JPS6389643A - 耐摩耗性鉄基焼結合金 - Google Patents
耐摩耗性鉄基焼結合金Info
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、軽油を燃料とするディーゼル内燃機関のロッ
カーアームやタペットなどの、高面圧がかかり、カーボ
ンスーツが多量に混入し、且つ酸性物質による腐蝕が促
進されるオイル中の摺動部に使用した場合、優れた耐摩
耗性、馴染み性および耐腐蝕摩耗性を有する耐摩耗性鉄
基焼結合金に関するものである。
カーアームやタペットなどの、高面圧がかかり、カーボ
ンスーツが多量に混入し、且つ酸性物質による腐蝕が促
進されるオイル中の摺動部に使用した場合、優れた耐摩
耗性、馴染み性および耐腐蝕摩耗性を有する耐摩耗性鉄
基焼結合金に関するものである。
〈従来の技術〉
近年、内燃機関に対する高速化および高出力化等の要求
に伴う内燃機関の動弁系部材の摩耗が問題となりつつあ
り、特にロッカーアームやカムシャフトの摺動部に対す
る耐久性の要求は極めて厳しいものとなっている。更に
ディーゼル内燃機関についていえば、排ガス対策として
EGR(エキゾースト・ガス・リサーキュレーション)
の装着を行った場合、エンジンオイル中への硬質なカー
ボンスーツおよび酸性物質の混入量が増加し、動弁系部
材の摩耗が更に促進される。
に伴う内燃機関の動弁系部材の摩耗が問題となりつつあ
り、特にロッカーアームやカムシャフトの摺動部に対す
る耐久性の要求は極めて厳しいものとなっている。更に
ディーゼル内燃機関についていえば、排ガス対策として
EGR(エキゾースト・ガス・リサーキュレーション)
の装着を行った場合、エンジンオイル中への硬質なカー
ボンスーツおよび酸性物質の混入量が増加し、動弁系部
材の摩耗が更に促進される。
従来、カムシャフトと摺動するロッカーアームはチル鋳
鉄製で、その摺動部にクロムメッキや自溶性合金の溶射
肉盛りなどの表面処理を施したもの、或いはF8−Cr
−C系の高合金粉末の圧粉体を液相焼結したものなどが
使用されている。
鉄製で、その摺動部にクロムメッキや自溶性合金の溶射
肉盛りなどの表面処理を施したもの、或いはF8−Cr
−C系の高合金粉末の圧粉体を液相焼結したものなどが
使用されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉
チル鋳鉄製ロッカーアームは耐ピツチング性、耐摩耗性
の点で問題があり、Crメッキのロッカーアームにはメ
ッキ層の剥離の問題があり、溶射肉盛りロッカーアーム
にはスカッフィングおよび相手カムシャフトへの攻撃性
等の問題点がある。
の点で問題があり、Crメッキのロッカーアームにはメ
ッキ層の剥離の問題があり、溶射肉盛りロッカーアーム
にはスカッフィングおよび相手カムシャフトへの攻撃性
等の問題点がある。
また、Fe−Cr−C系焼結合金製ロッカーアームの場
合は、前記チル鋳鉄、Crメッキ、溶射肉盛り製ロッカ
ーアームに比べると良好な特性を示すことが多いが、デ
ィーゼル内燃機関に使用した場合は、特にカーボンスー
ツによる摩耗および腐蝕摩耗の点で特性を満足できない
のが現状である。
合は、前記チル鋳鉄、Crメッキ、溶射肉盛り製ロッカ
ーアームに比べると良好な特性を示すことが多いが、デ
ィーゼル内燃機関に使用した場合は、特にカーボンスー
ツによる摩耗および腐蝕摩耗の点で特性を満足できない
のが現状である。
本発明は、先に特願昭61−54150号においてマト
リックス組織中に微細な炭化物と硼化物および/または
炭硼化物が均一に分散している内燃機関の摺動部材用耐
摩耗性鉄基焼結合金を開示した。この組成は、Moおよ
びWのいずれが1種または2種;5〜20wt%、Cr
; 2〜10wt%、S i ; 0.1〜0.9wt
%、Mn;0.7wt%以下、P;0.05wt%以下
、C;0.1〜0.8wt%、B;0゜5〜2&4t%
、残部HFeおよび不純物、からなることを特徴として
いる。この材料をガソリン機関の動弁系部材として使用
した場合は良好な特性を示し問題を生じないが、ディー
ゼル機関の動弁系部材と使用した場合はC; 0.1〜
0.8wt%であるため腐蝕摩耗が生じるおそれがある
。
リックス組織中に微細な炭化物と硼化物および/または
炭硼化物が均一に分散している内燃機関の摺動部材用耐
摩耗性鉄基焼結合金を開示した。この組成は、Moおよ
びWのいずれが1種または2種;5〜20wt%、Cr
; 2〜10wt%、S i ; 0.1〜0.9wt
