JPS6392500A - 漆器用素地成形物の成形法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、漆器用素地成形物の成形法に関し、詳しくは
、漆器の素地材として片段ボールを用いた、漆器用素地
成形物の成形法に関する。

従来の技術 従来、漆器の素地材としては、木材或いは合成樹脂材が
多く用いられてきた。素地材を木材とする場合には、乾
燥に伴す歪みや収縮があるので、当初、荒挽を行なった
後、適宜な方法によって、乾燥させ、然る後、仕上げ寸
法に仕上げて成形物となしていた。また、素地材を合成
樹脂材とする場合には、圧縮成形法或いは射出成形法等
の成形法により、金型を用いて適宜な形状に成形し、そ
の後、パリ切・パフ研磨等の仕上工程を経て、素地成形
物を提供するものであった。さらに、漆器の素地材には
、金属、硝子、石、土、紙等が上げられ、これより成形
された成形物に漆塗りを施し、漆塗製品と成すこともあ
った。また、漆が上記のように広範囲な素地成形物の塗
装に用いられて来た事情には、塗料としての漆が持つ、
耐酸、酬アルカリ特性、さらに固化すると独特の光沢を
有することに起因するものと考えられる。

発明が解決しようとする問題点 上述のように、漆器の素地材としては、木材、合成樹脂
材をはじめとして、広範囲に様々な素材が用いられてき
た、ということがあっｔこ。しかし、上記素地材によっ
て、特に大型の丸物の素地成形物を成形する場合には、
適切な素地材が得られ難い、という問題があった。即ち
、木材によって、大型の丸物の素地成形物を成すには、
素地自体大型のものが必要であって、これには太い幹に
成育した巨木を素材として用いるため、大型化するに従
って商品価格も飛躍的に高価格化するものであった。一
方、合成樹脂材によって大型の丸物の素地成形物を成す
には、金型を大型化する必要の他に、当該金型を取り付
けて成形する専用の成形機も必要となるなどの問題があ
る。さらに、紙を貼ばて状にすることにより、大型の丸
物を成す方法も考えられるが、成形に長時間を要すこと
と、製品の強度も低いという問題があった。また、紐状
体のものを渦巻状に接層成形して、漆塗りを施して漆塗
製品と成したものも試作されたが、反りや捩れに極めて
弱く、実用化に供する商品化は望めないものであった。

そこで、本発明は以上のような事情に鑑みなされたもの
であり、廉価にして丈夫な大型の丸物を成す新規な漆器
用素地成形物の成形法を提供するものである。

問題を解決するための手段 上述のように、従来の素地材によって大型の丸物の素地
成形物を成すには、特に木材の場合などのように、大型
化に伴って商品の飛躍的な高価格化を招くことなど、そ
れぞれの素地材に問題点があり、丈夫でボリューム感の
ある大型の丸物の素地成形物を廉価に提供することは難
しかった。そこで、本発明は一ヒ記問題点を解決して、
新規な漆器用素地成形物の成形法を提供するために、以
下のような手段によった。先ず段ボールは多くの場合、
箱に成形され種々の交通手段によって商品の移送を行な
う際、商品を効率よく収納して、移送中の破損等から保
護ずろなどの目的で、広く普及しているものである。さ
らに、片段ボールは一枚の厚紙等に連続的な波状に折曲
された厚紙等を重ね合わせて接着したものであり、当該
片段ボールは、連続される波状方向には非常に折曲しや
すいが、その垂直な平面方向には相当の強度があるとい
う特徴を持っている。そこで、本発明に係る漆器用素地
成形物の成形法は、片段ボールにおいて、連続的な波状
方向に当該片段ボールを、帯状体に細長く切断し、当該
帯状体を渦巻状に巻き取った渦巻状物において、接触す
る帯状体の幅方向に相互の帯状体をずらしながら、自由
な形状に成形する漆器用素地成形物の成形法による。以
上のような成形法によれば軽重量でボリュム感のある大
型の丸物の素地成形物を成形するのに極めて便利である
。一方、上記成形法に用いられる片段ボールは、＆ＩＣ
製に限定されるものではなく、近年市場に普及しつつあ
る合成樹脂製のものでもよく、この場合には、より耐久
性に富む漆器用素地成形物を成すことが出来る。

実施例 以下、図面を参照して本発明について詳説するものとす
る。第１図は、片段ボール１の斜視図である。片段ボー
ル１は、連続的な波状方向に対して垂直かつ、平面方向
に対しても垂直な力に対して、容易に折曲される。また
、片段ボール１の連続的な波状方向の力に対しても強度
的に柵めて弱い。しかし、片段ボール１は連続的な波状
方向に対して垂直な平面方向の力において、特に圧縮力
に対しては相当の強度を有するという特徴がある。

次に、第２図は、当該片段ボール１を、連続的な波状方
向に、細長く切断し、帯状体２にしたものである。ここ
で、所望により、帯状体２は帯状体２′と貼り合わされ
て、より長い帯状体とされる。

続いて、第３図は、当該帯状体２を渦巻状に、巻き取っ
た渦巻状物３の平面図である。さらに第４図、第５図は
、当該渦巻状物３から成形された、素地成形物４の正面
図である。この際、当該渦巻状物３から素地成形物４と
成すに（才、当該渦巻状物３において、接触する帯状体
２の幅方向に相互の帯状体２を少しづつずらすことによ
って、形状を形成することができる。また１図示のよう
に相互の帯状体２の幅方向のずらし具合によって、素地
成形物４の形状を微妙に変化させることができる。そし
て第６図は第５図の正面図中央縦断面図である。次に一
定形状を保ちながら、へヶ或いはガンスプレー等によっ
て、成形された素地成形物４に塗装を行なうわけである
が、特に接着剤等によって帯状体２相互を接着する必要
もなく、漆並びに漆変成塗料が接着剤として働き、強固
な漆器と成すことが出来るものである。さらに要すれば
、成形された素地成形物４の表面に和紙、さらには耐水
紙を貼りつけて、より丈夫な素地成形物４　（図示ゼず
）と成すことも考えられる。

発明の効果 −に述の３Ｌうに、本発明に係る漆器用素地成形物の成
形法によれば、これによって大型の丸物の素地成形物を
成形する際、従来の素地材、特に木材を素地材とする場
合に比へて、極めて廉価にして、肉厚があり、ボリュー
ノ、感のある素地成形物を簡Ｉ）１に成形できろという
効果がある。さらに、紙によって貼ばて状に成形された
ものや、紐状体を渦巻状に接着成形したものに比へて、
成形に時間をＪ！８＋ｉず、圧縮強度をはじめ、反りや
捩じれにも強いという効果もある。一方、本発明に係る
漆器用素地成形物の成形法によれば、その素地構造より
従来の素地材に比へて、極めて断熱性に優れている　　
と　　い　　う　　効　果　　も　　あ　　る　　。

【図面の簡単な説明】

第１図　片段ボールの？」親図　第２図・・・片段ボー
ルより帯状体と成した、当該帯状体の正面図第３図・・
・帯状体を渦巻状に巻き取った際の、渦巻状物の平面図
　第４図、第５図・・・渦巻状物より成形された、素地
成形物の正面図　第６図・・・第５図の正面図中央縦断
面図 １・・・片段ボール　２．２′・・帯状体　３・・渦巻
状物４・・・素地成形物

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 片段ボールにおいて、連続的な波状方向に当該片段ボー
   ルを帯状体に細長く切断し、当該帯状体を渦巻状に巻き
   取った渦巻状物において、接触する帯状体の幅方向に相
   互の帯状体をずらしながら、形状を成形する漆器用素地
   成形物の成形法。