JPS644244B2 - - Google Patents

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JPS644244B2
JPS644244B2 JP7094079A JP7094079A JPS644244B2 JP S644244 B2 JPS644244 B2 JP S644244B2 JP 7094079 A JP7094079 A JP 7094079A JP 7094079 A JP7094079 A JP 7094079A JP S644244 B2 JPS644244 B2 JP S644244B2
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JP
Japan
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tone arm
record
optical sensor
address
signal
Prior art date
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Application number
JP7094079A
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English (en)
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JPS55163662A (en
Inventor
Masayoshi Kitamura
Hideo Onoe
Tsuyoshi Ono
Fumiaki Oono
Yukihiro Kineshima
Yutaka Morita
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
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Priority to US06/156,775 priority patent/US4361880A/en
Publication of JPS55163662A publication Critical patent/JPS55163662A/ja
Publication of JPS644244B2 publication Critical patent/JPS644244B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 歌謡曲などのような比較的に短かい曲の多数の
ものを収録したレコードにおいては、演奏を希望
する曲が容易に選別でき、かつ、その選別された
曲の選択的な演奏開始が容易となるように、レコ
ード面上に記録されている次々の曲と曲との間に
溝送りの粗い部分、いわゆる曲間バンドが設けら
れていることは周知のとおりである。
そして、通常のレコードプレーヤによつてレコ
ードに記録されている多数の曲の内の特定な一曲
を選択して演奏しようとする場合には、今演奏を
希望している曲が記録されている部分の直前に設
けられている曲間バンドに再生針の針先が位置す
る状態となされるように手でピツクアツプアーム
を移動してから針先をその曲間バンド中におろす
という操作が行なわれるのであるが、このような
操作によつてレコード演奏を上手に行なうのには
かなりの熟練が必要とされるために、レコードに
記録されている多数の曲の内から演奏の希望され
る曲を予約しておき、その予約された曲が希望の
順序に次々に自動的に演奏されうるようにした自
動レコードプレーヤが発表されている。
この既発表の自動レコードプレーヤでは、曲間
バンドの位置検出が光センサで行われるようにし
また、前記した光センサによる位置検出結果に従
つてトーンアームが自動送りされるようにして、
予約された曲が次々に演奏されるようになされて
いたが、この既発表の装置においては光センサが
カートリツジに1体的に設けられており、カート
リツジの交換がヘツドシエルの着脱によつて行な
い得ないものであつたために、好みのカートリツ
ジをトーンアームに装着して使用することができ
ないという欠点があり、また、前記した既発表の
装置ではバンド間の位置の記憶機能を備えていな
いので、予約された複数の曲の次々の曲の演奏に
先立つて、その都合毎にピツクアツプアームがレ
コードの外周位置まで戻された後に、次の演奏予
定の曲の記録部分の直前の曲間バンド位置に再生
針が到達するまであらためてピツクアツプアーム
が駆動変位されるようになされていたために、ア
クセス時間が長くなるなどの欠点があり、その改
善が要望された。
本発明は、前記した従来の自動プレーヤにおけ
る上述のような諸欠点が良好に解消された予約選
曲の可能な自動レコードプレーヤを提供すること
を目的としてなされたものであり、以下、本発明
の予約選曲の可能な自動レコードプレーヤについ
て添付図面を参照しながら、その具体的な内容を
詳細に説明する。
第1図は本発明の予約選曲の可能な自動レコー
ドプレーヤの概略構成を示すブロツク図であつて
この第1図において、HMはトーンアームを水平
方向に回動させるための水平駆動モータであり、
また、VMはトーンアームを垂直方向に回動させ
るための垂直駆動モータであり、ACは前記した
2つの駆動モータHM,VMに駆動信号を与える
アームコントロール回路であつて、このアームコ
ントロール回路ACは制御装置CDによつて動作が
制御されると共に、制御装置CDに対してトーン
アームの状態に関する情報などを与える。
AEはトーンアームの水平方向の回動角度と対
応したアドレス信号を発生するアドレス信号の発
生装置(アーム角度エンコーダ)であり、このア
ーム角度エンコーダAEからの出力は制御装置CD
に与えられる。また、TMはターンテーブルの駆
動用モータ、MCはモータコントロール回路、
MSはミユーテイングスイツチ、KMはキーマト
リツクス、DPは表示装置、PSは光センサであ
り、この光センサPSはトーンアームに対してヘ
ツドシエルとは別体のものとして設けられている
ものであつて、光源と受光素子とからなり、これ
は、トーンアームに装着されたヘツドシエルに取
付けられているカートリツジの再生針の先端がト
ーンアームの回動時に描く回動軌跡と略々同一の
