JPS639496B2 - - Google Patents

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JPS639496B2
JPS639496B2 JP55054458A JP5445880A JPS639496B2 JP S639496 B2 JPS639496 B2 JP S639496B2 JP 55054458 A JP55054458 A JP 55054458A JP 5445880 A JP5445880 A JP 5445880A JP S639496 B2 JPS639496 B2 JP S639496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
catalyst
butene
butadiene
acetylenes
Prior art date
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Expired
Application number
JP55054458A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56150022A (en
Inventor
Masashi Araki
Tooru Tokumaru
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP5445880A priority Critical patent/JPS56150022A/ja
Publication of JPS56150022A publication Critical patent/JPS56150022A/ja
Publication of JPS639496B2 publication Critical patent/JPS639496B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は選択的水素添加方法に関する。更に詳
しくは、共役多重結合を有する炭化水素及び/又
は累積二重結合を有する炭化水素及び/又はアセ
チレン系炭化水素を選択的にモノオレフインへ還
元し、しかも二重結合の異性化反応を伴わないこ
とを特徴とする選択的水素添加方法に関するもの
である。本発明でいう多重結合とは二重結合又は
三重結合である。 従来、共役ジエン、アセチレン類等の水素添加
方法は公知であり、触媒としてパラジウム触媒を
用いることも公知である。しかし通常のやり方で
はモノオレフインでとどまらず飽和の炭化水素に
なつたり、二重結合の異性化反応を伴なつたりし
てα−オレフインを得ようとする場合は工業的に
非常に不利であつた。 このような欠点を無くする為に異性化反応を伴
わない選択的水素添加法が提案されている(特公
昭49−28163号、特公昭46−30808号)。しかしこ
の方法では異性化を防ぐ為に一酸化炭素を共存さ
せており、生成物には一酸化炭素が混入してく
る。 一方、チーグラー系重合触媒に対して一酸化炭
素は触媒毒として働くことが知られており、生成
したα−オレフインから一酸化炭素を除かなけれ
ばこのような重合触媒系には適用できない。 本発明者らはこのような問題を解決すべく鋭意
検討を行なつた結果、アルカリ溶液に浸漬し乾燥
せしめたアルミナ担持パラジウム触媒を用いるこ
とにより二重結合の異性化を防ぎしかも選択的に
モノオレフインが得られる事実を見出し本発明に
到達した。すなわち本発明はα−オレフインと共
存する共役多重結合炭化水素及び/又は累積二重
結合炭化水素及び/又はアセチレン系炭化水素を
水素添加するにあたり、触媒としてアルカリ添加
したパラジウム触媒を用いる方法である。 例えば工業的に実施されているナフサ分解、ブ
タン分解等により製造されるC4留分から抽出法
等で1,3−ブタジエンを除いたC4留分(いわ
ゆるスペントBB留分)には微量の共役ジエン
類、累積ジエン類(例えばプロパンジエン、1,
3−ブタジエン、1,2−ブタジエン等)、アセ
チレン類(例えばメチルアセチレン、エチルアセ
チレン、ビニルアセチレン、ジメチルアセチレン
等)が通常含まれており、このことがスペント
BB留分の石油化学的利用を著しく困難又は不可
能なものにしていた。例えばスペントBB中のブ
テン−1をチーグラー系触媒により重合もしくは
共重合させる場合、ジエン、アセチレン類の存在
は重合を不可能なものにする。このような事情は
スペントBB留分のみでなくスペントBB留分か
らイソブチレンを除いた残りのC4留分からブテ
ン−1を分離しようとする場合についても同様で
ある。 又、少量のジエン、アセチレン類を含むブテン
−1はほとんど商品としての価値が無く精製が必
