JP3493711B2 - セラミック成形体の焼成用支持体及びセラミック成形体の焼成方法 - Google Patents

セラミック成形体の焼成用支持体及びセラミック成形体の焼成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハニカム構造のセラミ
ック成形体を焼成する際に、セラミック成形体を載置す
るセラミック成形体の焼成用支持体、及びこの焼成用支
持体を使用したセラミック成形体の焼成方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、押出成形されたハニカム状の
セラミック成形体を焼成する方法として、下記及び
の方法が知られている。即ち、 図5に示す様に、セラミック成形体P1と棚板P2の
間にトチP3を挟んで焼成する場合に、トチP3とし
て、ハニカム構造のアルミナセラミック板からなり、そ
の上縁部に面取部P4を有するものを使用する方法(特
公平1−54636号公報参照)。
【0003】アルミナのトチの代わりに、主成分が耐
熱性無機繊維からなるセラミック板(ファイバーボー
ド)を用い、このファイバーボードの上にセラミック成
形体を載置して焼成する方法(特開平5−85834号
公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の技術では各々一長一短があり、必ずしも全て好ましい
ものではない。つまり、前記の技術では、トチP3が
薄板から構成されるハニカム構造であるので、焼成を繰
り返すにしたがって、トチP3の熱による変形(反り)
が大きくなり、そのため、トチP3の繰り返し寿命が短
いという問題がある。更に、セラミック成形体P1と棚
板P2との間に、正確にトチP3を挟む必要があるた
め、作業が複雑化するという問題もある。
【0005】また、前記の技術では、耐熱性無機繊維
のファイバーボードを使用するので、使用しているうち
に、ハニカム構造のセラミック成形体の重みによって、
ファイバーボードに反りや窪み等の変形が生じることが
あり、そのため、セラミック成形体の下端面が変形した
りクラックが発生するという問題がある。また、その様
な変形やクラックの発生を防止するために、ファイバー
ボードを頻繁に交換しなければならず、ファイバーボー
ドの寿命が短いという問題もある。
【0006】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、焼成の作業を簡易化でき、しかも、ト
チ(焼成用支持体)の寿命が長く、焼成品に変形を生じ
にくいセラミック成形体の焼成用支持体、及びその焼成
用支持体を使用するセラミック成形体の焼成方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、ハニカム状のセラミック成形体を
焼成する際に、該セラミック成形体を載置する焼成用支
持体において、前記セラミック成形体の重量を支える複
数の耐熱性セラミック柱状体の周囲に、該セラミック柱
状体の動きを規制するとともに焼成時の熱衝撃を緩和す
る耐熱性支持層を設けたことを特徴とするセラミック成
形体の焼成用支持体を要旨とする。
【0008】請求項2の発明は、前記セラミック柱状体
の全体又は大部分が、前記支持層に設けられた貫通孔に
埋め込まれたことを特徴とする前記請求項1記載のセラ
ミック成形体の焼成用支持体を要旨とする。
【0009】請求項3の発明は、前記支持層の下側に耐
熱性セラミック基板が配設されるとともに、前記支持層
を貫通する前記セラミック柱状体の下端が、前記耐熱性
セラミック基板の嵌合部に嵌合していることを特徴とす
る前記請求項1又は請求項2記載のセラミック成形体の
焼成用支持体を要旨とする。
【0010】請求項4の発明は、前記セラミック柱状体
の上端が、前記支持層の上面よりも上方に突出している
ことを特徴とする前記請求項1ないし請求項3のいずれ
か記載のセラミック成形体の焼成用支持体を要旨とす
る。
【0011】請求項5の発明は、前記請求項1ないし請
求項4のいずれか記載の焼成用支持体を使用したセラミ
ック成形体の焼成方法であって、前記焼成用支持体の上
に生素地からなるハニカム状のセラミック成形体を載置
