JPS6410465B2 - - Google Patents
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- JPS6410465B2 JPS6410465B2 JP59125354A JP12535484A JPS6410465B2 JP S6410465 B2 JPS6410465 B2 JP S6410465B2 JP 59125354 A JP59125354 A JP 59125354A JP 12535484 A JP12535484 A JP 12535484A JP S6410465 B2 JPS6410465 B2 JP S6410465B2
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
この発明は射出成形に適したセラミツクス組成
物に関する。
物に関する。
(ロ) 従来の技術
一般にセラミツクス原料に有機バインダを配合
し、流動性を与え、射出成形法によりグリーン成
形体を得、これを脱脂、焼成することによりセラ
ミツクス製品を製造する方法がよく知られてい
る。
し、流動性を与え、射出成形法によりグリーン成
形体を得、これを脱脂、焼成することによりセラ
ミツクス製品を製造する方法がよく知られてい
る。
例えば、特開昭57−156365には有機バインダー
となる熱可塑性樹脂としてAPP(アタクチツク
ポリプロピレン)を用い、ナフタリン等の昇華性
物質を添加する射出成形機用のバインダが開示さ
れ、また、特開昭58−135173には有機バインダと
なる熱可塑性樹脂としてEVA(エチレン酢酸共重
合体)を用い、高級脂肪酸ジエステルを添加する
射出成形用のセラミツクス組成物が開示されてい
る。射出成形法は他の方法例えば、ホツトプレ
ス、ラバープレス、鋳込成形法と比較して複雑形
状製品を大量に製造することができ、仕上げ機械
加工をほとんど必要としない方法である。
となる熱可塑性樹脂としてAPP(アタクチツク
ポリプロピレン)を用い、ナフタリン等の昇華性
物質を添加する射出成形機用のバインダが開示さ
れ、また、特開昭58−135173には有機バインダと
なる熱可塑性樹脂としてEVA(エチレン酢酸共重
合体)を用い、高級脂肪酸ジエステルを添加する
射出成形用のセラミツクス組成物が開示されてい
る。射出成形法は他の方法例えば、ホツトプレ
ス、ラバープレス、鋳込成形法と比較して複雑形
状製品を大量に製造することができ、仕上げ機械
加工をほとんど必要としない方法である。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点
射出成形法において欠陥のないセラミツクス製
品を得るためには、使用される有機バインダの特
性、特に流動性、離型性、脱バインダ特性が重要
であり、バインダの選択あるいは組合せが本法の
キーポイントとなつている。ところで、射出成形
法において、バインダの選択あるいは組合せが良
くないと、流動性を付与するため多量の有機バイ
ンダが必要となつて、グリーン成形体の強度が低
くなり、金型型開き時に肉厚部と肉薄部との境界
にクラツクが生じやすい。また、有機バインダの
選択によつてはグリーン成形体にヒケ、ウエルド
ライン、歪み、クラツク等の欠陥が生じるだけで
なく、脱脂工程において、ふくれ、クラツク、表
層剥離等の欠陥が生じる。従来の組成物にはこの
ような欠陥のない射出成形に適したものがなかな
か得られないのが実情であつた。また、有機バイ
ンダとして熱可塑性樹脂以外に脱脂を促進するた
めの昇華性物質を必要としたり、組成物の流動性
を高めるための流動促進剤を必要とするなどの煩
わしさがあつた。
品を得るためには、使用される有機バインダの特
性、特に流動性、離型性、脱バインダ特性が重要
であり、バインダの選択あるいは組合せが本法の
キーポイントとなつている。ところで、射出成形
法において、バインダの選択あるいは組合せが良
くないと、流動性を付与するため多量の有機バイ
ンダが必要となつて、グリーン成形体の強度が低
くなり、金型型開き時に肉厚部と肉薄部との境界
にクラツクが生じやすい。また、有機バインダの
選択によつてはグリーン成形体にヒケ、ウエルド
ライン、歪み、クラツク等の欠陥が生じるだけで
なく、脱脂工程において、ふくれ、クラツク、表
層剥離等の欠陥が生じる。従来の組成物にはこの
ような欠陥のない射出成形に適したものがなかな
か得られないのが実情であつた。また、有機バイ
ンダとして熱可塑性樹脂以外に脱脂を促進するた
めの昇華性物質を必要としたり、組成物の流動性
を高めるための流動促進剤を必要とするなどの煩
わしさがあつた。
本発明は上記した従来の組成物にみられた欠点
を解消するためになされたものであつて、上記し
たような欠陥のない射出成形に適したセラミツク
ス組成物を提供することを目的とする。
を解消するためになされたものであつて、上記し
たような欠陥のない射出成形に適したセラミツク
ス組成物を提供することを目的とする。
(ニ) 問題点を解決するための手段
この問題を解決するための本発明の構成は、組
成物の基材となるセラミツクス粉体と、この粉体
の担体となる有機バインダとして熱可塑性樹脂
と、滑材と、可塑材とを用い、熱可塑性樹脂とし