要である。 要するに共役ジエン類、累積ジエン類、アセチ
レン類を含有するC4留分は何らかの手段で精製
しない限り工業的利用は燃料等一部に限られてい
た。 これらのジエン、アセチレン類を除くのに水素
添加反応を利用することは公知であるが、通常の
やり方ではブテン−1の水添反応、ブテン−2へ
の異性化反応等が併発し、ブテン−1を使用しよ
うとする場合工業的に非常に不利である。本発明
はこのような場合にも解決策を与えるものであ
る。 以上述べたことは特にC4留分に限られた訳で
はなく、C4以外の例えばC5、C6炭化水素等に関
しても同じである。 以下本発明につき具体的に説明する。 本発明で使用する触媒はアルカリ溶液に浸漬し
乾燥せしめたアルミナ担持パラジウム触媒であ
り、例えば、アルミナ担持パラジウム触媒をアル
カリ水溶液もしくはアルコール溶液等に浸漬後、
濾過乾燥することにより容易に製造し得る。浸漬
時の温度に特に制限はないが通常0℃〜50℃程度
が採用される。 この場合浸漬時間とアルカリ濃度を変化させる
ことにより選択的水添反応の反応速度と選択性が
制御できる。一般的にはアルカリ濃度が高い程、
又浸漬時間が長い程、反応速度が低下し、選択性
は向上する。従つてこのアルカリ濃度と浸漬時間
は所望の反応速度及び選択性により決定される
が、一般的に、アルカリ濃度は0.01〜50%、好ま
しくは0.5〜30%が、又、浸漬時間は0.1〜50時
間、好ましくは1〜24時間が採用される。 少量のサンプルによるバツチ式反応により、こ
の浸漬時間とアルカリ濃度は容易に決定できる。
かくして決定された値は必ずしもすべての触媒に
ついての共通の値ではなく触媒により変化する。
例えばアルミナに担持されたパラジウム触媒の場
合、アルミナの種類、パラジウムの担持量等によ
り各々最適な値がある。 使用するアルカリは水、アルコール等の溶媒に
溶解することが好ましく、具体的にはリチウム、
ナトリウム、カリウム等の水酸化物、炭酸塩、ア
ルコラート等が好ましい。 アルカリ溶液に浸漬されるアルミナ担体パラジ
ウム触媒のパラジウム担持量は通常0.001〜10%、
好ましくは0.01〜5%が採用される。 本発明の方法を実施する場合、バツチ反応でも
流通反応でも可能であり、液相反応、気相反応あ
るいは気液混相反応のいずれも採用できる。しか
し工業的観点からは液相流通反応で特に固定床が
有利である。 反応温度は一般には−20〜200℃、好ましくは
0〜100℃が採用される。 反応圧力は反応温度によつても変化するが、1
〜50Kg/cm2が一般的であり、特に5〜30Kg/cm2
望ましい。 ジエン、アセチレン類に対する水素のモル比は
通常1〜20が採用されるが、1〜10がさらに好ま
しい。 流通反応における空間速度(空塔基準)は、反
応温度、反応圧力、水素モル比、あるいはジエ
ン、アセチレン類の除去の程度によつても異なる
が通常LHSVで1〜200hr-1、好ましくは5〜
150hr-1が採用される。 本発明の方法で使用する水素は通常純枠なもの
が使用されるが、窒素、メタン等で希釈されたも
のでも使用できることはもちろんである。 以下実施例によりさらに詳細に説明するが、本
発明はこれら実施例にのみ限定されるものではな
い。 なお実施例中の圧力は、すべてゲージ圧であ
り、残存量は仕込原料の各成分の含量に対する残
存率である。使用した触媒の物性値等は以下の通
りである。
【表】 を含む
比較例 1 内容積30mlのSUS製耐圧反応器に市販触媒
A0.15gを仕込み、反応器内を水素置換後室温で
20Kg/cm2とした。この反応器を80℃の油浴に2時
間浸けて触媒を活性化した後冷却し、水素ガスを
パージした。 表1に示す組成の混合C4留分を9g仕込み、
さらに水素ガスを圧入し全体の圧力を室温で20
Kg/cm2とした。反応器を28℃にて400往復/分の
振とう速度で振とうして反応を開始した。ガスク
ロマトグラフイーで原料C4留分の組成変化を追
跡した結果、ジエン、アセチレン類の中では1,
3−ブタジエンが最も水添され難かつた。 反応開始後約10分で1,3−ブタジエンがガス
クロマトグラフイーで検出されなくなり、その時
のブテン−1の残存率は85%であつた。
【表】 実施例 1〜10 触媒Aを表2に示した条件でアルカリ処理した
後過し、80℃、20mmHg減圧にて2時間乾燥し
た。この触媒を用いた他は比較例1と同様にして
反応を行なつた。結果を表2に示す。
【表】 比較例 2 市販触媒Bを0.25g使用した以外は比較例1と
同様に反応した。1,3−ブタジエン残存率が50
%の時点でのブテン−1の残存率は97%であつ
た。 実施例 11〜12 触媒Bを表3に示した条件でアルカリ処理した
後過し、80℃、20mmHg減圧にて2時間乾燥し
た。この触媒を用いた以外は比較例2と同様にし
