JPS643739B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガスまたは蒸気状熱担体を容器内部へ
導入する、包装容器とくに熱可塑性プラスチツク
からなる包装材料帯を彎曲成形した容器を滅菌す
る方法および装置に関する。たとえば西独公開特
許公報第2839543号により公知のこの種の方法の
場合、容器を滅菌するため容器内へ水蒸気と空気
の温度250℃の混合物を吹込む。その際容器壁へ
伝達される熱は容器壁の温度をプラスチツク容器
の場合損傷が発生する程度に上昇する。それゆえ
できるだけ短い熱処理時間で済ますようにするけ
れど、そのため十分な滅菌が達成されない危険が
残る。しかし熱処理時間が十分に長い場合、プラ
スチツクシートの熱成形によつてカツプ状に成形
した容器の壁内の復元応力が解放されるため再変
形が生じ、容器は容積縮小および不規則な外観の
ため使用不可能になる。さらに高過ぎる熱負荷は
多層材料容器の場合、層の剥離をきたす。それゆ
え壁内に復元応力が存在する彎曲成形した薄肉容
器および多層材料の容器も高い滅菌度をもつて滅
菌しうる滅菌法が要求される。

すでに成形された容器の熱処理を避けるため、
西独特許第2339128号明細書によつて包装材料帯
をその容器への成形前に滅菌することも公知であ
る。この方法により達成される滅菌度は非常に高
いけれど、包装材料帯を彎曲成形によつて容器に
成形する際再びその表面に滅菌を阻止する孔が開
く。この現象はとくに鉱物を充てんしたまたは発
泡したプラスチツクの包装材料帯の場合に生ず
る。

本発明による包装容器滅菌法の特徴は容器の内
部を熱処理する間、その外面を冷却した冷却体に
減圧により引付けて冷却することである。この特
徴を有する滅菌法により技術水準で挙げた欠点が
避けられる。この方法は本発明の装置によつて簡
単に実施可能であり、この装置は簡単な構造を有
し、有利に包装機械と１体化することができ、さ
らに包装装置の滅菌室を非常に小さく維持しうる
利点が生ずる。というのはこのような形成によれ
ば成形装置は滅菌室の外部に留まるからである。
したがつて装置の前滅菌もその始動前に簡単に容
易に実施することができる。それは成形装置の複
雑な形状は前滅菌の際特殊な注意を必要とするか
らである。

次に本発明を図面により説明する。

貯蔵ロール２から出る熱可塑性プラスチツクた
とえばポリプロピレン、ポリ塩化ビニルの帯１へ
熱成形により容器３が彎曲成形される。円錐台形
の容器３は続いて内面が滅菌され、充てんされ、
カバーシート４で閉鎖され、最後に帯１から突出
される。

帯１が図示されていない供給装置によつて間欠
的に供給される直列処理部でこの処理工程を実施
する包装装置は帯１のそれぞれの区画を可塑化す
るための加熱装置１１、それぞれ２つの容器３の
めす型１３を有する成形装置１２、滅菌装置１
４、充てん装置１５および密封装置１６を有す
る。滅菌装置１４、充てん装置１５、密封装置１
６およびカバーシート滅菌装置１７は少しく過圧
の無菌雰囲気が維持される室１８内に収容され
る。滅菌装置１４を除き包装装置のその他の装置
は技術水準に属するので、詳細な説明は省略され
る。

すでにカツプ状に成形された容器３を滅菌する
ための滅菌装置１４は容器３の外形に相当する２
つの凹所２１を有する下部２０を有し、その中に
挿入した容器はその外壁が凹所２１に接する。下
部２０はとくに成形装置１２のめす型１３と同じ
形を有する。下部２０は挿入および排出のためロ
ツド２２に上昇および降下可能に固定される。冷
却媒体流入管３６および流出管３７に接続した多
数の通路３５（１つだけ示す）が下部２０を貫通
する。さらに下部２０の凹所２１には多数の吸引
孔３３が開口し、この孔は通路３４を介して吸引
管と結合する。成形された容器３を有するシート
帯１を間に挾んで下部２０は作業位置で下から固
定的ヘツド部材２３に接し、この部材は下部２０
の凹所２１に挿入された容器３を閉鎖する。ヘツ
ド部材２３はその下面にヘツド空間を残す凹所２
４および凹所２１へ通ずる２つの孔２５を有し、
この孔へ弁２６に通ずる導管２７が接続される。
さらに弁２６へ蒸気発生器２８、無菌空気源２９
および吸引ポンプ３０に通ずる接続導管２８，２
９，３０が接続される。蒸気消費量を少なくする
ためヘツド部材２３に凹所２１へ突出する付加部
たとえば円錐を配置することができる。

