JPS63966Y2 - - Google Patents
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- JPS63966Y2 JPS63966Y2 JP12369983U JP12369983U JPS63966Y2 JP S63966 Y2 JPS63966 Y2 JP S63966Y2 JP 12369983 U JP12369983 U JP 12369983U JP 12369983 U JP12369983 U JP 12369983U JP S63966 Y2 JPS63966 Y2 JP S63966Y2
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- JP
- Japan
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- breather
- oil
- oil return
- chamber
- return hole
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- 238000005192 partition Methods 0.000 description 8
- 239000003595 mist Substances 0.000 description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000029058 respiratory gaseous exchange Effects 0.000 description 1
- 238000007665 sagging Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はクランクシヤフトを垂直に下部で片持
ち支持したバーチカルエンジンに係り、特にクラ
ンクケース上壁に備えたブリーザチヤンバ内のオ
イルをクランク室へ戻すためのオイル戻し孔から
ブリーザチヤンバ内にオイルが侵入するのを効果
的に抑止するようにしたブリーザ構造に関する。
ち支持したバーチカルエンジンに係り、特にクラ
ンクケース上壁に備えたブリーザチヤンバ内のオ
イルをクランク室へ戻すためのオイル戻し孔から
ブリーザチヤンバ内にオイルが侵入するのを効果
的に抑止するようにしたブリーザ構造に関する。
本出願人は先に実願昭58−46079号(実開昭59
−150923号公報参照)にて、クランクシヤフトを
垂直に下部で片持ち支持し、クランクケース上壁
にブリーザを付設して成るバーチカルエンジンに
おいて、クランクケース上壁の下面側に下方へ膨
出してオイルガイドを兼ねるバツフルプレートを
配設し、ブリーザから漏洩するオイル量の減少を
図ると同時に、クランクウエブにオイルを効率良
く滴下させてオイル潤滑の向上を図つたブリーザ
構造を提案した。
−150923号公報参照)にて、クランクシヤフトを
垂直に下部で片持ち支持し、クランクケース上壁
にブリーザを付設して成るバーチカルエンジンに
おいて、クランクケース上壁の下面側に下方へ膨
出してオイルガイドを兼ねるバツフルプレートを
配設し、ブリーザから漏洩するオイル量の減少を
図ると同時に、クランクウエブにオイルを効率良
く滴下させてオイル潤滑の向上を図つたブリーザ
構造を提案した。
ところで斯かるバーチカルエンジンによれば、
前記バツフルプレートの作用によりクランクケー
ス上壁に形成したブリーザ孔からその上部のブリ
ーザチヤンバ内に侵入するオイル量を減少するこ
とができるが若干のオイルがブリーザ孔を経てブ
リーザチヤンバ内に侵入してしまう。
前記バツフルプレートの作用によりクランクケー
ス上壁に形成したブリーザ孔からその上部のブリ
ーザチヤンバ内に侵入するオイル量を減少するこ
とができるが若干のオイルがブリーザ孔を経てブ
リーザチヤンバ内に侵入してしまう。
そこでブリーザ孔の周縁を筒状に若干垂下させ
てフランジ部を形成するが、これによつてもまだ
僅少のオイルが前記チヤンバ内に侵入するため、
チヤンバの底部に小径のオイル戻し孔を形成する
必要がある。
