JPS646671B2 - - Google Patents

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JPS646671B2
JPS646671B2 JP58105265A JP10526583A JPS646671B2 JP S646671 B2 JPS646671 B2 JP S646671B2 JP 58105265 A JP58105265 A JP 58105265A JP 10526583 A JP10526583 A JP 10526583A JP S646671 B2 JPS646671 B2 JP S646671B2
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JP
Japan
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water
shellac
weight
recording ink
inkjet recording
Prior art date
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Expired
Application number
JP58105265A
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English (en)
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JPS59230071A (ja
Inventor
Ryuichi Shimizu
Yasuki Mori
Osamu Isoo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、インクジエツト印字方式において使
用するインクに関するもので、特に、果実、タマ
ゴ等の食品表面に印字するのに適したインク組成
物に関する。
〔発明の背景〕
インクジエツト印字方式に用いるインクは、特
性上種々の要求がなされ、特に粘度、表面張力、
抵抗率、比重等は下記のような一定の値を示すこ
とが要求されている。
粘度(20℃) 1〜 6cp 抵抗率 1000Ω・cm以下 表面張力 50〜60dyne/cm 比重 0.8〜1.2 インクジエツト記録は装置部がインクと接触す
ること、また印字体に接触しないインクは自動的
に集められ、回収タンクから再使用されるため、
蒸発による溶剤の損失およびインク補充が必要な
ことから、水系のインクが主に使用されてきた。
しかし、果実、タマゴ等の表面の印字に使用す
る場合は比較的不溶性または耐水性でなければな
らない。これまで使用されてきたインクは従来の
水性インクの改良されたもので、組成はたとえ
ば、筆記用あるいはフエルトペン用の水溶インク
と基本的に同一であり、つまり防止のために常温
で不揮発性の溶剤等がさらに加えられたものであ
る。
これらのインクジエツト記録用インクでは、果
実、タマゴ等の食品表面に印字する場合、印字後
耐水性、密着性が不完全であるという問題があつ
た。このような問題点を解消しうるインクジエツ
ト記録用インクとして、セラツクをモルホリンに
より水溶化したバインダと、水および必要に応じ
てエタノールと、水溶性染料とを含むインク組成
物が提案されている(特開昭53−127010、特開昭
54−1103)。
しかしこのインクジエツト記録用インクで印字
した果実やタマゴ等を湿度の高い屋外や冷蔵庫等
に保管した場合、その保管雰囲気中の湿分により
セラツクが再び水溶化される結果、印字部分の耐
水性や密着性が長期的にみると低下する問題があ
つた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、印字後の耐水性及び密着性を
より完全なものとできるインクジエツト記録用イ
ンクを提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明者らは、セラツクをモルホリンにより水
溶化したバインダを用いる場合、印字後の乾燥を
比較的高温下で行なうとセラツクとモルホリンが
完全に分離するがしかし印字対象物が食品の場合
常温下で乾燥するためセラツクとモルホリンが完
全に分離することなく、吸湿性液状のモルホリン
が残存することを確認した。
そこで本発明者らはセラツクを水溶化させる成
分として、印字後常温で揮発する成分又は印字後
固体として残存し、かつ食品衛生上問題のない成
分に着目し、かつこのような成分について鋭意検
討した結果、アンモニア、硼砂又は炭酸ソーダが
有効であることを見い出した。
本発明は、このような知見に基づいて達成され
たものであつて、アンモニア、硼砂および炭酸ソ
ーダのいずれか1種以上で水溶化されたセラツク
と、食品衛生上許容されうる水溶性染料と水とを
含むことを特徴とするインクジエツト記録用イン
