JPS644706Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は清涼飲料水容器に係り、更に詳しくは
清涼飲料水容器本体の相対する側面に垂直に凹部
をそれぞれ形成をし、一方の凹部内に、途中に蛇
腹部を設けたストローの基部を嵌入した状態で基
部側面と容器本体の側面とを一体的に形成すると
共に、該ストロー基部の下端と容器本体の底部を
連通させ、飲料水を飲む時に容器を傾けずに飲む
ことができるようにすると共に、未使用時には容
器本体の上方に突出するストローを途中で弯曲さ
せてストローの先端を容器本体の他方の凹部へ収
容をし、容器本体の凹部内に収容されるストロー
基部と相俟つて小形態となし、箱詰、搬送、保管
をする際にスペースをとらないようにした清涼飲
料水容器に関するものである。

［従来の技術］ 従来よりストローを備えた清涼飲料水容器は各
種知られているが、ストローが容器本体と一体的
なものにおいては、ストローの吸口となる部分が
容器本体の上面に突出された形態のものが多く、
他にストローの基端を容器本体の側面に固設し、
ストロー下端を容器本体の底部と連通させた構造
のものがある。

［考案が解決しようとする問題］ これらの飲料水容器はストロー付き容器である
から使用の際には確かに飲料水の吸引に便利では
あるが、ストローが直線状に突設されているから
吸引に際しては顔を下に向けて飲むか、または容
器を大きく傾けながら飲まなければならないとい
う不都合がある。また、これらの構造のものでは
ストローが容器本体の上面、あるいは側面の外方
に突出しているので、この清涼飲料水容器を市場
へ送り出す場合の箱詰等の時に、コンパクトに収
容ができないという欠点がある。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は以上のような不都合を改良するために
なされたもので、この考案の清涼飲料水容器は、
左右の対向する側面にそれぞれ凹部が垂直に、か
つ一方の凹部が側面の上端と下端間にわたつて形
成された容器本体と、その一方の凹部中に嵌入さ
れ凹部と略同じ長さの円筒状のストロー基部を容
器本体の外側面に一体的に形成すると共に、スト
ロー基部の上端に連続して所定の長さの蛇腹部
と、この蛇腹部に連続して途中に絞り部を形成し
た円筒部を有するストローとから成り、ストロー
基部の下端を容器本体の底部と連通させた構造を
採用している。

［作用］ 上述したような構造を採用することにより、蛇
腹部によつてストローの向きを自由に弯曲、変更
をして容器本体を傾けずに清涼飲料水を飲むこと
ができるし、また、ストローはその基部を凹部内
に嵌合された状態で容器本体の外側面に位置さ
せ、かつ、ストローの基部を容器本体の底部と連
通させてあるから容器本体の底部を持ち上げるこ
となく飲料水は残らず完全に吸引することがで
き、更に飲料水容器を市場へ送り出す場合にスト
ローの蛇腹部を弯曲させてストロー基部と相対す
る本体容器の側面の凹部にストロー先端を収容
し、容器本体の凹部内に収容されるストロー基部
と相俟つて飲料水容器を小形態にまとめて整然と
箱詰ができるようにしたものである。

［考案の実施例］ 以下、図面に示す実施例に基いて本考案の詳細
を説明する。

第１図以下は本考案の一実施例を説明するもの
で、本考案になる飲料水容器１は軟質合成樹脂製
で容器本体２とストロー３とから構成されてい
る。

容器本体２は、第１図および第２図に示すよう
に左右の対向する側面にそれぞれ断面半円形状の
凹部２ａ，２ｂが垂直に形成されている。すなわ
ち、一方の凹部２ａは側面の上端から下端の間に
わたる長さに、又、他方の凹部２ｂは側面の上端
から下端の途中に至るまでを凹部に形成されてい
る。

ストロー３はその基部３ａと容器本体２の外側
壁面とは一体的に成形されいる。

すなわち、ストロー３は容器本体２の一方の側
面の凹部２ａの長さと略同じ長さの円筒状のスト
ロー基部３ａが容器本体２に形成された断面半円
形状の凹部２ａに嵌入され、第３図及び第４図に
示すように容器本体２の外側面に共通の接続部４
を介して一体的に形成され、このストロー基部３
ａの上端の容器本体２の上面近傍から連続する所
定長さの蛇腹部３ｂと、この蛇腹部３ｂに連続す
る直線状の円筒部３ｃを有し、この円筒部３ｃの
途中には絞り部３ｄが形成されており、ここから
切断することができる。

また、容器本体２において、接続部４の下端に
はストロー基部３ａと連通する開口４ａが形成さ
れている。

ところで、ストロー３の上端部に形成された円
筒部３ｃは清涼飲料水を充填する以前においては
開口されており、この開口部から清涼飲料水５が
容器本体２内に充填される。

