JP2016199613A - 可食インク用組成物 - Google Patents

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Tomonori Gomi
知紀 五味
洋一 有元
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洋一 有元
友里 竹内
Yuri Takeuchi
友里 竹内
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Abstract

【課題】比重が軽くインクとしての保存安定性に優れ、かつ隠蔽性に優れた白色顔料を含む可食インク用組成物を提供すること目的とする。
【解決手段】
20℃における水への溶解度が5質量%以上30質量%以下の白色有機食品添加物を含有する、可食インク用組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、可食インク用組成物に関する。
菓子や海苔などの加工食品や、サプリメント、薬などの錠剤へ絵柄や文字を印刷するための専用インクとして、天然色素をはじめとした食品添加物および食品素材のみで構成される可食インクが種々知られている。
例えば特許文献1には、貝殻を主成分とした白色微粉末と、展着剤とアルコールとを含む食品用インクが開示されている。特許文献1には、上記食品用インクが白色インクジェット用インクとして良好に使用できることが開示されている。
例えば特許文献2には、水溶性天然多糖類と食品用乳化剤、水、アルコールを含むインクジェット印刷用の前処理液が開示されている。さらに、上記前処理液は、二酸化チタンを含有しても良いことが開示されている。特許文献2には、水溶性天然多糖類と食品用乳化剤を含む前処理液を印刷面に塗布することにより、印刷面の濡れ性を向上させ、水性可食インクの滲みと弾きが無く、水性可食インクで印刷された画像の乾燥性の向上と、光沢性を持たせられる事、アルコールを含有させることにより、前処理液塗布面の乾燥性が向上し、食品上に付着した時に弾かれる事を少なくできること、前処理液に二酸化チタンを含有させることで白色の前処理液ができ、白色の前処理液を塗布することによって、濃い色の被印刷素材だったとしても、前処理液で白色層を形成させられるので、隠蔽性の無い水性可食インクでも白色又は淡色以外の被印刷素材への印刷が可能になったこと、が開示されている。
特開2005−314697号公報 特開2013−192557号公報
上記のとおり、種々の可食インク用組成物が提案されているものの、貝殻の微粉末を含むインク用組成物は、貝殻の白色度が十分では無いことにから、隠蔽性に劣るという問題があった。また、酸化チタンを白色顔料として含有するインク用組成物は、酸化チタンは比重が非常に大きいことから、インク中で粒子が沈降しやすく保存安定性に問題があった。
そこで本発明は、比重が軽くインクとしての保存安定性に優れ、かつ隠蔽性に優れた白色顔料を含む可食インク用組成物を提供すること目的とした。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った。その結果、所定の有機食品添加物を含有するインク用組成物が良好な保存安定性と隠蔽性とを有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の可食インク用組成物は、20℃における水への溶解度が5質量%以上30質量%以下の白色有機食品添加物を含有する、可食インク用組成物である。
本発明の可食インク用組成物は、良好な保存安定性と隠蔽性とを有する。よって、本発明の可食インク用組成物は、菓子や海苔などの加工食品や、サプリメント、薬などの錠剤へ絵柄や文字を印刷するための専用インクとして、好ましく使用することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
[本発明の可食インク用組成物]
本発明の可食インク用組成物(以下、「本発明のインク用組成物」ともいう)は、白色有機食品用添加物を含む。本発明において、食品用添加物としては、食品衛生法第10条に基づき厚生労働大臣が使用してよいと定めた食品添加物(指定添加物)、および、日本国における既存添加物等が例示される。上記指定添加物は、食品衛生法施行規則別表1に収録されており、上記既存添加物は、食品衛生法及び栄養改善法の一部を改正する法律(平成7年法律第101号)附則第2条第4項に規定する既存添加物名簿に収載されている。
