JP3255988B2 - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写シートに係り、特
に高品質で高濃度の画像形成が可能な熱転写シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピューターやワードプロセッ
サーの出力プリントを熱転写方式により行う場合、基材
フィルムの一方の面に染料層を設けた熱転写シートが使
用されている。この熱転写シートは、耐熱性を有する基
材フィルムと、バインダーに昇華性染料を混合したイン
キを基材フィルム上に塗布・乾燥して形成した染料層と
を備えたものである。そして、サーマルヘッドにより熱
転写シートの背面側から熱を印加して3色または4色の
多数の色ドットを被転写材に転移させてフルカラー画像
を形成するものである。形成された画像は使用する色材
が染料であることから鮮明で透明性に優れ、中間色の再
現性や階調性が高く、従来のフルカラー写真画像と同等
の高品質画像の形成が可能である。
【0003】しかし、一般の普通紙等のように染料染着
性のない被転写材に対しては上記のような高品質画像の
形成は不可能であり、これを解決するために、染料染着
性のない被転写材に対して予め染料受容層を形成するこ
とが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】被転写材に対して予め
染料受容層を形成するには、受容層用の塗工液を塗布す
る方法と、基材フィルム上に予め受容層用の塗工液を塗
布して形成した受容層を被転写材に転写する方法とがあ
る。後者の基材フィルム上に受容層を備える受容層転写
フィルムを用いる画像形成において、画像品質を高める
には、例えば、以下の方法が採択される。すなわち、
受容層を厚膜化して、被転写材の表面の凹凸を吸収でき
るようにする。Tg(ガラス転移温度)の低い材料を
用いたり、熱発泡材料を多く用いるなどして、フィルム
を介してヘッドとの接触性を向上させる等の方法が採ら
れている。
【0005】しかしながら、これらの方法では、受容層
自体に熱が貯蓄されやすくなるため、受容層転写時に、
受容層とフィルムもしくは受容層と離型層間にて融着現
象が発生し、ジャム発生やフィルムが切れる等の問題が
あった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであり、その目的は、従来のいわゆる熱蓄積に
起因する受容層と基材フィルムとの剥離性の不備を解消
し、ジャム発生、フィルム切れを防止できる熱転写シー
トを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の熱転写シートは、基材フィルムと、
該基材フィルムの一方の面に設けられた受容層とを備
え、前記受容層は、昇華性染料を受容し得るバインダー
樹脂及び該バインダー樹脂よりも熱伝導度の大きい高熱
伝導度物質を含有するように構成した。
【0008】
【作用】受容層には、高熱伝導度物質が含有されている
ので、サーマルヘッドから印加された熱は受容層中を比
較的容易に伝導し、被転写材に達する。これにより、熱
転写シートの基材フィルムと受容層との融着が防止され
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の熱転写シートの概略断
面図である。図1において、本発明の熱転写シート1
は、基材フィルム11と、該基材フィルム11の一方の
面11aに設けられた受容層13を備えている。
【0010】基材フィルム11としては、従来の熱転写
シートに使用されている基材フィルムをそのまま使用す
ることができ、特に限定されることはない。例えば、ポ
リエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネ
ート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴ
ム、アイオノマー等のプラスチックフィルム、グラシン
紙、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等
が好ましく使用される。また、これらの複合体を基材フ
ィルムとして使用することもできる。このような基材フ
ィルムの厚さは、要求される強度、熱伝導性が得られる
ように適宜決定することができ、例えば、3〜100μ
m程度である。
【0011】受容層13は、任意の被転写体に転写され
た後、後述するように染料層を備える熱転写シートの染
料層から移行してくる昇華性染料を受容し、形成された
画素を維持するためのものである。本発明における受容
層13は、サーマルヘッドから印加された熱が受容層1
3を容易に伝導するように、高熱伝導度物質を含有す
る。その態様としては、樹脂からなる母材中に、添加剤
として高熱伝導度物質を含有させて形成させるか、ある
いは、受容層そのものを、高熱伝導度の樹脂を主成分と
して形成させるか、の2通りがある。
【0012】添加剤として含有される高熱伝導度物質と
しては、いわゆる金属窒化物および金属酸化物、カーボ
ン・グラファイト系、金、銀、銅、ニッケル等の金属系
のフィラーや、種々のフィラーにこれらの材料を表面コ
ーティングした系、例えばベリリア(BeO)、窒化ア
ルミニウム(AlN)、窒化ボロン(BN)、アルミナ
(Al2 3 )、マグネシア(MgO)、カーボンブラ
ック、金、銀、銅の微粉末、チタン酸カリウムやチタン
ブラック等の粒子やウィスカー等が挙げられる。このよ
うな高熱伝導度物質は、10〜90Wt%、より好まし