回動軌跡を描くことができ、かつ、トーンアーム
に装着されたヘツドシエルよりも、レコード演奏
時におけるトーンアームの進行方向に関して僅か
に先行した位置を占めるような位置となされてい
るようにトーンアームに対して連結固着されてい
る。
SPSは針位置補正信号発生回路、SPは針圧調
整用信号発生回路であつて、これらの各回路
SPS,SPなどは、一定電圧を有する電圧源にそ
れぞれ各別に接続された可変抵抗器によつて構成
することができるのであり、この場合に針位置補
正信号や針圧調整用信号などはそれぞれ各別の可
変抵抗器の摺動子から取り出すことができるので
ある。また、AMPは前記した針圧調整用信号を
増幅して垂直駆動モータVMに与える増幅器であ
る。
前記した光センサPS、針位置補正信号発生器
SPS、針圧調整用信号発生回路SPなどからそれ
ぞれ発生された各種の情報信号は、制御装置CD
によつて切換え状態が制御される切換スイツチ
SWを介して個別的にAD変換器ADCに与えられ
る。
そして、AD変換器ADCからの出力は制御装置
CDに供給される。
制御装置CDは、マイクロプロセツサ、ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメ
モリ(ROM)などを含んで構成されており、こ
の制御装置CDはキーマトリツクスKMから入力
される情報信号(例えば、プレイ、曲番の予約、
終了、その他の情報に基づく情報信号)や、アー
ムコントロール回路ACから入力されるアームの
状態に関する情報信号、及びアーム角度エンコー
ダAEから入力されるアドレス情報を示す情報信
号、ならびにモータコントロール回路MCから入
力されるターンテーブルの回転角に関する情報信
号、それに光センサPS、針位置補正信号発生回
路SPS、針圧調整用信号発生回路SPなどで発生
された各種の情報がAD変換器ADCによつてAD
変換された情報信号などを受けた際に、後述のよ
うにそれぞれ所定の構成部分がそれぞれ所要の動
作を行ないうるように各構成部分を制御する。
第2図はアーム角度エンコーダAEの一例のも
のの概略構成を示す斜視図であつて、この第2図
において1はトーンアーム、2はトーンアーム1
の水平方向への回動時にトーンアーム1と一体的
に回動する軸、3は前記の軸2に固着されている
コード板であつて、このコード板3にはトーンア
ーム1の水平方向への回動運動における回動中心
となる軸2の中心からみて放射状にそれぞれ異な
つたコードを示す透孔列3a,3a…が穿設され
ている。また、第2図において4,5は前記した
コード板3を挾んで対向する位置に設けられた光
源列4と光電変換素子列5とであつて、この光源
列4と、光源素子列5と、コード板3とによつて
アーム角度エンコーダAEが構成されている。
すなわち、光源列4を構成している複数個の光
源における個々のものと、光電変換素子列5を構
成している複数個の光電変換素子における個々の
ものとは、特定な1個毎の光源と特定な1個毎の
光電変換素子とが互いに対応するような配列態様
のものとなされて、トーンアーム1の水平方向へ
の回動中心方向に向かうように配設されており、
また、光源列4と光電変換素子列5との間で、ト
ーンアーム1の水平方向への回動に従つて回動す
る軸2に固着されているコード板3には、既述の
ようにトーンアーム1の水平方向への回動運動に
おける回動中心に向けて放射状にそれぞれ異なつ
たコードを示す透孔列3a,3a…が設けられて
いるから、トーンアーム1が水平方向へ回動され
た場合には、回動角度に応じて異なるコードを示
す透孔列3a,3a…が光源列4と光電変換素子
列5との間に位置するようになり、したがつて、
光電変換素子列5の各光電変換素子からの出力信
号がレベル検出回路によつてレベル選択された信
号はトーンアーム1の水平方向への回動角に応じ
て異なつたコードの信号となされるのである。
第2図に例示されているアーム角度エンコーダ
AEにおいては、コード板3が軸2と共に回動さ
れるようにし、光源列4と光電変換素子列5とを
定位置に固定的に設けたものとしているが、光源
列4と光電変換素子列5とが軸2と共に回動され
るようにし、コード板3を定位置に固定的に設け
たものとしてもよいのである。
前記のように、軸2を回動中心とするトーンア
ーム1の水平方向への回動角に応じて異なつたコ
ードの信号を発生するアーム角度エンコーダAE
からの出力信号は、トーンアーム1が水平方向へ
回動々作によつて変位した時にトーンアーム1が
空間中に占める位置の水平方向におけるアドレス
を示すアドレス信号とすることができるのであ
り、また、それはトーンアーム1に設定された特
定点、またはトーンアーム1に設定された特定点
に対して固有の位置関係におかれている点の水平
方向におけるアドレスを示すアドレス信号とする
ことができるのである。
したがつて、トーンアーム1に装着されるべき
ヘツドシエル6に取付けられているカートリツジ
7の再生針Sの先端の位置が各異なるカートリツ
ジが取付けられている複数個のヘツドシエルの内
のどのヘツドシエル6がトーンアーム1に装着さ
れた状態においても、トーンアーム1に設定され
た特定点との間の水平方向における距離が常に一
定値を示すような位置となされるならば、前記し
たアーム角度エンコーダAEからの出力信号を再
生針Sの先端の位置のアドレス信号として用いる
ことができるのであるが、実際にはカートリツジ
の交換に伴なうヘツドシエルの差換えによつて、
カートリツジの再生針Sの先端と、トーンアーム
1に設定された特定点との間の位置関係には多少
のずれが生じるのが普通であるから、アーム角度
エンコーダAEからの出力信号を再生針Sの先端
位置、または再生針の先端位置と対応する位置の
アドレスを示すアドレス信号として用いることは
できない。
しかし、本発明においてはカートリツジの交換
等に伴なうヘツドシエルの差換えによつても、ト
ーンアーム1に設定された特定点との位置関係が
常に不変に保たれるように、ヘツドシエル6とは
別体の光センサPSを第3図のように連結部8に
よつてトーンアーム1に連結固着しておき、その
光センサPSの位置(光センサPSによる位置検出
点の水平方向での位置と考えてもよい)のアドレ
スと、前述したアーム角度エンコーダAEの出力
信号で示されるアドレス信号との対応関係が、ヘ
