JP2006304479A - モータ - Google Patents

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克洋 望月
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Abstract

【課題】軸受を固定するC形止め輪の取付作業性及び取付状態の確認作業の作業性を損なうことなく、ロータとエンドカバー側の軸受保持部との間の隙間を縮小すること。
【解決手段】モータカバー1の軸受保持部103の内側に設けた軸受保持用穴部104及びエンドカバー2の軸受保持部201の内側に設けた軸受保持用穴部204内に内輪をシャフト5に固定した軸受6及び7をそれぞれ挿入し、軸受保持用穴部204の内周に形成した止め輪嵌合用溝部に嵌合させたC形止め輪8を軸受7の外輪に当接させて軸受7のスラストを防止する。軸受保持部201の先端部に、止め輪嵌合用溝部を分断する複数の切欠き部210,211を設けて一つの切欠き部210を工具受入れ用切欠き部とする。工具受入れ用切欠き部210は、C形止め輪8を止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際にC形止め輪8の径を縮小する工具の先端を受入れてその変位を許容する大きさに設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モータ(電動機)に関するものである。
車載用モータなどのモータは、図10ないし図12に示されているように、一端が端部壁102により閉じられ他端が開口していて端部壁102に第1の軸受保持部103が形成されたカップ状のモータカバー1と、筒状の第2の軸受保持部201を一体に有して該第2の軸受保持部の先端を第1の軸受保持部103側に向けてモータカバー1の開口端を閉じるように取り付けられたエンドカバー2と、第1及び第2の軸受保持部103及び201にそれぞれ形成された第1及び第2の軸受保持用穴部104及び204内にそれぞれ挿入されて保持された第1の軸受6及び第2の軸受7と、モータカバー1の内周に取り付けられたステータ3と、第1の軸受6及び第2の軸受7により回転自在に支持されたシャフト5と、シャフト5に取り付けられてステータ3の内側に配置されたロータ4とを基本的な構成要素として構成される。特に厳しい環境条件下で使用される場合には、密閉された構造とし、水やオイルなどが内部に侵入するのを防ぐために、シャフトの導出部が封止材によりシールされる。
この種のモータにおいては、シャフト5を軸受6及び7の内輪に圧入するか、またはシャフトに取り付けた止め輪を軸受6及び7の内輪に当接させることにより、シャフト5と軸受6,7との間に軸線方向の相対的な変位が生じるのを防ぐようにしている。しかしながら、第1及び第2の軸受6及び7はそれぞれの外輪が第1の軸受保持用穴部104及び第2の軸受保持用穴部204に挿入されているだけであるため、何らかの固定手段を設けないと、負荷側からシャフト5にスラスト推力荷重がかかったときに軸受6及び7がロータ4とともに軸線方向に移動してしまう。そのため、この種のモータでは、第2の軸受保持用穴部204のロータ4側の端部寄りの内周に止め輪嵌合用溝部208を形成して、この溝部内に穴用C形止め輪8を嵌合し、このC形止め輪を第2の軸受7の外輪に当接させることにより、軸受6,7及びロータ4の軸線方向への変位を防止するようにしている。C形止め輪8により軸受のスラストを防止するようにしたモータは、例えば特許文献1に開示されている。
この種のモータを組み立てる際には、シャフト5にロータ4を圧入により装着するロータ装着工程、軸受6,7をシャフト5に圧入して装着する軸受装着工程、第2の軸受7をエンドカバー2の軸受保持用穴部204内に挿入するエンドカバー組み付け工程、及びモータカバーの内周に取り付けられたステータ3の内側にロータ4を挿入して、第1の軸受6をモータカバー1の端部壁に形成された軸受保持用穴部104内に挿入するとともにエンドカバー2をモータカバー1に結合する最終組立工程とを順に行なうのが好ましい。このような順序で一連の工程を行なう場合には、シャフト5にロータ4及び第2の軸受7を取り付けた後に、穴用C形止め輪8を第2の軸受保持用穴部204のロータ側端部寄りの内周に形成された止め輪嵌合用溝部208(図12参照)内に嵌合させる作業を行なう必要がある。
