JPS639019A - 磁性塗膜の平滑化方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気テープやフロッピーディスクとして用い
られＡｍ気−記録媒体の製造に関し、特に、磁性塗膜の
平滑化方法に関するものである。

従来の技術 走行中のウェブに塗料を塗布後、その塗膜面を均一に平
滑にするために、一般に塗膜の平滑化処理が行なわれる
。磁気テープやフロンピーディスクなどの磁気記録媒体
の製造においても性能向上のために磁性塗膜の平滑化処
理が行なわれている。

従来の方法として、フレキシブルシーＨ−走行中の塗膜
面に接触させ塗膜の平滑化を行なう方法（特開昭４９−
５３６３１ンがあり、リバースロール塗布においては１
周期的厚みむら、杉綾紋様。

縦筋などの消去に、また、グラビアロール塗布において
は、版胴パターンの消去に、種々の工夫がなされ、塗布
状態の改良に効果を発揮してきた。

以下に図面を参照して従来のフレキシブルシートによる
平滑化方法について簡単に述べる。第２図において、磁
性塗料を走行している（走行方向を図中矢印でしめず）
ウェブ１に塗布して塗膜２を作シ、塗膜２が乾燥固化す
るまえの未乾燥状態で塗膜２に、固定バー３に一端を固
定保持されたフレキシブルシート４の面を接触させて、
ウェブ１との間で生ずるせん断力で平滑化、均一化をは
かるものである。

発明が解決しようとする問題点 上記のようなフレキシブルシートを用いた平滑化処理は
、ウェブが走行中におこる振動などに対して追従性があ
り、ａ布膜厚の変動を少なくできる特徴を有する。しか
し、この様な平滑化処理は一般に低粘度の塗料において
その効果を発揮するものであり、磁気記録媒体の高記録
密度化に対しては、より微粉化された磁性粉が使用され
るため塗料自体が高粘度化となり、従来の方法では高精
度で塗膜の平滑性の要求に対応することがより難しくな
ってきた。

これは、磁気塗料が大きなチクソトロッビック性、即ち
せん断に対して大きな粘度変化を示し、せん断を付与す
れば粘度は低下し、また、除去すれば比較的早く粘度回
復をする性質を有することによる。従って、ウェブに塗
布される過程でせん断が付与された時点では、塗料は比
較的低粘度の状態にあっても、塗布後平滑化処理が行な
われるまでには、チクソトロッビック性によって粘度の
回復上昇があり、さらに、塗布後は塗膜からの希釈溶剤
分の蒸発も非常に早くなることも加わって。

塗膜の表面には比較的高粘度の層も形成される。

従って、この状態でフレキシブルシートを接触させたと
きには、ウェブとフレキシブルシートとの間においてせ
ん断を受け、粘度低下を始めても、塗膜層の厚み全体が
比較的均一に低い粘度の状態に到らぬままフレキシブル
シートの端縁を通過シ、従って均一な平滑化効果が得ら
れず、これらがまた縦筋、厚みむら、まだら模様などの
発生の一因となっていた。

本発明は上記の問題に鑑み、高記録密度用の粘度の高い
磁性塗料に対しても、フレキシブルシートを用いて有効
に塗膜表面を平滑化する方法を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の磁性塗膜の平滑化
方法は、磁性塗料をウェブ上に塗布した後、塗膜の未乾
燥状態でウェブを交流磁界中で走行させながら、塗布面
にフレキシブルシートを接触させ、塗膜の平滑化処理を
行なうことを特徴とするものである。

作　　用 本発明は、上記のような処理によって、塗料中の磁性粉
に揺動を発生させて塗膜の粘度を均一に下げ、さらに、
塗膜面の高粘度層の発生を防止し、７レキシプルシート
によって容易に塗膜面が平滑化されることになる。

・　即ち、磁性塗料に交流磁界を作用させたとき、この
磁界と磁性粉の個々が有する磁気モーメントの相互作用
により、磁性塗料中の磁性粉は揺動を起こす。一般に、
不均一な磁束密度中においては、磁性粉は回転運動と共
に、磁束密度の大きい方への移動運動も起こす。従って
、乾燥固化する前の未乾燥状態の塗膜を、塗膜断面内で
磁束密度分布を持つような交流磁界中を横切り通るよう
に走行させた時、塗膜中には、塗膜断面で一種の渦状の
流れが発生する。このような交流磁界による流れは、一
種の攪拌作用の形で未乾燥状態にある塗膜にせん断を与
えて、厚み方向にも巾方向にも比較的均一に粘度を下げ
、また塗膜面の高粘度層の発生も防止され、フレキシブ
ルシートによって塗膜面に均一な平滑化処理が行なわれ
ることになる。

