JPS642972Y2 - - Google Patents

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JPS642972Y2
JPS642972Y2 JP4882683U JP4882683U JPS642972Y2 JP S642972 Y2 JPS642972 Y2 JP S642972Y2 JP 4882683 U JP4882683 U JP 4882683U JP 4882683 U JP4882683 U JP 4882683U JP S642972 Y2 JPS642972 Y2 JP S642972Y2
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JP
Japan
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balls
row
ball
pocket
cage
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JP4882683U
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JPS59153722U (ja
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Publication of JPS642972Y2 publication Critical patent/JPS642972Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えば自動車の車軸用軸受等に使
用される複列玉軸受用プラスチツク製保持器に関
する。
この種の複列玉軸受用保持器として、例えば実
開昭56−148121号公報に記載されたものが提案さ
れている。これは第5図に示すように、軸方向に
細長くU字形に形成した1つのポケツト1内に、
左と右の各列の各1個のボール2,3、すなわち
2個のボール2,3が同時に保持される構造であ
る。
ところがこのような構造では、保持器主体4を
プラスチツク製としたとき、その射出成形の際の
歪に起因してポケツト1の軸方向開口部5が円周
方向に開き、従つて開口側のボール2の保持にガ
タがでる。また1つのポケツトに同時に2個のボ
ールを保持しているために軸受にモーメント荷重
が作用した状態で回転する左右の列のボールの公
転差が吸収できない。従つて左右いずれかの列の
ボールを介して保持器に異常荷重が働き、破損の
原因となる。
この考案は以上のような複列玉軸受用プラスチ
ツク製保持器において、保持器の射出成形に際し
て避けることのできない歪の発生によるも、ポケ
ツトとボールとの間のガタを可及的に小さくし、
また左右各列の公転差に対し、保持器が容易にた
わみを生じて該公転差を吸収してその破損を防止
し、さらに、軸受にモーメント荷重が負荷された
状態で、回転するボールとその軌道面との間に発
生するガタを可及的に小さくすることを目的とす
るものである。
この考案は、左側の列のボールと、右側の列の
ボールとが、互に千鳥状配置となるように保持器
を構成し、前記の目的を達成したものである。
以下図示の実施例についてこの考案を詳述すれ
ば、自動車の車軸用軸受等の如く、ハウジングに
装着される外輪10と、車軸に装着される軸11
の間に、複列のボール12,13を介装し、1つ
の保持器14で各ボール12,13を保持させ、
両端を密封部材15,16で密封した複列玉軸受
において、保持器14に形成するポケツト17,
18を、左側の列のボール12と、右側の列のボ
ール13とが円周方向に互に千鳥配置となるよう
に配設する。
各ポケツト17,18には、特に前記車軸用軸
受等の場合、外輪10、軸11の間にボール1
2,13を組込んだ後に保持器14を組付ける関
係上、保持器14の一方の端部からボール12,
13を挿入しうるよう同一軸方向に開口部19,
20を形成し、保持器主体は、ポケツト17,1
8を円周方向に千鳥配置に配設する関係から円周
方向にだ行して連続させた構造とし、右側の列の
ボール13を保持する各ポケツト18を、保持器
14の軸方向の一側から他側にU字形に延びる主
体部分21の湾曲部内に形成し、左側の列のボー
ル12を保持する各ポケツト17を、主体部分2
1のU字形の開放端部を円周方向に連続させる連
続部22の軸方向外端面に、爪23を突出させて
形成する。
左側の列の各ボール12、及び右側の列の各ボ
ール13の円周方向の配列ピツチ間隔は、第2図
に示すように、ボール12,13の直径dの2倍
以上の寸法P1、または第4図に示すように、ボ
ール12,13の直径dの2倍かまたはそれより
小さい寸法P2とするものであつて、第2図に示
す例の場合、千鳥配置としたボール12,13の
間に(+t)の円周方向間隔が形成され、第4図
に示す例の場合は、逆に(−t)の円周方向間隔
が形成される。軸受の負荷容量を増すためにボー
ル12,13の組込み数を増すには、第4図示の
例の如くすればよく、これらは軸受の使用条件等
に合わせて任意に変更しうる。24は、右側の列
のボール13の脱落防止用突起である。
次にこの考案の軸受の組立て方法を第2図、第
3図及び第1図を参照しながら説明する。
先ず左側の密封部材15を軸11のフランジ部
の根元付近まで挿入しておいて、軸11の外周に
外輪10を配置し、外輪10と軸11を相対的に
半径方向にずらして左右各列のボール12,13
を組込み、そして各ボール12,13を所定のピ
ツチ間隔P1に配置(玉割り)する。この玉割り
は、第3図に示すように左右各列のボール12,
