JP2597944Y2 - センタベアリングの固定装置 - Google Patents

センタベアリングの固定装置

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JP2597944Y2
JP2597944Y2 JP1993032105U JP3210593U JP2597944Y2 JP 2597944 Y2 JP2597944 Y2 JP 2597944Y2 JP 1993032105 U JP1993032105 U JP 1993032105U JP 3210593 U JP3210593 U JP 3210593U JP 2597944 Y2 JP2597944 Y2 JP 2597944Y2
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center bearing
adapter
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豊 鈴木
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、センタベアリングの固
定装置に関し、詳しくは、プロペラシャフトのヨーク軸
に固定されるセンタベアリングの固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】分割式プロペラシャフトの分割軸を車体
側に中間支持するためのセンタベアリングとして、その
駆動側分割軸のヨーク軸にセンタベアリングを嵌合固定
し、センタベアリングの周りにごみの浸入を防ぐための
ダストデフレクタや、弾性支持するための弾性体および
サポートを設けたものが知られており、例えば、’89
「トヨタ」の「セルシオ新型車解説書第134Pの図F
D0025、および図FD0027」や、特開昭61−
197834号公報の第1図に開示されているものなど
がある。なお、この種のセンタベアリングは一般にセン
タベアリングを分割軸に嵌合した上、ダストデフレクタ
を圧入し、スナップリングでこれらを固定するようにし
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のようなセンタベアリングの固定装置では、センタ
ベアリングに交換する必要が生じたときに、’89「ト
ヨタ」の「セルシオ修理書3−6Pの図PR0252お
よびその説明」に記載されているようにスナップリング
を外した上、専用の引外し工具(SST)を用いてヨー
ク軸からまず、ダストデフレクタとセンタベアリングと
を一体にして取外すようにしている。そこで、ダストデ
フレクタがセンタベアリング等と干渉しダストデフレク
タ自体に引抜き荷重がかかり、特にプレス成形されてい
るそのダストカバー等が変形して再使用が難しいという
問題があった。
【0004】本考案の目的は、このような従来の問題に
着目し、その解決を図るべく、センタベアリングの交換
が容易であり、その交換に際してダストデフレクタを破
損させることなく再使用を可能とするセンタベアリング
の固定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案のセンタベアリン
グの固定装置は、対の回転軸の一端部同士がジョイント
によって連結され、一方の回転軸における一端部側に、
センタベアリングが嵌合固定されるセンタベアリングの
固定装置であって、前記一方の回転軸の外周部に、前記
対の回転軸によって形成される回転力伝達系中に介在せ
ずに、前記一方の回転軸の他端部方向に引き抜き可能に
嵌め合わせられるアダプタと、前記アダプタの外周部に
嵌合固定され、前記センタベアリングの周りに位置して
異物の侵入を防止するダストカバーと、前記アダプタの
外周部に設けられて、該アダプタを前記ダストカバーと
共に前記一方の回転軸の他端部方向に引き抜くための工
具と係合可能な係合溝とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案によれば、分割した回転軸にセンタベア
リングを嵌め込んだあと、さらにダストカバーと共にア
ダプタが嵌合装着されるが、アダプタの外側周囲部に係
合溝が設けられているので、センタベアリングを交換す
る必要が生じたときは、まず引抜工具を上記係合溝に掛
合させた状態でダストカバーに直接干渉させずにアダプ
タと共にダストカバーを引外すことができ、ダストカバ
ーに取外し時の扱いのために損傷を与えるようなことが
なく、そのまま再使用することができる。
【0007】
【実施例】以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を
具体的に説明する。
【0008】図1は本考案の一実施例を示す。ここで、
1は例えば3分割プロペラシャフトの場合の分割軸(第
2軸)、2は第2軸1に嵌合固定された軸受、3は第2
軸1と被駆動側分割軸(第3軸)4とを連結するフック
ジョイント、5および6はフックジョイント3を構成し
ている十字軸(スパイダ)およびニードルベアリング、
7および8は第2軸1および第3軸4の連結部に設けら
れたそれぞれヨークである。また、軸受2はこれを車体
側に弾性支持させる構造となっており、9はそのアウタ