%、Mn;0.7wt%以下、P;0.05wt%以下
、C;0.1〜0.8wt%、B;0゜5〜2&4t%
、残部HFeおよび不純物、からなることを特徴として
いる。この材料をガソリン機関の動弁系部材として使用
した場合は良好な特性を示し問題を生じないが、ディー
ゼル機関の動弁系部材と使用した場合はC; 0.1〜
0.8wt%であるため腐蝕摩耗が生じるおそれがある
。
く問題点を解決するための手段〉
本発明は、上記のような問題点を解消し、耐摩耗性、耐
蝕性が改善された耐摩耗性鉄基焼結合金及びそれを用い
たディーゼル内燃機関用動弁機構部材を提供せんとする
ものである。
蝕性が改善された耐摩耗性鉄基焼結合金及びそれを用い
たディーゼル内燃機関用動弁機構部材を提供せんとする
ものである。
即ち、この発明は、
組成が、C;0.05wt%以下、Cr;2〜20wt
%、MoおよびWのいずれか1種または2種;10〜3
0wt%、B ; 0.5〜2wt%、残部;鉄および
不可避不純物、からなることを特徴とする耐摩耗性鉄基
焼結合金〔第1発明(特許請求の範囲第1項に記載の発
明)〕、 組成が、C;0.05wt%以下、dr;2〜204%
、MoおよびWのいずれか1種または2種;10〜30
wt%、B;0.5〜2wt%、V;0.5〜8wt%
、残部;鉄および不可避不純物、からなることを特徴と
する耐摩耗性鉄基焼結合金〔第2発明(特許請求の範囲
第2項に記載の発明)〕としたちのである。
%、MoおよびWのいずれか1種または2種;10〜3
0wt%、B ; 0.5〜2wt%、残部;鉄および
不可避不純物、からなることを特徴とする耐摩耗性鉄基
焼結合金〔第1発明(特許請求の範囲第1項に記載の発
明)〕、 組成が、C;0.05wt%以下、dr;2〜204%
、MoおよびWのいずれか1種または2種;10〜30
wt%、B;0.5〜2wt%、V;0.5〜8wt%
、残部;鉄および不可避不純物、からなることを特徴と
する耐摩耗性鉄基焼結合金〔第2発明(特許請求の範囲
第2項に記載の発明)〕としたちのである。
く作 用〉
以下に本発明の成分組成を限定した理由を述べる
C; 一般にMolcr、wsFeなどと結合して炭化
物を形成し、また、その一部は固溶して硬さと強度を付
与するが、Cの添加は耐蝕性を極端に低下させるため、
本発明の場合はその含有量を0.05讐t%以下と定め
た。
物を形成し、また、その一部は固溶して硬さと強度を付
与するが、Cの添加は耐蝕性を極端に低下させるため、
本発明の場合はその含有量を0.05讐t%以下と定め
た。
Cr; Fe、Mo、Wなどとともに複硼化物形成し
て耐摩耗性を付与し、また、その一部はマトリックス中
に固溶して強化するとともに焼戻し硬化能を高める作用
があり、更に、基地の耐蝕性を向上させる効果があるが
、2wt%未満では所望の効果が得られず、一方、20
wt%を超えて含有させても、より一層の改善効果は認
られない。
て耐摩耗性を付与し、また、その一部はマトリックス中
に固溶して強化するとともに焼戻し硬化能を高める作用
があり、更に、基地の耐蝕性を向上させる効果があるが
、2wt%未満では所望の効果が得られず、一方、20
wt%を超えて含有させても、より一層の改善効果は認
られない。
MoおよびW;成分中のFeやCrとともにBと結合す
ることにより複硼化物を形成して耐摩耗性を付与し、ま
た、その一部はマトリックスに固溶して基地を強化する
とともに、焼戻し硬化能を高める作用があるが、それら
のいずれか1種または2種が10wt%未満では所望の
効果が得られず、また、30wt%を超えて含有させて
もより一層の効果は認められない。
ることにより複硼化物を形成して耐摩耗性を付与し、ま
た、その一部はマトリックスに固溶して基地を強化する
とともに、焼戻し硬化能を高める作用があるが、それら
のいずれか1種または2種が10wt%未満では所望の
効果が得られず、また、30wt%を超えて含有させて
もより一層の効果は認められない。
B; 成分中のMolW、Cr、、Feなどとともに複
硼化物を形成して耐摩耗性と馴染み性を付与するととも
にマトリックス中に固溶して焼入れ性を改善する。更に
は焼結時に液相を発生させることにより耐ピツチング性
を改善させる効果がある。このようにBは本発明にとっ
て必須の主要成分であるが、0.5wt%未満ではその
効果が認められない、また、2wt%を超えて含有させ
てもより−Nの改善効果が認められず、かえって複硼化
物の粗大化が生じ、相手材への攻撃性を増大し好ましく
