JPS641256Y2

JPS641256Y2 -

Info

Publication number: JPS641256Y2
Application number: JP1981029916U
Authority: JP
Priority date: 1981-03-04
Filing date: 1981-03-04
Publication date: 1989-01-12
Also published as: JPS57143155U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、バツグインボツクスの化粧箱内の合
成樹脂製内袋に溶着されたバルブに、プルタブ付
きの切離蓋を有するノズルを嵌着したバツグイン
ボツクスの注出口に関するもものである。

（従来の技術）従来、バツグインボツクスの注出口としては、
化粧箱の開口部において、合成樹脂製の内袋を内
外の固定具で挟着すると共に、化粧箱の開口部を
も挟着し、内外固定具にてその内側部に緊張状態
に張設された内袋部分を突破る尖頭状の開口栓を
外部固定具内に正立の状態で収めるようにしたも
のである。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、このような従来のバツグインボ
ツクスにあつては、内袋への内容物の充填は、内
容物を注出する注出口からではなく、充填後は、
この内袋自体のシール手段を必要とし、また内容
物を注出するに際しては、尖頭状の開口栓を正立
状態より倒立状態へと差し換えることが必要であ
つた。

（問題点を解決するための手段）本考案は、従来品のこのような点に鑑みて案出
されたもので、バツグインボツクスにおいて合成
樹脂製内袋の開口部に溶着した注出口を構成する
バルブの筒状部より液体、粉体等の内容物を充填
し、このバルブの筒状部分にプルタブ付の切離蓋
を有するノズルを嵌着したもので、これによつ
て、内容物を充填した後に、格別に内袋自体をシ
ール手段を必要とせず、また内容物を注出するに
際しては、他に注出用の突差破袋具等を用いずし
て、これを容易に行なうようにした点を目的とす
るものである。

（実施例）以下図面について説明する。

第１図は、本考案にかかるバツグインボツクス
の注出口を断面にて示したもので、合成樹脂製内
袋１は、化粧箱２の内側に装着されており、バル
ブ３は、その基板４にて、内袋１の開口部５に溶
着されている。バルブ３の筒状部６は、化粧箱２
の開口部７より外方に突出している。ノズル８
は、鍔部９と注出筒１０と、プルタブ１１付の切
離蓋１２とからなるもので、切離蓋１２はその外
周縁が肉薄部１３に形成されている。

このようなノズル８は、バルブ３の筒状部６の
外側に密嵌され、それの鍔部９にて、化粧箱２の
開口部７を、バルブ３の基板４との間に挟着す
る。この際、ノズル８の内側の環状溝１４は、バ
ルブ３の筒状部６の外側の環状突条１５に嵌合さ
れる。

このノズル８の注出筒１０の外側には、キヤツ
プ１６が螺着されている。

なお、第２図乃至第４図に示されている従来品
について簡単に説明すると、合成樹脂製内袋ａと
化粧箱ｂとよりなるバツグインボツクスの注出口
は、化粧箱ｂの開口部ｃにおいて、内袋ａを内部
固定具ｄと外部固定具ｅとにて挟着すると共に、
フランジ部ｆにて化粧箱ｂをも挟着する。外部固
定具ｅの筒条部ｇ内には、注出孔ｈを有する尖頭
条の開口栓ｉが嵌挿され、外部固定具ｅの筒条部
ｇには、キヤツプｊが嵌合されたもので、使用に
あたつては、キヤツプｊを取外して、開口栓ｉを
逆さにして筒状部ｇに嵌挿し、これによつて内袋
ａを突破り内容物を注出するようになつている。

本考案のバツグインボツクスに液体、粉末等の
内容物を充填するには、注出口を構成するバルブ
３の筒状部６より行なうもので、充填後は、プル
タブ１１付切離蓋１２を有するノズル８をバルブ
３に密嵌し、さらにノズル８にキヤツプ１６を螺
着する。

使用にあたつて、内容物を注出するには、キヤ
ツプ１６をノズル８より螺脱し、プルタブ１１に
指をかけて引張り、切離蓋１２をその外周縁の肉
薄部１３より切離して、このノズル８の注出筒１
０より行うものである。

（考案の効果）本考案は、上記したような構成よりなるもの
で、合成樹脂製内袋内に内容物である液体、粉体
等を充填するには、注出口を構成するバルブの筒
状部を通して行ない、この部分にプルタブ付切離
蓋を有するノズルを嵌着して密閉するものである
から、従来のもののように、注出口を構成する部
分以外のところより内袋に内容物を充填後、この
部分の内袋自体を格別にシールするという手段を
とるものに比して、バツグインボツクスに対する
内容物の充填、密閉の自動化がし易く、また使用
にあたつて、内容物を注出するには、突差破袋具
等を用いずして、プルタブを引張ることにより、
切離蓋を注出口の外周縁の肉薄部より容易に切離
すことができて、その開口が簡単であり、しかも
注出筒部においては、従来の内袋を破袋する場合
に比較して、内袋の破袋残留物等の存在がないの
で、注出筒部一杯に開口することができるから、
内容物の注出残を生ずるおそれはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかるバツグインボツクスの
注出口の断面図、第２図乃至第４図は従来品を示
すもので、第２図は断面図、第３図は開封時を示
す断面図、第４図は図上Ｘ−Ｘ線断面図である。１……合成樹脂製内袋、２……化粧箱、３……
バルブ、４……基板、５……内袋の開口部、６…
…筒状部、７……化粧箱の開口部、８……ノズ
ル、９……鍔部、１０……注出筒、１１……プル
タブ、１２……切離蓋、１３……肉薄部、１６…
…キヤツプ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

化粧箱に内装された合成樹脂製の内袋の開口部
に、バルブの基板を溶着し、この溶着されたバル
ブの筒状部を化粧箱の開口部より突出させると共
に、この筒状部の外側に、注出筒の上端部にプル
タブ付の切離蓋を有するノズルを嵌着して、その
フランジ部で化粧箱の開口部を、バルブの基板と
の間に挟着し、ノズルの注出筒にキヤツプを螺装
したバツグインボツクスの注出口。