JPH0450109Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0450109Y2
JPH0450109Y2 JP1990029615U JP2961590U JPH0450109Y2 JP H0450109 Y2 JPH0450109 Y2 JP H0450109Y2 JP 1990029615 U JP1990029615 U JP 1990029615U JP 2961590 U JP2961590 U JP 2961590U JP H0450109 Y2 JPH0450109 Y2 JP H0450109Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hard fine
molded article
foamed plastic
adhesive
fine particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1990029615U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0370930U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1990029615U priority Critical patent/JPH0450109Y2/ja
Publication of JPH0370930U publication Critical patent/JPH0370930U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0450109Y2 publication Critical patent/JPH0450109Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、インテリア材料、エクステリア材
料、デイスプレー材料、手工芸材料など、多くの
用途に利用可能な、発泡プラスチツクからなるブ
ロツク状成形体に関するものである。なお、この
明細書で“ブロツク状成形体”とは、直方体、
球、円柱もしくは角柱、円錐もしくは角錐、また
は基本的にはこれらの形状であるが大きな凹部も
しくは凸部を有するものなど、三次元的な広がり
を有する立体を意味し、シートや板のように実質
的に二次元的な広がりを有する成形体を含まな
い。また、“発泡プラスチツク”は熱可塑性合成
樹脂の発泡体を意味する。
〔従来の技術〕
発泡ポリスチレン等の発泡プラスチツクは、軽
量で扱い易く、加工が容易であり、しかもかなり
の強度を有するので、その種々の形状のブロツク
状成形体をインテリア材料、エクステリア材料、
デイスプレー材料等に利用することが多い。
しかしながら、発泡プラスチツクのブロツク状
成形体はそのままでは表面が単調で美しくなく、
しかも柔らかいため傷がつき易いから、なんらか
の手段で表面処理したものを使用することが多
い。従来ふつうに行われてきた発泡プラスチツク
成形体の表面処理法は、塗装および化粧紙等の貼
着が代表的なものである。塗装は各種塗料の塗布
または吹き付けにより行われ、もつぱら表面を着
色する目的で行われている。
シート状材料の表面に金属粒、無機質粉粒体、
砂粒などを付着させた例もあるが、発泡プラスチ
ツクからなるブロツク状成形体に実施した例はな
い。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案の目的は、単なる塗装の域をこえた表面
処理法により外観および表面特性を一層改変した
発泡プラスチツクからなる軽量ブロツク状成形体
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、発泡プラスチツクからなるブロツク
状成形体の全表面に硬質細粒状物を、該硬質細粒
状物の一部を発泡プラスチツク基材中に陥没させ
た状態で可撓性樹脂膜形成性接着剤により接着
し、成形体表面に可撓性樹脂膜と硬質細粒状物か
らなる薄層を形成させたことを特徴とする軽量成
形体を提供するものである。
本考案の軽量成形体は、次のようにして製造す
ることができる。
まず材料について述べると、本考案の軽量成形
体の基材となる発泡プラスチツクとしては、適度
の剛性を有し、折り曲げ加工も可能な点で、発泡
ポリスチレンが最も適しているが、それに限定さ
れるわけではなく、用途に応じて、発泡ポリエチ
レン、発泡ポリプロピレンなど、任意の発泡樹脂
を用いることができる。発泡ポリスチレンを用い
る場合、中でも好ましいのは、嵩密度が25〜50
Kg/cm3程度のものである。
いずれの基材の場合も、その形状は任意であつ
て、レンガ状、柱状、箱状、管状など、任意の形
状のものを、用途に応じて用いることができる。
また、凹凸面のあるものであつてもよい。
表面を被覆する硬質細粒状物としては、天然の
石を粉砕して粒度を揃えたもの、たとえば左官用
の、いわゆる種石として市販されている寒水石な
どのほか、貝粉、けい砂、微粒状色ガラス、微粒
