 前照灯ユニツト〔第2図,第3図〕 図中RHLは前照灯ユニツトであり、これは金
属製の反射鏡1の前方開口部にレンズ2が被着さ
れ、該反射鏡1とレンズ2とによつて画成された
空間内に図示しない光源体(例えば小型電球)が
装着されて成るものである。3は反射鏡1の下側
の左右両隅部から突設された耳片であり、該、耳
片3には後述のアジヤステイングスクリユーと係
合するダルマ状の孔4が形成されている。又、反
射鏡1の上方部分にもダルマ状に孔5を有する耳
片6が形成されている。そして、このように形成
された前照灯ユニツトRHLは車体に取り付けら
れた前照灯取付部材即ち車体側部材7の前方に配
置される。8,8はアジヤステイングスクリユー
であり、その頭部は前照灯ユニツトRHLの下側
の左右隅部に突設された耳片3,3のダルマ状の
孔4に係合され、先端部は前記車体側部材7に固
定されたセルフロツキングナツト9に捩じ込ま
れ、そして、コイルスプリング10が車体側部材
7と耳片3との間でアジヤステイングスクリユー
8に外嵌状に縮設されている。11は前記とは別
のアジヤステイングスクリユーであり、その頭部
は前照灯ユニツトRHLの反射鏡1の上方部分に
突設された耳片6のダルマ状の孔5に係合されて
いる。
b 操作端末〔第4図,第5図〕 12はレベリング装置の操作端末であり、液圧
式のものである。この操作端末12はシリンダ1
3とピストン14とを含み、輸液管15を介して
図示しない自動又は運転室における手動の操作部
と連結され、該操作部の操作によるシリンダ13
内の液圧の上昇によつてピストン14が前進即ち
シリンダ13から押し出される方向に移動し又液
圧の降下によつてピストン14が後退即ちシリン
ダ13内に入り込む方向に移動するようになつて
おり、シリンダ13内には液圧が降下したときの
ピストン14の応答性を良くするためにピストン
14を常にシリンダ13内に引き込むように作用
するスプリング(図示しない)が装置されてい
る。シリンダ13の外周壁にはフランジ16が突
出形成され、該フランジ16のとピストン側にそ
れと稍間隔を置いていくつかの突条17が形成さ
れている。そして、この操作端末12のピストン
14の先端には球状の凹部18が形成されてい
る。尚、19はシリンダ13とピストン14との
間を封止するためのシール部材である。46は金
属製のブラケツトであり、該ブラケツト46は例
えば金属板を折り曲げて形成される。即ち、支持
部74の両側部分が下方に折り曲げられ側片4
8,49が形成され、該側片48,49の一端部
が反対方向に折曲されて固定片50,51が形成
され、一方の側片48の下縁の一部が更に下方に
延ばされて取付片52が形成され、更に他方の側
片49の下縁の一部が他方の側片48方向に且つ
支持部47と平行にあるように折曲されて支持片
53が形成されて成るものである。取付片52に
は操作端末12を取り付けるための取付孔54が
形成されており、該取付孔54にはシリンダ13
に設けられた突条17が通る切欠55が形成され
ている。そして、操作端末12はフランジ16の
前側に板状バネ材によつて形成されたウエーブワ
ツシヤ32を外嵌された状態でブラケツト46の
取付片52に形成された取付孔54にフランジ1
6のところまで挿通される。このとき、突条17
は取付孔54に形成された切欠55を通つて反対
側に臨まされる。そこで、操作端末12を稍回転
させて、突条17と切欠55との位置がずれるよ
うにすれば、ウエーブワツシヤ32がフランジ1
6とブラケツト46の取付片52との間で圧縮さ
れ、操作端末12が取付片52に取り付けられ
る。従つてブラケツト46の固定片50,51を
車体側部材7の後側(第4図における上側)にネ
ジ止め等によつて固定することによつて操作端末
12はそのピストン14の動作方向が前照灯ユニ
ツトRHLの光軸と略直交する状態で車体側部材
7に取り付けられる。
c L字状リンク〔第4図乃至第6図〕 56はブラケツト46の支持部47支持片53
との間に取り付けられた軸57を中心にして揺動
する略L字状のリンクであり、該リンク56の一
方の腕58は前照灯ユニツトRHLの耳片6に係
着されたアジヤステイングスクリユー11と連結
され又他方の腕59は操作端末12のピストン1
4と連結される。即ち、アジヤステイングスクリ
ユー11と連結される腕58の一端はその先端の
アジヤステイングスクリユー11と対向した球状
凹部60が形成されている。そして、凹部60と
アジヤステイングスクリユー11とを結んだ線上
にある車体側部材7の部分には角孔61が形成さ
れており、該角孔61に摺動杆62が挿通され、
この摺動杆62を介してアジヤステイングスクリ
ユー11とリンク56の一方の腕58とが連結さ
れる。摺動杆62は前記角孔61に挿通し得るよ
