JPS6394076A - エンジン始動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ この発明は、エンジンの始動時に、ピニオンが出力軸に
沿って移動してリングギアに噛合する方式のエンジン始
動装置に係り、特にはこの噛合の際に、ピニオンに当接
して、その移動を阻止するピニオンストッパの改良に掛
り、とりわけ出力軸に対するピニオンストッパの取り着
は構造に改良を施したエンジンの始動装置に関する。

［従来の技術］ 従来この方式のスタータでは、ピニオンが出力軸に沿っ
て移動し、リングギアに噛合した際、ピニオンに当接し
て移動を阻止するため筒状のピニオンストッパが設けら
れている。

このビニオンストッパは、故障や修理などに対処すべく
出力Ｉ袖に対して迅速な着脱ができるように取り付けら
れており、−例として実公昭５７−５２３８２号公報に
記載されたものが知られている。

この公報によれば、出力軸に環状の溝を形成する一方、
ピニオンストッパの内周面に環状溝を形成し、これら両
溝とおしを対応させている。そして、−組の円弧状の半
割リングを用意し、ビニオンス１〜ツバの装着時には下
記のようにしている。

すなわち、ピニオンストッパを出力軸に挿通するととも
に、リングを出力軸の溝内に位置させ、この状態でピニ
オンストッパを移動させることによりリングが弾性縮径
して環状溝内に嵌まるようになっている。また、ピニオ
ンストッパの取り外しにあたっては、ビニオンス］・ツ
バをピニオン側に引くことによりリングが上記と同様に
弾性変形により縮径するため環状溝から脱出し、ピニオ
ンストッパが出力軸から抜は出るようになっている。

［発明が解決しようとする問題点］ このように、ピニオンストッパの迅速着脱を計るために
は、比較的弱いばね性のリングを用いている関係もあっ
て、ピニオンストッパはリングの挿入方向への移動には
抗し難い事情にある。

したがって、例えば、スタータをエンジンに取り伺ける
時に、ピニオンストッパが不ｉ、１．息で周辺部品に当
たり、ベルト駆動型にあっては、疲労や劣化などで切断
されたベルトが不用意にピニオンストッパに当たると、
ビニオンストッパパがリングの挿入方向に移動して位置
ずれし、ピニオンストッパの機能が失なわれてしまう不
都合がある。

［発明の目的コ この発明は上の問題をなくそうとして）構成され、その
目的は、修理つ事故などに対処すべくピニオンストッパ
の迅速着脱性を確保した上で、ピニオンストッパの移動
を完全に阻止でき、不用意にはピニオンストッパが位置
ずれすることがなく、もってその機能が１０ねれること
なく保全されるといった優れた効果を有するスタータを
提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的達成のため本発明は、エンジンの始動時に、ビ
ニオンを出力軸に沿って移動させエンジン側のリングギ
アに噛合するエンジン始ｖＪ装置において、内周面に径
大部および径小部を連続的に形成し、これら径大部と径
小部との境界部を段部とし、この径小部を介して前記出
力軸に嵌合され、前記リングギアに対する前記ビニオン
の噛合時に該ビニオンを当接状態に制止させる筒状のピ
ニオンストッパと、前記出力軸に前記段部に対応するよ
うに形成された環状の溝と、前記ビニオンスｌ−ツバの
径大部内に位置するように該径大部と略同径の外形寸法
を有し、内周縁部が前記出力軸の溝内に嵌め込まれ、外
周縁部が前記段部に側方から当接して前記ビニオンス１
−ツバの抜け止めをなず複数の分割リングと、前記出力
軸側に移動規制されるべく前記ビニオンストッパ側に取
り付けられ前記段部に対する前記分割リングの当接状態
を保持するストッパ部材とから構成される構））のスタ
ータを採用した。

［作用コ 上記のように構成したこの発明によれば、装着時には、
ピニオンストッパを出力軸にｔΦ通するとともに、分割
リングを環状の溝内に入れ、ストップ部材を嵌めるだけ
で済み、取り外し時には、ストップ部材とともに、ピニ
オンストッパの移動を伴なわせて分割リングを溝から取
り出し、ピニオンストッパを引ぎ１友くのみの操作で済
み、しかもｕＷ時には分割リングがピニオンストッパの
段部に当接するとともに、ストッパ部材により軸方向の
移動が完全に阻止されるものである。

［発明の効果］ この発明によれば、装着時には、ピニオンストッパを出
力軸に挿通するとともに、分割リングを環状の溝内に入
れ、ストップ部材を嵌めるだけＣ済み、取り外し時には
、ストップ部材とともに、ピニオンストッパの移動を伴
なわせて分割リングを溝から取り出し、ピニオンストッ
パを引き扱くのみの操作で済といった迅速な着１Ｉ１２
操作性を確保した上に、装着時には分割リングがビニＡ
ンストツバの段部に当接するとともに、ストップ部材に
より軸方向の移動が完全に阻止され、ビニオンストッパ
が不用意に位置ずれしてしまうことがなく、もってその
改能が保全されるといった侵れた効果を有するエンジン
の始動装置を提供することができるものである。

