JPS644583Y2 - - Google Patents
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- JPS644583Y2 JPS644583Y2 JP1982153658U JP15365882U JPS644583Y2 JP S644583 Y2 JPS644583 Y2 JP S644583Y2 JP 1982153658 U JP1982153658 U JP 1982153658U JP 15365882 U JP15365882 U JP 15365882U JP S644583 Y2 JPS644583 Y2 JP S644583Y2
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- Japan
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- engine
- air spring
- air
- shock absorber
- vibrations
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Landscapes
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、エンジンと車体との間に介装される
エンジン懸架装置に関する。
エンジン懸架装置に関する。
従来のエンジン懸架装置としては、第1図に示
すようなものがあり、エンジン5やトランスミツ
シヨン6がエンジンマウント1やトランスミツシ
ヨンマウント2を介して車体側に支持されてお
り、さらにエンジン5と車体との間には、ロール
ストツパ3,4が介装されている。
すようなものがあり、エンジン5やトランスミツ
シヨン6がエンジンマウント1やトランスミツシ
ヨンマウント2を介して車体側に支持されてお
り、さらにエンジン5と車体との間には、ロール
ストツパ3,4が介装されている。
ところで、この種のエンジン懸架装置では、エ
ンジン5の微小振動はもちろんのこと、この微小
振動よりも大きいエンジン振動をも吸収しなけれ
ばならず、このためにばね定数特性を非線形な特
性に設定している。
ンジン5の微小振動はもちろんのこと、この微小
振動よりも大きいエンジン振動をも吸収しなけれ
ばならず、このためにばね定数特性を非線形な特
性に設定している。
しかしながら、従来のエンジン懸架装置では、
広い振幅範囲に亘つてエンジンの振動を吸収しき
れないという問題点がある。
広い振幅範囲に亘つてエンジンの振動を吸収しき
れないという問題点がある。
本考案は、このような問題点を解決しようとす
るもので、広い振幅範囲に亘つてエンジンの振動
を吸収できるようにした、エンジン懸架装置を提
供することを目的とする。
るもので、広い振幅範囲に亘つてエンジンの振動
を吸収できるようにした、エンジン懸架装置を提
供することを目的とする。
このため、本考案のエンジン懸架装置は、エン
ジンと車体との間に介装された懸架機構をそな
え、同懸架機構が、上記エンジンの微小振動を吸
収するための空気ばねと、上記微小振動よりも大
きい上記エンジンの振動を吸収するためのシヨツ
クアブソーバとをそなえて構成されたことを特徴
としている。
ジンと車体との間に介装された懸架機構をそな
え、同懸架機構が、上記エンジンの微小振動を吸
収するための空気ばねと、上記微小振動よりも大
きい上記エンジンの振動を吸収するためのシヨツ
クアブソーバとをそなえて構成されたことを特徴
としている。
以下、図面により本考案の一実施例としてのエ
ンジン懸架装置について説明すると、第2図はそ
の全体構成を示す斜視図、第3図はその要部を断
面で示す全体構成図、第4図はその作用を説明す
るためのグラフ、第5図はその制御系の変形例を
示す電気回路図、第6図はその制御系の他の変形
例を示す説明図であり、第7図はその変形例の要
部断面図である。
ンジン懸架装置について説明すると、第2図はそ
の全体構成を示す斜視図、第3図はその要部を断
面で示す全体構成図、第4図はその作用を説明す
るためのグラフ、第5図はその制御系の変形例を
示す電気回路図、第6図はその制御系の他の変形