レース2Aの周りに設けられたベアリングカバー、10
Aおよび10Bはごみなどがその内部に侵入するのを防
止するために設けられているダストカバーである。
【0009】また、本例では第2軸1のセンタベアリン
グ15が嵌め合わされる側のダストカバー10Aを第2
軸1の周りに位置決めするために筒状に加工成形された
アダプタ11が設けられている。なお、アダプタ11は
その外周部にダストカバー10Aを嵌め合わせることに
より一体化したダストデフレクタ12として構成される
もので、そのアダプタ11を第2軸1の細径とした装着
部に圧入し、先端部を軸受2のインナレース2B側面に
当接させることでダストデフレクタ12を位置決めする
ことができる。11Aはアダプタ11の露出する外周部
に設けた引外し工具(SST)爪掛止用の係合溝、ま
た、13はダストデフレクタ12を介してセンタベアリ
ング15を図示の状態に位置決めするためのスナップリ
ングである。
【0010】このようにして第2軸1に取付けられたセ
ンタベアリング15にあって、例えば軸受2が不具合と
なりこれを取換える必要が生じたとする。この場合は、
まず、スナップリング13を取外したあと、先に述べた
引外し工具(SST)の爪をアダプタ11の係合溝11
Aに掛止し、爪を軸方向に動作させるようにしてダスト
デフレクタ12全体をダストカバー10Aに干渉傷を与
えたりすることなく第2軸1に沿った方向に引外すこと
ができる。よって、これに引続きセンタベアリング15
を軸方向に引抜くことができる。なおこの場合、第2軸
1のヨーク7側に当接した状態に嵌め合わされているダ
ストカバー10Bの方はセンタベアリング2の交換作業
にはかかわりが無いのでそのままの状態に保持されてよ
い。
【0011】かくして、センタベアリング15が交換さ
れ、無傷のままに保たれたダストカバー10Aをアダプ
タ11と共に再び元の位置に嵌め合わせ、スナップリン
グ13で固定することにより元の使用状態に復元するこ
とができ、無駄にダストカバー10Aを交換する必要が
ない。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
一方の回転軸の外周部にアダプタを引き抜き可能に嵌め
合わせて、そのアダプタの外周部に、センタベアリング
の周りに位置するダストカバーを嵌合固定すると共に、
アダプタ引き抜き用の工具と係合可能な係合溝を設けた
ことにより、センタベアリングの交換時等においては,
ダストカバーに引き抜き荷重を掛けることなく、ダスト
カバーと共にアダプタを引き抜くことができて、ダスト
カバーを損傷させることがない。さらに、アダプタは,
対の回転軸によって形成される回転力伝達系中に介在し
ないため、回転力伝達のための強度が要求されることは
なく、例えば、その外径をダストカバーよりも小径とし
て、その小型軽量化を図ることができ、この結果、ダス
トカバーと共に構成するダストデフレクタ全体の小型軽
量化を実現することができる。しかも、アダプタの外周
部に係合溝を設けることは、アダプタ自体の小径化等の
小型化を大きく損なうおそれがなく、また、アダプタの
引き抜き作業に際しては、アダプタ引き抜き用の工具を
アダプタの外側から係合溝内に容易に係合させることが
できると共に、その工具がアダプタの外側に位置するた
め、その工具と回転軸との干渉を回避して回転軸の傷付
きを防止することができて、作業性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構成の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 分割軸(第2軸) 2 軸受 2A アウタレース 2B インナレース 3 フックジョイント 4 分割軸(第3軸) 5 十字軸 7,8 ヨーク 9 ベアリングカバー 10A,10B ダストカバー 11 アダプタ 11A 係合溝 12 ダストデフレクタ 13 スナップリング 15 センタベアリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対の回転軸の一端部同士がジョイントに
    よって連結され、一方の回転軸における一端部側に、セ
    ンタベアリングが嵌合固定されるセンタベアリングの固
    定装置であって、 前記一方の回転軸の外周部に、前記対の回転軸によって
    形成される回転力伝達系中に介在せずに、前記一方の回
    転軸の他端部方向に引き抜き可能に嵌め合わせられるア
    ダプタと、 前記アダプタの外周部に嵌合固定され、前記センタベア
    リングの周りに位置して異物の侵入を防止するダストカ
    バーと、 前記アダプタの外周部に設けられて、該アダプタを前記
    ダストカバーと共に前記一方の回転軸の他端部方向に引
    き抜くための工具と係合可能な係合溝とを備えたことを
    特徴とするセンタベアリングの固定装置。
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JPH072633U JPH072633U (ja) 1995-01-13
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