うに横断面形状が角形を為す摺動部63との一端
部にそれと一体に形成された球状部64とから成
るものであり、摺動部63の球状部64が形成さ
れていない側の端部にはアジヤステイングスクリ
ユー11を捩じ込むための受孔65が形成されて
おり該受孔65の周縁部にはアジヤステイングス
クリユー11に外嵌されるコイルスプリング44
の一端部を受け入れる受溝66が形成されてい
る。このように形成された摺動杆62はその摺動
部63が車体側部材7に形成された角孔61にそ
の前方から挿入され、球状部64はリンク56の
アジヤステイングスクリユー11と連結される側
の腕58に形成された球状凹部60に嵌着され、
ここに玉継手が構成される。そして、この摺動杆
62の受孔65にアジヤステイングスクリユー1
1の先端ネジ部をそれにコイルスプリング44を
外嵌した状態で捩じ込み、コイルスプリング44
をワツシヤ43と摺動杆62の受溝66との間に
縮設することによつて、リンク56は摺動杆62
を介してアジヤステイングスクリユー11と連結
される。又、操作端末12のピストン14と連結
される腕59は斜め下方を向くように傾けられて
おり、そして、先端がピストン14と対向するよ
うに形成されている。該腕59にはピストンに対
向した面に開口した球状凹部67が形成されてお
り、該凹部67にはピストン14に連絡された前
記連絡杆40の他方の球状体41が嵌着され、こ
れによつてリンク56とピストン14とが連結さ
れるようになつている。尚、68,69はリンク
56に形成された2つの球状凹部60,67外壁
に弾性を付与するために形成された切欠である。
d 動作 しかして、前照灯ユニツトRHLのエイミング
調整は3本のアジヤステイングスクリユー8,
8,11を操作(回転)することによつて行なわ
れる。そして、車体に加わる荷重が変化して前照
灯ユニツトRHLの照射角度が狂うと、自動によ
つて又は運転室内における手動操作によつて操作
端末12が動作される。
即ち、車体後部に荷重が加わつて前照灯ユニツ
トRHLが上向きになり過ぎた場合には、ピスト
ン14が後退、即ち、シリンダ13内に入る方向
に移動し、それに伴つてリンク56が反時計回り
方向に回動するため、摺動杆62はアジヤステイ
ングスクリユー11を前進させる方向に移動し、
これによつて前照灯ユニツトRHLは下向きにな
るように回動させる。又、車体前部に荷重が加わ
つて前照灯ユニツトRHLが下向きになり過ぎた
場合には、ピストン14が前進、即ち、シリンダ
13から押し出される方向に移動し、それに伴つ
てリンク56が時計回り方向に回動するため、摺
動杆62はアジヤステイングスクリユー11を後
退させる方向に摺動し、これによつて前照灯ユニ
ツトRHLは上向きになるように回動させる。
このように、前照灯ユニツトRHLの上方部分
に設けられた操作端末12の動作によつて、車体
に加わる荷重の変化に応じた前照灯ユニツト
RHLの照射角度の調整が為されることになる。
そして、液漏れ事故が起つた場合には、ピストン
14はシリンダ13内に装置されたスプリングに
よつて後退せしめられるが、そのピストン14の
作用方向がアジヤステイングスクリユー11に伝
えられる間にリンク56を介して変更されるた
め、ピストン14が後退するに従つて前照灯ユニ
ツトRHLは下向きになるように回動され、対向
車の運転者あるいは歩行者に対して眩惑光線を発
しない状態に維持される。
また、上記においては、リンク56を構成する
一方の腕59がブラケツト46の支持部47に対
してある角度をもつて傾けられその分前照灯ユニ
ツトRHLの後方への突出量は少なくなるように
形成されているため、ブラケツト46の奥行きを
小さくし操作端末12の取付箇所を前照灯ユニツ
トRHLに少しでも近づけることができ、従つて
装置のコンパクト化に寄与することができる。
G 考案の効果 以上に述べたところから明らかなように、本考
案前照灯取付装置は、前照灯の光軸を調整するた
めに傾動される傾動部材と車体又は車体に固定さ
れる部材との間を傾動可能に連結し、傾動部材に
自動又は手動による操作によつて前後に移動する
操作子を含む操作端末の該操作子と連結されるア
ジヤステイングスクリユーを設け、該操作端末を
車体又は車体に固定される部材に固定し、該操作
端末の操作子と前記アジヤステイングスクリユー
との間に略直角の屈曲部を有するL字状リンクが
介在され、該L字状リンクはその屈曲部を支点と
して回動され、一方の先端部の内側部と前記操作
端末の操作子とを球継手状に連結すると共に、前
記操作端末の方を向いた他方の先端部には摺動杆
が球継手状に連結され、該摺動杆には前記アジヤ
ステイングスクリユーの一端部がねじ込まれ、該
アジヤステイングスクリユーの他端は傾動部材に
