JPS639948B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一端が物品送入側また他端が物品放
出側となつている槽状トラフを備えていることか
ら成る物品の連続搬送および回転装置と該装置の
用途に関する。

ブラストまたは洗浄を通して物品を回転させな
がら連続的に搬送する装置は、米国特許第
3830356号に記載されている。この装置には２個
以上の軸心を平行に配置したロールが並列して設
けられており、このロールが槽状トラフを構成し
ている。ロールは機枠に回転自在に支持されてい
る。各ロールは搬送方向に傾斜した非対称配列の
多数の機素を有し、該機素がロール軸に対して半
径方向の弾力を働かせている。その場合、隣接ロ
ール同士の間の距離は、中で処理される物品がロ
ールの間を通つて落下することがないように、選
定されている。また、傾斜した弾性機素をゴム状
弾性材料で作成しなければならないことが記載さ
れている。この材料は軟質ブラスト材または洗浄
剤に対して高い耐摩性を有する。高い衝撃エネル
ギをもつブラスト材、例えばスチールシヨツトに
対しては、弾性機素の耐摩性は少い。ロール摩耗
が大きいため経済性が問題になる。

しかしこの装置によつて通過方式の連続ブラス
トが可能であるという利点は、論議の余地がな
い。

また、ハウジング中の焼入鋼製またはゴムベル
ト製エンドレス・プレートチエーンで側方が閉じ
ており前方と上方が開いたトラフを構成するブラ
スト装置も知られている。このトラフの中にブラ
スト処理される物品が投入される。ベルトを運動
させると、トラフ内の物品はベルトに追従し、次
に転がり戻る。トラフを空けるにはベルトの運動
方向を逆転させ、トラフの平らな側辺を経て運搬
容器に部品を送るようになつている。この装置の
欠点は、連続的に作動しないことである。この装
置の場合は１回の充填で経済的な規模の量の物品
を処理するには、トラフの直径がかなり大きくな
ければならない。このため、被処理物品は大きな
高低差を転落するので、損傷する恐れがあるとい
う欠点がある。しかし高い衝撃エネルギをもつブ
ラスト材にも長時間耐える材料でエンドレス・プ
レートベルトが作られているという利点がある。

本発明は、搬送機素を耐摩性または耐食性材料
で作成することができる、上記の方法による物品
の搬送および回転装置を提供することを課題とす
る。

本発明によればこの目的は、２個の互いに隔て
られた平行の案内機素の廻りにエンドレスベルト
が掛け渡されてループをなし、このループがトラ
フを構成し、かつ送り込みから排出へと働く搬送
手段並びにベルトの駆動装置が設けてある構成に
より達成される。

添付図面にもとづいて本発明の実施例を説明す
る。

第１図において参照番号１および２は前後の軸
受板を示し、これらの軸受板に２個の軸３および
４が回転自在に支持されている。軸受板１，２
は、ブラスト機械または洗浄機の隔室を取囲むハ
ウジングの構成部分である。軸３および４の上に
それぞれ２個の互いに隔置されたガイドローラ
５，６または７，８が固着されている。軸３，４
は前部軸受板１にそれぞれ１個のＶベルト車９，
１０を有する。また前部軸受板に駆動装置１１を
設けてあり、この駆動装置からＶベルト１２を介
してＶベルト車９，１０並びに軸３，４を駆動す
る。ガイドローラ５ないし８の外周の一部に柔軟
なエンドレスベルト１３が掛け渡してあり、この
ベルトが槽状トラフ１４を構成する。この槽状ト
ラフ１４に一定の横断面を与えるために、トラフ
の端部に２個の浮動リング１５，１６が軸３，４
に対して軸平行に挿設されている。入口側のリン
グ１５は必要な場合は円板に置換えることができ
る。こうしてエンドレスベルトをガイドローラ
５，７とリング１５またはガイドローラ６，８と
リング１６の回りに掛け渡す。軸３，４に対して
軸平行に、トラフ１４の下側に更に重錘軸１７が
設けられており、該軸１７は軸端区域にそれぞれ
１個のテンシヨンプーリ１８を有する。図面には
前部軸受板１の区域のテンシヨンプーリ１８だけ
が見え、後部軸受板２の区域のものは見えないか
ら、破線で記入した。エンドレスベルト１３をテ
ンシヨンプーリ１８の回りに掛け渡す。重錘軸１
７の重量によつてテンシヨンプーリ１８からエン
ドレスベルトに働く力により、浮動リング１５お
よび１６はその関連のガイドローラ５，７または
６，８に押付けられる。エンドレスベルト１３は
リング１５の外周上に180゜より大きな角度αだけ
掛け渡してあるので、リング１５，１６の補助軸
受は必要でない。その理由は、これらのリングは
ガイドローラ５，７または６，８に当接されるた
めである。角度αが180゜に等しいか、それより小
さければ、別の支えローラを設けなければならな
い（第２図に鎖線で記入）。