［実施例］ 本発明の第１実施例を第１図および第３図に基づき説明
する。

Ａは本発明のスタータ、５０は通常エンジンのフライホ
イールの外周に形成されるリングギアを示す。スタータ
Ａは、電動機５１と、該電動機５１の出力軸（アーマチ
ャシャフト）１にヘリカルスプライン■合されたクラッ
チ１（のスリー１５２と、該スリーブ５２に摺動および
回転可能に外嵌され、出力軸１が始動したとき慣性によ
り前記スリーブ５２とともに前進して前記リングギア５
０に噛み込むピニオン３と、前記スリーブ５２とピニオ
ン３との間に介在された軸方向の′ｆ１撃吸収薇構（図
示せず）からなる。

出力軸としてのアーマチャシャフト１は外周に設けられ
たヘリカルスプライン１ａにクラッチ−アウタ２の内周
に設けられたヘリカルスプライン２ａが軸方向に移動可
能に設けられ、ピニオン３はアウタ２と一体になってお
り、移動可能であり、スプリング４はリターンスプリン
グでピニオンストッパ６（以下ではストップカラーとも
称す）と半リング５でアー・マヂャシャフト１の溝１ｂ
で固定され、ピニオンストッパ６の１６ａにはストップ
部材としてのサークリップ７（スナップリング）が取り
付けられている。ピニオンストッパ６は内周面に径大部
６ｇおよび径小部６ｈを連続的に形成しており、これら
径小大部６（］　、６ｈの境界部を段部６１としている
。半リング５は第２図に示すようなものであり、外形［
）１＜ストップカラーの径大部６ｇの内径［）２＞アー
マチャシャフト１における溝１ｂの径という設定になっ
ており、この設定によりストップカラー６を先にシャフ
ト１に入れ（この時クラッチアウタ２、リターンスプリ
ング４は先に取り付けられている）、ストップカラー６
の端面６ｂがシャフト１の溝１ｂよりクラッヂＨ側にな
るまで移動し、半リング５をシャツ１−１の溝１ｂにい
れ、ストップカラー６をクラッチＨとは反対の方向側へ
移動し、段部６１に当接させピニオン３方向への移動を
阻止している。

そして、ストップカラー６のｌ萬６ａ１．ニスナツプリ
ング７を取り付けて完成する。外すときは、上記手順の
逆で行なえばよい。このとぎ、第１図の寸法り、Ｍにお
いては、高等数学の記号を用いて表わすと、寸法１４〉
月決Ｍ（１，大’ＪすＭと読む）の大小関係が成り立ち
、ちなみに、寸法しはストップカラー６の端面６ｂとは
反対側の端面６Ｃとピニオン３との距離を示し、また、
一方では寸法Ｍはストップカラー６の端面６ｂと半リン
グ５との間の距離を示すものである。これら寸法関係に
上記の関係が無いと、周知の様にストップカラー６の着
脱操作が最早困難におちいる危険性があるからである。

したがって、上記の如く寸法り、Ｍに寸法し〉寸法Ｍと
設饋したので、良好な着脱側が充分確保されるものであ
る。なお、９はねじ穴、１０は取り付は用のボルトであ
る。

また、スナップリング７としては第３図に示すものだけ
ではなく、その形状の変化だけでも、この発明の他の実
施例とし第４図に示すような形状の変更が可能となる。

また、上記の実施例では、ペンゲックスタイプいわゆる
慣性上び込み式のスタータに適用したが、電磁ソレノイ
ドを用いる型式のものにも適用してもいいことは勿論で
ある。

また、上記実施例における半リング５については、断面
が楕円状になるような半リングの形状ら勿論考えられる
ものであり、その半リングの形状についてはａｌｚの変
更を施すことが可能であることは言うまでもない。

また、スナップリング７については、リテーナリングな
ど色々な様械要素部材が考えられるものである。要は、
ビニオンスｌ−ツバ６に外力が加ったとき、外れにくい
ようにスナップリングを用いたが、該力の大きさが分か
れば、これに抗する形状で６）ればいいものである。

また、上記の実施例では、取り付は用にボルト１０とね
し六９により行なわれるように構成したが、この構成の
みに限定されないことは８うまでもない。

その外、具体的な実施にあたっては、発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々変更できることは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のエンジン始動装置の第１実施例を示す
断面図、第２図はその斜視図、第３図は第１実施例の作
用説明のためのスナップリングの正面図、第４図及び第
５図は他の実施例のスナップリングの変型例である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 エンジンの始動時に、ピニオンを出力軸に沿って移動さ
   せエンジン側のリングギアに噛合するエンジン始動装置
   において、 内周面に径大部および径小部を連続的に形成し、これら
   径大部と径小部との境界部を段部とし、この径小部を介
   して前記出力軸に嵌合され、前記リングギアに対する前
   記ピニオンの噛合時に該ピニオンを当接状態に制止させ
   る筒状のピニオンストッパと、 前記出力軸に前記段部の存する位置に対応するように形
   成された環状の溝と、 前記ピニオンストッパの径大部内に位置するように該径
   大部と略同径の外形寸法を有し、内周縁部が前記出力軸
   の溝内に嵌め込まれ、外周縁部が前記段部に側方から当
   接して前記ピニオンストッパの抜け止めをなす複数の分
   割リングと、 前記出力軸側に移動規制されるべく前記ピニオンストッ
   パ側に取り付けられ前記段部に対する前記分割リングの
   当接状態を保持するストッパ部材とから構成されるエン
   ジン始動装置。