JPS6411499B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車輛のドアの下方に配置されたプレ
ートを含み、該プレートがほぼ垂直に上方へ向け
られた位置と水平に向けられた位置との間で揺動
するために車輛中に取り付けられ、前記ドアと前
記プレートとの間で作用する１つの機構を含み、
該機構が前記ドアを開閉する際に前記両位置の間
で該プレートを揺動するように配置され、該機構
が該ドアに結合した１つの軸部材を有し、該部材
が該ドアからドアヒンジ線の延長上で下方へ延び
且つ該軸部材が回転する際該プレートを揺動せし
める手段と相互に作用することより成る車輛用の
折たたみ踏み段に関するものである。

折たたみ踏み段はなかんずく、例えば廃物用ト
ラツク及び配給用車輛のような極めて頻繁に乗り
降りする車輛に用いられる。折たたみ踏み段は許
容しうる車輛幅の外側で折たたむことができ、従
つてそれほど急勾配でない階段角度及び一層気楽
な入口を提供する。

たいていの公知の折たたみ踏み段はドアと相互
に作用する形態の装置を備え、該装置はドアの開
閉時に該踏み段の折出し及び折上げを行なうので
ある。例えば米国特許明細書1523311は上記型式
の折たたみ踏み段を既に公知であるとして開示し
ており、その際ドアに結合された軸部材の運動は
１つのマイターホイール（mitre―wheel）歯車
を介して踏み段に伝達される。この設計の本質的
な利点は踏み段の運動がドアの開き運動と同時に
起こることであり、それは踏み段が使用されるた
めにドアが完全に開く必要があることを意味す
る。車輛の側面の余地がドアの完全に開くことを
許さない場合は、踏み段を完全に折出すことがで
きないのでそれを使用することができない。

本発明の目的は、たとえドアの短かい初めの開
き運動の後でも、完全は折出しを許す簡単な機構
を備えた、冒頭に述べた型式の折たたみ踏み段を
提供することである。

上記の目的は本発明によれば前記手段により達
成されるが、該手段は軸部材に結合された駆動部
を含み、該駆動部は軸部材の回転に際してプレー
ト上の当接部に接触せしめられるように配置され
てプレートの初めの揺動を１つの位置から他の位
置まで生じ、該プレートがスナツプばね機構によ
つて負荷されており、プレートが１つの位置から
初めに揺動した後に、プレートを地の位置に向つ
た偏倚せしめるものである。

本発明に従い、ドアの初めの開き運動を利用し
てばねを緊張せしめ、次いで踏み段の折出しを完
了することにより、ドアの次続運動は踏み段とは
関係なく行なわれる。ドアの開閉に必要な力は、
本発明の踏み段を付加することによつて目立つほ
ど増加しない。

本発明は添付図面に示された実施例に基いて以
下さらに詳細に記述する。

図中、１は車輛ドアを示し、下方に慣用形式で
取付けられた固定踏み段２を有する。一対のブラ
ケツト３が車輛フレームに固定され、固定踏み段
２から下方へ延びている。軸４は回転可能にブラ
ケツト３に取付けられ、該軸は折たたみ踏み段を
形成する１つのプレート５に対して強固に結合さ
れている。第２図に示すように、プレート５はほ
ぼ垂直な位置と水平な位置との間で揺動すること
ができ、また一対の制限当接部６に対して強固に
結合され、該プレートが水平位置にある時は、ブ
ラケツト３の間に存在するビーム７に対して当接
する。垂直な折りたたみ位置に於ては、プレート
５はそれ自体がビーム７に対して当接する。

ドア１から垂直軸８が下方へ延び、該軸はブラ
ケツト３の１つに支承されている。軸８はドアヒ
ンジの延長線上に延びると共にフツク状の平鋼部
材９に溶接され、同部材は、下部ドアヒンジ１０
の、ドアに結合されたヒンジ半部分にしつかりね
じ締めされている。この設計では、ドアが開かれ
又は閉められる時にのみ軸８が回転される。該軸
は横方向へ延びているピン１１を備え、このピン
は１つの駆動部を形成し且つプレート５上及び１
つの当接部６上の一対のヒール１２，１３とそれ
ぞれ相互に作用し、軸８が回転する時にプレート
５の初めの揺動を生ずる役目をする。