13が軸方向に並んだ状態にしか実施できない。
従つて保持器14は、先ず第3図に示す位置ま
で軸方向に挿入して仮止めし、矢符Aに示すよう
に保持器14と右側の列のボール13をピツチ間
隔P1の1/2に相当する寸法P1/2だけ円周方向にず
らせ、さらに保持器14の弾性変形を利用して該
保持器14を軸方向に押し込み、各ポケツト1
7,18に各ボール12,13を組付ける。
該組付け後、予め挿入してあつた密封部材15
を外輪10に圧入固定し、軸受内部に所定量の潤
滑剤を入れた後、右側の密封部材16を外輪10
に嵌着して組立てを完了する。
保持器をプラスチツク製とした場合、軸方向に
U字形に細長く形成したポケツト部の開口部が、
成形時の歪みによつて円周方向に開くことは既述
した通りであるが、この考案は、左側の列のボー
ルと、右側の列のボールとが円周方向に千鳥配置
となるように保持器ポケツトを配設してあるの
で、U字形に細長く延びるポケツトには右側の列
のボールの各1個が保持されるだけであつて、左
側の列のボールは、それぞれU字形の開口端部を
円周方向に連続させる連続部に保持させてあり、
従つてU字形に細長く延びる開口部が、前記歪み
に起因して円周方向に開いても、右側の列のボー
ルとポケツトとの間に設計値以上のガタが発生す
ることがなく、ボール保持部、すなわちポケツト
の成形精度が従来に比較して格段に向上し、軸受
の回転において、左側の列のボールと右側の列の
ボールとの間に公転差が生じても、U字形に形成
した主体部分21に弾性的なたわみが発生し、前
記公転差を無理なく吸収させ、保持器が破損する
というような不都合を完全に解消することができ
る。
さらにこの考案は、ボールの配置を第4図のよ
うにしてその組込み数を増し、軸受の負荷容量を
大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の縦断面図、第2図は要部の展
開図、第3図は組立て方法を示す展開図、第4図
は他の実施例の展開図、第5図は従来のものを例
示した展開図である。 10……外輪、11……軸、12,13……ボ
ール、14……保持器、17,18……ポケツ
ト、19,20……開口部、21……主体部分、
22……連続部、23……爪。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 左右2列のボールを1つの保持器で保持する
    ようになつた複列玉軸受において、前記保持器
    に形成するポケツトを、左側の列のボールと右
    側の列のボールとが円周方向に互に千鳥配置と
    なるように配設すべく、保持器主体部分を円周
    方向にだ行して連続させ、一方の列のボールを
    保持する各ポケツトを、軸方向の一側から他側
    にU字形に延びる主体部分の湾曲部に形成し、
    該U字形湾曲部の開放側部分を保持器の軸方向
    からボールを挿入するためのポケツト開口部と
    するとともに他方の列のボールを保持する各ポ
    ケツトを、主体部分のU字形の開放端部を円周
    方向に連続させる連続部に形成し、該連続部の
    軸方向外端面側に、前記ポケツト開口部と同一
    方向に開口し軸方向からのボールの挿入を可能
    とするポケツト開口部を形成したことを特徴と
    する複列玉軸受用プラスチツク製保持器。 (2) 左側の列の各ボール、及び右側の列の各ボー
    ルの円周方向の配列ピツチ間隔が、ボール直径
    の2倍よりも大きくなるように構成した実用新
    案登録請求の範囲(1)記載の複列玉軸受用プラス
    チツク製保持器。 (3) 左側の列の各ボール、及び右側の列の各ボー
    ルの円周方向の配列ピツチ間隔が、ボール直径
    の2倍かそれよりも小さくなるように構成した
    実用新案登録請求の範囲(1)記載の複列玉軸受用
    プラスチツク製保持器。
JP4882683U 1983-03-31 1983-03-31 複列玉軸受用プラスチツク製保持器 Granted JPS59153722U (ja)

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JP4882683U JPS59153722U (ja) 1983-03-31 1983-03-31 複列玉軸受用プラスチツク製保持器

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JP4882683U JPS59153722U (ja) 1983-03-31 1983-03-31 複列玉軸受用プラスチツク製保持器

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Publication Number Publication Date
JPS59153722U JPS59153722U (ja) 1984-10-15
JPS642972Y2 true JPS642972Y2 (ja) 1989-01-25

Family

ID=30179348

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JP4882683U Granted JPS59153722U (ja) 1983-03-31 1983-03-31 複列玉軸受用プラスチツク製保持器

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JPS59153722U (ja) 1984-10-15

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