JPS642472B2 - - Google Patents
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- JPS642472B2 JPS642472B2 JP23744083A JP23744083A JPS642472B2 JP S642472 B2 JPS642472 B2 JP S642472B2 JP 23744083 A JP23744083 A JP 23744083A JP 23744083 A JP23744083 A JP 23744083A JP S642472 B2 JPS642472 B2 JP S642472B2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L59/00—Thermal insulation in general
- F16L59/14—Arrangements for the insulation of pipes or pipe systems
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D13/00—Centrifugal casting; Casting by using centrifugal force
- B22D13/02—Centrifugal casting; Casting by using centrifugal force of elongated solid or hollow bodies, e.g. pipes, in moulds rotating around their longitudinal axis
-
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- B22D19/00—Casting in, on, or around objects which form part of the product
- B22D19/14—Casting in, on, or around objects which form part of the product the objects being filamentary or particulate in form
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Thermal Insulation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、断熱複合管の製造法、特に外層およ
び内層の金属層と、その中間層としてのセラミツ
ク繊維層とからなる層構造を有する断熱複合管の
遠心力鋳造による製造方法に関する。
び内層の金属層と、その中間層としてのセラミツ
ク繊維層とからなる層構造を有する断熱複合管の
遠心力鋳造による製造方法に関する。
第4図に示すように壁肉の中間層2がセラミツ
ク繊維層で、その両面の外層1と内層3とが金属
である3層構造複合管は、肉厚方向の熱流の抑制
が必要な用途、例えば高温雰囲気に曝されるフア
ーネスロールや、スラブなどの高温加熱材の搬送
ロールなどに有用である。
ク繊維層で、その両面の外層1と内層3とが金属
である3層構造複合管は、肉厚方向の熱流の抑制
が必要な用途、例えば高温雰囲気に曝されるフア
ーネスロールや、スラブなどの高温加熱材の搬送
ロールなどに有用である。
このような複合管を鋳造により製造する方法と
しては、遠心力鋳造用鋳型の内面に針金をスパイ
ラル状に設けてその内側にセラミツク繊維層を設
置しておき、鋳型を回転させながら金属溶湯を鋳
込み、遠心力加圧下にセラミツク繊維層を外側と
内側から鋳ぐるむ方法が考えられる。しかし、こ
の方法では、鋳造される溶湯量に比し、セラミツ
ク層を担持する針金の質量が極めて小さいため、
鋳込み途中で針金が溶融・消失し、繊維層の支持
が部分的もしくは全面的に失なわれ、また溶湯の
遠心力加圧による衝撃をうけて繊維層の乱れを生
じるため、所期の層状断面を有する複合管を得る
ことは不可能である。別法として、金網を円筒状
に丸めて、その内側にセラミツク繊維層を設けた
ものを鋳型内に設置し、その内外面を金属溶湯で
鋳ぐるむ方法も考えられるが、この場合も遠心加