上記滅菌装置１４で実施される滅菌法は次のと
おり経過する： 下部２０が降下した際、帯１は１送りストロー
クだけ前方へ引かれるので、あらかじめ成形され
たそれぞれ２つの容器３がヘツド部材２３と下部
２０の間の滅菌室１８へ引込まれる。下部２０を
上昇した後、導入された容器３は凹所２１へ形状
閉鎖的に進入し、その開口はヘツド部材２３によ
つて密閉され、弁２６は供給導管２７を蒸気発生
器２８と結合するので、水蒸気が収容された容器
３の内部へ流れる。とくに温度150℃、圧力５バ
ールの飽和蒸気を使用するので、滅菌には0.7秒
の滞留時間で十分である。下部２０は冷却媒体回
路に接続され、その凹所２１の壁は挿入された容
器３に接触するので、容器３の内壁に当る蒸気に
よつて容器内面はプラスチツクの強度を低下する
高さの滅菌温度に上昇し、しかし外面の冷却によ
つて容器３の壁内の温度勾配は壁が形状維持に必
要な強度を保つ大きさである。この場合帯の彎曲
による容器の熱成形の際に発生し、冷却の際残さ
れた容器３の不所望の変形の原因となる復元応力
は解放されない。

過圧範囲内で蒸気により容器を処理する際、容
器３の壁は凹所２１の壁に密接するので、容器３
の壁は十分冷却される。大気圧の過熱蒸気を使用
する場合、容器３の壁は吸引孔３３および通路３
４を介する空気の吸引によつて生ずる減圧によつ
て凹所の壁に吸付けられる。

飽和蒸気を使用する際は過熱蒸気使用の際より
短い滅菌に必要な蒸気の作用時間後、弁２６は蒸
気供給管を遮断し、室１８内を支配する少し過圧
の圧力を有する無菌空気供給管２９が開放され
る。無菌空気は下部を降下させるため所要の圧力
平衡をつくり、かつ蒸気処理した容器３を洗う。

容器３の内壁を蒸気処理する際発生した凝縮水
を容器３の充てん前に除去する必要がある場合、
容器３は空気供給前短時間排気される。そのため
弁２６は蒸気処理後、空気供給前に導管２７を吸
引管３０と結合する。排気および無菌空気による
洗浄により容器壁の凝縮水は乾燥除去される。

補足的に容器３は非常に高い滅菌度を達成する
ため、前後して数回前記処理を繰返しうることが
指摘され、そのため装置内には帯１の走行方向に
多数の処理部が前記または同様の滅菌装置を備え
ている。

さらにレツテルを備える容器のため、容器を凹
所２１へ収容するため下部２０を上昇する前にそ
のつどレツテルを挿入し、その熱活性被覆が熱処
理の際レツテルを容器外面に接着するようにする
ことができる。

接触によつて容器壁への良好な熱伝達を可能に
する冷却された下部２０の代りに、ノズルによつ
て冷却空気または冷却水を容器外面に対し微細な
分布で噴射する冷却装置を使用し、その間に内面
を蒸気処理することもできる。この形成も簡単な
構造で良好な効果を示す。

【図面の簡単な説明】

第１図はカツプ状容器の成形、滅菌、充てんお
よび閉鎖のための装置の縦断面図、第２図はその
滅菌装置の他の実施例を示す縦断面図である。 １…帯、３…容器、４…カバーシート、１２…
成形装置、１４…滅菌装置、１５…充てん装置、
１６…密封装置、２０…成形装置下部、２１…凹
所、２３…ヘツド部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ガスまたは蒸気状熱担体を容器内部へ導入す
   る、熱可塑性プラスチツクからなる包装材料帯を
   弯曲成形した包装容器を滅菌する方法において、
   容器３の内部を熱処理する間、その外面を冷却し
   た冷却体２０，２１と接触させて冷却し、その際
   容器３の壁を減圧によつて冷却した冷却体に引付
   けることを特徴とする容器を滅菌する方法。 ２ ガスまたは蒸気状熱担体を容器内部へ導入す
   る装置を有する、熱可塑性プラスチツクからなる
   包装材料帯を弯曲成形した包装容器を滅菌する装
   置において、熱担体導入装置２３の範囲で容器３
   の外面に冷却装置２０，２１が配置され、冷却装
   置が容器３の外側輪かくに適する凹所２１を有す
   る冷却体２０を備え、この冷却体の壁が容器の外
   面と接触し、冷却体２０に凹所２１へ開口する吸
   引孔３３が配置されていることを特徴とする容器
   を滅菌する装置。 ３ 弯曲成形しうる包装材料帯から容器を成形
   し、充てんし、閉鎖する包装装置内で、滅菌装置
   が帯１の走行方向で弯曲成形装置１２の後方に配
   置されている特許請求の範囲第２項記載の装置。 ４ 弯曲成形装置１２の凹所に相当する凹所２１
   を有する冷却体２０を備えている特許請求の範囲
   第３項記載の装置。 ５ 滅菌装置が無菌雰囲気の室１８内に配置さ
   れ、この室内にさらに充てんおよび閉鎖装置が配
   置されている特許請求の範囲第４項記載の装置。