てポリアミド系樹脂を用いると共に、この有機バ
インダの配合量を、組成物の10〜30重量%とした
ことを要旨とする。
成物の基材となるセラミツクス粉体と、この粉体
の担体となる有機バインダとして熱可塑性樹脂
と、滑材と、可塑材とを用い、熱可塑性樹脂とし
てポリアミド系樹脂を用いると共に、この有機バ
インダの配合量を、組成物の10〜30重量%とした
ことを要旨とする。
セラミツクス粉体としてはアルミナ系、ジルコ
ニア系、窒化珪素、炭化珪素などを用いることが
できる。ポリアミド系樹脂としてはナイロン6、
ナイロン66、ナイロン10、ナイロン11、ナイロン
12、ナイロン6−10等があるが、セラミツクス組
成物の構成要素として使用するには分子量1000〜
100000程度のものが好ましい。滑材と、可塑材と
は使用されるポリアミド系樹脂よりも低温で揮発
するものが好ましく、滑材としては、たとえばス
テアリン酸が用いられ、可塑剤として、たとえば
フタール酸ジオクチルが用いられる。
ニア系、窒化珪素、炭化珪素などを用いることが
できる。ポリアミド系樹脂としてはナイロン6、
ナイロン66、ナイロン10、ナイロン11、ナイロン
12、ナイロン6−10等があるが、セラミツクス組
成物の構成要素として使用するには分子量1000〜
100000程度のものが好ましい。滑材と、可塑材と
は使用されるポリアミド系樹脂よりも低温で揮発
するものが好ましく、滑材としては、たとえばス
テアリン酸が用いられ、可塑剤として、たとえば
フタール酸ジオクチルが用いられる。
有機バインダの組成物全体に対する配合割合は
10重量%未満であると成形性の点で難点が生じ、
グリーン成形体の完全な充填が困難になつて、ヒ
ケ、ウエルドライン、歪み、クラツク等の欠陥の
原因になる。また配合割合が30重量%を越えると
脱脂後の成形体にクラツク、表層剥離等の欠陥が
生じたり、ふくれによつて成形体の密度が低くな
つて強度不足の原因になつたりする。
10重量%未満であると成形性の点で難点が生じ、
グリーン成形体の完全な充填が困難になつて、ヒ
ケ、ウエルドライン、歪み、クラツク等の欠陥の
原因になる。また配合割合が30重量%を越えると
脱脂後の成形体にクラツク、表層剥離等の欠陥が
生じたり、ふくれによつて成形体の密度が低くな
つて強度不足の原因になつたりする。
ポリアミド系樹脂の配合割合も5重量%未満で
あると、セラミツクスと有機バインダの混練が困
難になつたり、グリーン成形体に歪み、クラツク
等の欠陥が生じたりする。また、配合割合が25重
量%を越えると脱有機バインダ時間が長くなつた
り、脱有機バインダ後の成形体の密度が小さく高
密度の焼結体状のセラミツクス製品を得ることが
困難になる。
あると、セラミツクスと有機バインダの混練が困
難になつたり、グリーン成形体に歪み、クラツク
等の欠陥が生じたりする。また、配合割合が25重
量%を越えると脱有機バインダ時間が長くなつた
り、脱有機バインダ後の成形体の密度が小さく高
密度の焼結体状のセラミツクス製品を得ることが
困難になる。
(ホ) 作 用
組成物は、混練された後、粉砕、射出成形され
ていわゆるグリーン成形体となり、加熱脱脂さ
れ、更に焼成されて焼結体状のセラミツクス製品
が得られる。
ていわゆるグリーン成形体となり、加熱脱脂さ
れ、更に焼成されて焼結体状のセラミツクス製品
が得られる。
(ヘ) 実施例
以下、本発明の実施例を説明する。セラミツク
ス粉体としてアルミナ粉末86重量%を用い、有機
バインダとして次のものを用いた。すなわち、ポ
リアミド系樹脂としてナイロン12を10重量%、滑
材としてステアリン酸を2重量%、可塑剤として
フタール酸ジオクチルを2重量%を用いた。
ス粉体としてアルミナ粉末86重量%を用い、有機
バインダとして次のものを用いた。すなわち、ポ
リアミド系樹脂としてナイロン12を10重量%、滑
材としてステアリン酸を2重量%、可塑剤として
フタール酸ジオクチルを2重量%を用いた。
これらの組成物を150℃で混練し、均一な混合
物を得、これを粉砕して射出成形用組成物を得
た。次いで、スクリユインライン式射出成形機を
用いて棒状に成形したところ、このグリーン成形
体はヒケ、ウエルドライン、クラツク、歪み等の
欠陥は見出されなかつた。このグリーン成形体を
450℃まで徐々に加熱することにより脱脂された
成形体を得た。この脱脂された成形体は、ふく
れ、歪み、クラツク、表層剥離等の欠陥は観察さ
れなかつた。続いて、この成形体を1550℃で焼成
し、良好な焼結体状のセラミツクス製品が得られ
た。
物を得、これを粉砕して射出成形用組成物を得
た。次いで、スクリユインライン式射出成形機を
用いて棒状に成形したところ、このグリーン成形
体はヒケ、ウエルドライン、クラツク、歪み等の
欠陥は見出されなかつた。このグリーン成形体を
450℃まで徐々に加熱することにより脱脂された
成形体を得た。この脱脂された成形体は、ふく
れ、歪み、クラツク、表層剥離等の欠陥は観察さ
れなかつた。続いて、この成形体を1550℃で焼成
し、良好な焼結体状のセラミツクス製品が得られ
た。
一方、ポリアミド系樹脂に対して、分子量約2
万のAPP(アタクチツク ポリプロピレン)で代
替した組成物により実施例と同様の条件で成形、
