JPS647177Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、建具内方に形成された開口部内にガ
ラスを装着してなる中抜き窓に関するものであ
る。

（従来の解決すべき問題点） ドア等の建具にガラスを嵌込んだ中抜き窓を形
成する際には、建具に形成された開口部内にあら
かじめ枠組みされた額縁内にガラスを嵌着したガ
ラスユニツトを嵌合しこれを取付けていた。その
さい建具に形成する開口部の寸法をガラスユニツ
トの寸法と合わせるのには手間がかかるばかりで
なく、建具本体のパネル巾を合わせたガラスユニ
ツトが必要であり、さらに中抜き窓のガラスが破
損した場合には、ガラスユニツト全体を取り換え
ることとなる等の問題点があつた。

（考案の目的） 本考案は前記問題点を解決すべくなされたもの
で、建具本体のパネル巾の変化に対応できガラス
交換も容易で、さらにガラス巾の変化にも対応で
きる中抜き窓を提供することを目的とする。

（考案の構成） 本考案は、建具本体Ａに形成された開口部周縁
に表裏面から装着されガラスＢを挾持する第一額
縁１および第二額縁２とからなり、前記第一額縁
１は本体に当接する挾持片４と、該挾持片４から
延在し開口部内周面に添接する固定片５および前
記挾持片４端部から開口中心周方向に突設された
ガラス挾持部６からなり、 前記第二額縁２は第一額縁１の挾持片４と相対
向して本体Ａを挾持する挾持片７、および固定片
５を挾んで開口部内周面に添設され開口部内周方
向に開口するビス取付溝８を有する固定部９とか
らなり、 第一額縁１および第二額縁２はビス部材１０に
より開口部内周縁に装着され、前記ビス取付溝８
内には、ガラス挾持部６方向に突設された舌片１
１を有する弾性部材３をビス部材３が隠されるよ
う長手方向にわたつて嵌合されてなることを特徴
とする中抜き窓である。

（実施例） 第一額縁１は断面略Ｆ字状に形成されており、
建具本体Ａに形成された開口部の内周面ａに当接
されるべき固定片５と、該固定片５端部から垂直
に形成された挾持片４および該挾持片４端部から
固定片５と平行に折れ曲がりその先端にガスケツ
ト１２を嵌合してなるガラス挾持部６とからなつ
ている。

また、第二額縁２は、リツプ溝状のビス取付溝
８を形成する固定部９と、該固定部９の溝開口側
一端から額縁巾方向に突設され、ビス取付溝８の
開口する方向と逆方向に直角に折れ曲がる挾持片
７とからなつている。

この第一額縁１および第二額縁２は、建具本体
Ａの内方に形成された開口部内周縁に装着され
る。

まず、第一額縁１の固定片５を開口部内周面ａ
に当接させ、挾持片４を開口部内周縁に当接させ
る。ガラスＢをガラス挾持部６のガスケツト１２
に密着させて開口部内に設置した後、第二額縁２
の固定部９を、ビス取付溝８が開口部中心方向に
開口するように第一額縁１の固定片５上に添設
し、挾持片７を開口部内周縁に当接させる。

このとき、建具本体Ａの開口部内周縁は二つの
挾持片４および７とにより表裏面から挾持されて
いる。

このように配設された第一および第二額縁は、
ビス取付溝８内から開口部中心方向より本体Ａに
螺入されるタツピングネジ等のビス部材１０によ
り開口部内周縁に装着される。すなわち第二額縁
２の固定部９により第一額縁１の固定片５を開口
部内周面ａとの間に挾持して固定するのである。

ところで、ビス部材１０はビス取付溝８内に取
付けられているため、額縁の表面には表われな
い。

次に、ビス取付溝８内に、一隅角部から突出す
る舌片１１を有する弾性部材３を、舌片１１がガ
ラス挾持部６方向に突出するように長手方向にわ
たつて嵌合する。ここでビス部材１０は額縁内に
完全に隠蔽され、ガラスＢはガラス挾持部６のガ
スケツト１２および弾性部材３の舌片１１との間
に嵌着され、中抜き窓が形成されるのである。

建具本体Ａのパネル巾Ｗに応じて前記第一およ
び第二額縁を取付けるには、第二額縁２を開口部
の見込方向に移動させて巾調整を行う。また、ガ
ラスＢの巾Ｗに応じて、弾性部材３の舌片１１の
長さを調整する。なおガラス巾の変化が少なけれ
ば、舌片１１の弾性にまかせてガラスを挾持す
る。（第３図、第４図参照） （考案の効果） 本考案によれば次のようなすぐれた効果が期待
できるものである。

開口部に添つて額縁を取付けてゆくため窓の
大きさを自由に決められる。

ガラスが破損した場合にもガラスだけの交換
が可能であり、またガラス巾を変える際も、弾
性を有する舌片によりガラスを嵌着しているた
め特別な作業を必要としない。

弾性部材１１はガラスおさえだけではなくビ
ス隠しの役目も果たし、ビス部材１０が表面に
露出せず外観よい中抜き窓となる。

建具本体のパネル巾に対応して取付可能であ
るため、どのようなパネル巾の建具にも利用で
き合理的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は中抜き窓を形成した建具の全体図、第
２図は第１図の−線断面図、第３図はパネル
巾の変化に対する実施例、第４図はガラス巾の変
化に対する実施例を示す断面図である。 １……第一額縁、２……第二額縁、３……弾性
部材、４……挾持片、５……固定片、６……ガラ
ス挾持部、７……挾持片、８……ビス取付溝、９
……ビス取付部、１０……ビス部材、１１……舌
片、１２……ガスケツト、Ａ……建具本体、Ｂ…
…ガラス、Ｗ……パネル巾、ｗ……ガラス巾。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 建具本体Ａの内方に開口部を形成し、該開口部
   にガラスＢを装着してなる中抜き窓であつて、前
   記ガラスは本体Ａの開口部周縁に表裏面から装着
   される第一額縁１と第二額縁２とによつて挾持さ
   れてなり、 前記第一額縁１は本体Ａに当接する挾持片４と
   該挾持片４から延在し開口部内周面に添接する固
   定片５および前記挾持片４端部から開口部中心方
   向に突設されたガラス挾持部６からなり 前記第二額縁２は第一額縁１の挾持片４と相対
   向して本体Ａを挾持する挾持片７、および固定片
   ５を挾んで開口部内周面に添設され、開口部内周
   方向に開口するビス取付溝８を有する固定部９と
   からなり、 第一額縁１および第二額縁２はビス部材１０に
   より開口部内周縁に装着され、前記ビス取付溝８
   内には、ガラス挾持部６方向に突設された舌片１
   １を有する弾性部材３を嵌合してなることを特徴
   とする中抜き窓。