穴用C形止め輪8は、軸の外周ではなく、穴の内周に取り付けられるC形の止め輪で、その標準的な形は図13に示した通りである。C形止め輪8の両端には径方向の内側に突出した耳部801,801が形成されていて、これらの耳部にそれぞれ止め輪取付け工具の先端を挿入するための孔802,802が形成されている。穴用C形止め輪8は、軸受保持用穴部204の内径よりも大きい外径を有するように形成されていて、工具により径が縮小させられた状態で穴部204の内側に挿入され、穴部204内でそのバネ性により径が復元して止め輪嵌合用溝部208内に嵌合される。穴用C形止め輪8を止め輪嵌合用溝部208内に嵌合させる際には、該止め輪の両端の耳部の孔に止め輪取付け用工具(プライヤー)の先端を挿入して、該工具から止め輪に耳部801,801相互間の距離を縮める方向の力を加えることにより、止め輪の径を縮小させる。次いで径が縮小された止め輪を溝部208の内側に挿入し、工具から与えていた力を除去してその径を復元させることにより該止め輪8を溝部208内に嵌合させる。C形止め輪8は、第2の軸受7をシャフト5に圧入により取り付ける前にシャフト5に嵌合させて、ロータ4と第2の軸受7との間に配置しておく。
従来のモータにおいて、シャフト5にロータ4及び第2の軸受7を取り付けた後、穴用C形止め輪8を第2の軸受保持用穴部204の内周の止め輪嵌合用溝部208内に嵌合させる作業を行なう際には、ロータ4と第2の軸受保持部201との間の隙間内で止め輪取付け工具の先端をC形止め輪8の両端の耳部の孔に挿入した後、該C形止め輪をその径を縮小しながら軸受保持用穴の内側に挿入していた。この止め輪の取付け作業を行なう際には、止め輪が止め輪嵌合用溝部内に正しく嵌合されたか否かを目視により確認する必要があるため、ロータと軸受保持部との間の隙間の寸法X1(図12参照)は、軸受保持用穴部内を外部から見通すことができるように、十分に大きくしておく必要があった。このように、従来のモータでは、ロータと第2の軸受保持部との間に大きな寸法X1を有する隙間を確保しておく必要があったため、モータの軸線方向寸法が増大し、モータの小形化が妨げられるという問題があった。
ロータ4と第2の軸受7との間の隙間X1を小さくするために、先ずシャフト5に第2の軸受7を圧入により取り付けて、該第2の軸受7をエンドカバー2の軸受保持用穴部24内に挿入し、次いで該軸受保持用穴部204の内周の溝部208内にC形止め輪8を嵌合させた後、ロータ4及び第1の軸受6をシャフトに圧入により取り付ける組み立て方法をとることが考えられる。
このような順序でモータを組み立てる場合には、エンドカバー2に第2の軸受7を介してシャフトを取り付けた状態で、該シャフト5にロータ4と第1の軸受6とを圧入する必要がある。しかしながら、エンドカバー2に軸受7を介して取りつけられているシャフト5にロータ4及び第1の軸受6を圧入する際には、シャフト5がエンドカバーに対して倒れないようにするためにシャフト5とエンドカバー2との双方を固定することができる複雑な治具が必要になる。このような治具は大形になり、該治具をエンドカバー2及びシャフト5とともに自動組立ラインで安定に搬送することは困難であるため、この組立方法によった場合には、組立工程の自動化を図ることが極めて難しくなる。またこの組立方法によった場合には、シャフト5のエンドカバー2側の一端を治具により受け止めた状態で、シャフト5の他端側からロータ4を圧入することになるが、この場合、シャフト5の支点から遠い側の端部からロータ4の圧入を行なうことになるため、ロータ4の圧入時にシャフト5が湾曲し易いという問題も生じる。
上記のように、エンドカバー2に軸受7を介してシャフト5を支持し、C形止め輪8を取り付けた後にロータ4をシャフト5に取り付ける組立方法をとった場合には、モータの組立の自動化が困難になったり、シャフトが湾曲するおそれが生じたりする等の問題があるため、生産の歩留まりが高いことが重視され、量産性が高いことが重視されるモータに対してこの組立方法を採用することはできない。
特開平7−163118号公報
上記のように、本発明が対象とするモータでは、その組立の際に、シャフト5にロータ4を取り付けた後に、軸受6,7を取り付ける方法をとらざるを得ないため、ロータ4とエンドカバー2側の軸受保持部との間の隙間を通して軸受7を固定するためのC形止め輪8を取り付ける必要があるが、従来のモータでは、ロータ4とエンドカバー側の軸受保持部201との間に大きな隙間X1を確保することにより、C形止め輪8の取付けと、その取付け状態の確認作業とを可能にしていたため、モータの軸線方向寸法が大きくなり、モータの小形化が妨げられるという問題があった。
本発明の目的は、軸受を固定するためのC形止め輪の取付作業性及び止め輪の取り付け状態の確認作業の作業性を何ら損なうことなく、ロータとエンドカバー側の軸受保持部との間の隙間を縮小してモータの軸線方向寸法の縮小を図ることができるようにすることにある。
