JPS639475Y2 - - Google Patents

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JPS639475Y2
JPS639475Y2 JP2369983U JP2369983U JPS639475Y2 JP S639475 Y2 JPS639475 Y2 JP S639475Y2 JP 2369983 U JP2369983 U JP 2369983U JP 2369983 U JP2369983 U JP 2369983U JP S639475 Y2 JPS639475 Y2 JP S639475Y2
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groove
annular shoulder
annular
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radially outward
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  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両のブレーキ或いはクラツチ装置に
おいて使用される気圧式倍力装置の可動体に関す
るものである。
従来より、この種のものとして、本体の内部空
間に移動可能に挿入され、径外方に向つて開口し
ダイヤフラムの内周ビード部を嵌着される溝及び
この溝の前方且つ径外方側に位置し径方向に延び
る端面と軸方向に延びる外周面とにより形成され
る環状肩部を設けたほぼ筒状の第1体と、内周端
部に前記環状肩部の端面に当接する環状当接部及
びこの当接部に連続して形成され前記溝との間で
前記内周ビード部を圧縮する湾曲部を有する第2
体とを結合して形成されるものが知られている。
(例えば特開昭55−15333号参照)。
ところで、従来のものにおいては、第2図にそ
の要部を拡大して示すように、第1体31に、溝
39の開口と同一面上で前方に向けて軸方向に延
びる周面39Aを設けるとともに、この周面30
Aよりもわずかに径外方で軸方向に延びる外周面
37bと周面39Aから径外方に延びる端面37
aとによつて環状肩部37を形成し、端面37a
と第2体32の環状当接部40との径方向長さを
等しくして、ダイヤフラム20の内周ビード部2
2を圧縮するために第2体32に設けた湾曲部4
1の径内方側を周面39Aに沿わせて、環状当接
部41を環状肩部37の端面37aに当接させる
ようになつている。そのため、第2体32の前後
に作用する差圧による移動力が第1体31に伝達
される倍力装置の作動時に、環状肩部37の端面
37bが環状当接部40からの大きな作用力を受
け、さらに、上述の作動時に第1体31と第2体
32とに軸心の倒れが生ずると、端面37aの一
部分、特に端面37aと周面39Aとの角部分に
作用力が集中することになり、第1体31と第2
体32との当接部分が破損してしまうという問題
がある。
本考案は、上記問題に鑑みて成されたものであ
つて、第1体と第2体との当接部分の破損を防止
して、耐久性に優れた気圧式倍力装置の可動体を
提供することを目的とする。
本考案は、上記目的を達成するために、前記第
1体は、前記溝の前方側の側面と前記環状肩部の
端面とを同一平面上に設けるとともに、前記環状
肩部の端面の長さを前記湾曲部を越えて径外方に
延びる長さとし、前記第2体に、前記湾曲部から
連続して前記端面に沿つて延びる部分を前方側に
屈曲させることにより前記環状肩部の外周面に嵌
合する環状の段部を設けてなるものである。
こうすることにより、環状肩部の端面は、その
面積が第2体の環状当接部の面積に比して充分大
きくなり、また、環状当接部との当接部分近傍に
角部分が存在しないことから、溝の前方側の側面
とともに環状当接部からの作用力を分散させて第
1体に受けさせるようになる。しかも、第1体と
第2体とは互いに傾動を規制されて、両者間に軸
心の倒れが生じ難くなり、軸心の倒れを生じさせ
るべく径方向に作用する力は、環状肩部の外周面
と段部との係合によつて受け止められる。
従つて、第1体の端面と第2体の環状当接部と
の当接部分に作用力が集中して作用しなくなるの
で、当接部分の破損を防止することができ、もつ
て、耐久性を向上することができる。そしてさら
に、本考案は、環状肩部の外周面に嵌合する段部
を、湾曲部から連続して端面に沿つて延びる第1
体の一部分を前方側に屈曲させて設けているた
め、段部を設けるにあたり別の部材を用いる必要
がなく、可動体の構造が複雑にならないという効
果を奏する。
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
第1図において、10はハウジングであつて、
内向きボス部11aを持つハウジング前壁11に
外向きボス部12aを持つハウジング後壁12を