し、この載置した状態で加熱することによって該セラミ
ック成形体を焼成することを特徴とするセラミック成形
体の焼成方法を要旨とする。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、セラミック成形体の重量
を支える複数の耐熱性セラミック柱状体の周囲に耐熱性
支持層を設けてあり、この支持層は焼成時の熱衝撃を緩
和するものであるので、焼成時にセラミック柱状体の熱
衝撃による折れや破損を防止できる。また、この支持層
はセラミック柱状体の動きを規制するものであるので、
仮に焼成時にセラミック柱状体が折れた場合でも、セラ
ミック柱状体の脱落を防止でき、焼成するセラミック成
形体の支持に支障を生ずることがない。更に、セラミッ
ク柱状体としては、高温強度にポイントをおいた材料及
び形状のものを使用できるので、焼成時における焼成用
支持体の変形を防止でき、よって、焼成用支持体の耐久
性を向上できる。
【0013】請求項2の発明では、セラミック柱状体
が、支持層に設けられた貫通孔に埋め込まれているの
で、セラミック柱状体と支持層とがほぼ一体であり、よ
って、セラミック柱状体が折れた場合の保持能力が高
く、しかも、焼成用支持体の扱いが簡易化される。
【0014】請求項3の発明では、セラミック柱状体
が、支持層の下側に設けられた耐熱性セラミック基板に
嵌め込まれているので、セラミック柱状体の位置決め及
び保持能力が高く、しかも、セラミック基板上にセラミ
ック柱状体及び支持層を載置した状態での焼成用支持体
の移動が簡易化される。
【0015】請求項4の発明では、セラミック柱状体の
上端が、支持層の上面よりも上方に突出しているので、
載置されるセラミック成形体の底面側には隙間が形成さ
れる。そのため、焼成時に多くの空気が供給されるとと
もに、セラミック成形体の内部の温度分布が均一にな
り、しかも、セラミック成形体に含まれているバインダ
も消失し易いという焼成条件上の利点がある。また、こ
のセラミック柱状体の上端が突出していることにより、
セラミック成形体の焼成収縮等に対する自由度が大き
く、特にセラミック成形体の下面での変形やクラックの
発生を防止できる。
【0016】請求項5の発明では、請求項1ないし請求
項4のいずれか記載の焼成用支持体の上にセラミック成
形体を載置し、この載置した状態で加熱することによっ
てセラミック成形体を焼成するので、セラミック成形体
の焼成条件が向上するだけでなく、焼成用支持体の耐久
性も向上する。つまり、従来の様に、例えば耐熱性無機
繊維板上に直接にセラミック成形体を載置して焼成する
のではないので、耐熱性無機繊維板の変形に起因するセ
ラミック成形体の変形やクラックの発生を防止でき、ま
た、焼成時にセラミック柱状体が破損してもセラミック
成形体の支持に影響を与えることがない。
【0017】ここで、前記耐熱性セラミック柱状体とし
ては、アルミナやムライト等を主成分とするセラミック
を採用でき、その条件としては、高温(例えば1500
℃)に耐えることができ、焼成品(例えばコージエライ
ト)と反応しないものが挙げられる。また、セラミック
柱状体の形状としては、断面が円形や多角形のものが挙
げられるが、円形の方が熱応力が均一にかかり破損が少
ないので好適である。また中空のパイプ状のものや中実
の柱状のものを採用できるが、中空の方が軽量であるの
で好適である。従って、円形の中空パイプが最も望まし
い。
【0018】前記耐熱性支持層としては、耐熱性無機繊
維板や耐熱性発泡セラミック板等が挙げられるが、耐熱
性無機繊維板が軽量でしかも破損しにくいので好適であ
る。また、耐熱性無機繊維板や耐熱性発泡セラミック板
を一層だけ使用するよりも、薄いものを多層にして使用
する方が、破損した場合の交換が容易で寿命もそれだけ
長くなるので好適である。
【0019】前記セラミック柱状体の配置としては、例
えば千鳥状や格子状や同心円状が挙げられるが、セラミ
ック成形体を支えることができれば、特に限定はない。
前記セラミック柱状体と支持層との関係は、セラミック
柱状体が支持層に緩やかに嵌まっていてもよいが、支持
層によってあまり動かない様に保持されていると、焼成