本発明は、一端が端部壁により閉じられ他端が開口していて前記端部壁に第1の軸受保持部が形成されたカップ状のモータカバーと、筒状の第2の軸受保持部を一体に有して該第2の軸受保持部の先端を前記第1の軸受保持部側に向けて前記モータカバーの開口端を閉じるように取り付けられたエンドカバーと、第1及び前記第2の軸受保持部にそれぞれ形成された第1及び第2の軸受保持用穴部内にそれぞれ挿入されて保持された第1の軸受及び第2の軸受と、前記モータカバーの内周に取り付けられたステータと、前記第1の軸受及び第2の軸受により回転自在に支持されたシャフトと、該シャフトに取り付けられてステータの内側に配置されたロータとを基本的な構成要素として構成されるモータを対象とする。本発明が対象とするモータでは、第2の軸受保持用穴部のロータ側の端部寄りの内周に止め輪嵌合用溝部が形成されて、この溝部内に第2の軸受のスラストを阻止するための穴用C形止め輪が嵌合されている。
本発明の好ましい態様で用いる穴用C形止め輪は、従来から用いられているものと同様に、径方向の内側に突出した耳部を周方向の両端に有するC形の部材からなっていて、C形止め輪を止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際に該C形止め輪を変形させる(径を縮小させる)ために用いられる止め輪取付け工具の先端が挿入される孔を前記両端の耳部のそれぞれに有している。
本発明においては、第2の軸受保持部の先端部に、止め輪嵌合用溝部を分断する切欠き部が、第2の軸受保持部の外周側と先端面側とに開口した状態で複数個形成される。これら複数個の切欠き部のうちの少なくとも1つは、C形止め輪を止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際に工具の先端部の少なくとも一部を受入れる工具受入れ用切欠き部となっている。工具受入れ用切欠き部は、C形止め輪を溝部内に嵌合させる際の工具の先端の変位を許容する大きさを有している。
上記のように、第2の軸受保持部の先端部に、止め輪嵌合用溝部を分断する切欠き部を、第2の軸受保持部の外周側と先端面側とに開口した状態で複数個形成して、該複数個の切欠き部のうちの少なくとも1つを、C形止め輪を止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際に工具の先端部の少なくとも一部を受入れる工具受け入れ用切欠き部とし、該工具受入れ用切欠き部の大きさを、C形止め輪を溝部内に嵌合させる際の工具の先端の変位を許容する大きさに設定しておくと、ロータと第2の軸受保持部との間の隙間内で工具によりC形止め輪の径を縮小した後、該工具の先端部の少なくとも一部を工具受け入れ用切欠き部内に挿入し、該工具の先端に保持されたC形止め輪を止め輪嵌合用溝部の内側に挿入して、該工具からC形止め輪に与えていた力を除去することにより、C形止め輪の径を復元させて該止め輪を止め輪嵌合用溝部内に嵌合させることができる。
また上記のように切欠き部を複数個設けておくと、各切欠き部を通してC形止め輪の止め輪嵌合用溝部内への嵌合状態を目視で確認できるため、ロータと第2の軸受保持部との間の距離を縮小しても、C形止め輪の嵌合状態の確認作業を支障なく行なうことができる。従って、ロータと第2の軸受保持部との間に止め輪の嵌合状態を確認するためのスペースを確保しておく必要がなく、ロータと第2の軸受保持部との間の隙間の寸法Y1を、工具の先端の厚み寸法Dと止め輪の厚み寸法tとの和に若干の余裕寸法αを加えた大きさ(Y1=D+t+α)まで縮小することができ、ロータと第2の軸受保持部との間の距離を従来のモータよりも縮小することができる。
また上記のように切欠き部を複数個設けておくと、C形止め輪の取付け作業を行なう際に、工具受け入れ用切欠き部以外の他の切欠き部を通して挿入した添え治具をC形止め輪に添わせて該止め輪を第2の軸受に対して押え付けながらC形止め輪の径を拡大する作業を行なうことができるため、止め輪の取付け作業を容易に行なわせることができる。
本発明の他の好ましい態様では、穴用C形止め輪が、径方向の外側に突出した耳部を周方向の両端に有するC形の部材からなっていて、C形止め輪を止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際に該C形止め輪の径を拡大するために用いられる止め輪取付け工具の先端が挿入される孔を両端の耳部のそれぞれに有している。
この場合も、第2の軸受保持部の先端部に、止め輪嵌合用溝部を分断する切欠き部が、軸受保持部の外周側と先端面側とに開口した状態で複数個形成される。そして、複数個の切欠き部のうちの少なくとも1つは耳部受入れ用切欠き部となっていて、止め輪嵌合用溝部内に嵌合された穴用C形止め輪の両端の耳部が耳部受入れ用切欠き部内に受け入れられるように、該耳部受入れ用切欠き部の開口寸法が設定される。
またC形止め輪を止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際に止め輪取付け工具の先端部付近を受け入れることができる大きさの工具逃し用凹部が、第2の軸受保持部の外周部の耳部受入れ用切欠き部に隣接する位置に、該第2の軸受保持部の外周側と前記耳部受入れ用切欠き部内とに開口した状態で形成される。この耳部受入れ用切欠き部は、C形止め輪を溝部内に嵌合させる際の耳部の変位を許容する大きさに形成される。