圧された溶湯の衝撃により繊維層の乱れや所定の
設置位置からのズレなどが生じ、結局目的とする
複合管を得ることはできない。
しては、遠心力鋳造用鋳型の内面に針金をスパイ
ラル状に設けてその内側にセラミツク繊維層を設
置しておき、鋳型を回転させながら金属溶湯を鋳
込み、遠心力加圧下にセラミツク繊維層を外側と
内側から鋳ぐるむ方法が考えられる。しかし、こ
の方法では、鋳造される溶湯量に比し、セラミツ
ク層を担持する針金の質量が極めて小さいため、
鋳込み途中で針金が溶融・消失し、繊維層の支持
が部分的もしくは全面的に失なわれ、また溶湯の
遠心力加圧による衝撃をうけて繊維層の乱れを生
じるため、所期の層状断面を有する複合管を得る
ことは不可能である。別法として、金網を円筒状
に丸めて、その内側にセラミツク繊維層を設けた
ものを鋳型内に設置し、その内外面を金属溶湯で
鋳ぐるむ方法も考えられるが、この場合も遠心加
圧された溶湯の衝撃により繊維層の乱れや所定の
設置位置からのズレなどが生じ、結局目的とする
複合管を得ることはできない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、セ
ラミツク繊維層を安定な状態で鋳型内に固定させ
るとともに、溶湯の繊維層に対する直接的な衝撃
を回避することにより、繊維層の乱れ、位置ずれ
を防止し、所期の3層構造を形成し得るようにし
たものである。
ラミツク繊維層を安定な状態で鋳型内に固定させ
るとともに、溶湯の繊維層に対する直接的な衝撃
を回避することにより、繊維層の乱れ、位置ずれ
を防止し、所期の3層構造を形成し得るようにし
たものである。
本発明の製造法は、管壁に複数個の孔を有する
外側金属管(外管)と内側金属管(内管)とを同
心円状に2層に重合するとともにその内・外管の
間隙にセラミツク繊維を充填してなる円筒体を芯
材とし、これを、その外径より大きい内径と、そ
の胴長より長い胴長を有する遠心鋳造用鋳型内に
軸心を一致させて装着したうえ、該芯材の鋳ぐる
みを行うものであり、 上記芯材を鋳型内に軸心を一致させて装着する
ための芯材支持部材として、鋳型内径と一致する
外径を有する支持盤を芯材の一方の端面に、また
その他方の端面には鋳型内径に一致する外径を有
するとともに、芯材外周面と鋳型内周面との間の
クリアランスに連通する複数個の周縁溝、および
芯材内周面側空間に開口する孔が形成されている
支持盤をそれぞれ取付けたうえ、鋳型内に嵌装す
ると共に、芯材の前記一方の端面の支持盤をこれ
と対面する鋳型開口端の端板に当接固定させ、鋳
型の他方の開口端には鋳込み孔を有する端板を嵌
着して、その端板とこれに対面する芯材の前記他
方の端面の支持盤とで画成される鋳型内の空間を
湯溜部とし、 上記鋳型を芯材とともにその軸心を中心に回転
させながら、前記端板の鋳込み孔から湯溜部内に
金属溶湯を鋳込み、遠心力加圧下にその溶湯を、
前記芯材の支持盤の周縁溝および孔を介して芯材
の外周面側と内周面側とのそれぞれに導入するこ
とにより、芯材を内外両面から鋳ぐるむようにし
た点に特徴を有する。
外側金属管(外管)と内側金属管(内管)とを同
心円状に2層に重合するとともにその内・外管の
間隙にセラミツク繊維を充填してなる円筒体を芯
材とし、これを、その外径より大きい内径と、そ
の胴長より長い胴長を有する遠心鋳造用鋳型内に
軸心を一致させて装着したうえ、該芯材の鋳ぐる
みを行うものであり、 上記芯材を鋳型内に軸心を一致させて装着する
ための芯材支持部材として、鋳型内径と一致する
外径を有する支持盤を芯材の一方の端面に、また
その他方の端面には鋳型内径に一致する外径を有
するとともに、芯材外周面と鋳型内周面との間の
クリアランスに連通する複数個の周縁溝、および
芯材内周面側空間に開口する孔が形成されている
支持盤をそれぞれ取付けたうえ、鋳型内に嵌装す
ると共に、芯材の前記一方の端面の支持盤をこれ
と対面する鋳型開口端の端板に当接固定させ、鋳
型の他方の開口端には鋳込み孔を有する端板を嵌
着して、その端板とこれに対面する芯材の前記他
方の端面の支持盤とで画成される鋳型内の空間を
湯溜部とし、 上記鋳型を芯材とともにその軸心を中心に回転
させながら、前記端板の鋳込み孔から湯溜部内に
金属溶湯を鋳込み、遠心力加圧下にその溶湯を、
前記芯材の支持盤の周縁溝および孔を介して芯材
