JPS641945Y2 - - Google Patents

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JPS641945Y2
JPS641945Y2 JP1987081221U JP8122187U JPS641945Y2 JP S641945 Y2 JPS641945 Y2 JP S641945Y2 JP 1987081221 U JP1987081221 U JP 1987081221U JP 8122187 U JP8122187 U JP 8122187U JP S641945 Y2 JPS641945 Y2 JP S641945Y2
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ceramic
cotter
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JP1987081221U
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  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
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  • Resistance Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はセラミツクス製のコツターに関し、特
には、高温下で荷重物を係止するのに好適なセラ
ミツクス製のコツターに関する。
「従来技術およびその問題点」 例えば高温ガス流により鉄鋼などの被加熱物を
加熱する加熱炉においては、熱伝達手段として主
に高温ガスの輻射を利用しているが、ガスは本質
的に輻射能が低いため、炉の熱伝達効率が低い。
このため、近年、炉内に輻射パネルを設置するこ
とにより、熱の利用効率を向上させることが提案
されている。そして、かかる輻射パネルとして通
気性ブロツクを用いることも提案されている。
このような輻射パネルを設置した加熱炉の従来
例を説明すると、第7図に示すように、炉天井1
に対して平行に輻射パネル2を設置し、図中白抜
矢印で示すごとく高温ガス流を流通させるように
して、支持面3に支持された被加熱物4を加熱し
ている。そして、輻射パネル2は図中実線矢印で
示すごとく輻射熱を放出する。しかし、かかる従
来技術では、輻射パネル2の下面から放出される
輻射熱は被加熱物4に当たるが、輻射パネル2の
上面から放出される輻射熱は被加熱物4の加熱に
ほとんど寄与しないため、被加熱物4を効果的に
加熱することができなかつた。
このため、第8図に示すように、高温ガス流に
対して輻射パネル2をほぼ直交するように設置し
た加熱炉が提案された。この加熱炉では、高温ガ
ス流の大部分が通気性の輻射パネル2を流通して
輻射パネル2に効果的に熱伝達がなされ、輻射パ
ネル2から放出される輻射熱はその一部が直接被
加熱物4に当たり、かつ、炉天井1に当たつた輻
射熱は反射して被加熱物4に当たるので、被加熱
物4を効果的に加熱することができる。
そして、かかる輻射パネル2としては、ハニカ
ム状などのセラミツクス通気性ブロツクが好適に
用いられる。しかしハニカム状などのセラミツク
ス通気性ブロツクは、例えば12×12cm程度の断面
積のものは比較的容易に得られるが、この数倍の
断面積のものはもはや製造はかなり困難となる。
そこで鋼材連続加熱炉などに用いる0.5〜数m2
も及ぶ大面積の輻射パネルを作成するには多数の
こうしたセラミツクス通気性ブロツクを組込む必
要がある。その場合、耐熱性を付与するため、材
質のほとんどはセラミツクスからなるので破損し
にくい構造としなければならない。また、製造コ
ストや破損時の修理の容易性等を考慮すると、で
きるだけ簡単な構造のものが望ましい。
そして、このような輻射パネルを高温ガス流中
に支持するためには、支持部材そのものが耐熱性
であること、さらに、ガス流の変動などがあつた
際にも輻射パネルや支持構造に無理な荷重や力が
加わらない構造であることが要求される。
「考案の目的」 したがつて、本考案の目的は、上記の要求を満
足して、高温下で輻射パネルをはじめとする各種
の荷重物を係止するのに好適なセラミツクス製の
コツターを提供するにある。
「考案の構成」 本考案のセラミツクス製のコツターは、略矩形
の板面を有し、かつ、所定厚さを有する板状体か
らなり、その略矩形を形成する一辺は、該一辺の
中央部近傍において外に凸の曲線状とされてな
り、かつ該一辺の対辺の両端縁部にはそれぞれ外
向きの凸部が形成されてなることを特徴とする。
以下、図面を参照しながら本考案を詳細に説明
する。
第1図および第2図に示す本考案の一実施例の
コツター22は、全体として高さをhとし、幅を
wとする略矩形の板面を有し、かつ、厚さをtと
するセラミツクス製の板状体からなつている。そ
して第1図に示されるように、この略矩形の板面
を形成する四辺のうち、上辺はほぼ水平な直線状
であるのに対し、下辺はその中央部m近傍におい
て外に凸(第1図では下に凸)の曲線状とされて
おり、中央部mから左右に離れるにつれて高さが
小さくなるようにされて、翼形を呈している。
このコツター22は幅wに比べて中央部mにお
ける高さhが小さく、全体として幅w方向に横長
の板状体とされている。またこのコツター22の
厚さtは中央部mにおける高さhよりも小さくさ
れている。そして下辺がその中央部m近傍におい
て外に凸の曲線状とされているのに対し、この下
辺の対辺である上辺の両端縁部には係合部22
a,22aを形成するようにそれぞれ外向き(第
1図では上向き)の凸部22b,22bが形成さ
