JPS6396243A - 真空バルブ用接点材料 - Google Patents

真空バルブ用接点材料

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JPS6396243A
JPS6396243A JP24038586A JP24038586A JPS6396243A JP S6396243 A JPS6396243 A JP S6396243A JP 24038586 A JP24038586 A JP 24038586A JP 24038586 A JP24038586 A JP 24038586A JP S6396243 A JPS6396243 A JP S6396243A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、真空バルブ用接点材料として用いられる焼結
合金に係り、特に電流さい所持性を改良した真空バルブ
用接点材料に関する。
(従来の技術) 真空中でのアーク拡散性を利用して高真空中で電流しゃ
断を行なわせる真空バルブの接点は、通常、対向する固
定、可動の2つの接点から構成されている。前記真空バ
ルブを電動機負荷等の誘導性回路を用いて電流をしゃ断
する時、過度の異常サージ電圧が発生し、負荷機器を破
壊させる恐れがある。この異常サージ電圧の発生原因は
真空中に於けるしゃ断時に低電流側に発生するさい新現
象(交流電流波形の自然ゼロ点を持たず強制的に電流し
ゃ断が行なわれること)によるものである。
異常サージ電圧の値V は回路のサージインピーダンス
Z と、電流さい断値I。の積、すなわちV  −2Z
  I  で表わされる。従って、異常すS     
  OC −ジ電圧■ を低くするためには電流さい断値■ を小
さくしなければならない。
上記要求に対して、接点を炭化タングステン(以下、W
Cと称す)と銀(以下、Agと称す)Agとを複合化し
た合金で構成した真空開閉器が提案(特願昭42−68
447号)され、これが実用化されており、これは (イ) WCの介在が電子放射を容易にさせる、(ロ)
 電界放射電子の衝突による電極面の加熱にもとづく接
点材料の蒸発を促進させる、(ハ) 接点材料中の炭化
物がアークにより分解し、荷電体を生成してアークを接
続する、等の点ですぐれた電流さい所持性を発揮してい
る。
また、前記電流さい所持性を有する他の接点材料として
ビスマス(以下Biと称す)と銅(以下Cuと称す)と
を複合化した合金が製造され、この材料が真空バルブ用
接点材料として提案されている(特公昭35−1497
4号公報、特公昭41−12131号公報)。この合金
のうちで、Biを例えば10重賦形とじたもの(特公昭
35−1494号公報)は、その適度な蒸気圧特性をを
するので、低いさい断電流特性を発揮し、またBiを0
.5重量%としたもの(特公昭41−12131号公報
)は、結晶粒界に偏析して存在する結果、合金自体を脆
化し、低い溶着用外力を実現し大電流しゃ断性にすぐれ
ている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、近年、真空バルブを誘導性回路へ適用する例が
従来より増えると共に、高インピーダンス負荷も出現し
たためへ空バルブには一層の安定した電流さい所持性を
持つことが望まれてくるとともに、低コスト化が望まれ
ている。
このような要求に対して、前記接点合金のAg−WC,
Cu−B1は、さい断電流値が高いレベルにあり、また
安定性に欠けるものであった。すなわち、Ag−WC接
点合金においてはAgとWCとの蒸気圧差が甚しく大き
いためアーク熱などによるAgの著しい選択蒸発を招き
、この結果電流さい所持性の不安定性及び接触抵抗の変
動を招く。
さらにAg−WCに対し所定比率のCuを共存させ、A
g−WCの持っさい所持性を改良した合金(特願昭57
−39851号明細書)が提案されているが近年の厳し
い要求に対しては、更に改良が要求されている。
一方、Cu −B l接点合金においては、B lの溶
融点が271℃と低いことに起因する本質的問題として
真空バルブのベーキング、或いは銀ろう付けの加熱時に
Biが凝集し接合不良を招くという問題がある。
本発明は前述のような事情に基づいてなされたものであ
り、その目的とするところは、電流さい所持性の安定性
がより一層向上した真空バルブ用接点材料を提供するこ
とにある。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段および作用)本発明に係
る真空バルブ用接点材料は、Agまたは(および)Cu