プレート５は彎曲バー１４の一端に可撓に接続
され、該バーの他端は引張りばね１５に結合さ
れ、該ばねは固定踏み段２の下側に強固に引つ掛
けられている。ばね１５及びバー１４は、スナツ
プばね機構を形成するようにプレート５に対して
配置されている。第２図に見られるようにばね１
５の作用線１６は、実線で示した折出し位置に於
けるプレート軸４の左方に存在するので、ばね１
５は該プレートに時計廻りのトルクを受けさせ
る。該プレートは上方への折上げが始まると、該
ばねの作用線は軸４の反対側に移動され、それに
よつて該プレートは反時計廻りのトルクを受け、
該プレートを折上げるように作用する。

ドア１が閉められ、プレート５が第２図中鎖線
で示された位置に折上げられると、ピン１１はヒ
ール１２，１３の間でヒール１２に近接して位置
する。このことは既にドアの初めの開き運動の間
にピン１１がヒール１２を介してプレート５の折
出しを始めることを意味する。短い経過の後に、
ばね１４の作用線が該プレートの回転軸を通過
し、その後水平位置への折出しはばねの助けで、
ドアの次続開き運動とは全く独立して完成する。
折上げは対応する様式で行なわれるが、ドアが閉
められるにつれてピン１１がヒール１３を駆動す
る時には逆になる。第２図に見られるように、バ
ー１４と該プレートとの間に接続部は、踏み段が
折下げられる時よりも、それが折上げられる時の
方が該ばねの作用線が回転軸からさらに遠く移動
されるように、置かれ；従つてばねによつて及ぼ
されるトルクは折下げ方向に於けるよりも折上げ
方向に於ける方が大きくなる。これは重力によつ
て与えられる折下げトルクに対して補正を行なう
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の折たたみ踏み段の１実施例を
示す正面図である。第２図は第１図の―線に
沿う図である。第３図は第１図の―線に沿う
図である。 １…ドア、２…固定踏み段、３…ブラケツト、
４…軸、５…プレート（折たたみ踏み段）、６…
制御当接部、７…ビーム、８…垂直軸、９…フツ
ク状鋼部材、１０…ドアヒンジ、１１…ピン、１
２，１３…ヒール、１４…彎曲バー、１５…ば
ね、１６…作用線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車輛のドアの下方に配置されたプレートを含
   み、該プレートがほぼ垂直に上方へ向けられた位
   置と水平に向けられた位置との間で揺動するため
   に車輛中に取り付けられ、前記ドアと前記プレー
   トとの間で作用する機構を含み、該機構が前記ド
   アを開閉する際に前記両位置の間で該プレートを
   揺動するように配置され、該機構が該ドアに結合
   した軸部材を有し、該部材が該ドアからドアヒン
   ジ線の延長上で下方へ延び且つ該軸部材が回転す
   る際該プレートを揺動せしめる手段と相互に作用
   することより成る車輛用の折たたみ踏み段に於
   て、前記手段が軸部材８に結合された駆動部１１
   を含み、該駆動部は該軸部材が回転する際プレー
   ト５上のヒール１２，１３と接触せしめられて該
   プレートの１つの位置から他の位置への初めの揺
   動を生ずるように配置され、該プレートは１つの
   スナツプばね機構１４，１５によつて負荷され、
   該機構は該プレートが１つの位置から初めて揺動
   した後に、該プレートを他の位置に向つて偏倚せ
   しめることを特徴とする踏み段。 ２ 前記スナツプばね機構は、固定踏み段２の１
   つの静止点と１つの彎曲バー１４との間に張り渡
   たされた１つの引張りばね１５、及び該プレート
   ５と可撓に結合され且つ該プレートが１つの位置
   から他の位置へ揺動するにつれて該ばねの作用線
   １６が該プレートの回転軸の１つの側から他の側
   へ移動するように作られている１つのバー１４を
   有することを特徴とする特許請求の範囲第１項に
   記載の踏み段。 ３ 前記バー１４が外方及び上方へ彎曲した１つ
   の端部を有すること、及びプレート５に対するそ
   の結合点が該プレートの下側に位置することを特
   徴とする特許請求の範囲第２項に記載の踏み段。 ４ 前記ばね１５によつて該プレート５上に及ぼ
   されたトルクが下へ折たたまれた位置よりも上へ
   折たたまれた位置に於て大きくなるように結合点
   が配置されていることを特徴とする特許請求の範
   囲第３項に記載の踏み段。 ５ 前記軸部材８が１つのフツク状の平らな鋼部
   材９に溶接され、該鋼部材はドア１に結合された
   １つのヒンジ半部分１０に強固にねじ締めされ且
   つ該ドアの下縁の下方で彎曲していることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項乃至第４項のいずれ
   かに記載の踏み段。