例を示す説明図であり、第7図はその変形例の要
部断面図である。
第2図に示すごとく、エンジン5やトランスミ
ツシヨン6がエンジンマウント1やトランスミツ
シヨンマウント2を介して車体側に支持されてお
り、さらにエンジン側ブラケツト7と車体側ブラ
ケツト8との間には、懸架機構としてのロールス
トツパ3′,4′が介装されている。
ツシヨン6がエンジンマウント1やトランスミツ
シヨンマウント2を介して車体側に支持されてお
り、さらにエンジン側ブラケツト7と車体側ブラ
ケツト8との間には、懸架機構としてのロールス
トツパ3′,4′が介装されている。
そして、ロールストツパ4′は、第3図に示す
ごとく、エンジン5の微小振動を吸収するための
空気ばね9A,9Bと、これらの空気ばね9A,
9Bと直列に接続されて上記微小振動よりも大き
いエンジン5の振動(以下単に「大振動」とい
う。)を吸収するためのシヨツクアブソーバ10
とをそなえて構成されている。
ごとく、エンジン5の微小振動を吸収するための
空気ばね9A,9Bと、これらの空気ばね9A,
9Bと直列に接続されて上記微小振動よりも大き
いエンジン5の振動(以下単に「大振動」とい
う。)を吸収するためのシヨツクアブソーバ10
とをそなえて構成されている。
空気ばね9A,9Bは、シヨツクアブソーバ1
0を挾むようにして、各端板がシヨツクアブソー
バ10付きのピストン部材14A,14Bに連結
されており、さらに各空気ばね9A,9Bの他の
端板がケース15を介して車体側ブラケツト8に
連結されている。
0を挾むようにして、各端板がシヨツクアブソー
バ10付きのピストン部材14A,14Bに連結
されており、さらに各空気ばね9A,9Bの他の
端板がケース15を介して車体側ブラケツト8に
連結されている。
また、シヨツクアブソーバ10は、そのゴム製
本体13の内部にオイル等の流体を収容する流体
室17をそなえており、この流体室17はオリフ
イス付き仕切部材12で2つのチヤンバに仕切ら
れている。
本体13の内部にオイル等の流体を収容する流体
室17をそなえており、この流体室17はオリフ
イス付き仕切部材12で2つのチヤンバに仕切ら
れている。
さらに、本体13は、ストツパ部16を介して
金属製筒体に取付けられており、この筒体がエン
ジン側ブラケツト7に取付けられている。
金属製筒体に取付けられており、この筒体がエン
ジン側ブラケツト7に取付けられている。
なお、各空気ばね9A,9B内には、所要のス
キマG1,G2を形成すべく、スキマ設定用スト
ツパ11A,11Bが設けられている。
キマG1,G2を形成すべく、スキマ設定用スト
ツパ11A,11Bが設けられている。
上記機構によれば、これらのスキマG1,G2
の範囲内のエンジン微小振動が生じた場合、ばね
定数の小さい空気ばね9A,9Bのみが作動し、
シヨツクアブソーバ10は作動しないため、上記
微小振動の伝達を十分に遮断することができる。
の範囲内のエンジン微小振動が生じた場合、ばね
定数の小さい空気ばね9A,9Bのみが作動し、
シヨツクアブソーバ10は作動しないため、上記
微小振動の伝達を十分に遮断することができる。
また、エンジン5から大振動が入力されると、
ブラケツト7が第3図中上方(または下方)へ大
きく変位するため、空気ばね9A,9Bが縮ん
で、ストツパ11A,11Bと空気ばね9A,9
Bの端板とが接触することにより空気ばね9A,
9Bが作動せず、これによりシヨツクアブソーバ
10における仕切部材12よりも上方(下方)の
チヤンバ容積が減少する。その結果上方(下方)
チヤンバ内の流体がオリフイスを通じて下方(上
方)チヤンバ内へ移動するので、このときの流通
抵抗によつて、大振動が減衰吸収される。
ブラケツト7が第3図中上方(または下方)へ大
きく変位するため、空気ばね9A,9Bが縮ん
で、ストツパ11A,11Bと空気ばね9A,9
Bの端板とが接触することにより空気ばね9A,
9Bが作動せず、これによりシヨツクアブソーバ
10における仕切部材12よりも上方(下方)の
チヤンバ容積が減少する。その結果上方(下方)
チヤンバ内の流体がオリフイスを通じて下方(上
方)チヤンバ内へ移動するので、このときの流通
