JPH038614Y2

JPH038614Y2 -

Info

Publication number: JPH038614Y2
Application number: JP709686U
Authority: JP
Priority date: 1986-01-21
Filing date: 1986-01-21
Publication date: 1991-03-04
Also published as: JPS62118061U

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 考案の目的［産業上の利用分野］この考案は食品、飲料等の包装に用いるストロ
ー付容器に関するものである。

［従来の技術］ジユース、液状ヨーグルト等の飲料や半流動性
食品を包装する容器には、内容物を取出して飲食
する時に使用するストローが添附されたものがあ
る。これは販売者や消費者にとつて別途にストロ
ーを用意する必要がなく、必要な時、いつでもど
こでも簡便に内容物を飲食可能とするものであ
り、従来、このようなストロー付容器において
は、ストローは単に容器側面に接着されているの
みであつた。

［考案が解決しようとする問題点］このためストローが取扱いの邪魔となり、かつ
容器相互や梱包体との接触等により、容易に脱落
若しくは損傷するという問題があり、その解決が
望まれている。

この考案は上記の如き事情に鑑みてなされたも
のであつて、取扱いの邪魔とならない状態で内容
物飲食に充分な長さのストローを添附可能で、容
器相互や梱包体との接触等により脱落・損傷する
ことがなく取扱いやすいストロー付容器を提供す
ることを目的としている。

(ロ) 考案の構成［問題を解決するための手段］この目的に対応して、この考案のストロー付容
器は、胴部と脚部を有する容器本体と、前記容器
本体に取外し可能に取り付けられているストロー
とを備えるストロー付容器であつて、前記ストロ
ーは長さ方向の途中に可撓部を有し、前記可撓部
で折り曲げて前記可撓部を境とする一方を前記胴
部に沿わせかつ前記可撓部を境とする他方を前記
脚部に挿通した状態で前記容器本体に前記取り付
けられていることを特徴としている。

以下、この考案の詳細を一実施例を示す図面に
ついて説明する。

第１図、第２図、第３図及び第４図において１
はストロー付容器である。ストロー付容器１は、
各部がほぼ一様の肉厚のプラスチツク材料によつ
て、胴部２と脚部３を一体成形された容器本体４
と、折り曲げたストロー５とからなる。

胴部２は上端開放のほぼ円筒状をなし、底６の
近傍部を除いては一定の傾きで緩かにしテーパし
ており上端縁における径r₀からr₁まで減少する。

底６の近傍では下方に向かつて初め急に後に次
第に緩かに径を減じて径r₂の底６の外縁部上面に
接続する。底６の外縁部下面には下端開放の筒状
の脚部３が接続し、その径は下方に向かつて初め
緩かに後に次第に急に増加した後ほぼ一定とな
り、脚部３の下端部３ａの径はr₃である。径がr₁
からr₂、更にr₂からr₃へと変化する部分は、外周
面が内側にビート状をなして凹み、ここに外部か
ら接触しにくい空間１２が形成されている。また
脚部３はその内側に空間１０を擁している。胴部
２の上端縁からは幅Ｗのフランジ部２ｂが外側に
水平に張出している。フランジ部２ｂは、内容物
を充填後フランジ部２ｂ上面に蓋材８を貼着して
胴部２を密封し、更にその上を覆う径r₄の覆蓋１
１を、その外縁から垂下する壁内面のアンダーカ
ツト部１７によりフランジ部２ｂの外縁に嵌着さ
せるためのものである。ここにr₂＜r₁＜r₀＜r₄＜₃
である。

胴部２は、１つの側線に沿つて上下方向にスト
ロー５を収容するための凹部７を形成されてい
る。凹部７は縦断面が外側に開放したＵ字溝状を
なし、その上端７ａはフランジ部２ｂが内側に延
長された部分２ｃによつて塞がれ、その下端７ｂ
は空間１２に開いている。凹部７の溝の深さはほ
ぼ（r₁−r₂）／２で、ストロー５の径にほぼ等し
く、凹部７によつてストロー５の上端５ａを含む
一部分５ｂを丁度収容して胴部２に係止すること
ができる。

脚部３は、凹部７の下端７ｂに対向する位置に
ストロー５を挿入し得る孔３ｂを形成されてい
る。

ストロー５は、その部分５ｂが鋭角の先端５ａ
を凹部７の上端を塞ぐ部分２ｃに接当させた状態
で凹部７に収容されている。ストロー５は凹部７
の下端７ｂから空間１２に出、空間１２から孔３
ｂへ挿通されており、この部分ではストロー５は
蛇腹状に形成され自由に屈伸できる可撓性を有す
る。ストロー５は蛇腹部５ｃでほぼ直角に折れ曲
り、脚部３の内側の空間１０に収納されて底６の
下面に沿つて水平に位置する部分５ｄで終端して
いる。