の外周面側と内周面側とのそれぞれに導入するこ
とにより、芯材を内外両面から鋳ぐるむようにし
た点に特徴を有する。
本発明方法を図面により説明すると、第1図に
おいて、10は遠心鋳造用鋳型、20,30は鋳
型の両端開口部に嵌着されたバンド(端板)、4
0は円筒状芯材、50,60は該円筒状芯材を鋳
型内に軸心を一致させて固定するための芯材支持
盤、70は鋳込みホツパーである。Aは湯溜部で
あり、鋳込み側の端板20と芯材支持盤50とで
画成されている。
おいて、10は遠心鋳造用鋳型、20,30は鋳
型の両端開口部に嵌着されたバンド(端板)、4
0は円筒状芯材、50,60は該円筒状芯材を鋳
型内に軸心を一致させて固定するための芯材支持
盤、70は鋳込みホツパーである。Aは湯溜部で
あり、鋳込み側の端板20と芯材支持盤50とで
画成されている。
円筒状芯材40は、同心円状に重合された外管
41と内管43およびその間隙に充填されたセラ
ミツク繊維42とからなり、内・外管のそれぞれ
には、鋳造時のセラミツク繊維層42からのガス
抜き等のために適当数の小孔(例えば1〜2cm
φ)(図示せず)が分散穿設されている。なお、
円筒状芯材40の外周面と鋳型本体部の内周面と
の間に金属溶湯が導入されるためクリアランスC
を形成するために該芯材は鋳型本体部の内径より
小さい外径を有する。
41と内管43およびその間隙に充填されたセラ
ミツク繊維42とからなり、内・外管のそれぞれ
には、鋳造時のセラミツク繊維層42からのガス
抜き等のために適当数の小孔(例えば1〜2cm
φ)(図示せず)が分散穿設されている。なお、
円筒状芯材40の外周面と鋳型本体部の内周面と
の間に金属溶湯が導入されるためクリアランスC
を形成するために該芯材は鋳型本体部の内径より
小さい外径を有する。
円筒状芯材40はその両端面のそれぞれに支持
盤50,60が溶接などにて取付けられ、支持盤
と一体となつて鋳型内に装着されている。鋳型内
に装着された芯材40のまわりには芯材の外径と
鋳型本体部内径の差に相当するクリアランスCが
与えられる。
盤50,60が溶接などにて取付けられ、支持盤
と一体となつて鋳型内に装着されている。鋳型内
に装着された芯材40のまわりには芯材の外径と
鋳型本体部内径の差に相当するクリアランスCが
与えられる。
湯溜部Aに対面する芯材支持盤50は、第2図
に示すように、周縁部に形成された複数個の溝5
1とその内側に位置して設けられた孔52とを有
する。該周縁溝51および52はそれぞれ金属溶
湯を湯溜部Aから本体部内へ導入する通路であ
り、周縁溝51は芯材外周面と鋳型内周面とが画
成するクリアランスCに連通し、孔52は芯材の
内周面側の空間Bに開口する。
に示すように、周縁部に形成された複数個の溝5
1とその内側に位置して設けられた孔52とを有
する。該周縁溝51および52はそれぞれ金属溶
湯を湯溜部Aから本体部内へ導入する通路であ
り、周縁溝51は芯材外周面と鋳型内周面とが画
成するクリアランスCに連通し、孔52は芯材の
内周面側の空間Bに開口する。
芯材40の一方の端面に取付けた支持盤60を
これと対面する鋳型開口端の端板30に当接固定
させることとしたのは、鋳造時の鋳型回転に伴う
芯材40の揺動、軸方向のズレを防ぐためであ
り、例えば図示のように、その支持盤60を端板
30に当接させ、端板の外面に当てがわれる止め
板80と支持盤に嵌入するボルト90およびナツ
ト100にて端板30に固着させればよい。
これと対面する鋳型開口端の端板30に当接固定
させることとしたのは、鋳造時の鋳型回転に伴う
芯材40の揺動、軸方向のズレを防ぐためであ
り、例えば図示のように、その支持盤60を端板
30に当接させ、端板の外面に当てがわれる止め
板80と支持盤に嵌入するボルト90およびナツ
ト100にて端板30に固着させればよい。
上記のように準備された遠心鋳造用鋳型を軸心
まわりに回転させながら、鋳込み側の端板20の
鋳込み孔21に鋳込みホツパー70をのぞませて
金属溶湯M′を湯溜部A内に鋳込む。湯溜部に鋳
込まれた溶湯は、遠心力加圧下に、支持盤50の
周縁溝51を通つて芯材40の周囲のクリアラン
スC内に圧入される。クリアランスC内が溶湯で
満たされると、湯溜部の溶湯は、孔52を介して
芯材40の内周面側の空間内Bに導入され、該内
