JPS6387286A

JPS6387286A - 昇華転写用被転写紙

Info

Publication number: JPS6387286A
Application number: JP61232517A
Authority: JP
Inventors: Satoru Shinohara; 悟篠原; Tetsuya Abe; 哲也阿部; Naoki Sugai; 菅井　直喜; Yoshio Fujiwara; 良夫藤原
Original assignee: Sony Chemicals Corp
Current assignee: Dexerials Corp
Priority date: 1986-09-30
Filing date: 1986-09-30
Publication date: 1988-04-18
Anticipated expiration: 2013-03-11
Also published as: JP2726040B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、感熱転写用インクを昇華転写させることによ
り記録印字を行う転写型感熱記録に使用される昇華転写
用被転写紙に関するものである。

〔発明の概要〕

本発明は、昇華性染料を用いて悠然記録を行うに際し使
用される昇華転写用被転写紙において、基体と昇華性染
料の受容層との間に微小気孔を有する樹脂層を断熱層と
して設けることにより、印字ムラがなく、高濃度印字が
可能な印字品質に優れた昇華転写用被転写紙を提供しよ
うとするものである。

〔従来の技術〕

近年、基体上に昇華性染料を含んだインクを惨布し、そ
れを被転写紙と接触させ、入力された印字信号に従い加
熱手段であるサーマルヘッドを選択的に発熱させること
によって、上記益体上の昇華性染料が昇華し、被転写紙
上に付着して印字を形成する転写感熱記録方式が開発さ
れている。かかる転写感熱記録方式は、ビデオカメラに
よる撮像画像、テレビジョン画像等の静止画像をハード
コピーする際のハードコピー用プリンタ等、各種プリン
タの記録方式として広汎な応用が期待されている。

ところで、上記転写感熱記録方式に用いられる被転写紙
を構成する基材としては、通常上質紙が使用され、被転
写紙としては第３図に示すように基材（１１）である上
質紙表面に昇華性染料によりて染着される受容層（１３
）をコーティングしたものが使用されている。

ところがこのように上質紙表面に直接受容層（１３）を
形成したこれらの被転写紙では、基材（１１）である上
質紙を構成する紙繊維のスキムラや密度ムラにより、印
字をした際印字ムラを生じてしまう。

また、印字ムラを無くすために第４図に示すように基材
（１１）の表面に樹脂Ｊ！Ｊ　（１４）をコーティング
し、表面平滑性を向上させた被転写紙を使用した場合に
は、樹脂層（１４）により表面平滑性が増し印字ムラを
減少することができるが、インクの浸透性の問題や上質
紙表面に形成した樹脂Ｊｉ　（１４）の熱伝導性が高い
ため、印字濃度が低くなってしまう。

また、基材（１１）としてポリエステルフィルムを使用
した場合にも同様に印字ムラは発生しないが、印字濃度
が非常に低く印刷物としては思わしくない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このように従来使用されている昇華転写用被転写紙では
、基材の表面平滑度が低いため、印字ムラを生ずること
、また平滑度向上のため基材表面に樹脂層を形成した場
合には、インクの浸透性や熱伝導性等の問題から印字濃
度が非常に低いこと、等いくつかの問題が生ずる。

そこで本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされた
ものであり、印字ムラがなく、高濃度印字が可能な印字
品質に優れた昇華転写用被転写紙を提供することを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上述の目的を達成するために、基材上に微小
気孔を有する樹脂層を断熱層として設け、該断熱層上に
昇華性染料を吸着する受容層を設けたことを特徴とする
ものであって、被転写紙表面の熱伝導率を低下させるこ
とにより良好な高濃度印字が得ようとするものである。

すなわち、本発明の昇華転写用被転写紙は、第１図に示
すように、紙、プラスチック等の基材（１）と多数の微
小な気孔を有する断熱層（２）及び昇華性染料を吸着す
る受容層（３）との積層構造を有するものである。