上記「白色有機食品用添加物」における「白色」とは、色差計で測定したL値が85以上であることを表す。色差計は市販の装置を用いて測定することが可能であり、例えばコニカミノルタ社製色彩色差計CR−5などを用いることができる。
上記白色有機食品用添加物は、20℃での水への溶解度が5質量%以上30質量%以下であることが好ましい。本発明のインク用組成物が、20℃での水への溶解度が5質量%以上である白色有機食品用添加物を含むことにより、インク用組成物中で白色有機食品用添加物が完全に溶解した状態となるか、一部が溶解し、残りの分散状態も良好となる傾向にあることから、保存安定性が良好になる。このインクは完全に溶解した状態ではほぼ透明であるが、印刷時に溶媒が乾燥し、白色食品添加物が析出することで白色の印刷ができる。また同時に、20℃での水への溶解度が30質量%以下である白色有機食品用添加物を含むことにより、インク乾燥時に白色有機食品用添加物が析出しやすくなり、印刷性が良好(支障なく印刷できる)となる傾向にある。
本発明のインク用組成物は、20℃での水への溶解度が5質量%以上30質量%以下である白色有機食品用添加物を含めばよく、さらに20℃での水への溶解度が30質量%を超える白色有機食品用添加物を含むことも可能である。本発明のインク用組成物は、本発明のインク用組成物に含まれる白色有機食品用添加物100質量%に対し、20℃での水への溶解度が5質量%以上30質量%以下である白色有機食品用添加物を70質量%以上、100質量%以下含むことが好ましく、80質量%以上、100質量%以下含むことがより好ましい。
上記白色有機食品用添加物として、例えばコハク酸、コハク酸一ナトリウム、L−アラニン、イノシトール、L−アルギニン、グリシン、L−ヒドロキシプロリン、L−ラムノース、コハク酸二ナトリウム、L−セリン等が好ましく例示される。すなわち、本発明のインク用組成物は、コハク酸、コハク酸一ナトリウム、L−アラニン、イノシトール、L−アルギニン、グリシン、L−ヒドロキシプロリン、L−ラムノース、コハク酸二ナトリウム、L−セリンからなる群より選択される、1種又は2種以上の化合物を含むことが好ましい。上記の化合物を含有することにより、本発明のインク用組成物の保存安定性や隠蔽性が向上する傾向にある。溶解度の異なる2種類の白色有機食品添加物を併用することで、乾燥時の白色食品添加物の析出を促進し印刷後の白色度を増すことができる。
白色有機食品用添加物の20℃における水への溶解度(表中に特記した一部の添加物については25℃における水への溶解度)を表1に例示した。
Figure 2016199613
本発明のインク用組成物は、通常溶剤を含む。上記溶剤としては、水、エタノール、プロピレングリコールなどが挙げられるが、安全性の観点から、水、エタノール、及びそれらの混合溶媒を使用することが好ましい。エタノールの比率を高めることで、乾燥時の白色食品添加物の析出を促進し印刷後の白色度を増すことができる。
本発明のインク用組成物は、本発明のインク用組成物100質量%に対し、白色有機食品用添加物を5質量%以上含むことが好ましく、10質量%以上含むことがより好ましく、15質量%以上含むことがさらに好ましい。上記範囲で含むことにより、印刷時の隠蔽性(白色性)が良好となる傾向にある。本発明のインク用組成物は、本発明のインク用組成物100質量%に対し、白色有機食品用添加物を50質量%以下含むことが好ましく、40質量%以下含むことがより好ましく、30質量%以下含むことがさらに好ましい。上記範囲で含むことにより、インク用組成物中で白色有機食品用添加物が完全に溶解した状態または一部が溶解し、残りの分散状態が良好な状態となり、保存安定性が良好になる傾向にあり、また、インク乾燥時に白色有機食品用添加物が析出しやすくなり、印刷性が良好(支障なく印刷できる)となる傾向にある。