−WC−Co系合金からなる接点材料であって、合金中
には、WC相、Co相およびCoWC相が存在し、これ
ら各相の平均粒径は、0.5〜10μmの範囲にあり、
前記Co相は合金中に1〜30重量%存在し、合金中の
Coの大部分は純Coとして存在することを特徴として
いる。
また、上記接点材料においては、合金中に存在するCo
の90重量%以上が純Coであることが好ましい。
また、上記接点合金においては、さらに、B11P b
 s T e s S e s S bの少なくとも1
種を0.1〜10重量%含有することもできる。
(発明の詳細な説明) 以下、本発明を具体的実施態様に基づいて説明するが、
はじめに本発明の接点材料が適用される真空バルブの構
成について第1図および第2図を参照して説明する。
図に於いて、1はしゃ新字を示し、このしゃ新字1は絶
縁材料によりほぼ円筒状に形成された絶縁容器2と、こ
の両端に封止金具3a、3bを介して設けた金属性の蓋
体4a、4bとで真空密に構成されている。しかして前
記しゃ新字1内には、導電棒5,6の対向する端部に取
付けられた1対の電極7.8が配設され、上部の電極7
を固定電極、下部の電極8を可動電極としている。また
この電極8の電極棒6には、ベローズ9が取付けられし
ゃ新字1内を真空密に保持しながら電極8の軸方向の移
動を可能にしている。またこのベローズ9−に部には金
属性のアークシールド10が設けられ、ベローズ9がア
ーク蒸気で覆われることを防止している。又、前記電極
7,8を覆うようにしゃ新字1内に金属性のアークシー
ルド11が設けられ、これにより絶縁容器2がアーク蒸
気で覆われることを防止している。更に電極8は、第2
図に拡大して示す如く導電棒6にろう何部12によって
固定されるか、又はかしめによって圧着接続されている
。接点13aは電極8にろう付14によってろう付で取
付けられる。なお、接点13bは電極7にろう付により
取付けられる。
ここで、本発明の接点材料を得るまでの考察について説
明する。
電流さい所持性の改善には、電流さい断値自体をより低
い値に維持すること以外に、そのばらつき幅を縮めるこ
とも極めて重要である。前記電流さい新現象は、接点間
の蒸気量(蒸気圧、熱伝導)、接点材料からの放出熱電
子などと関係が深いとされ、発明者らの実験によれば前
者の方が寄与が大であることが判明した。したがって、
蒸気を供給し易くするか、あるいは供給し易い材料で接
点を作成すれば電流さい新現象が緩和できることが判明
した。Cu−B1合金はこうした観点に立つもので、低
いさい断値を有するが、致命的な欠点として、Biが持
つ低溶融点(271℃)のため通常真空バルブで行なわ
れる600℃近傍のベーキング或いは800℃の銀ろう
付は作業時に、Btの溶融による移動、凝集の結果、電
流さい所持性を維持すべきBiの存在が不均一になって
しまう。このため、電流さい断値のばらつき幅が増大す
る現象を確認した。
一方、Ag−WCで代表されるAg−耐火材料系合金で
は、耐火材料(この場合WC)の沸点におけるAg(あ
るいはCu)の蒸気量に左右されるものの、他方、前記
Cu−B1系におけるBiの蒸気圧よりAgのそれは著
しく低いため接融点のどの位置(耐火材料かAgか)に
アークの足が固着するかによって、時折は温度不足即ち
蒸気不足を招いてしまう。そして、結果的には電流さい
断値のばらつき幅が現われることが確認された。
このように電流しゃ断終期の接点面の急激な温度低下を
耐火材料とAg(又はCu)との組合せのみによる合金
によって阻止しアークを持続させることはすでに限界と
考えられ、更に高性能化するためには、何らかの補助技
術の付与が必要であるという結論に至った。この改良の
1つの手段として、前記特願昭57−39851号明細
書では、高導電性材料をAgとCuの共晶比率にするこ
とによって結晶粒を細かく分布させる技術が開示されて
いる。この技術によって飛躍的に特性の安定化が得られ
た。アークが主として固着する位置(材料)が、耐火材
料の場合とAg−Cu共晶の場合とがあり、いずれの場
合でもAg−Cu蒸気の供給による電流さい新現象の緩
和(改良)が行われる。しかし前者の耐火材料に固着し
た場合には、Ag −Cu共晶を活用しても、確率的に
は若干のばらつきが発生していた。
一方、本発明者らの研究によれば、耐火材料をより微細
化することで、特にばらつき幅の改良が見られた。従っ
て、耐化材料の粒径が、電流さい新現象に重要な役割を
持つことを示唆すると共に、耐火材料が初期粒径のほぼ
10〜20倍程の大きさに偏析が見られた接点材料では