クである。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明において、セラツクはラツクカイガラム
シから採取される天然樹脂を漂白した白ラツクが
無色の樹脂であるので特に望ましい。
白ラツクなどのセラツク自身はアルコールに可
溶であり、水には溶けない。しかしセラツクをア
ンモニア、硼砂又は炭酸ソーダと混合すると水溶
化し、アンモニア又は炭酸ソーダによる水溶液は
アルカリ水溶液、硼砂との水溶液は酸性水溶液と
なる。
印字したのち乾燥するとアンモニアは蒸発し、
硼砂あるいは炭酸ソーダは白ラツクと分離するの
で塗膜は水不溶になる。溶剤は水のみでもよい
が、水とともにアルコールを用いアルコールの水
に対する割合を増すことにより乾燥性を上げるこ
とができる。しかし、アルコールの量が多すぎる
と表面張力が低下する。またインクの引火点が下
り、安全上好ましくない。好適なアルコールの水
に対する割合は0〜20重量部である。アルコール
としては、食品衛生上の観点からエタノールが望
ましい。またこれらアルコールと水から成る溶剤
に対して結合剤(バインダ)の量は25重量%以下
であることが必要である。これは結合剤の量が増
すと粘度が6cpを越えインクジエツト方式による
印字が困難となる。温度の低下によりインク組成
物の粘度は上昇するので、結合剤量は15重量%以
下、望ましくは10重量%以下がよい。
本発明で使用する白ラツクは比重1.11〜1.20、
ケン化価240〜290、酸化75〜105、ヨウ素化8.0〜
15.0の特性を有していることが望ましい。ここで
白ラツクの特性上酸化75、ケン化価200より小さ
くなると、インク調整後3ケ月保存で部分的に硬
化し、白濁を生ずることがある。また、白ラツク
として衛生上食品用として特に精製されたものを
使用するのが好ましい。特に重金属、ヒ素等の含
有量はそれぞれ8ppm、1ppm以下となるように精
製されたものが好ましい。
アンモニアによる水溶性白ラツクは、特にPH
8.0〜10.0の範囲で使用するのが好ましいが、水
溶化されれば使用可能であるから特にこれに限定
するものではない。炭酸ソーダによる水溶性ラツ
クは、特にPH9.0〜10.0程度になるように調整す
るのが好ましい。
水溶性染料としては、果実等の着色印字体とし
て鮮明であることと、食品衛生上の観点から一日
許容摂取量(ADI)の値が大きいことが必要であ
る。このような水溶性染料として、赤色系染料と
して合成着色、主にタール系色素がよいが、着色
の鮮明性、使用量が微量でよい等の利点をもつキ
サンテン系染料がよい。一般に知られている食用
赤色染料としては、エリスロシン(食用赤色3
号)、フロキシン(食用赤色104号)、ニユーコク
シン(食用赤色102号)、アシツドレツド(食用赤
色106号)がある。しかしエリスロシンは溶解度
が低く使用できない。上記の赤色系染料は十分な
着色を与えるためにインク組成物中0.5〜5.0重量
含有させることが望ましい。
緑色系染料として銅クロロフイリンナトリウム
および鉄クロロフイリンナトリウムは、それぞ
れ、クロロフイル誘導体であり、水溶性であるが
酸性では溶けない。熱に安定でありいずれも使用
できる。通常の上記染料は炭酸ソーダを用いてア
ルカリ性となした水溶液として用いられる。水に
対する溶解量は1〜3重量%であるが、粉末の染
料を上記炭酸ソーダの共存下で溶解することもで
きる。上記の緑色系染料は濃い緑色を示し、特に
鉄クロロフイルナトリウムは暗色味を有し、地色
の濃い印字体の場合に好適である。
〔発明の実施例〕
実施例 1 白ラツク水溶液(透明白ラツク、アンモニア
1.7%の固形分25%水溶液、BA−25、岐阜セラ
ツク製造所製) 20重量部 食用色素赤色104号 1重量部 エタノール 50重量部 水 35重量部 上記の組成にて室温で約1時間撹拌する。後、
過を行ない不純な未溶解分を除く。20℃におけ
る抵抗率は570Ω・cm、粘度は4cp、表面張力は
57dyne/cm、比重は0.98、PHは8.0であつた。み
かん、卵の表面に印字し大気中に放置してもテー
プテストではく離は認められない。
実施例 2 白ラツク水溶液 20重量部 食用色素赤色106号 1重量部 エチルアルコール 50重量部 水 35重量部 上記組成のインクはPH8.1、抵抗率が500Ω・
cm、粘度3.8cp、表面張力55dyne/cmを示す。赤
色であるため、印字体の地色が黄色系統のものに
ついて良好な着色を示す。
実施例 3 白ラツク水溶液 20重量部 食用色素赤色102号 1重量部 エチルアルコール 50重量部 水 35重量部 実施例 4 白ラツク水溶液 20重量部 食用色素赤色102号 1重量部 抵抗率は350Ω・cmであつた。
実施例1〜4いずれも白ラツク水溶液を使用し
たが、固体ラツクを用いる場合は、あらかじめア
ンモニアにて水溶液とし、しかる後に色素と混合
するのが望ましい。
実施例2〜4についても、みかん、卵の表面に
印字し大気中に放置してもテープテストによるは
く離は認められない。
実施例 5 白ラツク水溶液(透明白ラツク、アンモニア水