上記のように、C形止め輪を止め輪嵌合用溝部内に挿入する際に止め輪取付け工具の先端部付近を受け入れることができる大きさの工具逃し用凹部を、第2の軸受保持部の外周部の耳部受入れ用切欠き部に隣接する位置に、該第2の軸受保持部の外周側及び耳部受入れ用切欠き部内に開口させた状態で形成しておくと、工具逃し用凹部側からC形止め輪の両端の耳部の孔に止め輪取付け工具の先端を挿入して、該工具によりC形止め輪の径を縮小することにより、C形止め輪を止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる作業を行なうことができるため、ロータと第2の軸受保持部との間の隙間の寸法Z1は、止め輪の厚み寸法tに若干の余裕αを加えた大きさ(Z1=t+α)とすることができる。従って、第2の軸受保持部のロータ側の端部に止め輪嵌合用溝部を分断する切欠き部のみを設けた場合よりも、ロータと第2の軸受保持部との間の隙間寸法を更に縮小して、モータの一層の小形化を図ることができる。
本発明において、第2の軸受保持部の先端部に設ける複数の切欠き部は、止め輪嵌合用溝部の周方向に沿って等角度間隔で並ぶように設けるのが好ましい。このように、複数の切欠き部を等角度間隔で設けると、止め輪嵌合用溝部内へのC形止め輪の取付け状態の確認を、確実かつ容易に行なわせることができる。
以上のように、請求項1に記載された発明によれば、エンドカバーに設けられた第2の軸受保持部の先端部に、軸受けのスラスト防止用のC形止め輪を嵌合させるための溝部を分断する切欠き部を、該軸受保持部の外周側と先端面側とに開口させた状態で複数個形成して、該複数個の切欠き部のうちの少なくとも1つを、C形止め輪を取付ける際に止め輪取付け工具の先端部の少なくとも一部を受け入れることができる大きさの工具受け入れ用切欠き部としたので、該工具受入れ用切欠き部内に工具の先端部の少なくとも一部を収容した状態でC形止め輪の径を復元して、該止め輪を止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる作業を行なうことができる。従って、ロータと第2の軸受保持部との間の隙間の寸法を、工具の先端の厚み寸法に等しいかまたは該厚み寸法に若干の余裕寸法を加えた程度の大きさまで縮小して、モータの小形化を図ることができる。
また本発明によれば、エンドカバーに設ける第2の軸受保持部の先端にC形止め輪を嵌合させる溝部を分断する切欠き部を複数個設けたことにより、各切欠き部を通してC形止め輪の止め輪嵌合用溝部内への嵌合状態を目視で確認できるため、ロータと第2の軸受保持部との間の距離を縮小しても、C形止め輪の嵌合状態の確認作業を支障なく行なうことができる。
特に請求項2に記載された発明によれば、C形止め輪を止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際に止め輪取付け工具の先端部付近を受け入れることができる大きさの工具逃し用凹部を、第2の軸受保持部の外周部の耳部受入れ用切欠き部に隣接する位置に、該第2の軸受保持部の外周側及び耳部受入れ用切欠き部内に開口させた状態で形成したので、工具逃し用凹部側からC形止め輪の両端の耳部の孔に止め輪取付け工具の先端を挿入して、該工具によりC形止め輪の径を縮小させることにより、C形止め輪を止め輪嵌合用溝部内に嵌合させることができる。従って、ロータと第2の軸受保持部との間の隙間の寸法を、止め輪の厚み寸法に若干の余裕を加えた大きさまで縮小して、モータの一層の小形化を図ることができる。
以下図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1ないし図4は本発明の第1の実施形態を示したもので、図1はモータの全体的な構成を示す縦断面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1の要部の拡大断面図、図4はC形止め輪を軸受保持用穴部の内周に形成された止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際の状態を示した説明図である。