て反応を行なつた。 結果を表3に示す。
【表】 比較例 3 市販触媒Cを0.14g使用した以外は比較例1と
同様にして反応した。1,3−ブタジエンが消失
した時点でのブテン−1残存率は80%であつた。 実施例 13 触媒Cを1%NaOH水溶液に2時間浸漬した
以外は実施例1と同様にして反応した。1,3−
ブタジエンが消失した時点でのブテン−1の残存
率は90%であつた。 実施例 14 市販触媒A25gを苛性ソーダ25g、水225gよ
り成る溶液に28℃にて2時間浸漬後過し、20mm
Hgの減圧にて80℃で3時間乾燥して触媒を調整
した。 この触媒を切断し、線の開き1.00〜1.68mmの篩
を用いて粒度をそろえた。この触媒10mlを内径8
mmの反応管に詰め、24℃にて2時間水素を流した
後下記の反応条件で反応させた。 ジヤケツト温度 24℃ LHSV(空塔基準) 49hr-1(アツプフロー) ジエン、アセチレン類に対する水素モル比 2.0 反応圧力 20Kg/cm2 使用C4混合物組成 表1に記載 その結果1,3−ブタジエン以外のジエン、ア
セチレン類はすべて水素添加されて検出されず
1,3−ブタジエンの残存率は0.2%であり、ブ
テン−1の残存率は96%であつた。 比較例 4 アルカリ処理していない触媒Aを用い、LHSV
(空塔基準)97hr-1で反応させた以外はすべて実
施例14と同様に反応させた結果、プロパンジエン
残存率0.3%、1,3−ブタジエン残存率1%で
ブテン−1残存率86%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 α−オレフインと共存する共役多重結合炭化
    水素及び/又は累積二重結合炭化水素及び/又は
    アセチレン系炭化水素を水素添加するにあたり、
    触媒として、アルカリ溶液に浸漬し乾燥せしめた
    アルミナ担持パラジウム触媒を用いることを特徴
    とする選択的水素添加方法。
JP5445880A 1980-04-23 1980-04-23 Selective hydrogenating method Granted JPS56150022A (en)

Priority Applications (1)

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JP5445880A JPS56150022A (en) 1980-04-23 1980-04-23 Selective hydrogenating method

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JP5445880A JPS56150022A (en) 1980-04-23 1980-04-23 Selective hydrogenating method

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JPS56150022A JPS56150022A (en) 1981-11-20
JPS639496B2 true JPS639496B2 (ja) 1988-02-29

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Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57205483A (en) * 1981-06-09 1982-12-16 Sumitomo Chem Co Ltd Selective hydrogenation without isomerization
JPS59182890A (ja) * 1983-03-31 1984-10-17 Sumitomo Chem Co Ltd 選択的水素添加の方法
JPS59183829A (ja) * 1983-04-01 1984-10-19 Mitsubishi Chem Ind Ltd オレフイン中のアセチレン化合物の除去触媒
JPS60126232A (ja) * 1983-12-12 1985-07-05 Idemitsu Petrochem Co Ltd 色相の改良されたブチレンポリマ−の製造方法
JPS6185333A (ja) * 1984-10-03 1986-04-30 Sumitomo Chem Co Ltd 異性化を伴わない選択的水添方法
US6388162B1 (en) 2000-05-08 2002-05-14 Shell Oil Company Diene removal from an olefin feedstock

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