れている。
このコツター22は第3〜6図に示すようにし
て荷重物である輻射パネル10の係止に使用され
る。
すなわち、第5図からわかる通り、コツター2
2は、吊下棒17の下端部に形成されたスリツト
21に挿入される。コツター22は吊下棒17の
両側に突出し、係合部22a,22aを形成して
いる。この係合部22aには、第6図に示すよう
に、連結板23の上方の孔23aが係合するよう
になつている。また、連結板23の下方の孔23
bには、輻射パネル10の上端部を貫通してこれ
を吊下げ支持する水平軸15の端部が挿入され
る。水平軸15の両端部には、第5図に示すよう
に環状溝15aが形成されて連結板13の下方の
孔23bが係合するようになつている。これらの
コツター22、水平軸15および連結板23は、
炭化ケイ素、窒化ケイ素などの高強度のセラミツ
クスで形成されることが好ましい。
第3図および第4図に示すように、水平軸15
は横方向に複数設けられ、複数の輻射パネル10
を横に並べて、全体として幅広なパネル面を形成
するようになつている。
炉壁16の上部には吊下手段である複数の吊下
棒17が所定間隔をおいて平行に貫通されてい
る。
炉壁16の上面にはスペーサ18を介して取付
板19が設けられており、吊下棒17の上端部は
この取付板19に固定されている。この吊下棒1
7も水平軸15などと同様な高強度のセラミツク
スで形成されることが好ましい。炉壁16の孔2
0は、吊下棒17が挿通された後、キヤスタブル
耐火物、煉瓦等の材料が充填され、吊下棒17を
しつかりと固定するようになつている。
輻射パネル10は、複数組、この実施例では9
組のパネル要素11を有する。これらのパネル要
素11は、軸孔12を有する角柱状の耐熱性部材
13の下方に多数のハニカム状のセラミツクス通
気性ブロツク14a,14bが縦方向に接着によ
り結合されて短冊状をなしている。各パネル要素
11は、軸孔12に水平軸15が挿通されて支持
されている。
したがつて、複数組のパネル要素が横方向に一
列に配列されて水平軸および吊下手段によつて炉
壁上部より吊下支持される。高温ガス流は各パネ
ル要素に当たつて通気性ブロツクの通気孔を流通
し、熱伝達が行なわれる。各パネル要素は相互に
分離しているので、温度分布が仮りに生じても熱
応力が発生しにくく、また長期にわたる使用によ
り一部にクラツクが発生し欠落することがあつて
も被害を小さく留めることが可能である。
耐熱性部材13は高温でも所要の強度を有する
材質からなることが望まれ、耐熱合金などの金属
製であつてもよいが、より高温に耐えるセラミツ
クス製であることが望ましく、なかでもムライ
ト、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素などの
材質からなるものが、高温強度が大きいとともに
セラミツクス通気性ブロツクとの接着がしやすい
点で適している。
通気性ブロツク14a,14bは、例えば一辺
12cmの正方形状断面とされ、5mm角の角孔が0.5
mmの孔壁をもつて多数穿設されたハニカム状をな
している。この実施例では、上方の4個の通気性
ブロツク14aの厚さが25mmとされ、下方の10個
の通気性ブロツク14bの厚さが15mmとされてい
る。したがつて、上方の通気性ブロツク14aの
接着面積はより広くなつており、かつ、下方の通
気性ブロツク14bの重量はより軽くされてい
る。接着剤としては、シリカ・アルミナ系のボン
ドが好適に使用される。この接着剤は、例えば
1000℃の高温においても200g/cm2の接着強度を
保持する。通気性ブロツク14a,14bの見か
け比重は例えば0.44程度であるため、最上段の通
気性ブロツク14aにかかる荷重はせいぜい60
g/cm2である。したがつて、高温下においても各
通気性ブロツク14a,14bの接着力は充分に
保持される。
輻射パネル10を上記のような構成とすること
により、パネル要素11に万一破損が生じ欠落し
たとしても最小単位に留まり被害が少なくてす
み、修理がしやすくなる。さらに各パネル要素は
通気性ブロツク以外には実質的に何の付属物も要
しないで軽量であり、したがつてその長さをかな
り長くとることが可能であり、かつ、複数のパネ
ル要素を所要数並べて吊下げることも容易で、大
面積の輻射パネルが容易に構成できる。また、全
体として簡単な構成であるので、製造コストが低
く、軽量であるので炉への取付けも容易である。
セラミツクス通気性ブロツクとしてはハニカム
状のものが、軽量であり、低通気抵抗性であるな
どの点で好ましく、なかでもコージエライト、ム
ライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、アルミナなど
からなるものは高輻射能を有していてより好まし
い。しかしセラミツクス通気性ブロツクはハニカ
ム状のものに限定されず、例えば三次元網目状通
気孔を有するものなどであつてもよい。
またセラミツクス通気性ブロツク同士、または
セラミツクス通気性ブロツクと耐熱性部材13と
を結合するには接着剤による接合が簡便で好まし
いが、例えば、ありみぞ係合など他の結合方法も
適宜採用できる。
上記の構成において、パネル要素11は高温ガ
ス流にほぼ直交するように吊下支持され、高温ガ
ス流は各パネル要素11の通気性ブロツク14
a,14bを流通し、熱伝達を行なう。この場
合、通気性ブロツク14a,14bはハニカム状
をなすので、熱伝達が良好になされ、かつ、輻射
性能もよい。通気性ブロツク14a,14bは接
着剤によつて接合されているが、前述したように
重量が軽いため高温下においても充分な接着強度
が保持される。高温ガス流の変動や、地震等によ
る衝撃に対しては、パネル要素11が水平軸15