本発明のインク用組成物は、本発明のインク用組成物100質量%に対し、溶剤を50質量%以上、95質量%以下含むことが好ましく、60質量%以上、90質量%以下含むことがより好ましく、70質量%以上、85質量%以下含むことがさらに好ましい。上記範囲で含むことにより、インク用組成物の保存安定性が良好になる傾向にあり、また、印刷性が良好(支障なく印刷できる)となる傾向にある。白色有機食品用添加物の溶解性が向上する傾向にあることから、上記溶剤は、水を含むことが好ましく、溶剤100質量%に対して水を30質量%以上含むことが好ましく、50質量%以上含むことがより好ましい。
本発明の可食インク用組成物は、必要に応じて上述した以外の成分を含んでいてもよい。例えば、防腐剤、粘度調整剤、消泡剤、上記白色有機食品用添加物以外の染料、顔料、香料、味覚調整剤、白色有機食品用添加物等のバインダー成分などが挙げられる。本発明の可食インク用組成物は、本発明のインク用組成物100質量%に対し、白色有機食品用添加物、溶剤以外の成分を、合計で0〜10質量%含むことが好ましく、0〜5質量%含むことがより好ましい。
[本発明のインク用組成物の製造方法]
本発明のインク用組成物は、白色有機食品用添加物と溶剤を接触させる工程を含み、製造することが好ましい。上記接触させる方法としては、例えば、溶剤に白色有機食品用添加物を添加し、撹拌または振盪により溶解させる方法、溶剤を撹拌しながら、連続的若しくは段階的に白色有機食品用添加物を添加する方法などが例示される。
本発明のインク用組成物の製造方法は、白色有機食品用添加物と溶剤を接触させる工程の他に、大粒径物を濾別する工程、濃縮工程、希釈工程、pH調整工程等、任意の工程を含んでいても良い。
[本発明のインク用組成物の使用方法]
本発明のインク用組成物は、菓子や海苔などの加工食品や、サプリメント、薬などの錠剤へ絵柄や文字を印刷するための専用インクとして、好ましく使用することができる。
上記印刷方法としては、インクジェット印刷が好ましいが、スクリーン印刷、パッド印刷、グラビア印刷等でも良く、手書きで絵柄や文字を付しても良い。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を意味するものとする。
<製造例1>
日本触媒製コハク酸二ナトリウム50g、水160g、エタノール40gを500mLビーカーに秤量した後、撹拌して完全溶解させることで白色のインク用組成物(本発明のインク用組成物(1))を得た。
仕込み比から計算されるインク用組成物(1)中のコハク酸二ナトリウムの含有量は20%である。
<比較製造例1>
和光純薬社製酸化チタン(平均粒子径0.5μm)50g、水160g、エタノール40gを混合、分散させ比較インク組成物(1)を得た。
<比較製造例2>
コハク酸二ナトリウムに替えて和光純薬社製クエン酸を用いた以外は製造例1と同様にして、比較インク組成物(2)を得た。
<隠蔽性(白色性)の評価>
上記インク用組成物(1)、比較インク用組成物(1)、比較インク用組成物(2)をそれぞれパスツールピペットにとり、市販の乾燥海苔に塗布した。目視で白さを確認したところ、インク用組成物(1)、および比較インク用組成物(1)は同程度の白さを有していることが分かった。比較インク用組成物(2)はほぼ透明で白さが不足していた。
<実施例2>
上記インク用組成物(1)、比較インク用組成物(1)、比較インク用組成物(2)をそれぞれ50mLスクリュー管にとり、1週間放置して保存安定性を確認した。インク用組成物(1)、比較インク用組成物(2)については、溶液のままであったが、比較インク用組成物(1)については粒子が沈降して透明の液体になっていた。
以上のことから、本発明のインク用組成物は、白さ(隠蔽性)と保存安定性を両立できることが明らかになった。

Claims (3)

  1. 20℃における水への溶解度が5質量%以上30質量%以下の白色有機食品添加物を含有する、可食インク用組成物。
  2. 白色有機食品添加物が、コハク酸、コハク酸一ナトリウム、L−アラニン、イノシトール、L−アルギニン、グリシン、L−ヒドロキシプロリン、L−ラムノース、コハク酸二ナトリウム、L−セリンからなる群から選ばれる1種または2種以上である、請求項1に記載の可食インク用組成物。
  3. 白色有機食品添加物を5質量%以上、50質量%以下含む、請求項1または2に記載の可食インク用組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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