周面にそつて溶湯シリンダーを形成する。こうし
て所定量の金属溶湯にて芯材40の内外面が鋳ぐ
るまれたのち、そのまま所定時間鋳型の回転を続
行する。凝固完了をまつて鋳造体を鋳型から取出
し両端部の支持盤50,60を切断除去すれば、
第4図に示すように外層1と内層3および中間層
であるセラミツク繊維層2とからなる3層構造複
合管が得られる。その外層1は芯材の外管41と
その外周を被包する鋳造金属層Mとからなり、内
層3は芯材の内管43とその内周面を被包する鋳
造金属層Mとからなる。この外管および内管と鋳
造金属層とは境界面で融着し治金学的に一体化し
ており、そのような融着一体化は、鋳造金属溶湯
の熱的条件の制御により容易に達成される。
まわりに回転させながら、鋳込み側の端板20の
鋳込み孔21に鋳込みホツパー70をのぞませて
金属溶湯M′を湯溜部A内に鋳込む。湯溜部に鋳
込まれた溶湯は、遠心力加圧下に、支持盤50の
周縁溝51を通つて芯材40の周囲のクリアラン
スC内に圧入される。クリアランスC内が溶湯で
満たされると、湯溜部の溶湯は、孔52を介して
芯材40の内周面側の空間内Bに導入され、該内
周面にそつて溶湯シリンダーを形成する。こうし
て所定量の金属溶湯にて芯材40の内外面が鋳ぐ
るまれたのち、そのまま所定時間鋳型の回転を続
行する。凝固完了をまつて鋳造体を鋳型から取出
し両端部の支持盤50,60を切断除去すれば、
第4図に示すように外層1と内層3および中間層
であるセラミツク繊維層2とからなる3層構造複
合管が得られる。その外層1は芯材の外管41と
その外周を被包する鋳造金属層Mとからなり、内
層3は芯材の内管43とその内周面を被包する鋳
造金属層Mとからなる。この外管および内管と鋳
造金属層とは境界面で融着し治金学的に一体化し
ており、そのような融着一体化は、鋳造金属溶湯
の熱的条件の制御により容易に達成される。
本発明に使用されるセラミツク繊維、芯材の外
管・内管および鋳造金属の材質は、複合管の用
途、使用条件により任意に選らばれる。セラミツ
ク繊維としては、例えばアルミナ、ジルコニア、
窒化けい素、炭素、炭化けい素、炭化ほう素な
ど、鋳造金属としては、例えば耐熱鋳鋼、ステン
レス鋳鋼などが挙げられる。外管および内管は、
鋳造金属と同材質の場合もあり、あるいは異種材
料、例えば各種鋳鉄、炭素鋼、低合金鋼などの場
合もあり、その組合せは任意である。
管・内管および鋳造金属の材質は、複合管の用
途、使用条件により任意に選らばれる。セラミツ
ク繊維としては、例えばアルミナ、ジルコニア、
窒化けい素、炭素、炭化けい素、炭化ほう素な
ど、鋳造金属としては、例えば耐熱鋳鋼、ステン
レス鋳鋼などが挙げられる。外管および内管は、
鋳造金属と同材質の場合もあり、あるいは異種材
料、例えば各種鋳鉄、炭素鋼、低合金鋼などの場
合もあり、その組合せは任意である。
鋳造条件には特別の制限はなく、鋳型内に円筒
状芯材が設置される点、および金属溶湯が湯溜部
を介して本体部領域内に導入される点を除いて一
般的な遠心力鋳造条件に従つて行えばよい。も
し、芯材の外管および内管とこれを鋳ぐるむ金属
溶湯との境界面の融着を確保するために熱的補償
が必要であれば、例えば鋳造に先立つて円筒状芯
材を適当な温度に加熱しておくことも効果的な一
法である。
状芯材が設置される点、および金属溶湯が湯溜部
を介して本体部領域内に導入される点を除いて一
般的な遠心力鋳造条件に従つて行えばよい。も
し、芯材の外管および内管とこれを鋳ぐるむ金属
溶湯との境界面の融着を確保するために熱的補償
が必要であれば、例えば鋳造に先立つて円筒状芯
材を適当な温度に加熱しておくことも効果的な一
法である。
本発明方法によれば、中間層となるべきセラミ
ツク繊維層が、外管と内管とで挾持された安定な
状態で鋳型内に設定され、しかも金属溶湯は湯溜
部を介して与えられ、円筒状芯材およびその繊維
層に対する溶湯の強い衝撃が回避されるため、繊
維層の乱れや芯材自体の位置ずれ(偏心)などを
生じることがなく、従つて前記図示のように全周
全長にわたつて肉厚内の所定の位置に所定の層厚
のセラミツク繊維層を有する健全な3層構造複合
管を得ることができる。むろん、外層1の層厚
は、鋳型内のクリアランスCの幅寸法により、容
易に制御でき、内層3の層厚は、芯材の内周面側
に導入される鋳造金属溶湯量により任意に調節す