てフランジ部を形成するが、これによつてもまだ
僅少のオイルが前記チヤンバ内に侵入するため、
チヤンバの底部に小径のオイル戻し孔を形成する
必要がある。
しかしながらクランク室内のブリージング時に
は、クランクケース上壁の下面に付着したオイル
のうち前記オイル戻し孔周辺のオイルが該孔から
吹き上げられてブリーザチヤンバ内に飛沫となつ
て侵入してしまうため、斯かるオイル戻し孔の周
縁をも筒状に若干垂下させてフランジ部を形成す
ることが考えられるが、孔径は小径(1.5mm程度)
であるがために実際上は難しい。
は、クランクケース上壁の下面に付着したオイル
のうち前記オイル戻し孔周辺のオイルが該孔から
吹き上げられてブリーザチヤンバ内に飛沫となつ
て侵入してしまうため、斯かるオイル戻し孔の周
縁をも筒状に若干垂下させてフランジ部を形成す
ることが考えられるが、孔径は小径(1.5mm程度)
であるがために実際上は難しい。
従つて従来では、ブリーザチヤンバ内に金網を
設けてオイル戻し孔から吹き上げられるオイルの
飛沫をこの金網に付着せしめたりするが、本来企
図したオイル侵入の抑制がなされない。
設けてオイル戻し孔から吹き上げられるオイルの
飛沫をこの金網に付着せしめたりするが、本来企
図したオイル侵入の抑制がなされない。
本考案は以上の事情に鑑みて成されたもので、
その目的とする処は、オイルガイドを兼ねる前記
バツフルプレートを有するクランクシヤフト下部
片持ち式のバーチカルエンジンにおいて、ブリー
ザチヤンバの底部に設けたオイル戻しの孔の周辺
下面にオイルが付着しないようにし、従つてオイ
ル戻し孔からブリーザチヤンバ内にオイルが侵入
するのをフランジ部を形成することなく効果的に
抑止するようにしたブリーザ構造を提供するにあ
る。
その目的とする処は、オイルガイドを兼ねる前記
バツフルプレートを有するクランクシヤフト下部
片持ち式のバーチカルエンジンにおいて、ブリー
ザチヤンバの底部に設けたオイル戻しの孔の周辺
下面にオイルが付着しないようにし、従つてオイ
ル戻し孔からブリーザチヤンバ内にオイルが侵入
するのをフランジ部を形成することなく効果的に
抑止するようにしたブリーザ構造を提供するにあ
る。
斯かる目的を達成すべく本考案は、クランクケ
ース上壁にブリーザ孔とオイル戻し孔を形成して
その上面側にブリーザチヤンバを備え、同下面側
に下方へ膨出してオイルガイドを兼ねるバツフル
プレートを配設して成るクランクシヤフト下部片
持ち式のバーチカルエンジンにおいて、上記オイ
ル戻し孔を下方から囲むようサブチヤンバをクラ
ンクケース上壁の下面側に設け、更にチヤンバ壁
には上記オイル戻し孔とはオフセツトしたオイル
戻し孔を形成したことを要旨とする。
ース上壁にブリーザ孔とオイル戻し孔を形成して
その上面側にブリーザチヤンバを備え、同下面側
に下方へ膨出してオイルガイドを兼ねるバツフル
プレートを配設して成るクランクシヤフト下部片
持ち式のバーチカルエンジンにおいて、上記オイ
ル戻し孔を下方から囲むようサブチヤンバをクラ
ンクケース上壁の下面側に設け、更にチヤンバ壁
には上記オイル戻し孔とはオフセツトしたオイル
戻し孔を形成したことを要旨とする。
以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基づ
いて詳述する。
いて詳述する。
第1図はエンジンの縦断側面図で、第2図はそ
のクランクケースの縦断正面図である。
のクランクケースの縦断正面図である。
エンジン1は図示の通りクランクシヤフト11
を垂直に、且つ下部で片持ち支持したバーチカル
エンジンであつて、そのシリンダ4を水平に、ク
ランクケース3を垂直に向けて成り、クランクケ
ース3と、シリンダ4及びシリンダヘツド5を全
一体に鋳造してシリンダバレル2が成形されてい
る。クランクケース3の上部にはシリンダ4の基
部から斜めにカツトした開口部3aが形成され、
開口部3aは鋼板から成るクランクケースカバー
6に閉じられており、このカバー6の上板7は上
方に膨出して形成され、従つてカバー上板7はク
ランクケース3の上壁を構成している。
を垂直に、且つ下部で片持ち支持したバーチカル
エンジンであつて、そのシリンダ4を水平に、ク