ない。
硼化物を形成して耐摩耗性と馴染み性を付与するととも
にマトリックス中に固溶して焼入れ性を改善する。更に
は焼結時に液相を発生させることにより耐ピツチング性
を改善させる効果がある。このようにBは本発明にとっ
て必須の主要成分であるが、0.5wt%未満ではその
効果が認められない、また、2wt%を超えて含有させ
てもより−Nの改善効果が認められず、かえって複硼化
物の粗大化が生じ、相手材への攻撃性を増大し好ましく
ない。
不純物; MnおよびSiは、鉄合金粉末の製造におい
て脱酸剤および溶湯の満流れを向上する目的で添加する
元素であり、通常1wt%以下のSiおよび0.7wt
%以下のMnが含まれている0本発明にも含んでいるが
、耐摩耗性の向上に重大な影響を及ぼさないため不可避
不純物とした(以上第1発明及び第2発明共通)。
て脱酸剤および溶湯の満流れを向上する目的で添加する
元素であり、通常1wt%以下のSiおよび0.7wt
%以下のMnが含まれている0本発明にも含んでいるが
、耐摩耗性の向上に重大な影響を及ぼさないため不可避
不純物とした(以上第1発明及び第2発明共通)。
■; マトリックス中に112iff溶して強化すると
ともに、焼戻し硬化能を高める作用があり、更に、焼結
時の結晶粒の粗大化を防止する効果がある。
ともに、焼戻し硬化能を高める作用があり、更に、焼結
時の結晶粒の粗大化を防止する効果がある。
含有量が0.5wt%未満では効果が認められず、また
、8wt%を越えて含有させてもより一層の改善効果が
認められないことから、添加する場合にはその含有量を
0.5〜8wt%とするのが望ましい(第2発明)。
、8wt%を越えて含有させてもより一層の改善効果が
認められないことから、添加する場合にはその含有量を
0.5〜8wt%とするのが望ましい(第2発明)。
く実 施 例〉
原料粉末として、粒度−100メツシエのFe−Cr−
Mo−W系アトマイズ合金粉で■およびCを含むものと
含まないもの、夫々−325メツシユのF e −M
o合金粉、Fe−W合金粉、Fe−Cr合金粉と、−2
50メツシユのFe−B合金粉を準備し、表1に示す最
終成分組成になるように配合した。そして、潤滑剤とし
てステアリン酸亜鉛を1wt%加えて混合し、この混合
粉末を6tonf/co!の圧力で成形し、得られた圧
粉体を真空中で1150〜1250℃の温度にて60分
保持して焼結し、そして焼結後に焼入れ焼戻しを行って
本発明(第1発明及び第2発明)に係る耐摩耗性鉄基焼
結合金1〜13および比較合金1〜5を作成した。
Mo−W系アトマイズ合金粉で■およびCを含むものと
含まないもの、夫々−325メツシユのF e −M
o合金粉、Fe−W合金粉、Fe−Cr合金粉と、−2
50メツシユのFe−B合金粉を準備し、表1に示す最
終成分組成になるように配合した。そして、潤滑剤とし
てステアリン酸亜鉛を1wt%加えて混合し、この混合
粉末を6tonf/co!の圧力で成形し、得られた圧
粉体を真空中で1150〜1250℃の温度にて60分
保持して焼結し、そして焼結後に焼入れ焼戻しを行って
本発明(第1発明及び第2発明)に係る耐摩耗性鉄基焼
結合金1〜13および比較合金1〜5を作成した。
次いで、得られた発明合金および比較合金を夫々ロッカ
ーアームの、カムシャフトとのtr動部に用い、6気筒
OHCデイーゼルエンジンに組み込んだ、そして、 相手材カムシャフト;チル鋳鉄 エンジン回転数 ; 600r、p、m−バルブスプ
リング圧;標準よりも14%アップ使用オイル
;l0W−30 EGR率 ;40% 運転時間 ;600時間 の条件下で摩耗試験を行い、ロッカーアーム摺動部にお
ける摩耗量〔摩耗深さくmm))および相手部材である
カムシャフトの摩耗量〔摩耗深さくmm))を各々測定
し、表1に示した。
ーアームの、カムシャフトとのtr動部に用い、6気筒
OHCデイーゼルエンジンに組み込んだ、そして、 相手材カムシャフト;チル鋳鉄 エンジン回転数 ; 600r、p、m−バルブスプ
リング圧;標準よりも14%アップ使用オイル
;l0W−30 EGR率 ;40% 運転時間 ;600時間 の条件下で摩耗試験を行い、ロッカーアーム摺動部にお
ける摩耗量〔摩耗深さくmm))および相手部材である
カムシャフトの摩耗量〔摩耗深さくmm))を各々測定
し、表1に示した。
また、比較のために従来材として、チル鋳鉄製ロッカー
アーム、Crメッキを施したロッカーアームおよびFe
−12Cr −C系焼結合金製ロッカーアームについ