ツドシエル6の交換の有無に拘わらずに常に不変
の状態となされるようにし、ヘツドシエル6の変
換などによつて変化する再生針Sの針先の位置の
アドレスを前記した光センサPSのアドレスを基
準として容易に補正することができるようにし、
ヘツドシエル6の交換が行なわれることによつ
て、再生針Sの針先位置とトーンアーム1の特定
点との位置関係が変化しても、再生針Sの針先位
置のアドレスを示すアドレス信号が容易に得られ
るようにしているのである。
ヘツドシエル6の交換などによつて、再生針S
の針先位置とトーンアーム1に設定された特定点
との位置関係が変化した場合に、トーンアーム1
に設定された特定点と常に固定の位置関係に設け
られている光センサPSの位置と対応するアドレ
スに基づいて、再生針Sの針先のアドレスが簡単
に補正されるようにするのには、トーンアーム1
の水平方向への回動々作時における所定の回動範
囲内において、再生針Sの針先の水平方向での位
置と光センサPSによる位置検出点の水平方向で
の位置とにそれぞれ対応するターンテーブルの径
方向におけるアドレスの差が一定もしくは略々一
定であることが必要とされる。
そのために、トーンアーム1に連結固着される
べき光センサPSは、トーンアーム1が水平方向
に回動した時に再生針Sの針先が描く円弧状の移
動軌跡と略々一致する移動軌跡をトーンアーム1
の水平方向への回動時における光センサPSによ
る検出点の位置の移動によつて描くことができる
ような位置で、かつ、レコード演奏時にトーンア
ーム1が進行する方向においてトーンアーム1よ
りも先行する側にヘツドシエル6と並置される如
き状態を以つてトーンアーム1に連結固着される
のである。
第5図は再生針Sの針先の移動軌跡と、光セン
サPSによる検出点位置の移動軌跡とが一致した
状態においては、トーンアーム1の所要の回動範
囲(例えばアームレスト位置付近からレコードの
記録領域の最内周位置付近まで)内において、再
生針Sの針先位置と光センサPSによる検出点位
置とのターンテーブルの径方向(レコードの径方
向でも同じ)におけるアドレスの差が略々一定と
なることを図示説明したものである。
第5図において、2aはトーンアーム1の水平
方向への回動時の回動中心、Oはターンテーブル
Tの回転中心、Saは再生針の先端位置、PSaは
光センサPSによる検出点位置(第3図参照)、9
はトーンアーム1の水平方向への回動時における
再生針Sの先端位置Saと、光センサPSによる検
出点位置PSaとの移動軌跡である。
さて、トーンアーム1の回動中心2aと再生針
Sの先端位置Saまでの水平距離と、トーンアー
ム1の回動中心2aと光センサPSによる検出点
位置PSaとの水平距離は等しく、また、再生針S
の先端位置Saと光センサPSによる検出点位置
PSaとの水平距離は移動軌跡9上のどこにおいて
も一定である。今、第5図中において、角2a
Sa Oをαとし、角2a PSa Oをβとすると、
角αと角βとは略々等しく、また、トーンアーム
1の回動によつても、上記の角α,βの値の変化
は微小であるから、再生針Sの先端位置Saのタ
ーンテーブルTの径方向におけるアドレス
Saと、光センサPSの検出点位置PSaのターンテ
ーブルT方向におけるアドレス との差L
=( )−( )はトーンアーム1が回
動しても略々一定値となる。
光センサPSは、第3図中に縦断正面図によつ
て示されているように、トーンアーム1に連結部
8によつて連結固着されているケース10内に遮
光板11(隔壁)と光源12と受光素子13とが
設けられており、光源12から照射された光が反
射面によつて反射された光を受光素子13によつ
て受光して反射面の状態に応じた電気信号が得ら
れるようになされている。
第4図a図は、光センサPSの光源12から照
射された光がレコードDの溝g部分に照射されて
いる状態における光の反射径路と、光センサPS
の光源12から照射された光がレコードDの溝g
部分以外の部分(レコードDの外周部の無記録部
分、曲間バンド、ターンテーブル面など)に照射
されている状態における光の反射径路とを図示説
明したものであり、この第4図a図に図示されて
いるように、光がレコードの溝gの部分に照射さ
れている場合においては、受光素子13には僅か
な量の反射光しか到達せず、また、光がレコード
の溝gの部分以外の部分に照射されている場合に
おいては受光素子13には多くの反射光が到達す
るのであり、したがつて、受光素子13から得ら
れる検出々力は、光センサPSの光源12から照
射された光がターンテーブルTの面に当つている
のか、またはレコードDの外周部の無記録部分や
曲間バンド部分に当つているのか、もしくはレコ
ードの溝g部分に当つているのかなどに応じて、
第4図b図示のように変化する。
第4図b図は、光センサPSの光源12から照
射された光が、反射面上においてレコードの複数
本の溝を含むような大きなスポツトを生じさせて
いるものであるとし、また、ターンテーブルTは
その表面の反射率がレコード面の反射率よりも高
いものであるとした場合について図示されたもの
である。ここで、ターンテーブルTはその表面の
反射率がレコード面の反射率と異なるものとなさ
れていさえすれば、光センサPSによる検出点位
置がターンテーブルTの面上にあるのか、あるい
はレコード面上にあるのかの区別を光センサPS
の検出々力によつて知ることができ、それにより
光センサPSの検出結果からレコードの外周縁
(エツジ)のアドレスを特定することもできるの
であるが、レコードのエツジの検出が外光の影響
などによつても妨害されることなく常に良好に行
なわれるためには、ターンテーブルTとしてはそ
の表面の反射率がレコードの表面の反射率よりも
高いものとして構成されていることが望ましい。
第4図b図中において、イの部分は光センサ
PSの検出点位置がアームレストとターンテーブ
ルTとの間の部分にある場合の光センサPSから
の検出々力レベルを示し、また、ロの部分は検出
点位置がターンテーブルTの表面の部分、ハの部
分は検出点位置がレコード外周の無記録部分、
ニ,ヘ,チ,ヌの部分は検出点位置がレコードの
溝の部分(記録領域)、ホ,ト,リの部分は検出
点位置がレコードの曲間バンド部分、ルの部分は
検出点位置がレコードの内周の無記録部分、にそ
れぞれある場合の光センサPSからの検出々力レ
ベルをそれぞれ示している。