ランクケース3を垂直に向けて成り、クランクケ
ース3と、シリンダ4及びシリンダヘツド5を全
一体に鋳造してシリンダバレル2が成形されてい
る。クランクケース3の上部にはシリンダ4の基
部から斜めにカツトした開口部3aが形成され、
開口部3aは鋼板から成るクランクケースカバー
6に閉じられており、このカバー6の上板7は上
方に膨出して形成され、従つてカバー上板7はク
ランクケース3の上壁を構成している。
一方シリンダ2内に摺動自在に嵌装したピスト
ン16はコンロツド17を介してクランクシヤフ
ト11のクランクピン12に連結され、クランク
シヤフト11はその下部を構成するシヤフト部1
4でクランクケース3に垂直に片持ち支持されて
おり、シヤフト部14に直交してギヤ噛合する水
平支承されたカムシヤフト18の端部寄りにはオ
イルスリンガ19が装着され、このオイルスリン
ガ19の回転によりクランクケース3底部に溜ま
つたオイルをクランクウエブ13に向けて掻き上
げ、クランク室C内でオイルをミスト状化し、既
知の如くエンジン1内を潤滑する。
ン16はコンロツド17を介してクランクシヤフ
ト11のクランクピン12に連結され、クランク
シヤフト11はその下部を構成するシヤフト部1
4でクランクケース3に垂直に片持ち支持されて
おり、シヤフト部14に直交してギヤ噛合する水
平支承されたカムシヤフト18の端部寄りにはオ
イルスリンガ19が装着され、このオイルスリン
ガ19の回転によりクランクケース3底部に溜ま
つたオイルをクランクウエブ13に向けて掻き上
げ、クランク室C内でオイルをミスト状化し、既
知の如くエンジン1内を潤滑する。
又クランクケース3の上壁を構成するクランク
ケースカバー6の上板7には凹部8が形成され、
この凹部8の略々中央部には直径が約10mmのブリ
ーザ孔21が、これよりシリンダ4方向に偏して
直径が約1.5mmのオイル戻し孔23が夫々開口さ
れ、ブリーザ孔21の周縁部はプレス成形により
大きく筒状に垂下されたフランジ部22に形成さ
れている。このブリーザ孔21の上面には円板状
で自重式のブリーザバルブ24が載置され、バル
ブ24はこれを内装して横設したブリーザ通路2
5の上壁により上動限を設定され、オイル戻し孔
23の上方には通路25の側片26が傾斜して臨
んでおり、これにより側片26は後述するブリー
ザチユーブ28に対するバツフルプレートとして
機能し、通路25の一側はオイル戻し孔23上方
空間に連通している。
ケースカバー6の上板7には凹部8が形成され、
この凹部8の略々中央部には直径が約10mmのブリ
ーザ孔21が、これよりシリンダ4方向に偏して
直径が約1.5mmのオイル戻し孔23が夫々開口さ
れ、ブリーザ孔21の周縁部はプレス成形により
大きく筒状に垂下されたフランジ部22に形成さ
れている。このブリーザ孔21の上面には円板状
で自重式のブリーザバルブ24が載置され、バル
ブ24はこれを内装して横設したブリーザ通路2
5の上壁により上動限を設定され、オイル戻し孔
23の上方には通路25の側片26が傾斜して臨
んでおり、これにより側片26は後述するブリー
ザチユーブ28に対するバツフルプレートとして
機能し、通路25の一側はオイル戻し孔23上方
空間に連通している。
更に凹部8には上方からキヤツプ29がスポツ
ト溶接により装着され、キヤツプ29の側壁には
ブリーザチユーブ28が挿入され、チユーブ28
はブリーザ通路25から起設したブリーザパイプ
27に接続され、斯くして凹部8とキヤツプ29
によりブリーザチヤンバ20が形成されている。
ト溶接により装着され、キヤツプ29の側壁には
ブリーザチユーブ28が挿入され、チユーブ28
はブリーザ通路25から起設したブリーザパイプ
27に接続され、斯くして凹部8とキヤツプ29
によりブリーザチヤンバ20が形成されている。
斯かるブリーザチヤンバ20の下方であるクラ
ンクケースカバー上板7の下面側には、該上板7
とクランクウエブ13との間に形成されたクラン
ク室Cの上部スペースを利用して下方へ膨出した
バツフルプレート31が横設され、即ち逆山形状
に下方へ膨出するバツフルプレート31の周縁を
シリンダ4方向へ臨む一部32を除いて略々全周