著しいばらつきを示した観察結果を併考し、粒径に特定
の範囲があることが見出された。
このように前記Cu−B1合金及びAg−WC合金(A
g−耐火材料系)の2つの考察結果は、電流さい所持性
の安定した接点として、新規の補助技術が必要で、その
条件は、蒸気の供給能力を持った一Lで、なおかつベー
キングなどの熱処理に・於ける安定性を有することが不
可欠であることを示唆している。すなわち耐火材料の粒
径範囲を合理的に選択することによって、高導電性成分
の実質的分布を従来以上に均一化し、電流さい断時性の
安定化をはかることが必要である。
そこで本発明では、低いさい断電流特性とその安定した
さい断電流特性とを得るために、WC1Co粒径、Co
WC相の大きさを選択すると共に、Coは、その大部分
を純Coとして存在させるようにした。すなわち、はと
んどのCoを純Coとして残存させる必要性は、Agと
WCとの結合或いはぬれを必要最少限に抑制させ、さい
断時性の改良に重要な役割を果すAgの蒸発を好ましい
状態に保持するためである。この場合、焼結性を促進す
るために、例えば焼結又は溶浸時の温度を高めに選択し
たり、その時間を必要以上に長く選択したり、或いは焼
結補助、促進材として作用するCoを極端な微粒子、例
えば0.1μm以下のものを使用したりすると、Coは
、WCと結合すると共に、Agとも良好なぬれを示しそ
の結果、AgとWCとの強固な結合状態となり、Agの
蒸発現象に対し好ましくない影響を及ぼすことになる。
更に、WCとCoとの結合或いはCoWC相の存在は、
WC単独で存在する場合に発揮する電流さい新現象の緩
和効果を減らし好ましくない。
従って本発明者らの知見によれば、Ag−WC−Co系
接点の電流さい断時性の改良に対しては、Coが合金中
にその大部分が単体金属として存在することが肝要であ
る。一方、Ag−WC−Co系接点を大電流しゃ断の観
点から見ると、大電流しゃ断に於てはAgの蒸発を極力
抑制する必要があり、またWCの熱電子放出も緩和した
方が有利であり、従ってこれからCoは、前記さい新現
象とは逆にWCと結合したCoWC相の形態をとった方
が好ましいといえる。従って、電流さい新現象の緩和と
、大電流しゃ断時性との両立は本来的に困難であり、本
発明に於いては電流さい断時性の改善を主目的とするた
めCoを、純Coとして存在させた接点材料を提供する
ことに重点がおかれる。
ここで、CoWC相とは、CoとWCとが何らかの化学
的形態で結合した場合の総称を指すものであり、例えば
具体的にはCo3W3Cなどの金属間化合物がある。
Ag−WC−Co合金に於て、まずWCは、接点の耐ア
ーク性の向上に資すると共に、接点の開極直後の電極空
間のAg蒸気量を制御するための調節材としての役目を
はたし、間接的に低サージ性の維持に資する成分であり
、その含有量は、40〜60 w t 96の範囲が好
ましい。
一方、Coは、その大部分が純Coとして存在し、電流
さい断時性の向上を主たる効果とし、必要最少限度の大
容量しゃ断性を維持し、両者のバランスを確保するとと
もに、残部の一部のCoが、AgとWCとに作用し、接
点素材としての強度を確保するために必要な成分である
。その含有量は、1〜30重二%重量り、さらの好まし
くは5〜15重瓜%賦形る。
また、Agは、接点材料として最も基本的特性である導
電性を確保すると共に、電極空間にAg蒸気を供給し、
電流さい新現象を直接的に左右するのに重要な成分であ
り、上述Co及びWCの残部をなす量で構成されており
、電流さい所持性以外にしゃ断時性及び接点抵抗の安定
性を加味すると、Agの含仔量は、30〜45重量%の
範囲が好ましい。
次に、この接点材料の製造方法の一例について説明する
。製造に先立って、必要粒径別に耐火材料及び補助材料
を分類する。分類作業は例えば篩分けと沈降法とを併用
して行うことで所定粒径の粉末を得ることができる。ま
ず所定粒径のWCとCoを所定量及び、所定粒径のAg
を所定量の一部用意し、これらを混合し、その後加圧成
型して粉末成形体を得る。
ついで、この粉末成形体を露点が一50℃以下の水素雰
囲気或いは真空度が、I X 10 ’Torr以下で
、所定温度例えば950℃×1時間にて仮焼結し、仮焼
結体を得る。
ついで、この仮焼結体の残存空孔中にAgを例えば10
50℃×1時間で溶浸しAg −Co −WC合金を得
る。溶浸は主として真空中で行うが、水素中でも行ない
得る。
ここで、焼結熱処理又は/及び溶浸熱処理温度を高めに
選択すると、前述のように大部分のCoを純Coとして
存在させることが困難となる。しかし、炉の性能、或い
は一度に熱処理する素材の童、大きさ、熱容量などによ