光センサPSからのアナログ信号形態の検出々
力は、切換スイツチSWから線25を介してAD
変換器ADCに与えられ、このAD変換器ADCに
おいてデジタル信号に変換された後に信号路15
を介して制御装置CDへ与えられるのである。
前記した切換スイツチSWが、制御装置CDか
ら信号路14を介して与えられる切換制御信号に
よつて、針圧調整用信号発生回路SP、針位置補
正信号発生回路SPS、光センサPSなどからの各
出力信号を切換えてAD変換器ADCに与えるとい
う動作を行なうことは既述したとおりである。
また、モータコントロール回路MCは、制御装
置CDから信号路22を介して与えられる制御信
号に応じて発生した所要の駆動電力を線24を通
してターンテーブルモータTMに与える。また、
モータコントロール回路MCからは、ターンテー
ブルTの回転角度に関する情報が得られ、このタ
ーンテーブルTの回転角度に関する情報は、偏心
により変化するレコードの径方向のアドレスの補
正のための情報として信号路21を介して制御装
置CDに与えられる。
20は既述したアーム角度エンコーダAEの出
力信号を制御装置CDに伝送する信号路であり、
また、18,19は制御装置CDからアームコン
トロール回路ACへの信号路18と、アームコン
トロール回路ACから制御装置CDへの情報の信号
路19であり、さらに、16はキーマトリツクス
KMと制御装置CDとの間の信号路、17は制御
装置CDから表示装置DPへの情報の信号路であ
る。
また、ミユーテイングスイツチMSはトーンア
ーム1の降下動作により再生針Sがレコード面上
に接触する際に発生する雑音が再生音中に生じな
いようにするためのもので、このミユーテイング
スイツチMSは制御装置CDから線23を介して
伝送される制御信号によつて制御される。
これまでに説明した各構成部分からなる本発明
の予約選曲の可能な自動レコードプレーヤは、キ
ーマトリツクスKMを含んで構成された選曲指定
用操作装置から与えられる各種の動作モードに対
応してレコードの自動演奏動作、予約された複数
の曲目と対応する順次の曲目の自動演奏動作など
に、前記の各構成部分の有機的な関連動作によつ
て良好に行なうことができるのである。
すなわち、本発明の予約選曲の可能な自動レコ
ードプレーヤでは、ヘツドシエル6の交換によつ
てもトーンアーム1の特定点との位置関係が不変
に保持されている光センサPSによる検出々力と
カートリツジ7の再生針Sの針先のレコード半径
上の位置(ターンテーブルTの半径上の位置)と
対応したアドレスを示すアドレス信号を発生させ
るためのアーム角度エンコーダAEからの出力信
号とを、制御装置CD内の記憶装置(RAM)に
記憶させ、前記した両信号の記憶値を読出して比
較演算を行なうことができるので、自動演奏に先
立つてレコードの外周のエツジの位置や各曲間バ
ンドの位置などをターンテーブルTの半径上のア
ドレスとして求めてそれを正確に記憶させてお
き、レコードの次々の曲に対する自動演奏動作に
当つて再生針Sの針先が常に所望の曲の直前の曲
間バンドに正しくおろされるような動作を行なわ
せることができる。
また、トーンアーム1の特定点との間の関係位
置が固定的なものとなされている光センサPSに
よる検出点位置PSaのターンテーブルTの半径上
の位置と対応したアドレスが、ヘツドシエル6の
交換などによるカートリツジの再生針Sの先端位
置Saの変化とは無関係に、アーム角度エンコー
ダAEから出力されるアドレス信号と常に正しい
対応関係にあることを利用し、再生針Sの先端位
置SaのターンテーブルTの半径上の正確なアド
レスと対応するアドレス信号が、前記したアーム
角度エンコーダAEから出力されるアドレス信号
と、針位置補正信号発生回路SPSから発生された
針位置補正用信号をAD変換器ADCによつてAD
変換した信号との減算によつて極めて容易に得ら
れるので、カートリツジの交換などによつてカー
トリツジの再生針Sの先端位置が変動した場合で
も、再生針Sの先端位置SaのターンテーブルT
の径方向における正しいアドレスと対応するアド
レス信号を、レコード自動演奏の際の各種動作の
実行に用いることができる。
また、ターンテーブルTの光の反射率とレコー
ド面の光の反射率とを異ならしめておいて、レコ
ードのエツジのアドレスを明確に知ることができ
るので、そのアドレス値とレコードの各サイズの
ものにおけるエツジの標準のアドレス値とによつ
て、レコードのサイズの違いがあつてもレコード
のサイズの判定が正しく行なわれ、再生針Sを自
動的にレコードの導入溝に導くようにすることが
できる。
さらに、トーンアームの取付位置の誤差によつ
て生ずるアドレスの狂いは、レコードのサイズ別
にアドレス補正を行なうことによつて、導入制御
が不適切なものとならないようにすることができ
る。
さらにまた、レコードに偏心があつても、ター
ンテーブルTの回転角度と対応した信号をモータ
コントロール回路MCから得て記憶させておいた
信号と、トーンアームの高さや垂直方向での降下
速度などを用いて、降下前のターンテーブルの回
転角と、接面時のあるべきターンテーブルの回転
角との関係を得て、現在の回転角から接面の時刻
を算出することにより、再生針Sが常に正確に曲
間バンド上あるいはレコード外周部の無記録部分
上におろされるようにすることができる。
また、予約により記憶された曲目の番号を演奏
の際に消去せずに保存しておき、その記憶されて
いる全曲番と対応する曲の演奏が終了してレコー
ドプレーヤが停止しても、再度の演奏開始をキー
マトリツクスの操作によつて要求した場合には、
前記の予約により記憶されていた曲番の曲が予約
どおりの順序で繰返し自動演奏されるようにした
り、あるいは演奏終了時に演奏開始信号が発生さ
れるようにして、自動演奏が繰返して行なわれる
ようにしたり、前記の演奏終了時に発生する演奏
開始信号によつて、別の自動レコードプレーヤの
演奏開始の制御が行なわれるようにもすることが
できる。
既述したミユーテイングスイツチMSは再生針
Sがレコード面上に着面する以前にスイツチがオ
フの状態となされるようにし、また、再生針Sが
レコード面上に着面して適当な時間の経過後ある
いはアドレス変化後にオンの状態となされるよう
に、それのオン、オフ制御が行なわれるものであ
るが、前記のオン、オフ制御におけるオン動作を