的にクランクケースカバー6の内方にスポツト溶
接して横設し、これにより該プレート31と上板
7との間にはメインチヤンバ30が形成されてい
る。このプレート31の下方への最膨出部33に
も小径のオイル戻し孔34が形成されている。
ンクケースカバー上板7の下面側には、該上板7
とクランクウエブ13との間に形成されたクラン
ク室Cの上部スペースを利用して下方へ膨出した
バツフルプレート31が横設され、即ち逆山形状
に下方へ膨出するバツフルプレート31の周縁を
シリンダ4方向へ臨む一部32を除いて略々全周
的にクランクケースカバー6の内方にスポツト溶
接して横設し、これにより該プレート31と上板
7との間にはメインチヤンバ30が形成されてい
る。このプレート31の下方への最膨出部33に
も小径のオイル戻し孔34が形成されている。
ここでバツフルプレート31は、その傾斜周壁
35に付着したオイルを最膨出部33に沿つて流
し、クランクウエブ13上に滴下させることがで
きるため、オイルガイドとしても機能する。
35に付着したオイルを最膨出部33に沿つて流
し、クランクウエブ13上に滴下させることがで
きるため、オイルガイドとしても機能する。
そして本考案では、前記凹部8の下面にオイル
戻し孔23を囲む如くしてボツクス状の隔壁41
を上板7に対してその上方のブリーザ通路25と
同時にスポツト溶接し、凹部8と隔壁41との間
にサブチヤンバ40を形成する。
戻し孔23を囲む如くしてボツクス状の隔壁41
を上板7に対してその上方のブリーザ通路25と
同時にスポツト溶接し、凹部8と隔壁41との間
にサブチヤンバ40を形成する。
更にサブチヤンバ40の底部を構成する隔壁4
1の底面42には、前記オイル戻し孔23とは水
平方向に大きくオフセツトして同様に小径のオイ
ル戻し孔43を形成する。斯くしてブリーザチヤ
ンバ20のオイル戻し孔23の手前には、サブチ
ヤンバ40及びそのオフセツトしたオイル戻し孔
43によりラビリンス通路が形成されることとな
る。
1の底面42には、前記オイル戻し孔23とは水
平方向に大きくオフセツトして同様に小径のオイ
ル戻し孔43を形成する。斯くしてブリーザチヤ
ンバ20のオイル戻し孔23の手前には、サブチ
ヤンバ40及びそのオフセツトしたオイル戻し孔
43によりラビリンス通路が形成されることとな
る。
尚実施例では、サブチヤンバ40を形成する隔
壁41はブリーザ孔21の周辺まで延出44さ
れ、そのフランジ部22の中間部を囲んでおり、
フランジ部22の隔壁41より下方に垂下する部
分の長さは5〜7mm程度に設定されている。
壁41はブリーザ孔21の周辺まで延出44さ
れ、そのフランジ部22の中間部を囲んでおり、
フランジ部22の隔壁41より下方に垂下する部
分の長さは5〜7mm程度に設定されている。
次に以上の如く構成したブリーザ構造による作
用を述べる。
用を述べる。
先ずピストン16の上死点から下死点への後退
動行程で、クランク室C内の圧力が高まり、エア
抜きはバツフルプレート31を経てブリーザ孔2
1のバルブ24を開き、通路25、パイプ27を
介してブリーザチユーブ28へと行われる。この
時クランク室C内に浮遊しているミスト状のオイ
ルの大部分はバツフルプレート31の下面に付着
し、若干のオイルのみがエアとともにメインチヤ
ンバ30内に流入するが、その大部分は隔壁41
の下面等に付着し、しかもブリーザ孔21のフラ
ンジ部22はこの中間部を囲む隔壁延出部44よ
りも更に下方へ5〜7mm程度垂下形成されている
ため、メインチヤンバ30の上方に付着したオイ
ルはフランジ部22によつてブリーザ孔21内へ
侵入を阻止され、メインチヤンバ30内に浮遊す
る極く僅少のミスト状オイルのみがブリーザ孔2
1内に侵入する。
動行程で、クランク室C内の圧力が高まり、エア
抜きはバツフルプレート31を経てブリーザ孔2
1のバルブ24を開き、通路25、パイプ27を
介してブリーザチユーブ28へと行われる。この
時クランク室C内に浮遊しているミスト状のオイ
ルの大部分はバツフルプレート31の下面に付着
し、若干のオイルのみがエアとともにメインチヤ
ンバ30内に流入するが、その大部分は隔壁41
の下面等に付着し、しかもブリーザ孔21のフラ