対して螺合され、前記アジヤステイングスクリユ
ーにはコイルスプリングが前記傾動部材後面と前
記摺動杆前面との間で外嵌状に縮設されたことを
特徴とする。
従つて、本考案前照灯取付装置によれば、傾動
部材と操作端末との間にL字状リンクを介在せし
めたので、操作端末の操作子の動作方向と傾動部
材の連結手段の作用方向とを直交せしめることが
でき、操作端末の設置方向を如何ようにもするこ
とができ、従つて操作端末をその作動方向が傾動
部材の傾動方向に延びる方向と一致するように取
り付けるだけのスペースがない場合でも極めて簡
単に取り付けることができるとともに、L字状リ
ンクの一方の腕と操作端末との間及びL字状リン
クの他方の腕とアジヤステイングスクリユーの一
端部がねじ込まれた摺動杆との間を夫々球継手を
介して連結したので、各動作部分の動きをスムー
ズにすることができるという優れた効果がある。
また、本考案前照灯取付装置は、操作端末の操
作子の動作を連結手段に伝達する間に、それらの
間にL字状リンクを介して操作子の作用方向を替
えることができるようにしたため、構造上傾動部
材の下方部分にしか取り付けられなかつた操作端
末を傾動部材の上方部分にも取り付けることがで
き、従つて、従来のように取付箇所によつてそれ
ぞれ専用の操作端末を用意する必要がなくなり、
部品管理の省力化及び製造コストの低減化を図る
ことができる。
尚、上記実施例においては、前照灯ユニツトを
(直接的に)保持する部材を反射鏡に突設された
耳片としアジヤステイングスクリユーをこの耳片
に係着するようにした前照灯取付装置を示した
が、これに限られる必要はなく、例えば、第1図
に示されるように、前照灯ユニツトを(間接的
に)保持する部材をリテーニングリングと共同し
て前照灯ユニツトを保持するマウンテングリング
としアジヤステイングスクリユーを該マウンテン
グリングに形成された取付片に係着するようにし
た前照灯取付装置であつても差し支えなく、又、
反射鏡のみを傾動できるようにしたタイプの前照
灯装置に適用しても良い。又、本考案の実施例に
おいては、角形の前照灯ユニツトを示したが、い
わゆる円形の前照灯ユニツトであつても良いこと
は云うまでもない。更に、本考案の実施例におい
ては、前照灯ユニツトは反射鏡が金属製であるい
わゆるメタルバツク式のものであるが、これに限
らずオールグラス形のシールドビーム球であつて
も適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の前照灯取付装置の一例を示し、
Aは正面図、BはA図のB−B線に沿つて切断し
た断面図、第2図乃至第6図は本考案前照灯取付
装置の実施の一例を示し、第2図は正面図、第3
図は第2図の−線に沿つて切断した断面図、
第4図はレベリング部の拡大横断平面図、第5図
は第4図の−線に沿つて切断した断面図、第
6図は操作端末を省いたレベリング部の分解斜視
図である。 符号の説明、RHL……前照灯ユニツト、3,
6……前照灯ユニツトを直接又は間接に保持する
部材(耳片)、7……車体又は車体に固定される
部材(車体側部材)、8……アジヤステイングス
クリユー、11……アジヤステイングスクリユ
ー、12……操作端末、14……操作子(ピスト
ン)、44……コイルスプリング、56……L字
状リンク、62……摺動杆、67,41,60,
64……球継手。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 前照灯の光軸を調整するために傾動される傾動
    部材と車体又は車体に固定される部材との間を傾
    動可能に連結し、 傾動部材に自動又は手動による操作によつて前
    後に移動する操作子を含む操作端末の該操作子と
    連結されるアジヤステイングスクリユーを設け、 該操作端末を車体又は車体に固定される部材に
    固定し、 該操作端末の操作子と前記アジヤステイングス
    クリユーとの間に略直角の屈曲部を有するL字状
    リンクが介在され、 該L字状リンクはその屈曲部を支点として回動
    され、 一方の先端部の内側部と前記操作端末の操作子
    とを球継手状に連結すると共に、前記操作端末の
    方を向いた他方の先端部には摺動杆が球継手状に
    連結され、該摺動杆には前記アジヤステイングス
    クリユーの一端部がねじ込まれ、該アジヤステイ
    ングスクリユーの他端は傾動部材に対して螺合さ
    れ、前記アジヤステイングスクリユーにはコイル
    スプリングが前記傾動部材後面と前記摺動杆前面
    との間で外嵌状に縮設された ことを特徴とする前照灯取付装置。
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