ても同一条件で摩耗試験を行った結果を表1に示した。
アーム、Crメッキを施したロッカーアームおよびFe
−12Cr −C系焼結合金製ロッカーアームについ
ても同一条件で摩耗試験を行った結果を表1に示した。
上記の表1から明らかなように、本発明の合金(胤1〜
13)は比較合金や従来材よりも摩耗量が極めて少ない
ことがわかる。一方、比較合金の方は一部の組成が本発
明組成範囲を満足しない焼結合金としたので、その摩耗
量は本発明の合金よりも2〜6倍大きい値を示している
。
13)は比較合金や従来材よりも摩耗量が極めて少ない
ことがわかる。一方、比較合金の方は一部の組成が本発
明組成範囲を満足しない焼結合金としたので、その摩耗
量は本発明の合金よりも2〜6倍大きい値を示している
。
なお、本発明合金のうち種類番号2.8.13はV(バ
ナジウム)を含むもので、第2発明に該当する。この種
類番号2.8.13はVを含ませたことで、耐摩耗特性
が更に同上する。即ち、表1に示す如く、ロッカーアー
ムの摺動部に採用することにより総合摩耗量(arm)
の値が0.06〜0゜08を示しており、他の種類が略
0.1以上を示しているのに較べて耐摩耗特性が更に向
上していることが判る。従って、純正オイルを使用せず
に廉価粗悪オイルを使用した場合、バルブの高速追従性
を高めるためにバルブのスプリング圧を増加させた場合
、ディーゼルタクシ−車のように摩耗を促進させるアイ
ドリング時間の長い車覆に通用された場合など、更に過
酷な運転条件下において優れた効果を発揮するものであ
る。
ナジウム)を含むもので、第2発明に該当する。この種
類番号2.8.13はVを含ませたことで、耐摩耗特性
が更に同上する。即ち、表1に示す如く、ロッカーアー
ムの摺動部に採用することにより総合摩耗量(arm)
の値が0.06〜0゜08を示しており、他の種類が略
0.1以上を示しているのに較べて耐摩耗特性が更に向
上していることが判る。従って、純正オイルを使用せず
に廉価粗悪オイルを使用した場合、バルブの高速追従性
を高めるためにバルブのスプリング圧を増加させた場合
、ディーゼルタクシ−車のように摩耗を促進させるアイ
ドリング時間の長い車覆に通用された場合など、更に過
酷な運転条件下において優れた効果を発揮するものであ
る。
尚、以上の説明において、本発明に係る耐摩耗性鉄基焼
結合金をロッカーアームの摺動部に用いた例を示したが
、カムシャフトその他の動弁機構部材に用いても良い。
結合金をロッカーアームの摺動部に用いた例を示したが
、カムシャフトその他の動弁機構部材に用いても良い。
〈発明の効果〉
この発明は、以上説明してきた如き内容のものであって
、特にCの含有量を低減させたことにより、耐蝕性に優
れた耐摩耗性鉄基焼結合金を得ることができるという効
果がある〔第1発明〕。
、特にCの含有量を低減させたことにより、耐蝕性に優
れた耐摩耗性鉄基焼結合金を得ることができるという効
果がある〔第1発明〕。
また、■を所定量含有させたことにより耐摩耗性を更に
向上させた耐摩耗性鉄基焼結合金を得ることができると
いう効果がある〔第2発明〕。
向上させた耐摩耗性鉄基焼結合金を得ることができると
いう効果がある〔第2発明〕。
また、耐蝕性に優れた第1発明の耐摩耗性鉄基焼結合金
を少なくとも他部材との摺動部分に用いれば、摺動部に
おける摩耗の少ないディーゼル内燃機関用動弁機構部材
を得ることができ、ディーゼル内燃機関自体の耐久性を
向上させることがで、きるという効果がある。
を少なくとも他部材との摺動部分に用いれば、摺動部に
おける摩耗の少ないディーゼル内燃機関用動弁機構部材
を得ることができ、ディーゼル内燃機関自体の耐久性を
向上させることがで、きるという効果がある。
更に、耐摩耗性を更に向上させた第2発明の耐摩耗性鉄
基焼結合金を少なくとも他部材との摺動部分に用いれば
、摺動部における摩耗が更に少ないディーゼル内燃機関
用動弁機構部材を得ることができ、ディーゼル内燃機関
自体の耐久性を向上させることができるという効果があ
る。
基焼結合金を少なくとも他部材との摺動部分に用いれば
、摺動部における摩耗が更に少ないディーゼル内燃機関
用動弁機構部材を得ることができ、ディーゼル内燃機関
自体の耐久性を向上させることができるという効果があ
る。
Claims (2)
- (1)組成が、C;0.05wt%以下、Cr;2〜2
0wt%、MoおよびWのいずれか1種または2種;1
0〜30wt%、B;0.5〜2wt%、残部;鉄およ
