JPS642798Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、走行玩具に係り、更に詳しくはウエ
イトを移動自在に設けた走行玩具に関するもので
ある。

以下、図面に基づいて本考案の一実施例につい
て詳述する。

第１図は、本考案の一実施例を示す。

１は走行玩具であり、前後車軸を有するシヤシ
２と、該シヤシ２に設けられた動力装置であるフ
ライホイール３と、該フライホイール３と歯車群
を介して連動すると共に両側端に前輪または後輪
を固着した前車軸４と後車軸５と、上記シヤシ２
とフライホイール３とを覆うボデイ６とを備え、
かつ上記前車軸４の前方に移動自在に上記ボデイ
６の前端に設けられたウエイト部材７を有してな
る。

上記シヤシ２は、略筐型に形成されたシヤシ本
体の前後部に上記前後車軸４，５が各々回転自在
に軸支されると共に上部中央にフライホイール３
が上記前後車軸４，５に連動して水平方向に回転
自在に設けられている。

上記前後車軸４，５は、両側端に前後輪４１，
５１が各々固着されてなる。

また、前記フライホイール３は、前記シヤシ本
体の略中央に回転自在に立設されると共に上部に
ピニオンが一体形成されたフライホイール軸の上
端部に円板状のフライホイール本体が直交して設
けられている。そして、このピニオンは、クラウ
ンギヤ、ピニオンおよびギヤからなる歯車群を介
して、前記前後車軸４，５に固着された駆動ギヤ
に噛合し、前後輪４１，５１の回転に伴つて回転
する。

一方、前記ボデイ６は、前記シヤシ２とフライ
ホイール３とを覆うと共に、前部にボンネツト６
１が形成されかつ中央部と後部にシート、ハンド
ルその他が形成されてなる。また、上記ボンネツ
ト６１は、上面の略中央に嵌合孔６１ａが穿設さ
れている。

また一方、前記ウエイト部材７は、上記ボンネ
ツト６１の前端に移動自在に設けられている。即
ち、上記ウエイト部材７は、前記ボンネツト６１
の前端下部に突設された軸受７１に第１軸７２が
回転自在に軸支されると共に、該第１軸７２に一
端を回転自在に軸支した略矩形枠状のステー７３
が設けられ、かつ該ステー７３の他端に第２軸７
４を介してウエイト本体７５が回転自在に軸支さ
れている。このウエイト本体７５は、一端が上記
第２軸７４に回転自在に軸支された略台形板状の
プレート７５ａと、該プレート７５ａの表裏面に
各々固着された円盤状のアツパウエイト７５ｂと
ロアウエイト７５ｃとからなり、展開時に地雷探
知玩具の形状に形成されている。

そして、前記ウエイト部材７は、第１図想像線
に示すように折畳時に上記アツパウエイト７５ｂ
が前記嵌合孔６１ａに嵌合してプレート７５ａが
ボンネツト６１の上面に載置されることによつて
ウエイト７５が略前車軸４の上方に位置すると共
に、第１図実線に示すように展開時に略水平状態
となつて、上記ボンネツト６１の前端に突設され
たバンパ６１ｂの前方即ち前車軸４の前方にオー
バーハングしてウエイト７５が位置することによ
つて、位置移動自在にウエイト７５が設けられて
いる。

次に、その使用方法について説明する。

まず、平地走行時は、第１図想像線に示すよう
にウエイト部材７を折畳んでボンネツト６１上に
ウエイト７５を位置させるか、または第１図実線
に示すようにウエイト部材７を展開してボンネツ
ト６１の前方にウエイト７５を位置させて上記ウ
エイト部材７を地雷探知玩具の形状として走行す
ることができる。

一方、登坂走行時は、第２図実線に示すように
ウエイト部材７を展開してボンネツト６１の前方
にウエイト７５を位置させて走行する。

この場合、ウエイト７５は前車軸４の前方にオ
ーバーハングして位置するので、ウエイト部材７
５の折畳時に比べて前車軸４に加わる荷重が増大
し、スリツプを生ずることなく登板走行すること
ができる。

従つて、動力装置を比較的小さなものとするこ
とができる。

尚、本考案のウエイト７５は、上記実施例に限
定されることなく、例えば図示は省略するがウエ
イト７５をフロントバンパに前後方向に移動自在
に設けることもできる。

また、本考案の動力装置は、上記実施例のフラ
イホイール３に限定されることなく、モータ、ゼ
ンマイその他の動力装置とすることができる。

本考案は、以上のように構成したので、次に示
すような実用上優れた効果がある。

(1) ウエイトが前車軸の前方に前後方向に移動自
在に設けられているので、前車軸に加わる荷重
を変化させることができる。

(2) ウエイトを前車軸の前方にオーバーハングし
て位置させることにより、前車軸に加わる荷重
を増加し、登坂走行時に登坂力を増大させて、
スリツプを生ずることなくスムースに登坂走行
させることができ、動力装置を比較的小さなも
のとすることができる。

(3) 構造が簡単であるので、製造し易く、コスト
が安価である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は斜視
図、第２図は登坂走行時の側面図である。 １……走行玩具、２……シヤシ、３……フライ
ホイール（動力装置）、４……前車軸、５……後
車軸、６……ボデイ、７……ウエイト部材、４１
……前輪（車輪）、５１……後輪（車輪）、６１…
…ボンネツト、７５……ウエイト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヤシと、該シヤシに設けられた動力装置と、
   該動力装置または上記シヤシに設けられると共に
   両側端に車輪を有する前後車軸と、上記シヤシお
   よび動力装置を覆うボデイとを備えた走行玩具に
   おいて、上記動力装置の動力を少なくとも上記前
   車軸に伝達すると共に上記前車軸の前方に所定の
   距離をおいて前後方向に移動自在なウエイトを設
   けたことを特徴とする走行玩具。