ここで、上記断熱層（２）中に微小気孔を形成するため
には、例えば熱可塑性樹脂中に発泡剤を混入し、加熱等
の手段により発泡させれば良い、用いる発泡剤としては
、通常の発泡剤９例えば三洋化成社製、商品名セルマイ
クに等が使用でき、さらには、いわゆる中空マイクロバ
ルーン等も使用可能である。上記中空マイクロバルーン
とは、加熱により軟化且つ膨張可能な樹脂球体中に加熱
されてガス化する膨張剤を内包したマイクロカプセル状
発泡体であって、ビニリデンクロライドとアクリロニト
リルのコポリマーとからなる樹脂性の殻に膨張剤として
イソブタンを内包させ、それをマイクロカプセル化した
ものである。上記発泡体は温度を上げることによってマ
イクロカプセルを形成する樹脂の殻が軟化し、内包した
イソブタンが温度上昇に伴ってガス上イソブタンとなり
膨張し、樹脂層中に微小気孔が形成されるのである。

具体的には、平均粒径２０〜４０μｍ程度１体積比率５
０％程度の日本フェライト社製、商品名エクスパンセル
ＤＥ５５１、エクスパンセルＷＥ２０等が使用できる。

上述のようにして形成する断熱層中の微小気孔の空孔径
としては、１〜１００μｍ、好ましくは１〜５０μｍの
ものを空孔率２０％以上となるように含有させ、被転写
紙上にｌＯ〜２００μｍ程度、好ましくは３０〜１００
μｍ程度の厚さで塗布する。空孔径は１００μｍ以上で
は印字にムラの原因となり、１μｍ以下では溶剤中に均
一に分散させることが困難となる。また、空孔率は２０
％未満の場合には、濃度増加の効果が劣化してしまう。

さらに厚さは１０μｍ以下では目的とする断熱効果が期
待できず、２００μｍ以上ではインクの浸透性の点で好
ましくない。

このように発泡剤もしくは中空マイクロバルーンによる
微小気孔を形成した樹脂層の熱伝導率は、０、１　ｋｃ
ａｌ／５−ｈｒ・℃以下であることが望ましい。

熱伝導率が０．１　ｋｃａｌ／ａ・ｈｒ・℃以上では、
悠然ヘッドの熱効率が劣化してしまい高？二度印字が得
られなくなるためである。

また、断熱層中には、必要に応じてシリカゲル。

炭酸カルシウム、酸化チタン等の充填剤や螢光増白剤、
紫外線吸収剤、可塑剤等を添加してもよい。

被転写紙上の断熱層上部には、受容層が形成されている
。この受容層とは、印字の際インクリボンから転写され
たインクを染着させる層として設けられているもので、
使用される樹脂としてはポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、セルロース系樹脂、ナイロン樹脂等昇華性染料を染
着し得る樹脂であればよい。

さらに被転写紙としては、上質紙１合成紙等の紙類の他
ポリエステルフィルム等のプラスチックフィルムが用い
られるが、このプラスチックフィルムの表面に同様にし
て断熱層を設けることによって、高濃度印字が可能にな
る。

これら被転写紙上の少なくとも一面に上述の断熱層及び
受容層を形成すればよいが、両面に塗布形成しても構わ
ない、また、特に上質紙等紙を用いて被転写紙とする場
合には、断熱層及び受容層を形成した面とは反対面に被
転写紙のカールを防ぐアンチカール剤としてポリビニル
アルコール等をコーティングしてもよい。

〔作用〕

このように、基材上に断熱層として形成される微小気孔
を含ませた樹脂層は、いずれも熱伝導率を低く抑えられ
、感熱ヘッドにおいて発生した熱が効率よく使用される
。

また、基材上に断熱層からなる樹脂層が形成されるため
被転写紙としての表面平滑度が向上する。

〔実施例〕

以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本
発明がこれら実施例に限定されるものではないことはい
うまでもない。