図1において、1は円筒状の周壁部101と、該周壁部の軸線方向の一端を閉じるように設けられた端部壁102とを一体に有して、端部壁102の内側に筒状の第1の軸受保持部103が形成されたカップ状のモータカバーである。第1の軸受保持部103の内側には第1の軸受保持用穴部104が形成されている。また2は、先端が開口し、後端部が端部壁201aにより閉鎖された筒状の第2の軸受保持部201と該軸受保持部201の外周部から径方向の外側に延びるように形成された正方形状のフランジ部202と、フランジ部202の外周寄りの部分から軸受保持部201の開口方向と同方向に突出した円筒状の周壁部203とを一体に有するエンドカバーである。第2の軸受保持部201の内側には、一端が該第2の軸受保持部の先端面に開口した第2の軸受保持用穴部204と、該第2の軸受保持用穴部204の他端と第2の軸受保持部の端部壁201aとの間を延びる封止材収容空間205とが形成されている。第2の軸受保持用穴部204の内径は、封止材収容空間205の内径よりも大きく設定されていて、第2の軸受保持用穴部204と、封止材収容空間205との間には軸受の外輪を当接させるための段部206が形成されている。エンドカバー2は、第2の軸受保持部201の先端を第1の軸受保持部103側に向けた状態で配置されて、周壁部203をモータカバー1の開口部の内側に嵌合させることによりモータカバーに結合される。エンドカバー2は接着やネジ止めなどの適宜の手段によりモータカバー1に対して固定される。エンドカバー4のフランジ部202の四隅には、このモータを所定の箇所に固定する際にボルト等の締結手段が通される取付け孔209が形成されている。
モータカバー1の周壁部101の内周には環状の鉄心301のスロットに電機子巻線302を巻回してなるステータ3が圧入等の手段により固定されている。
4はロータ、5はロータ4を支持するシャフト、6及び7はそれぞれシャフト5を支持する第1及び第2の軸受である。図示のロータ4はロータヨークと該ロータヨークに固定された永久磁石とからなっていて、ステータ3の内側に該ステータと中心軸線を共有した状態で配置される。また第1の軸受6及び第2の軸受7は、内輪と外輪との間にボールを保持させた玉軸受からなっている。
シャフト5は、ロータ4の軸心部に形成された孔内に圧入されてロータ5に対して固定されるとともに、第1及び第2の軸受6及び7のそれぞれの内輪の内側に圧入されて第1及び第2の軸受6及び7に対して固定されている。第1の軸受6及び第2の軸受7は、それぞれの外輪が第1及び第2の軸受保持用穴部104及び204内に挿入された状態で第1及び第2の軸受保持部103及び201に保持され、これらの軸受によりシャフト5が回転自在に支持されている。シャフト5の先端部(出力部)5aは、エンドカバーに設けられた第2の軸受保持部の端部壁201aを貫通させて設けられた孔201bを通して外部に導出されている。封止材収容空間205内には、シャフト5の導出部を液密に保つためのゴムなどの封止材10が収容されている。
第2の軸受保持用穴部204のロータ側の端部寄りの内周に止め輪嵌合用溝部208が形成され、該溝部208内に嵌合された穴用C形止め輪8が第2の軸受7の外輪に当接されることにより、第2の軸受7のスラストが防止される。穴用C形止め輪8は、ロータ4と第2の軸受7との間に位置させた状態で、シャフト5に嵌合されていて、第2の軸受7を第2の軸受保持用穴部204の内側に挿入した後に、その径が縮小させられて溝部208内に嵌合される。
図13に示されたように、穴用C形止め輪8は、径方向の内側に突出した耳部801,801を周方向の両端に有するC形の部材からなっていて、止め輪嵌合用溝部208に嵌合される前の状態(未加工の状態)では、第2の軸受保持用穴部204の内径よりも大きい径を有している。C形止め輪8の両端にはそれぞれ耳部801,801が形成され、これらの耳部にそれぞれ孔802,802が形成されている。孔802,802は止め輪取付け工具(プライヤー)の先端を挿入するために設けられたもので、これらの孔に止め輪取付け工具の先端を挿入した状態で該工具から耳部801,801に力を加えて、両耳部を互いに引き寄せる方向に変位させることにより止め輪8の径を縮小することができるようになっている。
本発明においては、止め輪嵌合用溝部208内に止め輪8を嵌合させる作業を容易に行なわせるために、図2に示されているように、第2の軸受保持部201の先端部に、止め輪嵌合用溝部208を分断する2つの切欠き部210及び211が、第2の軸受保持部201の外周側と先端面側との双方に開口した状態で形成されている。切欠き部210及び211は互いに180°離れた対称位置に設けられていて、これらの切欠き部の内の一方210が、C形止め輪8を止め輪嵌合用溝部208内に嵌合させる際に止め輪取付け工具の先端部の少なくとも一部を受入れる工具受入れ用切欠き部となっている。工具受入れ用切欠き部210は、C形止め輪8の径を縮小した後該止め輪の径を復元させる際の工具の先端の変位(C形止め輪を溝部内に嵌合させる際の工具の先端の変位)を許容する大きさを有するように形成されている。即ち、C形止め輪8の両端の耳部801,801の孔802,802に挿入した止め輪取付け工具の先端を互いに引き寄せる方向に変位させることによりC形止め輪8の径を縮小させて該止め輪8を溝部208の内側に挿入した後、工具に加えていた力を除去して、工具受入れ用切欠き部210内で工具の先端部を互いに引き離す方向に変位させる際に、その変位が妨げられることがないように、軸受保持用穴部204の周方向に測った工具受入れ用切欠き部210の開口寸法a(図2参照)が設定されている。
