JPS63986B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマルチコピー機能を有するフアクシミ
リの通信方式に関する。

最近、受信側で送信側より伝送されて来たフア
クシミリ画信号の１通分あるいは複数通分のメモ
リーを有し、送信側よりのフアクシミリ画信号を
受信側で任意の枚数だけマルチコピーを得られる
ものが提案されている。この場合、受信側のメモ
リに送信側より伝送されてくるフアクシミリ画信
号量をメモリーできるだけの容量があるかどうか
をチエツクし、空き容量がある場合にのみフアク
シミリ画信号をメモリーに取り入れなければなら
ない。

一方、送信されてくるフアクシミリ画信号の画
情報量は、送信原稿の大きさ、あるいはデータ圧
縮を行なつている場合にはその送信原稿の情報量
等によつて不定である。

しかるに、従来は受信側のメモリーに空きがあ
るか否かの基準として平均的原稿の画情報量を設
定し、これを基準値とする考え方があつた。とこ
ろが、前述のように、送られてくるフアクシミリ
画信号の画情報量は不定であるので、送信側より
伝送されて来た画情報量が、このあらかじめ設定
された基準値より大きい場合、受信途中で受信不
可という制御信号を送信側へ伝送して送信を一時
停止するため、この間の伝送時間が無駄になつて
しまうという欠点があつた。

本発明は、以上の欠点を除去したフアクシミリ
通信方式を提供することを目的とする。

以下、本発明を図面にもとずいて説明する。第
１図は本発明によるフアクシミリ通信方式の一実
施例を説明するためのフアクシミリの送信側の電
気回路図、第２図は同様に受信側の電気回路図で
ある。そして、１は送信原稿の読取走査を行なう
読取走査部、２はデータ処理部、３はデータ数カ
ウンタ部、４は回線制御部、５はモデム部、６は
メモリー部、７は出力端子であり、これらが送信
部を構成している。また、８は入力端子、９はモ
デム部、１０は回線制御部、１１は複数枚の画情
報をメモリー可能なメモリー部、１２はデータ数
カウンタ部、１３は比較制御部、１４はデータ処
理部、１５は受信記録部であつて、これらが受信
部を構成している。

そして、いま送信原稿を読取走査部１で読取る
と、その画信号はデータ処理部２でデータ圧縮さ
れる。この圧縮されたデータ信号はデータ数カウ
ンタ部３に入力されてデータ数をカウントされる
とともに、メモリー部６に書き込まれる。データ
数カウンタ部３のカウント出力信号は、回線制御
部４を通つてモデム部で変調された後、出力端子
７より回線を介し受信側へ伝送される。したがつ
て、フアクシミリ画信号の伝送に先だち、まずこ
れから伝送しようとする画情報量のみ伝送する。

次に、受信側でこの画情報量の信号が入力端子
８に入力されると、モデム部９で復調され回線制
御部１０を通つて比較制御部１３に入力される。
また、比較制御部１３は、現在までメモリー部１
１に書き込まれたデータ数をカウントしているデ
ータ数カウンタ部１２のカウント出力信号と、送
信側より伝送されてきたこれから伝送しようとす
る画情報量を示すカウント信号とを比較検知す
る。そして、比較制御部１３がこの両者を比較
し、受信側のメモリー１１の空き容量が送信側の
画情報量より大きい場合のみ、回線制御部１０を
通してモデム部９から送信可能のマルチトーン信
号を送出し、送信側に送信開始を指令する。送信
側では、受信側からこの制御信号を受け取ると回
線制御部４をメモリー部６の出力が送出されるよ
うに切換えて、フアクシミリ画信号の送出を開始
させる。また、受信側のメモリー部１１の容量は
これから送信されようとする画情報量より小さい
場合は、受信側へ送信NOのマルチトーンの制御
信号を送出し、あらかじめ送信を開始しないよう
に制御する。

なお、受信側のメモリー部１１の読出回数は送
信側および受信側、あるいはどちらか一方で指定
され、この指定回数分だけ読み出し、データ処理
部１４でデータ圧縮された画情報を伸張し、受信
記録部１５へ入力される。受信記録部１５は適当
な記録媒体へフアクシミリ受信記録を行なう。

以上のように本発明は、送信原稿を読取走査し
て得られた画信号をそのまま、あるいはデータ圧
縮等の処理を行つてメモリーするとともにそのデ
ータ数をカウントし、画信号の送出に先だつてま
ずこのカウント信号のみを受信側に伝送して、受
信側のメモリーの空き容量と比較することによつ
て送信側の画情報伝送を制御するものである。し
たがつて、本発明は受信側のメモリーに送信しよ
うとする画情報がメモリーできるかどうかという
正確な情報を送信側が得ることができるので、伝
送時間（回線使用時間）の無駄をなくし、効率の
よいフアクシミリ通信を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であり、フアクシミ
リ送信部の電気回路図、第２図は同フアクシミリ
受信部の電気回路図である。 １……原稿読取部、２，１４……データ処理
部、３，１２……データ数カウンタ部、４，１０
……回線制御部、５，９……モデム部、６，１１
……メモリー部、１５……受信記録部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 送信側から伝送される画情報を受信側のメモ
   リに蓄積した後前記画情報の処理を行うフアクシ
   ミリ通信方式において、送信側で受信側へ伝送す
   べき画情報をメモリするとともにそのデータ数を
   カウントし、画情報の伝送に先だつて前記カウン
   ト情報のみを受信側へ伝送し、受信側のメモリの
   空き容量と送信側からのカウント情報とを比較し
   て、前記受信側のメモリの空き容量が送信側の画
   情報量より大きいと判断した場合のみ、送信側に
   画情報の送信開始の指令をすることを特徴とする
   フアクシミリ通信方式。