JPS6396354A - 内燃機関の歯車騒音防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は内燃機関の歯車騒音防止装置に関する。

（従来の技術及び発明が解決しようとする問題点） 平行する二本のクランク軸を有し、両クランク軸は各ク
ランク軸に取着された互いに同一歯数の主歯車が噛合す
ることで連結された内燃機関では、各クランク軸に生ず
るトルク変動により一方のクランク軸が他方のクランク
軸に対して駆動軸としてまた被動軸として作用し、斯か
るトルク変動時、両生歯車の歯面間に打音等の歯車騒音
を生ずる。

一方、平行する二本のクランク軸の一方のクランク軸に
フライホイールを取付けた内燃機関では、フライホイー
ルが取付けられたクランク軸のトルク変動はフライホイ
ールの慣性質量により小さくなり、他方のクランク軸の
トルク変動は依然として大きい。

従って歯車打音等を低減させるため、両生歯車小山Ａ目
Ｉハ　、イ　−ｈ　二　　　１−−−シー人　ノ　一１
１純−一　上　履　、−自設したのでは、該副歯車が有
効に機能せず、打音等の歯車騒音を低減することができ
ない場合を生ずる。

本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発
明の目的は、平行する二本のクランク軸を有し、一方の
クランク軸にはフライホイールが取付けられ、両クラン
ク軸は各クランク軸に取着された互いに同一歯数の主歯
車が噛合することで連結された内燃機関の歯車騒音を低
減するにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は前記目的を達成するため、前記二本のクランク
軸（１５）　、（１７）の何れか一方のクランク軸（１
５）に、主歯車（２３）と同一歯数で相手側の主歯車（
２７）に噛合する副歯車（２５）を、フライホイール（
１８）が取付けられた側の主歯車（２３）の回転方向（
Ａ）に臨む該主歯車（２３）の歯面（２３Ａ）と、フラ
イホイール（１９）が取付けられない側の主歯車（２７
）の前記歯面（２３Ａ）に対向する歯面（２７Ａ）とが
離れる方向に付勢して配設したことを特徴とする。

（作用） フライホイール（１８）が取付けられたクランク軸（１
５）が駆動側となる場合には、クランク軸（１５）のト
ルク変動は他方のクランク軸（１７）よりも小さく、第
３図に示すように副歯車（２５）はダンパーとして機能
し、歯車騒音を低減する。

フライホイール（１９）が取付けられないクランク軸（
１７）が駆動側となる場合には、第４図に示すように副
歯車（２５）により衝突する歯面（２７Ｂ）　、（２３
Ｂ）間のバックラッシは既に小さくなっており、従って
歯車騒音を低減する。

（実施ｇ４） 以下、本発明の好適実施例を添付図面に従ってて説明す
る。

第１図はエンジンの断面正面図、第２図は主歯車部分の
断面側面図を示す。

（１）は４サイクル二気筒エンジン、（３）は吸排気弁
、（５）はロッカアーム、（７）はシリンダ、（９）は
ピストン、（１りはコンロッド、（！３）はカム軸で、
エンジン（１）は平行する第１、第２の二本のクランク
軸（１５）、（１７）を備え、両クランク軸（１５）　
、　（１７）は歯車機構により連結され、エンジン動力
は例えば一方のクランク軸から、或いは両方のクランク
軸（１５）、（１７）から取り出される。

前記第１クランク軸（１５）にはフレーム（１３）を取
付け、フライホイール（１８）の外周部にはエンジン始
動用のリングギヤ（２１）を取着する。

前記第１、第２クランク軸（１５）、（１７）を連結す
る歯車機構は、第１クランク軸（１５）に取着した主歯
車（２３）及び副歯車（２５）と、第２クランク軸（１
７）に取着され前記歯車（２３）　、（２５）に噛合す
る主歯車（２７）により構成する。

前記主歯車（２３）　、（２７）は各クランク軸（１５
）。

（１７）に圧入固定することで取付け、主歯車（２３）
　。

（２７）は同一歯数で形成し、クランク軸（１５）、（
１７）が互いに逆向きに同一回転速度で回動するように
構成する。

前記副歯車（２５）は主歯車（２３）と同一歯数で形成
し、主歯車（２３）の側面に接触させて主歯車（２３）
　。

（２７）間のバックラッシ量よりも大きく偏位できるよ
うに主歯車のボス部（２３Ａ）上に回転自在に取付ける
。

前記主歯車（２３）の側面にはポル）（２９）、・・・
で、或いはビンによるかしめ状態で環状のスプリングホ
ルダ（３１）を取着し、該スプリングホルダ（３１）に
係市させたディスクスプリング（３３）によりワッシャ
（３５）を介して副歯車（２５）を所定の弾発力で主歯
車（２３）の側面に押圧する。

そして第１図乃至第３図に示すように、副歯車（２５）
を、各主歯車（２３）　、（２７）の長溝（３７）　、
　（３９）間に縮装したコイルスプリング（４１）によ
り、第１クランク軸（１５）の回転方向（Ａ）、即ち第
１クランク軸（１５）の主歯車（２３）の回転方向（Ａ
）に臨む歯面（２３Ａ）と、第２クランク軸（１７）の
主歯車（２７）の前記歯面（２３Ａ）に対向する歯面（
２７Ａ）とが離れる方向に付勢する。

次に作用について説明する。

第１クランク軸（１５）が駆動側となる場合には、第１
クランク軸（１５）のトルク変動は第２クランク軸（１
７）よりも小さく、第３図に示すように副歯車（２５）
はダンパーとして機能し、トルク変動により歯面（２３
Ａ）　、　（２７Ａ）間に加わる衝撃を副歯車（２５）
で減衰させ、打音等の歯車騒音を低減する。

第２クランク軸（１７）が駆動側となる場合には、第４
図に示すように副歯車（２５）により衝突する歯面（２
７Ｂ）　、　（２３Ｂ）間のバックラッシは既に小さく
なっており、従ってトルク変動により生ずる打音等の歯
車騒音を低減することができる。

尚、実施例において第１クランク軸（１５）の主歯車（
２３）に副歯車（２５）を取着した場合について説明し
たが、副歯車（２５）は第２クランク軸（１７）の主歯
車（２７）に取付けてもよく、その場合には第５図に示
すように、副歯車（２５）は第２クランク軸（１７）の
回転方向（Ｂ）と逆向きの方向に付勢させればよい。

（発明の効果） 以上の説明で明らかなように本発明によれば、平行する
二本のクランク軸が、各クランク軸に取着された主歯車
が噛合することで連結された内燃機関の歯車騒音を低減
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はエンジンの断面正面図、第２図は主歯車部分の
断面側面図、第３図乃至第５図は夫々主歯車と副歯車の
噛合状態を示す概略正面図である。 尚図面中（１５）、（１７）はクランク軸、（１９）は
フライホイール、（２３）　、（２７）は主歯車、（２
５）は副歯車である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 平行する二本のクランク軸を有し、 一方のクランク軸にはフライホィールが取付けられ、 両クランク軸は各クランク軸に取着された互いに同一歯
   数の主歯車が噛合することで連結された内燃機関におい
   て、 前記二本のクランク軸の何れか一方のクランク軸に、主
   歯車と同一歯数で相手側の主歯車に噛合する副歯車を、
   フライホィールが取付けられた側の主歯車の回転方向に
   臨む該主歯車の歯面と、フライホィールが取付けられな
   い側の主歯車の前記歯面に対向する歯面とが離れる方向
   に付勢して配設したことを特徴とする内燃機関の歯車騒
   音防止装置。