図示のモータを組み立てる際には、シャフト5にロータ4を圧入により装着するロータ装着工程と、第1及び第2の軸受6及び7をシャフト5に圧入して装着する軸受装着工程と、第2の軸受7をエンドカバー2の軸受保持用穴部204内に挿入するエンドカバー組み付け工程と、第2の軸受保持用穴部の内周に形成された止め輪嵌合用溝部208内にC形止め輪8を嵌合させて第2の軸受7のスラストを阻止する工程と、モータカバー1の内周に取り付けられたステータ3の内側にロータ4を挿入して、第1の軸受6をモータカバーの端部壁に形成された軸受保持用穴部104内に挿入するとともにエンドカバー2の周壁部203をモータカバー1の開口部の内側に嵌合させて、接着やネジ止めなどによりエンドカバーとモータカバーとを結合する最終組立工程とを順に行なう。
C形止め輪8を止め輪嵌合用溝部208内に嵌合させる際には、止め輪取付け工具9を用いる。この止め輪取付け工具9はプライヤーとして知られているもので、図4に示すようなL字形のビット9a1を有する1対の先端部9a,9a(図には一方の先端部9aのみが示されている。)と、図示しないハンドルの操作によりこれらの先端部9a,9aを互いに引き寄せる方向に変位させる機構とを備えている。この工具9を用いてC形止め輪8を止め輪嵌合用溝部208内に嵌合させる際には、止め輪8の両端の耳部801,801の孔802,802内に止め輪取付け工具9のビット9a1,9a1の先端をそれぞれ挿入する。この状態で、工具9のハンドルを操作してビット9a,9aを互いに引き寄せる方向に変位させることにより耳部801,801を引き寄せる方向に変位させ、該止め輪8の外径を縮小させる。次いで止め輪8を軸受保持用穴部204の開口部から止め輪嵌合用溝部208の内側に挿入して軸受7の外輪に当接させる。このとき工具9の先端部の少なくとも一部が工具受入れ用切欠き部201内に挿入された状態になる。この状態で工具9に加えていた力を除去し、止め輪8のバネ性によりその径を復元させて、該止め輪を溝部208内に嵌合させる。
本発明においては、軸受保持部201の先端部に止め輪嵌合用溝部208を分断する複数の切欠き部が設けられているため、止め輪8を取付ける際に工具受入れ用切欠き部以外の他の切欠き部211内を通して止め輪8に添え治具を添わせた状態で(軸受7に押さえつけた状態で)止め輪の径を復元させる作業を進めることができ、止め輪の取付を容易に行なうことができる。また軸受保持部201の先端部に止め輪嵌合用溝部208を分断する複数の切欠き部が設けられているため、ロータ4と軸受保持部201の先端との間の隙間Y1(図3参照)を狭くしても、止め輪嵌合用溝部208内への止め輪8の嵌合状態を目視により容易に確認することができ、径の復元が不十分な状態で止め輪が取り付けられる等の不具合が生じるのを防ぐことができる。本実施形態では、ロータと第2の軸受保持部との間の隙間の寸法Y1を、工具の先端の厚み寸法Dと止め輪の厚み寸法tとの和に若干の余裕寸法αを加えた大きさ(Y1=D+t+α)まで縮小して、モータの軸線方向寸法を従来よりも縮小することができる。
図5ないし図9は、本発明の第2の実施形態を示している。この実施形態においては、第2の軸受のスラストを防止する止め輪として、図7に示したように両端の形状が変更された穴用C形止め輪8′を用いる。この止め輪8′は、通常用いられている穴用C形止め輪(図13に示されたもの)とは異なり、径方向の外側に突出した耳部801′,801′を周方向の両端に有するC形の部材からなっていて、その径を拡大する際に用いられる止め輪取付け工具の先端が挿入される孔802′,802′を両端の耳部801′,801′にそれぞれ有している。
この実施形態においても、第2の軸受保持部の先端部に、止め輪嵌合用溝部208を分断する複数個の切欠き部210,211が、第2の軸受保持部の外周側と先端面側とに開口した状態で形成されている。本実施形態では、少なくとも1つ切欠き部210が、耳部受入れ用切欠き部となっていて、径が復元されて止め輪嵌合用溝部208内に嵌合された状態にある穴用C形止め輪8´の両端の耳部801′,801′が耳部受入れ用切欠き部210内に受け入れられるように、軸受保持用穴部204の周方向に測った耳部受入れ用切欠き部210の開口寸法b(図6参照)が設定されている。止め輪8´の径の復元を確実に行なわせるため、切欠き部210の開口寸法bは、径が復元されて止め輪嵌合用溝部208内に嵌合されたC形止め輪8′の両端の耳部801′,801′を余裕を持って受入れることができる大きさ、即ち、径が復元されて止め輪嵌合用溝部208内に嵌合された止め輪8′の両端の耳部801′,801′と、軸受保持用穴部204の周方向に相対する切欠き部210の内端部との間に隙間gが形成される大きさに設定しておくのが好ましい。