行なわせるのに、トーンアームの垂直降下速度信
号を検出しておき、速度比例信号電圧が予め定め
られた電圧値以下となつた時に出力信号を発生し
うるような比較器を用いて、その出力によつて時
間計測手段をスタートさせ、その時間計測手段の
出力によつてミユーテイングスイツチMSがオン
状態となされるようにすることは好適な実施の態
様である。
また、既述した光センサPSからの検出々力は、
それが単に予め定められたしきい値を用いて検
出々力中からピーク値の検出が行なわれるのにと
どまらず、ピークの鋭るどさ、ピークの高さ、基
底値との高さの差あるいは比などを検出すること
によつて曲間バンドの検出の信頼性を高めるよう
にすることもできる。
針位置補正信号発生器SPSが既述のような可変
抵抗器を用いた構成のものであつた場合には、可
変抵抗器の調節により再生針の先端位置のアドレ
スが微細に変えられるので、ヘツドシエルの交換
による再生針Sの針先端位置の変化があつても可
変抵抗器の調節によつて再生針の先端が曲間バン
ド中へ正しくおろされる状態となるようにするこ
とは極めて容易であり、また、同様に、レコード
のサイズの検出とリードインとを自動化する際に
問題となる、トーンアームの取付位置のばらつき
から生じる各種サイズのレコードにおける各リー
ドインアドレスの不揃いをも可変抵抗器の調節に
よつて簡単に修正することができる。
次に、第1図に示されているブロツク図と第6
図及び第7図などに示されているフローチヤート
を参照して本発明の予約選曲の可能な自動レコー
ドプレーヤの動作について説明する。
第6図のステツプ0において電源スイツチが投
入されて装置が動作可能な状態となされた後に、
操作者はキーマトリツクスKMのキーを操作して
情報を入力する。ステツプ10ではキーマトリツ
クスKMから信号路16を介して与えられたキー
操作入力を制御装置CDが判別して、前記したキ
ー操作入力が例えば曲番の予約であれば、制御装
置CDはステツプ20においてその曲番を順に記
憶装置(RAM)に記憶させると共に、信号路1
7を介して曲番に関する情報を表示装置DPに与
えて表示装置DPに予約された曲番を順に表示さ
せる。
また、前記のキー操作入力が例えばリジエクト
であつた場合には、制御装置CDはステツプ30
により信号路18,19を介してアームコントロ
ール回路ACとの間で所要の情報の送受を行なつ
てトーンアームをアームレストに戻すと共に、記
憶装置に記憶している曲番の予約内容を消去す
る。
さらに、前記のキー操作入力がプレイであれ
ば、制御装置CDはステツプ40により信号路1
8,19を介してアームコントロール回路ACと
の間で所要の情報の送受を行なつてトーンアーム
をアームレストから上げる。
前記したアームコントロール回路ACは、トー
ンアーム1を水平方向に回動させるための水平駆
動モータHMと、トーンアーム1を垂直方向に回
動させるための垂直駆動モータVMとの2つのモ
ータを駆動するモータ駆動回路と、トーンアーム
1の状態の情報、すなわち、トーンアーム1が扛
上してストツパ位置に達しているか否か、トーン
アーム1が水平方向への回動によつてストツパ位
置に到達しているかどうか、再生針Sがレコード
面に接面しているかどうか、などの情報を、前記
した2つのモータに対する駆動電流の増加の状態
によつて検出する検出手段などを備えており、制
御装置CDから信号路18を介してアームコント
ロール回路ACに与えられる制御信号に応じて、
アームコントロール回路ACではそれのモータ駆
動回路から水平駆動モータHMと垂直駆動モータ
VMに対して所要の駆動電力を与えて、トーンア
ーム1を上昇させたり下降させたり、あるいは水
平方向での左、右への回動を行なわせたり、もし
くは静止させたりし、また、検出手段によつて検
出されたトーンアーム1の状態の検出結果を信号
路19を介して制御装置CDに与える。一方、制
御装置CDは信号路を介して与えられた情報に基
づき、アームコントロール回路ACに対してトー
ンアームの上昇、下降、左右方向への回動などの
動作の開始、継続、停止のための制御信号を与え
る。これにより、トーンアーム1はプレイモー
ド、リジエクトモード、予約モードなどの各モー
ドに応じた所要の態様で上下、左右方向へ自在に
動かされるのである。なお、針圧の大きさは垂直
駆動モータVMに対する駆動電流の大きさの可変
によつて調節することができるのである。
ステツプ40のプレイに続き、ステツプ50で
は、ターンテーブルT上にのせられたレコードの
サイズの検出(レコードの径が30cm、25cm、17cm
の何れのものであるのかの検出)を行ない、ター
ンテーブルT上のレコードがないという検出結果
が得られた場合にはステツプ30に戻り、また、
検出結果があるサイズのレコードの存在を示して
いる場合にはステツプ60に進んで、ステツプ6
0において予約選曲の有無を調べ、予約があれば
ステツプ70において曲間バンドの検出を行な
い、またステツプ60における予約選曲の有無の
調べにおいて予約がないという結果が得られた時
は、ステツプ50で得られているレコードサイズ
のレコードにおける外周の無記録部分位置へ再生
針Sが位置する状態となされるようにトーンアー
ム1を導く。
前記したステツプ50におけるレコードサイズ
の検出は、具体的には例えば第7図のフローチヤ
ートに示されているような各ステツプ51〜56
によつて行なわれる。すなわち、ステツプ51で
垂直駆動モータVMによつてトーンアーム1を垂
直方向に回動させて、トーンアーム1をそれが上
限のストツパによつて上昇が止められる迄上昇さ
せ、その状態で水平駆動モータHMによつてトー
ンアーム1を水平方向に左方へと回動させ、ステ
ツプ52で制御装置CDがアーム角度エンコーダ
AEから信号路20を介して送られてくるアドレ
ス信号を読取つて、ステツプ53で制御装置CD
は読取つたアドレス信号の示すアドレスがトーン
アーム1の可動範囲における最内周限(最左端位
置)であるか否かを判定し、前記のステツプ53
における判定結果がイエスの場合は、ターンテー
ブルT上にレコードが存在しないものとして、ス
テツプ30へ進んでリジエクト動作が行なわれる
ようにし、また、前記のステツプ53における判
定結果がノウの場合は、ステツプ54で先のステ
ツプ52で得たアドレスにおける光センサPSか