時にセラミック柱状体が折れた場合に脱落しにくく、し
かも焼成用支持体の扱いが容易であるので好適である。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図1はハニカム状セラミック成形体の製造方法の説
明図である。図1に示す様に、棚板1の上には焼成用支
持体(トチ)3が配置されており、この焼成用支持体3
の上に、円柱形状の複数のハニカム状セラミック成形体
5が載置されている。このハニカム状セラミック成形体
5は、押出成形によって得られた生素地からなるもので
あり、そのセル端面が上下方向を向く様に配置されてい
る。そして、この状態で図示しない炉内で、例えば14
00℃以上に加熱されて焼成される。
【0021】この焼成に使用される焼成用支持体3は、
セラミック基板7の上に耐熱性繊維からなるファイバー
ボード9が配置されたものであり、このファイバーボー
ド9を貫いて多数のセラミックパイプ11が立設されて
いる。このうち、前記セラミック基板7は、縦500m
m×横500mm×厚さ90mmの直方体状の基板であ
り、図2(c)に示す様に、その表面には、セラミック
パイプ11の下端が嵌合する(内径略10mm×深さ1
8mmの)嵌合孔13が、所定の間隔d(50mm)を
保って千鳥状に多数形成されている。
【0022】また、前記ファイバーボード9は、図2
(b)に示す様に、縦横寸法及びセラミックパイプ11
が貫挿される貫通孔15の寸法が、前記セラミック基板
7と同様に形成されているものである。このファイバー
ボード9は全体の厚さが160mmであるが、これは、
各々厚さ40mmの4枚のファイバーボード9a〜9d
(図1参照)が積層されたものである。
【0023】尚、このファイバーボード9は、下記の特
性を有している。 化学組成;アルミナ;55〜95重量%,シリカ;5〜
45重量% 耐熱性 ;1400℃以上 かさ密度;1.0[g/cm2]以上 常温での曲げ強度;40[kg/cm2]以上 更に、前記セラミックパイプ11は、図2(a)に示す
様に、長さ180mm×外形10mm×内径5mmの中
空円筒状のアルミナを主成分とする耐熱性パイプであ
り、1400℃以上でも変形することなく、ハニカム状
セラミック成形体5を支持できる様な高温強度を有して
いる。
【0024】本実施例では、図1に示す様に、このセラ
ミックパイプ11がファイバーボード9の貫通孔15に
多数嵌め込まれており、この貫通孔15より下方に突出
したセラミックパイプ11の下端が、セラミック基板7
の嵌合孔13に嵌合することによって、セラミックパイ
プ11の位置決め及び固定がなされる。そして、この様
にセラミックパイプ11が固定されることによって、フ
ァイバーボード9もずれない様に固定されることにな
る。尚、セラミック基板7とファイバーボード9とは接
合されておらず、セラミックパイプ11によって、セラ
ミック基板7とファイバーボード9とセラミックパイプ
11とが一体に組み合わされている。
【0025】また、セラミックパイプ11の上端がファ
イバーボード9の上面より約2mm程度突出しているの
で、ハニカム状セラミック成形体5を焼成用支持体3上
に載置すると、ハニカム状セラミック成形体5の下面と
ファイバーボード9の上面との間には、わずかな隙間1
6が形成されることになる。
【0026】尚、本実施例では、ハニカム状セラミック
成形体5の重みは、セラミックパイプ11で支えること
になるので、ハニカム状セラミック成形体5の変形を最
小限に抑えるために、セラミックパイプ11の高さを揃
えるとともに、一本当りにかかる荷重を均等にする。そ
して、セラミックパイプ11一本当りにかかる荷重をハ
ニカム状セラミック成形体5が変形しない程度以下にす
るために、ハニカム状セラミック成形体5の重量及び下
部面積から、セラミックパイプ11の間隔を決定してい
る。
【0027】この様に、本実施例では、セラミック基板
7とファイバーボード9とセラミックパイプ11とが一
体に組み合わされた焼成用支持体を使用しているので、
従来の様にハニカム状セラミック成形体5を正確にトチ
の上に載置する作業が軽減され、焼成の作業が簡易化で
きる。
【0028】また、従来の様なハニカム状のトチを用い