状プラスチツク等を用いることができる。硬質細
粒状物の粒径は、平均値で約0.5〜5mmであるこ
とが望ましい。平均粒径が0.5mm未満の微粒子状
のものを用いたのでは従来の塗装によるものと大
差のない外観になり、本考案軽量成形体の特長が
現れない。反対に、5mmをこえる小石状のものに
なると、確実な接着および全面被覆が困難になる
ばかりか、外観や表面性状も悪くなる。
基材表面に硬質細粒状物を接着するための接着
剤としては、硬化したとき可撓性の膜を形成する
もの、たとえばアクリルエマルジヨンである。そ
れにより形成された可撓性樹脂膜は、発泡プラス
チツク成形体のように表面強度の弱いものの補強
に役立つ。その他の適当な接着剤の具体例として
は、酢酸ビニルマスチツクス接着剤、エポキシ樹
脂系接着剤などがある。接着剤には、その色調を
硬質細粒状物に合わせるために顔料を混入してお
いてもよい。したがつて、アクリルエマルジヨン
塗料など、耐水性皮膜を形成する樹脂と顔料を含
有するエマルジヨン塗料は、本考案軽量成形体の
ための接着剤となり得る。
上述の材料から本考案の軽量成形体を製造する
には、有孔もしくは無孔のブロツク状、厚板状、
柱状など、所望の形状に成形または切り出した基
材成形体を用意し、その表面に接着剤を十分塗布
する。接着剤塗布面全面に、次いで硬質細粒状物
を付着させる。この後、表面をプレスし、付着し
た硬質細粒状物を接着剤層に押し込んで表面を平
滑にするとともに、硬質細粒状物の一部を発泡プ
ラスチツク基材中に陥没させる。その後、乾燥装
置に入れて乾燥し、接着剤を硬化させる。反応硬
化型接着剤を用いた場合は、単に加熱または放置
して、接着剤を硬化させる。
〔作用〕
成形体表面を被覆した硬質細粒状物の薄層およ
び接着剤層は、成形体全体がその硬質細粒状物と
同じ素材からなるもののように見せる。また、成
形体の表面硬度、圧縮強度、曲げ耐性、耐候性な
どの物性を顕著に上昇させるとともに難燃化にも
役立つ。
〔実施例〕
第1図a〜gは本考案の軽量成形体の形状の例
を示すための斜視図である。e〜gの各図のもの
は、中空部Hを持つ。
第2図は発泡ポリスチレンを基材とする本考案
の軽量成形体の一例の断面を示す。この例におい
て、基材である発泡ポリスチレン1の表面は寒水
石2が接着剤(アクリルエマルジヨン塗料)3に
より接着されて形成された表面被覆層4に覆われ
ている。接着時のプレスにより寒水石2の一部は
発泡ポリスチレン1の中に陥没していて、容易に
は剥落しない。
〔考案の効果〕
本考案の軽量成形体は、基材成形体の表面に硬
質細粒状物を強固に接着したものであるから、あ
たかも硬質細粒状物からなる成形体のような外観
を呈し、従来の塗装仕上げ品には到底期待できな
かつた天然素材の質感を備えている。
基材が発泡プラスチツクである場合、屋外で使
用されるブロツク状成形体は日光による劣化を起
こし易いが、本考案の成形体では硬質細粒状物が
単なる塗膜以上によく日光を遮断するため、屋外
に置いても発泡プラスチツクは劣化しにくく、耐
久性が優れている。また、硬質細粒状物と硬化し
た接着剤層との協同作用により、成形体表面は塗
装品のそれよりも硬く、引つ掻き傷がつきにく
く、局部的な荷重にもよく耐える。特に、可撓性
樹脂膜を形成する接着剤を用いたことにより曲げ
や引つ張りに対する耐性が優れたものとなつてい
るから、ブロツク状成形体に多い応力集中箇所に
おいても硬質細粒状物からなる表面保護膜の剥離
や亀裂が生じない。さらに、このような表面層が
あることにより、発泡プラスチツク成形体の塗装
品よりもはるかに燃えにくいという特長がある。
本考案の軽量成形体は上述のように多くの特長
を有し、しかも基材の特長である軽量性も失つて
いないから、取り扱いが容易であり、切断、釘打
ち、接着等により任意の構造物を作ることも容易
である。
これらの特長を生かして、本考案の軽量成形体
はインテリア材料、エクステリア材料、デイスプ
レー材料、手工芸材料など、多くの用途に利用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案の軽量成形体の形状の例を示す
斜視図。第2図:本考案の軽量成形体の一例の断
面図。 部分図、1……発泡ポリスチレン、2……寒水
石、3……接着剤、4……表面被覆層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 発泡プラスチツクからなるブロツク状成形体の
    全表面に硬質細粒状物を、該硬質細粒状物の一部
    を発泡プラスチツク基材中に陥没させた状態で可
    撓性樹脂模形成性接着剤により接着し、成形体表
    面に可撓性樹脂膜と硬質細粒状物からなる薄層を
    形成させたことを特徴とする軽量成形体。
JP1990029615U 1989-06-30 1990-03-26 Expired JPH0450109Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990029615U JPH0450109Y2 (ja) 1989-06-30 1990-03-26