らの検出々力をスイツチSWを介してAD変換器
ADCに与えて、AD変換器ADCから得たデジタ
ル信号を信号路15により制御装置CD内の記憶
装置に記憶する。
ステツプ55では、制御装置CDにおいて先の
ステツプ54で記憶した過去の最大値と最新の値
とを比較して、その値が過去の最大値の例えば1/
2以下になれば、光センサPSがレコードのエツジ
の部分を通過したものと判断し、ステツプ56で
先にステツプ52で読んだアドレス値を、予めレ
コードの各サイズ毎に定めておいたアドレス範囲
にあてはめてレコードサイズの判別を行なう。
なお、前記したステツプ52〜55のループの
所要時間は、アーム角度エンコーダAEがトーン
アーム1の回動に従つて出力する次々のアドレス
信号の相互間の時間々隔よりも短くなるように、
トーンアーム1の移動速度を調節しておくことに
より、レコードのエツジ検出の位置精度の低下が
防止できる。
さて、ステツプ50におけるレコードサイズの
判定後に、ステツプ60によつて予約すなわち選
曲要求の有無を調べ、予約があればステツプ70
に進むことは既述したとおりであり、このステツ
プ70では既述したステツプ50内における具体
的な各ステツプ51〜55と同様な具体的なステ
ツプにより、たたし、ステツプ70の場合には記
憶した過去の値のピークと対応したアドレス値を
順次に制御装置CD内の記憶装置に記憶すること
により、レコードにおける順次の曲間バンドのア
ドレス値を制御装置CD内の記憶装置に順次に記
憶して行くと同時に、信号路21を介してモータ
コントロール回路MCから制御装置CDに与えら
れるターンテーブルTの回転角の情報も前記した
ピーク値のアドレスと対応させて記憶させてお
く。
次に、ステツプ80で曲番の予約内容を予約順
に調べ、また、演奏の対象とされる曲番の音楽の
記録領域の直前の無記録領域(レコード外周部の
無記録部分、あるいは曲間バンド)と対応するア
ドレス値に対する、第5図中でSaとPSaとのタ
ーンテーブルTの半径方向における距離Lと対応
する分のアドレス値の補正を、針位置補正信号発
生回路SPSで発生させた信号をAD変換器ADCに
よつてAD変換して得た信号によつて行ない、ア
ームコントロール回路ACによつて垂直駆動モー
タVMと水平駆動モータHMとに駆動用電力を供
給して、トーンアーム1が上昇された状態のまま
で、前記した補正後のアドレス値とアーム角度エ
ンコーダAEからのアドレス信号の示すアドレス
値とが一致するところまで水平方向の左方へと回
動されるようにし、トーンアーム1が前記の位置
に到達した時にトーンアーム1の回動を停止させ
て、垂直駆動モータVMの駆動によりトーンアー
ム1を降下させる。そして、このステツプ80で
は、先にステツプ70において記憶しておいたタ
ーンテーブルTの回転角の情報を読み、再生針S
がレコード面に接するのが、前記の回転角の情報
の示す回転角と略々一致するように、再生針Sの
落下所要時間と、ターンテーブルTの回転周期と
によつて、降下開始時刻より計算して必要とされ
る待ち時間を設けて、レコードに偏心があつても
再生針Sが常に所定のレコード面に接面できるよ
うにする。また、再生針Sがレコード面に接する
以前にミユーテイングスイツチMSをオフとし、
再生針Sがレコード面に接面した後にミユーテイ
ングスイツチMSをオンとする。
ステツプ90で、再生針Sがレコード面に接面
した後において垂直駆動モータVMには、それに
なおもトーンアーム1を下降させるような方向の
駆動電流が供給されているが、垂直駆動モータ
VMに対する駆動電流の大きさが、再生針Sがレ
コード面に接面した以後において急増することを
利用し、垂直駆動モータVMにおける駆動電流の
大きさが予め定められた電流値よりも大きくなつ
た時に信号を発生させて、この信号を信号路19
を介して制御装置CDに与え、それにより制御装
置CDでは信号路18を介してアームコントロー
ル回路ACに制御信号を与えて、垂直駆動モータ
VMに供給される駆動電流の大きさを減少させ
る。
垂直駆動モータVRに対して所定の一定電流を
流すようにすると、再生針Sはレコード面に対し
て所定の針圧で接面された状態とすることができ
るので、再生針Sがレコードの音溝をトレースし
ている間は、再生針Sが所定の針圧でレコード面
に接面している状態となるように、針圧調整用信
号発生回路SPにおいて、それを構成している可
変抵抗器の摺動子の調節によつて得た電圧を増幅
器AMPを経て垂直駆動モータVMに与えて、再
生針Sを所定の針圧でレコード面に接面させる。
針圧調整用信号発生回路SPからの出力は、スイ
ツチSWを介してAD変換器ADCに与えられ、こ
のAD変換器ADCで作られたデジタル信号は、信
号路15を介して制御装置CD内のデコーダに送
られ、そこでデコードされた後に信号路17を介
して表示装置DPに送られて、表示装置DPに針圧
の表示がなされる。この表示装置DPには現在演
奏中の曲番、次に演奏予定の曲番、残つている予
約曲数なども表示させる。
トーンアーム1が現在演奏中の曲の終りに近づ
き、次の曲との間の曲間バンドに到達したことを
知るために、アーム角度エンコーダAEの出力信
号を信号路20より得て、これと予約の選曲時に
記憶しておいた曲間バンド位置と対応するアドレ
ス値とを比較して、両アドレス値が一致、あるい
は既に前者のアドレス値が後者を超えていれば、
信号路18を介してアームコントロール回路AC
に制御信号を与えて、トーンアーム1が上昇され
るようにする。前記した比較の結果が、両アドレ
ス値の一致までに至つていないときは、既述した
針圧表示の動作まで戻り、アドレス比較をくり返
す。この時の比較はステツプ70の場合と同様
に、ターンテーブルTの回転角も記憶値に一致し
た時に行ない、レコードの偏心による誤差を防
ぐ。
ステツプ100で、トーンアーム1を上昇させ
た後に、予約曲数に残りがあればステツプ80に
戻つて前記したステツプ80以降の動作を行な
い、また予約曲数に残りがなければステツプ30
に行つてリジエクト動作を行なう。
なお、上記の動作に当つて、予約により記憶さ
れた曲目の番号を演奏の際に消去せずに保存して
おき、その記憶されている全部の曲番と対応して
いる曲の演奏が終了してレコードプレーヤが停止
しても、再度の演奏開始をキーマトリツクスKM
の操作によつて要求した場合には、前記の予約に