またこの実施形態では、C形止め輪8′を止め輪嵌合用溝部208内に嵌合させる際に止め輪取付け工具9の先端部付近を受け入れることができる大きさの工具逃し用凹部212(図8参照)が、第2の軸受保持部201の外周部の耳部受入れ用切欠き部210に隣接する位置に、該第2の軸受保持部201の外周側と耳部受入れ用切欠き部210内とに開口した状態で形成されている。耳部受入れ用切欠き部210は、C形止め輪8′の径を復元させる際の耳部801′,801′の変位を許容する大きさを有している。即ち、工具逃し用凹部212は、図9に示したように、工具9の先端部9aを余裕をもって挿入するために必要な軸線方向寸法(シャフト5の軸線沿う方向に測った寸法)Z2を有するとともに、止め輪8′の径を復元させる際の工具9の先端部の変位を妨げない大きさの開口寸法(軸受保持用穴部204の周方向に測った寸法)を有するように形成されている。図示の例では、工具逃し用凹部212の開口寸法が耳部受入れ用切欠き部210の開口寸法bに等しく設定されている。
本実施形態においても、C形止め輪8′は、ロータ4と第2軸受7との間に位置させた状態でシャフト5に嵌合させておく。止め輪8′を止め輪嵌合用溝部208内に嵌合させる際には、工具逃し用凹部212内に挿入した工具のビット9a1,9a1の先端を止め輪8′の両端の耳部801′,801′の孔802′,802′内にそれぞれ挿入する。この状態で、工具9のハンドルを操作してビット9a1,9a1を互いに引き寄せる方向に変位させることにより耳部801′,801′を引き寄せる方向に変位させ、該止め輪8′の外径を縮小させる。次いで、止め輪8′を軸受保持用穴部204の開口部から止め輪嵌合用溝部208の内側に挿入して軸受7の外輪に当接させ、工具9に加えていた力を除去して、止め輪8′のバネ性によりその径を復元させることにより該止め輪を溝部208内に嵌合させる。
上記のように、C形止め輪8′を止め輪嵌合用溝部208内に挿入する際に止め輪取付け工具の先端部付近を受け入れることができる大きさの工具逃し用凹部212を、第2の軸受保持部201の外周部の耳部受入れ用切欠き部210に隣接する位置に、第2の軸受保持部201の外周側及び耳部受入れ用切欠き部210内に開口させた状態で形成しておくと、工具逃し用凹部212側からC形止め輪8′の両端の耳部の孔802′,802′に止め輪取付け工具の先端を挿入して、C形止め輪8′を止め輪嵌合用溝部208内に嵌合させる作業を行なうことができるため、ロータ4と第2の軸受保持部201との間の隙間の寸法Z1(図8参照)は、止め輪の厚み寸法tに若干の余裕αを加えた大きさ(Z1=t+α)とすることができる。従って、本実施形態によれば、第1の実施形態による場合よりも、ロータ4と第2の軸受保持部201との間の隙間寸法を更に縮小して、モータの一層の小形化を図ることができる。
上記の実施形態においては、第2の軸受保持部の先端部に2つの切欠き部210及び211を設けたが、第2の軸受保持部の先端部の機械的強度に支障を来さない範囲で更に多くの切欠き部を設けることもできる。第2の軸受保持部の先端部に設ける複数の切欠き部は、止め輪嵌合用溝部の周方向に沿って等角度間隔で並ぶように設けるのが好ましい。例えば、第2の軸受保持部201の先端部に3個の切欠き部を設ける場合には、該3個の切欠き部を120°の角度間隔で設ける。このように、第2の軸受部の先端部に複数の切欠き部を等角度間隔で設けると、止め輪嵌合用溝部内へのC形止め輪の取付け状態の確認を確実かつ容易に行なわせることができる。
本発明の第1の実施形態に係わるモータの構成を示した縦断面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態に係わるモータの要部の拡大断面図である。 図1に示したモータにC形止め輪を取付ける際の状態を示した要部の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係わるモータの構成を示した縦断面図である。 図5のVI−VI線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態で用いる止め輪を示した正面図である。 本発明の第2の実施形態に係わるモータの要部の拡大断面図である。 図5に示したモータにC形止め輪を取付ける際の状態を示した要部の断面図である。 従来のモータの構成を示した縦断面図である。 図10のXI−XI線に沿った断面図である。 従来のモータの要部の構成を示した拡大断面図である。 従来のモータ及び本発明の第1の実施形態のモータにおいて軸受を固定するために用いるC形止め輪を示した正面図である。
符号の説明