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7628589 1989-06-30
JP1990029615U JPH0450109Y2 (ja) 1989-06-30 1990-03-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0370930U JPH0370930U (ja) 1991-07-17
JPH0450109Y2 true JPH0450109Y2 (ja) 1992-11-26

Family

ID=31717632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990029615U Expired JPH0450109Y2 (ja) 1989-06-30 1990-03-26

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0450109Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016125995A1 (ko) * 2015-02-05 2016-08-11 이희윤 해먹 시스템
KR101876083B1 (ko) * 2016-12-02 2018-07-09 에이스기전(주) 조립식 스탠딩 해먹장치

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5621520B2 (ja) * 1978-02-09 1981-05-20
JPS5692052A (en) * 1979-12-26 1981-07-25 Nagoya Kagaku Kogyo Kk Ornamental sheet or board and its manufacture
JPS57135128A (en) * 1981-02-14 1982-08-20 Matsushita Electric Works Ltd Nanufacture of structure-plate
JPS61277408A (ja) * 1985-06-03 1986-12-08 株式会社 応用企画 石模様の付け方と石粒付き基布
JPS61295032A (ja) * 1985-06-25 1986-12-25 日本プレストン株式会社 耐水性および耐火性の被覆層を有する発泡プラスチツクス成形品およびその製造法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940218Y2 (ja) * 1979-07-26 1984-11-13 積水化学工業株式会社 防音断熱材
JPH0544133Y2 (ja) * 1984-10-04 1993-11-09

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5621520B2 (ja) * 1978-02-09 1981-05-20
JPS5692052A (en) * 1979-12-26 1981-07-25 Nagoya Kagaku Kogyo Kk Ornamental sheet or board and its manufacture
JPS57135128A (en) * 1981-02-14 1982-08-20 Matsushita Electric Works Ltd Nanufacture of structure-plate
JPS61277408A (ja) * 1985-06-03 1986-12-08 株式会社 応用企画 石模様の付け方と石粒付き基布
JPS61295032A (ja) * 1985-06-25 1986-12-25 日本プレストン株式会社 耐水性および耐火性の被覆層を有する発泡プラスチツクス成形品およびその製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0370930U (ja) 1991-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2002040237A1 (en) Methods and materials for the manufacture of a solid surface article
JPH0450109Y2 (ja)
WO1989003773A1 (en) Tool set for making colored plastic paintings and plastic art articles and method of making colored plastic paintings and plastic art article using the same
KR20190020413A (ko) 레진을 이용한 다층구조 제조공법
US9475340B2 (en) Method and article for constructing a three dimensional decorative object
JP2002046199A (ja) 建築物又は構築物用表面装飾材及びその製造方法
JP3069013B2 (ja) 目地模様を有する壁面仕上げ方法
JPH11159135A (ja) 化粧型枠とそれを用いた構築物装飾用シートまたはブロックの形成方法
US1979084A (en) Process of producing spotted effects on novelties, etc.
JP3781322B2 (ja) 発泡樹脂複合成形体及びその製造方法
CA2446813A1 (en) Graphics transfers for use in rotational molding
JP2913188B2 (ja) 型枠材及び建築物の表面処理方法
JP6997917B1 (ja) 立体造形硬化物
JP7351058B2 (ja) 室温ナノインプリンティングを応用した表面微細構造漆フィルムの生成および表面微細構造漆フィルムを使用した漆製品の製造方法
JP3907277B2 (ja) 吸放湿性物品の製造方法
JPH11235899A (ja) 擬岩及びその製造方法
JPS5720315A (en) Production of decorative acryl resin article
JP2000240251A (ja) 建築物又は構築物用表面装飾材及びその製造方法
JPH08199759A (ja) 保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材、その製造方法及びその取り扱い方法
TW300935B (en) Construction method for cornice
JP2013028989A (ja) 石目調内装材の製造方法
CN2734890Y (zh) 方便施工的软木板
JPH04135799A (ja) 水和硬化体用転写シート
JPS6273905A (ja) コルク基材の製造方法
JPH0455348A (ja) ガラス基板への模様付け方法