ンジ部22はこの中間部を囲む隔壁延出部44よ
りも更に下方へ5〜7mm程度垂下形成されている
ため、メインチヤンバ30の上方に付着したオイ
ルはフランジ部22によつてブリーザ孔21内へ
侵入を阻止され、メインチヤンバ30内に浮遊す
る極く僅少のミスト状オイルのみがブリーザ孔2
1内に侵入する。
斯くしてブリーザ孔21内に侵入した極く僅少
のオイルは、バルブ24及び通路25に付着し、
ブリーザチヤンバ20の底面に流れ落ち、オイル
戻し孔23方向へ流れるため、ブリーザチユーブ
28内にオイルがエアとともに侵入するのを阻止
することができる。
のオイルは、バルブ24及び通路25に付着し、
ブリーザチヤンバ20の底面に流れ落ち、オイル
戻し孔23方向へ流れるため、ブリーザチユーブ
28内にオイルがエアとともに侵入するのを阻止
することができる。
以上のピストン16の後退動行程で、サブチヤ
ンバ40を形成する隔壁41の底面42に形成し
たオイル戻し孔43内にその周辺に付着した少量
のオイルが侵入し、サブチヤンバ40内に吹き上
げられるが、このオイル戻し孔43とブリーザチ
ヤンバ20のオイル戻し孔23とは大きくオフセ
ツトして設けられ、サブチヤンバ40が両者間に
介在され、ラビリンス通路となつているため、サ
ブチヤンバ40内のオイルの飛沫はそのオイル戻
し孔43の天井部に付着するだけで、ブリーザチ
ヤンバ20のオイル戻し孔23周辺下面には殆ど
付着することがない。従つてブリーザチヤンバ2
0のオイル戻し孔23内にエアとともにオイルが
侵入するのを抑止することができる。
ンバ40を形成する隔壁41の底面42に形成し
たオイル戻し孔43内にその周辺に付着した少量
のオイルが侵入し、サブチヤンバ40内に吹き上
げられるが、このオイル戻し孔43とブリーザチ
ヤンバ20のオイル戻し孔23とは大きくオフセ
ツトして設けられ、サブチヤンバ40が両者間に
介在され、ラビリンス通路となつているため、サ
ブチヤンバ40内のオイルの飛沫はそのオイル戻
し孔43の天井部に付着するだけで、ブリーザチ
ヤンバ20のオイル戻し孔23周辺下面には殆ど
付着することがない。従つてブリーザチヤンバ2
0のオイル戻し孔23内にエアとともにオイルが
侵入するのを抑止することができる。
又次なるピストン16の下死点から上死点への
前進動行程では、クランク室C内に生じる負圧に
よりバルブ24が閉じ、ブリーザチヤンバ20内
の僅少のオイルはそのオイル戻し孔23からサブ
チヤンバ40内に引かれ、サブチヤンバ40のオ
イル戻し孔43からメインチヤンバ30内に引か
れ、更にバツフルプレート31のオイル戻し孔3
4からクランク室C内に引かれてクランクウエブ
13の回転軌跡上に滴下し、再びミスト状化され
る。
前進動行程では、クランク室C内に生じる負圧に
よりバルブ24が閉じ、ブリーザチヤンバ20内
の僅少のオイルはそのオイル戻し孔23からサブ
チヤンバ40内に引かれ、サブチヤンバ40のオ
イル戻し孔43からメインチヤンバ30内に引か
れ、更にバツフルプレート31のオイル戻し孔3
4からクランク室C内に引かれてクランクウエブ
13の回転軌跡上に滴下し、再びミスト状化され
る。
尚バツフルプレート31の下面に付着したオイ
ルは常時クランクウエブ13の回転軌跡上に滴下
しているため、ミスト状化されたオイルによるエ
ンジン1内の再潤滑が効率良く行われている。
ルは常時クランクウエブ13の回転軌跡上に滴下
しているため、ミスト状化されたオイルによるエ
ンジン1内の再潤滑が効率良く行われている。
以上の説明で明らかな如く本考案によれば、ク
ランクケース上壁にブリーザ孔とオイル戻し孔を
形成してその上面側にブリーザチヤンバを備え、
同下面側に下方へ膨出してオイルガイドを兼ねる
バツフルプレートを配設して成るクランクシヤフ
ト下部片持ち式のバーチカルエンジンにおいて、
上記オイル戻し孔を下方から囲む如くしてサブチ
ヤンバを設け、該チヤンバ壁にはオフセツトした
オイル戻し孔を形成したため、ブリーザチヤンバ
のオイル戻し孔の周辺下面にオイルが付着するの
を抑制することができ、従つてこのオイル戻し孔
からブリーザチヤンバ内にオイルが侵入するのを
効果的に抑止することができる。