より記憶されていた曲番の曲が予約どおりの順序
で繰返し自動演奏されるようにしたり、あるいは
演奏終了時に演奏開始信号が発生されるようにし
て、自動演奏が繰返して行なわれるようにした
り、前記の演奏終了時に発生する演奏開始信号に
よつて、別の自動レコードプレーヤの演奏開始の
制御を行なうようにすることもできる。
以上の説明によつて明らかなように、本発明の
予約選曲の可能な自動レコードプレーヤにおいて
は、トーンアームの水平方向への回動時に光セン
サによる検出点位置の描く移動軌跡と、トーンア
ームの水平方向への回動時に再生針の先端が描く
移動軌跡とが略々一致した状態となされるよう
に、かつ、レコード演奏時におけるトーンアーム
の進行方向に関して、光センサによる検出点位置
が再生針の位置よりも僅かに先行している状態と
なされるように、光センサをトーンアームに連結
固着したことにより、トーンアームが水平方向に
回動した際における光センサによる検出点位置の
ターンテーブルの径方向でのアドレスと、再生針
の先端のターンテーブルの径方向でのアドレスと
の差がトーンアームの所要の回動範囲内において
略々一定に保たれている状態となされるから、カ
ートリツジの交換に伴なつて生じる再生針の先端
の位置のずれによる再生針の先端のターンテーブ
ルの径方向でのアドレスの補正が、ヘツドシエル
とは別体に構成されていてトーンアームに1体的
に固着されている光センサによる検出点位置のタ
ーンテーブルの径方向でのアドレスを基準として
前記のずれと対応する所定値を加減算することに
よつて容易に行なうことができ、また、前記のア
ドレスの補正に当つては、一定の電圧を有する一
定電圧源に接続された可変抵抗器の摺動子に得ら
れる電圧をAD変換した信号を用いるという簡単
な手段を採用することができる。
さらに、本発明においては、ターンテーブルと
してその表面の光反射率がレコードの表面の光反
射率よりも大きなものを用いたことにより、光セ
ンサによるレコードのエツジの検出が常に良好に
行なわれる他、ターンテーブルの光反射率が大き
いために、外光の存在による誤動作も良好に防止
できるのである。そして、レコードのエツジの部
分は光センサによる検出値が急減した部分と対応
するアドレス値として記憶され、その記憶値がレ
コードの各種サイズ毎に予め設定されているアド
レスの範囲内にあるのか否かによつてレコードの
サイズの判別が行なわれ、レコードのサイズによ
つて導入溝中に再生針がおろされるように、光セ
ンサによつて検出されたレコードのエツジのアド
レスから判別されたレコードのサイズと対応する
標準の導入アドレスと対応する標準の導入アドレ
スを用いてトーンアームの水平方向への回動状態
が制御されることにより、レコードのサイズがど
うであつても、再生針の導入制御は円滑に行なわ
れるのである。
また、トーンアームの取付位置の差異による導
入制御の誤りは、レコードのサイズ別にアドレス
補正を行なうことによつて容易に解消できるので
あり、前記したアドレスの補正は一定電圧源に接
続された可変抵抗器の摺動子より得た電圧をAD
変換した信号を補正値として、それを標準導入ア
ドレスに加算あるいは減算することによつて簡単
に行なわれる。
そして、本発明の自動レコードプレーヤにおい
ては、レコードの演奏前にトーンアームをアーム
レスト位置からレコードの記録領域の最内周まで
回動させて、光センサによつて検出した曲間バン
ド位置のアドレス値を順次に記憶しておき、予約
された曲番の指定に従つて前記の記憶値を参照し
て該当する曲間バンド位置に再生針が正しく導か
れるようになされているので、予約されている
次々の曲番の音楽をアクセス時間が短かい状態で
次々に演奏することができるのであり、前記の光
センサによる曲間バンドの検出と記憶は、レコー
ドの演奏前にトーンアームがアームレスト位置か
らレコードの記録領域の最内周まで回動された時
に、光センサの受光素子から出力されたアナログ
電圧をAD変換して得た信号を、トーンアームを
回動させながらサンプルして入射光量値を得てそ
れを記憶すると共に、また、アドレス値もサンプ
ルして値列を得てそれを記憶し、光量値にピーク
があればそのピークに対応したアドレス記憶値を
ピークの検出順に別に記憶させ、以下くり返して
レコードの記録領域の最内周までピークの検出を
行なつて各曲間バンドのアドレスとしてそれぞれ
記憶することによつて容易に行なわれるのであ
り、また、上記の曲間バンド位置の検出とそのア
ドレス値の順次の記憶の際に、ターンテーブルの
回転角を対応する信号も記憶しておくことによ
り、演奏時に曲間バンドに再生針をおろすための
制御が、再生針がレコード面に接する時に、略々
ピーク検出した時のターンテーブルの回転角度と
なつているように前記したアドレスの記憶値とタ
ーンテーブルの回転角度と対応する信号とによつ
て行なわれるようにすることにより、レコードに
偏心があつても再生針を常に正確に曲間バンド中
へおろすことができるのである。
また、さらに、本発明の自動レコードプレーヤ
においては、ミユーテイングスイツチにより再生
針がレコード面に接面する際に再生音中に衡撃音
が生じることがないようにする場合に、トーンア
ームの垂直降下速度を検出し、速度比例信号電圧
が一定値となつた時に信号を出力する比較器を用
いて、その比較器の出力によつて時間計測手段を
スタートさせ、時間計測手段の出力によつて、再
生針がレコード面に接面して所要時間の経過後あ
るいは所要のアドレス変化後に、ミユーテイング
スイツチへ復帰通電を行なうようにして、良好な
ミユーテイング動作が期待できるようになされて
いるのである。
以上のとおりであつて、本発明の予約選曲の可
能な自動レコードプレーヤでは、既述した従来の
自動レコードプレーヤにおける諸欠点がすべて良
好に解消されるのであり、本発明によれば多くの
利用目的に適する、性能の優れた装置を容易に提
供することを可能としたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の予約選曲の可能な自動レコー
ドプレーヤの一例構成を示すブロツク図、第2図
はアーム角度エンコーダの斜視図、第3図は光セ
ンサを示す一部正断面図、第4図a図は反射光の
説明図、第4図b図は光センサの検出々力の波形
図、第5図は再生針及び光センサの検出点位置の