実施例 以下本発明の一実施例の平滑化方法を示す第１図を参照
しながら説明する。ここで第２図と共通の部分は同じ数
字で示している。

第１図に示すように、磁性粉、非磁性顔料などを結合剤
溶液中に混合分散させた磁性塗料を、走行（走行方向は
図中矢印でしめす）している非磁性ウェブ１の上に塗布
して塗膜２を作り、その塗膜２を未乾燥状態で、電磁石
６で作られた、不均一な密度分布を持つ交流磁界θ中を
走行させながら、塗膜２の面に、固定バー３に一端を固
定保持されたフレキシブルシート４を接触させ、塗膜２
の平滑化を行なうものである。

本発明における交流磁界の発生装置としては、電磁石の
構造などにおいて、取シ立てて特別なものが要求される
わけではなく、ウェブ上の塗膜の厚み方向に対しては不
均一な磁界を与えるものであればよいが、ウェブの巾方
向に対しては出来るだけ均一であることが望まれる。ま
た、交流磁界の周波数および強さは、用いられる磁性塗
料の特性、塗膜の状態、また塗布の早さなどに合わせて
適当な値を選ぶことが必要である。

実施例−１ 幅３００ｊｒＪｆのポリエステルフィルムからなるウェ
ブを、速度１００　ｒｎ／ｓｉｎ　で走行させ、ウェブ
上にγ−酸化鉄粉および非磁性顔料などを、塩化ビ゛ニ
ール酢酸ビニール共重合体およびメチルエチルケトンと
キジロールなどからなる混合溶剤中に均一に分散した粘
度約１０ポイズの磁性塗料を、リバースロール方式で塗
布して未乾燥状態で１６μｍの厚さの塗膜を長さ４００
ｊｆｆ、幅１００ｆｆ、厚さ７Ｏｆｆの大きさで、また
第１図に示すような長さ方向に垂直な断面がＥ型をした
鉄芯７にコイル８を巻いて作られた電磁石６を、その長
さ方向がウェブ１の走行方向と直角になるように設置し
、電磁石６に６０サイクル／秒の交流電流を流し、磁極
面９とウェブ１との距離約１ｏＨにおいて、約１０００
ガウスの交流磁界をつくった。さらに、幅３００．ｆＪ
ｆ、厚さ２６μｍのポリエステルフィルムよりなるフレ
キシブルシート４を塗膜２と接触長が５０３ｒＪｌにな
るように設置した。塗膜が乾燥固化する前の未乾燥状態
でウェブ１を上記交流磁界ｅ中を走行させ、これにフレ
キシブルシート４を接触させて平滑化処理を行なった。

さらに配向処理、乾燥固化、カレンダー処理、裁断など
従来の方法を用いてビデオテープを作った。得られたビ
デオテープは、塗膜の周期的厚みむら、杉綾紋様。

まだら模様、縦筋などのない均一に平滑な塗膜面を有し
、さらにＳ／Ｎ、ドロップアウトなどの特性において優
れた特性をもつものであった。

実施例−２一 実施例１におけるリバースロール塗布方式に替わってグ
ラビア塗布方式で塗布し、同様な平滑化処理を行なった
。得られた塗膜は、グラビア版胴パターンが完全に消去
され、かつ、周期的厚みむら、縦筋、まだら模様のない
ものであり、従って、Ｓ／Ｎ、ドロップアウトなどの特
性において優れたビデオテープを作ることができた。

発明の効果 以上のように、本発明によれば、磁性塗料をウェブ上に
塗布後、その塗膜の未乾燥状態でウェブを交流磁界中を
走行させることによって、未乾燥塗膜の粘度を低クシ、
フレキシブルシートにょる塗膜平滑化処理をするもので
あり、平滑精度の高い塗膜面が得られ、磁気テープの特
性の向上に対してきわめて有効な方法である。

なお、本発明は上記実施例の他、塗布の早さ、また他の
ドクタープレイドなどの塗布方式においても交流磁界の
強さ２周波数などを適当に選ぶことによって、実施例と
同様な効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の磁性塗膜の平滑化方法を示
す図であり、第２図は従来例をしめす図である。 １・・・・・・ウェブ、２・・・・・・塗膜、３・・・
・・・固定バー、４・・・・・・フレキシブルシート、
６・・・・・・電磁石、６・・・・・・交流磁界、７・
・・・・・鉄芯、８・・・・・・コイル、９・・・・・
・磁極面。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁性塗料をウェブ上に塗布した後、塗膜の未乾燥状態で
   ウェブを交流磁界中で走行させながら塗布面にフレキシ
   ブルシートを接触させ、塗膜の平滑化処理を行なうこと
   を特徴とする磁性塗膜の平滑化方法。