ランクケース上壁にブリーザ孔とオイル戻し孔を
形成してその上面側にブリーザチヤンバを備え、
同下面側に下方へ膨出してオイルガイドを兼ねる
バツフルプレートを配設して成るクランクシヤフ
ト下部片持ち式のバーチカルエンジンにおいて、
上記オイル戻し孔を下方から囲む如くしてサブチ
ヤンバを設け、該チヤンバ壁にはオフセツトした
オイル戻し孔を形成したため、ブリーザチヤンバ
のオイル戻し孔の周辺下面にオイルが付着するの
を抑制することができ、従つてこのオイル戻し孔
からブリーザチヤンバ内にオイルが侵入するのを
効果的に抑止することができる。
第1図はエンジンの縦断側面図、第2図はその
クランクケースの縦断正面図である。 尚図面中1はエンジン、3はクランクケース、
7はその上壁、11はクランクシヤフト、20は
ブリーザチヤンバ、21はブリーザ孔、22はそ
のフランジ部、23はオイル戻し孔、24はバル
ブ、25は通路、28はブリーザチユーブ、30
はメインチヤンバ、31はバツフルプレート、4
0はサブチヤンバ、43はそのオイル戻し孔、C
はクランク室である。
クランクケースの縦断正面図である。 尚図面中1はエンジン、3はクランクケース、
7はその上壁、11はクランクシヤフト、20は
ブリーザチヤンバ、21はブリーザ孔、22はそ
のフランジ部、23はオイル戻し孔、24はバル
ブ、25は通路、28はブリーザチユーブ、30
はメインチヤンバ、31はバツフルプレート、4
0はサブチヤンバ、43はそのオイル戻し孔、C
はクランク室である。
Claims (1)
- クランクシヤフトを垂直に下部で片持ち支持
し、クランクケース上壁にブリーザ孔とオイル戻
し孔を形成してその上部にブリーザチヤンバを備
え、更にクランクケース上壁の下面側に下方へ膨
出してオイルガイドを兼ねるバツフルプレートを
配設して成るバーチカルエンジンにおいて、上記
ブリーザチヤンバの下面側に上記オイル戻し孔を
囲むサブチヤンバを設けるとともに、該チヤンバ
壁には上記オイル戻し孔とはオフセツトしたオイ
ル戻し孔を形成したことを特徴とするバーチカル
エンジンのブリーザ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12369983U JPS6032511U (ja) | 1983-08-09 | 1983-08-09 | バ−チカルエンジンのブリ−ザ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12369983U JPS6032511U (ja) | 1983-08-09 | 1983-08-09 | バ−チカルエンジンのブリ−ザ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6032511U JPS6032511U (ja) | 1985-03-05 |
JPS63966Y2 true JPS63966Y2 (ja) | 1988-01-12 |
Family
ID=30282272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12369983U Granted JPS6032511U (ja) | 1983-08-09 | 1983-08-09 | バ−チカルエンジンのブリ−ザ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6032511U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6413520B2 (ja) * | 2014-09-08 | 2018-10-31 | アイシン精機株式会社 | 内燃機関およびオイルセパレータ |
-
1983
- 1983-08-09 JP JP12369983U patent/JPS6032511U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6032511U (ja) | 1985-03-05 |
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