孔３ｂは、ストロー５の部分５ｄを部分５ｂと
一直線となるように伸ばすことを許容する。従つ
て部分５ｄをこのように伸ばした後、方向１３
（下方）に引張ることにより、ストロー５は容易
に孔３ｂと凹部７から取外すことができる。

ストロー付容器１は、このままでもよいが感熱
収縮性の樹脂フイルム９でストロー５が外部に露
出する高さ部分を全周に亙つて被覆してもよい
（第３図、第４図）。

第５図、第６図、第７図及び第８図に示す他の
実施例のストロー付容器１ａにおいては、凹部７
ａの溝の深さはストロー径より小さい。折り曲げ
たストロー５は袋１４で包装した上凹部７ａに部
分５ｂを係合させ、かつ孔３ｂから脚部３の内側
の空間１０内に部分５ｄを収納された状態で、ス
テツカー１５により胴部２の外面に取付けられて
いる。ストロー５は胴部の外面から突出するが、
この突出量は覆蓋１１の外側に出ない範囲であ
る。ステツカーを剥離すれば袋１４ごとストロー
５を取り外すことができる。

第９図、第１０図、第１１図及び第１２図に示
す、更に他の実施例のストロー付容器１ｂにおい
ては、脚部３は孔３ｂの180゜反対側の対向位置に
も孔３ｃが形成され、孔３ｃにはストロー５の部
分５ｄの先端部５ｅが空間１０の外部へ挿通され
ている。ストロー５の部分５ｂは袋１４が凹部７
に接着されることにより容器本体４に取外し可能
に取付けられている。

［作用・効果］このように構成されたストロー付容器１におい
ては、ストロー５としては、容器本体４をそのま
ま食器として内容物を飲食するための充分な長さ
のものを添附することが可能であり、かつその取
付けは、ストロー５の先端５ａが容器本体４のフ
ランジ部２ｂの下面に接当し覆蓋１１のアンダー
カツト部１７に抱束された状態で、折り曲げのた
めに曲げ内側で圧縮された状態の蛇腹部５ｃの襞
部が孔３ｂの縁部に係合することによる係止力に
よつており、蛇腹部５ｃがクツシヨンとなつてス
トローが振動等で脱落することを防止する。また
ストロー５の曲がつた部分５ｄを伸ばせば、容易
にストロー５を取外すことができる。ストロー５
の折り曲げにはベンダーの使用が適当であり、そ
の際の衝撃でアルミニウム箔等の蓋材８が破損す
る事故は、覆蓋１１の存在によつて防止される。

ストロー５は胴部２のフランジ部２ｂの径の内
側において取付けられているので、取扱いの邪魔
となることはなく、容器相互や梱包体との接触に
より脱落・損傷することもない。

ストロー付容器１ａ，１ｂについても同様であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例に係わるストロー
付容器を示す縦断面図、第２図は第１図における
−断面端面図、第３図は被覆を施したストロ
ー付容器の正面図、第４図は第１図示すストロー
付容器の底面図、第５図は第７図に示すストロー
付容器における容器本体とストローの位置関係を
示す縦断面図、第６図は第５図における−断
面端面図、第７図はこの考案の他の実施例に係わ
るストロー付容器を示す正面図、第８図は第７図
に示すストロー付容器の底面図、第９図は第１０
図に示すストロー付容器の容器本体とストローの
位置関係を示す縦断面図、第１０図はこの考案の
更に他の実施例に係わるストロー付容器のを示す
正面図、第１１図は第１０図に示すストロー付容
器の底面図、及び第１２図は第１０図におけるXII
−XII断面端面図である。１……ストロー付容器、２……胴部、３……脚
部、３ｂ……孔、４……容器本体、５……ストロ
ー、５ｃ……蛇腹部、６……底、７……凹部、８
……蓋材、９……樹脂フイルム、１０……空間、
１１……覆蓋、１２……空間、１３……方向、１
４……袋、１５……ステツカー、１６……方向、
１７……アンダーカツト部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 胴部と脚部を有する容器本体と、前記容器本
体に取外し可能に取り付けられているストロー
とを備えるストロー付容器であつて、前記スト
ローは長さ方向の途中に可撓部を有し、前記可
撓部で折り曲げて前記可撓部を境とする一方を
前記胴部に沿わせかつ前記可撓部を境とする他
方を前記脚部に挿通した状態で前記容器本体に
前記取り付けられていることを特徴とするスト
ロー付容器。 (2) 前記胴部は外面に前記ストローの前記一方の
少なくとも一部分を収容する凹部を備えること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
載のストロー付容器。