25%水溶液、BA−25、岐阜セラツク製造所(株)
製) 20重量部 銅クロロフイリンナトリウム1%水溶液(武田
薬品)PH10.0 75重量部 エチルアルコール(99.5%純度) 10重量部 以上をよく混合し、0.5μmのフイルターでろ過
する。得られたインク組成物は20℃において粘度
2.8cp、表面張力45dyne/cm、抵抗率750Ω・cmを
示した。
また日立製工業用マーキング装置(DP−2)
において印字したところ、付着が良好で耐水性に
優れた日付印字ができた。
実施例 6 白ラツク水溶液 20重量部 鉄クロロフイリンナトリウム水溶液(1%水溶
液、炭酸ソーダにてPH10に調整) 75重量部 エチルアルコール 10重量部 上記組成のインクは、粘度3cp、表面張力
45dyne/cm、抵抗率740Ω・cmを示した。また実
施例1のように印字したところ良好な日付印字が
できた。
実施例 7 白ラツク水溶液(透明白ラツク、硼砂、25%水
溶液、岐阜セラツク製造所(株)製) 20重量部 鉄クロロフイリンナトリウム水溶液(1%水溶
液、炭酸ソーダにてPH10.0に調整) 75重量部 エチルアルコール 10重量部 実施例1と同様に行なう。PHは8.8であつた。
また実施例1のように印字したところ、良好な日
付印字ができた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、セラツクを水溶化させる成分
として、印字後常温で揮発する成分又は印字後固
体として残存する成分を用いているので、印字後
セラツクが再び水溶化しないため、塗膜の耐水性
密着性が著しく向上する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アンモニア、硼砂および炭酸ソーダのいずれ
    か1種以上で水溶化されたセラツクからなるバイ
    ンダと、食品衛生上許容されうる水溶性染料と水
    とを含むことを特徴とするインクジエツト記録用
    インク。 2 前記セラツクが天然セラツクを漂白した白ラ
    ツクであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のインクジエツト記録用インク。 3 前記セラツクがケン化価240以上の天然白ラ
    ツクであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のインクジエツト記録用インク。 4 前記水溶性染料がニユーコクシン、フロキシ
    ン、アシドレツドの少なくとも1種以上の赤色系
    染料であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のインクジエツト記録用インク。 5 前記染料が鉄クロロフイリンナトリウムおよ
    び/又は銅クロロフイリンナトリウムの緑色系染
    料であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のインクジエツト記録用インク。 6 水の他に溶剤としてエタノールを含むことを
    特徴とする特許請求の範囲第5項記載のインクジ
    エツト記録用インク。
JP58105265A 1983-06-13 1983-06-13 インクジエツト記録用インク Granted JPS59230071A (ja)

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JP58105265A JPS59230071A (ja) 1983-06-13 1983-06-13 インクジエツト記録用インク

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JPS59230071A JPS59230071A (ja) 1984-12-24
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ID=14402825

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JP58105265A Granted JPS59230071A (ja) 1983-06-13 1983-06-13 インクジエツト記録用インク

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3451122B2 (ja) * 1994-02-02 2003-09-29 三菱鉛筆株式会社 水性インキ組成物
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JP5744082B2 (ja) * 2013-02-20 2015-07-01 紀州技研工業株式会社 インクジェットインキ、その製造方法、およびその使用方法

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