JPS5935734Y2 - 天井の回り縁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一般住宅において天井と壁面との隅角部に取付
け、その上端部で天井板を支える回り縁に関するもので
ある。

従来、この種の回り縁としては木製の回り縁を柱に固定
するもの、或いは実公昭４４−２３６３号公報に示され
るようにスチール鈑等の版体を木部に固着してなるもの
が知られている。

しかし、これらのものは施工が面倒であると共に、高価
なものとなる等の不具合を有する。

本考案は上記の事情に鑑み創案されたものであり、その
目的は天井施工が簡単であり、外観が美しくかつ安価な
天井の回り縁を提供することである。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１図は全体透視図であり、天井１と壁面２との隅角部
周囲には回り縁３が取付けであると共に、該回り縁３は
柱４の柱面４ａにビス・クギ等の固定部材５で固着され
、相対向する一対の回り縁３の上端部に亘って天井板取
付具となる天井竿６が間隔を有して複数固着され、各天
井竿６間と回り縁３との間に天井板７がそれぞれ下から
嵌め込まれて天井１を構成している。

前記回り縁３はスチール・アルミニウム・プラスチック
等の非木質系素材によって第２図、第３図に示す形状に
押出し形成しである。

つまり、中空の上回り縁８の上壁８ａに内側に向けて鉤
形に折曲した受片９を一体形成して断面略コ字状の受部
１０を形成し、その受部１０にはスプリング部材２７が
設けてあり、上回り縁８の外側壁８ｂと連続して中空の
下回り縁１１を上回り縁８の外側斜め下方に張り出すよ
うに一体形成すると共に、下回り縁１１の下壁１１ａを
その外側壁１１ｂよりも外方に延長して取付片１２とし
、上壁１１Ｃと外側壁１１ｂとの隅角部に隆起部１３を
形成しであると共に、両端面３ ａ、３ ａは４５度に
切断して隣接する回り縁３，３相互を９０度に突き合せ
接合できるようにしである。

一方、前記受片９には天井竿６が嵌合する切欠部１４が
形成され、その切欠部１４と対向する上回り縁上壁８ａ
にはビス孔１５が形成しである。

そして、前記回り縁３は、柱４の柱面４ａに形成した切
欠部１６の上向段部１６ａにその取付片１２が当接する
ように設けられ、その隆起部１３よりビス・クギ等の固
定部材５を柱４にネジ込み・打込みして柱面４ａに固着
されると共に、相隣接する回り縁３，３は下回り縁１１
内に嵌合する直角に折曲した連結ブロック１７を介して
端面相互が密着するようにして連結しである。

一方、前記天井竿６は第２図に示すように、野縁１８に
固着される基片１９、該基片１９の略中央部に垂下した
垂下片２０、該垂下片２０の下部両側に略水平に一体形
成した基片１９と平行なる一対の保持片２１．２２とに
より両側に開口した断面コ字状の受部２３，２４を形成
する断面略逆り字状の長尺材であり、垂下片両側面２０
ａ、２０ａにはスプリング部材２５が設けである。

そして、天井竿６の両端部は相対向した一対の回り縁３
，３の切欠部１４．１４間に亘り嵌合載置されかつビス
孔１５にネジ合するとビス２６で締付固着しである。

一方、天井１の両はしに位置する天井板７は回り縁３の
内向なる受部１０と天井竿６の一方の受部２４との間に
スプリング部材２５．２５を介して下から嵌め込み、装
着され、他の天井板７は隣接する一対の天井竿６，６の
相対向する受部２３゜２４間に下から嵌め込まれてスプ
リング部材２５．２５を介して装着される。

なお、実施例においては天井竿６の基片中よりも保持片
２１．２２の巾が短かいので、天井板７の嵌め込みが簡
単・容易となる。

しかして、回り縁３は天井板７の受部１０及び上回り縁
８並びに下回り縁１１を一体に形成してあり、さらにこ
の回り縁２を柱４の切欠部１６の上向段部１６ａに載置
しかつ隆起部１３を介して固定部材５で柱面４ａに固定
することで取付けできる。

したがって、天井板７を簡単に回り縁３の上端部に取付
けできると共に、回り縁３を柱４に簡単に取付けできる
ので天井の施工が簡単・容易となる。

また、隆起部１３を有する下回り縁１１は上回り縁８の
外側斜の下方に一体に設けであるから、隆起部１３は上
回り縁８よりも外方に位置し、隆起部１３には斜め方向
からドライバー等の工具を挿入できビス・クギ等の固定
部材５を斜め方向から簡単・容易に締付・打込みできる
。

したがって、回り縁３を柱４に簡単に固着できる。

また、回り縁３はスチール・アルミニウム・フ。

ラスチック等の非木質素材によって押し出し成形されて
いるので、コストが安いと共に、長期に亘って外観が美
しい。

なお、天井板７はウレタン・スチレンホーム等の断熱天
井板としても良い。

また、以上の実施例ではジョイナ−張り天井としたが第
４図に示す如くボード天井・第５図に示す如く竿天井の
回り縁３としても利用できる。

つまり、ボード天井の場合には第４図に示す如く、ボー
ドの天井板７を相対向する回り縁３，３の受部１０．１
０間に装着すれば良い。

竿天井の場合には第５図に示す如く、天井竿６を断面中
空なる略Ｕ字状としかつ上回り縁８の外側壁８ｂにビス
止めし、天井板７を重ね合うように天井竿６の上面にビ
ス止めすれば良い。

本考案は以上のようになり、天井の施工が簡単であり、
外観が美しくかつ安価なる天井の回り縁となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１図は全体
透視図、第２図はその要部縦断面図、第３図は回り縁と
天井竿との分解斜視図、第４図は他の実施例の一部断面
図、第５Ａ図は更に異なる実施例の一部断面図、第５Ｂ
図は天井竿の断面図である。 １は天井、２は壁面、３は回り縁、４は柱、４ａは柱面
、５は固定部材、６は天井竿、７は天井板、８は上回り
縁、１０は受部、１１は下回り縁、１３は隆起部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）天井板７を支持する断面略コ字状の受部１０に連
   続して上回り縁８を設け、この上回り縁８の外側斜め下
   方には、柱４に固定部材５で固着され、かつその固定部
   材５を保持するための隆起部１３を上部に備えた下回り
   縁１１を一体に設けてなることを特徴とする天井の回り
   縁。
2. （２）スチール・アルミニウム・プラスチック等の非木
   質系素材により押出し成形したことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の天井の回り縁。