脱脂を行なつたところ、20個のうち14個に脹れ、
クラツクが見られた。また、同様に、EVA(エチ
レン酢酸共重合体)で代替した組成物により実施
例と同様の条件で成形、脱脂を行なつたところ、
20個全数にクラツクが見られ、歪みを生じてい
た。
万のAPP(アタクチツク ポリプロピレン)で代
替した組成物により実施例と同様の条件で成形、
脱脂を行なつたところ、20個のうち14個に脹れ、
クラツクが見られた。また、同様に、EVA(エチ
レン酢酸共重合体)で代替した組成物により実施
例と同様の条件で成形、脱脂を行なつたところ、
20個全数にクラツクが見られ、歪みを生じてい
た。
(ト) 発明の効果
以上述べたように本発明の組成体によれば、セ
ラミツクス粉末との親和性が高く、混練が容易で
あるばかりでなく、これにより得られた成形体の
脱脂工程においては、150℃程度の比較的低温域
から300℃程度の比較的高温域までのポリアミド
系樹脂の耐軟化性が優れているため、歪みが生じ
にくく、また、300℃程度以上の温度における脱
脂性に優れているため、ふくれ、クラツク、表層
剥離等の欠陥がほとんど見られず、良好な性状の
焼結体が得られるという効果がある。
ラミツクス粉末との親和性が高く、混練が容易で
あるばかりでなく、これにより得られた成形体の
脱脂工程においては、150℃程度の比較的低温域
から300℃程度の比較的高温域までのポリアミド
系樹脂の耐軟化性が優れているため、歪みが生じ
にくく、また、300℃程度以上の温度における脱
脂性に優れているため、ふくれ、クラツク、表層
剥離等の欠陥がほとんど見られず、良好な性状の
焼結体が得られるという効果がある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 セラミツクス粉体と、このセラミツクス粉体
の担体となる有機バインダとして熱可塑性樹脂
と、滑材と、可塑材とを用い、熱可塑性樹脂とし
てポリアミド系樹脂を用いると共に、この有機バ
インダの配合量を、組成物の10〜30重量%とした
ことを特徴とする射出成形用セラミツクス組成
物。 2 ポリアミド系樹脂の配合量は組成物の5〜25
重量%である特許請求範囲第1項記載の射出成形
用セラミツクス組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59125354A JPS616172A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 射出成形用セラミツクス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59125354A JPS616172A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 射出成形用セラミツクス組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS616172A JPS616172A (ja) | 1986-01-11 |
JPS6410465B2 true JPS6410465B2 (ja) | 1989-02-21 |
Family
ID=14908052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59125354A Granted JPS616172A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 射出成形用セラミツクス組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS616172A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62297257A (ja) * | 1986-06-17 | 1987-12-24 | 三和化学工業株式会社 | セラミツクス射出成形用ポリアミド系バインダ− |
JPH02302357A (ja) * | 1988-12-24 | 1990-12-14 | Ngk Insulators Ltd | セラミックス射出成形材料及びこれを用いた射出成形方法 |
US6218325B1 (en) | 1997-08-11 | 2001-04-17 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Fiber-reinforced ceramic green body and sindered ceramic article obtained therefrom |
KR101872074B1 (ko) | 2015-08-26 | 2018-06-27 | 엘지전자 주식회사 | 냉장고 |
-
1984
- 1984-06-20 JP JP59125354A patent/JPS616172A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS616172A (ja) | 1986-01-11 |
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