抵抗によつて、大振動が減衰吸収される。
ところで、上記のスキマG1,G2の調整は、
空気ばね9A,9Bの内圧を調整することにより
行なわれるが、このための機構についてさらに説
明する。
空気ばね9A,9Bの内圧を調整することにより
行なわれるが、このための機構についてさらに説
明する。
まず、各空気ばね9A,9Bには、空気給排の
ためのポート19,20が形成されており、各ポ
ート19,20は空気給排ラインL1,L2を介
してソレノイド22,23付きの電磁式切換弁2
1に接続されている。
ためのポート19,20が形成されており、各ポ
ート19,20は空気給排ラインL1,L2を介
してソレノイド22,23付きの電磁式切換弁2
1に接続されている。
なお、ソレノイド22がオンすると、切換弁2
1が切換わり圧縮空気ポンプのごとき圧縮空気源
18からの圧縮空気がポート19へ供給されると
ともにポート20が排気状態となり、逆にソレノ
イド23がオンすると、切換弁21が切換わり、
圧縮空気源18からの圧縮空気がポート20へ供
給されるとともにポート19が排気状態となるよ
うになつている。
1が切換わり圧縮空気ポンプのごとき圧縮空気源
18からの圧縮空気がポート19へ供給されると
ともにポート20が排気状態となり、逆にソレノ
イド23がオンすると、切換弁21が切換わり、
圧縮空気源18からの圧縮空気がポート20へ供
給されるとともにポート19が排気状態となるよ
うになつている。
また、ソレノイド22,23共にオフの場合、
切換弁21は中立位置をとり、ポート19,20
は閉じられた状態となつて、空気ばね9A,9B
共に密閉状態となる。
切換弁21は中立位置をとり、ポート19,20
は閉じられた状態となつて、空気ばね9A,9B
共に密閉状態となる。
さらに、車体側ブラケツト8には、ドツグ30
が設けられており、エンジン側ブラケツト7に
は、ドツグ30によつてオンオフされる2つの電
気スイツチ(リミツトスイツチ)31,32が設
けられている。
が設けられており、エンジン側ブラケツト7に
は、ドツグ30によつてオンオフされる2つの電
気スイツチ(リミツトスイツチ)31,32が設
けられている。
なお、ドツグ30と接触しない状態で、電気ス
イツチ31はオン、電気スイツチ32はオフとな
り、ドツグ30と接触することにより、電気スイ
ツチ31はオフ、電気スイツチ32はオンとな
る。
イツチ31はオン、電気スイツチ32はオフとな
り、ドツグ30と接触することにより、電気スイ
ツチ31はオフ、電気スイツチ32はオンとな
る。
また、各スイツチ31,32とドツグ30との
接触・非接触の態様としては、両スイツチ31,
32が共にドツグ30と非接触な態様、スイツチ
31だけがドツグ30と接触する態様および両ス
イツチ31,32が共にドツグ30と接触する態
様の3つの態様があり、このような態様をとるこ
とができるようにドツグ30と各スイツチ31,
32との取付関係が予じめ決められている。
接触・非接触の態様としては、両スイツチ31,
32が共にドツグ30と非接触な態様、スイツチ
31だけがドツグ30と接触する態様および両ス
イツチ31,32が共にドツグ30と接触する態
様の3つの態様があり、このような態様をとるこ
とができるようにドツグ30と各スイツチ31,
32との取付関係が予じめ決められている。
さらに、電気スイツチ31がオンすると、ソレ
ノイド23がオンとなり、電気スイツチ32がオ
ンすると、ソレノイド22がオンとなるように、
各スイツチ31,32とソレノイド22,23と
が接続されている。
ノイド23がオンとなり、電気スイツチ32がオ
ンすると、ソレノイド22がオンとなるように、
各スイツチ31,32とソレノイド22,23と
が接続されている。
なお、各スイツチ31,32共にオフの場合、
ソレノイド22,23は共にオフとなる。
ソレノイド22,23は共にオフとなる。
したがつて、空気ばね9A,9B内のスキマG
1,G2の調整は次のようにして行なわれる。
1,G2の調整は次のようにして行なわれる。
例えば最初エンジン側ブラケツト7と車体側ブ
ラケツト8とが遠ざかつていた、すなわちスキマ
G1が大きく、スキマG2が小さいかあるいはな
い状態にあつたとすると、このときスイツチ3