1 モータケース
103 第1の軸受保持部
104 第1の軸受保持用穴部
2 エンドカバー
201 第2の軸受部
204 第2の軸受保持用穴部
208 止め輪嵌合用溝部
210 切欠き部
211 切欠き部
212 工具逃し用凹部
3 ステータ
4 ロータ
5 シャフト

Claims (3)

  1. 一端が端部壁により閉じられ他端が開口していて前記端部壁に第1の軸受保持部が形成されたカップ状のモータカバーと、筒状の第2の軸受保持部を一体に有して該第2の軸受保持部の先端を前記第1の軸受保持部側に向けて前記モータカバーの開口端を閉じるように取り付けられたエンドカバーと、前記第1及び前記第2の軸受保持部にそれぞれ形成された第1及び第2の軸受保持用穴部内にそれぞれ挿入されて保持された第1の軸受及び第2の軸受と、前記モータカバーの内周に取り付けられたステータと、前記第1の軸受及び第2の軸受により回転自在に支持されたシャフトと、前記シャフトに取り付けられて前記ステータの内側に配置されたロータとを備え、前記第2の軸受保持用穴部の前記ロータ側の端部寄りの内周に止め輪嵌合用溝部が形成されて該溝部内に前記第2の軸受のスラストを阻止する穴用C形止め輪が嵌合されているモータにおいて、
    前記C形止め輪は、径方向の内側に突出した耳部を周方向の両端に有するC形の部材からなっていて、前記C形止め輪を前記止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際に該C形止め輪を変形させるために用いられる止め輪取付け工具の先端部が挿入される孔を前記両端の耳部のそれぞれに有し、
    前記第2の軸受保持部の先端部に、前記止め輪嵌合用溝部を分断する切欠き部が、前記第2の軸受保持部の外周側と先端面側とに開口した状態で複数個形成され、
    前記複数個の切欠き部のうちの少なくとも1つは、前記C形止め輪を前記止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際に前記工具の先端部の少なくとも一部を受入れる工具受入れ用切欠き部となっており、
    前記工具受入れ用切欠き部は、前記C形止め輪を前記溝部内に嵌合させる際の前記工具の先端の変位を許容する大きさを有していること、
    を特徴とするモータ。
  2. 一端が端部壁により閉じられ他端が開口していて前記端部壁に第1の軸受保持部が形成されたカップ状のモータカバーと、筒状の第2の軸受保持部を一体に有して該第2の軸受保持部の先端を前記第1の軸受保持部側に向けて前記モータカバーの開口端を閉じるように取り付けられたエンドカバーと、前記第1及び前記第2の軸受保持部にそれぞれ形成された第1及び第2の軸受保持用穴部内にそれぞれ挿入されて保持された第1の軸受及び第2の軸受と、前記モータカバーの内周に取り付けられたステータと、前記第1の軸受及び第2の軸受により回転自在に支持されたシャフトと、前記シャフトに取り付けられて前記ステータの内側に配置されたロータとを備え、前記第2の軸受保持用穴部の前記ロータ側の端部寄りの内周に止め輪嵌合用溝部が形成されて該溝部内に前記第2の軸受のスラストを阻止する穴用C形止め輪が嵌合されているモータにおいて、
    前記C形止め輪は、径方向の外側に突出した耳部を周方向の両端に有するC形の部材からなっていて、前記C形止め輪を前記止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際に該C形止め輪を変形させるために用いられる止め輪取付け工具の先端が挿入される孔を前記両端の耳部のそれぞれに有し、
    前記第2の軸受保持部の先端部に、前記止め輪嵌合用溝部を分断する切欠き部が、前記第2の軸受保持部の外周側と先端面側とに開口した状態で複数個形成され、
    前記複数個の切欠き部のうちの少なくとも1つは耳部受入れ用切欠き部となっていて、前記止め輪嵌合用溝部内に嵌合された穴用C形止め輪の両端の耳部が前記耳部受入れ用切欠き部内に受け入れられるように前記耳部受入れ用切欠き部の開口寸法が設定され、
    前記C形止め輪を前記止め輪嵌合用溝部内に嵌合させる際に前記止め輪取付け工具の先端部付近を受け入れることができる大きさの工具逃し用凹部が、前記第2の軸受保持部の外周部の前記耳部受入れ用切欠き部に隣接する位置に、該第2の軸受保持部の外周側と前記耳部受入れ用切欠き部内とに開口した状態で形成され、
    前記耳部受入れ用切欠き部は、前記C形止め輪を前記溝部内に嵌合させる際の前記耳部の変位を許容する大きさを有していること、
    を特徴とするモータ。
  3. 前記複数の切欠き部は前記止め輪嵌合用溝部の周方向に沿って等角度間隔で並ぶように設けられている請求項1または2に記載のモータ。
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