JPS63949Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、アルミニウム等金属製片引き窓に
おける開口部の結露を防止する断熱構造に関す
る。

本案は片引き窓の開口部における外気に接する
部分と室内側に露出する部分との間の熱伝導を断
熱材を介して十分に遮断し、それにより結露の発
生を防止することができるように構成したもの
で、以下図面を参照してその実施例を説明する。

第１図において、上、下横枠１，２及び左、右
縦枠３，４からなる窓枠に可動外障子５及び室内
側嵌殺し部６を設けてあり、まず、窓枠の上、下
横枠１，２は、第３図示のように、室外側に位置
し且外気に接する上枠外部材１ａ、下枠外部材２
ａと、室内側に露出し且外障子５引寄せ時に外気
と遮断されるべき上枠内部材１ｂ、下枠内部材２
ｂとに分割されると共に発泡ポリウレタン等の断
熱結合材７，８をはさんで結合されたものであ
り、左、右縦枠３，４も、第２図示のように、上
記と同様の左、右縦枠外部材３ａ，４ａと、左、
右縦枠内部材３ｂ，４ｂとに分割されると共に上
記と同様の断熱結合材９，９′をはさんで結合さ
れたものであり、この窓枠の上、下枠外部材１
ａ，２ａにおける外障子５の室内側に位置する面
に、窓枠左端から召合わせ部に至る長さで且少く
とも該外部材１ａ，２ａの室内側露出面全面を覆
う幅の帯状断熱材１０，１１を当接し、そして上
記枠材と同様の縦骨外部材１２ａと、縦骨内部材
１２ｂとを断熱結合材１３で結合してなる召合わ
せ縦骨１２を召合わせ位置に、又同じく補助縦枠
外部材１４ａと、補助縦枠内部材１４ｂとを同じ
く断熱結合材１５で結合してなる補助縦枠１４を
左縦枠３と接する位置に、それぞれ上記帯状断熱
材１０，１１をはさんで縦骨１２は上、下枠１，
２に、補助縦枠１４は縦枠３にそれぞれ固定し、
それにより縦骨１２、補助縦枠１４及び上、下枠
１，２で囲まれる開口Ａを形成し、さらに上記縦
骨１２と補助縦枠１４との間に上記帯状断熱材１
０，１１を覆うカバー１６，１７をかぶせ、これ
をビス１８…，１９…により固定してある。

２０，２１は上記カバー１６，１７に取付けた
横タイト材、２２，２３は上記縦骨１２及び補助
縦枠１４に取付けられた縦タイト材で、これら各
タイト材は室外側へ突出して矩形のタイト材枠を
形成する。

又嵌殺し部６は、第２図示のように縦骨１２の
内部材１２ｂの一部と外部材１２ａに係止された
押縁２４とで形成される嵌め溝、右縦枠４の内部
材４ｂの一部と外部材４ａに係止された押縁２５
とで形成される嵌め溝、及び第４図示のように、
上枠１の内部材１ｂの一部と外部材１ａに係止さ
れた押縁２６とで形成される嵌め溝、下枠２の内
部材２ｂの一部と外部材２ａに係止された押縁２
７とで形成される嵌め溝に二重ガラス２８を嵌め
こんである。

なお、外障子５も、上、下框２９，３０が室外
側に位置し且外気に接する外部材２９ａ，３０ａ
と、室内側に露出し且外障子引寄せ時に外気と遮
断されるべき内部材２９ｂ，３０ｂとを断熱結合
材３１，３２をはさんで結合したもので、又左、
右縦框３３，３４も上記と同様の外部材３３ａ，
３４ａと内部材３３ｂ，３４ｂとを断熱結合材３
５，３６をはさんで結合したものであり、これら
框材からなる框枠に二重ガラス３７を嵌めこんで
ある。

今、外障子５を閉じて適宜の障子引寄せ装置に
より室内側へ引寄せると、該外障子５の断熱結合
材３１，３２，３５，３６がタイト材２０，２
１，２２，２３のタイト材枠に圧接し、それによ
り開口Ａを密閉し、しかも縦骨１２及び補助縦枠
１４の内部材１２ｂ，１４ｂ及びカバー１６，１
７を外気から遮断し、これが各枠材１，２，３，
４及び障子５の各框材２９，３０，３３，３４の
分割断熱構造と協同して室内側に露出する部材の
結露防止を十分に行う。

この考案の片引き窓の開口部の断熱構造によれ
ば、外障子を閉じて室内側へ引寄せた時、開口部
四周のタイト材が外障子四周に圧接して開口部を
密閉すると共に、開口部を構成する縦骨及び補助
縦枠の各内部材、及び上、下横枠のカバー及び内
部材を外気から遮断し、それにより開口部の熱の
熱伝導による結露発生を十分に防止することがで
き、実用上きわめて有効である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は片引
き窓の正面図、第２図は第１図の−線一部省
略拡大断面図、第３図は第１図の−線一部省
略拡大断面図、第４図は第１図の−線一部省
略拡大断面図である。 １……上枠、２……下枠、３……左縦枠、５…
…外障子、１１……断熱材、１２……縦骨、１４
……補助縦枠、１６，１７……カバー、２０，２
１……横タイト材、２２，２３……縦タイト材、
Ａ……開口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 外障子をはめた片引き窓における外障子との召
   合わせ部に立設された縦骨と一方の縦枠に設けた
   補助縦枠と上、下横枠とで開口を形成すると共に
   該開口部分の上、下横枠面にカバーをかぶせた構
   成において、 上記上、下横枠の開口部分、上記縦骨並びに補
   助縦枠は、それぞれその内、外部材が断熱結合材
   をはさんで連結絶縁され、上記上、下カバーは
   上、下横枠の外部材と帯状断熱材を介して絶縁さ
   れており、 上記開口部の外障子がわ四周に、外障子引寄せ
   時に該外障子の四周と圧接する上記縦骨、補助縦
   枠及び上、下横枠の内部材及びカバーの室外面に
   タイト材を突設した、 ことを特徴とする片引き窓の開口部の断熱構
   造。