くは、50〜85Wt%含有される。この含有率が90
Wt%を越えると、塗膜造膜性が不足し、塗膜が破壊さ
れやすく容易に箔こぼれが生じるという不都合が生じ、
一方、含有率が10Wt%未満となると熱伝導性が不足
するという不都合が生じる。母材となる樹脂としては、
例えばポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマ
ー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニル
ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン
系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等の
オレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、
アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロース
系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に好ましい
ものは、ビニル系樹脂およびポリエステル系樹脂であ
る。
【0013】このような受容層13は、上記のような樹
脂に必要な添加剤を加えたものを適当な溶剤に溶解また
は分散して調製したインキを、基材フィルム11上に公
知の手段により塗布・乾燥させて形成される。受容層1
3に含有させる他の添加剤としては、受容層の白色度を
向上させて転写画像の鮮明度を更に高め、また、受容層
13の膜切れを良好にする目的で、酸化チタン、酸化亜
鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、微粉末シリカ等
の顔料や充填剤を使用することができる。そして、受容
層13の厚さは1〜20μm程度が好ましい。
【0014】また、図1における上記受容層13と基材
フィルム11との間には、図示しない中間層を設けても
良い。中間層は、例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル共重
合樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリスチレン樹脂等の溶液を塗布及び乾燥する
ことによって、好ましくは0.1〜5μm程度の厚みに
形成する。
【0015】このような中間層の中にも前記高熱伝導度
物質を同様な割合範囲で含有させることが好ましい。ま
た、図2に示されるように上述の受容層13と基材フィ
ルム11との間、および受容層13の上にはそれぞれ、
離型層12および接着剤層14を設けることが好まし
い。
【0016】離型層12は、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルアセタール、ポリビニルブチラール、セルロー
ス、ポリウレタン等の樹脂から構成される。さらに、シ
リコーン樹脂、マイクロシリカ等の微粉末フィラー等の
添加剤を加えてもよく、またイソシアネート等の架橋剤
で架橋させてもよい。
【0017】このような離型層12は、上記のような樹
脂に必要な添加剤を加えたものを適当な溶剤に溶解また
は分散して調製したインキを、基材フィルム11上に公
知の手段により塗布・乾燥させて形成され、厚さは0.
5〜5μm程度が好ましい。
【0018】接着剤層14は、受容層13を被転写体に
良好に転写するためのものであり、例えば、ポリアミド
樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂等の感熱接着
性樹脂の溶液を塗布・乾燥することにより形成される。
この接着剤層14の厚さは0.5〜10μm程度が好ま
しい。
【0019】また、基材フィルムの裏面11bには背面
層を設けてもよい。背面層は、バインダー樹脂とその他
の必要な添加剤から形成される。バインダー樹脂として
は、例えばエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿等のセ
ルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポ
リビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリルアミ
ド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のビニル系
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコー
ン変性またはフッ素変性ウレタン等が挙げられる。これ
らの中では、若干の反応性基、例えば、水酸基を有して
いるものを使用し、架橋剤としてポリイソシアネート等
を併用して架橋樹脂層とすることが好ましい。
【0020】なお、本発明は、上述してきたように、基
材フィルム11の上に受容層13を全面に備える受容層
転写タイプのシート1,2に限定されるものではない。
すなわち、図3および図4に示されるように基材フィル
ム11の一方の面に染料層17(イエロー17Y、マゼ
ンタ17M、シアン17C)と、受容層13とを面順次
に設けた複合タイプの熱転写シート3であってもよい。
【0021】染料層17は、染料をバインダーで担持さ
せた層である。染料としては、従来の熱転写シートに使
用されている昇華性のインキに使用する染料をそのまま
使用することができ、特に限定されることはない。例え