1,32は共にドツグ30と非接触であり、した
がつてスイツチ31がオン,スイツチ32がオフ
となつていて、これによりソレノイド23がオン
となつて(第4図の点線特性参照)、ポート20
から給気が行なわれるとともに、ポート19から
排気が行なわれる。
ラケツト8とが遠ざかつていた、すなわちスキマ
G1が大きく、スキマG2が小さいかあるいはな
い状態にあつたとすると、このときスイツチ3
1,32は共にドツグ30と非接触であり、した
がつてスイツチ31がオン,スイツチ32がオフ
となつていて、これによりソレノイド23がオン
となつて(第4図の点線特性参照)、ポート20
から給気が行なわれるとともに、ポート19から
排気が行なわれる。
これによりエンジン側ブラケツト7と車体側ブ
ラケツト8とが接近して、スキマG1が小さくな
つてゆくとともに、スキマG2が大きくなつてゆ
く。そしてスキマG1,G2がほぼ等しいか所要
の値になると、ドツグ30がスイツチ31とだけ
接触するように設定されているので、この状態で
両スイツチ31,32共にオフとなり、両ソレノ
イド22,23は共にオフとなるため、切換弁2
1は中立状態となつて、各空気ばね9A,9B共
に密封された状態となり、上記所要の値をもつた
スキマG1,G2を確保することができる。
ラケツト8とが接近して、スキマG1が小さくな
つてゆくとともに、スキマG2が大きくなつてゆ
く。そしてスキマG1,G2がほぼ等しいか所要
の値になると、ドツグ30がスイツチ31とだけ
接触するように設定されているので、この状態で
両スイツチ31,32共にオフとなり、両ソレノ
イド22,23は共にオフとなるため、切換弁2
1は中立状態となつて、各空気ばね9A,9B共
に密封された状態となり、上記所要の値をもつた
スキマG1,G2を確保することができる。
なお、外部からさらに力が加わつて、この位置
から両ブラケツト7,8がさらに接近すると、ス
キマG1が小さくなるかなくなるとともに、スキ
マG2が大きくなるが、このときスイツチ31,
32が共にドツグ30と接触するので、スイツチ
31はオフ、スイツチ32はオンとなる。これに
よりソレノイド22がオンとなり(第4図の実線
特性参照)、ポート19から給気が行なわれると
ともに、ポート20から排気が行なわれ、その結
果両ブラケツト7,8が離れる方向に力が働き、
スキマG1が大きくなつてゆくとともに、スキマ
G2が小さくなつてゆく。そしてスキマG1,G
2がほぼ等しいか所要の値になると、上記のごと
く、切換弁21が中立状態となつて、スキマG
1,G2は所定の値に維持される。
から両ブラケツト7,8がさらに接近すると、ス
キマG1が小さくなるかなくなるとともに、スキ
マG2が大きくなるが、このときスイツチ31,
32が共にドツグ30と接触するので、スイツチ
31はオフ、スイツチ32はオンとなる。これに
よりソレノイド22がオンとなり(第4図の実線
特性参照)、ポート19から給気が行なわれると
ともに、ポート20から排気が行なわれ、その結
果両ブラケツト7,8が離れる方向に力が働き、
スキマG1が大きくなつてゆくとともに、スキマ
G2が小さくなつてゆく。そしてスキマG1,G
2がほぼ等しいか所要の値になると、上記のごと
く、切換弁21が中立状態となつて、スキマG
1,G2は所定の値に維持される。
このように、エンジン5と車体とが静的なつり
合い状態において、空気ばね9A,9B内にスキ
マG1,G2を設定しておくことにより、エンジ
ン5のアイドル振動のような微小のロール変位入
力に対しては、ばね定数の小さい空気ばね9A,
9Bで吸収できるため、車体への伝達力を極めて
小さくできる。
合い状態において、空気ばね9A,9B内にスキ
マG1,G2を設定しておくことにより、エンジ
ン5のアイドル振動のような微小のロール変位入
力に対しては、ばね定数の小さい空気ばね9A,
9Bで吸収できるため、車体への伝達力を極めて
小さくできる。
また、トルクコンバータを用いたオートマチツ
ク車のように、停車時にトルクコンバータのクリ
ープ現象により発生する定常トルクがスキマG
1,あるいはG2の減少する方向へエンジン5を
変位させたとしても、自動スキマ調整機構が空気