ることができる。なお、外管および内管にガス抜
き等のために設けておいた小孔は鋳造金属により
完全に充填されるので、強度面でのウイークポイ
ントとして残存する心配はない。
ツク繊維層が、外管と内管とで挾持された安定な
状態で鋳型内に設定され、しかも金属溶湯は湯溜
部を介して与えられ、円筒状芯材およびその繊維
層に対する溶湯の強い衝撃が回避されるため、繊
維層の乱れや芯材自体の位置ずれ(偏心)などを
生じることがなく、従つて前記図示のように全周
全長にわたつて肉厚内の所定の位置に所定の層厚
のセラミツク繊維層を有する健全な3層構造複合
管を得ることができる。むろん、外層1の層厚
は、鋳型内のクリアランスCの幅寸法により、容
易に制御でき、内層3の層厚は、芯材の内周面側
に導入される鋳造金属溶湯量により任意に調節す
ることができる。なお、外管および内管にガス抜
き等のために設けておいた小孔は鋳造金属により
完全に充填されるので、強度面でのウイークポイ
ントとして残存する心配はない。
実施例
第1図に示す鋳造方案により、下記条件の遠心
力鋳造を行つて第4図のような3層構造複合管を
製造した。
力鋳造を行つて第4図のような3層構造複合管を
製造した。
〔1〕 鋳型10:内径135mm×長さ520mm。
〔2〕 円筒状芯材30:
(i) 外管:SUS304鋳鉄管(外径101.6mm×肉厚
2.1mm)、 内管:SUS304鋳鉄管(内径84.9mm×肉厚
2.1mm)。管長420mm。
2.1mm)、 内管:SUS304鋳鉄管(内径84.9mm×肉厚
2.1mm)。管長420mm。
(ii) セラミツク繊維
成分:アルミナ、酸化ボロン、酸化けい
素、充填量:1000g/m2。
素、充填量:1000g/m2。
(iii) 円筒状芯材の管端面を支持盤50,60に
溶接して鋳型内に軸心が一致するように設
置。
溶接して鋳型内に軸心が一致するように設
置。
〔3〕 鋳造金属:HP耐熱鋼(26Cr−35Ni−
0.5Mo)。
0.5Mo)。
〔4〕 鋳造条件
鋳型内壁面での重力倍数20Gの回転駆動下
に、金属溶湯(鋳込温度1580〜1630℃)を鋳
造。
に、金属溶湯(鋳込温度1580〜1630℃)を鋳
造。
上記鋳造後、鋳造体の両端の支持盤を切断除去
し、外径135mm×内径68mm×長さ420mmの複合管を
得た。外層および内層の層厚は各々19mmおよび16
mmであり、セラミツク繊維の中間層は、全周・全
長にわたり肉厚内の所定の位置に形成され、ほゞ
均一な層厚(約3mm)を呈する。また、外層およ
び内層のそれぞれにおける外管および内管と鋳造
金属との結合は強固で全長・全周面にわたつて冶
金学的に融着一体化していることが認められた。
し、外径135mm×内径68mm×長さ420mmの複合管を
得た。外層および内層の層厚は各々19mmおよび16
mmであり、セラミツク繊維の中間層は、全周・全
長にわたり肉厚内の所定の位置に形成され、ほゞ
均一な層厚(約3mm)を呈する。また、外層およ
び内層のそれぞれにおける外管および内管と鋳造
金属との結合は強固で全長・全周面にわたつて冶
金学的に融着一体化していることが認められた。
第5図に本発明により得られた断熱複合管の加
熱試験における肉厚方向の温度分布測定例を示
す。管の内径は70mm、外径130mm、セラミツク繊
維層は管内面より88mmの位置である。
熱試験における肉厚方向の温度分布測定例を示
す。管の内径は70mm、外径130mm、セラミツク繊
維層は管内面より88mmの位置である。
試験条件:雰囲気温度1300℃。管内径を水冷
(水量5.3/min)により350℃に保持。
(水量5.3/min)により350℃に保持。
測定方法:(第6図参照)。管肉厚方向のa〜e
の5個所に熱電対を埋設。管外面からの距離は、
a:1mm、b:9mm、c:18mm、d:24mm、e:
28mm。
の5個所に熱電対を埋設。管外面からの距離は、
a:1mm、b:9mm、c:18mm、d:24mm、e:
28mm。
第5図中、曲線イは断熱複合管の温度分布、ロ
は通常の管(セラミツク断熱層なし)のそれであ
る。本発明により得られる複合管は非常に良好な
断熱特性を有している。
は通常の管(セラミツク断熱層なし)のそれであ
る。本発明により得られる複合管は非常に良好な
断熱特性を有している。