ば、好ましい染料としては、赤色染料としてMS Red G,
Macrolex Red Violet R, Ceres Red HBSL, Resolin Red
F3BS 等が挙げられ、また、黄色染料としてはホロンブ
リリアントイエロー6GL, PTY-52,マクロレックスイエロ
ー6G等が挙げられ、さらに青色染料としてはカヤセット
ブルー714,ワクソリンブルーAP-FW,ホロンブリリアント
ブルーS-R,MSブルー100 等が挙げられる。
【0022】上記の如き昇華性染料を担持する為のバイ
ンダー樹脂としては、従来公知のものがいずれも使用で
き、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポ
リエステル等が挙げられるが、これらの中では、セルロ
ース系、アセタール系、ブチラール系及びポリエステル
系等が特に好ましい。
【0023】また、上記の染料、バインダー樹脂の他に
必要に応じて従来公知の種々の添加剤を含めることがで
きる。そして、適当な溶剤中に前記の昇華性染料、バイ
ンダー樹脂、その他の任意成分を加えて各成分を溶解ま
たは分散させて、インキを調製し、これを上記の基材フ
ィルム上に塗布及び乾燥させて染料層を形成する。
【0024】この様にして形成する昇華転写タイプの染
料層は0.2〜5.0μm、好ましくは0.4〜2.0
μm程度の厚さであり、また、染料層中の昇華性染料
は、転写インキ層の重量の5〜90重量%、好ましくは
10〜70重量%の量で存在するのが好適である。
【0025】また、各積層間には発泡層を介在させても
よい。発泡層は気泡を含有しているものであり、気泡を
包含させる方法は各層の形成時に使用する塗工液の中に
発泡剤を包含させておき、塗工液を塗工し乾燥する時、
またはその後に適当な温度で発泡剤を発泡させればよ
い。
【0026】使用する発泡剤としては、高温で分解して
酸素、炭酸ガス、窒素等のガスを発生するジニトロペン
タメチレンテトラミン、ジアゾアミノベンゼン、アゾビ
スイソブチロニトリル、アゾジカルボアミド等の分解型
発泡剤、ブタン、ペンタン等の低沸点液体をポリ塩化ビ
ニリデン、ポリアクリロニトリル等の樹脂でマイクロカ
プセル化したマイクロバルーン等の公知の発泡剤がいず
れも使用でき、更にこれらのマイクロバルーンを予め発
泡させた発泡体を用いてもよい。
【0027】上記発泡剤又は発泡体の使用量は、気泡を
含む層の発泡倍率が1.5〜20倍程度の範囲になる割
合で使用すればよい。特に好ましい発泡剤は、比較的低
温で発泡処理が可能な上記マイクロバルーンであり、例
えば、松本油脂製薬(株)製から種々のグレードのもの
が入手でき、いずれも本発明で使用することができる。
【0028】次に、実験例を示して本発明を更に詳細に
説明する。 (実験例1)本発明サンプル1の作製 基材フィルムとして厚さ6μmのポリエステルフィルム
(東レ(株)製ルミラー)の表面に、下記組成の離型層
用塗工液をフィルムの流れ方向に30cm幅でバーコー
ターにより塗布し(塗布量=0.2g/m2 (乾燥
時))、乾燥して離型層を形成した。
【0029】 (離型層用塗工液の組成) ・アセトアセタール樹脂 (積水化学(株)製 KS−1) …100重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) …400重量部 次に、下記の組成の受容層用塗工液を上記の離型層の上
にバーコーターにより塗布し(塗布量=2g/m2 (乾
燥時))、ドライヤーで仮乾燥後、100℃のオーブン
中で30分間乾燥して受容層を形成し、更に下記組成の
接着剤溶液を上記の受容層の上に同様に塗布し(塗布量
=3g/m2 (乾燥時))、乾燥して接着剤層を形成し
た。
【0030】 (受容層用塗工液の組成) ・塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂(1000A 、電気化学工業(株)製) …100重量部 ・TiO2 /SnO2 /酸化アンチモンドープ (W-1 、三菱金属工業(株)製) …100重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) …400重量部 (接着剤溶液の組成) ・アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製 BR-106) …100重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) …400重量部本発明サンプル2の作製 受容層用塗工液として下記組成のものを用いて、上記の
サンプル1と同様に基材フィルム上に受容層を形成し、
この受容層上に、下記組成の中間層用塗工液を用いて中
間層(塗布量=8g/m2 (乾燥時))を形成し、さら
に、この中間層上に、上記サンプル1と同様にして接着
剤層を形成した。 (受容層用塗工液の組成) ・塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂(1000A 、電気化学工業(株)製) … 100重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) … 400重量部 (中間層用塗工液の組成) ・アクリル樹脂(BR−106 ) … 100重量部 ・白色ウィスカー(チタン酸カリウムのウィスカー、 デントールWK 100W ,大塚化学(株)製) … 200重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン … 400重量部比較サンプル1の作製 上記本発明サンプル2の受容層用塗工液を用いた他は、