内蓋状にかん合してなり、該かん合部内側の鳩首
状に絞られた環状空間で、ダイヤフラム20の外
周ビード部21を保持している。ダイヤフラム2
0は、その内周ビード部22の内側周隅部分がR
隅部22aに形成され、内周ビード部22より外
周寄りに内面段部22bを有すると共に両者の間
に上記ビード部を取り巻く内面周溝22cと外面
周突起22dを有し、上記内周ビード部22は可
動体30の外周部に保持され、該可動体と共にハ
ウジング10内を低圧室10Aと高圧室10Bと
に分割している。可動体30は第1体31と第2
体32からなる。第1体31はほぼ筒状をなし、
偏平頭状の壁部33とハウジング後壁12の中央
部を貫通して外部に伸びるハブ部34を有しそれ
ぞれに互いに連通する孔35,36が形成されて
いる。壁部33のハブ部34側には、径方向に延
びる端面39aと軸方向に延びて壁部33の最大
外径部分となる外周面とにより環状肩部37が形
成されると共に、端面39aと対向させて環状肩
部37よりも小径の環状突部38が形成されてお
り、環状肩部37と環状突部38との間に径外方
に向つて開口する溝39が設けられている。環状
肩部37の端面39aは溝39の前方側の側面と
同一平面上に設けられており、溝39の前方側の
側面と底面との間にR隅部が形成されている。第
2体32は皿状をなすダイヤフラム支持板体であ
つて、環状突部38の径より小さくない中央孔の
内周縁が軸方向に向く当接部40となつており、
これに連続して後方側に向つて突状をなす湾曲部
41が環状に形成されると共に、その湾曲部41
から連続して第1体31の端面39aに沿つて径
外方に延びる部分を前方側に屈曲させることによ
つて、ダイヤフラム20の内面段部22bが後方
側からはめあわされる環状の段部42が一体に設
けられている。
こうした第2体32は、当接部40を環状肩部
37の端面39aに当て段部42を環状肩部37
の外周面にはめて第1体31に組み付けられ、第
1体31とともに可動体30を構成する。ダイヤ
フラム20の内周ビード部22は可動体30の湾
曲部41と環状肩部38の間から溝39内に全周
にわたつて圧入され溝底と湾曲部41とにより圧
縮保持されている。
第1体31の前面中央には凸板部43が形成さ
れると共に前面の径外方側にばね座面44が形成
され、該ばね座面44とハウジング前壁11中央
のボス部11aに外ばめされた補強板50とに亙
つて戻しばね51が介装されている。第1体31
の孔35の前部には出力部材52の後端大径部
が、凸板部43に被せられたキヤツプ部材53に
より脱け不能に押さえられて挿入され、該後端大
径部と孔35の内周肩部35aとの間に弾性板5
4が介装されている。孔35の内周肩部35aよ
りハブ部34側の部分には後端に開口する孔55
aと後端面に突出する弁座55bを持つ弁プラン
ジヤー55が軸方向所定距離滑動自在に挿入さ
れ、該弁プランジヤー55の後端はハブ部34の
孔36の内周肩部36aより若干後方まで伸びて
いる。弁プランジヤー55の中央部分外周には周
溝55cが形成されており、この周溝に規制板5
6が係合している。該規制板は壁部33の溝39
から孔35に伸びる半径方向孔45を通して差し
込まれている。ハブ部34の内周肩部36aには
弁座55aと同方向に向く弁座36bが形成され
ており、両弁座は弁部材57を共通の弁部材とす
る弁装置を構成している。弁部材57は弁プラン
ジヤー55に対向する面57Aの弁座55bに対
接・離間する部分が弧面を有する凹部57aとな
つている筒状をなし、ハブ部34の内周肩部36
aより後方の第2の内周肩部36cに当接してば
ね受け58で封止される肉厚縁部を有すると共に
座金59を有し、ハブ部34内の前部に室46を
画成している。この室46は壁部33に形成され
た通孔47を通して低圧室10Aに連通可能にな
つており、又ハブ部34の内周肩部36aより壁
部33側に形成された半径方向孔48を通して高
圧室10Bと連通している。
ハブ部34内にはその後端側から入力部材60
が挿入され、該入力部材の先端玉部が弁プランジ
ヤー55の孔55aに回動自在にかん着されてい
る。入力部材60には受け座62が形成されてお
り、受け座62にはめられた座金72と座金59
との間に、円筒状のばね部71と円錐状のばね部
73とを一体成型したばね61が張設してあり、
ばね部73は止め輪58を内周肩部36cに対し
て押圧し且つ入力部材60に復帰力を与える。入
力部材60の受け座62より後部とハブ部34の
間にはフイルタ部材74が配置されている。ハブ
部34のハウジング10からでている部分はゴム
ブーツ75でおおわれており該ゴムブーツは一端
がハブ部34後端にかん着されたキヤツプ部材7
6で止められ他端がハウジング後壁12のボス部
12a内に密にかん合している。このボス部12
aとハブ部34との間にはスペーサ77が介装さ
れている。
次に動作について説明する。
図は装置の不動作状態を示している。この時、