って熱処理温度は変動するのでその温度を普遍的に表現
することは無理であり、実際には残存する純Co量を、
例えばX線法によって直接的に、決定し管理する方法が
採られ得るが、概して1300℃以上の温度の選択は純
Coとしての存在を少なくし、好ましくないことが明ら
かになっている。一方、下限温度は、焼結熱処理に於て
は、原料或いは成型体の脱ガスの観点から600℃以上
、好ましくは900℃以上を必要とし、また溶浸熱処理
に於ては、スケルトンを脱ガスし、かつAgを溶融する
必要性から少なくとも1000℃を必要とする。
尚、溶着防止材(極く少量のTe5Biなど)を含有し
た接点は、上記に於て、Agを溶浸するときにAgと溶
着防止成分との合金或いは混合物として使用すればよく
、上記と同じ技術によって作製できる。
前述したように、WC,Go、CoWの粒径を適切に選
択することによって、Ag又は/およびCuよりなる適
切な蒸気圧値を有する材料を微細にかつ均一に分散させ
ることにより、しゃ断時のアークが接点面上の特定の場
所に局部的にとどまることを防ぎアークが接点面上に均
一に広がることを促進させる効果をもたらすものと考え
られる。
従って、本発明の焼結合金は、電流さい断性に優れたも
ので、真空バルブ用接点材料として最適である。
(実施例) 次に前記のように製造された各接点材料について考察し
、その最良の含有割合を求める。
現在、低電流さい断時性を持った接点合金として第1表
に示すように比較例−3,4に示すAg−70%WCお
よびCu−15%Bi合金が実用されている。これは、
純Cu(比較例−5)より電流さい断時性は向上するが
特にCu−B1系(比較例−4)では、開閉回数を重ね
ることにより特性(さい断電流の上昇)が著しく劣化す
る。
実施例−1、比較例−1,2 平均粒径3μmのWC粉、Co粉を用意する。
これらに少量のAgを加えてボールミルにて混合後、4
トン/cdにて成型して得た成型体を黒鉛容器中に収納
し、真空中1050℃で、焼結熱処理を行い約10%程
度に相当するAgを含有したWC−Coスケルトンを得
る。このスケルトンと溶浸材Ag塊とを重ね合せた状態
で、真空中1100℃で溶浸熱処理を行いAg−WC−
C0素材(実施例−1)を得た。
また、平均粒径44μm以上のWC粉、Co粉を用意し
上記と同じようにしてAg−WC−Co索材(比較例−
1)を得た。
更に、平均粒径3μmのWC粉、Co粉を用意し、実施
例−1と同様の成型体を得た後、黒鉛容器中へ収納し、
水素中1300℃で焼結処理を行い、合金中に残存する
Coを極力少なくしたスケルトンを得る。このスケルト
ンと溶浸材Ag塊とを重ね合せた状態で、真空中115
0℃で溶浸処理を行いAg−WC−Co素材(比較例−
2)を得た。
Ag−WC−Co合金中のCoを純Coとして存在させ
(実施例−1及び比較例−1)だとき、同合金中のWC
,Co粒子の大きさが0.5〜10μmの範囲の場合(
実施例−1)には、同合金中のWC,Co粒子及びCo
WC相の大きさが44μm以上の場合(比較例−1)と
比較するとすぐれた電流さい断時性を示している。しか
し、合金中のCoが純Coとして存在する量が著しく少
ない比較例−2に於ては、WC,Co粒子の大きさが例
え前記で好ましい大きさの範囲であった0、5〜10μ
mであっても電流さい断時性は実施例−1と比較して著
しく劣ることが判った(比較例−2)。
実施例2. 3.4 上述した実施例−1、比較例−1,2は、Ag−WC−
Co合金中のCoEikを略々8〜9wt%の場合(実
施例−4)、15wt%の場合(実施例−2)、30w
t%の場合(実施例−3)に於ても、合金中の全Con
に対する純CoEiの比率が90wt%以上で、かつ合
金中のWC,Co粒子の平均粒径が0.2〜10μmの
範囲に於ては、実施例−1同様に、安定した電流さい断
時性が得られることが判った。尚、実施例−2,3,4
の場合の接点の製造状況は実施例−1と同等の条件とし
た。Codが1%の場合も同様の効果が存在した。
実施例−1〜4、比較例−1の合金中のCoff1の略
々90%以上が純Coであることは、X線回折によって
その強度比から求めたもので、5%以下の比較例−2に
ついても同様である。
これらのしゃ断時性の相対値も第1表に併記した。第1
表のように、電流さい断時性の著しく劣った比較例−2
に係る合金では、前記したように合金中のCoのほとん
どがCo W C相を形成しているもので、3.6KV
x16KAのしゃ断責務に対し充分な余裕を持ってしゃ
断に成功し、更にランクの上の7.2KVx20KAの