エンドレスベルト１３は２個の柔軟な側部帯条
１９，２０および平行な縦形材２１を有する。帯
条１９，２０は柔軟なベルトまたはチエーンであ
り、縦形材２１の端部は帯条１９または２０に固
定されている。縦形材２１の相互間隔は一方では
リング１５，１６の直径により、他方では処理技
術の観点から定められる。縦形材２１の相互間隔
を、ベルト１３がリング１５，１６の回りにたわ
むことができるように定めなければならない。ま
たこの間隔は、トラフ１４の中で処理または加工
される物品が縦形材２１の間を通過して落下する
ことはできないが、ブラスト材または洗浄液は縦
形材２１の間を通つて流出しうるように定められ
なければならない。縦形材２１を、トラフ１４内
にある物品に加えられる加工または処理に良く適
合する任意の材料で作成することができる。

また、トラフ１４は端部ばかりでなく、上方も
開いている。それ故、トラフの上方に加工機素、
例えば遠心羽根車２２あるいはブラスト用または
洗浄用ノズル２３を配設することができる。これ
らの機素はトラフ１４の中にある物品を洗浄用ま
たは研摩用スチールシヨツトで処理する。処理さ
れる物品はトラフ１４を通過すると、リング１６
を通つてトラフ１４から出て、容器、接続するコ
ンベヤその他に落下する。

第３図はベルト１３の一部を示す。縦形材２１
の支持部材はＴ形材３０から成る。このＴ形材３
０の上にありみぞ４６を有する基体４７がはめ込
んである。基体４７は上方に突出する板片４８を
有する。この板片４８は出口の方に傾斜してい
る。隣接する縦形材２１の板片４８はトラフ１４
の長手方向に互い違いになつている。

なお板片４８はゴム性弾性材料から成つてい
る。その自由端は重みで出口寄りに曲がり、物品
をこの方向にずらせる。板片４８と基体４７は同
じ材料から成ることが好ましい。

非常に小さな物品はトラフによる搬送中、板片
４８によつて形成された螺旋状リブの間に置か
れ、トラフ１４上で連続的に回転され搬送され
る。一方、大きな物品はリブの上に置かれる。こ
のとき、板片４８は搬送方向に曲がり、物品を前
方に押す。この際物品は転動される。この実施例
の搬送形式は、大きな棒状な物品を均一に搬送
し、回転させることのできる利点を有している。

この実施例は大きな材料の迅速な搬送に特に適
している。この実施例でベルト１３は運ばれる物
品をていねいに扱う支承手段をなし、軟質ブラス
ト材で処理するブラスト設備や洗浄設備での使用
に特に適している。

上記の実施例ではテンシヨンプーリ１８の荷重
は重錘軸１７によつて行われるが例えばブラスト
重錘軸１７が望ましくない場合は、これを省略す
ることもできる。この場合はテンシヨンプーリ１
８をベルト１３に対して緊張力を働かせる、ばね
仕掛の揺れ腕に軸承する。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部を省略して示す実施例の斜視図、
第２図は一部を省略して示す第１図の正面図、第
３図はベルトの一部の斜視図を示す。 ３，４……軸、５−８，１８……ガイドロー
ラ、１１……駆動装置、１２……Ｖベルト、１３
……ベルト、１４……トラフ、１５，１６……リ
ング、１９，２０……側部帯条、２１……縦形
材、２２，２３……ブラスト装置または噴射装
置、３０……芯形材、４６……ありみぞ、４７…
…基体、４８……板片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 駆動可能なエンドレスベルト１３を有し、該
   エンドレスベルトが２個の互いに隔てられた平行
   ガイド装置３，８の周りにかけわたされてトラフ
   １４を形成し、送入から排出へとトラフ１４の縦
   方向に働く搬送力を物体に伝達するために、ベル
   ト１３が、トラフ１４の内部に向かつて突出しか
   つトラフ区域に長手方向に互い違いに配設された
   板片４８を具備し、該板片が搬送方向に向いた第
   １側面と搬送方向と反対側の向きの第２側面とを
   有してなる物体の連続的搬送及び回転装置におい
   て、第１側面及び第２側面は搬送方向に傾斜して
   おり、板片４８は弾力があり曲げられることを特
   徴とする装置。 ２ ベルト１３が端部区域に各々１個の帯条１
   ９，２０を有し、平行な縦形材２１が上記帯条に
   固定されていることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項に記載の装置。 ３ 各帯条１９又は２０が関連するガイドローラ
   ５，７又は６，８にかけわたされていることを特
   徴とする特許請求の範囲第２項に記載の装置。 ４ 各ベルト１３がトラフ１４の端部で各々１個
   配設された円筒形案内面１５，１６の周りにかけ
   わたされ、上記案内面は少なくとも出口ではリン
   グより成り、ガイドローラ５，７又は６，８に当
   接することを特徴とする特許請求の範囲第３項に
   記載の装置。 ５ リング１６の外径がトラフ１４の内径に等し
   いことを特徴とする特許請求の範囲第４項に記載
   の装置。 ６ 縦形材２１が芯形材３０を有し、該芯形材の
   上に板片４８を有する基体４７がはめ込まれてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第２項に記載
   の装置。