以上のように、本発明によれば、遠心力鋳造に
よりセラミツク断熱層を中間層とする健全な3層
構造複合管を製造することができる。得られる複
合管の3層構造は堅牢で、かつ肉厚方向の熱流が
少いので省エネルギータイプのフアーネスロール
や搬送ロールとして有用である。すなわち、フア
ーネスロールは通常内部水冷構造を有するので、
ロール内部の冷媒により加熱炉内の熱が多量に炉
外に持出されるが、本発明により得られる複合管
をフアーネスロールに適用すればその断熱特性に
より冷媒による熱損失を少くすることができ、炉
の熱経済性が高められる。また、スラブなどの高
温鋼材は、搬送ロールによる搬送過程で、ロール
への熱伝導により少なからぬ熱量を奪われる。ロ
ールが内部水冷される場合には鋼材の失う熱量は
更に増大する。このロールとして本発明の複合管
を使用すれば、熱損失が少く高温状態のまま次工
程に送給することができるので、それだけ次工程
での再加熱に要するエネルギーの節減効果が得ら
れる。むろん、複合管の用途はロール類に限られ
ず、各種設備・機器において効果的な省エネルギ
ー対策として奏効する。更に、本発明による複合
管はラジアントチユーブとして使用すれば、その
中間層であるセラミツク断熱層によつてチユーブ
表面の周方向および軸方向における温度分布の偏
りが緩和されるので、全周・全長にわたる均等な
熱輻射が可能である。
よりセラミツク断熱層を中間層とする健全な3層
構造複合管を製造することができる。得られる複
合管の3層構造は堅牢で、かつ肉厚方向の熱流が
少いので省エネルギータイプのフアーネスロール
や搬送ロールとして有用である。すなわち、フア
ーネスロールは通常内部水冷構造を有するので、
ロール内部の冷媒により加熱炉内の熱が多量に炉
外に持出されるが、本発明により得られる複合管
をフアーネスロールに適用すればその断熱特性に
より冷媒による熱損失を少くすることができ、炉
の熱経済性が高められる。また、スラブなどの高
温鋼材は、搬送ロールによる搬送過程で、ロール
への熱伝導により少なからぬ熱量を奪われる。ロ
ールが内部水冷される場合には鋼材の失う熱量は
更に増大する。このロールとして本発明の複合管
を使用すれば、熱損失が少く高温状態のまま次工
程に送給することができるので、それだけ次工程
での再加熱に要するエネルギーの節減効果が得ら
れる。むろん、複合管の用途はロール類に限られ
ず、各種設備・機器において効果的な省エネルギ
ー対策として奏効する。更に、本発明による複合
管はラジアントチユーブとして使用すれば、その
中間層であるセラミツク断熱層によつてチユーブ
表面の周方向および軸方向における温度分布の偏
りが緩和されるので、全周・全長にわたる均等な
熱輻射が可能である。
第1図は本発明の鋳造法案の例を示す軸方向断
面図、第2図はX−X断面図、第3図はY−Y断
面図、第4図は本発明により得られる複合管の
層構造を模式的に示す径方向断面図、同図は軸
方向断面図、第5図は加熱試験における管の肉厚
方向の温度分布を示すグラフ、第6図は管の測温
位置の断面説明図である。 1:外層、2:中間層(セラミツク断熱層)、
3:内層、10:鋳型、40:円筒状芯材、4
1:外管、42:セラミツク繊維、43:内管、
50:支持盤、51:周縁溝、52:孔、60:
支持盤、A:湯溜部、C:クリアランス。
面図、第2図はX−X断面図、第3図はY−Y断
面図、第4図は本発明により得られる複合管の
層構造を模式的に示す径方向断面図、同図は軸
方向断面図、第5図は加熱試験における管の肉厚
方向の温度分布を示すグラフ、第6図は管の測温
位置の断面説明図である。 1:外層、2:中間層(セラミツク断熱層)、
3:内層、10:鋳型、40:円筒状芯材、4
1:外管、42:セラミツク繊維、43:内管、
50:支持盤、51:周縁溝、52:孔、60:
支持盤、A:湯溜部、C:クリアランス。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 管壁に複数の孔を有する同心円状に重合され
た外管と内管との間〓にセラミツク繊維を充填し
てなる円筒体を芯材40とし、遠心鋳造用鋳型1
0内で金属溶湯による鋳ぐるみを行う断熱複合管
の製造法であつて、 上記鋳型10は、芯材40の外径より大きい内