入力部材60は後退しており、弁部材57は弁座
55bに当接し弁座36bから離れている。低圧
室10Aは、通常、図示しない真空源に接続され
るが、その真空圧力は通孔47、室46、半径方
向孔48を通つて高圧室10Bに通じるのでダイ
ヤフラム20の両側には圧力差が生じていない。
図示しないブレーキペダルの踏み込みにより入
力部材60が前方即ち矢印方向に駆動されると、
弁プランジヤー55が孔35内を前方へ移動しこ
れに追随して同時に弁部材57がばね部71の作
用により前方へ押されて弁座36bに当接し、通
孔47と半径方向孔48との連通が中断される。
弁プランジヤー55が更に移動し続けると、弁座
55bが弁部材57から離れて大気がハブ部34
の後端からフイルター部材74、弁部材57、室
46、半径方向孔48を経て高圧室10Bに流入
し、ダイヤフラム20の両側に差圧が発生する。
この差圧によつてダイヤフラム20が前方へ移動
しダイヤフラム20に押されて可動体30が同方
向へ移動するので出力部材52が図示しないマス
ターシリンダのピストンを駆動することになる。
上記ブレーキペダルの踏込みがなくなり解放さ
れると、入力部材60はばね部73の作用によつ
て後退し、装置は図示の状態にもどる。
上述した作動時には、第2体32の両側に生ず
る差圧による移動力が、環状当接部材40と環状
肩部37の端面39aとの当接部分を介して第1
体に伝達されることになるが、環状当接部40の
面積に比して端面39aの面積が充分に大きくな
つていることから、また、端面39aの当接部4
0との当接部分近傍に角部分が存在しないことか
ら、端面39aは溝39の前方側の側面ととも
に、当接部40から加わる力を分散させて壁部3
3に伝達する。しかも、第1体31と第2体32
とに、互いに軸心の倒れを生じさせるような径方
向の力が作用しても、環状肩部37の外周面と段
部42とが係合しているので、軸心の倒れが生じ
ず、径方向に作用する力は、外周面と段部42と
の係合部で受け止められる。従つて、移動力を伝
達するべく互いに当接する端面39aと当接部4
0との当接部分に応力集中が起こらず、その当接
部分が応力集中により破損されることを防止で
き、もつて耐久性を向上させることができる。さ
らにまた、環状肩部37の外周面に嵌合する段部
42は、湾曲部41から連続して端面39に沿つ
て延びる部分を前方側に屈曲させて、第2体32
に一体に設けられているため、第1体31と第2
体32との軸心の倒れを阻止するにしても、別の
部材を用いる必要がなく、可動体30としての構
造が複雑になることはない。
又、弁プランジヤー55が傾いても弁座55b
は弁部材57の凹部57a内をその弧面に沿つて
ローリングするかたちとなるので両者間に隙間が
生じる恐れはない。
なお、凹部57aは溝状である必要はなく、弁
部材57の面57Aが外周部を残して凹面となつ
ていてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の気圧式倍力装置の可動体の実
施例、第2図は従来の気圧倍力装置の要部をしめ
す。 10……ハウジング、20……ダイヤフラム、
22……内周ビード部、31……第1体、32…
…第2体、37……環状肩部、39……溝、39
a……端面、41……湾曲部、42……段部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 本体の内部空間に移動可能に挿入され、径外方
    に向つて開口しダイヤフラムの内周ビード部を嵌
    着される溝及びこの溝の前方且つ径外方側に位置
    し径方向に延びる端面と軸方向に延びる外周面と
    により形成される環状肩部を設けたほぼ筒状の第
    1体と、内周端部に前記環状肩部の端面に当接す
    る環状当接部及びこの当接部に連続して形成され
    前記溝との間で前記内周ビード部を圧縮する湾曲
    部を有する第2体とを結合して形成される気圧式
    倍力装置の可動体において、前記第1体は、前記
    溝の前方側の側面と前記環状肩部の端面とを同一
    平面上に設けるとともに、前記環状肩部の端面の
    長さを前記湾曲部を越えて径外方に延びる長さと
    し、前記第2体に、前記湾曲部から連続して前記
    端面に沿つて延びる部分を前方側に屈曲させるこ
    とにより前記環状肩部の外周面に嵌合する環状の
    段部を設けてなる気圧式倍力装置の可動体。
JP2369983U 1983-02-22 1983-02-22 気圧式倍力装置の可動体 Granted JPS59129661U (ja)

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JPS59129661U JPS59129661U (ja) 1984-08-31
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