１崖■↓ 坪量１５０ｇ／ＩＴｒの上質紙上に下記組成で示される
断熱層を乾燥後の層厚が５０μｍとなるように塗布した
。

断熱層ポリエステル樹脂　　　　　　・・・４０重量％（東洋
紡社製、商品名ケミン）Ｒ１８８）中空マイクロバルー
ン（粒径４０ｕｍ）０．５重量％（日本フェライト社製
、商品名エクスパンセルＤＥ５５１）酢酸エチル　　　
　　　　　・・・５９，９重量％上述のように上質紙上
に形成した断熱層上にさらに下記の組成で示される受容
層を乾燥後の層厚が１０μｍとなるように形成した。

受容層ポリエステル樹脂　　　　　　・・・３０重量％（東洋
紡社製、商品名バイロン＃２００）イソシアネート　　
　　　　　・・・１．５重量％（日本ポリウレタン社製
、商品名コロネートＬ）酸化チタン　　　　　　　　　
・・・１．５重量％（堺化学工業社製、商品名Ｒ−５Ｎ
）トルエン　　　　　　　　　　・・・４７重量％酢酸エ
チル　　　　　　　　　・・・２０重量％このようにし
て上質紙上に断熱層と受容層を形成し被転写紙を得た。

この被転写紙の断熱層の空孔率は９．８％であった。

大嵐斑ヱ実施例１と同様な方法により、断熱層の組成を下記のよ
うに変え被転写紙を得た。

断熱層ポリエステル樹脂　　　　　　・・・４０重量％（東洋
紡社製、商品名ケミン）Ｒ１８８）中空マイクロバルー
ン（粒径４０μｍ）０．２５重量％（日本フェライト社
製、商品名エクスパンセルＤＥ５５１）酢酸エチル　　
　　　　　・・・５９．７５重量％この被転写紙の断熱
層の空孔率は２２％であった。

ス１１１１実施例１と同様な方法により、断熱層の組成を下記のよ
うに変え被転写紙を得た。

断熱層ポリエステル樹脂　　　　　　・・・４０重量％（東洋
紡社製、商品名ケミットＲ１８８）中空マイクロバルー
ン（粒径４０μｍ）０．５重量％（日本フェライト社製
、商品名エクスパンセルＤＥ５５１）酢酸エチル　　　
　　　　　・・・５９．５重量％この被転写紙の断熱層
の空孔率は３５％であった。

人践炎土実施例１と同様な方法により、断熱層の組成を下記のよ
うに変え被転写紙を得た。

断熱層ポリエステル樹脂　　　　　　・・・４０重量％（東洋
紡社製、商品名ケミソトＲ１８８）中空マイクロバルー
ン（粒径４０μｍ）・１重量％（日本フェライト社製、
商品名エクスパンセルＤＥ５５１）酢酸エチル　　　　
　　　　　・・・５９重量％この被転写紙の断熱層の空
孔率は５２％であった。

スＷ実施例１と同様な方法により、断熱層の組成を下記のよ
うに変え被転写紙を得た。

断熱層ポリエステル樹脂　　　　　　・・・４０重量％（東洋
紡社製、商品名ケミッ）Ｒ１８８）中空マイクロバルー
ン（粒径４０μｍ）１．５重量％（日本フェライト社製
、商品名エクスパンセルＤＥ５５１）酢酸エチル　　　
　　　　　・・・５８．５重量％この被転写紙の断熱層
の空孔率は６３％であった。

ス」１１１実施例１と同様な方法により、断熱層の組成を下記のよ
うに変え被転写紙を得た。

断熱層ポリエステル樹脂　　　　　　・・・４０重量％（東洋
紡社製、商品名ケミッ）Ｒ１８８）中空マイクロバルー
ン（粒径４０μｍ）・３重量％（日本フェライト社製、
商品名エクスパンセルＤＥ５５１）酢酸エチル　　　　
　　　　　・・・５７重量％この被転写紙の断熱層の空
孔率は７５％であった。

ス１１１Ｌ坪１１５０ｇ／ｍの上質紙上に下記組成で示される断熱
層を乾燥後の層厚が３５μｍとなるように塗布し、更に
実施例１で使用した受容層を上部に１０１１ｍとなるよ
うに塗布し、被転写紙を得た。

