JPS63851Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗い場付浴槽の改良に係るものであ
る。

一方に浴槽２他方に洗い場３を有し、浴槽短辺
側より洗い場側にかけて腰壁４を周設し一方側の
腰壁４に浴槽及び洗い場の使用に供する水栓器具
５を取付け、該器具上方の腰壁４を外方に折曲し
て立上らせ中央に膨出部１３を有する平面部６を
一体に設け該膨出部１３に水栓器具配管等の点検
口８を開口し、裏面に凹部１１を設けたカウンタ
ー板１０の該凹部１１を膨出部１３に冠着させた
洗い場付浴槽１が防水性、施工性、保守点検の容
易性等によりホテル、マシンヨン及び一般住宅に
多く賞用されている。しかしながら上記の洗い場
付浴槽には以下に示す問題点があつた。

１ 同一型を用い成形した製品系列化の中で、顧
客の要求により上記従来技術の他“洗い場側浴
槽上縁面隅部に水栓器具を取付け水栓器具下方
の浴槽エプロンに点検口を設け、腰壁上方の平
面部を単に物を載置するカウンターとして利用
する場合”と、また“洗い場腰壁に水栓器具を
取付けその隣の腰壁に点検口を設け、腰壁の上
方の平面部を単にカウンターとして利用する場
合”と、さらに“腰壁に適宜大の点検口を設
け、点検口に水栓器具を取付け腰壁の上方の平
面部を単にカウンターとして利用する場合”等
がある。

しかしながら、カウンター上面に立上り縁を
有する膨出部を設けた前記従来技術にあつて
は、顧客によつて、「洗い場側浴槽上縁面隅部
に水栓器具を取付けその下方のエプロンに点検
口を設けてカウンター板を用いない場合、また
腰壁に水栓器具を取付けその隣の腰壁に点検口
を設けてカウンター板を用いない場合」等要求
された場合、前記従来技術の型を利用するとカ
ウンターに膨出部があるために物を載置する場
合はなはだ使用勝手が悪く、使用勝手を良好に
するため上面を全搬を亘つて平面とした別型を
製作し成形しなければならず大変高価になる欠
点があつた。

２ 水仕舞は膨出部の点検口周縁に粘着固定した
発泡体をカウンター板の重量で圧縮するだけで
あり、圧縮力の均一性が不充分のため点検口よ
り洗い場付浴槽外へ水漏れを起す。

３ 膨出部の上面にカウンター板の凹部を冠着さ
せるため、カウンター板凹部の厚みむら等によ
りカウンター板と平面部との間に間隙が生じ汚
れが生じ外観上好ましくない。また汚れを滑掃
するに当つて大きな労力を必要とする。

本考案は叙上の欠点に鑑みてなされたものであ
り、上記問題点を解決することを目的としたもの
である。

本考案の実施例を第１図及び第２図に基き以下
説明する。１は一方に浴槽２他方に洗い場３を有
し浴槽２短辺方向より洗場３に向つて腰壁４を周
設し一方側に浴槽２及び洗い場３の使用に供する
水栓器具５を取付けてなる洗い場付浴槽であり、
６は水栓器具５を取付けた腰壁４上端を外方に折
曲して立上らせた平面部である。７は水栓器具５
と対向する平面部６幅方向中央に水栓器具５の配
管（図示せず）を点検するために設けられた適宜
大の点検口である。８は点検口を塞ぐ点検蓋であ
り点検口７周囲に発泡体等の弾性体９を介してビ
ス等で固定されている。１０は浴槽２及び洗い場
３の腰壁４に設けられた平面部６に載置されるカ
ウンター板であり、点検口７及び点検蓋８の対向
する裏面に点検蓋８の大きさよりやや大きく且つ
点検蓋８の高さより深い凹部１１が形成されてい
る。

尚、カウンター板１０の凹部１１は上記実施例
のごとく点検口７及び点検蓋８の対称位置に設け
てもよく、また点検口７の位置違いを考慮してカ
ウンター板１０の長手方向にそつて帯状に設けて
もよい。

従つて本考案は、一方に浴槽他方に洗い場を有
し、洗い場側及び／又は浴槽側の側壁に水栓器具
を取付け該器具上方の側壁を外方に折曲して開口
部を有する平面部を設け、開口部周縁に弾性体を
介して点検蓋を固定し裏面に凹部を設けたカウン
ター板を点検蓋上方より冠着せしめて平面部に載
置し、カウンター板が点検蓋に係止され且つ着脱
自在にさせた構成としたので下記の効果を奏する
ものである。

１ 点検口を平面部に設けたので、カウンター板
を載置しない形式においても同一型が使用でき
安価に提供できる。

２ 点検口周縁に弾性体を介して点検蓋を固定し
たので点検口より室外へ漏水することはない。

３ カウンター板の凹部を点検口蓋の高さより深
くしたのでカウンター板の下端が常に平面部に
当接して隙間が発生せず汚れ等が溜らず外観上
も良くなつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す斜視図、第２図
は本考案の実施例を示す部分断面図、第３図は従
来の実施例を示す部分断面図である。 符号の説明、１……洗い場付浴槽、２……浴
槽、３……洗い場、４……腰壁、５……水栓器
具、６……平面部、７……点検口、８……点検
蓋、９……弾性体、１０……カウンター板、１１
……凹部、１２……立上り壁、１３……膨出部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 一方に浴槽他方に洗い場を有し、洗い場側及
   び／又は浴槽側の側壁に水栓器具を取付け該器
   具上方の側壁を外方に折曲して開口部を有する
   平面部を設け、開口部周縁に弾性体を介して点
   検蓋を固定し裏面に凹部を設けたカウンター板
   を点検蓋上方より冠着せしめて平面部に載置
   し、カウンター板が点検蓋に係止され且つ着脱
   自在にさせたことを特徴とする洗い場付浴槽。 ２ 点検蓋の高さが、カウンター裏面に設けた凹
   部の深さより低いことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の洗い場付浴槽。