JPS642936Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はブラインドを巻上げる際に、ブライ
ンド巻上げ用紐が捩れないようにしたブラインド
巻上げ用紐の捩れ防止装置に関するものである。

ブラインドの一種類としていわゆるロールブラ
インドと称するものがあり、これは垂れ下がつた
カーテン状のブラインドを上方のケーシングに収
納した回転軸によつて巻上げる構成のものであ
り、列車の窓に取付けたものとして広く知られて
いる。これは上方から巻上げる型式のものである
が、これとは逆に下方から巻上げるものも新しい
考え方としてブラインド業界においては検討され
ている。この構想の段階にあるものは、上部ケー
シングの一部に一端が固着したブラインド巻上げ
用紐を前記上部ケーシングから垂下したブライン
ドの下端に配設したボトムの下側を経由して上部
ケーシングに配設したローラーを経由し、前記ブ
ラインド巻上げ用紐の他端をボトムに連結したブ
ラインド装置である。ところが、このような装置
が実用に供されない理由は、前記ブラインド巻上
げ用紐によつてボトムを回転させながら上昇させ
る際に、ボトムが回転することによつて前記ブラ
インド巻上げ用紐に捩れが生じて、やがてこのブ
ラインド巻上げ用紐がカールし、操作に円滑さを
欠くことになるためである。したがつてこのよう
にブラインド巻上げ用紐に捩れが生じないように
すれば、前記した構想の段階にあるブラインド装
置は実用が可能となるものである。

そこでこの考案は前記のような装置において、
前記ブラインド巻上げ用紐の一部を回転自在なボ
ールチエーンとして、ボトムが回転してもブライ
ンド巻上げ用紐は回転せず、したがつて捩れが出
じないようにしたブラインド巻上げ用紐の捩れ防
止装置を提供することを目的として開発したもの
である。

次にこの考案にかかるブラインド巻上げ用紐の
捩れ防止装置の一実施例を図面にもとづいて述べ
ると、１は上部ケーシングであり、２はこの上部
ケーシング１から下方に垂下したブラインドであ
る。３はブラインド２の下端に配設したボトムで
あり、４は前記上部ケーシング１の内部に収納し
たローラーである。５は一部を前記上部ケーシン
グ１の一部に固着したブラインド巻上げ用紐であ
り、このブラインド巻上げ用紐５は前述したボト
ム３の下側を経由して上方へゆき、これを前記上
部ケーシング１内に配設しているローラー４に掛
け渡し、この上部ケーシング１から引き出して下
方に導き、ボトム３の端部に連結するのである。
しかし、この場合、ボトム３とブラインド巻上げ
用紐５とを連結するに際してボールチエーン６を
介して連結するのである。

しかしてブラインド巻上げ用紐５を下方に引く
と、このブラインド巻上げ用紐５はボトム３をす
くい上げるようにしてボトム３を持ち上げる。こ
の場合、ボトム３はブラインド巻上げ用紐５の移
動によつて回転しながら上昇することになる。こ
のようにボトム３が上下動する際に回転するので
あるから、本来ボールチエーン６を連結しておか
なければブラインド巻上げ用紐５が捩れるところ
であるが、この考案においてはボールチエーン６
の存在のよつてボールの部分のみが回転し、ブラ
インド巻上げ用紐５は回転せず、したがつて捩れ
ることがなく、円滑な操作を行うことができると
いう効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案にかかるブラインド巻上げ用紐
の捩れ防止装置の一実施例を示す斜視図である。 １……上部ケーシング、２……ブラインド、３
……ボトム、４……ローラー、５……ブラインド
巻上げ用紐、６……ボールチエーン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部ケーシングの一部に一端を固着したブライ
   ンド巻上げ用紐を前記上部ケーシングから垂下し
   たブラインドの下端に配設したボトムの下側を経
   由して上部ケーシングに配設したローラーを経由
   し、前記ブラインド巻上げ用紐の他端をボトムに
   連結したブラインド装置において、前記ブライン
   ド巻上げ用紐の一部を回転自在なボールチエーン
   としたことを特徴とするブラインド巻上げ用紐の
   捩れ防止装置。