を中心に回動し、パネル要素11における曲げ応
力の発生が防止されるので破損しにくくなつてい
る。また、輻射パネルを実際の加熱炉に適用する
際には、高温ガスの流れ方向にほぼ直交して複数
の輻射パネルを平行に所定間隔をおいて設置する
ようにしてもよい。
「考案の効果」 本考案のコツター22は下辺中央部近傍に設け
た外に凸の曲線状部分において吊下棒17などの
荷重支持体に形成されたスリツト21の内面下縁
に接触している。
このコツター22の接触部が鋭角状、直角状、
鈍角状などであると、コツター22側の接触部あ
るいはスリツト21内面側の接触部に高い応力が
発生して破損などにつながる。これに対し、本考
案のコツター22の接触部は曲線状であるので上
述のような高い応力が発生しない。
また、取付け時の寸法誤差や高温ガス流の風圧
によつて吊下棒17が傾いたり、水平軸15が右
または左などに偏り、それにともなつて連結板2
3が傾いたりすることが少なくない。このような
場合に本考案のコツター22の下辺中央部が外に
凸の曲線状であるため、吊下棒17や連結板23
が傾いても、このような傾きを許容しつつ、コツ
ター22はほぼ水平を維持できて、各部材に好ま
しからざる曲げ応力が発生するのを大きく抑制で
きる。ちなみにこのコツター22の接触部が直線
状であると、上述した傾きを許容せず、あるいは
傾いた場合には例えばスリツト21のエツジ部に
大きな応力が発生したりする。
また幅wよりも中央部mにおける高さhを小さ
くされているので、てこの原理で左右のバランス
がとりやすく、安定してコツター22の水平状態
を保つことができる。
さらに中央部mにおける高さhよりも厚さtを
小さくされているので、吊下棒17に形成するス
リツト21の幅を小さくでき、かつ、その幅に比
して大きな荷重を支持できる。コツター22の上
辺に形成した外向き凸部22bが連結板23など
の脱落、滑落の防止に有効なことはいうまでもな
い。
上記においては凸部22bが上側に、曲線状の
中央部mが下側にある場合について説明したが、
本考案のコツター22の使用態様はこれに限定さ
れるものではなく、例えば第1図において上下を
倒立して配置したような態様で使用することも可
能である。
かくして本考案のコツターは高温下での荷重物
の係止にきわめて有効であり、しかもその形状、
構造も簡単かつ軽量で、製造容易である。そのう
え、取付け、取りはずしも容易で設置や補修が簡
単であるなどの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図およびは第2図はそれぞれ本考案のコツ
ターの正面図および側面図、第3図は本考案のコ
ツターを用いて加熱炉内に吊下げた輻射パネルの
説明図、支持構造の説明図、第4図は第3図にお
けるB−B線に沿つた断面図、第5図は第3図に
おけるA部詳細図、第6図は第5図におけるC−
C線に沿つた断面図、第7図は従来の加熱炉を示
す説明図、第8図は本考案のコツターを好適に採
用しうる加熱炉を示す説明図である。 10:輻射パネル、11:パネル要素、12:
軸孔、13:耐熱性部材、15:水平軸、17:
吊下棒、22:コツター、22b:凸部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 略矩形の板面を有し、かつ所定厚さを有する
    板状体からなるセラミツクス製のコツターであ
    つて、前記略矩形を形成する一辺は、該一辺の
    中央部近傍において外に凸の曲線状とされてな
    り、かつ該一辺の対辺の両端縁部にはそれぞれ
    外向きの凸部が形成されてなることを特徴とす
    るセラミツク製のコツター。 2 前記略矩形は、前記一辺方向の長さよりも前
    記中央部の高さを小さくされてなる略矩形であ
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載のセラミ
    ツクス製コツター。 3 前記所定厚さは前記中央部の高さよりも小さ
    くされてなる実用新案登録請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載のセラミツクス製のコツター。
JP1987081221U 1987-05-29 1987-05-29 Expired JPS641945Y2 (ja)

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JP1987081221U JPS641945Y2 (ja) 1987-05-29 1987-05-29

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6045363B2 (ja) * 1977-11-02 1985-10-09 ヤンマー農機株式会社 車軸における応力発生状況検知方法及びその実施に使用する検知装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6045363U (ja) * 1983-09-01 1985-03-30 旭硝子株式会社 輻射パネル

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JPS6045363B2 (ja) * 1977-11-02 1985-10-09 ヤンマー農機株式会社 車軸における応力発生状況検知方法及びその実施に使用する検知装置

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JPS6342150U (ja) 1988-03-19

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