清涼飲料水５の充填に際しては、容器本体２側
を負圧状態にし、このままの状態で円筒部３ｃ側
から飲料水５が容器本体２内に充填され、所定量
供給した後、円筒部３ｃの上端を熱溶着すること
により閉止部６を形成し、密封が行なわれる。

このようにして容器本体２内に飲料水５が充填
された後、ストロー３を第５図に示すように蛇腹
部３ｂの部分から弯曲させ、ストロー３の先端を
ストロー基部３ａと対向する側の容器本体２の側
面に形成された凹部２ｂ中に嵌合させる。この状
態において、帯状の包装紙７で容器本体２の全周
に渡つて包被をする。

上記の如く包装された状態では容器本体２の外
側に突出する部分が全く無く、全体として小形態
となるから多数の容器を密接して箱等に収容をす
ることができ、市場に送り出される。

次に、以上のように構成された清涼飲料水容器
の使用方法について説明する。

まず、指先等により包装紙７を切断し、ストロ
ー３の先端の円筒部３ｃを自由にする。

すると、ストロー３は蛇腹部３ａの弾力により
第３図に示す如くほぼ真直状態となる。

この状態で絞り部３ｄの部分に力が集中するよ
うに、円筒部３ｃを強く屈曲させるか、又はナイ
フやはさみを用いて円筒部３ｃを絞り部３ｄから
切断する。

この状態を第４図に示すが、この時には蛇腹部
３ｂの先端に円筒部３ｃが所定の長さだけ残り、
この部分が吸引口となる。

この残つた円筒部３ｃ（吸引口）を口にくわえ
て吸引すれば容器内の清涼飲料水５を自由に飲む
ことができる。

なお、この吸引時には蛇腹部３ｂが自由に弯曲
するため容器本体２を傾けることなく直立の状態
でストロー３を好みの方向に弯曲させて吸引を行
えばよい。特に本願考案においてはストロー３の
下端が容器本体２の底部に連通してあるから飲料
水の残量が少なくなつた場合でも容器本体２をス
トロー基部３ａ側へ僅かに傾ければ口にくわえた
ストロー３の向きに関係なく飲料水を残すことな
く完全に吸引することができる。

［考案の効果］ 以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、左右の対向する側面にそれぞれ凹部が垂直
に、かつ一方の凹部が側面の上端から下端間にわ
たつて形成された容器本体と、その一方の凹部中
に嵌入され凹部と略同じ長さの円筒状のストロー
基部を容器本体の外側面に一体的に形成すると共
に、ストロー基部の上端に連続して所定の長さの
蛇腹部と、蛇腹部に連続して途中に絞り部を形成
した円筒部を有するストローとから成り、ストロ
ー基部の下端を容器本体の底部と連通させた構造
を採用しているため、清涼飲料水が殆んどなくな
るまで容器を傾けずに吸引することができ、また
ストロー基部は容器本体の側面に形成した凹部中
に備えられ、ストロー先端も蛇腹部により弯曲さ
れて容器本体の相対する側の凹部に収容させるこ
とができるから容器本体を小形態にまとめること
ができるので容器本体の外側に突出する部分は無
く、多数の容器を箱等に密接して収容することが
でき、スペースをとらないから保管、搬送などに
おいても便利である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を説明するもので第１図
及び第２図は吸引口を開口する前及び後の斜視
図、第３図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第４図は
第２図のＢ−Ｂ線断面図、第５図は包装状態の縦
断側面図、第６図は第２図のＣ−Ｃ線断面図であ
る。 １……清涼飲料水容器、２……容器本体、２
ａ，２ｂ……凹部、３……ストロー、３ａ……基
部、３ｂ……蛇腹部、３ｃ……円筒部、３ｄ……
絞り部、４……接続部、４ａ……開口、５……清
涼飲料水、６……閉止部、７……包装紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軟質合成樹脂より成る容器本体の上面の一側
   に、上端を開放し、かつ中央部に弯曲可能な蛇腹
   部を設けたストローを一体的に形成し、未使用時
   には上記蛇腹部を弯曲させてストローの先端部を
   容器の反対側に設けた凹部中に収容させ得るよう
   に構成した飲料水容器において、容器本体２の左
   右の対向する側面に側面の上端から凹部２ａ，２
   ｂを垂直に形成し、かつ側面の上端と下端間にわ
   たつて形成された一方の凹部２ａ内に途中に蛇腹
   部３ｂを設けたストロー３の基部３ａを嵌入した
   状態で基部３ａ側面と、容器本体２の側面とを共
   通の接続部４で一体的に形成をし、ストロー基部
   ３ａの下端を接続部４の下端に形成した開口４ａ
   を介して容器本体２の底部と連通させたことを特
   徴とする清涼飲料水容器。