JPH09209738A - 四サイクルエンジンのブリーザ装置 - Google Patents

四サイクルエンジンのブリーザ装置

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Publication number
JPH09209738A
JPH09209738A JP1577796A JP1577796A JPH09209738A JP H09209738 A JPH09209738 A JP H09209738A JP 1577796 A JP1577796 A JP 1577796A JP 1577796 A JP1577796 A JP 1577796A JP H09209738 A JPH09209738 A JP H09209738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
breather chamber
crankcase
chamber
breather
engine
Prior art date
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Pending
Application number
JP1577796A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiaki Hirata
千秋 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP1577796A priority Critical patent/JPH09209738A/ja
Publication of JPH09209738A publication Critical patent/JPH09209738A/ja
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランクケース上端一側のクラッチ室上部に
小型で分離能力が高いブリーザ室を設け、エンジン全体
の寸法を小型化するのに有効な四サイクルエンジンのブ
リーザ装置を得ること。 【解決手段】 ミッションケースを一体に形成するクラ
ンクケース1の一側上端にブリーザ室13を形成し、ブ
リーザ室13の一側を通気孔14でクランクケース1内
に連通させ、ブリーザ室13の下面を、クランクケース
1側面に連結するクラッチ室9に一方弁15を介して連
通させ、ブリーザ室13の上部をエアクリーナにパイプ
連結するようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オートバイなど
に用いる四サイクルエンジンのブリーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】四サイクルエンジンには、クランクケー
ス内の圧力変化を防いで封入した潤滑オイルの洩れを防
止するため、ブリーザを取付けている。又、クランクケ
ース内に発生するブローバイガスを、ブリーザ装置から
吸気系に回収して吸気ガスとして利用し、ブローバイガ
スを外部に放出しないようにしている。
【0003】例えば、実開平3−89918号公報で
は、エンジン上端のシリンダヘッドの一側にブリーザ室
を設けて、ブローバイガスと潤滑オイルを分離し、ブリ
ーザ室を吸気管のスロットル弁の前後にパイプ連結し、
吸気の負圧を利用して、ブローバイガスを吸気管に回収
し、外部にブローバイガスを放出しないようにしてい
る。
【0004】又、特開昭61−129413号公報に示
すように、V型エンジンのクランクケース上端にブリー
ザ室を設け、パイプでエアクリーナに連結して、吸気系
に回収するものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】クランクケース内の圧
力変化は、主としてピストンの往復運動による容積の変
化によって起る。自動車に用いるような六気筒、四気筒
などの多気筒エンジンでは、各気筒のピストンは、異る
動きをしており、平均すればクランクケース内の容積変
化は少い。オートバイに用いるような単気筒又は二気筒
程度の小型のエンジンでは、ピストンの往復運動による
クランクケース内の容積変化が大きい。
【0006】このため、容積の大きいブリーザ室を設け
ないと、ブローバイガスと共に、潤滑オイルの飛沫が回
収ホース内に吹出す不都合がある。しかし、オートバイ
のように小型のエンジンでしかもエンジンが露出する場
合は、大きい容積のブリーザ室では、エンジン全体が大
きくなるという不具合が生ずる。
【0007】かかる点に鑑み、この発明は、クランクケ
ース上端一側のクラッチ室上部に小型で分離能力が高い
ブリーザ室を設け、エンジン全体の寸法を小型化するの
に有効な四サイクルエンジンのブリーザ装置を得ること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、次のような構成を有する。すなわち、請求項1の発
明は、ミッションケースを一体に形成するクランクケー
スの一側上端にブリーザ室を形成し、ブリーザ室の一側
を通気孔でクランクケース内に連通させる共に、ブリー
ザ室の下面を、クランクケース内が正圧状態のときに開
く一方弁を介して、クランクケース側面に連結するクラ
ッチ室に連通させ、ブリーザ室の上部を吸気系にパイプ
連結するようにした四サイクルエンジンのブリーザ装置
である。
【0009】請求項2の発明は、V型エンジンのVバン
ク内に配置されたことを特徴とする請求項1記載の四サ
イクルエンジンのブリーザ装置である。
【0010】一般にミッション室と一体のクランクケー
ス内は、クラッチ室と下部の通油孔で連通していて、所
定量の潤滑オイルを封入したオイルバス方式にしてあ
る。エンジン運転中、クランクケース内は、大きいクラ
ンクホイールや多数の変速歯車の回転で、潤滑オイルを
撹拌し、その潤滑オイルの飛沫で各部が潤滑される。そ
して、クラッチ室内も、クラッチや一次減速歯車などの
回転で潤滑オイルが撹拌される。
【0011】本発明によれば、次のような作用・効果が
得られる。エンジン運転でピストンが往復運動すると、
クランク室内の容積が変化し、正圧と負圧をくり返す。
又、ピストンの隙間からブローバイガスが洩れてクラン
クケース内に入る。潤滑オイルの飛沫を含んだブローバ
イガスは、通気孔を通ってブリーザ室内に入る。一方弁
は、ピストンが下降してクランクケース内が正圧になっ
ている間開く。一方弁が開いている間に、ブリーザ室内
で勢を失って液化した潤滑オイルが、クラッチ室内に流
れ落ちる。ブローバイガスは、パイプを通って例えばエ
アクリーナに流れ、エンジンの吸気に用いられて外部に
放出されない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図8によって説明する。本実施形態に係る四サイク
ルエンジンはV型エンジンであり、該エンジンを主に構
成するクランクケース1は、中央で左右に分けて成形し
たものを最中状に合わせて締着するようにしてある。ク
ランクケース1には、前部にクランクシャフト2を軸架
し、後側にカウンタシャフト3とドライブシャフト4を
軸架してある。クランクシャフト2は、左右のクランク
ケース1から側方に突出させてあり、右側には、一次減
速歯車5を介し、カウンタシャフト3の一端に取付けた
クラッチ6に連ねてある。クランクシャフト2の他端に