断熱層ＳＢＲラテックス　　　　　　・・・３５重量％（日本
合成ゴム社製、商品名ＪＳＲＯ６９５）酸化チタン　　
　　　　　　　・・・１５重量％（堺化学工業社製、商
品名Ａ−１５０”）中空マイクロバルーン（粒径２０μ
ｍ）・２１攪％（日本フェライト社製、エクスパンセル
ＷＥ２０）蒸溜水　　　　　　　　　　　・・・４８重
量％大立置主厚さ１２５μｍのポリエステルフィルム上に下記組成で
示される断熱層を乾燥後の１！厚が１００μｍとなるよ
うに塗布し、更に実施例１で使用した受容層を上部に１
０μｍとなるように塗布し、１３５℃、１分間、３ｋｇ
／ａｍでプレスし被転写紙を得た。

ポリエステル樹脂　　　　　　・・・３０重量％（東洋
紡社製、商品名バイロン＃２００）発泡剤　　　　　　
　　　　　・・・１０重量％（三洋化成社製、商品名セ
ルマイクＫ）メチルエチルケトン　　　　　・・・６０
重量％ル較炭上坪量１５０ｇ／ｍの上質紙上に実施例１で使用した受容
層のみを乾燥後の層厚が１０μｍとなるように塗布し被
転写紙を得た。

几較■１厚さ１００μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム
上に実施例１で使用した受容層を乾燥後の層厚が１０μ
ｍとなるように塗布し被転写紙を得た。

上記実施例１〜実施例８及び比較例１〜比較例２によっ
て得られた被転写紙を用いて印字評価を行った。

印字評価の際使用した昇華転写式インクリボンは、下記
の組成からなるインクを厚さ６μｍのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上にグラビア印刷機により乾燥後の
厚さが１μｍとなるように塗布し作成した。

インク組成昇華性染料　　　　　　　　　　・・・５重量％（住人
化学工業社製、商品名スミプラストレッドＦＢ）エチル
セルロース　　　　　　　・・・５重量％（バーキュリ
ーズ社製、商品名Ｎ−７）メチルエチルケトン　　　　
　・・・９０重量％上記インクリボンを用いて熱転写プ
リンターにて上記被転写紙上に６６　ｍ　Ｊ　７ｍｍ”
にて印字を行い、反射濃度を評価した。結果を第１表に
示す。

第１表この第１表をもとに断熱層の空孔率と反射濃度との関係
を調べたところ第２図に示すようになった。つまり、空
孔率、すなわち断熱性が高くなるにつれ、反射濃度、す
なわち印字濃度が高（なっており、基材上に発泡剤もし
くは中空マイクロバルーンにより微小気孔を形成した樹
脂層を断熱層として形成することにより良好な印字が行
えることがわかった。

〔発明の効果〕

上述のように、基材上に発泡剤もしくは中空マイクロバ
ルーンにより微小気孔を形成した樹脂層を断熱層として
形成することにより、感熱ヘッドにおいて発生した熱が
効率よく使用され高濃度印字が達成でき、また基材上に
樹脂層が形成されるため表面平滑度が向上し印字ムラも
減少できる昇華転写用被転写紙を提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を通用した昇華転写用被転写紙の一例を
示す要部拡大断面図、第２図は空孔率と反射濃度の関係
を示す特性図、第３図は従来の昇華転写用被転写紙の一
例を示す要部拡大断面図、第４図は従来の昇華転写用被
転写紙の他の例を示す要部拡大断面図である。ｌ・・・基材２・・・断熱層３・・・受容層特許出願人　ソニーケミカル株式会社代理人　　　弁理士　　小泡　　見間　　　日付　榮−

Claims

【特許請求の範囲】

基体上に微小気孔を有する樹脂層を断熱層として設け、
該断熱層上に昇華性染料を吸着する受容層を設けたこと
を特徴とする昇華転写用被転写紙。