JPS6032711B2 - 弁座用Fe基焼結合金 - Google Patents

弁座用Fe基焼結合金

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JPS6032711B2
JPS6032711B2 JP7408280A JP7408280A JPS6032711B2 JP S6032711 B2 JPS6032711 B2 JP S6032711B2 JP 7408280 A JP7408280 A JP 7408280A JP 7408280 A JP7408280 A JP 7408280A JP S6032711 B2 JPS6032711 B2 JP S6032711B2
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JP
Japan
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alloy
sintered alloy
valve
valve seats
powder
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JP7408280A
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JPS56169750A (en
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雅史 川口
治 間山
智美 石川
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Mitsubishi Metal Corp
Original Assignee
Mitsubishi Metal Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、すぐれた耐熱性、耐摩耗性、切削性、およ
び自己潤滑性を有し、特に内燃機関における弁座の製造
に使用するのに適したFe基暁結合金に関するものであ
る。
従釆、例えば内燃機関駆動用燃料として有鈴ガソリンが
使用され、前記有鉛ガソリンにおいては、これが燃焼す
る際に、ガソリン中に含有させたアルキル鉛から無機鉛
が生成し、この生成無機鉛の一部が弁および弁座に付着
することから、弁および弁座の耐酸化性、自己潤滑性、
および耐摩耗性が著しく改善されるようになるなどガソ
リン中の鉛の効果には大なるものがあった。
しかし排気ガス規制により有鉛ガソリンの使用が困難に
なりつつある現状では、弁および弁座の酸化および摩耗
の抑制、並びに自己潤滑性の付与を、前記有鉛ガソリン
における鉛効果に期待することはできず、したがって弁
座自体の材質向上をはかることによって、これらの問題
解決をはかる傾向にあるのが現状である。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から無鉛ガソ
リンを使用した場合にも、その機能を十分に発揮する内
燃機関用弁座を得べく材質面より研究を行なった結果、
C:0.4〜2.0%、Cu:0.5〜10.0%、S
:0.1〜4.0%、B:0.001〜0.5%を含有
し、さらに必要に応じて、Ni:0.1〜5%およびC
o:0.1〜5%のうちの1種または2種、および/ま
たはCr:0.1〜5%、Mo:0.1〜5%、および
W:0.1〜5%のうちの1種または2種以上を含有し
、残りがFeと不可避不純物からなる組成(以上重量%
、以下%はすべて重量%を意味する)を有するFe基焼
結合金は、素地との密着性が良好で自己潤滑性を有する
硫化物相が素地の結晶粒界に均一に分散した組織をもつ
ため、これを特に内燃機関における弁座の製造に使用し
た場合、無鉛ガソリン使用に際しても、すぐれた耐熱性
、耐摩耗性、および自己潤滑性を示し、さらに弁座製造
に際してはすぐれた被削性を示すなど有用な特性を有す
ることを見出したものである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、以下に成分組成範囲を上記の通りに限定した理由を
説明する。{a} C C成分には合金素地を強化する作用があるが、その含有
量が0.4%未満では所望の強度および耐摩耗性を確保
することができず、一方2.0%を越えて含有させると
合金の腕化が著しくなることから、その含有量を0.4
〜2.0%と定めた。
{b)Cu Cu成分には、この合金を弁座として使用した場合に、
その耐摩耗性、耐酸化性、および耐食性を向上させる作
用があるが、その含有量が0.5%未満では、前記作用
に所望の効果が得られず、一方、10.0%を越えて含
有させると、合金製造時に焼絹性がそこなわれるように
なるばかりでなく、合金強度も低下するようになること
から、その含有量を0.5〜10.0%と定めた。
‘c} SS成分はFe成分と反応して自己潤滑性およ
び快削性を付与するための硫化物を形成するが、その含
有量が0.1%未満では、所望の自己潤滑性および快削
性を合金に付与することができず、一方4.0%を越え
て含有させると、合金強度が低下するようになることか
ら、その含有量を0.1〜4.0%と定めた。
‘d} B B成分には焼結を活性化して合金の耐摩耗性および強度
を著しく向上させる作用があるが、その含有量が0.0
01%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方
0.5%を越えて含有させると、合金腕化が著しくなる
ことから、その含有量を0.001〜0.5%と定めた
【e} NiおよびCo NiおよびCo成分には合金素地に園溶して、その強度
および耐熱性を高める均等的作用があるので、特に合金
素地を強化する必要がある場合に含有させるが、その含
有量がそれぞれ0.1%未満では前記作用に所望の向上
効果が現われず、一方それぞれ5%を越えて含有させて
もより−段の向上効果は見られず、経済的でないことか
ら、NiおよびCoの含有量を、それぞれ0.1〜5%
と定めた。
‘f’Cr、Mo、およびW これらの成分にはCと反応して炭化物を形成し、さらに
MoおよびWにあっては未拡散のFe−Mo粒子および
未拡散のFe−W粒子として素地中に分散して合金の耐
摩耗性を改善すると共に、合金素地中に固溶して、その
