JPS645178Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空気工具などのホースを結合する継
手の構造に関するものである。

従来の迅速継手の一例を第１図に示す。第１図
の例は、工具等に取付けるプラグ１にオスのネジ
が設けてあり、ホース側に取付けるソケツト３に
メスのネジが設けてある組み合わせの継手であ
る。

この構造であると、プラグ１とソケツト３は、
ソケツト３のボデー４内に配設されているボール
により軸方向の抜けは阻止されているが、軸を中
心とした左右への回転方向は何ら拘束されていな
い。従つて、ソケツト３の後部のメネジにネジ込
み取付けた減圧器、オイラーなどの軸を中心とし
た回転が避けられない。そのため、継手と同一軸
線上に回転中心を持つ減圧器はソケツトのスパナ
掛け部にスパナを掛け、ハンドルを回さないと減
圧できない欠点があつた。また、ボタンを押して
給油するオイラー等は操作部であるボタンの円周
上の位置を固定しておきたいが、これが拘束でき
ず操作性が悪いという欠点を有していた。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、この種の継手に取付けられる付属器機の操
作性を良くすることである。

本考案は、プラグをネジ込むためのスパナ掛け
である六角部がプラグに設けてあることに着目
し、ソケツトの端面に軸方向にはスライド可能
で、回転を阻止するような回り止めを設け、プラ
グ、ソケツトの関係を工夫したものである。

第２図は、本考案の一実施例で、第３図は第２
図の−線断面図である。第５図、第６図は本
考案になる継手に付属器機を取付けた例である。

第２図はプラグ１とソケツト３を結合した状態
を示すが、通常は、プラグ１が工具本体にネジ込
んで取付けてあり、ソケツト３が付属器機を介し
てホースに取けてある。プラグ１にソケツト３を
取付けるには、スリーブ６をソケツト３側に引
き、ソケツト３内に配設されているボールをフリ
ーの状態とし、ソケツト３の左側に設けてある回
り止め部５とプラグ１の六角部２の位置を第３図
のように合わせ、ソケツト３にプラグ１を挿入す
る。こうすると、プラグ１とソケツト３との軸方
向の位置は、従来通りボールで固定される。ま
た、軸を中心とした円周回転方向も、第３図の如
く六角部２と回り止め部５が嵌合するので固定さ
れる。従つて、第５図の様に、本考案になる継手
９を空気動の釘打機１１の後部に取付け、その後
端に軸芯を中心に回転する圧力調整用グリツプ１
２を有する減圧器１０を取付け、グリツプ１２を
回転させて加圧、減圧の圧力調整を行なうことが
できる。また、第６図の様に、本考案になる継手
９を工具本体１５の後部に取付け、その後端に、
押ボタン１４を有するオイラー１３を取付けて
も、工具使用中に継手９が回転して押ボタン１４
の位置が下側になつてしまうようなことはない。

第４図は本考案になる流体継手の第２図の−
線断面の変形一実施例である。ソケツト３に設
けてある回り止め部５を対称に１対としたもので
ある。

本考案によれば、以下のような効果が得られ
る。

(1) 部品点数は従来と変わらないため、製造コス
トはほとんど変わらない。

(2) 回転方向に対して強度的に強い。

(3) プラグは従来品を使用でき、ソケツトだけ改
良品を使用することにより、回り止めをするこ
とができる。

(4) 回転阻止部がプラグの六角部であるため、嵌
合状態を使用者が容易に確認することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の流体継手の結合状態を示す縦断
側面図、第２図は本考案になる流体継手の一実施
例を示す結合状態の縦断側面図、第３図は第２図
の−線断面図、第４図は第２図の−線断
面図での変形例である。また、第５図、第６図は
本考案になる流体継手を取付けた実使用例を示す
側面図である。 図において、１はプラグ、２は六角部、３はソ
ケツト、５は回り止め部、９は継手である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 工具と圧縮空気等の流体を供給するためのホー
   ス側とを結合するプラグとソケツトが一対で着脱
   容易な継手において、前記プラグに設けられてい
   るスパナ掛の六角部に嵌合する回り止め部を前記
   ソケツトの端面に突設したことを特徴とする流体
   継手。