ばね9A,9Bの内圧を調整することによりスキ
マG1,G2の上記減少分を補正して初期設定量
に維持するため、その状態においても、微小振動
の伝達を空気ばね9A,9Bにて遮断することが
できる。
ク車のように、停車時にトルクコンバータのクリ
ープ現象により発生する定常トルクがスキマG
1,あるいはG2の減少する方向へエンジン5を
変位させたとしても、自動スキマ調整機構が空気
ばね9A,9Bの内圧を調整することによりスキ
マG1,G2の上記減少分を補正して初期設定量
に維持するため、その状態においても、微小振動
の伝達を空気ばね9A,9Bにて遮断することが
できる。
さらに、組立時の寸法ばらつきや長期使用後の
へたり等が生じ、スキマG1,G2が変化した場
合においても同様の手段によりスキマG1,G2
は補正されるため、エンジンの微小振動の伝達は
空気ばねにて遮断され、防振効果が安定するとい
う効果を奏する。
へたり等が生じ、スキマG1,G2が変化した場
合においても同様の手段によりスキマG1,G2
は補正されるため、エンジンの微小振動の伝達は
空気ばねにて遮断され、防振効果が安定するとい
う効果を奏する。
ところで、発進,変速あるいは加・減速時の過
渡的大トルク入力に対しては、予じめ設定したス
キマG1,G2がなくなり、シヨツクアブソーバ
10で、この過渡的なエネルギーを吸収できるこ
とは前述のとおりであるが、この際、自動スキマ
調整機構により、クリープ現象による定常トル
ク、組立時の寸法ばらつき、長期使用後のへたり
等に起因するスキマG1,G2の現象が補正され
るため、該スキマG1,G2の初期設定量を多め
に取る必要がない。すなわち、振動吸収が空気ば
ね9A,9Bからシヨツクアブソーバ10に移行
する場合の振幅が、常に一定、かつ、適正なもの
に保持される。
渡的大トルク入力に対しては、予じめ設定したス
キマG1,G2がなくなり、シヨツクアブソーバ
10で、この過渡的なエネルギーを吸収できるこ
とは前述のとおりであるが、この際、自動スキマ
調整機構により、クリープ現象による定常トル
ク、組立時の寸法ばらつき、長期使用後のへたり
等に起因するスキマG1,G2の現象が補正され
るため、該スキマG1,G2の初期設定量を多め
に取る必要がない。すなわち、振動吸収が空気ば
ね9A,9Bからシヨツクアブソーバ10に移行
する場合の振幅が、常に一定、かつ、適正なもの
に保持される。
なお、接触型の電気スイツチ31,32を用い
る代わりに、光電式や電磁式の非接触型のスイツ
チを用いてもよい。
る代わりに、光電式や電磁式の非接触型のスイツ
チを用いてもよい。
また、オンオフ式のスイツチを検出器として用
いる代わりに、エンジン側ブラケツト7と車体側
ブラケツト8との相対距離をアナログ信号Vxと
して取出せるポテンシヨメータ等の検出器24を
用いてもよく、この場合は、第5図に示すような
回路により、ソレノイド22,23のオンオフ制
御が行なわれる。すなわち、この第5図に示す回
路では、検出器24からの信号Vxがコンパレー
タ25,26で基準信号Va,Vb(Va<Vb)と
比較され、Vx>Vbならソレノイド22がオフ
で、ソレノイド23がオン、Vb>Vx>Vaなら、
ソレノイド22,23が共にオフ、Vx<Vaな
ら、ソレノイド22がオンで、ソレノイド23が
オフとなる。
いる代わりに、エンジン側ブラケツト7と車体側
ブラケツト8との相対距離をアナログ信号Vxと
して取出せるポテンシヨメータ等の検出器24を
用いてもよく、この場合は、第5図に示すような
回路により、ソレノイド22,23のオンオフ制
御が行なわれる。すなわち、この第5図に示す回
路では、検出器24からの信号Vxがコンパレー
タ25,26で基準信号Va,Vb(Va<Vb)と
比較され、Vx>Vbならソレノイド22がオフ
で、ソレノイド23がオン、Vb>Vx>Vaなら、
ソレノイド22,23が共にオフ、Vx<Vaな
ら、ソレノイド22がオンで、ソレノイド23が
オフとなる。
なお、第5図中の符号27はインバータ、2
8,29はスイツチングトランジスタを示してい
る。
8,29はスイツチングトランジスタを示してい
る。
さらに、電磁式の切換弁21を用いる代わり
に、第6図に示すようなパイロツト空気圧で作動