しゃ断責務に対しても(4号責務0−Co−Co及び5
号責務0−0−0)合格している。しかし電流さい断時
性の高性能化を優先、重視する製品に適用する要求に応
するため、電流さい断時性をより厳しく管理する必要が
あり、実施例−1〜4より劣るので、除外した。すなわ
ち、第1表に示したしゃ断時性に於いて3.6KVx1
6KAより上のランクで7.2KVx20KAでしゃ断
時性を評価すると、実施例−1,2,3,4による接点
では、比較例−2より著しく劣っている。すなわち本発
明実施例−1〜4では必要最少限度のしゃ断時性を確保
させる観点から電流さい断時性を優先した材料選択であ
る。
以下に、本発明の接点材料を評価したときの条件、方法
を示す。
第1表における評価の条件は次の通りである。
さい断電流:表中のさい断電流値は供試接点に直列に挿
入した同軸型シャントの電圧降下をシンクロスコープで
観測したものである。すなわちLC回路を経て実効値4
4Aの交流を与え実験回数1〜100回及び3001〜
3100回でのさい断電流値の平均値その他を求めであ
る。その試料はベーキング、放電エージングを行い測定
に移す。エージングの不足は測定回数と共にさい断値が
上昇するので加熱と放電により充分に行う。試料形態は
径20mm、厚さ4mmで一方は平面、他方は20mm
Rで接触圧力は10kgである。
しゃ新評価:直径75mm、厚さ5m+sの円板状接点
片を対向させたしゃ断テスト用実験バルブに組込み、ベ
ーキング、電圧エージング等を与えた後3.6KV−1
6KVのしゃ断電流を与えたときのしゃ断状況を、70
%WC−Ag合金の特性を1、 0としたときの相対特
性によって比較評価した。
〔発明の効果〕
以上詳記したように本発明によれば、電流さい所持性の
安定性にすぐれた真空バルブの接点材料を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による真空バルブ用の接点材料が適用さ
れる真空バルブの断面図、第2図は第1図に示す真空バ
ルブの電極部分の拡大断面図である。 1・・・しゃ断電、2・・・絶縁容器、5,6・・・導
電棒、13a、  13b−・・接点。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、Agまたは(および)Cu−WC−Co系合金から
    なる接点材料であって、合金中には、WC相、Co相お
    よびCoWC相が存在し、これら各相の平均粒径は、0
    .5〜10μmの範囲にあり、前記Co相は合金中に1
    〜30重量%存在し、合金中のCoの大部分は純Coと
    して存在することを特徴とする、真空バルブ用接点材料
    。 2、合金中に存在するCoの90重量%以上が純Coで
    ある、特許請求の範囲第1項の接点材料。 3、前記合金中のCo相の量が、5〜15重量%である
    。特許請求の範囲第1項または第2項の接点材料。 4、Bi、Pb、Te、Se、Sbの少なくとも1種を
    0.1〜10重量%含有する、特許請求の範囲第1項〜
    第3項のいずれか1項に記載の接点材料。
JP24038586A 1986-10-09 1986-10-09 真空バルブ用接点材料 Expired - Lifetime JPH0653907B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0385380A2 (en) * 1989-03-01 1990-09-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Contact forming material for a vacuum interrupter
US5149362A (en) * 1988-08-19 1992-09-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Contact forming material for a vacuum interrupter

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EP0385380A2 (en) * 1989-03-01 1990-09-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Contact forming material for a vacuum interrupter

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