JPS642888Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、側端同士を近接させ、任意の角度をもつ
て突き合わせて配設した、２枚の間仕切りパネル
の下端同士の間隙を塞ぐには、両パネルのなす角
度に対応する幅木すなわち覆片が使用されていた
が、これを特別に製作するには手間が掛り、高価
となるという難点があつた。

本考案は、帯状材よりなる簡単な幅木を、任意
の角度で突き合わせて配設された２枚の間仕切り
パネルに、着脱自在に取付けうるようにすること
により、上述の問題点を解決した幅木取付装置に
関するもので、以下、添付の図面に示す実施例に
基いて、具体的に説明する。

第１図は、本考案が適用される間仕切りパネル
を例示するもので、パネル１の下面に設けたアイ
ビーム状の基杆２の上下両水平片２ａ，２ａの外
側縁には、それぞれ、上下に対向する垂直片２
ｂ，２ｂが連設されている。

３は、内面要所に固着した弾性取付片４を、基
杆２の垂直片２ｂ，２ｂに係着して取付けられた
平板状の主幅木である。

第２図は、本考案における隅部用幅木５を示す
もので、基杆２の上下両水平片２ａ，２ａ内面の
間隔とほぼ等幅の可撓性の帯板状をなしている。

隅部用幅木５の上下両側左右両端近くには、そ
れぞれ底辺同士の間隔を、基杆２の上下両垂直片
２ｂ，２ｂの遊端間隔より狭幅とした、方形の切
欠６，６を切込むことにより、隅部用幅木５の左
右両端には、上下の係合片７，７が形成され、か
つ両切欠６，６の間には、この部分を容易に屈曲
させうるように、円孔８が切設されている。

第３図と第４図は、側端同士を近接させて、直
角に突き合わせて配設した上記２枚のパネル１，
１の下端間の間隙を、内外の隅部用幅木５，５ａ
で塞いだ状態を示すものである。

外方の隅部用幅木５は、その上両切欠６，６間
を撓ませることにより、係合片７と本体を、それ
ぞれ基杆２の両垂直片２ｂ，２ｂの内方と外方に
して、両切欠６，６を両垂直片２ｂ，２ｂに係合
させ、さらに、各垂直片２ｂと斜交する係合片７
と本体を、各垂直片２ｂに添うように屈曲させる
ことにより、両端が弾性係合して、両基杆２，２
に確実に取付けられ、その中央部は、円弧状に
90゜湾曲している。

内方の隅部用幅木５′も、係合片７と本体を、
それぞれ垂直片２ｂ，２ｂの外方と内方にして、
上述と同様に取付けられている。

上述の取付作業は、隅部用幅木５，５′の両端
部を、同時に両基杆２，２に取付ける方が容易で
あり、また、両端部を、第４図に示す形状に予め
屈曲しておけば、さらに取付けが容易となる。

上述のようにして取付けられた隅部用幅木５，
５′に、第５図乃至第７図に示すようなキヤツプ
１１を、その円弧状部を外面として、多数嵌挿し
て、隅部用幅木５，５′自体が、外部へ露出しな
いようにしておけば、体裁は良好となるととも
に、外部からの物体等の衝突に対しても丈夫とな
る。

なお、第５図乃至第７図に示すキヤツプ１１
は、金属板を丸木舟状にプレス加工して、その両
側面に、隅部用幅木５，５′を垂直に嵌入しうる
切溝１２が穿設されている。これはプラスチツク
製としてもよい。

本考案は、両パネル１，１を任意の角度に配設
した場合に、支障なく適用することができる。

上述のように、本考案によれば、任意の角度に
配設した両パネル１，１間に、隅部用幅木５，
５′を、取付ねじ等の部材を使用することなく、
至極簡単に、かつ確実に、また着脱自在に設ける
ことができ、甚だ便利である。

なお、隅部用幅木５，５′の円孔８に代わつて、
切欠６を深くしたり、あるいは、幅木５，５′の
両端縁より、内方へ向かう横方向の切込みを付す
ことにより、幅木５，５′の撓曲を容易としても
よい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案が適用される間仕切りパネル
の一例を示す端面図、第２図は、本考案に使用さ
れる隅部用幅木の正面図、第３図は、本考案が適
用された間仕切りの要部正面図、第４図は、第３
図におけるＡ−Ａ線横断面図、第５図は、キヤツ
プの背面図、第６図は、第５図におけるＢ−Ｂ線
縦断面図、第７図は、同じくＣ−Ｃ線横断面図で
ある。 １……パネル、２……基杆、２ａ……水平片、
２ｂ……垂直片、３……主幅木、４……取付片、
５，５′……隅部用幅木、６……切欠、７……係
合片、８……円孔、１１……キヤツプ、１２……
切溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 パネルの下端に設けられ、かつ上下両水平片の
   前後両端縁に、上下に対向する垂直片が連設され
   ている基杆と、 基杆の上下両水平片の内面間の間隔とほぼ等幅
   の帯板状をなし、その上下両側縁部の両端近く
   に、それぞれ、底辺同士の間隔を、基板の上下垂
   直片の遊端間隔より狭幅とした切欠を切込むこと
   により、両端上下に係合片を形成してなる隅部用
   幅木とよりなり、任意の角度をもつて突き合わさ
   れている２枚のパネルの前記基杆の両端部におけ
   る上下両垂直片に、それぞれ、前記幅木の端部に
   おける係合片を係合させることにより幅木を、両
   パネルの基杆間に取付けてなる隣接するパネル間
   における隅部用幅木取付装置。