ず、高温強度にポイントをおいた材料及び形状のセラミ
ックパイプ11を複数立設して使用するので、焼成用支
持体3の変形が生じにくく、よって、焼成品にも変形を
生じにくいという効果がある。そして、この焼成用支持
体3自身の変形が生じにくいという理由で、焼成用支持
体3の耐久性が大きいという顕著な効果を奏する。
【0029】更に、前記ファイバーボード9は焼成時の
熱衝撃を緩和するものであるので、焼成時にセラミック
パイプ11の折れや破損を防止できる。その上、このフ
ァイバーボード11の貫通孔15は、セラミップパイプ
11の外形とほぼ同一であるので、仮に焼成時にセラミ
ックパイプ11が折れた場合でも、セラミックパイプ1
1の脱落を防止でき、焼成するハニカム状セラミック成
形体5の支持に支障を生ずることがない。
【0030】また、セラミックパイプ11はセラミック
基板7に嵌め込まれているので抜けにくく、しかもファ
イバーボード9の動きがセラミックパイプ1によって規
制されている構造であるので、焼成用支持体5を一体の
ものとして扱うことが容易である。
【0031】更に、セラミックパイプ11の上端がファ
イバーボード9の上面よりも上方に配置されて、載置さ
れるハニカム状セラミック成形体5の底面側には隙間1
6が形成されている。そのため、焼成時に多くの空気が
供給され、ハニカム状セラミック成形体5の内部の温度
分布が均一になるので、焼成が好適に行なわれ、しか
も、ハニカム状セラミック成形体5に含まれているバイ
ンダも消失し易いという効果もある。その上、このセラ
ミックパイプ11の上端が突出しているので、ハニカム
状セラミック成形体5の焼成収縮等に対する自由度が大
きく、特にハニカム状セラミック成形体5の下面での変
形やクラックの発生を防止できるという利点もある。
【0032】また、本実施例で使用するファイバーボー
ド9は、4枚のファイバーボード9a〜9dを積層した
ものであるので、各劣化したファイバーボード9a〜9
dのみを取り替えるだけでよく、ファイバーボード9の
寿命が長くなるという特長がある。
【0033】尚、本発明は前記実施例に何等限定される
ことなく、本実施例の要旨を逸脱しない範囲内におい
て、各種の態様で実施できることは勿論である。例え
ば、図3(a)に示す様に、焼成用支持体21として、
セラミック基板を使用することなく、ファイバーボード
23にセラミックパイプ25を貫挿させた構成としても
よい。これによって、構成を一層簡易化できるが、その
場合は、セラミックパイプ25が容易に抜け落ちない様
に、ファイバーボード23の貫通孔27の内径を小さめ
に設定することが望ましい。
【0034】また、図3(b)に示す様に、セラミック
パイプ31の上端とファイバーボード33との上面を略
同一面に設定してもよい。これによって、ハニカム状セ
ラミック成形体の荷重を分散して、焼成時のハニカム状
セラミック成形体34の変形を一層減じることが可能で
あり、ハニカム状セラミック成形体34の保持力も向上
するという利点がある。
【0035】更に、セラミックパイプ41,43の配置
としては、図4(a)に示す様な同心円状や、図4
(b)に示す様に格子状の配置を採用できる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した様に、請求項1の発明で
は、耐熱性セラミック柱状体の周囲に設けてある耐熱性
支持層は、焼成時の熱衝撃を緩和するものであるので、
焼成時にセラミック柱状体の折れや破損を防止できる。
また、この支持層はセラミック柱状体の動きを規制する
ものであるので、仮に焼成時にセラミック柱状体が折れ
た場合でも、セラミック柱状体の脱落を防止でき、焼成
するセラミック成形体の支持に支障を生ずることがな
い。また、セラミック柱状体としては、高温強度にポイ
ントをおいた材料及び形状のものを使用できるので、焼
成時における焼成用支持体の変形がなく、よって、焼成
用支持体の耐久性が極めて高いという顕著な効果があ
る。
【0037】請求項2の発明では、セラミック柱状体
が、支持層に設けられた貫通孔に埋め込まれているの
で、セラミック柱状体と支持層とがほぼ一体であり、よ
って、セラミック柱状体が折れた場合の保持能力が高
