JPS64225Y2

JPS64225Y2 -

Info

Publication number: JPS64225Y2
Application number: JP11867480U
Authority: JP
Priority date: 1980-08-20
Filing date: 1980-08-20
Publication date: 1989-01-05
Also published as: JPS5739572U

Description

【考案の詳細な説明】一般に洗濯機においては、洗濯槽に水を供給す
るに際し、パネル部にホースの差込み口、即ち、
給水口を設けておき、パネル内を通過して、パネ
ル下部より洗濯槽内に給水するのが一般的であ
る。そして、給水口は、パネルの中央付近に位置
させるのが便利である。即ち、給水口が左又は右
の端の方へ寄つていた場合、水道蛇口がその反対
に位置していたとすると、水道蛇口から給水口ま
での距離が大となつて、ホースとして長いものが
必要となるからである。又、ホースがパネルの操
作部分の全ての上方を通過する為、他のタイマー
や切替スイツチの操作性を悪くすることとなるか
らである。

そこで、ホースを差込む給水口から洗濯槽への
水の出口までの間を連絡する水路を、パネル内に
形成させることが行なわれてきた。従来のこの種
水路の構造は、給水口と洗濯槽への出口との間
を、ホースやパイプで接続する方法や、パネルに
Ｕ字形水路を設け、この水路に蓋を設けこの蓋を
ビス止めしたり、溶着したりする方法がとられて
きた。

しかし、このような構成によれば、水路中に水
あかや異物のつまりによつて、流通不良や、接合
部からの洩水を生じた場合に、その点検、保守さ
らには掃除が非常にやりにくく、又、手間がかか
る等の欠点があつた。

本考案は上記従来の欠点を除去するもので、以
下、その一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。図において、１はスイツチ台、２はスイツチ
台１の中央付近に設けた給水口である。この給水
口２は、水道蛇口３にホース４を介して接続され
る。５はスイツチ台１と対となるパネルであり、
このパネル５には、断面略Ｕ字形の水路６を一体
成形し、この水路６の一端側に給水口２から出る
水が流し込まれる。また、水路６の他端側には注
水口７があり、この注水口７より洗濯槽８へ注水
し、洗濯、すすぎを行なわしめる。

一方、水路６は断面略Ｕ字状であつて上方が開
口しており、この開口部を覆うように断面略逆Ｕ
字形の蓋９を設けてある。この蓋９には、蓋９を
構成する蓋側壁１４から窓１０を有する継手１１
を側方へ一体に延出形成している。窓１０は水路
６を構成する水路側壁１２の外面に設けた爪１３
に継手１１の弾性力にて着脱自在に係合する。蓋
９を構成する蓋側壁１４は、パネル５の水路側壁
１２の内側に差し込まれ、水路側壁１２の外側に
継手１１が位置する。

パネル５の注水口７付近には、洗濯槽８への水
の出方が水圧や水量に比較的左右されないよう
に、水溜部１５を形成している。これは、一種の
水流の緩衝を行なわしめ、洗濯槽８への放水の仕
方、水の形（パターン）をできるだけ一定にしよ
うとするものである。即ち、水路６から出た水
が、直接注水口７より注水されると、水圧や水量
は注水時そのままの勢いや、水の形（パターン）
となり、水が四方に飛散したり、不安定な水の飛
び方となるが、水溜部１５はこれを防止するもの
である。

水溜部１５は上記した効果を大にするために、
水路６に比べ、単位断面積を大きくとる必要があ
り、又、その為、水路６のような蓋９は必要がな
い。しかし、水路６から流出する水の勢いが強い
時には、水路６の出口部分で、水を上方にまで飛
散させることが想定できる。

そこで、水路６の出口部分に下方に傾斜した舌
状片１６を設けることにより、上記水の飛散を防
ぐことを可能としたものである。

以上のように本考案によれば、断面略Ｕ字形の
水路をパネルと一体成形し、かつ、水路の上方開
口部を覆う断面略逆Ｕ字形の蓋には、蓋を構成す
る蓋側壁から一体に形成された継手に窓を設け、
かつ水路を構成する水路側壁の外面に爪を設け、
この爪と継手の窓を着脱自在に係合することによ
り、蓋の着脱が容易になるとともに、水路側壁の
内側に蓋側壁を挿着し、水路側壁の外側に蓋の継
手を位置し、継手の窓と水路側壁の爪を係合した
ので継手が位置する部分では三重構造となり、密
閉度が高まり、水洩れが生じにくくなる等の効果
が奏せられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における洗濯機の一部
欠截外観斜視図、第２図はそのパネル及び蓋の構
成を示す分解斜視図、第３図はその水路部分の断
面図、第４図は同水路部分の正面図、第５図は水
路及び蓋の構成を示す拡大斜視図である。１……スイツチ台、５……パネル、６……水
路、７……注水口、９……蓋、１０……窓、１１
……継手、１２……水路側壁、１３……爪、１４
……蓋側壁。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) スイツチ台と対で固定されるパネルに断面が
略Ｕ字形の水路を形成し、この水路を構成する
水路側壁の外面に爪を形成するとともに、この
水路を覆つて断面略逆Ｕ字形の蓋を設け、この
蓋を構成する蓋側壁を前記水路側壁の内側に挿
着し、この蓋側壁から一体に形成されて前記水
路側壁の外側に位置する複数個の継手に窓を設
け、この窓に前記爪を着脱自在に係合した洗濯
機。 (2) 水路を覆う蓋の出口付近に、下方に傾斜した
舌状片を設けてなる実用新案登録請求の範囲第
１項記載の洗濯機。