する空気式の切換弁21′を用いてもよく、この
場合は、電気スイツチ31,32等の代わりに、
空気圧スイツチ(メカニカルバルブ)33,34
を用いて、切換弁21′の切換制御が行なわれる。
この場合は、全て空気圧のみで制御することがで
きる。
に、第6図に示すようなパイロツト空気圧で作動
する空気式の切換弁21′を用いてもよく、この
場合は、電気スイツチ31,32等の代わりに、
空気圧スイツチ(メカニカルバルブ)33,34
を用いて、切換弁21′の切換制御が行なわれる。
この場合は、全て空気圧のみで制御することがで
きる。
なお、ブラケツト7,8間の変位によるスキマ
G1,G2の影響を無視できるようなエンジン懸
架系では、前述のような空気ばね9A,9Bの内
圧を調整する自動スキマ調整機構を省略すること
もできる。このように自動スキマ調整機構を省略
したものを示すと、第7図のようになる。ここで
第7図中、第2〜6図と同じ符号はほぼ同様の部
分を示している。
G1,G2の影響を無視できるようなエンジン懸
架系では、前述のような空気ばね9A,9Bの内
圧を調整する自動スキマ調整機構を省略すること
もできる。このように自動スキマ調整機構を省略
したものを示すと、第7図のようになる。ここで
第7図中、第2〜6図と同じ符号はほぼ同様の部
分を示している。
以上詳述したように、本考案のエンジン懸架装
置によれば、エンジンと車体との間に介装される
懸架機構が、空気ばねとシヨツクアブソーバとの
組合わせにより構成されているので、エンジンの
微小振動を空気ばねで吸収することができるとと
もに、この微小振動よりも大きなエンジン振動を
シヨツクアブソーバで吸収することができ、これ
により広い振幅範囲に亘つてエンジンの振動を吸
収できる利点がある。
置によれば、エンジンと車体との間に介装される
懸架機構が、空気ばねとシヨツクアブソーバとの
組合わせにより構成されているので、エンジンの
微小振動を空気ばねで吸収することができるとと
もに、この微小振動よりも大きなエンジン振動を
シヨツクアブソーバで吸収することができ、これ
により広い振幅範囲に亘つてエンジンの振動を吸
収できる利点がある。
また、本考案のエンジン懸架装置は、シヨツク
アブソーバと空気ばねとが直列に配設されると共
に、上記空気ばねには、その所定量以上の圧縮を
阻止すべくストツパが内装された構成になつてい
る。すなわち、上記ストツパは、シヨツクアブソ
ーバと空気ばねとをエンジン振動の振幅に応じて
択一的に作動させる。したがつて、それぞれの減
衰力を、吸収すべきエンジン振動の振幅に応じて
任意に選ぶことができる。
アブソーバと空気ばねとが直列に配設されると共
に、上記空気ばねには、その所定量以上の圧縮を
阻止すべくストツパが内装された構成になつてい
る。すなわち、上記ストツパは、シヨツクアブソ
ーバと空気ばねとをエンジン振動の振幅に応じて
択一的に作動させる。したがつて、それぞれの減
衰力を、吸収すべきエンジン振動の振幅に応じて
任意に選ぶことができる。
第1図は従来のエンジン懸架装置を模式的に示
す斜視図であり、第2〜7図は本考案の一実施例
としてのエンジン懸架装置を示すもので、第2図
はその全体構成を示す斜視図、第3図はその要部
を断面で示す全体構成図、第4図はその作用を説
明するためのグラフ、第5図はその制御系の変形
例を示す電気回路図、第6図はその制御系の他の
変形例を示す説明図であり、第7図はその変形例
の要部断面図である。 1……エンジンマウント、2……トランスミツ
シヨンマウント、3′,4′……懸架機構としての
ロールストツパ、5……エンジン、6……トラン
スミツシヨン、7,8……ブラケツト、9A,9
B……空気ばね、10……シヨツクアブソーバ、
11A,11B……スキマ設定用ストツパ、12
……仕切部材、13……シヨツクアブソーバ本
体、14A,14B……ピストン部材、15……
ケース、16……ストツパ部、17……流体室、
18……圧縮空気源、19,20……ポート、2
1,21′……切換弁、22,23……ソレノイ
ド、24……検出器、25,26……コンパレー
タ、27……インバータ、28,29……スイツ
チングトランジスタ、30……ドツグ、31,3