はダイナモ7を取付ける。
【0013】一次減速歯車5とクラッチ6は、右側のク
ランクケース1の外側面に締着するクラッチカバー8の
内側のクラッチ室9に収まるようにしてある。右側のク
ランクケース1は、下部側壁に通油孔10が設けてあ
り、クランクケース1内とクラッチ室9内が通じてい
て、所定量の潤滑オイルを封入する。
【0014】カウンタシャフト3とドライブシャフト4
には、複数の変速歯車11を各々一組づつ選択して使用
できるように取付けてあり、ドライブシャフト4の一端
は、左側のクランクケース1から突出させて、出力用ス
プロケット12を取付けるようにしてある。
【0015】右側のクランクケース1の上端であってV
バンク内の略中央部には、ブリーザ室13を設ける。ブ
リーザ室13は、通気孔14でクランクケース1の内側
と連通させてあり、ブリーザ室13の下端には、リード
弁形の一方弁15を取付ける。一方弁15は、ブリーザ
室13内が正圧のときに開く。ブリーザ室13の外側面
は、クラッチカバー8で覆い、一方弁15は、クラッチ
室9に通じさせてある。ブリーザ室13の上部は、パイ
プ16でエアクリーナ17に連結する。
【0016】エンジンを運転すると、ピストンの往復運
動によって、クランクケース1内の容積が変化し、正圧
と負圧をくり返す。又、ピストンの隙間からブローバイ
ガスが洩れて、クランクケース1内に入る。クランクケ
ース1内の潤滑オイルは、クランクシャフト2や変速歯
車11の回転で撹拌されて、クランクケース1内に潤滑
オイルの飛沫が発生する。
【0017】潤滑オイルの飛沫を含んだブローバイガス
は、通気孔14を通って、主としてクランクケース1内
が正圧のとき、ブリーザ室13に押込まれる。そして、
ブリーザ室13内で潤滑オイルは飛沫の勢を失って、下
側に流れ、一方弁15が開く正圧のときにクラッチ室9
内に流れ落ちる。一方、ブローバイガスは、ブリーザ室
13からパイプ16を通ってエアクリーナ17(吸気
系)に入り、エンジンの吸気と共に吸入されて燃焼に用
いられる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は上述の
ように構成したので、ピストンの往復運動によるクラン
クケース内の圧力変動で、ブローバイガスをブリーザ室
内に送り、ブリーザ室で潤滑オイルの飛沫を分離する。
ピストンの往復運動は、エンジン運転中常時行われてお
り、ブリーザ室内の潤滑オイルの排出が遅滞なく行われ
て分離能力が高いので、ブリーザ室が小さいもので足り
る。特にクランクケース内の圧力変動が大きい単気筒エ
ンジンや360°交互燃焼の二気筒エンジンなどに特に
有効である。そして、ブリーザ室が小さくできることに
よって、エンジン全体の寸法も小さくでき、エンジンが
露出するオートバイなどにはブリーザ室が目立つことも
なくて体裁がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す右側クランクケース
の外側面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すブリーザ室部分の分
解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すブリーザ室部分の縦
断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すエンジンの右側面図
である。
【図5】本発明の一実施形態を示すクランクシャフト、
カウンタシャフト、ドライブシャフトに沿ってエンジン
を切断した横断略図である。
【図6】本発明の一実施形態を示す一方弁の平面図であ
る。
【図7】本発明の一実施形態を示す一方弁の縦断面図で
ある。
【図8】本発明の一実施形態を示すオートバイに用いた
場合の全体側面図である。
【符号の説明】
1 クランクケース 9 クラッチ室 13 ブリーザ室 14 通気孔 15 一方弁 16 パイプ 17 エアクリーナ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケースを一体に形成するクラ
    ンクケースの一側上端にブリーザ室を形成し、ブリーザ
    室の一側を通気孔でクランクケース内に連通させると共
    に、ブリーザ室の下面を、クランクケース内が正圧状態
    のときに開く一方弁を介して、クランクケース側面に連
    結するクラッチ室に連通させ、ブリーザ室の上部を吸気
    系にパイプ連結するようにしたことを特徴とする四サイ
    クルエンジンのブリーザ装置。
  2. 【請求項2】 V型エンジンのVバンク内に配置された
    ことを特徴とする請求項1記載の四サイクルエンジンの
    ブリーザ装置。
JP1577796A 1996-01-31 1996-01-31 四サイクルエンジンのブリーザ装置 Pending JPH09209738A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1577796A JPH09209738A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 四サイクルエンジンのブリーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP1577796A JPH09209738A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 四サイクルエンジンのブリーザ装置

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JPH09209738A true JPH09209738A (ja) 1997-08-12

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ID=11898251

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JP1577796A Pending JPH09209738A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 四サイクルエンジンのブリーザ装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1286025A1 (en) * 2001-06-28 2003-02-26 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Blow-by gas oil separator for an internal combustion engine
CN101968011A (zh) * 2010-09-27 2011-02-09 梁锦培 机动车动力系统机箱内外压的平衡装置
CN102562352A (zh) * 2011-12-23 2012-07-11 隆鑫通用动力股份有限公司 汽油机曲轴箱及其汽油机
WO2018074141A1 (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 ヤンマー株式会社 スターリングエンジン

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