び不可避不純物、からなることを特徴とする耐摩耗性鉄
基焼結合金。 - (2)組成が、C;0.05wt%以下、Cr;2〜2
0wt%、MoおよびWのいずれか1種または2種;1
0〜30wt%、B;0.5〜2wt%、V;0.5〜
8wt%、残部;鉄および不可避不純物、からなること
を特徴とする耐摩耗性鉄基焼結合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23125986A JPH0798984B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | 耐摩耗性鉄基焼結合金 |
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JP23125986A JPH0798984B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | 耐摩耗性鉄基焼結合金 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPS6389643A true JPS6389643A (ja) | 1988-04-20 |
JPH0798984B2 JPH0798984B2 (ja) | 1995-10-25 |
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ID=16920811
Family Applications (1)
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JP23125986A Expired - Fee Related JPH0798984B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | 耐摩耗性鉄基焼結合金 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106086664A (zh) * | 2016-07-28 | 2016-11-09 | 昆明理工大学 | 一种Fe‑W‑Mo‑Cr‑B系耐磨耐蚀合金及其制备方法 |
JP2018532880A (ja) * | 2015-09-04 | 2018-11-08 | スコペルタ・インコーポレイテッドScoperta, Inc. | 非クロム及び低クロム耐摩耗性合金 |
WO2019073682A1 (ja) * | 2017-10-11 | 2019-04-18 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 高剛性Fe基合金 |
JP2020012133A (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-23 | 株式会社豊田自動織機 | Fe基合金及びその製造方法並びに回転軸部材 |
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-
1986
- 1986-10-01 JP JP23125986A patent/JPH0798984B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019070189A (ja) * | 2017-10-11 | 2019-05-09 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 高剛性Fe基合金 |
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JP2020132995A (ja) * | 2019-02-26 | 2020-08-31 | 山陽特殊製鋼株式会社 | スパッタリングターゲット材に適した合金 |
WO2020175424A1 (ja) * | 2019-02-26 | 2020-09-03 | 山陽特殊製鋼株式会社 | スパッタリングターゲット材に適した合金 |
CN113453823A (zh) * | 2019-02-26 | 2021-09-28 | 山阳特殊制钢株式会社 | 适合于溅射靶材的合金 |
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---|---|
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