2……電気スイツチ、33,34……空気圧スイ
ツチ、G1,G2……スキマ、L1,L2……給
排ライン。
す斜視図であり、第2〜7図は本考案の一実施例
としてのエンジン懸架装置を示すもので、第2図
はその全体構成を示す斜視図、第3図はその要部
を断面で示す全体構成図、第4図はその作用を説
明するためのグラフ、第5図はその制御系の変形
例を示す電気回路図、第6図はその制御系の他の
変形例を示す説明図であり、第7図はその変形例
の要部断面図である。 1……エンジンマウント、2……トランスミツ
シヨンマウント、3′,4′……懸架機構としての
ロールストツパ、5……エンジン、6……トラン
スミツシヨン、7,8……ブラケツト、9A,9
B……空気ばね、10……シヨツクアブソーバ、
11A,11B……スキマ設定用ストツパ、12
……仕切部材、13……シヨツクアブソーバ本
体、14A,14B……ピストン部材、15……
ケース、16……ストツパ部、17……流体室、
18……圧縮空気源、19,20……ポート、2
1,21′……切換弁、22,23……ソレノイ
ド、24……検出器、25,26……コンパレー
タ、27……インバータ、28,29……スイツ
チングトランジスタ、30……ドツグ、31,3
2……電気スイツチ、33,34……空気圧スイ
ツチ、G1,G2……スキマ、L1,L2……給
排ライン。
Claims (1)
- エンジンと車体との間に介装され、上記エンジ
ンの微小振動の伝達を遮断するための空気ばね
と、上記微小振動よりも大きい上記エンジンの振
動を減衰するためのシヨツクアブソーバとから成
る懸架機構であつて、上記のシヨツクアブソーバ
と空気ばねとが直列に配設され、かつ、上記空気
ばねの所定量以上の圧縮を阻止すべく上記空気ば
ねの内部にストツパが配設されたことを特徴とす
る、エンジン懸架装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15365882U JPS5957214U (ja) | 1982-10-08 | 1982-10-08 | エンジン懸架装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15365882U JPS5957214U (ja) | 1982-10-08 | 1982-10-08 | エンジン懸架装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5957214U JPS5957214U (ja) | 1984-04-14 |
JPS644583Y2 true JPS644583Y2 (ja) | 1989-02-06 |
Family
ID=30339894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15365882U Granted JPS5957214U (ja) | 1982-10-08 | 1982-10-08 | エンジン懸架装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5957214U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56116519A (en) * | 1980-02-20 | 1981-09-12 | Nissan Motor Co Ltd | Engine mount of car |
-
1982
- 1982-10-08 JP JP15365882U patent/JPS5957214U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56116519A (en) * | 1980-02-20 | 1981-09-12 | Nissan Motor Co Ltd | Engine mount of car |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5957214U (ja) | 1984-04-14 |
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