耐熱性を向上させる均等的作用があるので、特により一
段の耐摩耗性と耐熱性を付与する必要がある場合に含有
されるが、この含有量がそれぞれ0.1%未満では前記
作用に所望の向上効果が得られず、一方それぞれ5%を
越えて含有させると、合金強度および被削性が低下する
ようになることから、Cr、Mo、およびWの含有量を
それぞれ0.1〜5%と定めた。
なお、この発明のFe基競結合金は、通常の粉末冶金法
にしたがって通常の製造条件にて製造することができる
が、原料粉末に関して、特にSについては、0.2〜4
0%S含有のFe−S合金粉末や表面を硫化物で被覆し
たものからなる被覆Fe粉末、またBについては、5〜
30%B含有のFe−B合金粉末などの使用が望ましく
、さらにCr、Mo、およびWについては、これら成分
単体粉末やフェロアロィ粉末として使用することができ
る。
また、この発明のFe基競結合金は6.0夕/塊以上の
密度をもつことが望ましく、これは、6.0夕/塊未満
の密度では所望のすぐれた耐摩耗性および強度を確保す
ることができないという理由からである。
つぎに、この発明のFe基暁結合金を実施例により比較
例と対比しながら説明する。
実施例 原料粉末として、粒度‐10皿eshのFe粉末(ァト
マィズ鉄粉で希釈)、天然黒鉛粉末、粒度一10仇he
shの電解Cu粉末、粒度一10仇heshの1%S含
有のFe−S合金粉末、粒度−10仇heShの20%
B含有のFe−B合金粉末、粒度一10仇heshの1
3%Cr含有のアトマィズFe−Cr合金粉末、粒度‐
10肌eshの60%Cr含有のFe‐Cr合金粉末、
粒度−10肌eshの60%Mo含有のFe‐Mo粉末
、粒度−20山肌のCo粉末、粒度−20仏肌のW粉末
、および粒度−20位heshのNi粉末を用意し、こ
れら原料粉末を第1表に示される最終成分組成をもつよ
うに配合し、混合し、この結果の混合粉末より成形圧力
:6のn/c船こて圧粉体を成形し、ついで前記圧粉体
に対して中性または還元性雰囲気において、温度:11
30q0に3■ご間加熱保持の凝結を施すことによって
本発明焼結合金1〜19および比鮫焼結合金1〜16を
それぞれ製造した。
さらに比較の目的で、弁座の製造に主として用いられて
いるマルテンサイト系の耐熱鋼であるJIS・SUH−
4に相当する組成を有する合金を比鮫合金17として製
造し、その組成を第1表に合せて示した。
ついで、この結果得られた本発明隣結合金1〜19およ
び比較暁結合金1〜10 さらに比較合金17の密度、
硬さ(ロックウェル硬さBスケール)、および圧環強度
を測定し、この測定結果を第1表に合せて示した。
さらに、上記本発明鱗結合金1〜19および比較暁結合
金1〜10 さらに比較合金17から製造された弁座の
それぞれについて、実用試験にシュミレートさせた自動
温度制御付偏Dカム駆動式の熱間繰返し衝撃を行なう弁
−弁座摩耗試験機を用い、雰囲気:プロパンガス燃焼雰
囲気、弁材質:オーステナィト系弁用鋼、弁温度:80
0℃、弁座温度:350qo、スト。
ーク:6.8側、運転回転数:300仇.p.m.、運
転時間:5餌時間の条件にて摩耗耐久試験を行ない、試
験後における弁および弁座の摩耗深さを測定した。この
測定結果も第1表に合せて示した。第 1表 第1表に示される結果から、本発明焼結合金1〜19で
製造された弁座においては、いずれも摩耗がきわめて少
なく、かつ相手材である弁の摩耗も少ないものであるの
に対して、いずれもこの発明の範囲から外れた成分組成
を有する比較暁結合金1〜16および従来弁座用として
用いられている比較合金17においては、いずれも弁座
摩耗が大きく、かつ弁摩耗も比較的あるものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C:0.4〜2.0%、Cu:0.5〜10.0%
    、S:0.1〜4.0%、B:0.001〜0.5%を
    含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成(
    以上重量%)を有することを特徴とする弁座用Fe基焼
    結合金。 2 C:0.4〜2.0%、Cu:0.5〜10.0%
    、S:0.1〜4.0%、B:0.001〜0.5%を
    含有し、さらにNi:0.1〜5%およびCo:0.1
    〜5%のうちの1種または2種を含有し、残りがFeと
    不可避不純物からなる組成(以上重量%)を有すること
    を特徴とする弁座用Fe基焼結合金。 3 C:0.4〜2.0%、Cu:0.5〜10.0%
    、S:0.1〜4.0%、B:0.001〜0.5%を
    含有し、さらにCr:0.1〜5%、Mo:0.1〜5
    %、およびW:0.1〜5%のうちの1種または2種以
    上を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組
    成(以上重量%)を有することを特徴とする弁座用Fe
    基焼結合金。 4 C:0.4〜2.0%、Cu:0.5〜10.0%
    、S:0.1〜4.0%、B:0.001〜0.5%を
    含有し、さらにNi:0.1〜5%およびCo:0.1
    〜5%のうちの1種または2種と、Cr:0.1〜5%
    、Mo:0.1〜5%、およびW:0.1〜5%のうち
    の1種または2種以上とを含有し、残りがFeおよび不
    可避不純物からなる組成(以上重量%)を有することを
    特徴とする弁座用Fe基焼結合金。
JP7408280A 1980-06-02 1980-06-02 弁座用Fe基焼結合金 Expired JPS6032711B2 (ja)

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JPS56169750A JPS56169750A (en) 1981-12-26
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CN107900326A (zh) * 2017-11-23 2018-04-13 安徽金亿新材料股份有限公司 一种高性能耐磨气门座圈材料

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