く、しかも、焼成用支持体の扱いが簡易化されるという
効果がある。
【0038】請求項3の発明では、セラミック柱状体
が、支持層の下側に設けられた耐熱性セラミック基板に
嵌め込まれているので、セラミック柱状体の位置決め及
び保持能力が高く、しかも、セラミック基板上にセラミ
ック柱状体及び支持層を載置した状態での焼成用支持体
の移動が簡易化されるという効果がある。
【0039】請求項4の発明では、セラミック柱状体の
上端が、支持層の上面よりも上方に突出しているので、
載置されるセラミック成形体の底面側には隙間が形成さ
れる。そのため、焼成時に多くの空気が供給されるとと
もに、セラミック成形体の内部の温度分布が均一にな
り、しかも、セラミック成形体に含まれているバインダ
も消失し易いという効果がある。このセラミック柱状体
の上端が突出しているので、セラミック成形体の焼成収
縮等に対する自由度が大きく、特にセラミック成形体の
下面での変形やクラックの発生を防止できるという利点
もある請求項5の発明では、請求項1ないし請求項4の
いずれか記載の焼成用支持体の上にセラミック成形体を
載置し、この載置した状態で加熱することによってセラ
ミック成形体を焼成するので、セラミック成形体の焼成
条件が向上するだけでなく、焼成用支持体の耐久性も大
きく向上する。しかも、単に焼成用支持体の上にセラミ
ック成形体を載置するだけでよいので、その作業性も向
上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の焼成方法を示す説明図
である。
【図2】 焼成用支持体を示し、(a)はそのセラミッ
クパイプの拡大した平面図、(c)はそのファイバーボ
ードの平面図、(c)はそのセラミック基板を示す平面
図である。
【図3】 他の実施例の焼成用支持体を示す説明図であ
る。
【図4】 セラミックパイプの配置例を示す説明図であ
る。
【図5】 従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
3,21…焼成用支持体(トチ) 5,34…ハニカム
状セラミック成形体 7…セラミック基板 9,23,33…フ
ァイバーボード 11,25,31,41,43…セラミックパイプ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカム状のセラミック成形体を焼成す
    る際に、該セラミック成形体を載置する焼成用支持体に
    おいて、 前記セラミック成形体の重量を支える複数の耐熱性セラ
    ミック柱状体の周囲に、該セラミック柱状体の動きを規
    制するとともに焼成時の熱衝撃を緩和する耐熱性支持層
    を設けたことを特徴とするセラミック成形体の焼成用支
    持体。
  2. 【請求項2】 前記セラミック柱状体の全体又は大部分
    が、前記支持層に設けられた貫通孔に埋め込まれたこと
    を特徴とする前記請求項1記載のセラミック成形体の焼
    成用支持体。
  3. 【請求項3】 前記支持層の下側に耐熱性セラミック基
    板が配設されるとともに、前記支持層を貫通する前記セ
    ラミック柱状体の下端が、前記耐熱性セラミック基板の
    嵌合部に嵌合していることを特徴とする前記請求項1又
    は請求項2記載のセラミック成形体の焼成用支持体。
  4. 【請求項4】 前記セラミック柱状体の上端が、前記支
    持層の上面よりも上方に突出していることを特徴とする
    前記請求項1ないし請求項3のいずれか記載のセラミッ
    ク成形体の焼成用支持体。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし請求項4のいずれか
    記載の焼成用支持体を使用したセラミック成形体の焼成
    方法であって、 前記焼成用支持体の上に生素地からなるハニカム状のセ
    ラミック成形体を載置し、この載置した状態で加熱する
    ことによって該セラミック成形体を焼成することを特徴
    とするセラミック成形体の焼成方法。
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