上記本発明サンプル1と同様にして比較サンプル1を作
製した。
【0031】次に、上述のようにして得た各熱転写シー
ト(本発明サンプル1〜2、比較サンプル1)につい
て、受容層面(接着剤層面)と普通紙とを重ね合わせサ
ーマルヘッドを用いて下記の条件で受容層全面を普通紙
の転写させた。
【0032】(受容層転写条件) ・出 力 : 100mJ/mm2 ・パルス幅 : 20msec. ・ドット密度 : 6ドット/mm その結果、本発明サンプル1,2においては、受容層転
写の際に、特に端面の転写性を良くするために比較的高
エネルギーを用いても受容層と基材フイルムの融着が防
止でき、良好な転写が可能となった。
【0033】それに対し、比較サンプル1では、熱転写
シートの基材フィルムと受容層とが融着し、剥離不能と
なった。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば受
容層には、高熱伝導度物質が含有されているので、サー
マルヘッドから印加された熱は受容層中を比較的容易に
伝導し、被転写材に達する。これにより、画質を高める
ことが可能なことはもとより、熱転写シートの基材フィ
ルムと受容層との融着が防止される。
【0035】また、印字のときも、光熱伝導度物質が含
まれているので、ヘッドの熱が速く伝わり、温度が高く
なり、染着性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写シートの概略断面図である。
【図2】本発明の熱転写シートの他の実施例を示す概略
断面図である。
【図3】本発明の熱転写シートの他の実施例を示す概略
断面図である。
【図4】図3の平面図である。
【符号の説明】
1,2,3…熱転写シート 11…基材フィルム 12…離型層 13…受容層 14…接着剤層 17…染料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−221690(JP,A) 特開 平5−92670(JP,A) 特開 平5−8559(JP,A) 特開 平3−234593(JP,A) 特開 昭63−1592(JP,A) 特開 平3−180387(JP,A) 特開 平1−160682(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被転写材の表面に昇華性染料を受容し得
    る受容層を転写するための熱転写シートであって、基材
    フィルムと、該基材フィルムの一方の面に設けられた受
    容層とを備え、前記受容層は、昇華性染料を受容し得る
    バインダー樹脂及び該バインダー樹脂よりも熱伝導度
    の大きい高熱伝導度物質50〜85Wt%を含有するこ
    とを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 被転写材の表面に昇華性染料を受容し得
    る受容層を転写するための熱転写シートであって、基材
    フィルムと、該基材フィルムの一方の面に中間層を介し
    て設けられた受容層とを備え、前記中間層および前記
    容層の少なくとも一方は、高熱伝導度物質として、ベリ
    リア(BeO)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ボ
    ロン(BN)、アルミナ(Al23)、マグネシア(M
    gO)、チタン酸カリウム、チタンブラックの少なくと
    も1種を50〜85Wt%含有することを特徴とする熱
    転写シート。
  3. 【請求項3】 被転写材の表面に昇華性染料を受容し得
    る受容層と染料層を転写するための熱転写シートであっ
    、基材フィルムと、該基材フィルムの一方の面に面順
    次に設けられた1色以上の染料層と1つ以上の受容層と
    を備え、前記受容層は、昇華性染料を受容し得るバイン
    ダー樹脂及び該バインダー樹脂よりも熱伝導度の大き
    い高熱伝導度物質50〜85Wt%を含有することを特
    徴とする熱転写シート。
  4. 【請求項4】 被転写材の表面に昇華性染料を受容し得
    る受容層と染料層を転写するための熱転写シートであっ
    、基材フィルムと、該基材フィルムの一方の面に面順
    次に設けられた1色以上の染料層と1つ以上の受容層と
    を備え、前記受容層は中間層を介して前記基材フィルム
    上に設けられているとともに、前記中間層および前記
    容層の少なくとも一方は、高熱伝導度物質として、ベリ
    リア(BeO)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ボ
    ロン(BN)、アルミナ(Al23)、マグネシア(M
    gO)、チタン酸カリウム、チタンブラックの少なくと
    も1種を50〜85Wt%含有することを特徴とする熱
    転写シート。
  5. 【請求項5】 前記高熱伝導度物質は、ベリリア(Be
    O)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ボロン(B
    N)、アルミナ(Al23)、マグネシア(MgO)、
    チタン酸カリウム、チタンブラックの少なくとも1種で
    ある請求項1または3に記載の熱転写シート。
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