径と、その胴長より長い胴長を有し、 上記芯材40は、その両端面に取付けられた鋳
型内径に相当する外径を有する支持盤50および
60と一体となつて鋳型10内に軸心が一致して
装入されたうえ、一方の支持盤60はそれと向い
合う鋳型開口端に嵌着された端板30に当接固定
され、その芯材外周面と鋳型内周面とで芯材外径
と鋳型内径との差に相当するクリアランスCが画
成されているとともに、他方の支持盤50が位置
する側の鋳型開口端には、金属溶湯鋳込み孔を中
央部に有する端板20が嵌着されてその支持盤5
0と端板20とで湯溜部Aが画成され、かつその
支持盤50には、前記クリアランスCに連通する
複数個の周縁溝51、および芯材内周面側空間B
に開口する孔52が設けられており、 上記のように芯材40が装着さた鋳型10を水
平軸心を中心に回転させながら、湯溜部A内に金
属溶湯を鋳込み、遠心力加圧下に、その金属溶湯
を支持盤50の周縁溝51および孔52を介して
湯溜部Aから芯材40の外周面側および内周面側
のそれぞれに導入することにより芯材40をその
内外両面から鋳ぐるむことを特徴とする断熱複合
管の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23744083A JPS60130460A (ja) | 1983-12-16 | 1983-12-16 | 断熱複合管の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23744083A JPS60130460A (ja) | 1983-12-16 | 1983-12-16 | 断熱複合管の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60130460A JPS60130460A (ja) | 1985-07-11 |
JPS642472B2 true JPS642472B2 (ja) | 1989-01-17 |
Family
ID=17015385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23744083A Granted JPS60130460A (ja) | 1983-12-16 | 1983-12-16 | 断熱複合管の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60130460A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60148659A (ja) * | 1984-01-13 | 1985-08-05 | Kubota Ltd | 断熱複合管の製造法 |
JPS63256260A (ja) * | 1987-04-10 | 1988-10-24 | Toray Ind Inc | 筒状繊維強化金属複合材料の製造方法 |
DE19917175A1 (de) * | 1999-04-16 | 2000-10-19 | Daimler Chrysler Ag | Verfahren zum Herstellen eines Bauteiles und Bauteil |
US8435435B2 (en) * | 2006-03-30 | 2013-05-07 | Zf Friedrichshafen Ag | Method of making a multilayered duplex material article |
CN102581250B (zh) * | 2012-03-27 | 2014-07-02 | 新兴铸管股份有限公司 | 一种离心铸造的TP310Cb/T11双金属复合管坯及其生产方法 |
CN103411071B (zh) * | 2013-08-15 | 2017-02-15 | 复旦大学 | 一种大口径耐磨耐蚀三元复合管配件的制作方法 |
-
1983
- 1983-12-16 JP JP23744083A patent/JPS60130460A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60130460A (ja) | 1985-07-11 |
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