移動軌跡を示す図、第6図及び第7図はフローチ
ヤートである。 KM……キーマトリツクス、CD……制御装置、
DP……表示装置、AC……アームコントロール回
路、AE……アーム角度エンコーダ、VM……垂
直駆動モータ、HM……水平駆動モータ、MC…
…モータコントロール回路、MS……ミユーテイ
ングスイツチ、PS……光センサ、SPS……針位
置補正信号発生回路、SP……針圧調整用信号発
生回路、SW……切換スイツチ、ADC……AD変
換器、S……再生針、D……レコード、T……タ
ーンテーブル、TM……ターンテーブルモータ、
1……トーンアーム、2……軸、3……コード
板、4……光源列、5……光電変換素子列、6…
…ヘツドシエル、7……カートリツジ、8……連
結部、10……ケース、11……遮光板(隔壁)、
12……光源、13……受光素子。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 トーンアームを水平方向に回動させるための
    水平駆動モータと、前記のトーンアームを垂直方
    向に回動させるための垂直駆動モータと、トーン
    アームの水平方向の回動角と対応したアドレス信
    号を発生するアドレス信号の発生装置と、ヘツド
    シエルとは別体のものとしてトーンアームに取付
    けられていて、発光素子と受光素子とを備えて、
    レコードのエツジや曲間バンドを検出するために
    用いられる光センサと、ターンテーブルの回転角
    と対応した信号を発生する信号発生器と、選局指
    定用操作装置からの信号によつて、前記した水平
    駆動モータや垂直駆動モータの動作状態、ならび
    に表示装置の表示動作などを制御する制御装置
    と、前記の制御装置によつて制御されて選局内容
    を記憶しておくメモリなどを備えている予約選局
    の可能な自動レコードプレーヤにおいて、トーン
    アームの水平方向への回動時に光センサによる検
    出点位置の描く移動軌跡と、トーンアームの水平
    方向への回動時に再生針の先端が描く移動軌跡と
    が略々一致した状態となされるように、かつ、レ
    コード演奏時におけるトーンアームの進行方向に
    関して、光センサによる検出点位置が再生針の位
    置よりも、僅かに先行している状態となされるよ
    うに、光センサがトーンアームに連結固着されて
    なる予約選局の可能な自動レコードプレーヤ。 2 トーンアームを水平方向に回動させるための
    水平駆動モータと、前記のトーンアームを垂直方
    向に回動させるための垂直駆動モータと、トーン
    アームの水平方向の回動角と対応したアドレス信
    号を発生するアドレス信号の発生装置と、ヘツド
    シエルとは別体のものとしてトーンアームに取付
    けられていて、発光素子と受光素子とを備えて、
    レコードのエツジや曲間バンドを検出するために
    用いられる光センサと、ターンテーブルの回転角
    と対応した信号を発生する信号発生器と、選局指
    定用操作装置からの信号によつて、前記した水平
    駆動モータや垂直駆動モータの動作状態、ならび
    に表示装置の表示動作などを制御する制御装置
    と、前記の制御装置によつて制御されて選局内容
    を記憶しておくメモリなどを備えている予約選局
    の可能な自動レコードプレーヤにおいて、トーン
    アームの水平方向への回動時に光センサによる検
    出点位置の描く移動軌跡と、トーンアームの水平
    方向への回動時に再生針の先端が描く移動軌跡と
    が略々一致した状態となされるように、かつ、レ
    コード演奏時におけるトーンアームの進行方向に
    関して、光センサによる検出点位置が再生針の位
    置よりも、僅かに先行している状態となされるよ
    うに、トーンアームに連結固着されている光セン
    サを備えるとともに、前記した光センサにより検
    出された検出点位置のレコード半径方向でのアド
    レスと、再生針の先端位置のレコードの半径方向
    でのアドレスとの差を電気的に可変調節する手段
    を設けてなる予約選局の可能な自動レコードプレ
    ーヤ。 3 一定電圧源に接続された可変抵抗器の摺動子
    より得た電圧をAD変換した信号により、光セン
    サによる検出点位置のレコード半径方向でのアド
    レスと再生針の先端位置のレコードの半径方向で
    のアドレスとの差を電気的に可変調節するように
    した特許請求の範囲第2項に記載の予約選局の可
    能な自動レコードプレーヤ。
JP7094079A 1979-06-05 1979-06-05 Automatic record player capable of reserved music selection Granted JPS55163662A (en)

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JP7094079A JPS55163662A (en) 1979-06-05 1979-06-05 Automatic record player capable of reserved music selection
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0438745U (ja) * 1990-07-30 1992-04-02

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5923027B2 (ja) * 1977-03-08 1984-05-30 三菱電機株式会社 レコ−ドプレ−ヤ−
JPS5512505A (en) * 1978-07-07 1980-01-29 Pioneer Electronic Corp Offset arm assembly

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JPH0438745U (ja) * 1990-07-30 1992-04-02

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